JPH0725327A - 車両の制御装置 - Google Patents
車両の制御装置Info
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- JPH0725327A JPH0725327A JP5170052A JP17005293A JPH0725327A JP H0725327 A JPH0725327 A JP H0725327A JP 5170052 A JP5170052 A JP 5170052A JP 17005293 A JP17005293 A JP 17005293A JP H0725327 A JPH0725327 A JP H0725327A
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- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
- Regulating Braking Force (AREA)
- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
- Feedback Control In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ドライバーの心理状態を検出してブレーキ制
御に反映し、ドライバーの運転技量に応じたブレーキ制
御を可能とする。 【構成】 車輪に制動圧を作用させるブレーキ手段20
と、車輪のスリップが目標スリップ率となるよう制動圧
を制御するアンチスキッドブレーキ制御手段130とを
備える。ドライバーの緊張状態の発生を心拍数に基いて
検出する心理状態検出手段60aを設け、緊張状態発生
時に目標スリップ率を補正手段51で変更補正する。ト
ラクション制御手段に適用してもよい。心拍数の大小、
心拍変動率の大小などに基くドライバーの緊張度合いの
強さに応じて補正量を変化させてもよい。また、旋回状
態、直進状態に応じて、補正量や補正方向を変化させて
もよい。
御に反映し、ドライバーの運転技量に応じたブレーキ制
御を可能とする。 【構成】 車輪に制動圧を作用させるブレーキ手段20
と、車輪のスリップが目標スリップ率となるよう制動圧
を制御するアンチスキッドブレーキ制御手段130とを
備える。ドライバーの緊張状態の発生を心拍数に基いて
検出する心理状態検出手段60aを設け、緊張状態発生
時に目標スリップ率を補正手段51で変更補正する。ト
ラクション制御手段に適用してもよい。心拍数の大小、
心拍変動率の大小などに基くドライバーの緊張度合いの
強さに応じて補正量を変化させてもよい。また、旋回状
態、直進状態に応じて、補正量や補正方向を変化させて
もよい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の制動特性をドラ
イバーの心理状態に応じて変化させる車両の制御装置に
関する。
イバーの心理状態に応じて変化させる車両の制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両の運動特性を車両の走行
環境に応じて変化させることにより、車両の運動特性を
ドライバーの要求に合致したものに変更制御しようとす
るものが提案されている。このような車両の制御装置と
して、道路状況に応じてスロットルゲインを変化させる
ものが提案されている(例えば、特開平2−24193
5号公報参照)。この制御装置は、道路状況を市街地
路、高速道路、登坂道路および渋滞道路に分類して、各
種道路状況に応じて定めたスロットル開度をスロットル
開度特性記憶手段に予め記憶させ、道路状況設定手段に
予め設定した上記道路状況の中から特定の道路状況を選
択指定することにより、その選択指定ごとにスロットル
開度を変更しようとするものである。
環境に応じて変化させることにより、車両の運動特性を
ドライバーの要求に合致したものに変更制御しようとす
るものが提案されている。このような車両の制御装置と
して、道路状況に応じてスロットルゲインを変化させる
ものが提案されている(例えば、特開平2−24193
5号公報参照)。この制御装置は、道路状況を市街地
路、高速道路、登坂道路および渋滞道路に分類して、各
種道路状況に応じて定めたスロットル開度をスロットル
開度特性記憶手段に予め記憶させ、道路状況設定手段に
予め設定した上記道路状況の中から特定の道路状況を選
択指定することにより、その選択指定ごとにスロットル
開度を変更しようとするものである。
【0003】また、上記車両の運動特性の中でも、車輪
に対する制動特性をドライバーのブレーキ操作に伴う車
輪のスリップや、ドライバーの加速操作に伴う駆動輪の
スリップをそれぞれ目標スリップ率に基いて変化させる
ことにより、車両の制動特性をドライバーの要求に合致
したものに変更制御しようとするものも提案されてい
る。このような車両の制御装置として、アンチスキッド
ブレーキ制御装置、あるいは、トラクション制御装置
が、一般に知られている(例えば、特開昭63−259
141号公報参照)。アンチスキッドブレーキ制御装置
は、ブレーキ時における車輪のロックもしくはスキッド
状態の発生を防止し、方向安定性を失わせずに車両を短
い制動距離で停止させるために、車輪が目標とするスリ
ップ率で減速するように、車輪に付与する制動圧を増減
制御するものである。また、トラクション制御装置は、
車両の加速時などに駆動輪が過大駆動トルクによりスリ
ップして加速性が低下することを防止するために、駆動
輪のスリップ量を検出し、この駆動輪のスリップ量が路
面の摩擦係数に対応する目標スリップ量となるように、
エンジン出力を低下させたり制動圧を増加させたりする
ものである。
に対する制動特性をドライバーのブレーキ操作に伴う車
輪のスリップや、ドライバーの加速操作に伴う駆動輪の
スリップをそれぞれ目標スリップ率に基いて変化させる
ことにより、車両の制動特性をドライバーの要求に合致
したものに変更制御しようとするものも提案されてい
る。このような車両の制御装置として、アンチスキッド
ブレーキ制御装置、あるいは、トラクション制御装置
が、一般に知られている(例えば、特開昭63−259
141号公報参照)。アンチスキッドブレーキ制御装置
は、ブレーキ時における車輪のロックもしくはスキッド
状態の発生を防止し、方向安定性を失わせずに車両を短
い制動距離で停止させるために、車輪が目標とするスリ
ップ率で減速するように、車輪に付与する制動圧を増減
制御するものである。また、トラクション制御装置は、
車両の加速時などに駆動輪が過大駆動トルクによりスリ
ップして加速性が低下することを防止するために、駆動
輪のスリップ量を検出し、この駆動輪のスリップ量が路
面の摩擦係数に対応する目標スリップ量となるように、
エンジン出力を低下させたり制動圧を増加させたりする
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、自動車の走行
環境は、上記の各種道路状況だけで定まるものではな
く、同じ道路状況であってもその時の交通流の状態によ
っても種々変化する上、上記走行環境に対してドライバ
ーの望む車両の運動特性、すなわち、ドライバーの要求
は、走行環境の状態のみならず、その時の走行環境下で
運転操作するドライバーの心理状態がリラックス状態で
あるか緊張状態であるかによっても変化する。そして、
各種走行環境下でドライバーがリラックス状態で運転操
作し得るか緊張状態となるかはドライバーの主として運
転技量などの相違に起因してドライバー各人で相違す
る。従って、たとえ走行環境や走行状態などの把握を各
種センサなどを用いて行ったとしても、それら走行環境
などからのみの検出情報によって車両の制動特性を画一
的に制御するだけでは、個々のドライバーの内面的要求
と必ずしも合致したものとすることができない。
環境は、上記の各種道路状況だけで定まるものではな
く、同じ道路状況であってもその時の交通流の状態によ
っても種々変化する上、上記走行環境に対してドライバ
ーの望む車両の運動特性、すなわち、ドライバーの要求
は、走行環境の状態のみならず、その時の走行環境下で
運転操作するドライバーの心理状態がリラックス状態で
あるか緊張状態であるかによっても変化する。そして、
各種走行環境下でドライバーがリラックス状態で運転操
作し得るか緊張状態となるかはドライバーの主として運
転技量などの相違に起因してドライバー各人で相違す
る。従って、たとえ走行環境や走行状態などの把握を各
種センサなどを用いて行ったとしても、それら走行環境
などからのみの検出情報によって車両の制動特性を画一
的に制御するだけでは、個々のドライバーの内面的要求
と必ずしも合致したものとすることができない。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、ドライバーの
心理状態を検出してブレーキ手段への制御に反映するこ
とにより、ドライバーの運転技量に応じた制動制御を可
能とし、各種走行環境下における個々のドライバーの内
面的要求を車両の制御に的確に反映させることにある。
たものであり、その目的とするところは、ドライバーの
心理状態を検出してブレーキ手段への制御に反映するこ
とにより、ドライバーの運転技量に応じた制動制御を可
能とし、各種走行環境下における個々のドライバーの内
面的要求を車両の制御に的確に反映させることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、図1に示すように、車輪に
制動圧を作用させるブレーキ手段20と、このブレーキ
手段20における車輪への制動圧を予め定めた制動特性
に基いて制御する制御手段100とを備えるものであ
る。そして、ドライバーの心理状態を検出する心理状態
検出手段60を設け、この心理状態検出手段60により
検出されたドライバーの心理状態に応じて上記制御手段
100における制御量を補正する補正手段50を備える
構成とするものである。
に、請求項1記載の発明は、図1に示すように、車輪に
制動圧を作用させるブレーキ手段20と、このブレーキ
手段20における車輪への制動圧を予め定めた制動特性
に基いて制御する制御手段100とを備えるものであ
る。そして、ドライバーの心理状態を検出する心理状態
検出手段60を設け、この心理状態検出手段60により
検出されたドライバーの心理状態に応じて上記制御手段
100における制御量を補正する補正手段50を備える
構成とするものである。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、車輪の車輪速を検出する車輪速検出手段1
12と、ブレーキペダルの踏込作動を検出してオン信号
を出力するブレーキセンサ115とを備える。そして、
制御手段100を、上記ブレーキセンサ115からオン
信号が出力され、かつ、上記車輪速検出手段112から
の車輪速に基いて得られるスリップ率が所定の閾値を超
えたとき、上記車輪が目標スリップ率で減速するようブ
レーキ手段20における制動圧を制御するアンチスキッ
ドブレーキ制御(以下、これを必要に応じて単にABS
制御という)手段130により構成するものである。
明において、車輪の車輪速を検出する車輪速検出手段1
12と、ブレーキペダルの踏込作動を検出してオン信号
を出力するブレーキセンサ115とを備える。そして、
制御手段100を、上記ブレーキセンサ115からオン
信号が出力され、かつ、上記車輪速検出手段112から
の車輪速に基いて得られるスリップ率が所定の閾値を超
えたとき、上記車輪が目標スリップ率で減速するようブ
レーキ手段20における制動圧を制御するアンチスキッ
ドブレーキ制御(以下、これを必要に応じて単にABS
制御という)手段130により構成するものである。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、車輪の車輪速を検出する車輪速検出手段1
12を備える。そして、制御手段100を、上記車輪速
検出手段112からの車輪速に基いて得られる駆動輪の
加速に伴うスリップ率が所定の閾値を超えたとき、この
スリップ率が目標スリップ率となるよう上記駆動輪に付
与する制動圧を制御する制御するトラクション制御(以
下、これを必要に応じて単にTRC制御という)手段に
より構成するものである。
明において、車輪の車輪速を検出する車輪速検出手段1
12を備える。そして、制御手段100を、上記車輪速
検出手段112からの車輪速に基いて得られる駆動輪の
加速に伴うスリップ率が所定の閾値を超えたとき、この
スリップ率が目標スリップ率となるよう上記駆動輪に付
与する制動圧を制御する制御するトラクション制御(以
下、これを必要に応じて単にTRC制御という)手段に
より構成するものである。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、心理状態検出手段を、ドライバーの実際心
拍数を計測する計測部と、この実際心拍数に基いてドラ
イバーの心理状態を判定する判定部とを備える構成とす
るものである。
明において、心理状態検出手段を、ドライバーの実際心
拍数を計測する計測部と、この実際心拍数に基いてドラ
イバーの心理状態を判定する判定部とを備える構成とす
るものである。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発
明において、心理状態検出手段を、ドライバーの実際心
拍数を計測する計測部と、実際心拍数の心拍変動率に基
いてドライバーの心理状態を判定する判定部とを備える
構成とするものである。
明において、心理状態検出手段を、ドライバーの実際心
拍数を計測する計測部と、実際心拍数の心拍変動率に基
いてドライバーの心理状態を判定する判定部とを備える
構成とするものである。
【0011】請求項6記載の発明は、請求項1記載の発
明において、心理状態検出手段を、ドライバーの実際心
拍数を計測する計測部と、この実際心拍数と実際心拍数
の心拍変動率とに基いてドライバーの心理状態を判定す
る判定部とを備える構成とするものである。
明において、心理状態検出手段を、ドライバーの実際心
拍数を計測する計測部と、この実際心拍数と実際心拍数
の心拍変動率とに基いてドライバーの心理状態を判定す
る判定部とを備える構成とするものである。
【0012】請求項7記載の発明は、請求項1記載の発
明において、心理状態検出手段を、ドライバーの実際心
拍数を計測する計測部と、この実際心拍数の基準心拍数
に対する変動比率に基いてドライバーの心理状態を判定
する判定部とを備える構成とするものである。
明において、心理状態検出手段を、ドライバーの実際心
拍数を計測する計測部と、この実際心拍数の基準心拍数
に対する変動比率に基いてドライバーの心理状態を判定
する判定部とを備える構成とするものである。
【0013】請求項8記載の発明は、請求項1記載の発
明において、旋回時の走行安定性に関する車両の状態を
検出する車両状態検出手段を備える。そして、補正手段
を、この車両状態検出手段から出力される車両の状態
と、心理状態検出手段から出力されるドライバーの心理
状態とに応じて補正するように構成するものである。
明において、旋回時の走行安定性に関する車両の状態を
検出する車両状態検出手段を備える。そして、補正手段
を、この車両状態検出手段から出力される車両の状態
と、心理状態検出手段から出力されるドライバーの心理
状態とに応じて補正するように構成するものである。
【0014】請求項9記載の発明は、請求項1記載の発
明において、ステアリングの操舵状態量を検出する操舵
状態検出手段を備える。そして、補正手段を、心理状態
検出手段で検出されたドライバーの心理状態と、上記操
舵状態検出手段で検出された操舵状態とに応じて補正す
るよう構成するものである。
明において、ステアリングの操舵状態量を検出する操舵
状態検出手段を備える。そして、補正手段を、心理状態
検出手段で検出されたドライバーの心理状態と、上記操
舵状態検出手段で検出された操舵状態とに応じて補正す
るよう構成するものである。
【0015】請求項10記載の発明は、請求項2記載の
発明において、ステアリングの操舵角を検出する操舵角
検出手段を備える。そして、補正手段を、上記操舵角検
出手段から出力された操舵角が設定値より大きく、か
つ、心理状態検出手段により検出されたドライバーの心
理状態が緊張状態であるとき、後輪側の制御量をのみ補
正するように構成するものである。
発明において、ステアリングの操舵角を検出する操舵角
検出手段を備える。そして、補正手段を、上記操舵角検
出手段から出力された操舵角が設定値より大きく、か
つ、心理状態検出手段により検出されたドライバーの心
理状態が緊張状態であるとき、後輪側の制御量をのみ補
正するように構成するものである。
【0016】請求項11記載の発明は、請求項3記載の
発明において、心理状態検出手段に、ドライバーの実際
心拍数を計測する計測部と、この実際心拍数に基いてド
ライバーの心理状態を判定する判定部とを備える。そし
て、補正手段を、心理状態検出手段におけるドライバー
の実際心拍数が大値である程、目標スリップ率を小さく
補正するように構成するものである。
発明において、心理状態検出手段に、ドライバーの実際
心拍数を計測する計測部と、この実際心拍数に基いてド
ライバーの心理状態を判定する判定部とを備える。そし
て、補正手段を、心理状態検出手段におけるドライバー
の実際心拍数が大値である程、目標スリップ率を小さく
補正するように構成するものである。
【0017】また、請求項12記載の発明は、請求項3
記載の発明において、心理状態検出手段に、ドライバー
の実際心拍数を計測する計測部と、この実際心拍数の心
拍変動率に基いてドライバーの心理状態を判定する判定
部とを備える。そして、補正手段を、心理状態検出手段
における心拍変動率が小値である程、目標スリップ率を
小さく補正するように構成するものである。
記載の発明において、心理状態検出手段に、ドライバー
の実際心拍数を計測する計測部と、この実際心拍数の心
拍変動率に基いてドライバーの心理状態を判定する判定
部とを備える。そして、補正手段を、心理状態検出手段
における心拍変動率が小値である程、目標スリップ率を
小さく補正するように構成するものである。
【0018】さらに、請求項13記載の発明は、請求項
1記載の発明において、心理状態検出手段に、ドライバ
ーの実際心拍数を計測する計測部と、この実際心拍数の
基準心拍数に対する変動比率に基いてドライバーの心理
状態を判定する判定部とを備える。そして、補正手段
を、心理状態検出手段における変動比率がライバーの実
際心拍数が大値である程、目標スリップ率を小さく補正
するように構成するものである。
1記載の発明において、心理状態検出手段に、ドライバ
ーの実際心拍数を計測する計測部と、この実際心拍数の
基準心拍数に対する変動比率に基いてドライバーの心理
状態を判定する判定部とを備える。そして、補正手段
を、心理状態検出手段における変動比率がライバーの実
際心拍数が大値である程、目標スリップ率を小さく補正
するように構成するものである。
【0019】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
ブレーキ手段における車輪への制動圧が制御手段によっ
て所定の制動特性に基き制御される。そして、この制御
にあたり、心理状態検出手段から出力される個々のドラ
イバーの心理状態に応じて上記制動圧に対する制御量が
補正手段によって補正され、この補正された制動圧が上
記車輪に作用する。ところで、同じ運転操作、例えばブ
レーキペダルもしくはアクセルペダルに対する同じ踏込
操作に基く車両の挙動変化に対して、ドライバーがリラ
ックス状態を維持するか、緊張状態に陥るかは、主とし
てドライバーの運転技量のいかんによって異なる。従っ
て、このような運転操作を行っているときのドライバー
の心理状態を検出し、これらに応じてブレーキ手段の制
御を行うことにより、ドライバーの運転技量に応じて最
適なブレーキ制御が可能となり、個々のドライバーの内
面的要求に合致した制御が可能となる。
ブレーキ手段における車輪への制動圧が制御手段によっ
て所定の制動特性に基き制御される。そして、この制御
にあたり、心理状態検出手段から出力される個々のドラ
イバーの心理状態に応じて上記制動圧に対する制御量が
補正手段によって補正され、この補正された制動圧が上
記車輪に作用する。ところで、同じ運転操作、例えばブ
レーキペダルもしくはアクセルペダルに対する同じ踏込
操作に基く車両の挙動変化に対して、ドライバーがリラ
ックス状態を維持するか、緊張状態に陥るかは、主とし
てドライバーの運転技量のいかんによって異なる。従っ
て、このような運転操作を行っているときのドライバー
の心理状態を検出し、これらに応じてブレーキ手段の制
御を行うことにより、ドライバーの運転技量に応じて最
適なブレーキ制御が可能となり、個々のドライバーの内
面的要求に合致した制御が可能となる。
【0020】請求項2記載の発明では、上記請求項1記
載の発明による作用に加えて、ドライバーのブレーキペ
ダル踏込操作がブレーキセンサにより検出され、そのブ
レーキ操作に伴うスリップ率が所定の閾値を超えると、
ABS制御手段によって車輪が目標スリップ率で減速す
るよう制動圧の増減が行われる。そして、このABS制
御にあたり、個々のドライバーの心理状態に応じて制御
量が補正手段によって補正され、これにより、ブレーキ
ペダルの踏込操作時におけるABS制御がドライバーの
運転技量に応じて行われ、個々のドライバーの内面的要
求に合致したブレーキ制御が可能となる。
載の発明による作用に加えて、ドライバーのブレーキペ
ダル踏込操作がブレーキセンサにより検出され、そのブ
レーキ操作に伴うスリップ率が所定の閾値を超えると、
ABS制御手段によって車輪が目標スリップ率で減速す
るよう制動圧の増減が行われる。そして、このABS制
御にあたり、個々のドライバーの心理状態に応じて制御
量が補正手段によって補正され、これにより、ブレーキ
ペダルの踏込操作時におけるABS制御がドライバーの
運転技量に応じて行われ、個々のドライバーの内面的要
求に合致したブレーキ制御が可能となる。
【0021】請求項3記載の発明では、上記請求項1記
載の発明による作用に加えて、駆動輪の加速に伴うスリ
ップ率が所定の閾値を超えると、TRC制御手段によっ
て駆動輪に制動圧が付与されて、目標スリップ率となる
ようブレーキ制御される。そして、このTRC制御にあ
たり、個々のドライバーの心理状態に応じて制御量が補
正手段によって補正され、これにより、アクセルペダル
の踏込操作時におけるTRC制御がドライバーの運転技
量に応じて行われ、個々のドライバーの内面的要求に合
致したブレーキ制御が可能となる。
載の発明による作用に加えて、駆動輪の加速に伴うスリ
ップ率が所定の閾値を超えると、TRC制御手段によっ
て駆動輪に制動圧が付与されて、目標スリップ率となる
ようブレーキ制御される。そして、このTRC制御にあ
たり、個々のドライバーの心理状態に応じて制御量が補
正手段によって補正され、これにより、アクセルペダル
の踏込操作時におけるTRC制御がドライバーの運転技
量に応じて行われ、個々のドライバーの内面的要求に合
致したブレーキ制御が可能となる。
【0022】請求項4記載の発明では、上記請求項1記
載の発明による作用に加えて、ドライバーの実際心拍数
が心理状態検出手段の計測部により計測され、この実際
心拍数の高低に基いてドライバーの心理状態、すなわ
ち、緊張状態が判定部によって判定されて、ドライバー
の心理状態の検出が可能となる。
載の発明による作用に加えて、ドライバーの実際心拍数
が心理状態検出手段の計測部により計測され、この実際
心拍数の高低に基いてドライバーの心理状態、すなわ
ち、緊張状態が判定部によって判定されて、ドライバー
の心理状態の検出が可能となる。
【0023】請求項5記載の発明では、上記請求項1記
載の発明による作用に加えて、ドライバーの実際心拍数
が心理状態検出手段の計測部により計測され、判定部に
おいてこの実際心拍数の心拍変動率に基いてドライバー
の心理状態が判定される。この心拍変動率の変化度合い
は実際心拍数の高低変化度合いよりも大きく表れるた
め、ドライバーの心理状態の変動が感度良く検出され、
これに基き補正することによりドライバーの心理状態の
変動に対する制動圧の制御を速応性良く行うことが可能
となる。
載の発明による作用に加えて、ドライバーの実際心拍数
が心理状態検出手段の計測部により計測され、判定部に
