JPH072561B2 - 合成繊維糸条の巻取方法 - Google Patents
合成繊維糸条の巻取方法Info
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- JPH072561B2 JPH072561B2 JP1027136A JP2713689A JPH072561B2 JP H072561 B2 JPH072561 B2 JP H072561B2 JP 1027136 A JP1027136 A JP 1027136A JP 2713689 A JP2713689 A JP 2713689A JP H072561 B2 JPH072561 B2 JP H072561B2
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Landscapes
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- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は,ターレツト型自動切替式高速巻取機により合
成繊維糸条,特に太繊度の合成繊維糸条を巻取るに際
し,パツケージ最内層部の糸条の解舒トラブルを減少す
るとともに巻形態の良好なパツケージを得ることがで
き,しかも品質や生産性の向上を図ることができる巻取
方法に関するものである。
成繊維糸条,特に太繊度の合成繊維糸条を巻取るに際
し,パツケージ最内層部の糸条の解舒トラブルを減少す
るとともに巻形態の良好なパツケージを得ることがで
き,しかも品質や生産性の向上を図ることができる巻取
方法に関するものである。
(従来の技術) 一般に,合成繊維糸条をトラバース機構によりトラバー
スさせながらボビンに巻取りパツケージを形成するに際
し,トラバース速度を変動させることなく一定速度で巻
取ると,ワイド数(N)が正の整数及び整数±1/2に相
当するとき糸条が重なって巻かれ顕著な綾,いわゆるリ
ボンラツプが発生し,このリボンラツプが大きいと,パ
ツケージの形態不良や後加工工程等における糸条解舒時
に解舒トラブルが生じるという問題があった。これを解
決するため,従来,パツケージの巻始めから満巻きまで
の間でデイスターバンス機構を用いてトラバース速度を
短い周期で変動させて綾の重なりを小さくし,前記トラ
ブルの発生を防止することが図られていた。なお,ここ
でいうワインド数(N)とは式により定義されるもの
である。
スさせながらボビンに巻取りパツケージを形成するに際
し,トラバース速度を変動させることなく一定速度で巻
取ると,ワイド数(N)が正の整数及び整数±1/2に相
当するとき糸条が重なって巻かれ顕著な綾,いわゆるリ
ボンラツプが発生し,このリボンラツプが大きいと,パ
ツケージの形態不良や後加工工程等における糸条解舒時
に解舒トラブルが生じるという問題があった。これを解
決するため,従来,パツケージの巻始めから満巻きまで
の間でデイスターバンス機構を用いてトラバース速度を
短い周期で変動させて綾の重なりを小さくし,前記トラ
ブルの発生を防止することが図られていた。なお,ここ
でいうワインド数(N)とは式により定義されるもの
である。
N=(WL)/(2πRV) …… 近年,産業資材用合成繊維,特に太繊度の合成繊維の製
造に際しては,従来の紡糸と延伸を別工程に分けて実施
する二工程法に代えて,紡糸と延伸を直結して行う直接
紡糸延伸法が広く採用されるようになってきた。この直
接紡糸延伸法においては,生産性の点から紡糸速度を少
なくとも従来の水準とするため,巻取速度は非常に高速
化される。例えば,ポリアミドやポリエステルからなる
産業資材用合成繊維を直接紡糸延伸法により製造するに
際し,紡糸速度は通常300〜800m/分とされ,このとき巻
取速度は延伸倍率にもよるが約2000〜4000m/分とされ
る。
造に際しては,従来の紡糸と延伸を別工程に分けて実施
する二工程法に代えて,紡糸と延伸を直結して行う直接
紡糸延伸法が広く採用されるようになってきた。この直
接紡糸延伸法においては,生産性の点から紡糸速度を少
なくとも従来の水準とするため,巻取速度は非常に高速
化される。例えば,ポリアミドやポリエステルからなる
産業資材用合成繊維を直接紡糸延伸法により製造するに
際し,紡糸速度は通常300〜800m/分とされ,このとき巻
取速度は延伸倍率にもよるが約2000〜4000m/分とされ
る。
このような直接紡糸延伸法における高速巻取りにおいて
も,従来,パツケージの巻始めから満巻きまでの間でト
ラバース速度を周期的に変動させる巻取方法が採用され