おいてこの実際心拍数の心拍変動率に基いてドライバー
の心理状態が判定される。この心拍変動率の変化度合い
は実際心拍数の高低変化度合いよりも大きく表れるた
め、ドライバーの心理状態の変動が感度良く検出され、
これに基き補正することによりドライバーの心理状態の
変動に対する制動圧の制御を速応性良く行うことが可能
となる。
【0024】請求項6記載の発明では、上記請求項1記
載の発明による作用に加えて、ドライバーの実際心拍数
が心理状態検出手段の計測部により計測され、判定部に
おいてこの実際心拍数と実際心拍数の心拍変動率との2
つの要素に基いてドライバーの心理状態が判定される。
これにより、ドライバーの心理状態が上記実際心拍数自
体の高低とその変動状況との2つの要素に基いて把握さ
れ、ドライバーの緊張状態の検出がより的確となる。
載の発明による作用に加えて、ドライバーの実際心拍数
が心理状態検出手段の計測部により計測され、判定部に
おいてこの実際心拍数と実際心拍数の心拍変動率との2
つの要素に基いてドライバーの心理状態が判定される。
これにより、ドライバーの心理状態が上記実際心拍数自
体の高低とその変動状況との2つの要素に基いて把握さ
れ、ドライバーの緊張状態の検出がより的確となる。
【0025】請求項7記載の発明では、上記請求項1記
載の発明による作用に加えて、ドライバーの実際心拍数
が心理状態検出手段の計測部により計測され、判定部に
おいてこの実際心拍数の基準心拍数に対する変動比率に
基いてドライバーの心理状態が判定される。これによ
り、ドライバーの心理状態の変動を把握する上でその変
動に対する基準の明確化が図られ、ドライバーの緊張状
態の検出がより的確となる。
載の発明による作用に加えて、ドライバーの実際心拍数
が心理状態検出手段の計測部により計測され、判定部に
おいてこの実際心拍数の基準心拍数に対する変動比率に
基いてドライバーの心理状態が判定される。これによ
り、ドライバーの心理状態の変動を把握する上でその変
動に対する基準の明確化が図られ、ドライバーの緊張状
態の検出がより的確となる。
【0026】請求項8記載の発明では、上記請求項1記
載の発明における補正手段による補正が、ドライバーの
心理状態に加えて、車両状態検出手段により検出された
車両の旋回安定性のいかんによっても変更される。これ
により、ドライバーの運転技量のいかんに加えて車両の
旋回安定性のいかんをも加味して、最適なブレーキ制御
が行われる。
載の発明における補正手段による補正が、ドライバーの
心理状態に加えて、車両状態検出手段により検出された
車両の旋回安定性のいかんによっても変更される。これ
により、ドライバーの運転技量のいかんに加えて車両の
旋回安定性のいかんをも加味して、最適なブレーキ制御
が行われる。
【0027】請求項9記載の発明では、上記請求項1記
載の発明における補正手段による補正が、ドライバーの
心理状態に加えて、操舵状態検出手段により検出された
ステアリングの操舵状態のいかんによっても変更され
る。これにより、ドライバーの運転技量のいかんに加え
てドライバーによるステアリング操作状況のいかんをも
加味して、最適なブレーキ制御が行われる。
載の発明における補正手段による補正が、ドライバーの
心理状態に加えて、操舵状態検出手段により検出された
ステアリングの操舵状態のいかんによっても変更され
る。これにより、ドライバーの運転技量のいかんに加え
てドライバーによるステアリング操作状況のいかんをも
加味して、最適なブレーキ制御が行われる。
【0028】請求項10記載の発明では、上記請求項2
記載の発明による作用に加えて、ドライバーが緊張状態
にあり、かつ、その時の操舵角が設定値より大きい旋回
状態にあるとき、後輪側の制御量のみが補正されて車両
の向きの変更がドライバーによるステアリング操作に支
配される傾向となる。これにより、車両の旋回運動がド
ライバーのステアリング操作意図に合致したものとな
る。
記載の発明による作用に加えて、ドライバーが緊張状態
にあり、かつ、その時の操舵角が設定値より大きい旋回
状態にあるとき、後輪側の制御量のみが補正されて車両
の向きの変更がドライバーによるステアリング操作に支
配される傾向となる。これにより、車両の旋回運動がド
ライバーのステアリング操作意図に合致したものとな
る。
【0029】請求項11記載の発明によれば、上記請求
項3記載の発明による作用に加えて、心理状態検出手段
により計測されたドライバーの実際心拍数が大値である
程、すなわち、ドライバーが緊張状態にある程、補正手
段で目標スリップ率が小さく補正されるため、TRC制
御において駆動輪のスリップがより抑えられて、車両の
加速運動がより安定化する。
項3記載の発明による作用に加えて、心理状態検出手段
により計測されたドライバーの実際心拍数が大値である
程、すなわち、ドライバーが緊張状態にある程、補正手
段で目標スリップ率が小さく補正されるため、TRC制
御において駆動輪のスリップがより抑えられて、車両の
加速運動がより安定化する。
【0030】また、請求項12記載の発明によれば、上
記請求項3記載の発明による作用に加えて、心理状態検
出手段により計測された実際心拍数に基く心拍変動率が
小値である程、すなわち、ドライバーが緊張状態にある
程、補正手段で目標スリップ率が小さく補正されるた
め、TRC制御において駆動輪のスリップがより抑えら
れて、車両の加速運動がより安定化する。この補正に際
し、この心拍変動率の変化度合いは実際心拍数の高低変
化度合いよりも大きく表れるため、ドライバーの緊張状
態の変動が感度良く検出され、これに基き補正すること
によりドライバーの心理状態の変動に対する駆動輪のス
リップの抑制を速応性良く行うことが可能となる。
記請求項3記載の発明による作用に加えて、心理状態検
出手段により計測された実際心拍数に基く心拍変動率が
小値である程、すなわち、ドライバーが緊張状態にある
程、補正手段で目標スリップ率が小さく補正されるた
め、TRC制御において駆動輪のスリップがより抑えら
れて、車両の加速運動がより安定化する。この補正に際
し、この心拍変動率の変化度合いは実際心拍数の高低変
化度合いよりも大きく表れるため、ドライバーの緊張状
態の変動が感度良く検出され、これに基き補正すること
によりドライバーの心理状態の変動に対する駆動輪のス
リップの抑制を速応性良く行うことが可能となる。
【0031】さらに、請求項13記載の発明によれば、
上記請求項3記載の発明による作用に加えて、心理状態
検出手段により計測された実際心拍数の基準心拍数に対
する心拍増大比率が大値である程、すなわち、ドライバ
ーが緊張状態にある程、補正手段で目標スリップ率が小
さく補正されるため、TRC制御において駆動輪のスリ
ップがより抑えられて、車両の加速運動がより安定化す
る。この補正に際し、変動比率に基いて補正を行うた
め、ドライバーの緊張状態への変動を把握する上でその
変動に対する基準の明確化が図られ、ドライバーの緊張
状態の検出がより的確となる。
上記請求項3記載の発明による作用に加えて、心理状態
検出手段により計測された実際心拍数の基準心拍数に対
する心拍増大比率が大値である程、すなわち、ドライバ
ーが緊張状態にある程、補正手段で目標スリップ率が小
さく補正されるため、TRC制御において駆動輪のスリ
ップがより抑えられて、車両の加速運動がより安定化す
る。この補正に際し、変動比率に基いて補正を行うた
め、ドライバーの緊張状態への変動を把握する上でその
変動に対する基準の明確化が図られ、ドライバーの緊張
状態の検出がより的確となる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例を図2以下の図面に基
いて説明する。
いて説明する。
【0033】図2は、本発明の第1〜第7実施例に係る
車両の制御装置を適用した車両の概略構成図を示す。こ
の車両は、ブレーキ手段20における制動圧を制御する
アンチスキッドブレーキ制御手段130やトラクション
制御手段140を備えたものである。そして、これらブ
レーキ手段20、ABS制御手段130およびTRC制
御手段140の構成については第1〜第7実施例を通し
て同じであるため、その内容を第1実施例において説明
し、第2実施例以降においてはその説明を省略する。
車両の制御装置を適用した車両の概略構成図を示す。こ
の車両は、ブレーキ手段20における制動圧を制御する
アンチスキッドブレーキ制御手段130やトラクション
制御手段140を備えたものである。そして、これらブ
レーキ手段20、ABS制御手段130およびTRC制
御手段140の構成については第1〜第7実施例を通し
て同じであるため、その内容を第1実施例において説明
し、第2実施例以降においてはその説明を省略する。
【0034】(第1実施例) −全体構成− 図2において、1は車両前部に搭載されたエンジンであ
り、このエンジン1の発生トルクが、自動変速機3、プ
ロペラシャフト4、デファレンシャル装置5及び左右の
車軸6L,6Rを介して左右の後輪7RL,7RRに伝
達されるようになっている。そして、この車両では、上
記左右の後輪7RL,7RRが駆動輪とされ、左右の前
輪7FL,7FRが従動輪でかつ操舵輪とされている。
り、このエンジン1の発生トルクが、自動変速機3、プ
ロペラシャフト4、デファレンシャル装置5及び左右の
車軸6L,6Rを介して左右の後輪7RL,7RRに伝
達されるようになっている。そして、この車両では、上
記左右の後輪7RL,7RRが駆動輪とされ、左右の前
輪7FL,7FRが従動輪でかつ操舵輪とされている。
【0035】上記エンジン1の吸気通路8には、アクセ
ルペダル9に連結された上記メインスロットル弁10
と、スロットル開度調節用アクチュエータ11に連結さ
れた上記サブスロットル弁12とが配設されている。そ
して、このサブスロットル弁12は、上記アクチュエー
タ11が後述のTRC制御により駆動制御されて開度調
節されるようになっている。
ルペダル9に連結された上記メインスロットル弁10
と、スロットル開度調節用アクチュエータ11に連結さ
れた上記サブスロットル弁12とが配設されている。そ
して、このサブスロットル弁12は、上記アクチュエー
タ11が後述のTRC制御により駆動制御されて開度調
節されるようになっている。
【0036】上記自動変速機3は、流体トルクコンバー
タ2と多段変速歯車機構3aとを備えている。この変速
歯車機構3aは既知のように油圧作動式とされており、
実施例では、例えば前進4段、後進1段用とされてい
る。また、上記トルクコンバータ2は、油圧作動式のロ
ックアップクラッチ2aを有し、その油圧回路に組み込
まれたソレノイド39bの励磁と消磁とを切り換えるこ
とにより、締結と締結解除とが行われる。すなわち、そ
の油圧回路に組み込まれた複数のソレノイド39a,3
9a,…の励磁と消磁との組合せを変更することで変速
が行われる。
タ2と多段変速歯車機構3aとを備えている。この変速
歯車機構3aは既知のように油圧作動式とされており、
実施例では、例えば前進4段、後進1段用とされてい
る。また、上記トルクコンバータ2は、油圧作動式のロ
ックアップクラッチ2aを有し、その油圧回路に組み込
まれたソレノイド39bの励磁と消磁とを切り換えるこ
とにより、締結と締結解除とが行われる。すなわち、そ
の油圧回路に組み込まれた複数のソレノイド39a,3
9a,…の励磁と消磁との組合せを変更することで変速
が行われる。
【0037】上記ソレノイド39a,39bは、自動変
速機3の変速制御用のATコントローラ101によって
制御される。このATコントローラ101は、変速特性
とロックアップ特性とを予め記憶しており、これに基い
て変速制御とロックアップ制御とを行う。このため、A
Tコントローラ101には、吸気通路8におけるメイン
スロットル弁10の開度を検出するメインスロットル開
度センサ102及びサブスロットル弁12の開度を検出
するサブスロットル開度センサ103からの各スロット
ル開度信号と、車速を検出する車速センサ104からの
車速信号とが入力される。
速機3の変速制御用のATコントローラ101によって
制御される。このATコントローラ101は、変速特性
とロックアップ特性とを予め記憶しており、これに基い
て変速制御とロックアップ制御とを行う。このため、A
Tコントローラ101には、吸気通路8におけるメイン
スロットル弁10の開度を検出するメインスロットル開
度センサ102及びサブスロットル弁12の開度を検出
するサブスロットル開度センサ103からの各スロット
ル開度信号と、車速を検出する車速センサ104からの
車速信号とが入力される。
【0038】−ブレーキ手段20の構成− ブレーキ手段20は、上記各車輪7FL〜7RRに設け
られたブレーキ21FL〜21RRと、この各ブレーキ
21FL〜21RRのキャリパ22FL〜22RR(ホ
イールシリンダ)にブレーキ液圧を供給するブレーキ配
管23FL〜23RRとを備えている。このブレーキ液
圧の供給のための構成は次のようになっている。
られたブレーキ21FL〜21RRと、この各ブレーキ
21FL〜21RRのキャリパ22FL〜22RR(ホ
イールシリンダ)にブレーキ液圧を供給するブレーキ配
管23FL〜23RRとを備えている。このブレーキ液
圧の供給のための構成は次のようになっている。
【0039】まず、ブレーキペダル25の踏込力が、液
圧倍力式の倍力装置26によって倍力されて、タンデム
型のマスタシリンダ27に伝達される。このマスタシリ
ンダ27の第1吐出口27aには左前輪用のブレーキ配
管23FLが接続され、第2吐出口27bには右前輪用
のブレーキ配管23FRが接続されている。
圧倍力式の倍力装置26によって倍力されて、タンデム
型のマスタシリンダ27に伝達される。このマスタシリ
ンダ27の第1吐出口27aには左前輪用のブレーキ配
管23FLが接続され、第2吐出口27bには右前輪用
のブレーキ配管23FRが接続されている。
【0040】左前輪用のブレーキ配管23FL及び右前
輪用のブレーキ配管23FRにはそれぞれ電磁式の開閉
弁40A,41Aが介設されているとともに、該開閉弁
40A,41Aの下流に接続されたリリーフ通路42
L,42Rにはそれぞれ電磁式の開閉弁40B,41B
が介設されている。
輪用のブレーキ配管23FRにはそれぞれ電磁式の開閉
弁40A,41Aが介設されているとともに、該開閉弁
40A,41Aの下流に接続されたリリーフ通路42
L,42Rにはそれぞれ電磁式の開閉弁40B,41B
が介設されている。
【0041】上記倍力装置26には配管28を介してポ
ンプ29からの液圧が供給され、余剰液圧はリターン用
配管30を介してリザーバタンク31へ戻される。上記
配管28から分岐した分岐管28aは合流部aに連なっ
ており、この分岐管28aには電磁式の開閉弁32が介
設されている。また、倍力装置26で発生される倍力用
液圧は配管33を介して上記合流部aへと供給されるよ
うになっており、この配管33にも電磁式の開閉弁34
が介設されている。そして、上記配管33には、合流部
aへ向けての流れのみを許容する一方向弁35が開閉弁
34と並列に設けられている。
ンプ29からの液圧が供給され、余剰液圧はリターン用
配管30を介してリザーバタンク31へ戻される。上記
配管28から分岐した分岐管28aは合流部aに連なっ
ており、この分岐管28aには電磁式の開閉弁32が介
設されている。また、倍力装置26で発生される倍力用
液圧は配管33を介して上記合流部aへと供給されるよ
うになっており、この配管33にも電磁式の開閉弁34
が介設されている。そして、上記配管33には、合流部
aへ向けての流れのみを許容する一方向弁35が開閉弁
34と並列に設けられている。
【0042】上記合流部aには左右後輪用のブレーキ配
管23RL,23RRが接続されている。この配管23
RL,23RRにはそれぞれ電磁式の開閉弁36A,3
7Aが介設されているとともに、該開閉弁36A,37
Aの下流に接続されたリリーフ通路38L,38Rには
それぞれ電磁式の開閉弁36B,37Bが接続されてい
る。
管23RL,23RRが接続されている。この配管23
RL,23RRにはそれぞれ電磁式の開閉弁36A,3
7Aが介設されているとともに、該開閉弁36A,37
Aの下流に接続されたリリーフ通路38L,38Rには
それぞれ電磁式の開閉弁36B,37Bが接続されてい
る。
【0043】以上の各開閉弁32,34,36A,36
B,37A,37B,40A,40B,41A,41B
は、次に説明するコントローラ121によって制御され
るようになっている。
B,37A,37B,40A,40B,41A,41B
は、次に説明するコントローラ121によって制御され
るようになっている。
【0044】−コントローラ121の構成− 上記コントローラ121は、マイクロコンピュータを内
蔵しており、後述のABS制御手段130とTRC制御
手段140とによる制御をそれぞれ個別に行うようにな
っている。すなわち、上記コントローラ121は、図3
に示すように、ブレーキペダル25の踏込操作状態で上
記ブレーキ手段20の制御を行うABS制御手段130
と、上記ブレーキペダル25の非踏込操作状態で上記ブ
レーキ手段20とサブスロットル弁12との各制御を行
うTRC制御手段140と、ドライバーの心理状態の検
出を行う心理状態検出手段60aと、この心理状態検出
手段60aからの出力に基き上記ABS制御手段130
における目標スリップ率Sbtの変更補正を行う補正手
段51とを備えている。以下、各手段ごとに説明する。
蔵しており、後述のABS制御手段130とTRC制御
手段140とによる制御をそれぞれ個別に行うようにな
っている。すなわち、上記コントローラ121は、図3
に示すように、ブレーキペダル25の踏込操作状態で上
記ブレーキ手段20の制御を行うABS制御手段130
と、上記ブレーキペダル25の非踏込操作状態で上記ブ
レーキ手段20とサブスロットル弁12との各制御を行
うTRC制御手段140と、ドライバーの心理状態の検
出を行う心理状態検出手段60aと、この心理状態検出
手段60aからの出力に基き上記ABS制御手段130
における目標スリップ率Sbtの変更補正を行う補正手
段51とを備えている。以下、各手段ごとに説明する。
【0045】<ABS制御手段130の構成>上記AB
S制御手段130は、開閉弁40A,40Bの作動によ
って左前輪7FLのブレーキ21FLの制動圧を調節す
る第1チャンネルと、開閉弁41A,41Bの作動によ
って右前輪7FRのブレーキ21FR制動圧を調節する
第2チャンネルと、開閉弁36A,36B,37A,3
7Bの作動によって左右の後輪7RL,7RRのブレー
キ21RL,21RRの制動圧を調節する第3チャンネ
ルとを備えている。そして、このABS制御手段130
は、ブレーキペダル25が踏まれているか否かを検出す
るブレーキセンサ115からのブレーキ信号と、各車輪
7FL〜7RRの回転速度を検出する車輪速センサ11
2FL〜112RRからの車輪速信号と、舵角センサ1
14からの操舵角信号との各信号に基いて、上記各チャ
ンネルを互いに独立して各チャンネル毎に並行して行う
ようになっている。
S制御手段130は、開閉弁40A,40Bの作動によ
って左前輪7FLのブレーキ21FLの制動圧を調節す
る第1チャンネルと、開閉弁41A,41Bの作動によ
って右前輪7FRのブレーキ21FR制動圧を調節する
第2チャンネルと、開閉弁36A,36B,37A,3
7Bの作動によって左右の後輪7RL,7RRのブレー
キ21RL,21RRの制動圧を調節する第3チャンネ
ルとを備えている。そして、このABS制御手段130
は、ブレーキペダル25が踏まれているか否かを検出す
るブレーキセンサ115からのブレーキ信号と、各車輪
7FL〜7RRの回転速度を検出する車輪速センサ11
2FL〜112RRからの車輪速信号と、舵角センサ1
14からの操舵角信号との各信号に基いて、上記各チャ
ンネルを互いに独立して各チャンネル毎に並行して行う
ようになっている。
【0046】その制御内容について具体的に説明する
と、上記ABS制御手段130は疑似車体速を設定する
疑似車体速設定部と、制御閾値を設定する制御閾値設定
部とを備え、そして、制御閾値と車輪加減速度やスリッ
プ率との比較によってフェーズ0(アンチスキッドブレ
ーキ非制御状態)、フェーズI(アンチスキッドブレー
キ制御時における制動圧の減圧状態)、フェーズII(減
圧後の保持状態)、フェーズIII (減圧保持後の急増圧
状態)及びフェーズIV(急増圧後の緩増圧状態)の内か
ら該当するフェーズを選択し、各フェーズに応じた制動
圧制御信号を開閉弁36A,36B,37A,37B,
40A,40B,41A,41Bに出力するようになっ
ている。
と、上記ABS制御手段130は疑似車体速を設定する
疑似車体速設定部と、制御閾値を設定する制御閾値設定
部とを備え、そして、制御閾値と車輪加減速度やスリッ
プ率との比較によってフェーズ0(アンチスキッドブレ
ーキ非制御状態)、フェーズI(アンチスキッドブレー
キ制御時における制動圧の減圧状態)、フェーズII(減
圧後の保持状態)、フェーズIII (減圧保持後の急増圧
状態)及びフェーズIV(急増圧後の緩増圧状態)の内か
ら該当するフェーズを選択し、各フェーズに応じた制動
圧制御信号を開閉弁36A,36B,37A,37B,
40A,40B,41A,41Bに出力するようになっ
ている。
【0047】上記疑似車体速設定部における疑似車体速
Vr は、上記車輪速に基いて便宜上の車体速度として設
定されるものであり、4輪7FL〜7RRのうちの最高
車輪速が疑似車体速Vr と設定される。一方、速度変化
量を路面の摩擦係数に応じて高摩擦係数における1.2 G
・Δtから低摩擦係数の0.3 G・Δtまでの間で設定し
て次式により補正される。なお、上記Δtはサンプリン
グ周期(例えば7ms)である。
Vr は、上記車輪速に基いて便宜上の車体速度として設
定されるものであり、4輪7FL〜7RRのうちの最高
車輪速が疑似車体速Vr と設定される。一方、速度変化
量を路面の摩擦係数に応じて高摩擦係数における1.2 G
・Δtから低摩擦係数の0.3 G・Δtまでの間で設定し
て次式により補正される。なお、上記Δtはサンプリン
グ周期(例えば7ms)である。
【0048】 Vr ←Vr −(1.2 G・Δt〜0.3 G・Δt) 上記制御閾値設定部における制御閾値の設定は各チャン
ネル毎に独立して行われるものであり、制御閾値として
は、本実施例の場合、上記フェーズ0(アンチスキッド
ブレーキ非制御時)からフェーズI(減圧)への移行判
定用の第1車輪減速度閾値G1と、フェーズIからフェー
ズII(保持)への移行判定用の第2車輪減速度閾値G2
と、フェーズIIからフェーズIII (急増圧)への移行判
定用の第1スリップ率閾値S1と、フェーズIII からフェ
ーズIV(緩増圧)への移行判定用の車輪加速度閾値G3
と、フェーズIVからフェーズIへの移行判定用の第2ス
リップ率閾値S2とを有している。上記制御閾値は疑似車
体速Vr 及び路面の摩擦係数に応じて適宜設定される。
ネル毎に独立して行われるものであり、制御閾値として
は、本実施例の場合、上記フェーズ0(アンチスキッド
ブレーキ非制御時)からフェーズI(減圧)への移行判
定用の第1車輪減速度閾値G1と、フェーズIからフェー
ズII(保持)への移行判定用の第2車輪減速度閾値G2
と、フェーズIIからフェーズIII (急増圧)への移行判
定用の第1スリップ率閾値S1と、フェーズIII からフェ
ーズIV(緩増圧)への移行判定用の車輪加速度閾値G3
と、フェーズIVからフェーズIへの移行判定用の第2ス
リップ率閾値S2とを有している。上記制御閾値は疑似車
体速Vr 及び路面の摩擦係数に応じて適宜設定される。
【0049】後輪7RL,7RRの車輪速に関しては、
両車輪速のうちの小さい方の車輪速が後輪車輪速として
選択される。また、スリップ率は次式に従って算出され
る。 スリップ率=(1−車輪速/疑似車体速)×100 上記制御閾値の設定は、図4に示すように、路面に対す
る車輪の横抗力係数μL を過度に低くすることなく、路
面と車輪との間の摩擦係数μを高くできるように、つま
りSs の範囲の特性が得られるように設定される。
両車輪速のうちの小さい方の車輪速が後輪車輪速として
選択される。また、スリップ率は次式に従って算出され
る。 スリップ率=(1−車輪速/疑似車体速)×100 上記制御閾値の設定は、図4に示すように、路面に対す
る車輪の横抗力係数μL を過度に低くすることなく、路
面と車輪との間の摩擦係数μを高くできるように、つま
りSs の範囲の特性が得られるように設定される。