ていた。
も,従来,パツケージの巻始めから満巻きまでの間でト
ラバース速度を周期的に変動させる巻取方法が採用され
ていた。
第2図は,従来の方法の一実施態様を示す図であり,第
2図(イ)はトラバース速度(V)の波形を示す図,第
2図(ロ)は,(イ)に示したトラバース速度(V)で
巻取ったときのパツケージ糸層厚(t)に対するワイン
ド数(N)の関係を示す図である。
2図(イ)はトラバース速度(V)の波形を示す図,第
2図(ロ)は,(イ)に示したトラバース速度(V)で
巻取ったときのパツケージ糸層厚(t)に対するワイン
ド数(N)の関係を示す図である。
第2図(イ)に示したように,従来の巻取方法は,パツ
ケージの巻始めから満巻きまでの間でトラバース速度を
短い周期で変動させるものであり,第2図(ロ)に示し
たように,得られたパツケージには,パツケージの巻始
めから満巻きまでの間でワインド数(N)が正の整数及
び整数±1/2に相当し糸条が重なって巻かれ,リボンラ
ツプが発生しており,特にパツケージ最内層部では数多
く発生しており,したがって,この巻取方法では,前記
のような問題を完全に解決することができなかった。
ケージの巻始めから満巻きまでの間でトラバース速度を
短い周期で変動させるものであり,第2図(ロ)に示し
たように,得られたパツケージには,パツケージの巻始
めから満巻きまでの間でワインド数(N)が正の整数及
び整数±1/2に相当し糸条が重なって巻かれ,リボンラ
ツプが発生しており,特にパツケージ最内層部では数多
く発生しており,したがって,この巻取方法では,前記
のような問題を完全に解決することができなかった。
すなわち,巻始め時点よりパツケージ最内層部で糸条が
重なりリボンラツプが発生すると,巻取速度が大である
ため,糸条の重なり部と糸条が重ならない谷部とではパ
ツケージの半径方向の巻径の差が大きくなり,重なり部
と谷部との間で糸条の巻取速度が大きく異なることにな
る。このとき,谷部に巻かれた糸条は巻取速度が低いた
め,巻取張力が低くなり,糸条は緩んだ状態で巻取られ
る。この糸条が緩んだ状態で巻取られる現象は,パツケ
ージ最内層部,特に巻始め時点より数mmの糸層厚の範囲
で頻繁に発生し(すなわちパツケージ最内層部ではリボ
ンラツプが頻繁に形成される),しかも緩んだ状態で巻
取られた部分同士がパツケージの半径方向(すなわち糸
層厚方向)に近接して巻取られているため,後加工工程
においてパツケージから糸条を解舒するに際し,パツケ
ージ最内層部において糸条がもつれて解舒できなくな
り,テール移行ができない,あるいは解舒できても単糸
切れや毛羽が発生し品質を低下させる,さらに,パツケ
ージを梱包して搬送するとき,搬送時の振動によりパツ
ケージの巻層がずれる等の問題が生じていた。
重なりリボンラツプが発生すると,巻取速度が大である
ため,糸条の重なり部と糸条が重ならない谷部とではパ
ツケージの半径方向の巻径の差が大きくなり,重なり部
と谷部との間で糸条の巻取速度が大きく異なることにな
る。このとき,谷部に巻かれた糸条は巻取速度が低いた
め,巻取張力が低くなり,糸条は緩んだ状態で巻取られ
る。この糸条が緩んだ状態で巻取られる現象は,パツケ
ージ最内層部,特に巻始め時点より数mmの糸層厚の範囲
で頻繁に発生し(すなわちパツケージ最内層部ではリボ
ンラツプが頻繁に形成される),しかも緩んだ状態で巻
取られた部分同士がパツケージの半径方向(すなわち糸
層厚方向)に近接して巻取られているため,後加工工程
においてパツケージから糸条を解舒するに際し,パツケ
ージ最内層部において糸条がもつれて解舒できなくな
り,テール移行ができない,あるいは解舒できても単糸
切れや毛羽が発生し品質を低下させる,さらに,パツケ
ージを梱包して搬送するとき,搬送時の振動によりパツ
ケージの巻層がずれる等の問題が生じていた。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は,合成繊維糸条,特に太繊度の合成繊維糸条を
高速で巻取るに際し,良好なパツケージ形態と後加工工
程等における良好な工程通過性を得ることができる巻取
方法を提供しようとするものである。
高速で巻取るに際し,良好なパツケージ形態と後加工工
程等における良好な工程通過性を得ることができる巻取
方法を提供しようとするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは,前記課題を解決すべく鋭意検討した結
果,パツケージの糸層厚に応じてトラバース速度の周期
的変動パターンを変更することにより,上記課題を解決