【0050】車輪の減速度及び加速度は、車輪速の前回
値と今回値との差を上記サンプリング周期Δtで除算
し、その結果を重力加速度に換算して求められる。従っ
て、通常は図5に示すような制動圧の増減制御が行われ
ることになる。すなわち、 定速走行状態からブレーキペダル25が踏み込まれ
ると、制動圧が増加していき、それに伴って車輪速が減
少していく。
値と今回値との差を上記サンプリング周期Δtで除算
し、その結果を重力加速度に換算して求められる。従っ
て、通常は図5に示すような制動圧の増減制御が行われ
ることになる。すなわち、 定速走行状態からブレーキペダル25が踏み込まれ
ると、制動圧が増加していき、それに伴って車輪速が減
少していく。
【0051】 車輪減速度が第1車輪減速度閾値G1よ
りも大きくなると、アンチスキッドブレーキ制御に移行
してフェーズIが選択され、制動圧は所定の減圧態様に
従って減少される。
りも大きくなると、アンチスキッドブレーキ制御に移行
してフェーズIが選択され、制動圧は所定の減圧態様に
従って減少される。
【0052】 車輪減速度が第2車輪減速度閾値G2よ
りも小さくなると、フェーズIIが選択され、制動圧は減
圧状態で保持される。
りも小さくなると、フェーズIIが選択され、制動圧は減
圧状態で保持される。
【0053】 上記減圧保持に伴ってスリップ率が減
少し、第1スリップ率閾値S1を越えると、フェーズIII
が選択され、制動圧の急増加が行われる。
少し、第1スリップ率閾値S1を越えると、フェーズIII
が選択され、制動圧の急増加が行われる。
【0054】 上記急増圧により、車輪加速度が減少
し車輪加速度閾値G3以下になると、フェーズIVが選択さ
れ、制動圧の緩増加が行われる。
し車輪加速度閾値G3以下になると、フェーズIVが選択さ
れ、制動圧の緩増加が行われる。
【0055】 上記緩増圧により、スリップ率が第2
スリップ率閾値S2を越えると、フェーズIが選択され
る。
スリップ率閾値S2を越えると、フェーズIが選択され
る。
【0056】以上のようにして、上記第1〜第3の各チ
ャンネルにつき、互いに独立して制動圧が増減制御され
ることにより、各車輪のロックないしはスキッド状態の
発生を防止し、方向安定性を失わせずに車両を短い制動
距離で停止させるようになっている。
ャンネルにつき、互いに独立して制動圧が増減制御され
ることにより、各車輪のロックないしはスキッド状態の
発生を防止し、方向安定性を失わせずに車両を短い制動
距離で停止させるようになっている。
【0057】<TRC制御手段140の構成>上記TR
C制御手段140は、ブレーキ制御部と、上記スロット
ル開度調節用アクチュエータ11を制御することによる
エンジン制御部と、変速制御用のATコントローラ10
1を介したロックアップ制御部とを備えている。すなわ
ち、TRC制御の場合、駆動輪7RL,7RRの駆動ト
ルクを低減するために、駆動輪7RL、7RRに対する
ブレーキ制御を行うとともに、駆動輪7RL,7RRに
伝達される駆動力、つまりエンジン1の発生トルクの低
減をも行うようになっている。そして、上記TRC制御
手段140には、スロットル開度センサ102,103
及び車速センサ104からの信号が入力される他、各車
輪7FL〜7RRの速度を検出する車輪速センサ112
FL〜112RRからの車輪速信号と、アクセル開度を
検出するアクセル開度センサ113からのアクセル開度
信号と、ステアリング操舵角θを検出する舵角センサ1
14からの操舵角信号と、マニュアル操作されるスイッ
チ116からのモード信号とが入力される。
C制御手段140は、ブレーキ制御部と、上記スロット
ル開度調節用アクチュエータ11を制御することによる
エンジン制御部と、変速制御用のATコントローラ10
1を介したロックアップ制御部とを備えている。すなわ
ち、TRC制御の場合、駆動輪7RL,7RRの駆動ト
ルクを低減するために、駆動輪7RL、7RRに対する
ブレーキ制御を行うとともに、駆動輪7RL,7RRに
伝達される駆動力、つまりエンジン1の発生トルクの低
減をも行うようになっている。そして、上記TRC制御
手段140には、スロットル開度センサ102,103
及び車速センサ104からの信号が入力される他、各車
輪7FL〜7RRの速度を検出する車輪速センサ112
FL〜112RRからの車輪速信号と、アクセル開度を
検出するアクセル開度センサ113からのアクセル開度
信号と、ステアリング操舵角θを検出する舵角センサ1
14からの操舵角信号と、マニュアル操作されるスイッ
チ116からのモード信号とが入力される。
【0058】上記ブレーキ制御の場合において、非制御
時には上記ブレーキ手段20は以下のようになる。すな
わち、図2に図示のように、開閉弁32が閉じ、開閉弁
34が開かれ、かつ開閉弁36B,37Bが閉じ、開閉
弁36A,37Aが開かれる。これにより、ブレーキペ
ダル25が踏み込まれると、前輪用ブレーキ21FL,
21FRに対してはマスタシリンダ27を介してブレー
キ液圧が供給される。また、後輪用ブレーキ21RL,
21RRに対しては、液圧倍力装置26からのブレーキ
ペダル25の踏込力に応じた倍力用液圧がブレーキ液圧
として配管33を介して供給される。
時には上記ブレーキ手段20は以下のようになる。すな
わち、図2に図示のように、開閉弁32が閉じ、開閉弁
34が開かれ、かつ開閉弁36B,37Bが閉じ、開閉
弁36A,37Aが開かれる。これにより、ブレーキペ
ダル25が踏み込まれると、前輪用ブレーキ21FL,
21FRに対してはマスタシリンダ27を介してブレー
キ液圧が供給される。また、後輪用ブレーキ21RL,
21RRに対しては、液圧倍力装置26からのブレーキ
ペダル25の踏込力に応じた倍力用液圧がブレーキ液圧
として配管33を介して供給される。
【0059】一方、制御時には上記開閉弁34が閉じら
れ、開閉弁32が開かれる。そして、開閉弁36A,3
6B,37A,37B,40A,41A,40B,41
Bがデューティ制御により開閉制御されるようになって
いる。また、分岐管28aを経たブレーキ液圧は、一方
向弁35の作用によって、ブレーキペダル25に対する
反力として作用しないようになっている。
れ、開閉弁32が開かれる。そして、開閉弁36A,3
6B,37A,37B,40A,41A,40B,41
Bがデューティ制御により開閉制御されるようになって
いる。また、分岐管28aを経たブレーキ液圧は、一方
向弁35の作用によって、ブレーキペダル25に対する
反力として作用しないようになっている。
【0060】上記TRC制御手段140によるTRC制
御の内容をエンジン制御とブレーキ制御とに着目して示
したのが図6である。同図において、エンジン用の目標
値(駆動輪の目標スリップ率)はSetで示し、ブレー
キ用の目標値はSbtで示している(Sbt>Se
t)。
御の内容をエンジン制御とブレーキ制御とに着目して示
したのが図6である。同図において、エンジン用の目標
値(駆動輪の目標スリップ率)はSetで示し、ブレー
キ用の目標値はSbtで示している(Sbt>Se
t)。
【0061】t1時点前までは、駆動輪に大きなスリッ
プが生じていないので、エンジン制御は行われておら
ず、従ってサブスロットル弁12は全開であって、スロ
ットル開度Tn(両スロットル弁10,12の合成開度
であって、開度の小さな方のスロットル弁の開度に一致
する)は、アクセル開度に対応したメインスロットル開
度TH・Mである。
プが生じていないので、エンジン制御は行われておら
ず、従ってサブスロットル弁12は全開であって、スロ
ットル開度Tn(両スロットル弁10,12の合成開度
であって、開度の小さな方のスロットル弁の開度に一致
する)は、アクセル開度に対応したメインスロットル開
度TH・Mである。
【0062】t1時点では、駆動輪のスリップ値が、エ
ンジン用目標値Setとなった大きなスリップ発生時と
なる。実施例では、この駆動輪のスリップ値がSet以
上となったときにトラクション制御を開始するようにな
っており、このt1時点で、スロットル開度が下限制御
値SMにまで一挙に低下される(フィードフォワード制
御)。そして、一旦SMとした後は、駆動輪のスリップ
値がエンジン用目標値Setとなるように、サブスロッ
トル弁12の開度がフィードバック制御される。このと
き、スロットル開度Tnはサブスロットル弁開度TH・
Sとなる。
ンジン用目標値Setとなった大きなスリップ発生時と
なる。実施例では、この駆動輪のスリップ値がSet以
上となったときにトラクション制御を開始するようにな
っており、このt1時点で、スロットル開度が下限制御
値SMにまで一挙に低下される(フィードフォワード制
御)。そして、一旦SMとした後は、駆動輪のスリップ
値がエンジン用目標値Setとなるように、サブスロッ
トル弁12の開度がフィードバック制御される。このと
き、スロットル開度Tnはサブスロットル弁開度TH・
Sとなる。
【0063】t2時点では、駆動輪のスリップ値がブレ
ーキ目標値Sbt以上となったときであり、このとき
は、駆動輪のブレーキ21RL,21RRに対してブレ
ーキ液圧が供給され、エンジン制御とブレーキ制御との
両方によるトラクション制御の開始される。ブレーキ液
圧は、駆動輪のスリップ値がブレーキ用目標値Sbtと
なるようにフィードバック制御される。
ーキ目標値Sbt以上となったときであり、このとき
は、駆動輪のブレーキ21RL,21RRに対してブレ
ーキ液圧が供給され、エンジン制御とブレーキ制御との
両方によるトラクション制御の開始される。ブレーキ液
圧は、駆動輪のスリップ値がブレーキ用目標値Sbtと
なるようにフィードバック制御される。
【0064】t3時点では、駆動輪のスリップ値がブレ
ーキ用目標値Sbt未満となったときであり、これによ
ってブレーキ液圧が徐々に低下され、やがてブレーキ液
圧は零となる。但し、エンジンによるスリップ制御は依
然として継続される。
ーキ用目標値Sbt未満となったときであり、これによ
ってブレーキ液圧が徐々に低下され、やがてブレーキ液
圧は零となる。但し、エンジンによるスリップ制御は依
然として継続される。
【0065】なお、トラクション制御の終了条件は、実
施例ではアクセル開度が全閉となったときとしている。
施例ではアクセル開度が全閉となったときとしている。
【0066】駆動輪のスリップ値は、車輪速センサ11
2FR〜112RLからの検出信号に基いて検出され
る。すなわち、駆動輪の回転速度から従動輪の回転速度
を差し引きその差を上記従動輪の回転速度で除して百分
率で表すことでスリップ値を算出するものである。尚、
このスリップ値の算出にあたっては、エンジン制御用の
場合、駆動輪の回転速度は左右駆動輪のうちの大きい方
が選択され、従動輪の回転速度は左右従動輪の平均値が
用いられる。ブレーキ制御用の場合、従動輪の回転速度
はエンジン制御用と同じであるが、駆動輪の回転速度は
左右駆動輪への制動力を互いに独立して制御する場合に
は左右駆動輪の回転速度がそれぞれ用いられる。
2FR〜112RLからの検出信号に基いて検出され
る。すなわち、駆動輪の回転速度から従動輪の回転速度
を差し引きその差を上記従動輪の回転速度で除して百分
率で表すことでスリップ値を算出するものである。尚、
このスリップ値の算出にあたっては、エンジン制御用の
場合、駆動輪の回転速度は左右駆動輪のうちの大きい方
が選択され、従動輪の回転速度は左右従動輪の平均値が
用いられる。ブレーキ制御用の場合、従動輪の回転速度
はエンジン制御用と同じであるが、駆動輪の回転速度は
左右駆動輪への制動力を互いに独立して制御する場合に
は左右駆動輪の回転速度がそれぞれ用いられる。
【0067】図7は上記目標値Set及びSbtを決定
する回路をブロック図的に示したものであり、決定パラ
メータとしては、車速、アクセル開度、ハンドル舵角、
モードスイッチ116の操作状態及び路面の最大摩擦係
数μmax とがある。
する回路をブロック図的に示したものであり、決定パラ
メータとしては、車速、アクセル開度、ハンドル舵角、
モードスイッチ116の操作状態及び路面の最大摩擦係
数μmax とがある。
【0068】すなわち、同図において、Setの基本値
StaoとSbtの基本値Stboとが、最大摩擦係数
をパラメータとしてマップ121に記憶されている(S
tbo>Stao)。そして、この基本値Stbo,S
taoにそれぞれ補正ゲイン係数kdを掛け合わせるこ
とでSet,Sbtが得られる。
StaoとSbtの基本値Stboとが、最大摩擦係数
をパラメータとしてマップ121に記憶されている(S
tbo>Stao)。そして、この基本値Stbo,S
taoにそれぞれ補正ゲイン係数kdを掛け合わせるこ
とでSet,Sbtが得られる。
【0069】上記補正ゲイン係数kdは、各ゲイン係数
Vspg,Acpg,Fstgg,MODEgを掛け合
わせることにより得られる。上記ゲイン係数Vspg
は、車速をパラメータとするもので、マップ122とし
て記憶されている。ゲイン係数Acpgは、アクセル開
度をパラメータとするもので、マップ123として記憶
されている。ゲイン係数Fstggは、ステアリング操
舵角をパラメータとするもので、マップ124として記
憶されている。ゲイン係数MODEgは、運転者にマニ
ュアル選択されるもので、テーブル125に記憶されて
いる。このテーブル125ではスポーツモード、ノーマ
ルモード及びセーフティモードの3種類が設けられてい
る。
Vspg,Acpg,Fstgg,MODEgを掛け合
わせることにより得られる。上記ゲイン係数Vspg
は、車速をパラメータとするもので、マップ122とし
て記憶されている。ゲイン係数Acpgは、アクセル開
度をパラメータとするもので、マップ123として記憶
されている。ゲイン係数Fstggは、ステアリング操
舵角をパラメータとするもので、マップ124として記
憶されている。ゲイン係数MODEgは、運転者にマニ
ュアル選択されるもので、テーブル125に記憶されて
いる。このテーブル125ではスポーツモード、ノーマ
ルモード及びセーフティモードの3種類が設けられてい
る。
【0070】<心理状態検出手段60aの構成>上記心
理状態検出手段60aは、図8に示すように、ステアリ
ングホイール81の所定の各部位に配設されてドライバ
ーの左右両手間の電位差を検出するための電極61と、
この電極61に接続されて上記電位差を増幅する増幅器
62と、この増幅器62により増幅された電位差から心
電位以外の所定の周波数信号成分を除去するバンドパス
フィルタ(BPF)63と、このバンドパスフィルタ6
3を通過した心電位から心拍信号であるR波の出現した
時間間隔に基き心拍数を計測する計測部64と、この計
測部64で計測された今回の心拍数と設定基準心拍数と
を比較して今回検出の心拍数が上記設定基準心拍数を超
えた場合にドライバーが緊張状態にあると判定しこれを
上記補正手段51に出力する判定部65aとを備えてい
る。
理状態検出手段60aは、図8に示すように、ステアリ
ングホイール81の所定の各部位に配設されてドライバ
ーの左右両手間の電位差を検出するための電極61と、
この電極61に接続されて上記電位差を増幅する増幅器
62と、この増幅器62により増幅された電位差から心
電位以外の所定の周波数信号成分を除去するバンドパス
フィルタ(BPF)63と、このバンドパスフィルタ6
3を通過した心電位から心拍信号であるR波の出現した
時間間隔に基き心拍数を計測する計測部64と、この計
測部64で計測された今回の心拍数と設定基準心拍数と
を比較して今回検出の心拍数が上記設定基準心拍数を超
えた場合にドライバーが緊張状態にあると判定しこれを
上記補正手段51に出力する判定部65aとを備えてい
る。
【0071】上記電極61は、各一対の+極61a,6
1aおよび−極61b,61bからなる。この電極61
は、ステアリングホイール81の上下左右の各位置に所
定幅の4つの絶縁部81a,81a,…を形成すること
により上記ステアリングホイール1のホイール部を左
上、左下、右下および右上の4つの領域(同図にメッシ
ュ模様で示す領域)81b,81c,81d,81eに
分割し、この各領域81b,81c,…に+極61aお
よび−極61bを交互に配設する構成となっている。つ
まり、ドライバーが相対向した状態でステアリングホイ
ール1の左右両側の領域81b,81eまたは81c,
81d、すなわち、ドライバーの左右の各手により握ら
れる左右の領域の一方81b,81dが+極61a、他
方81c,81eが−極61bとなるように配設されて
おり、これにより、上記ステアリングホイール81を握
るドライバーの左右両手間の電位差を検出するようにな
っている。このような電極61はステアリングホイール
1の各領域81b,81c,…の表面に導電性ゴムもし
くは導電性プラスチックなどを用いて皮膜を形成するこ
とによって配設される一方、上記各絶縁部81aが未処
理部とされることによりステアリングホイール81自体
の材質により絶縁体部分が形成されている。
1aおよび−極61b,61bからなる。この電極61
は、ステアリングホイール81の上下左右の各位置に所
定幅の4つの絶縁部81a,81a,…を形成すること
により上記ステアリングホイール1のホイール部を左
上、左下、右下および右上の4つの領域(同図にメッシ
ュ模様で示す領域)81b,81c,81d,81eに
分割し、この各領域81b,81c,…に+極61aお
よび−極61bを交互に配設する構成となっている。つ
まり、ドライバーが相対向した状態でステアリングホイ
ール1の左右両側の領域81b,81eまたは81c,
81d、すなわち、ドライバーの左右の各手により握ら
れる左右の領域の一方81b,81dが+極61a、他
方81c,81eが−極61bとなるように配設されて
おり、これにより、上記ステアリングホイール81を握
るドライバーの左右両手間の電位差を検出するようにな
っている。このような電極61はステアリングホイール
1の各領域81b,81c,…の表面に導電性ゴムもし
くは導電性プラスチックなどを用いて皮膜を形成するこ
とによって配設される一方、上記各絶縁部81aが未処
理部とされることによりステアリングホイール81自体
の材質により絶縁体部分が形成されている。
【0072】上記各電極61a,61bは図示省略のス
テアリングシャフトとステアリングコラムとの間に介在
させたスリップリングを介してインピーダンス変換用増
幅器62に接続されており、この増幅器62は生体であ
るドライバーからのインピーダンスの極めて高い心拍信
号を増幅し、この増幅した心拍信号を上記BPF63を
介して上記計測部64に送るようになっている。
テアリングシャフトとステアリングコラムとの間に介在
させたスリップリングを介してインピーダンス変換用増
幅器62に接続されており、この増幅器62は生体であ
るドライバーからのインピーダンスの極めて高い心拍信
号を増幅し、この増幅した心拍信号を上記BPF63を
介して上記計測部64に送るようになっている。
【0073】上記BPF63は、そのカットオフ周波数
として高周波側および低周波側にそれぞれ所定値が設定
されており、これら両設定値の間の周波数帯域のものを
通過させるようになっている。すなわち、上記高周波側
のカットオフ周波数はドライバーが手でステアリングホ
イール81の電極61を握る際の手の筋肉活動に伴い心
電位に混入する高周波信号成分である筋電位をカットし
得る値に設定され、一方、上記低周波側のカットオフ周
波数は上記ドライバーの手と上記電極61との接触不良
に伴い上記心拍信号に混入する低周波信号成分をカット
し得る値に設定されている。
として高周波側および低周波側にそれぞれ所定値が設定
されており、これら両設定値の間の周波数帯域のものを
通過させるようになっている。すなわち、上記高周波側
のカットオフ周波数はドライバーが手でステアリングホ
イール81の電極61を握る際の手の筋肉活動に伴い心
電位に混入する高周波信号成分である筋電位をカットし
得る値に設定され、一方、上記低周波側のカットオフ周
波数は上記ドライバーの手と上記電極61との接触不良
に伴い上記心拍信号に混入する低周波信号成分をカット
し得る値に設定されている。
【0074】上記計測部64での心拍数計測の原理は、
心電位の時間的変化の波形である心電図(図9参照)に
おいて順に表れるP,Q,R,S,TおよびUの各波の
内のR波がベース電位より所定量高く設定されたトリガ
ーレベルを超える1分間当りの回数を計測し、この回数
をドライバーの実際心拍数とするものである。
心電位の時間的変化の波形である心電図(図9参照)に
おいて順に表れるP,Q,R,S,TおよびUの各波の
内のR波がベース電位より所定量高く設定されたトリガ
ーレベルを超える1分間当りの回数を計測し、この回数
をドライバーの実際心拍数とするものである。
【0075】上記判定部65aにはブレーキセンサ11
5からの信号が入力されている。そして、上記判定部6
5aは、その信号がオフ状態である時のドライバーの平
均心拍数hroffbを上記計測部64からの実際心拍
数に基いて蓄積、平均化処理する一方、ブレーキセンサ
115から信号がオン状態である時のドライバーの実際
心拍数hrから上記平均心拍数hroffbを減じた値
が予め設定された心拍急増判定値Δhrlより大きい
時、ドライバーはブレーキペダル25の踏込操作により
緊張状態に陥ったものと判定するようになっている。つ
まり、この心理状態検出手段60aは、ドライバーの生
体信号として心拍信号を取り出し、その心拍数の変動か
らドライバーの内面的緊張状態を判定し、これをドライ
バーの心理状態として検出するようになっており、ブレ
ーキ操作時の実際心拍数がブレーキ非操作時の実際心拍
数より所定量大きい時、ドライバーは緊張状態でブレー
キ操作をしているものと判定するようになっている。
5からの信号が入力されている。そして、上記判定部6
5aは、その信号がオフ状態である時のドライバーの平
均心拍数hroffbを上記計測部64からの実際心拍
数に基いて蓄積、平均化処理する一方、ブレーキセンサ
115から信号がオン状態である時のドライバーの実際
心拍数hrから上記平均心拍数hroffbを減じた値
が予め設定された心拍急増判定値Δhrlより大きい
時、ドライバーはブレーキペダル25の踏込操作により
緊張状態に陥ったものと判定するようになっている。つ
まり、この心理状態検出手段60aは、ドライバーの生
体信号として心拍信号を取り出し、その心拍数の変動か
らドライバーの内面的緊張状態を判定し、これをドライ
バーの心理状態として検出するようになっており、ブレ
ーキ操作時の実際心拍数がブレーキ非操作時の実際心拍
数より所定量大きい時、ドライバーは緊張状態でブレー
キ操作をしているものと判定するようになっている。
【0076】以下、上記計測部64での基本的な処理を
図10に示すフローチャートに基いて説明する。
図10に示すフローチャートに基いて説明する。
【0077】まず、ステップSH1で上記トリガーレベ
ルを超えるR波を検出したか否かを検出するまで繰り返
し、検出したらステップSH2でその時のタイマ値を読
取りこれを今回値t(n) に記憶させる。そして、ステッ
プSH3で今回値t(n) から前回値t(n-1)を減算して時
間間隔dtを求め、この時間間隔dtの逆数に60を乗
じて1分間当りの心拍数hr の今回値hr(n)を求める。
ルを超えるR波を検出したか否かを検出するまで繰り返
し、検出したらステップSH2でその時のタイマ値を読
取りこれを今回値t(n) に記憶させる。そして、ステッ
プSH3で今回値t(n) から前回値t(n-1)を減算して時
間間隔dtを求め、この時間間隔dtの逆数に60を乗
じて1分間当りの心拍数hr の今回値hr(n)を求める。
【0078】次に、ステップSH4で心拍数hr の今回
値hr(n)から前回値hr(n-1)を減算したもの(心拍数の
変動幅)が設定変動幅Clmの範囲内か否かを判別し、範
囲内であればステップSH5で今回値hr(n)を今回の有
効心拍数Hr とし、範囲外であればステップSH6で今
回値hr(n)をキャンセルして前回値hr(n-1)を今回の有
効心拍数Hr とする。そして、ステップSH7で上記今
回の有効心拍数Hr を検出心拍数hrとして判定部65
aに出力し、ステップSH8でタイマ読取り値t(n) お
よび心拍数検出値hr(N)の更新を行いリターンする。
値hr(n)から前回値hr(n-1)を減算したもの(心拍数の
変動幅)が設定変動幅Clmの範囲内か否かを判別し、範
囲内であればステップSH5で今回値hr(n)を今回の有
効心拍数Hr とし、範囲外であればステップSH6で今
回値hr(n)をキャンセルして前回値hr(n-1)を今回の有
効心拍数Hr とする。そして、ステップSH7で上記今
回の有効心拍数Hr を検出心拍数hrとして判定部65
aに出力し、ステップSH8でタイマ読取り値t(n) お
よび心拍数検出値hr(N)の更新を行いリターンする。
【0079】<補正手段51の構成>上記補正手段51
は、以下の各条件が満足した場合に、上記ABS制御手
段130における目標スリップ率Sbt(以下、必要に
応じてABS制御目標スリップ率Sbtという)を増大
側に変更補正するようになっている。つまり、ABS制
御により車輪7FR,7FL,7RR,7RLに作用さ
せる制動圧を弱めに補正してブレーキ力を強めるように
なっている。
は、以下の各条件が満足した場合に、上記ABS制御手
段130における目標スリップ率Sbt(以下、必要に
応じてABS制御目標スリップ率Sbtという)を増大
側に変更補正するようになっている。つまり、ABS制
御により車輪7FR,7FL,7RR,7RLに作用さ
せる制動圧を弱めに補正してブレーキ力を強めるように
なっている。
【0080】上記各条件は、ブレーキセンサ115から
オン信号が出力されたこと、心理状態検出手段60aの
判定部65aからドライバーが緊張状態に陥っていると
の出力を受けたこと、および、舵角センサ114から出
力される前輪操舵角Fstgの絶対値が予め設定された
前輪操舵角中立判定値Fstglより小さいことの3条
件であり、これら3条件が同時に満足した場合に上記の
補正を行うようになっている。
オン信号が出力されたこと、心理状態検出手段60aの
判定部65aからドライバーが緊張状態に陥っていると
の出力を受けたこと、および、舵角センサ114から出
力される前輪操舵角Fstgの絶対値が予め設定された
前輪操舵角中立判定値Fstglより小さいことの3条
件であり、これら3条件が同時に満足した場合に上記の
補正を行うようになっている。
【0081】−コントローラ121による具体的制御− 以下、上記コントロールユニット121による具体的な
制御を図11のフローチャートに基いて説明する。
制御を図11のフローチャートに基いて説明する。
【0082】まず、ステップSA1で制御タイミングに
なる毎に、ステップSA2でブレーキ信号,前輪操舵角
Fstg,車速Vspなどの車両の運動状態量を計測し
た後、ステップSA3で上述のドライバーの実際心拍数
hrの計測(図10参照)をそれぞれ行う。
なる毎に、ステップSA2でブレーキ信号,前輪操舵角
Fstg,車速Vspなどの車両の運動状態量を計測し
た後、ステップSA3で上述のドライバーの実際心拍数
hrの計測(図10参照)をそれぞれ行う。
【0083】次に、ステップSA4でブレーキセンサ1
15からの出力に基いてブレーキペダルの踏込操作信号
がオンであるか否かを判別する。オフ状態であれば、ス
テップSA5で上記実際心拍数hrを積算しその算術平
均を求めることによりブレーキオフ時の平均心拍数hr
offbの演算を行ってリターンする一方、オン状態で
あればステップSA6で心拍制御タイミングか否かを判
別し、心拍制御タイミングでなければ後述の目標スリッ
プ率Sbtの補正を行うことなくステップSA11に進
み、心拍制御タイミングであればステップSA7に進
む。
15からの出力に基いてブレーキペダルの踏込操作信号
がオンであるか否かを判別する。オフ状態であれば、ス
テップSA5で上記実際心拍数hrを積算しその算術平
均を求めることによりブレーキオフ時の平均心拍数hr
offbの演算を行ってリターンする一方、オン状態で
あればステップSA6で心拍制御タイミングか否かを判
別し、心拍制御タイミングでなければ後述の目標スリッ
プ率Sbtの補正を行うことなくステップSA11に進
み、心拍制御タイミングであればステップSA7に進
む。
【0084】そして、ステップSA7で現在の心拍数h
rから上記平均心拍数hroffbを減じた値が心拍急
増判定値Δhrlより大きいか否かの判別を行い、Δh
rlより小さければブレーキ踏込操作がドライバーに緊
張状態をもたらさなかったものとして、ステップSA8
で制御目標スリップ率SbtとしてABS制御における
通常に用いる目標スリップ率Sbtb(以下、通常目標
スリップ率Sbtbという)を設定してステップSA1
1に進む。つまり、補正制御を行わない。一方、上記Δ
hrlより大きければブレーキ踏込操作がドライバーに
緊張状態をもたらしたものとしてステップSA9に進
み、ステアリング操舵状態が直進状態であるか否かを判
別する。
rから上記平均心拍数hroffbを減じた値が心拍急
増判定値Δhrlより大きいか否かの判別を行い、Δh
rlより小さければブレーキ踏込操作がドライバーに緊
張状態をもたらさなかったものとして、ステップSA8
で制御目標スリップ率SbtとしてABS制御における
通常に用いる目標スリップ率Sbtb(以下、通常目標
スリップ率Sbtbという)を設定してステップSA1
1に進む。つまり、補正制御を行わない。一方、上記Δ
hrlより大きければブレーキ踏込操作がドライバーに
緊張状態をもたらしたものとしてステップSA9に進
み、ステアリング操舵状態が直進状態であるか否かを判
別する。
【0085】このステップSA9では、現在の前輪操舵
角Fstgの絶対値が前輪操舵角中立判定値Fstgl
より小さいか否かの判別を行い、小さければ直進状態に
あるとしてステップSA10に進み通常目標スリップ率
Sbtbの補正を行い、大きければ旋回状態にあるとし
て補正制御を行わずに上述のステップSA8を経て上記
ステップSA11に進む。上記ステップSA10では、
通常目標スリップ率Sbtbに1.1を乗じて今回のA
BS制御目標スリップ率Sbtとして、目標スリップ率
の増大補正を行う。
角Fstgの絶対値が前輪操舵角中立判定値Fstgl
より小さいか否かの判別を行い、小さければ直進状態に
あるとしてステップSA10に進み通常目標スリップ率
Sbtbの補正を行い、大きければ旋回状態にあるとし
て補正制御を行わずに上述のステップSA8を経て上記
ステップSA11に進む。上記ステップSA10では、
通常目標スリップ率Sbtbに1.1を乗じて今回のA
BS制御目標スリップ率Sbtとして、目標スリップ率
の増大補正を行う。
【0086】そして、ステップSA11で上記ABS制
御目標スリップ率Sbtに基きABS制御手段130に
よるABS制御を行う。
御目標スリップ率Sbtに基きABS制御手段130に
よるABS制御を行う。
【0087】このフローチャート中、ステップSA3,
SA5およびSA7が心理状態検出手段60aを、ステ
ップSA4〜ステップSA10が補正手段51を、ステ
ップSA11がABS制御手段130をそれぞれ構成す
る。なお、上記のフローチャートには示してはいない
が、コントローラ121では上記のABS制御の外にT
RC制御が個別に行われている(第2実施例おいても同
様)。
SA5およびSA7が心理状態検出手段60aを、ステ
ップSA4〜ステップSA10が補正手段51を、ステ
ップSA11がABS制御手段130をそれぞれ構成す
る。なお、上記のフローチャートには示してはいない
が、コントローラ121では上記のABS制御の外にT
RC制御が個別に行われている(第2実施例おいても同
様)。
【0088】−第1実施例の作用・効果− 上記構成の第1実施例の場合、ドライバーがブレーキペ
ダル25の踏込操作を行った時、そのドライバーが緊張
状態に陥っており、かつ、ドライバーのステアリング操
作が直進状態である場合に、ABS制御手段130にお
ける目標スリップ率Sbtが増大側に変更補正される、
すなわち、ABS制御により車輪7FR,7FL,7R
R,7RLに作用させる制動圧が通常制御よりも弱めに
補正されてブレーキ力が強めるられる。つまり、車両が
直進状態であるにも拘らず、ブレーキペダル操作によっ
てドライバーが緊張状態に陥っている場合、ドライバー
はいわゆるパニックブレーキ状態であるため、ABS制
御によるスリップを防止した状態で安定停止させること
よりも、車両をいち早く停止させること、すなわち、ド
ライバーがブレーキペダル25を操作した意図を優先し
た制御が行われる。これにより、ABS制御による安定
制動を図りつつ、車両の制動特性をドライバーのブレー
キ操作意図に合致したものとすることができ、上記ドラ
イバーの緊張状態の緩和を図ることができる。
ダル25の踏込操作を行った時、そのドライバーが緊張
状態に陥っており、かつ、ドライバーのステアリング操
作が直進状態である場合に、ABS制御手段130にお
ける目標スリップ率Sbtが増大側に変更補正される、
すなわち、ABS制御により車輪7FR,7FL,7R
R,7RLに作用させる制動圧が通常制御よりも弱めに
補正されてブレーキ力が強めるられる。つまり、車両が
直進状態であるにも拘らず、ブレーキペダル操作によっ
てドライバーが緊張状態に陥っている場合、ドライバー
はいわゆるパニックブレーキ状態であるため、ABS制
御によるスリップを防止した状態で安定停止させること
よりも、車両をいち早く停止させること、すなわち、ド
ライバーがブレーキペダル25を操作した意図を優先し
た制御が行われる。これにより、ABS制御による安定
制動を図りつつ、車両の制動特性をドライバーのブレー
キ操作意図に合致したものとすることができ、上記ドラ
イバーの緊張状態の緩和を図ることができる。
【0089】しかも、心理状態検出手段60aにより上
記ドライバーが緊張状態にあるか否かを判別した上でA
BS制御の補正を行っているため、個々のドライバーの
運転技量に応じて最適な制動特性を車両に付与すること
ができる。すなわち、同一のブレーキペダル踏込操作状
態および走行環境であっても、ドライバーの運転技量に
よってリラックスして運転操作を行うことができるか、
緊張状態に陥るかが異なるため、このような状態におけ
るドライバーの心理状態を検出してこれをABS制御に
加味することにより、個々のドライバーの有する運転技
量に応じた最適な制動特性を付与することができる。
記ドライバーが緊張状態にあるか否かを判別した上でA
BS制御の補正を行っているため、個々のドライバーの
運転技量に応じて最適な制動特性を車両に付与すること
ができる。すなわち、同一のブレーキペダル踏込操作状
態および走行環境であっても、ドライバーの運転技量に
よってリラックスして運転操作を行うことができるか、
緊張状態に陥るかが異なるため、このような状態におけ
るドライバーの心理状態を検出してこれをABS制御に
加味することにより、個々のドライバーの有する運転技
量に応じた最適な制動特性を付与することができる。
【0090】(第2実施例)図12は、本発明の第2実
施例に係る制御装置のコントローラ122を示す。この
第2実施例は、車両の旋回状態下でのABS制御手段1
30の目標スリップ率Sbtを、補正手段52によっ
て、ドライバーの心理状態および推定横滑り角βによる
車両の旋回安定性などを考慮して補正するものである。
施例に係る制御装置のコントローラ122を示す。この
第2実施例は、車両の旋回状態下でのABS制御手段1
30の目標スリップ率Sbtを、補正手段52によっ
て、ドライバーの心理状態および推定横滑り角βによる
車両の旋回安定性などを考慮して補正するものである。
【0091】−コントローラ122の構成− 上記コントローラ122は、ABS制御手段130と、
TRC制御手段140と、心理状態検出手段60aと、
車両重心点に作用する横滑り角を推定する横滑り角推定
手段70と、上記心理状態検出手段60aおよび横滑り
角推定手段70などからの出力に基き上記ABS制御手
段130における目標スリップ率Sbtの変更補正を行
う補正手段52とを備えている。
TRC制御手段140と、心理状態検出手段60aと、
車両重心点に作用する横滑り角を推定する横滑り角推定
手段70と、上記心理状態検出手段60aおよび横滑り
角推定手段70などからの出力に基き上記ABS制御手
段130における目標スリップ率Sbtの変更補正を行
う補正手段52とを備えている。
【0092】<横滑り角推定手段70の構成>上記横滑
り角推定手段70は、ヨーレイトセンサ117ととも
に、旋回時の走行安定性に関する車両の状態を横滑り角
により検出する車両状態検出手段を構成するものであ
る。そして、上記横滑り角推定手段70は、図13に示
すニューラルネット71を有し、このニューラルネット
71は入力層72、中間層73、及び出力層74の3層
より成る。入力層72は6個、中間層73は7個、出力
層74は1個である。入力層72には推定横滑り角β
(k)、実際ヨーレイトyr(k),前輪操舵角Fst
g(k),後輪操舵角Rstg(k),車速の逆数1/
Vsp(k)、車速の2乗の逆数1/Vsp2 (k)が
入力され、出力層74は推定横滑り角(k)に対する変
化分を出力する。
り角推定手段70は、ヨーレイトセンサ117ととも
に、旋回時の走行安定性に関する車両の状態を横滑り角
により検出する車両状態検出手段を構成するものであ
る。そして、上記横滑り角推定手段70は、図13に示
すニューラルネット71を有し、このニューラルネット
71は入力層72、中間層73、及び出力層74の3層
より成る。入力層72は6個、中間層73は7個、出力
層74は1個である。入力層72には推定横滑り角β
(k)、実際ヨーレイトyr(k),前輪操舵角Fst
g(k),後輪操舵角Rstg(k),車速の逆数1/
Vsp(k)、車速の2乗の逆数1/Vsp2 (k)が
入力され、出力層74は推定横滑り角(k)に対する変
化分を出力する。
【0093】すなわち、推定横滑り角βの変化分は、制
御タイミングをΔtとして、下式に示す通り、1つ前の
推定横滑り角β(k)や1つ前の前輪操舵角Fstg
(k)などに応じた値であるので、これら推定横滑り角
β(k)などを入力として、今回の推定横滑り角β(k
+1)を出力し、ニューラルネット71自体は推定横滑
り角βの変化分を演算する離散系演算を行うように構成
されている。
御タイミングをΔtとして、下式に示す通り、1つ前の
推定横滑り角β(k)や1つ前の前輪操舵角Fstg
(k)などに応じた値であるので、これら推定横滑り角
β(k)などを入力として、今回の推定横滑り角β(k
+1)を出力し、ニューラルネット71自体は推定横滑
り角βの変化分を演算する離散系演算を行うように構成
されている。
【0094】
【数1】 従って、ニューラルネット71の出力層74の出力に
は、1つ前の推定横滑り角β(k)が加算される。
は、1つ前の推定横滑り角β(k)が加算される。
【0095】また、上記図13のニューラルネット71
の3層の各々の出力関数f1,f2,f3は入力をxと
して、下記式の通りである。
の3層の各々の出力関数f1,f2,f3は入力をxと
して、下記式の通りである。
【0096】
【数2】 さらに、中間層73及び出力層74の各重みは、予め、
図14に示すニューラルネット75に基いて、推定横滑
り角βが実際横滑り角に一致するように所定の評価関数
を使用して、学習により推定横滑り角βを実際横滑り角
に一致させる特性に設計構成される。
図14に示すニューラルネット75に基いて、推定横滑
り角βが実際横滑り角に一致するように所定の評価関数
を使用して、学習により推定横滑り角βを実際横滑り角
に一致させる特性に設計構成される。
【0097】図14のニューラルネット75は、入力層
76、中間層77及び出力層78の3層より成り、入力
層76には典型的な屈曲路を幾度も走行した際に計測し
た実際ヨーレイトyr、前輪操舵角Fstg、後輪転舵
角Rstg、車速Vspの逆数1/Vsp、車速の2乗
の逆数1/Vsp2 、及び路面の摩擦係数μの車両状態
量が離散時系列で多数個入力されると共に、出力層78
からは推定横滑り角β及び推定ヨーレイトyrが出力さ
れ、また上記屈曲路走行時に上記車両状態量と共に計測
した離散時系列の車両重心点の実際横滑り角及び実際ヨ
ーレイトを教師入力として、推定横滑り角β及び推定ヨ
ーレイトyrがその各実測値と一致するように同定され
ている。ここで、推定ヨーレイトyrを推定するのは、
計測した実際ヨーレイトとその推定値yrとの一致を確
認して、システム同定が正確に行われたことを確認する
ためである。
76、中間層77及び出力層78の3層より成り、入力
層76には典型的な屈曲路を幾度も走行した際に計測し
た実際ヨーレイトyr、前輪操舵角Fstg、後輪転舵
角Rstg、車速Vspの逆数1/Vsp、車速の2乗
の逆数1/Vsp2 、及び路面の摩擦係数μの車両状態
量が離散時系列で多数個入力されると共に、出力層78
からは推定横滑り角β及び推定ヨーレイトyrが出力さ
れ、また上記屈曲路走行時に上記車両状態量と共に計測
した離散時系列の車両重心点の実際横滑り角及び実際ヨ
ーレイトを教師入力として、推定横滑り角β及び推定ヨ
ーレイトyrがその各実測値と一致するように同定され
ている。ここで、推定ヨーレイトyrを推定するのは、
計測した実際ヨーレイトとその推定値yrとの一致を確
認して、システム同定が正確に行われたことを確認する
ためである。
【0098】上記横滑り角推定手段70の図13のニュ
ーラルネット71に入力する車速Vspが、その逆数1
/Vsp、及びその2乗の逆数1/Vsp2 の形である
のは、通常の2輪操舵車両の線形な運動モデルが次式で
表され、その演算式の車速に関する項が1/Vsp及び
1/Vsp2 の形で表現されるので、この演算式と整合
させるためである。
ーラルネット71に入力する車速Vspが、その逆数1
/Vsp、及びその2乗の逆数1/Vsp2 の形である
のは、通常の2輪操舵車両の線形な運動モデルが次式で
表され、その演算式の車速に関する項が1/Vsp及び
1/Vsp2 の形で表現されるので、この演算式と整合
させるためである。
【0099】
【数3】 ここに、δfは前輪の操舵角である。
【0100】続いて、上記横滑り角推定手段70の動作
を図15のフローチャートに従って説明する。
を図15のフローチャートに従って説明する。
【0101】同図において、ステップSY1で制御タイ
ミングになる毎に、ステップSY2で実際ヨーレイトy
r(k),前輪操舵角Fstg(k),後輪操舵角Rs
tg(k),車速Vsp(k)の車両の運動状態量を計
測した後、ステップSY3で前輪操舵角の絶対値|Fs
tg|を微小設定値Fstglと比較すると共に、ステ
ップSY4で実際ヨーレイトの絶対値|yr|を微小設
定値yrlと比較する。そして、|Fstg|<Fst
gl且つ|yr|<yrlのときには、車両の直進時と
判断して、この場合に限りステップSY5で推定横滑り
角β(k)をβ(k)=0に設定して、横滑り角積分器
を零値にクリアする。
ミングになる毎に、ステップSY2で実際ヨーレイトy
r(k),前輪操舵角Fstg(k),後輪操舵角Rs
tg(k),車速Vsp(k)の車両の運動状態量を計
測した後、ステップSY3で前輪操舵角の絶対値|Fs
tg|を微小設定値Fstglと比較すると共に、ステ
ップSY4で実際ヨーレイトの絶対値|yr|を微小設
定値yrlと比較する。そして、|Fstg|<Fst
gl且つ|yr|<yrlのときには、車両の直進時と
判断して、この場合に限りステップSY5で推定横滑り
角β(k)をβ(k)=0に設定して、横滑り角積分器
を零値にクリアする。
【0102】その後は、ステップSY6で上記計測した
ヨーレイトyr等の車両の状態量、及び推定横滑り角β
(k)をニューラルネット71に入力して推定横滑り角
β(k+1)を推定して、ステップSY1に戻る。
ヨーレイトyr等の車両の状態量、及び推定横滑り角β
(k)をニューラルネット71に入力して推定横滑り角
β(k+1)を推定して、ステップSY1に戻る。
【0103】<補正手段52の構成>上記補正手段52
は、以下の各条件が満足した場合に、ABS制御手段1
30における後輪7RR,7RL側の目標スリップ率S
btをのみ増大側に変更補正して、後輪7RR,7RL
側のスリップ量を前輪7FR,7FL側より大きくする
ようになっている。
は、以下の各条件が満足した場合に、ABS制御手段1
30における後輪7RR,7RL側の目標スリップ率S
btをのみ増大側に変更補正して、後輪7RR,7RL
側のスリップ量を前輪7FR,7FL側より大きくする
ようになっている。
【0104】上記各条件は、ブレーキセンサ115から
オン信号が出力されたこと、心理状態検出手段60aの
判定部65aからドライバーが緊張状態に陥っていると
の出力を受けたこと、舵角センサ114から出力される
前輪操舵角Fstgの絶対値が予め設定された前輪操舵
角中立判定値Fstglより大きいこと、および、横滑
り角推定手段70からの推定横滑り角βが予め設定した
所定の限界横滑り角βlより小さいことの4条件であ
り、これら4条件が同時に満足した場合に上記の補正を
行うようになっている。
オン信号が出力されたこと、心理状態検出手段60aの
判定部65aからドライバーが緊張状態に陥っていると
の出力を受けたこと、舵角センサ114から出力される
前輪操舵角Fstgの絶対値が予め設定された前輪操舵
角中立判定値Fstglより大きいこと、および、横滑
り角推定手段70からの推定横滑り角βが予め設定した
所定の限界横滑り角βlより小さいことの4条件であ
り、これら4条件が同時に満足した場合に上記の補正を
行うようになっている。
【0105】 −コントローラ122による具体的制御− 以下、上記コントロールユニット122による具体的な
制御を図16のフローチャートに基いて説明する。
制御を図16のフローチャートに基いて説明する。
【0106】まず、ステップSB1で制御タイミングに
なる毎に、ステップSB2でブレーキ信号,前輪操舵角
Fstg,車速Vspなどの車両の運動状態量を計測し
た後、ステップSB3でドライバーの実際心拍数hrの
計測(図10参照)をそれぞれ行う。
なる毎に、ステップSB2でブレーキ信号,前輪操舵角
Fstg,車速Vspなどの車両の運動状態量を計測し
た後、ステップSB3でドライバーの実際心拍数hrの
計測(図10参照)をそれぞれ行う。
【0107】次に、ステップSB4でブレーキセンサ1
15からの出力に基いてブレーキペダルの踏込操作信号
がオンであるか否かを判別する。オフ状態であれば、ス
テップSB5で上記実際心拍数hrを積算しその算術平
均を求めることによりブレーキオフ時の平均心拍数hr
offbの演算を行ってリターンする一方、オン状態で
あればステップSB6で心拍制御タイミングか否かを判
別し、心拍制御タイミングでなければ後述の目標スリッ
プ率Sbtの補正を行うことなくステップSB11に進
み、心拍制御タイミングであればステップSB7に進
む。
15からの出力に基いてブレーキペダルの踏込操作信号
がオンであるか否かを判別する。オフ状態であれば、ス
テップSB5で上記実際心拍数hrを積算しその算術平
均を求めることによりブレーキオフ時の平均心拍数hr
offbの演算を行ってリターンする一方、オン状態で
あればステップSB6で心拍制御タイミングか否かを判
別し、心拍制御タイミングでなければ後述の目標スリッ
プ率Sbtの補正を行うことなくステップSB11に進
み、心拍制御タイミングであればステップSB7に進
む。
【0108】そして、ステップSB7で現在の心拍数h
rから上記平均心拍数hroffbを減じた値が心拍急
増判定値Δhrlより大きいか否かの判別を行い、Δh
rlより小さければブレーキ踏込操作がドライバーに緊
張状態をもたらさなかったものとして、ステップSB8
で制御目標スリップ率Sbtとして通常目標スリップ率
Sbtbを設定してステップSB12に進む。つまり、
補正制御を行わない。一方、上記Δhrlより大きけれ
ばブレーキ踏込操作がドライバーに緊張状態をもたらし
たものとしてステップSB9に進み、ステアリング操舵
状態が旋回状態にあるか否かを判別する。具体的には、
現在の前輪操舵角Fstgの絶対値が前輪操舵角中立判
定値Fstglより大きいか否かの判別を行い、小さけ
れば旋回状態にはないとして補正制御を行わずに上述の
ステップSB8を経てステップSB12に進み、大きけ
れば旋回状態にあるとしてステップSB10に進み上記
旋回状態の車両が安定旋回状態にあるか否かの判別を行
う。この判別は、現在の推定横滑り角βが限界横滑り角
βlより小さいか否かにより行い、大きければ不安定状
態にあるとして補正制御を行わずに上述のステップSB
8を経てステップSB12に進み、小さければステップ
SB11に進み後輪側のABS目標スリップ率の補正を
行う。この補正は、通常目標スリップ率Sbtbに1.