することができることを見出し,本発明に到達した。
果,パツケージの糸層厚に応じてトラバース速度の周期
的変動パターンを変更することにより,上記課題を解決
することができることを見出し,本発明に到達した。
すなわち,本発明は,スクロールカム方式のトラバース
機構と,回転自在になしたターレツトと,ターレツト上
の複数本のボビンホルダとを有するターレツト型自動切
替式高速巻取機を用いて前記トラバース機構により糸条
をトラバースさせ,かつデイスターバンス機構を用いて
トラバース速度(V)を周期的に変動させながら前記ボ
ビンホルダに装着されたボビンに繊度1000d以上の太繊
度糸条を巻取速度2000m/分以上で巻取る合成繊維糸条の
巻取方法において,パツケージの糸層厚(t)が式の
範囲のときのみトラバース速度(V)が式を満足する
ようにトラバース速度(V)を設定することを特徴とす
る合成繊維糸条の巻取方法を要旨とするものである。
機構と,回転自在になしたターレツトと,ターレツト上
の複数本のボビンホルダとを有するターレツト型自動切
替式高速巻取機を用いて前記トラバース機構により糸条
をトラバースさせ,かつデイスターバンス機構を用いて
トラバース速度(V)を周期的に変動させながら前記ボ
ビンホルダに装着されたボビンに繊度1000d以上の太繊
度糸条を巻取速度2000m/分以上で巻取る合成繊維糸条の
巻取方法において,パツケージの糸層厚(t)が式の
範囲のときのみトラバース速度(V)が式を満足する
ようにトラバース速度(V)を設定することを特徴とす
る合成繊維糸条の巻取方法を要旨とするものである。
0≦t≦0.0005D …… 〔t:パツケージの糸層厚(mm),D:糸条の繊度(d),W:
巻取速度(cm/分),π:円周率,R:パツケージの半径
(cm),V:トラバース速度(cm/分),L:トラバーススト
ローク(cm),n:任意の正の整数〕 次に,本発明の方法を図面に基づいて具体的に説明す
る。
巻取速度(cm/分),π:円周率,R:パツケージの半径
(cm),V:トラバース速度(cm/分),L:トラバーススト
ローク(cm),n:任意の正の整数〕 次に,本発明の方法を図面に基づいて具体的に説明す
る。
第1図は,本発明の方法の一実施態様を示す図であり,
第1図(イ)はトラバース速度(V)の波形を示す図,
第1図(ロ)は,(イ)に示したトラバース速度(V)
で巻取ったときのパツケージ糸層厚(t)に対するワイ
ンド数(N)の関係を示す図である。
第1図(イ)はトラバース速度(V)の波形を示す図,
第1図(ロ)は,(イ)に示したトラバース速度(V)
で巻取ったときのパツケージ糸層厚(t)に対するワイ
ンド数(N)の関係を示す図である。
本発明の方法は,トラバース機構により糸条をトラバー
スさせ,かつデイスターバンス機構を用いてトラバース
速度(V)を周期的に変動させながら糸条をボビンに巻
取りパツケージを形成するに際し,パツケージの糸層厚
(t)が式により規定されるパツケージ最内層部にお
いて,ワインド数(N)が正の整数及び整数±1/2に相
当することがないようにトラバース速度(V)及びその
変動幅を設定するものである。なお,本発明でいうパツ
ケージの糸層厚(t)とは,巻取面のパツケージの半径
方向におけるボビンの巻取面からの距離である。このと
きのトラバース速度(V)の変動幅は,その変動により
ワインド数(N)が正の整数及び整数±1/2に相当する
ことがないような幅とすることが必要であり,実質的に
リボンラツプが発生しない範囲で変動させるが,より好
ましくは,第1図(イ)に示したように,前記変動幅を
0とする。
スさせ,かつデイスターバンス機構を用いてトラバース
速度(V)を周期的に変動させながら糸条をボビンに巻
取りパツケージを形成するに際し,パツケージの糸層厚
(t)が式により規定されるパツケージ最内層部にお
いて,ワインド数(N)が正の整数及び整数±1/2に相
当することがないようにトラバース速度(V)及びその
変動幅を設定するものである。なお,本発明でいうパツ
ケージの糸層厚(t)とは,巻取面のパツケージの半径
方向におけるボビンの巻取面からの距離である。このと
きのトラバース速度(V)の変動幅は,その変動により
ワインド数(N)が正の整数及び整数±1/2に相当する
ことがないような幅とすることが必要であり,実質的に
リボンラツプが発生しない範囲で変動させるが,より好
ましくは,第1図(イ)に示したように,前記変動幅を
0とする。
次いで,糸層厚(t)が増大し0.0005Dを超え満巻きに
達するまでの間では,通常の変動幅で変動させる。糸層
厚(t)が0.0005Dを超えた領域では,糸条が重なって