1を乗じて今回の後輪側ABS制御目標スリップ率Sb
trとすることにより行う。
rから上記平均心拍数hroffbを減じた値が心拍急
増判定値Δhrlより大きいか否かの判別を行い、Δh
rlより小さければブレーキ踏込操作がドライバーに緊
張状態をもたらさなかったものとして、ステップSB8
で制御目標スリップ率Sbtとして通常目標スリップ率
Sbtbを設定してステップSB12に進む。つまり、
補正制御を行わない。一方、上記Δhrlより大きけれ
ばブレーキ踏込操作がドライバーに緊張状態をもたらし
たものとしてステップSB9に進み、ステアリング操舵
状態が旋回状態にあるか否かを判別する。具体的には、
現在の前輪操舵角Fstgの絶対値が前輪操舵角中立判
定値Fstglより大きいか否かの判別を行い、小さけ
れば旋回状態にはないとして補正制御を行わずに上述の
ステップSB8を経てステップSB12に進み、大きけ
れば旋回状態にあるとしてステップSB10に進み上記
旋回状態の車両が安定旋回状態にあるか否かの判別を行
う。この判別は、現在の推定横滑り角βが限界横滑り角
βlより小さいか否かにより行い、大きければ不安定状
態にあるとして補正制御を行わずに上述のステップSB
8を経てステップSB12に進み、小さければステップ
SB11に進み後輪側のABS目標スリップ率の補正を
行う。この補正は、通常目標スリップ率Sbtbに1.
1を乗じて今回の後輪側ABS制御目標スリップ率Sb
trとすることにより行う。
【0109】そして、ステップSB12で前輪7FR,
7FL側を上記ABS制御目標スリップ率Sbtに基き
ABS制御手段130によるABS制御を行い、後輪7
RR,7RL側を上記後輪側ABS制御目標スリップ率
Sbtrに基きABS制御手段130によるABS制御
を行う。
7FL側を上記ABS制御目標スリップ率Sbtに基き
ABS制御手段130によるABS制御を行い、後輪7
RR,7RL側を上記後輪側ABS制御目標スリップ率
Sbtrに基きABS制御手段130によるABS制御
を行う。
【0110】このフローチャート中、ステップSB3,
SB5およびSB7が心理状態検出手段60aを、ステ
ップSB4〜ステップSB11が補正手段52を、ステ
ップSB12がABS制御手段130をそれぞれ構成す
る。
SB5およびSB7が心理状態検出手段60aを、ステ
ップSB4〜ステップSB11が補正手段52を、ステ
ップSB12がABS制御手段130をそれぞれ構成す
る。
【0111】−第2実施例の作用・効果− 上記構成の第2実施例の場合、ドライバーがブレーキペ
ダル25の踏込操作を行った時、そのドライバーが緊張
状態に陥っており、かつ、ドライバーのステアリング操
作が旋回状態である場合、車両の推定横滑り角が所定値
より小さいことを条件としてABS制御手段130にお
ける後輪7RR,7RL側の目標スリップ率Sbtrの
みが増大側に変更補正される、すなわち、後輪7RR,
7RL側のスリップ量が前輪7FR,7FL側より大き
く許容される。つまり、車両が旋回状態において、ブレ
ーキペダル操作によってドライバーが緊張状態に陥って
いる場合、車両の向きをステアリング操舵の側に変え易
くすること、すなわち、ドライバーがステアリングホイ
ール81を操作した意図を優先した制御が行われる。こ
れにより、ABS制御による安定制動を図りつつ、車両
の制動特性をドライバーのステアリング操舵意図に合致
したものとすることができ、上記ドライバーの緊張状態
の緩和を図ることができる。
ダル25の踏込操作を行った時、そのドライバーが緊張
状態に陥っており、かつ、ドライバーのステアリング操
作が旋回状態である場合、車両の推定横滑り角が所定値
より小さいことを条件としてABS制御手段130にお
ける後輪7RR,7RL側の目標スリップ率Sbtrの
みが増大側に変更補正される、すなわち、後輪7RR,
7RL側のスリップ量が前輪7FR,7FL側より大き
く許容される。つまり、車両が旋回状態において、ブレ
ーキペダル操作によってドライバーが緊張状態に陥って
いる場合、車両の向きをステアリング操舵の側に変え易
くすること、すなわち、ドライバーがステアリングホイ
ール81を操作した意図を優先した制御が行われる。こ
れにより、ABS制御による安定制動を図りつつ、車両
の制動特性をドライバーのステアリング操舵意図に合致
したものとすることができ、上記ドライバーの緊張状態
の緩和を図ることができる。
【0112】しかも、このような補正の実行を、車両の
推定横滑り角が所定値より小さいことを条件として行っ
ているため、ドライバーの心理状態のみならず上記推定
横滑り角βにより得られる車両の旋回安定性のいかんを
も加味してABS制御の最適補正を行うことができる。
推定横滑り角が所定値より小さいことを条件として行っ
ているため、ドライバーの心理状態のみならず上記推定
横滑り角βにより得られる車両の旋回安定性のいかんを
も加味してABS制御の最適補正を行うことができる。
【0113】また、心理状態検出手段60aにより上記
ドライバーが緊張状態にあるか否かを判別した上で上記
のABS制御の補正を行っているため、個々のドライバ
ーの運転技量に応じて最適な制動特性を、第1実施例と
同様に車両に付与することができる。
ドライバーが緊張状態にあるか否かを判別した上で上記
のABS制御の補正を行っているため、個々のドライバ
ーの運転技量に応じて最適な制動特性を、第1実施例と
同様に車両に付与することができる。
【0114】(第3実施例)図17は、本発明の第3実
施例に係る制御装置のコントローラ123を示す。この
第3実施例は、補正手段53によって、旋回状態下での
TRC制御手段140における目標スリップ率Sbtを
ドライバーの心理状態などを考慮して変更補正するもの
である。
施例に係る制御装置のコントローラ123を示す。この
第3実施例は、補正手段53によって、旋回状態下での
TRC制御手段140における目標スリップ率Sbtを
ドライバーの心理状態などを考慮して変更補正するもの
である。
【0115】−コントローラ123の構成− 上記コントローラ123は、ABS制御手段130と、
TRC制御手段140と、心理状態検出手段60bと、
この心理状態検出手段60bなどからの出力に基き上記
TRC制御手段140における目標スリップ率Sbtの
変更補正を行う補正手段53とを備えている。
TRC制御手段140と、心理状態検出手段60bと、
この心理状態検出手段60bなどからの出力に基き上記
TRC制御手段140における目標スリップ率Sbtの
変更補正を行う補正手段53とを備えている。
【0116】<心理状態検出手段60bの構成>上記心
理状態検出手段60bは、図8に示すように、ステアリ
ングホイール81の各部位に配設された電極61と、増
幅器62と、BPF63と、実際心拍数の計測部64
と、判定部65bとを備えるものであり、その基本構成
は第1実施例における心理状態検出手段60aと同じで
判定部65bの内容のみが異なる。以下、この判定部6
5bについて説明する。
理状態検出手段60bは、図8に示すように、ステアリ
ングホイール81の各部位に配設された電極61と、増
幅器62と、BPF63と、実際心拍数の計測部64
と、判定部65bとを備えるものであり、その基本構成
は第1実施例における心理状態検出手段60aと同じで
判定部65bの内容のみが異なる。以下、この判定部6
5bについて説明する。
【0117】上記判定部65aはTRC制御手段140
が非制御状態である時のドライバーの平均心拍数hro
fftを上記計測部64からの実際心拍数に基いて蓄
積、平均化処理する一方、上記TRC制御手段140が
制御状態である時のドライバーの実際心拍数hrから上
記平均心拍数hrofftを減じた値が予め設定された
心拍急増判定値Δhrlより大きい時、ドライバーは自
らの加速操作により緊張状態に陥ったものと判定するよ
うになっている。
が非制御状態である時のドライバーの平均心拍数hro
fftを上記計測部64からの実際心拍数に基いて蓄
積、平均化処理する一方、上記TRC制御手段140が
制御状態である時のドライバーの実際心拍数hrから上
記平均心拍数hrofftを減じた値が予め設定された
心拍急増判定値Δhrlより大きい時、ドライバーは自
らの加速操作により緊張状態に陥ったものと判定するよ
うになっている。
【0118】<補正手段53の構成>上記補正手段53
は、以下の各条件が満足した場合に、上記TRC制御手
段140における通常目標スリップ率Sbtbを低減側
に大幅に変更補正して、駆動輪である後輪7RR,7R
L側への制動圧を高めるようになっている。
は、以下の各条件が満足した場合に、上記TRC制御手
段140における通常目標スリップ率Sbtbを低減側
に大幅に変更補正して、駆動輪である後輪7RR,7R
L側への制動圧を高めるようになっている。
【0119】上記各条件は、TRC制御手段140によ
る制御状態であること、心理状態検出手段60bの判定
部65bからドライバーが緊張状態に陥っているとの出
力を受けたこと、および、舵角センサ114から出力さ
れる前輪操舵角Fstgの絶対値が予め設定された前輪
操舵角中立判定値Fstglより大きいことの3条件で
あり、これら3条件が同時に満足した場合に上記の補正
を行うようになっている。
る制御状態であること、心理状態検出手段60bの判定
部65bからドライバーが緊張状態に陥っているとの出
力を受けたこと、および、舵角センサ114から出力さ
れる前輪操舵角Fstgの絶対値が予め設定された前輪
操舵角中立判定値Fstglより大きいことの3条件で
あり、これら3条件が同時に満足した場合に上記の補正
を行うようになっている。
【0120】−コントローラ123による具体的制御− 以下、上記コントロールユニット123による具体的な
制御を図18のフローチャートに基いて説明する。
制御を図18のフローチャートに基いて説明する。
【0121】まず、ステップSC1で制御タイミングに
なる毎に、ステップSC2でブレーキ信号,前輪操舵角
Fstg,車速Vspなどの車両の運動状態量を計測し
た後、ステップSC3でドライバーの実際心拍数hrの
計測(図10参照)をそれぞれ行う。
なる毎に、ステップSC2でブレーキ信号,前輪操舵角
Fstg,車速Vspなどの車両の運動状態量を計測し
た後、ステップSC3でドライバーの実際心拍数hrの
計測(図10参照)をそれぞれ行う。
【0122】次に、ステップSC4でブレーキセンサ1
15からの出力がオフ状態であることを前提としてTR
C制御状態にあるか否かを判別する。非制御状態であれ
ば、ステップSC5で上記実際心拍数hrを積算しその
算術平均を求めることによりTRC非制御状態での平均
心拍数hrofftの演算を行ってリターンする一方、
TRC制御状態であれば、ステップSC6で心拍制御タ
イミングか否かを判別する。心拍制御タイミングでなけ
れば後述の目標スリップ率Sbtの補正を行うことなく
ステップSC11に進み、心拍制御タイミングであれば
ステップSC7に進む。
15からの出力がオフ状態であることを前提としてTR
C制御状態にあるか否かを判別する。非制御状態であれ
ば、ステップSC5で上記実際心拍数hrを積算しその
算術平均を求めることによりTRC非制御状態での平均
心拍数hrofftの演算を行ってリターンする一方、
TRC制御状態であれば、ステップSC6で心拍制御タ
イミングか否かを判別する。心拍制御タイミングでなけ
れば後述の目標スリップ率Sbtの補正を行うことなく
ステップSC11に進み、心拍制御タイミングであれば
ステップSC7に進む。
【0123】そして、ステップSC7で現在の心拍数h
rから上記平均心拍数hrofftを減じた値が心拍急
増判定値Δhrlより大きいか否かの判別を行い、Δh
rlより小さければTRC制御状態においてドライバー
はリラックスして運転操作をしているものとして、ステ
ップSC8でTRC制御手段140における制御目標ス
リップ率Sbt(以下、必要に応じてTRC制御目標ス
リップ率Sbtという)としてTRC制御による通常の
目標スリップ率Sbtb(以下、必要に応じてTRC通
常目標スリップ率Sbtbという)を設定してステップ
SC11に進む。つまり、補正制御を行わない。一方、
上記Δhrlより大きければTRC制御状態であるにも
拘らず、ドライバーが緊張状態に陥っているものとして
ステップSC9に進み、ステアリング操舵状態が旋回状
態にあるか否かを判別する。すなわち、現在の前輪操舵
角Fstgの絶対値が前輪操舵角中立判定値Fstgl
より大きいか否かの判別を行い、小さければ旋回状態に
はないとして補正制御を行わずに上述のステップSC8
を経てステップSC11に進み、大きければ旋回状態に
あるとしてステップSC10に進みABS目標スリップ
率の補正を行う。この補正は、TRC通常目標スリップ
率Sbtbに0.5を乗じて今回のTRC制御目標スリ
ップ率Sbtとすることにより行う。
rから上記平均心拍数hrofftを減じた値が心拍急
増判定値Δhrlより大きいか否かの判別を行い、Δh
rlより小さければTRC制御状態においてドライバー
はリラックスして運転操作をしているものとして、ステ
ップSC8でTRC制御手段140における制御目標ス
リップ率Sbt(以下、必要に応じてTRC制御目標ス
リップ率Sbtという)としてTRC制御による通常の
目標スリップ率Sbtb(以下、必要に応じてTRC通
常目標スリップ率Sbtbという)を設定してステップ
SC11に進む。つまり、補正制御を行わない。一方、
上記Δhrlより大きければTRC制御状態であるにも
拘らず、ドライバーが緊張状態に陥っているものとして
ステップSC9に進み、ステアリング操舵状態が旋回状
態にあるか否かを判別する。すなわち、現在の前輪操舵
角Fstgの絶対値が前輪操舵角中立判定値Fstgl
より大きいか否かの判別を行い、小さければ旋回状態に
はないとして補正制御を行わずに上述のステップSC8
を経てステップSC11に進み、大きければ旋回状態に
あるとしてステップSC10に進みABS目標スリップ
率の補正を行う。この補正は、TRC通常目標スリップ
率Sbtbに0.5を乗じて今回のTRC制御目標スリ
ップ率Sbtとすることにより行う。
【0124】そして、ステップSC11で上記TRC制
御目標スリップ率Sbtに基きTRC制御手段140に
よるTRC制御を行う。
御目標スリップ率Sbtに基きTRC制御手段140に
よるTRC制御を行う。
【0125】このフローチャート中、ステップSC3,
SC5およびSC7が心理状態検出手段60bを、ステ
ップSC4〜ステップSC10が補正手段53を、ステ
ップSC11がTRC制御手段140をそれぞれ構成す
る。なお、上記のフローチャートは示していないが、A
BS制御もこのフローチャートによる処理とは個別に行
われる。これは、以下の第4〜第7実施例において、同
じである。
SC5およびSC7が心理状態検出手段60bを、ステ
ップSC4〜ステップSC10が補正手段53を、ステ
ップSC11がTRC制御手段140をそれぞれ構成す
る。なお、上記のフローチャートは示していないが、A
BS制御もこのフローチャートによる処理とは個別に行
われる。これは、以下の第4〜第7実施例において、同
じである。
【0126】−第3実施例の作用・効果− 上記構成の第3実施例の場合、車両がTRC制御手段1
40による制御状態にあること、ドライバーの実際心拍
数が急増したこと、および、舵角センサ114から出力
される前輪操舵角Fstgの絶対値が前輪操舵角中立判
定値Fstglより大きいことの3条件が同時に満足し
た時に、補正手段53によって、TRC制御手段140
における通常目標スリップ率Sbtbが低減側に大幅に
変更補正される、すなわち、駆動輪である後輪7RR,
7RL側への制動圧がより高められる。
40による制御状態にあること、ドライバーの実際心拍
数が急増したこと、および、舵角センサ114から出力
される前輪操舵角Fstgの絶対値が前輪操舵角中立判
定値Fstglより大きいことの3条件が同時に満足し
た時に、補正手段53によって、TRC制御手段140
における通常目標スリップ率Sbtbが低減側に大幅に
変更補正される、すなわち、駆動輪である後輪7RR,
7RL側への制動圧がより高められる。
【0127】つまり、上記条件の場合、車両がTRC制
御状態下での旋回加速中であるにも拘らず、ドライバー
の実際心拍数が急増しているということは、TRC制御
が十分に機能していないために、ドライバーが緊張状態
に陥っていると考えられる。このため、上記TRC制御
によるスリップ低減効果をより高めることにより、車両
挙動を安定させて上記ドライバーの緊張状態の緩和を図
ることができる。すなわち、駆動輪7RR,7RL側へ
の制動圧25を高めてその駆動輪7RR,7RLの駆動
力を弱めることにより車両の旋回運動をドライバーステ
アリング操舵に即したものとすることができ、後輪駆動
の場合、スピン傾向になっていたのを解消することがで
きる。
御状態下での旋回加速中であるにも拘らず、ドライバー
の実際心拍数が急増しているということは、TRC制御
が十分に機能していないために、ドライバーが緊張状態
に陥っていると考えられる。このため、上記TRC制御
によるスリップ低減効果をより高めることにより、車両
挙動を安定させて上記ドライバーの緊張状態の緩和を図
ることができる。すなわち、駆動輪7RR,7RL側へ
の制動圧25を高めてその駆動輪7RR,7RLの駆動
力を弱めることにより車両の旋回運動をドライバーステ
アリング操舵に即したものとすることができ、後輪駆動
の場合、スピン傾向になっていたのを解消することがで
きる。
【0128】しかも、このTRC制御における補正制御
においても、心理状態検出手段60bにより上記ドライ
バーが緊張状態にあるか否かを判別した上で上記の補正
を行っているため、個々のドライバーの運転技量に応じ
て最適な制動特性を車両に付与することができる。すな
わち、同一の旋回加速状態であっても、ドライバーの運
転技量によってリラックスして運転操作を行うことがで
きるか、緊張状態に陥るかが異なるため、このような状
態におけるドライバーの心理状態を検出してこれをTR
C制御に加味することにより、個々のドライバーの有す
る運転技量に応じた最適な制動特性を付与することがで
きる。
においても、心理状態検出手段60bにより上記ドライ
バーが緊張状態にあるか否かを判別した上で上記の補正
を行っているため、個々のドライバーの運転技量に応じ
て最適な制動特性を車両に付与することができる。すな
わち、同一の旋回加速状態であっても、ドライバーの運
転技量によってリラックスして運転操作を行うことがで
きるか、緊張状態に陥るかが異なるため、このような状
態におけるドライバーの心理状態を検出してこれをTR
C制御に加味することにより、個々のドライバーの有す
る運転技量に応じた最適な制動特性を付与することがで
きる。
【0129】(第4実施例)この第4実施例は、補正手
段54を備えたコントローラ124を用いるものであ
り、上記補正手段54によって、直進状態下でのTRC
制御手段140における目標スリップ率Sbtをドライ
バーの心理状態などを考慮して変更補正するものであ
る。
段54を備えたコントローラ124を用いるものであ
り、上記補正手段54によって、直進状態下でのTRC
制御手段140における目標スリップ率Sbtをドライ
バーの心理状態などを考慮して変更補正するものであ
る。
【0130】−コントローラ124の構成− 上記コントローラ124は、図17に示すように、AB
S制御手段130と、TRC制御手段140と、心理状
態検出手段60bと、この心理状態検出手段60bなど
からの出力に基き上記TRC制御手段140における目
標スリップ率Sbtの変更補正を行う補正手段54とを
備えており、第3実施例のコントローラ123とは上記
補正手段54を除き他の構成は同じである。このため、
以下に、第3実施例とは異なる点をのみ説明する。
S制御手段130と、TRC制御手段140と、心理状
態検出手段60bと、この心理状態検出手段60bなど
からの出力に基き上記TRC制御手段140における目
標スリップ率Sbtの変更補正を行う補正手段54とを
備えており、第3実施例のコントローラ123とは上記
補正手段54を除き他の構成は同じである。このため、
以下に、第3実施例とは異なる点をのみ説明する。
【0131】<補正手段54の構成>上記補正手段54
は、以下の各条件が満足した場合に、TRC通常目標ス
リップ率Sbtbを低減側に小幅に変更補正して、駆動
輪である後輪7RR,7RL側への制動圧を小幅に高め
るようになっている。
は、以下の各条件が満足した場合に、TRC通常目標ス
リップ率Sbtbを低減側に小幅に変更補正して、駆動
輪である後輪7RR,7RL側への制動圧を小幅に高め
るようになっている。
【0132】上記各条件は、TRC制御手段140によ
る制御状態であること、心理状態検出手段60bの判定
部65bからドライバーが緊張状態に陥っているとの出
力を受けたこと、および、舵角センサ114から出力さ
れる前輪操舵角Fstgの絶対値が予め設定された前輪
操舵角中立判定値Fstglより小さいこと(直進状
態)の3条件であり、これら3条件が同時に満足した場
合に上記の補正を行うようになっている。
る制御状態であること、心理状態検出手段60bの判定
部65bからドライバーが緊張状態に陥っているとの出
力を受けたこと、および、舵角センサ114から出力さ
れる前輪操舵角Fstgの絶対値が予め設定された前輪
操舵角中立判定値Fstglより小さいこと(直進状
態)の3条件であり、これら3条件が同時に満足した場
合に上記の補正を行うようになっている。
【0133】−コントローラ124による具体的制御− 以下、上記コントロールユニット124による具体的な
制御を図19のフローチャートに基いて説明する。
制御を図19のフローチャートに基いて説明する。
【0134】まず、ステップSD1で制御タイミングか
否かの判別と、ステップSD2での車両運動状態量の計
測と、ステップSD3でのドライバーの実際心拍数hr
の計測(図10参照)と、ステップSD4でのTRC制
御状態にあるか否かの判別と、ステップSD5でのTR
C非制御状態での平均心拍数hrofftの演算と、ス
テップSD6での心拍制御タイミングか否かの判別と、
ステップSD7でのドライバーの緊張状態に陥っている
か否かの判別とを、第3実施例のステップSC1〜SC
7と同様に行う。
否かの判別と、ステップSD2での車両運動状態量の計
測と、ステップSD3でのドライバーの実際心拍数hr
の計測(図10参照)と、ステップSD4でのTRC制
御状態にあるか否かの判別と、ステップSD5でのTR
C非制御状態での平均心拍数hrofftの演算と、ス
テップSD6での心拍制御タイミングか否かの判別と、
ステップSD7でのドライバーの緊張状態に陥っている
か否かの判別とを、第3実施例のステップSC1〜SC
7と同様に行う。
【0135】そして、ステップSD7でドライバーがT
RC制御状態においてリラックスして運転操作をしてい
る場合、ステップSD8でTRC制御目標スリップ率S
btとしてTRC通常目標スリップ率Sbtbを設定し
てステップSD11に進む一方、TRC制御状態である
にも拘らずドライバーが緊張状態に陥っている場合、ス
テップSD9に進みステアリング操舵状態が直進状態に
あるか否かを判別する。すなわち、現在の前輪操舵角F
stgの絶対値が前輪操舵角中立判定値Fstglより
小さいか否かの判別を行い、大きければ直進状態にはな
いとして補正制御を行わずに上述のステップSD8を経
てステップSD11に進み、小さければ直進状態にある
としてステップSD10に進みABS目標スリップ率の
補正を行う。この補正は、TRC通常目標スリップ率S
btbに0.8を乗じて今回のTRC制御目標スリップ
率Sbtとすることにより行う。すなわち、第3実施例
での旋回状態における低減幅よりも小幅の低減補正を行
う。
RC制御状態においてリラックスして運転操作をしてい
る場合、ステップSD8でTRC制御目標スリップ率S
btとしてTRC通常目標スリップ率Sbtbを設定し
てステップSD11に進む一方、TRC制御状態である
にも拘らずドライバーが緊張状態に陥っている場合、ス
テップSD9に進みステアリング操舵状態が直進状態に
あるか否かを判別する。すなわち、現在の前輪操舵角F
stgの絶対値が前輪操舵角中立判定値Fstglより
小さいか否かの判別を行い、大きければ直進状態にはな
いとして補正制御を行わずに上述のステップSD8を経
てステップSD11に進み、小さければ直進状態にある
としてステップSD10に進みABS目標スリップ率の
補正を行う。この補正は、TRC通常目標スリップ率S
btbに0.8を乗じて今回のTRC制御目標スリップ
率Sbtとすることにより行う。すなわち、第3実施例
での旋回状態における低減幅よりも小幅の低減補正を行
う。
【0136】そして、ステップSD11で上記TRC制
御目標スリップ率Sbtに基きTRC制御手段140に
よるTRC制御を行う。
御目標スリップ率Sbtに基きTRC制御手段140に
よるTRC制御を行う。
【0137】このフローチャート中、ステップSD3,
SD5およびSD7が心理状態検出手段60bを、ステ
ップSD4〜ステップSD10が補正手段54を、ステ
ップSD11がTRC制御手段140をそれぞれ構成す
る。
SD5およびSD7が心理状態検出手段60bを、ステ
ップSD4〜ステップSD10が補正手段54を、ステ
ップSD11がTRC制御手段140をそれぞれ構成す
る。
【0138】−第4実施例の作用・効果− 上記構成の第4実施例の場合、車両がTRC制御状態に
あること、ドライバーの実際心拍数が急増したこと、お
よび、ステアリング操舵が直進状態であることの3条件
が同時に満足した時に、補正手段54によって、TRC
通常目標スリップ率Sbtbが低減側に小幅に変更補正
される。つまり、上記条件の場合、車両がTRC制御状
態下での直進加速中であるにも拘らず、ドライバーの実
際心拍数が急増しているのは、TRC制御が十分に機能
していないためにドライバーが緊張状態に陥っていると
考えられるため、直進状態においても上記TRC制御に
よるスリップ低減効果をより高めることにより車両挙動
を安定させて、第3実施例と同様に上記ドライバーの緊
張状態の緩和を図ることができる。この場合、第3実施
例の旋回状態における場合よりも低減補正幅が小幅のも
のとなっており、スリップ低減、ドライバーの緊張緩和
を図りつつ、直進加速走行性の確保をも図ることができ
る。
あること、ドライバーの実際心拍数が急増したこと、お
よび、ステアリング操舵が直進状態であることの3条件
が同時に満足した時に、補正手段54によって、TRC
通常目標スリップ率Sbtbが低減側に小幅に変更補正
される。つまり、上記条件の場合、車両がTRC制御状
態下での直進加速中であるにも拘らず、ドライバーの実
際心拍数が急増しているのは、TRC制御が十分に機能
していないためにドライバーが緊張状態に陥っていると
考えられるため、直進状態においても上記TRC制御に
よるスリップ低減効果をより高めることにより車両挙動
を安定させて、第3実施例と同様に上記ドライバーの緊
張状態の緩和を図ることができる。この場合、第3実施
例の旋回状態における場合よりも低減補正幅が小幅のも
のとなっており、スリップ低減、ドライバーの緊張緩和
を図りつつ、直進加速走行性の確保をも図ることができ
る。
【0139】(第5実施例)図20は、本発明の第5実
施例に係る制御装置のコントローラ125を示す。この
第5実施例は、補正手段55によるTRC通常目標スリ
ップ率Sbtbの補正量をドライバーの実際心拍数の大
小に応じて変更するものである。
施例に係る制御装置のコントローラ125を示す。この
第5実施例は、補正手段55によるTRC通常目標スリ
ップ率Sbtbの補正量をドライバーの実際心拍数の大
小に応じて変更するものである。
【0140】−コントローラ125の構成− 上記コントローラ125は、ABS制御手段130と、
TRC制御手段140と、心理状態検出手段60cと、
この心理状態検出手段60cからの出力に基き上記TR
C制御手段140における目標スリップ率Sbtの変更
補正を行う補正手段55とを備えている。
TRC制御手段140と、心理状態検出手段60cと、
この心理状態検出手段60cからの出力に基き上記TR
C制御手段140における目標スリップ率Sbtの変更
補正を行う補正手段55とを備えている。
【0141】<心理状態検出手段60cの構成>上記心
理状態検出手段60cは、図8に示すように、ステアリ
ングホイール81の各部位に配設された電極61と、増
幅器62と、BPF63と、実際心拍数の計測部64
と、判定部65cとを備えるものであり、その基本構成
は第1実施例における心理状態検出手段60aと同じで
判定部65cの内容のみが異なる。以下、この判定部6
5cについて説明すると、上記判定部65cは上記計測
部64から出力される実際心拍数の大小によってドライ
バーの緊張度合いを判定するようになっている。すなわ
ち、実際心拍数が小値である場合、ドライバーはリラッ
クス状態にあり、実際心拍数が大値である場合、ドライ
バーは緊張状態にあると判定するようになっている。
理状態検出手段60cは、図8に示すように、ステアリ
ングホイール81の各部位に配設された電極61と、増
幅器62と、BPF63と、実際心拍数の計測部64
と、判定部65cとを備えるものであり、その基本構成
は第1実施例における心理状態検出手段60aと同じで
判定部65cの内容のみが異なる。以下、この判定部6
5cについて説明すると、上記判定部65cは上記計測
部64から出力される実際心拍数の大小によってドライ
バーの緊張度合いを判定するようになっている。すなわ
ち、実際心拍数が小値である場合、ドライバーはリラッ
クス状態にあり、実際心拍数が大値である場合、ドライ
バーは緊張状態にあると判定するようになっている。
【0142】<補正手段55の構成>上記補正手段55
は、TRC通常目標スリップ率Sbtbに対する補正係
数keと上記実際心拍数hrとの関係について予め定め
たマップ(図21のステップSE5の図参照)を有して
いる。そして、上記心理状態検出手段60cからの現在
の実際心拍数hrの大小に応じて上記マップより今回の
補正係数keの値を求め、この補正係数keをTRC通
常目標スリップ率Sbtbに乗じて今回のTRC制御目
標スリップ率Sbtとするようになっている。
は、TRC通常目標スリップ率Sbtbに対する補正係
数keと上記実際心拍数hrとの関係について予め定め
たマップ(図21のステップSE5の図参照)を有して
いる。そして、上記心理状態検出手段60cからの現在
の実際心拍数hrの大小に応じて上記マップより今回の
補正係数keの値を求め、この補正係数keをTRC通
常目標スリップ率Sbtbに乗じて今回のTRC制御目
標スリップ率Sbtとするようになっている。
【0143】上記マップは、実際心拍数hrが小値であ
る所定範囲で補正係数keは1.0の一定値となり、上
記実際心拍数が大値になる程上記補正係数keは1.0
より小さい小値となり、上記実際心拍数が所定値以上の
大値となる範囲で上記補正係数keは所定の下限値とな
るように定められている。
る所定範囲で補正係数keは1.0の一定値となり、上
記実際心拍数が大値になる程上記補正係数keは1.0
より小さい小値となり、上記実際心拍数が所定値以上の
大値となる範囲で上記補正係数keは所定の下限値とな
るように定められている。
【0144】−コントローラ125による具体的制御− 以下、上記コントロールユニット125による具体的な
制御を図21のフローチャートに基いて説明する。
制御を図21のフローチャートに基いて説明する。
【0145】まず、ステップSE1で制御タイミングに
なる毎に、ステップSE2で車速Vsp、アクセルペダ
ル開度Acp、前輪操舵角Fstgなどの車両の運動状
態量を計測した後、ステップSE3でこれら車速Vsp
などの各ファクタに基いてTRC通常目標スリップ率S
btbを決定する。そして、ステップSE4でドライバ
ーの実際心拍数hrの計測を行う。
なる毎に、ステップSE2で車速Vsp、アクセルペダ
ル開度Acp、前輪操舵角Fstgなどの車両の運動状
態量を計測した後、ステップSE3でこれら車速Vsp
などの各ファクタに基いてTRC通常目標スリップ率S
btbを決定する。そして、ステップSE4でドライバ
ーの実際心拍数hrの計測を行う。
【0146】次に、ステップSE5で上記実際心拍数h
rの値に基いて今回の補正係数keをマップから求め、
ステップSE6でこの補正係数keに上記TRC通常目
標スリップ率Sbtbを乗じた結果を今回のTRC制御
目標スリップ率Sbtとする。そして、ステップSE7
で駆動輪のスリップ率が上記TRC制御目標スリップ率
SbtとなるようにTRC制御を行う。
rの値に基いて今回の補正係数keをマップから求め、
ステップSE6でこの補正係数keに上記TRC通常目
標スリップ率Sbtbを乗じた結果を今回のTRC制御
目標スリップ率Sbtとする。そして、ステップSE7
で駆動輪のスリップ率が上記TRC制御目標スリップ率
SbtとなるようにTRC制御を行う。
【0147】このフローチャート中、ステップSE4が
心理状態検出手段60cを、ステップSE5,SE6が
補正手段55を、ステップSE7がTRC制御手段14
0をそれぞれ構成する。
心理状態検出手段60cを、ステップSE5,SE6が
補正手段55を、ステップSE7がTRC制御手段14
0をそれぞれ構成する。
【0148】−第5実施例の作用・効果− 上記構成の第5実施例の場合、心理状態検出手段60c
により計測されたドライバーの実際心拍数が大値である
程、すなわち、ドライバーが緊張状態にある程、補正手
段55でTRC通常目標スリップ率Sbtbが小さく補
正されるため、TRC制御においてドライバーの緊張度
合いが高い程、駆動輪7RR,7RLのスリップをより
抑えることができ、車両の加速運動を個々のドライバー
の心理状態に応じて安定化させることができる。
により計測されたドライバーの実際心拍数が大値である
程、すなわち、ドライバーが緊張状態にある程、補正手
段55でTRC通常目標スリップ率Sbtbが小さく補
正されるため、TRC制御においてドライバーの緊張度
合いが高い程、駆動輪7RR,7RLのスリップをより
抑えることができ、車両の加速運動を個々のドライバー
の心理状態に応じて安定化させることができる。
【0149】(第6実施例)図22は、本発明の第6実
施例に係る制御装置のコントローラ126を示す。この
第6実施例は、補正手段56によるTRC通常目標スリ
ップ率Sbtbの補正量をドライバーの実際心拍数の大
小に応じて変更するものである。
施例に係る制御装置のコントローラ126を示す。この
第6実施例は、補正手段56によるTRC通常目標スリ
ップ率Sbtbの補正量をドライバーの実際心拍数の大
小に応じて変更するものである。
【0150】−コントローラ126の構成− 上記コントローラ126は、ABS制御手段130と、
TRC制御手段140と、心理状態検出手段60dと、
この心理状態検出手段60dからの出力に基き上記TR
C制御手段140における目標スリップ率Sbtの変更
補正を行う補正手段56とを備えている。
TRC制御手段140と、心理状態検出手段60dと、
この心理状態検出手段60dからの出力に基き上記TR
C制御手段140における目標スリップ率Sbtの変更
補正を行う補正手段56とを備えている。
【0151】<心理状態検出手段60dの構成>上記心
理状態検出手段60dは、図8に示すように、ステアリ
ングホイール81の各部位に配設された電極61と、増
幅器62と、BPF63と、実際心拍数の計測部64
と、判定部65cとを備えるものであり、その基本構成
は第1実施例における心理状態検出手段60aと同じで
判定部65dの内容のみが異なる。以下、この判定部6
5dについて説明すると、判定部65dは上記計測部6
4から出力される所定の平均化処理時間の範囲内の実際
心拍数に基いて算術平均心拍数hraと、心拍標準変さ
σhrと、心拍変動率hhrとを求め、この心拍変動率
hhrの大小によってドライバーの緊張度合いを判定す
るようになっている。すなわち、心拍変動率hhrが小
値である場合、ドライバーは緊張状態にあり、実際心拍
数が大値である場合、ドライバーはリラックス状態にあ
ると判定するようになっている。
理状態検出手段60dは、図8に示すように、ステアリ
ングホイール81の各部位に配設された電極61と、増
幅器62と、BPF63と、実際心拍数の計測部64
と、判定部65cとを備えるものであり、その基本構成
は第1実施例における心理状態検出手段60aと同じで
判定部65dの内容のみが異なる。以下、この判定部6
5dについて説明すると、判定部65dは上記計測部6
4から出力される所定の平均化処理時間の範囲内の実際
心拍数に基いて算術平均心拍数hraと、心拍標準変さ
σhrと、心拍変動率hhrとを求め、この心拍変動率
hhrの大小によってドライバーの緊張度合いを判定す
るようになっている。すなわち、心拍変動率hhrが小
値である場合、ドライバーは緊張状態にあり、実際心拍
数が大値である場合、ドライバーはリラックス状態にあ
ると判定するようになっている。
【0152】上記平均心拍数hraは、計測部64から
出力される有効心拍数Hr(図10のステップSH7参
照)を上記平均化処理時間の範囲で蓄積した有効心拍デ
ータHm(i)を積算した値を蓄積個数(a)で除する
ことにより求める。
出力される有効心拍数Hr(図10のステップSH7参
照)を上記平均化処理時間の範囲で蓄積した有効心拍デ
ータHm(i)を積算した値を蓄積個数(a)で除する
ことにより求める。
【0153】また、上記心拍標準偏差σhrは、上記有
効心拍データHm(i)と平均心拍数hraとから次式
により求める。
効心拍データHm(i)と平均心拍数hraとから次式
により求める。
【0154】
【数4】 さらに、心拍変動率hhrは、上式により求めた心拍標
準偏差σhrと平均心拍数hraとから次式により求め
る。
準偏差σhrと平均心拍数hraとから次式により求め
る。
【0155】hhr=σhr/hra <補正手段56の構成>上記補正手段56は、TRC通
常目標スリップ率Sbtbに対する補正係数keと上記
心拍変動率hhrとの関係について予め定めたマップ
(図23のステップSF8の図参照)を有している。そ
して、上記心理状態検出手段60dからの今回の心拍変
動率hhrの大小に応じて上記マップより今回の補正係
数keの値を求め、この補正係数keをTRC通常目標
スリップ率Sbtbに乗じて今回のTRC制御目標スリ
ップ率Sbtとするようになっている。
常目標スリップ率Sbtbに対する補正係数keと上記
心拍変動率hhrとの関係について予め定めたマップ
(図23のステップSF8の図参照)を有している。そ
して、上記心理状態検出手段60dからの今回の心拍変
動率hhrの大小に応じて上記マップより今回の補正係
数keの値を求め、この補正係数keをTRC通常目標
スリップ率Sbtbに乗じて今回のTRC制御目標スリ
ップ率Sbtとするようになっている。
【0156】上記マップは、心拍変動率hhrが小値で
ある所定範囲で補正係数keは1.0より小さい一定値
となり、上記心拍変動率hhrが大値になる程上記補正
係数keは大きい値となり、上記心拍変動率hhrが所
定値以上の大値となる範囲で上記補正係数keは1.0
の一定値となるように定められている。
ある所定範囲で補正係数keは1.0より小さい一定値
となり、上記心拍変動率hhrが大値になる程上記補正
係数keは大きい値となり、上記心拍変動率hhrが所
定値以上の大値となる範囲で上記補正係数keは1.0
の一定値となるように定められている。
【0157】−コントローラ126による具体的制御− 以下、上記コントロールユニット126による具体的な
制御を図23のフローチャートに基いて説明する。
制御を図23のフローチャートに基いて説明する。
【0158】まず、ステップSF1で制御タイミングに
なる毎に、ステップSF2で車速Vsp、アクセルペダ
ル開度Acp、前輪操舵角Fstgなどの車両の運動状
態量を計測した後、ステップSF3でこれら車速Vsp
などの各ファクタに基いてTRC通常目標スリップ率S
btbを決定する。そして、ステップSF4でドライバ
ーの実際心拍数hrの計測を、ステップSF5で平均心
拍数hraの演算を、ステップSF6で心拍標準偏差σ
hrの演算を、および、ステップSF7で心拍変動率h
hrの演算をそれぞれ行う。
なる毎に、ステップSF2で車速Vsp、アクセルペダ
ル開度Acp、前輪操舵角Fstgなどの車両の運動状
態量を計測した後、ステップSF3でこれら車速Vsp
などの各ファクタに基いてTRC通常目標スリップ率S
btbを決定する。そして、ステップSF4でドライバ
ーの実際心拍数hrの計測を、ステップSF5で平均心
拍数hraの演算を、ステップSF6で心拍標準偏差σ
hrの演算を、および、ステップSF7で心拍変動率h
hrの演算をそれぞれ行う。
【0159】次に、ステップSF8で上記心拍変動率h
hrの値に基いて今回の補正係数keをマップから求
め、ステップSF9でこの補正係数keに上記TRC通
常目標スリップ率Sbtbを乗じた結果を今回のTRC
制御目標スリップ率Sbtとする。そして、ステップS
F10で駆動輪のスリップ率が上記TRC制御目標スリ
ップ率SbtとなるようにTRC制御を行う。
hrの値に基いて今回の補正係数keをマップから求
め、ステップSF9でこの補正係数keに上記TRC通
常目標スリップ率Sbtbを乗じた結果を今回のTRC
制御目標スリップ率Sbtとする。そして、ステップS
F10で駆動輪のスリップ率が上記TRC制御目標スリ
ップ率SbtとなるようにTRC制御を行う。
【0160】このフローチャート中、ステップSF4〜
SF7が心理状態検出手段60dを、ステップSF8,
SF9が補正手段56を、ステップSF10がTRC制
御手段140をそれぞれ構成する。
SF7が心理状態検出手段60dを、ステップSF8,
SF9が補正手段56を、ステップSF10がTRC制
御手段140をそれぞれ構成する。
【0161】−第6実施例の作用・効果− 上記構成の第6実施例の場合、心理状態検出手段60d
により計測された実際心拍数hrに基く心拍変動率hh
rが小値である程、すなわち、ドライバーが緊張状態に
ある程、補正手段56でTRC制御における目標スリッ
プ率が小さく補正されるため、TRC制御においてドラ
イバーの緊張度合いが高い程、駆動輪7RR,7RLの
スリップをより抑えることができ、第5実施例と同様、
車両の加速運動を個々のドライバーの心理状態に応じて
安定化させることができる。
により計測された実際心拍数hrに基く心拍変動率hh
rが小値である程、すなわち、ドライバーが緊張状態に
ある程、補正手段56でTRC制御における目標スリッ
プ率が小さく補正されるため、TRC制御においてドラ
イバーの緊張度合いが高い程、駆動輪7RR,7RLの
スリップをより抑えることができ、第5実施例と同様、
車両の加速運動を個々のドライバーの心理状態に応じて
安定化させることができる。
【0162】しかも、この補正に際し、この心拍変動率
hhrの変化度合いは、図24に示すように、実際心拍
数hrの高低変化度合いよりも大きく表れるため、ドラ
イバーの緊張状態の変動が感度良く検出され、これに基
き補正することによりドライバーの心理状態の変動に対
する上記駆動輪7RR,7RLのスリップの抑制を速応
性良く行うことができる。
hhrの変化度合いは、図24に示すように、実際心拍
数hrの高低変化度合いよりも大きく表れるため、ドラ
イバーの緊張状態の変動が感度良く検出され、これに基
き補正することによりドライバーの心理状態の変動に対
する上記駆動輪7RR,7RLのスリップの抑制を速応
性良く行うことができる。
【0163】(第7実施例)図25は、本発明の第7実
施例に係る制御装置のコントローラ127を示す。この
第7実施例は、補正手段57によってTRC通常目標ス
リップ率Sbtbの補正量をドライバーの実際心拍数の
基準心拍数に対する心拍増大比率hriに応じて変更す
るものである。
施例に係る制御装置のコントローラ127を示す。この
第7実施例は、補正手段57によってTRC通常目標ス
リップ率Sbtbの補正量をドライバーの実際心拍数の
基準心拍数に対する心拍増大比率hriに応じて変更す
るものである。
【0164】−コントローラ127の構成− 上記コントローラ127は、ABS制御手段130と、
TRC制御手段140と、心理状態検出手段60eと、
この心理状態検出手段60eからの出力に基き上記TR
C制御手段140における目標スリップ率Sbtの変更
補正を行う補正手段57とを備えている。
TRC制御手段140と、心理状態検出手段60eと、
この心理状態検出手段60eからの出力に基き上記TR
C制御手段140における目標スリップ率Sbtの変更
補正を行う補正手段57とを備えている。
【0165】<心理状態検出手段60eの構成>上記心
理状態検出手段60eは、図8に示すように、ステアリ
ングホイール81の各部位に配設された電極61と、増
幅器62と、BPF63と、実際心拍数の計測部64
と、判定部65eとを備えるものであり、その基本構成
は第1実施例における心理状態検出手段60aと同じで
判定部65eの内容のみが異なる。以下、この判定部6
5eについて説明すると、判定部65eは上記計測部6
4から出力される実際心拍数hrに基いて基準心拍数h
roの演算を行い、これらの値から次式により心拍増大
比率hriを求め、この心拍増大比率hriによってド