巻かれるリボンラツプが発生するが,通常の変動幅の変
動をさせるため糸条の重なり時間が短かくなり,しかも
リボンラツプの部分は巻取り糸条により緩衝されるた
め,前記のような問題を生じることがない。なお,最内
層部を過ぎた時点で通常の変動幅の変動をさせるに際し
ては,その変動幅を〔(定常トラバース速度)×(±約
3〜15%)〕,周期を約2〜20秒とするとよい。
達するまでの間では,通常の変動幅で変動させる。糸層
厚(t)が0.0005Dを超えた領域では,糸条が重なって
巻かれるリボンラツプが発生するが,通常の変動幅の変
動をさせるため糸条の重なり時間が短かくなり,しかも
リボンラツプの部分は巻取り糸条により緩衝されるた
め,前記のような問題を生じることがない。なお,最内
層部を過ぎた時点で通常の変動幅の変動をさせるに際し
ては,その変動幅を〔(定常トラバース速度)×(±約
3〜15%)〕,周期を約2〜20秒とするとよい。
本発明の方法は,産業資材用の太繊度糸条,例えば繊度
が1000デニール以上の太繊度糸条を2000m/分以上の高速
で巻取る場合に特に有効である。
が1000デニール以上の太繊度糸条を2000m/分以上の高速
で巻取る場合に特に有効である。
(実施例) 以下,実施例に基づいて本発明の方法を具体的に説明す
る。
る。
実施例1 ナイロン6チツプを溶融後,直径0.45mmの紡糸孔を316
孔有する紡糸口金から紡出し,紡出糸条を冷却固化した
後,非水系油剤を付与し,引取ローラにより引取り,一
旦巻取ることなく連続して多段延伸し,スクロールカム
方式のトラバース機構と,回転自在になしたターレツト
と,ターレツト上の2本のボビンホルダとを有するター
レツト型自動切替式高速巻取機で巻取って,繊度(D)
1890dのナイロン6延伸糸の満巻きパツケージ(巻量9.5
kg)を形成した。巻取条件を巻取速度(W)2300×102c
m/分,定常トラバース速度(V)33855cm/分,トラバー
スストローク(L)30.5cm,ボビン直径8.9cmとした。な
お,満巻パツケージの半径は約12.1cmであった。巻取る
に際し,第1図(イ)に示したように,巻始め時点から
パツケージの糸層厚(t)が式により規定される1mm
までの間のパツケージ最内層部では,トラバース速度
(V)を定常速度の33855cm/分一定とし(すなわち変動
幅は0である),前記パツケージの糸層厚(t)が1mm
を超え満巻きに達するまでの間では,デイスターバンス
機構により定常速度の33855cm/分に対し変動幅〔(3385
5cm/分)×(±8%)〕で周期10秒の変動を付加した。
このときのパツケージ糸層厚(t)に対するワインド数
(N)の関係は,第1図(ロ)に示した通りである。
孔有する紡糸口金から紡出し,紡出糸条を冷却固化した
後,非水系油剤を付与し,引取ローラにより引取り,一
旦巻取ることなく連続して多段延伸し,スクロールカム
方式のトラバース機構と,回転自在になしたターレツト
と,ターレツト上の2本のボビンホルダとを有するター
レツト型自動切替式高速巻取機で巻取って,繊度(D)
1890dのナイロン6延伸糸の満巻きパツケージ(巻量9.5
kg)を形成した。巻取条件を巻取速度(W)2300×102c
m/分,定常トラバース速度(V)33855cm/分,トラバー
スストローク(L)30.5cm,ボビン直径8.9cmとした。な
お,満巻パツケージの半径は約12.1cmであった。巻取る
に際し,第1図(イ)に示したように,巻始め時点から
パツケージの糸層厚(t)が式により規定される1mm
までの間のパツケージ最内層部では,トラバース速度
(V)を定常速度の33855cm/分一定とし(すなわち変動
幅は0である),前記パツケージの糸層厚(t)が1mm
を超え満巻きに達するまでの間では,デイスターバンス
機構により定常速度の33855cm/分に対し変動幅〔(3385
5cm/分)×(±8%)〕で周期10秒の変動を付加した。
このときのパツケージ糸層厚(t)に対するワインド数
(N)の関係は,第1図(ロ)に示した通りである。
得られたパツケージの最内層部における糸条の緩みの発
生状況を評価した。さらに,得られたパツケージを撚糸
工程に供給し,パツケージの最内層部における操業状況
を調査した。撚糸機として加地鉄工所製DTCマシンを用
い,加撚速度8000T/分,下撚数32T/10cm,上撚数32T/10c
mの条件で撚糸を行った。結果を第1表に示す。なお,
第1表における緩みの発生率とは,パツケージを手で解
舒したときのパツケージの最内層部において緩みが観察
されたパツケージ数の全パツケージ数100に対する比率
(%)であり,撚糸時切断率とは,パツケージの最内層
部において解舒不良により糸条が切断したパツケージ数
の全パツケージ数2000に対する比率(%)である。
生状況を評価した。さらに,得られたパツケージを撚糸
工程に供給し,パツケージの最内層部における操業状況
を調査した。撚糸機として加地鉄工所製DTCマシンを用
い,加撚速度8000T/分,下撚数32T/10cm,上撚数32T/10c
mの条件で撚糸を行った。結果を第1表に示す。なお,
第1表における緩みの発生率とは,パツケージを手で解
舒したときのパツケージの最内層部において緩みが観察
されたパツケージ数の全パツケージ数100に対する比率
(%)であり,撚糸時切断率とは,パツケージの最内層
部において解舒不良により糸条が切断したパツケージ数
の全パツケージ数2000に対する比率(%)である。
得られたパツケージは,巻始め時点からパツケージの糸
層厚(t)が1mmまでの間のパツケージ最内層部ではト
ラバース速度(V)が一定で変動を付加されておらず,
ワインド数(N)も7.4と7.1の範囲内で変化しているも
のであり,前記パツケージ最内層部には,ワインド数
(N)が正の整数及び整数±1/2に相当し糸条が重なっ
て巻かれ,リボンラツプが発生する現象が全く認められ
なかった。また,得られたパツケージは,巻形態が良好
で,後工程通過性に優れたものであった。
層厚(t)が1mmまでの間のパツケージ最内層部ではト
ラバース速度(V)が一定で変動を付加されておらず,
ワインド数(N)も7.4と7.1の範囲内で変化しているも
のであり,前記パツケージ最内層部には,ワインド数
(N)が正の整数及び整数±1/2に相当し糸条が重なっ
て巻かれ,リボンラツプが発生する現象が全く認められ
なかった。また,得られたパツケージは,巻形態が良好
で,後工程通過性に優れたものであった。
比較例1 第2図(イ)に示したように,巻始め時点から満巻きに
達するまでの間,トラバース速度(V)33855cm/分に対
しデイスターバンス幅〔(33855cm/分)×(±8%)〕
で周期10秒の変動を付加した以外は,実施例1と同様に
して,繊度(D)1890dのナイロン6延伸糸の満巻きパ
ツケージ(巻量9.5kg)を形成した。このときのパツケ
ージ糸層厚(t)に対するワインド数(N)の関係を第
2図(ロ)に示す。また,得られたパツケージの評価結
果を第1表に示す。
達するまでの間,トラバース速度(V)33855cm/分に対
しデイスターバンス幅〔(33855cm/分)×(±8%)〕
で周期10秒の変動を付加した以外は,実施例1と同様に
して,繊度(D)1890dのナイロン6延伸糸の満巻きパ
ツケージ(巻量9.5kg)を形成した。このときのパツケ
ージ糸層厚(t)に対するワインド数(N)の関係を第
2図(ロ)に示す。また,得られたパツケージの評価結
果を第1表に示す。
得られたパツケージは,巻始め時点から満巻きに達する
までの間常時トラバース速度(V)が前記範囲内で変動
しているので,ワインド数(N)も約幅1.2の範囲内で
変化しているものであり,パツケージには,特にパツケ
ージ糸層厚(t)が1mm以下の最内層部において,ワイ
ンド数(N)が8.0,7.5,7.0の計3個所で糸条が重なっ
て巻かれるリボンラツプが発生した。これらのリボンラ
ツプはパツケージの半径方向に近接して形成されている
ため,得られたパツケージは,数多くの糸条の緩みを有
するものであった。また,最内層部に形態不良を有する
パツケージが多発したため,後加工工程においてパツケ
ージの糸条を解舒するに最し,最内層部において解舒不
良による糸条の切断が発生した。
までの間常時トラバース速度(V)が前記範囲内で変動
しているので,ワインド数(N)も約幅1.2の範囲内で
変化しているものであり,パツケージには,特にパツケ
ージ糸層厚(t)が1mm以下の最内層部において,ワイ
ンド数(N)が8.0,7.5,7.0の計3個所で糸条が重なっ
て巻かれるリボンラツプが発生した。これらのリボンラ
ツプはパツケージの半径方向に近接して形成されている
ため,得られたパツケージは,数多くの糸条の緩みを有
するものであった。また,最内層部に形態不良を有する
パツケージが多発したため,後加工工程においてパツケ
ージの糸条を解舒するに最し,最内層部において解舒不
良による糸条の切断が発生した。
(発明の効果) 本発明によれば,ターレツト型自動切替式高速巻取機に
より合成繊維糸条,特に太繊度の合成繊維糸条を巻取る
に際し,パツケージ最内層部における糸条の重なりを防
止することにより,良好なパツケージ形態が得られ,ま
た,後加工工程での糸条の解舒時の糸条のもつれによる