ライバーの緊張度合いを判定するようになっている。そ
して、この心拍増大比 hri=(hr−hro)/hro 率が大きい程、緊張度合いが高いものと判定する。
理状態検出手段60eは、図8に示すように、ステアリ
ングホイール81の各部位に配設された電極61と、増
幅器62と、BPF63と、実際心拍数の計測部64
と、判定部65eとを備えるものであり、その基本構成
は第1実施例における心理状態検出手段60aと同じで
判定部65eの内容のみが異なる。以下、この判定部6
5eについて説明すると、判定部65eは上記計測部6
4から出力される実際心拍数hrに基いて基準心拍数h
roの演算を行い、これらの値から次式により心拍増大
比率hriを求め、この心拍増大比率hriによってド
ライバーの緊張度合いを判定するようになっている。そ
して、この心拍増大比 hri=(hr−hro)/hro 率が大きい程、緊張度合いが高いものと判定する。
【0166】上記基準心拍数hroは、ドライバーが安
定状態で運転操作を行っている時の心拍数であり、個々
のドライバーでその値に相違があるため、その基準心拍
数hroはドライバーごとにその都度計測するようにな
っている。以下、この基準心拍数hroの計測を図26
のフローチャートに基いて説明する。
定状態で運転操作を行っている時の心拍数であり、個々
のドライバーでその値に相違があるため、その基準心拍
数hroはドライバーごとにその都度計測するようにな
っている。以下、この基準心拍数hroの計測を図26
のフローチャートに基いて説明する。
【0167】まず、ステップSH11で所定の計測・制
御タイミングであるか否かを判別して、計測・制御タイ
ミングであればステップSH12で前輪転舵角、アクセ
ル開度などの前回入力値との比較によりそれぞれ変動度
合いもしくは変動量を計測する。すなわち、操舵角より
ステアリングホイール81の操舵速度の変動を、アクセ
ル開度よりアクセル変動をそれぞれ計測する。
御タイミングであるか否かを判別して、計測・制御タイ
ミングであればステップSH12で前輪転舵角、アクセ
ル開度などの前回入力値との比較によりそれぞれ変動度
合いもしくは変動量を計測する。すなわち、操舵角より
ステアリングホイール81の操舵速度の変動を、アクセ
ル開度よりアクセル変動をそれぞれ計測する。
【0168】次に、ルーチンR1により今回の有効心拍
数Hr を計測(図10参照)した後、ステップSH13
で車両の運動状態が安定化したか否かを判別する。この
判別は上記操舵速度およびアクセル変動が0もしくは所
定の微小量となった否かにより行い、それらが微小量以
上であれば、安定化していないと判断してステップSH
14でタイマカウントTを0としてリターンする。上記
操舵速度などの各変動が0もしくは上記所定の微小量よ
り小さい場合、ステップSH15でタイマカウントTに
1単位時間を加え、上記タイマカウントTに1制御周期
Δtを加えるごとにステップSH15で安定心拍計測数
b(初期値0)に1ずつ積算する。そして、ステップS
H17で上記有効心拍数Hr を有効心拍データHm(i)に
蓄積する。
数Hr を計測(図10参照)した後、ステップSH13
で車両の運動状態が安定化したか否かを判別する。この
判別は上記操舵速度およびアクセル変動が0もしくは所
定の微小量となった否かにより行い、それらが微小量以
上であれば、安定化していないと判断してステップSH
14でタイマカウントTを0としてリターンする。上記
操舵速度などの各変動が0もしくは上記所定の微小量よ
り小さい場合、ステップSH15でタイマカウントTに
1単位時間を加え、上記タイマカウントTに1制御周期
Δtを加えるごとにステップSH15で安定心拍計測数
b(初期値0)に1ずつ積算する。そして、ステップS
H17で上記有効心拍数Hr を有効心拍データHm(i)に
蓄積する。
【0169】次に、ステップSH18で上記タイマカウ
ントTの値に基いて予め設定された所定の設定時間(安
定化判定時間)TL が経過したか否かを判別する。未経
過であればリターンする。上記安定化判定時間TL が経
過した場合、ステップSH19で安定心拍数AHr の演
算を行う。この演算は、上記有効心拍データHm(i)と安
定心拍計測数bとに基いて、 によって行う。そして、ステップSH20で上記安定心
拍数AHr とそれまでに設定されていた基準心拍数BH
rminとの大小比較を行う。既設定の基準心拍数BHrmin
の方が大きい場合、ステップSH21で今回求めた安定
心拍数AHr を基準心拍数BHrminとして設定して基準
心拍数の更新を行い、逆に、既設定の基準心拍数BHrm
inの方が小さい場合、上記ステップSH21での更新を
行わず既設定の基準心拍数BHrminを用いる。そして、
ステップSH22でこの基準心拍数BHrminを基準心拍
数hroとして出力する。
ントTの値に基いて予め設定された所定の設定時間(安
定化判定時間)TL が経過したか否かを判別する。未経
過であればリターンする。上記安定化判定時間TL が経
過した場合、ステップSH19で安定心拍数AHr の演
算を行う。この演算は、上記有効心拍データHm(i)と安
定心拍計測数bとに基いて、 によって行う。そして、ステップSH20で上記安定心
拍数AHr とそれまでに設定されていた基準心拍数BH
rminとの大小比較を行う。既設定の基準心拍数BHrmin
の方が大きい場合、ステップSH21で今回求めた安定
心拍数AHr を基準心拍数BHrminとして設定して基準
心拍数の更新を行い、逆に、既設定の基準心拍数BHrm
inの方が小さい場合、上記ステップSH21での更新を
行わず既設定の基準心拍数BHrminを用いる。そして、
ステップSH22でこの基準心拍数BHrminを基準心拍
数hroとして出力する。
【0170】最後に、ステップSH23で上記安定心拍
データHm(i)および安定心拍計測数bの初期化を行った
後、リターンする。
データHm(i)および安定心拍計測数bの初期化を行った
後、リターンする。
【0171】なお、上記ステップSH20における基準
心拍数BHrminは、始動時のみ、始動後最初に計測され
た有効心拍Hr が初期設定値として設定されるようにな
っている。また、上記安定化判定時間TL として、その
時間TL 走行している間にその時の走行環境における交
通流が安定化すると同時に、それに伴いドライバーの実
際心拍数も安定化すると考え得る程度の時間(例えば2
分間程度)が予め設定されている。
心拍数BHrminは、始動時のみ、始動後最初に計測され
た有効心拍Hr が初期設定値として設定されるようにな
っている。また、上記安定化判定時間TL として、その
時間TL 走行している間にその時の走行環境における交
通流が安定化すると同時に、それに伴いドライバーの実
際心拍数も安定化すると考え得る程度の時間(例えば2
分間程度)が予め設定されている。
【0172】<補正手段57の構成>上記補正手段57
は、TRC通常目標スリップ率Sbtbに対する補正係
数keと上記心拍増大比率hriとの関係について予め
定めたマップ(図27のステップSG6の図参照)を有
している。そして、上記心理状態検出手段60eからの
今回の心拍増大比率hriの大小に応じて上記マップよ
り今回の補正係数keの値を求め、この補正係数keを
TRC通常目標スリップ率Sbtbに乗じて今回のTR
C制御目標スリップ率Sbtとするようになっている。
は、TRC通常目標スリップ率Sbtbに対する補正係
数keと上記心拍増大比率hriとの関係について予め
定めたマップ(図27のステップSG6の図参照)を有
している。そして、上記心理状態検出手段60eからの
今回の心拍増大比率hriの大小に応じて上記マップよ
り今回の補正係数keの値を求め、この補正係数keを
TRC通常目標スリップ率Sbtbに乗じて今回のTR
C制御目標スリップ率Sbtとするようになっている。
【0173】上記マップは、心拍増大比率hriが小値
である所定範囲で補正係数keは1.0の一定値とな
り、上記心拍増大比率hriが大値になる程上記補正係
数keは1.0より小さい値となり、上記心拍増大比率
hriが所定値以下の小値となる範囲で上記補正係数k
eは下限値の一定値となるように定められている。
である所定範囲で補正係数keは1.0の一定値とな
り、上記心拍増大比率hriが大値になる程上記補正係
数keは1.0より小さい値となり、上記心拍増大比率
hriが所定値以下の小値となる範囲で上記補正係数k
eは下限値の一定値となるように定められている。
【0174】−コントローラ127による具体的制御− 以下、上記コントロールユニット127による具体的な
制御を図27のフローチャートに基いて説明する。
制御を図27のフローチャートに基いて説明する。
【0175】まず、ステップSG1で制御タイミングに
なる毎に、ステップSG2で車速Vsp、アクセルペダ
ル開度Acp、前輪操舵角Fstgなどの車両の運動状
態量を計測した後、ステップSG3でこれら車速Vsp
などの各ファクタに基いてTRC通常目標スリップ率S
btbを決定する。そして、ステップSG4でドライバ
ーの実際心拍数hrの計測を、ステップSG5で基準心
拍数hroの演算をそれぞれ行う。
なる毎に、ステップSG2で車速Vsp、アクセルペダ
ル開度Acp、前輪操舵角Fstgなどの車両の運動状
態量を計測した後、ステップSG3でこれら車速Vsp
などの各ファクタに基いてTRC通常目標スリップ率S
btbを決定する。そして、ステップSG4でドライバ
ーの実際心拍数hrの計測を、ステップSG5で基準心
拍数hroの演算をそれぞれ行う。
【0176】次に、ステップSG6で上記実際心拍数h
rと基準心拍数hroとから求めた心拍増大比率hri
から今回の補正係数keをマップから求め、ステップS
G7でこの補正係数keに上記TRC通常目標スリップ
率Sbtbを乗じた結果を今回のTRC制御目標スリッ
プ率Sbtとする。そして、ステップSG8で駆動輪の
スリップ率が上記TRC制御目標スリップ率Sbtとな
るようにTRC制御を行う。
rと基準心拍数hroとから求めた心拍増大比率hri
から今回の補正係数keをマップから求め、ステップS
G7でこの補正係数keに上記TRC通常目標スリップ
率Sbtbを乗じた結果を今回のTRC制御目標スリッ
プ率Sbtとする。そして、ステップSG8で駆動輪の
スリップ率が上記TRC制御目標スリップ率Sbtとな
るようにTRC制御を行う。
【0177】このフローチャート中、ステップSG4,
SG5が心理状態検出手段60eを、ステップSG6,
SG7が補正手段57を、ステップSG8がTRC制御
手段140をそれぞれ構成する。
SG5が心理状態検出手段60eを、ステップSG6,
SG7が補正手段57を、ステップSG8がTRC制御
手段140をそれぞれ構成する。
【0178】−第7実施例の作用・効果− 上記構成の第7実施例の場合、心理状態検出手段60e
により計測された実際心拍数hrの基準心拍数hroか
らの増大量の上記基準心拍数hroに対する比率である
心拍増大比率hriが大値である程、すなわち、ドライ
バーが緊張状態にある程、補正手段57で目標スリップ
率がTRC通常目標スリップ率より小さく補正されるた
め、TRC制御においてドライバーの緊張度合いが高い
程、駆動輪のスリップがより抑えることができ、第5実
施例と同様、車両の加速運動を個々のドライバーの心理
状態に応じて安定化させることができる。
により計測された実際心拍数hrの基準心拍数hroか
らの増大量の上記基準心拍数hroに対する比率である
心拍増大比率hriが大値である程、すなわち、ドライ
バーが緊張状態にある程、補正手段57で目標スリップ
率がTRC通常目標スリップ率より小さく補正されるた
め、TRC制御においてドライバーの緊張度合いが高い
程、駆動輪のスリップがより抑えることができ、第5実
施例と同様、車両の加速運動を個々のドライバーの心理
状態に応じて安定化させることができる。
【0179】しかも、この補正に際し、上記心拍増大比
率に基いて補正を行うため、ドライバーの緊張状態への
変動を把握する上でその変動に対する基準の明確化が図
られ、ドライバーの緊張状態の検出のより的確化を図る
ことができる。
率に基いて補正を行うため、ドライバーの緊張状態への
変動を把握する上でその変動に対する基準の明確化が図
られ、ドライバーの緊張状態の検出のより的確化を図る
ことができる。
【0180】(本発明の他の態様)なお、本発明は上記
第1〜第7実施例に限定されるものではなく、その他種
々の変形例を包含するものである。すなわち、上記第1
〜第7実施例では、ドライバーの心理状態検出手段60
a〜60eとしてドライバーの心電位を取り出して心拍
数に基いてドライバーの緊張状態を検出するようにして
いるが、これに限らず、例えばドライバーがステアリン
グホイールを握る手の発汗の有無、発汗度合い、また
は、その手の筋電位を取り出してその変動を検出してド
ライバーが緊張状態にあるかリラックス状態にあるかな
どの心理状態の検出を行うようにしてもよい。
第1〜第7実施例に限定されるものではなく、その他種
々の変形例を包含するものである。すなわち、上記第1
〜第7実施例では、ドライバーの心理状態検出手段60
a〜60eとしてドライバーの心電位を取り出して心拍
数に基いてドライバーの緊張状態を検出するようにして
いるが、これに限らず、例えばドライバーがステアリン
グホイールを握る手の発汗の有無、発汗度合い、また
は、その手の筋電位を取り出してその変動を検出してド
ライバーが緊張状態にあるかリラックス状態にあるかな
どの心理状態の検出を行うようにしてもよい。
【0181】上記第1〜第7実施例では、ABS制御手
段130とTRC制御手段140との双方を備えた車両
を示しているが、これに限らず、いずれか一方の制御手
段を備えた車両に本発明を適用してもよい。また、上記
実施例では、後輪駆動車を示しているが、これに限ら
ず、前輪駆動車に本発明を適用してもよい。
段130とTRC制御手段140との双方を備えた車両
を示しているが、これに限らず、いずれか一方の制御手
段を備えた車両に本発明を適用してもよい。また、上記
実施例では、後輪駆動車を示しているが、これに限ら
ず、前輪駆動車に本発明を適用してもよい。
【0182】第5実施例では、まず、TRC通常目標ス
リップ率を車速などの各ファクタに基いて求め、次に、
このTRC通常目標スリップ率を低減補正するための補
正係数keをドライバーの実際心拍数hrに基いて決定
し、上記補正係数keに基いて上記TRC通常目標スリ
ップ率を補正して今回のTRC制御目標スリップ率を求
めるようにしているが、これに限らず、例えば、図28
に示すように、実際心拍数hrとTRC制御目標スリッ
プ率Sbtとの関係を予め定めておき、これをマップと
して補正手段55に記憶させておくことにより、TRC
制御におけるTRC制御目標スリップ率Sbtをその時
のドライバーの実際心拍数hrの値に応じて決定するよ
うにしてもよい。この場合、上記マップ(図28参照)
は、ドライバーがリラックスしている実際心拍数小値の
時にSbtとして少し大きめの値を与え、上記実際心拍
数hrが大値となる程、小さい値のSbtを与えるよう
になっているため、個々のドライバーの運転技量に応じ
たTRC制御が可能となる上、ドライバーが緊張する
程、車両の加速挙動の安定化を図り緊張状態の緩和を図
ることができる。
リップ率を車速などの各ファクタに基いて求め、次に、
このTRC通常目標スリップ率を低減補正するための補
正係数keをドライバーの実際心拍数hrに基いて決定
し、上記補正係数keに基いて上記TRC通常目標スリ
ップ率を補正して今回のTRC制御目標スリップ率を求
めるようにしているが、これに限らず、例えば、図28
に示すように、実際心拍数hrとTRC制御目標スリッ
プ率Sbtとの関係を予め定めておき、これをマップと
して補正手段55に記憶させておくことにより、TRC
制御におけるTRC制御目標スリップ率Sbtをその時
のドライバーの実際心拍数hrの値に応じて決定するよ
うにしてもよい。この場合、上記マップ(図28参照)
は、ドライバーがリラックスしている実際心拍数小値の
時にSbtとして少し大きめの値を与え、上記実際心拍
数hrが大値となる程、小さい値のSbtを与えるよう
になっているため、個々のドライバーの運転技量に応じ
たTRC制御が可能となる上、ドライバーが緊張する
程、車両の加速挙動の安定化を図り緊張状態の緩和を図
ることができる。
【0183】第6実施例では、まず、TRC通常目標ス
リップ率を車速などの各ファクタに基いて求め、次に、
このTRC通常目標スリップ率を低減補正するための補
正係数keをドライバーの心拍変動率hhrに基いて決
定し、上記補正係数keに基いて上記TRC通常目標ス
リップ率を補正して今回のTRC制御目標スリップ率を
求めるようにしているが、これに限らず、例えば、図2
9に示すように、心拍変動率hhrとTRC制御目標ス
リップ率Sbtとの関係を予め定めておき、これをマッ
プとして補正手段56に記憶させておくことにより、T
RC制御におけるTRC制御目標スリップ率Sbtを今
回のドライバーの心拍変動率hhrの値に応じて決定す
るようにしてもよい。この場合、上記マップ(図29参
照)は、ドライバーが緊張している心拍変動率小値の時
にSbtとして下限値を与え、上記心拍変動率hhrが
大値となる程、すなわち、緊張状態からリラックス状態
へ移行する程、小さい値のSbtを与えるようになって
いるため、個々のドライバーの運転技量に応じたTRC
制御が可能となる上、ドライバーが緊張する程、車両の
加速挙動の安定化を図り緊張状態の緩和を図ることがで
きる。
リップ率を車速などの各ファクタに基いて求め、次に、
このTRC通常目標スリップ率を低減補正するための補
正係数keをドライバーの心拍変動率hhrに基いて決
定し、上記補正係数keに基いて上記TRC通常目標ス
リップ率を補正して今回のTRC制御目標スリップ率を
求めるようにしているが、これに限らず、例えば、図2
9に示すように、心拍変動率hhrとTRC制御目標ス
リップ率Sbtとの関係を予め定めておき、これをマッ
プとして補正手段56に記憶させておくことにより、T
RC制御におけるTRC制御目標スリップ率Sbtを今
回のドライバーの心拍変動率hhrの値に応じて決定す
るようにしてもよい。この場合、上記マップ(図29参
照)は、ドライバーが緊張している心拍変動率小値の時
にSbtとして下限値を与え、上記心拍変動率hhrが
大値となる程、すなわち、緊張状態からリラックス状態
へ移行する程、小さい値のSbtを与えるようになって
いるため、個々のドライバーの運転技量に応じたTRC
制御が可能となる上、ドライバーが緊張する程、車両の
加速挙動の安定化を図り緊張状態の緩和を図ることがで
きる。
【0184】また、上記第6実施例では、補正係数ke
を心拍変動率hhrにのみ基いて定めているが、これに
限らず、上記補正係数keを心拍変動率hhrと実際心
拍数hrとの2要素に基いて定めるようにしてもよい。
この場合、例えば図30に示すように、心拍変動率hh
rに対する補正係数keの基本関係ライン(同図の実
線)を定め、その基本関係ラインの傾きを実際心拍数h
rの値が大きくなる程、緩くする(実線から一点鎖線、
一点鎖線から二点鎖線、…とする)ように定めて、実際
心拍数hrの値が大きくなる程、補正係数keの増加度
合いを小さくすればよい。
を心拍変動率hhrにのみ基いて定めているが、これに
限らず、上記補正係数keを心拍変動率hhrと実際心
拍数hrとの2要素に基いて定めるようにしてもよい。
この場合、例えば図30に示すように、心拍変動率hh
rに対する補正係数keの基本関係ライン(同図の実
線)を定め、その基本関係ラインの傾きを実際心拍数h
rの値が大きくなる程、緩くする(実線から一点鎖線、
一点鎖線から二点鎖線、…とする)ように定めて、実際
心拍数hrの値が大きくなる程、補正係数keの増加度
合いを小さくすればよい。
【0185】さらに、上記第7実施例では、まず、TR
C通常目標スリップ率を車速などの各ファクタに基いて
求め、次に、このTRC通常目標スリップ率を低減補正
するための補正係数keをドライバーの心拍増加比率h
riに基いて決定し、上記補正係数keに基いて上記T
RC通常目標スリップ率を補正して今回のTRC制御目
標スリップ率を求めるようにしているが、これに限ら
ず、例えば、図31に示すように、心拍増加比率hri
とTRC制御目標スリップ率Sbtとの関係を予め定め
ておき、これをマップとして補正手段57に記憶させて
おくことにより、TRC制御におけるTRC制御目標ス
リップ率Sbtを今回のドライバーの心拍変動率hhr
の値に応じて決定するようにしてもよい。この場合、上
記マップ(図31参照)は、ドライバーがリラックス状
態に近い心拍増加比率の小値の時にSbtとして少し大
きめの値を与え、実際心拍数が増加して緊張傾向となる
上記心拍増加比率hriが大値となる程、小さい値のS
btを与えるようになっているため、個々のドライバー
の運転技量に応じたTRC制御が可能となる上、ドライ
バーが緊張する程、車両の加速挙動の安定化を図り緊張
状態の緩和を図ることができる。
C通常目標スリップ率を車速などの各ファクタに基いて
求め、次に、このTRC通常目標スリップ率を低減補正
するための補正係数keをドライバーの心拍増加比率h
riに基いて決定し、上記補正係数keに基いて上記T
RC通常目標スリップ率を補正して今回のTRC制御目
標スリップ率を求めるようにしているが、これに限ら
ず、例えば、図31に示すように、心拍増加比率hri
とTRC制御目標スリップ率Sbtとの関係を予め定め
ておき、これをマップとして補正手段57に記憶させて
おくことにより、TRC制御におけるTRC制御目標ス
リップ率Sbtを今回のドライバーの心拍変動率hhr
の値に応じて決定するようにしてもよい。この場合、上
記マップ(図31参照)は、ドライバーがリラックス状
態に近い心拍増加比率の小値の時にSbtとして少し大
きめの値を与え、実際心拍数が増加して緊張傾向となる
上記心拍増加比率hriが大値となる程、小さい値のS
btを与えるようになっているため、個々のドライバー
の運転技量に応じたTRC制御が可能となる上、ドライ
バーが緊張する程、車両の加速挙動の安定化を図り緊張
状態の緩和を図ることができる。
【0186】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明における車両の制御装置によれば、ブレーキ手段にお
ける車輪への制動圧を制御手段によって所定の制動特性
に基き制御するものにおいて、心理状態検出手段から出
力される個々のドライバーの心理状態に応じて上記制動
圧に対する制御量を補正手段によって補正するようにし
ているため、個々のドライバーの運転技量によって異な
る心理状態の変動をブレーキ手段の制御に反映すること