解舒不良,単糸切れ,毛羽の発生等を解消し,さらに,
パツケージの梱包,搬送時の巻層ずれ等をも防止するこ
とができる。
より合成繊維糸条,特に太繊度の合成繊維糸条を巻取る
に際し,パツケージ最内層部における糸条の重なりを防
止することにより,良好なパツケージ形態が得られ,ま
た,後加工工程での糸条の解舒時の糸条のもつれによる
解舒不良,単糸切れ,毛羽の発生等を解消し,さらに,
パツケージの梱包,搬送時の巻層ずれ等をも防止するこ
とができる。
第1図は,本発明の方法の一実施態様を示す説明図,第
2図は,従来の方法の一実施態様を示す説明図であり,
各図において,(イ)は,トラバース速度(V)の波形
を示す図,(ロ)は,パツケージ糸層厚(t)に対する
ワインド数(N)の関係を示す図である。
2図は,従来の方法の一実施態様を示す説明図であり,
各図において,(イ)は,トラバース速度(V)の波形
を示す図,(ロ)は,パツケージ糸層厚(t)に対する
ワインド数(N)の関係を示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】スクロールカム方式のトラバース機構と,
回転自在になしたターレットと,ターレット上の複数本
のボビンホルダとを有するターレット型自動切替式高速
巻取機を用いて前記トラバース機構により糸条をトラバ
ースさせ,かつディスターバンス機構を用いてトラバー
ス速度(V)を周期的に変動させながら前記ボビンホル
ダに装着されたボビンに繊度1000d以上の太繊度糸条を
巻取速度2000m/分以上で巻取る合成繊維糸条の巻取方法
において,パッケージの糸層厚(t)が式の範囲のと
きのみトラバース速度(V)が式を満足するようにト
ラバース速度(V)を設定することを特徴とする合成繊
維糸条の巻取方法。 0≦t≦0.0005D …… 〔t:パッケージの糸層厚(mm),D:糸条の繊度(d),W:
巻取速度(cm/分),π:円周率,R:パッケージの半径
(cm),V:トラバース速度(cm/分),L:トラバーススト
ローク(cm),n:任意の正の整数〕
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1027136A JPH072561B2 (ja) | 1989-02-06 | 1989-02-06 | 合成繊維糸条の巻取方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1027136A JPH072561B2 (ja) | 1989-02-06 | 1989-02-06 | 合成繊維糸条の巻取方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02209364A JPH02209364A (ja) | 1990-08-20 |
| JPH072561B2 true JPH072561B2 (ja) | 1995-01-18 |
Family
ID=12212637
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1027136A Expired - Lifetime JPH072561B2 (ja) | 1989-02-06 | 1989-02-06 | 合成繊維糸条の巻取方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH072561B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4738138U (ja) * | 1971-05-20 | 1972-12-27 | ||
| JPS6055430B2 (ja) * | 1980-11-04 | 1985-12-05 | ユニチカ株式会社 | 溶融紡出糸条の捲取方法 |
| JPS5817066A (ja) * | 1981-07-22 | 1983-02-01 | Teijin Seiki Co Ltd | 糸条の巻取方法 |
| JPS59124656A (ja) * | 1982-12-28 | 1984-07-18 | Toray Ind Inc | 巻取機 |
-
1989
- 1989-02-06 JP JP1027136A patent/JPH072561B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02209364A (ja) | 1990-08-20 |
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