ができる。すなわち、同じ運転操作、例えばブレーキペ
ダルもしくはアクセルペダルに対する同じ踏込操作であ
っても、その操作に伴う車両の挙動変動に対してドライ
バーがリラックス状態を維持するか、緊張状態に陥るか
は、主としてドライバーの運転技量のいかんによって異
なる。従って、このような運転操作を行っているときの
ドライバーの心理状態を検出し、これらに応じてブレー
キ手段の制御を行うことにより、ドライバーの運転技量
に応じた最適なブレーキ制御が可能となり、個々のドラ
イバーの内面的要求に合致した制御を行うことができ
る。
明における車両の制御装置によれば、ブレーキ手段にお
ける車輪への制動圧を制御手段によって所定の制動特性
に基き制御するものにおいて、心理状態検出手段から出
力される個々のドライバーの心理状態に応じて上記制動
圧に対する制御量を補正手段によって補正するようにし
ているため、個々のドライバーの運転技量によって異な
る心理状態の変動をブレーキ手段の制御に反映すること
ができる。すなわち、同じ運転操作、例えばブレーキペ
ダルもしくはアクセルペダルに対する同じ踏込操作であ
っても、その操作に伴う車両の挙動変動に対してドライ
バーがリラックス状態を維持するか、緊張状態に陥るか
は、主としてドライバーの運転技量のいかんによって異
なる。従って、このような運転操作を行っているときの
ドライバーの心理状態を検出し、これらに応じてブレー
キ手段の制御を行うことにより、ドライバーの運転技量
に応じた最適なブレーキ制御が可能となり、個々のドラ
イバーの内面的要求に合致した制御を行うことができ
る。
【0187】請求項2記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明による効果に加えて、ドライバーのブレー
キペダル踏込操作に伴うスリップ率が所定の閾値を超え
ると、ABS制御手段によって車輪が目標スリップ率で
減速するよう制動圧の増減を行うABS制御において、
個々のドライバーの心理状態に応じて制御量である上記
目標スリップ率を補正手段によって補正するようにして
いるため、ブレーキペダルの踏込操作時におけるABS
制御を個々のドライバーの運転技量に応じて変更するこ
とができる。
1記載の発明による効果に加えて、ドライバーのブレー
キペダル踏込操作に伴うスリップ率が所定の閾値を超え
ると、ABS制御手段によって車輪が目標スリップ率で
減速するよう制動圧の増減を行うABS制御において、
個々のドライバーの心理状態に応じて制御量である上記
目標スリップ率を補正手段によって補正するようにして
いるため、ブレーキペダルの踏込操作時におけるABS
制御を個々のドライバーの運転技量に応じて変更するこ
とができる。
【0188】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明による効果に加えて、駆動輪の加速に伴う
スリップ率が所定の閾値を超えるとTRC制御手段によ
って駆動輪に制動圧を付与して目標スリップ率となるよ
うブレーキ手段を制御するTRC制御において、個々の
ドライバーの心理状態に応じて制御量である目標スリッ
プ率を補正手段によって補正するようにしているため、
アクセルペダルの踏込操作時におけるTRC制御を個々
のドライバーの運転技量に応じて変更することができ
る。
1記載の発明による効果に加えて、駆動輪の加速に伴う
スリップ率が所定の閾値を超えるとTRC制御手段によ
って駆動輪に制動圧を付与して目標スリップ率となるよ
うブレーキ手段を制御するTRC制御において、個々の
ドライバーの心理状態に応じて制御量である目標スリッ
プ率を補正手段によって補正するようにしているため、
アクセルペダルの踏込操作時におけるTRC制御を個々
のドライバーの運転技量に応じて変更することができ
る。
【0189】請求項4〜請求項7記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明による効果に加えて、ドライバ
ーの実際心拍数を心理状態検出手段の計測部で計測し、
このドライバーの実際心拍数に基いてドライバーのリラ
ックス〜緊張状態で表される心理状態を容易かつ的確に
検出することができる。そして、個別には、請求項4記
載の発明では上記実際心拍数の高低に基いてドライバー
の心理状態の検出を容易に行うことができる。請求項5
記載の発明では上記実際心拍数の心拍変動率に基いてド
ライバーの心理状態の変動を感度良く把握することがで
き、ドライバーの心理状態の変動に対する制動圧の制御
を速応性良く行うことができる。また、請求項6記載の
発明では、上記実際心拍数自体の高低とその心拍変動率
に基く変動状況との2つの要素に基いてドライバーの緊
張状態の検出をより的確に行うことができる。さらに、
請求項7記載の発明では、上記実際心拍数の基準心拍数
に対する心拍増加比率に基いてドライバーの心理状態の
検出を明確な基準の下に行うことができる。
上記請求項1記載の発明による効果に加えて、ドライバ
ーの実際心拍数を心理状態検出手段の計測部で計測し、
このドライバーの実際心拍数に基いてドライバーのリラ
ックス〜緊張状態で表される心理状態を容易かつ的確に
検出することができる。そして、個別には、請求項4記
載の発明では上記実際心拍数の高低に基いてドライバー
の心理状態の検出を容易に行うことができる。請求項5
記載の発明では上記実際心拍数の心拍変動率に基いてド
ライバーの心理状態の変動を感度良く把握することがで
き、ドライバーの心理状態の変動に対する制動圧の制御
を速応性良く行うことができる。また、請求項6記載の
発明では、上記実際心拍数自体の高低とその心拍変動率
に基く変動状況との2つの要素に基いてドライバーの緊
張状態の検出をより的確に行うことができる。さらに、
請求項7記載の発明では、上記実際心拍数の基準心拍数
に対する心拍増加比率に基いてドライバーの心理状態の
検出を明確な基準の下に行うことができる。
【0190】請求項8記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明における補正手段による補正を、ドライバ
ーの心理状態に加えて、車両状態検出手段により検出さ
れた車両の旋回安定性のいかんによっても変更するよう
にしているため、ドライバーの運転技量のいかんに加え
て車両の旋回安定性のいかんをも加味して、最適なブレ
ーキ制御を行うことができる。
1記載の発明における補正手段による補正を、ドライバ
ーの心理状態に加えて、車両状態検出手段により検出さ
れた車両の旋回安定性のいかんによっても変更するよう
にしているため、ドライバーの運転技量のいかんに加え
て車両の旋回安定性のいかんをも加味して、最適なブレ
ーキ制御を行うことができる。
【0191】請求項9記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明における補正手段による補正を、ドライバ
ーの心理状態に加えて、操舵状態検出手段により検出さ
れたステアリングの操舵状態のいかんによっても変更す
るようにしているため、ドライバーの運転技量のいかん
に加えてドライバーによるステアリング操作状況のいか
んをも加味して、最適なブレーキ制御を行うことができ
る。
1記載の発明における補正手段による補正を、ドライバ
ーの心理状態に加えて、操舵状態検出手段により検出さ
れたステアリングの操舵状態のいかんによっても変更す
るようにしているため、ドライバーの運転技量のいかん
に加えてドライバーによるステアリング操作状況のいか
んをも加味して、最適なブレーキ制御を行うことができ
る。
【0192】請求項10記載の発明によれば、上記請求
項2記載の発明による効果に加えて、ドライバーが緊張
状態にあり、かつ、その時の操舵角が設定値より大きい
旋回状態にあるとき、後輪側の制御量のみを補正して車
両の向きの変更をドライバーによるステアリング操作に
支配される傾向にするようにしているため、ABS制御
において、スリップの抑制を図りつつ、車両の旋回運動
をドライバーのステアリング操作を優先してその操作意
図に合致したものとすることができる。
項2記載の発明による効果に加えて、ドライバーが緊張
状態にあり、かつ、その時の操舵角が設定値より大きい
旋回状態にあるとき、後輪側の制御量のみを補正して車
両の向きの変更をドライバーによるステアリング操作に
支配される傾向にするようにしているため、ABS制御
において、スリップの抑制を図りつつ、車両の旋回運動
をドライバーのステアリング操作を優先してその操作意
図に合致したものとすることができる。
【0193】請求項11記載の発明によれば、上記請求
項3記載の発明による効果に加えて、心理状態検出手段
により計測されたドライバーの実際心拍数が大値である
程、すなわち、ドライバーが緊張状態にある程、補正手
段で目標スリップ率を小さく補正するようにしているた
め、TRC制御において、ドライバーの緊張度合いが高
い程、駆動輪のスリップをより抑えることができ、車両
の加速運動を個々のドライバーの心理状態に応じて安定
化させることができる。
項3記載の発明による効果に加えて、心理状態検出手段
により計測されたドライバーの実際心拍数が大値である
程、すなわち、ドライバーが緊張状態にある程、補正手
段で目標スリップ率を小さく補正するようにしているた
め、TRC制御において、ドライバーの緊張度合いが高
い程、駆動輪のスリップをより抑えることができ、車両
の加速運動を個々のドライバーの心理状態に応じて安定
化させることができる。
【0194】また、請求項12記載の発明によれば、上
記請求項3記載の発明による効果に加えて、心理状態検
出手段により計測された実際心拍数に基く心拍変動率が
小値である程、すなわち、ドライバーが緊張状態にある
程、補正手段で目標スリップ率を小さく補正するように
しているため、TRC制御においてドライバーの緊張度
合いが高い程、駆動輪のスリップをより抑えることがで
き、車両の加速運動を個々のドライバーの心理状態に応
じて安定化させることができる。しかも、この補正を心
拍変動率に基いて行っているため、ドライバーの緊張状
態の変動を感度良く検出することができ、ドライバーの
心理状態の変動に対する上記駆動輪のスリップの抑制を
速応性良く行うことができる。
記請求項3記載の発明による効果に加えて、心理状態検
出手段により計測された実際心拍数に基く心拍変動率が
小値である程、すなわち、ドライバーが緊張状態にある
程、補正手段で目標スリップ率を小さく補正するように
しているため、TRC制御においてドライバーの緊張度
合いが高い程、駆動輪のスリップをより抑えることがで
き、車両の加速運動を個々のドライバーの心理状態に応
じて安定化させることができる。しかも、この補正を心
拍変動率に基いて行っているため、ドライバーの緊張状
態の変動を感度良く検出することができ、ドライバーの
心理状態の変動に対する上記駆動輪のスリップの抑制を
速応性良く行うことができる。
【0195】さらに、請求項13記載の発明によれば、
上記請求項3記載の発明による効果に加えて、心理状態
検出手段により計測された実際心拍数の基準心拍数に対
する心拍増大比率が大値である程、すなわち、ドライバ
ーが緊張状態にある程、補正手段で目標スリップ率を小
さく補正するようにしているため、TRC制御において
ドライバーの緊張度合いが高い程、駆動輪のスリップが
より抑えることができ、車両の加速運動を個々のドライ
バーの心理状態に応じて安定化させることができる。し
かも、この補正を上記心拍増大比率に基いて補正を行っ
ているため、ドライバーの緊張状態への変動を明確な基
準の下に検出することができる。
上記請求項3記載の発明による効果に加えて、心理状態
検出手段により計測された実際心拍数の基準心拍数に対
する心拍増大比率が大値である程、すなわち、ドライバ
ーが緊張状態にある程、補正手段で目標スリップ率を小
さく補正するようにしているため、TRC制御において
ドライバーの緊張度合いが高い程、駆動輪のスリップが
より抑えることができ、車両の加速運動を個々のドライ
バーの心理状態に応じて安定化させることができる。し
かも、この補正を上記心拍増大比率に基いて補正を行っ
ているため、ドライバーの緊張状態への変動を明確な基
準の下に検出することができる。
【図1】請求項1記載の発明のブロック構成図である。
【図2】ABS制御、TRC制御が行われる車両の全体
構成図である。
構成図である。
【図3】第1実施例におけるコントローラのブロック構
成図である。
成図である。
【図4】スリップ率と摩擦係数、横抗力係数との関係を
示す特性図である。
示す特性図である。
【図5】ABS制御でのタイムチャート図である。
【図6】TRC制御でのタイムチャート図である。
【図7】エンジン用およびブレーキ用の各スリップ目標
値を決定するための回路図である。
値を決定するための回路図である。
【図8】心理状態検出手段の構成図である。
【図9】ドライバーの心電位と時間との関係図である。
【図10】ドライバーの心拍数を計測するためのフロー
チャートである。
チャートである。
【図11】第1実施例のコントローラによる制御のフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図12】第2実施例におけるコントローラのブロック
構成図である。
構成図である。
【図13】横滑り角推定手段に備えるニューラルネット
の構成図である。
の構成図である。
【図14】車両システム同定用のニューラルネットの構
成図である。
成図である。
【図15】横滑り角推定手段の作動を示すフローチャー
トである。
トである。
【図16】第2実施例のコントローラによる制御のフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図17】第3および第4実施例のコントローラのブロ
ック構成図である。
ック構成図である。
【図18】第3実施例のコントローラによる制御のフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図19】第4実施例のコントローラによる制御のフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図20】第5実施例におけるコントローラのブロック
構成図である。
構成図である。
【図21】第5実施例のコントローラによる制御のフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図22】第6実施例におけるコントローラのブロック
構成図である。
構成図である。
【図23】第6実施例のコントローラによる制御のフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図24】実際心拍数と心拍変動率との関係図である。
【図25】第7実施例におけるコントローラのブロック
構成図である。
構成図である。
【図26】基準心拍数の計測、演算のための処理を示す
フローチャートである。
フローチャートである。
【図27】第7実施例のコントローラによる制御のフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図28】実際心拍数とTRC制御目標スリップ率との
関係図である。
関係図である。
【図29】心拍変動率とTRC制御目標スリップ率との
関係図である。
関係図である。
【図30】心拍変動率と補正係数との関係図である。
【図31】心拍増加比率とTRC制御目標スリップ率と
の関係図である。
の関係図である。
7FR,7FL,7RR,7RL 車輪 7RR,7RL 駆動輪 20 ブレーキ手段 25 ブレーキペダル 0〜57 補正手段 60,60a〜60e 心理状態検出手
段 64 計測部 65,65a〜65e 判定部 70 横滑り角推定手段(車両状態検出手
段) 81 ステアリングホイール 100 制御手段 112 車輪速検出手段 112FR,112FL,112RR,112RL
車輪速センサ(車輪速検出手段) 114 前輪操舵角センサ(操舵状態検出手
段,操舵角検出手段) 115 ブレーキセンサ 130 ABS制御手段(アンチスキッドブ
レーキ制御手段) 140 TRC制御手段(トラクション制御
手段)
段 64 計測部 65,65a〜65e 判定部 70 横滑り角推定手段(車両状態検出手
段) 81 ステアリングホイール 100 制御手段 112 車輪速検出手段 112FR,112FL,112RR,112RL
車輪速センサ(車輪速検出手段) 114 前輪操舵角センサ(操舵状態検出手
段,操舵角検出手段) 115 ブレーキセンサ 130 ABS制御手段(アンチスキッドブ
レーキ制御手段) 140 TRC制御手段(トラクション制御
手段)
Claims (13)
- 【請求項1】 車輪に制動圧を作用させるブレーキ手段
と、 このブレーキ手段における車輪への制動圧を予め定めた
制動特性に基いて制御する制御手段と、 ドライバーの心理状態を検出する心理状態検出手段と、 この心理状態検出手段により検出されたドライバーの心
理状態に応じて上記制御手段における制御量を補正する
補正手段とを備えていることを特徴とする車両の制御装
置。 - 【請求項2】 請求項1において、 車輪の車輪速を検出する車輪速検出手段と、ブレーキペ
ダルの踏込作動を検出してオン信号を出力するブレーキ
センサとを備えており、 制御手段は、上記ブレーキセンサからオン信号が出力さ
れ、かつ、上記車輪速検出手段からの車輪速に基いて得
られるスリップ率が所定の閾値を超えたとき、上記車輪
が目標スリップ率で減速するようブレーキ手段における
制動圧を制御するアンチスキッドブレーキ制御手段であ
る車両の制御装置。 - 【請求項3】 請求項1において、 車輪の車輪速を検出する車輪速検出手段を備えており、 制御手段は、上記車輪速検出手段からの車輪速に基いて
得られる駆動輪の加速に伴うスリップ率が所定の閾値を
超えたとき、このスリップ率が目標スリップ率となるよ
う上記駆動輪に付与する制動圧を制御する制御するトラ
クション制御手段である車両の制御装置。 - 【請求項4】 請求項1において、 心理状態検出手段は、ドライバーの実際心拍数を計測す
る計測部と、この実際心拍数に基いてドライバーの心理
状態を判定する判定部とを備えている車両の制御装置。 - 【請求項5】 請求項1において、 心理状態検出手段は、ドライバーの実際心拍数を計測す
る計測部と、この実際心拍数の心拍変動率に基いてドラ
イバーの心理状態を判定する判定部とを備えている車両
の制御装置。 - 【請求項6】 請求項1において、 心理状態検出手段は、ドライバーの実際心拍数を計測す
る計測部と、この実際心拍数と実際心拍数の心拍変動率
とに基いてドライバーの心理状態を判定する判定部とを
備えている車両の制御装置。 - 【請求項7】 請求項1において、 心理状態検出手段は、ドライバーの実際心拍数を計測す
る計測部と、この実際心拍数の基準心拍数に対する変動
比率に基いてドライバーの心理状態を判定する判定部と
を備えている車両の制御装置。 - 【請求項8】 請求項1において、 旋回時の走行安定性に関する車両の状態を検出する車両
状態検出手段を備えており、 補正手段は、この車両状態検出手段から出力される車両
の状態と、心理状態検出手段から出力されるドライバー
の心理状態とに応じて補正するように構成されている車
両の制御装置。 - 【請求項9】 請求項1において、 ステアリングの操舵状態量を検出する操舵状態検出手段
を備えており、 補正手段は、心理状態検出手段で検出されたドライバー
の心理状態と、上記操舵状態検出手段で検出された操舵
状態とに応じて補正するように構成されている車両の制
御装置。 - 【請求項10】 請求項2において、 ステアリングの操舵角を検出する操舵角検出手段を備え
ており、 補正手段は、上記操舵角検出手段から出力された操舵角
が設定値より大きく、かつ、心理状態検出手段により検
出されたドライバーの心理状態が緊張状態であるとき、
後輪側の制御量をのみ補正するように構成されている車
両の制御装置。 - 【請求項11】 請求項3において、 心理状態検出手段は、ドライバーの実際心拍数を計測す
る計測部と、この実際心拍数に基いてドライバーの心理
状態を判定する判定部とを備えており、 補正手段は、心理状態検出手段におけるドライバーの実
際心拍数が大値である程、目標スリップ率を小さく補正
するように構成されている車両の制御装置。 - 【請求項12】 請求項3において、 心理状態検出手段は、ドライバーの実際心拍数を計測す
る計測部と、この実際心拍数の心拍変動率に基いてドラ
イバーの心理状態を判定する判定部とを備えており、 補正手段は、心理状態検出手段における心拍変動率が小
値である程、目標スリップ率を小さく補正するように構
成されている車両の制御装置。 - 【請求項13】 請求項3において、 心理状態検出手段は、ドライバーの実際心拍数を計測す
る計測部と、この実際心拍数の基準心拍数に対する変動
比率に基いてドライバーの心理状態を判定する判定部と
を備えており、 補正手段は、心理状態検出手段における変動比率がライ
バーの実際心拍数が大値である程、目標スリップ率を小
さく補正するように構成されている車両の制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5170052A JPH0725327A (ja) | 1993-07-09 | 1993-07-09 | 車両の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5170052A JPH0725327A (ja) | 1993-07-09 | 1993-07-09 | 車両の制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0725327A true JPH0725327A (ja) | 1995-01-27 |
Family
ID=15897734
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5170052A Pending JPH0725327A (ja) | 1993-07-09 | 1993-07-09 | 車両の制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0725327A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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1993
- 1993-07-09 JP JP5170052A patent/JPH0725327A/ja active Pending
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