JPH07256842A - プレススルー機能を有する蓋材 - Google Patents

プレススルー機能を有する蓋材

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JPH07256842A
JPH07256842A JP7642394A JP7642394A JPH07256842A JP H07256842 A JPH07256842 A JP H07256842A JP 7642394 A JP7642394 A JP 7642394A JP 7642394 A JP7642394 A JP 7642394A JP H07256842 A JPH07256842 A JP H07256842A
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JP
Japan
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press
resin film
polypropylene resin
lid
lid material
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JP7642394A
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English (en)
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Isao Inoue
功 井上
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 透明性、無菌維持性及び密封性において優れ
た性質を有し、また、内容物の取り出しをプレススルー
によって行なうことができ、しかも内容物の取り出しに
際して紙粉が発生することのない包装体が得られる蓋材
を提供する。 【構成】 ポリプロピレン系樹脂フィルムと該ポリプロ
ピレン系樹脂フィルムに積層されている補強樹脂層とを
基材とする蓋材であって、前記ポリプロピレン系樹脂フ
ィルムが放射線の照射によって劣化しているプレススル
ー機能を有する蓋材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、注射針パック等の医療
用用具、歯ブラシ等のトイレタリー製品、ボタン電池、
文房具等を包装するブリスタパック等による包装体に使
用されるプレススルー機能を有する蓋材に関する。
【0002】
【従来の技術】注射針パックや歯ブラシ等の包装体とし
て、内容物収納用の凹部が形成されているプラスチック
シートの成形体からなる底材と、該底材における内容物
収納用の凹部開口部を閉塞する紙製の蓋材とからなる所
謂ブリスタパックが利用されている。
【0003】注射針パックを内容物とするブリスタパッ
クは、底材における内容物収納用の凹部に注射針パック
を載置した後、滅菌紙による蓋材により凹部開口部を閉
塞し、さらに、滅菌のためにブリスタパックの全体にγ
線等による放射線を10〜50kGy程度の線量で照射
することによって得られる。この注射針パックを内容物
とするブリスタパックからの内容物の取り出しは、紙製
の蓋材を底材から引き剥すか、あるいは底材の外側から
内容物を指先で押し上げることによって蓋材を突き破る
所謂プレススルー等の方法によって行なわれる。
【0004】また歯ブラシを内容物とするブリスタパッ
クは、底材における内容物収納用の凹部に歯ブラシを載
置した後、1部にスリットを入れた紙製の蓋材により凹
部開口部を閉塞している。この歯ブラシを内容物とする
ブリスタパックからの内容物の取り出しは、蓋材に形成
したスリットをきっかけにした蓋材の破断によって行な
われる。
【0005】なお前記ブリスタパックの底材としては、
注射針パックを内容物とする場合には、ポリスチレンシ
ート又は塩化ビニル樹脂シートにポリエチレンを押し出
しコートした厚さ0.1〜0.4mm程度のプラスチッ
クシートを成形用素材とする内容物収納用の凹部を有す
る成形体が使用されており、また歯ブラシを内容物とす
る場合には、低結晶性又は非結晶性のポリエチレンテレ
フタレート樹脂シートあるいは塩化ビニル樹脂シートか
らなる厚さ0.1〜0.4mm程度のプラスチックシー
トを成形用素材とする内容物収納用の凹部を有する成形
体が使用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の紙製
の蓋材を使用したブリスタパックは、内容物の取り出し
の際に紙粉が発生するために非衛生的である、また濡れ
たときに内容物の無菌状態を維持することができない、
蓋材が不透明であるためにブリスタパックの蓋材側から
の光等による内容物の自動検知を行なうことができな
い、紙製の蓋材を使用しているために防湿性及び密封性
が完全ではない等の欠点を有する。
【0007】また従来の紙製の蓋材を使用したブリスタ
パックは、底材の外側から内容物を指先で押し上げるこ
とによって蓋材を突き破る方法による内容物の取り出し
を想定していないため、プレススルーによる内容物の取
り出しを円滑に行なうことができない。
【0008】さらに、注射針パックを内容物とするブリ
スタパックは、蓋材に使用している滅菌紙が高価であ
り、また歯ブラシを内容物とするブリスタパックは、1
部にスリットが入れてある蓋材を使用しているために商
品の輸送時や店頭での販売時等にブリスタパック内にゴ
ミが入り易い等の欠点を有する。
【0009】これに対して本発明は、透明性、無菌維持
性及び密封性において優れた性質を有し、また、内容物
の取り出しをプレススルーによって行なうことができ、
しかも内容物の取り出しに際して紙粉が発生することの
ない包装体が得られる蓋材を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、γ線や電子線
等の放射線を照射したポリプロピレン系樹脂フィルムに
は強度及び伸びの低下があるため、押圧によって内容物
を取り出せるプレススルー機能が生じること、及び、放
射線の照射によるポリプロピレン系樹脂フィルムの強度
の低下を補うために補強樹脂層を積層しても、この補強
樹脂層はポリプロピレン系樹脂フィルムに伴われて引き
裂けるため、ポリプロピレン系樹脂フィルムと補強樹脂
層とからなる基材を有する蓋材は、特にブリスタパック
の蓋材として好適であることを確認し、完成されたもの
である。
【0011】すなわち本発明のプレススルー機能を有す
る蓋材は、ポリプロピレン系樹脂フィルムと該ポリプロ
ピレン系樹脂フィルムに積層されている補強樹脂層とを
基材とする蓋材であって、前記ポリプロピレン系樹脂フ
ィルムが放射線の照射によって劣化していることを特徴
とするものである。
【0012】また本発明のプレススルー機能を有する蓋
材は、1軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムあるいは
2軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムと、該ポリプロ
ピレン系樹脂フィルムに積層されている補強樹脂層とを
基材とする蓋材であって、前記ポリプロピレン系樹脂フ
ィルムが放射線の照射によって劣化していることを特徴
とするものである。
【0013】さらに本発明のプレススルー機能を有する
蓋材は、ポリプロピレン系樹脂フィルムの厚さが10〜
40μmであることを特徴とするものである。
【0014】さらにまた本発明のプレススルー機能を有
する蓋材は、補強樹脂層の厚さが6〜60μmであるこ
とを特徴とするものである。
【0015】前記構成による本発明のプレススルー機能
を有する蓋材において、ポリプロピレン系樹脂フィルム
としては厚さ10〜40μm、好ましくは15〜35μ
m程度のものが使用される。このポリプロピレン系樹脂
フィルムには、内容物の製品名や使用方法等を表示する
印刷層を設けることが可能である。
【0016】蓋材におけるポリプロピレン系樹脂フィル
ムは、ブリスタパック等の包装体の内容物を底材の外部
から指先で押し上げて蓋材に力が加えられたときに容易
に破れる性質を有していることが必要である。
【0017】ポリプロピレン系樹脂フィルムとしては、
1軸延伸フィルムあるいは1方向の延伸を他方向の延伸
よりも強くした2軸延伸フィルムが好適であり、放射線
の照射後におけるJISK 6734による引張強さ
が、1軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの場合で、
延伸方向において4.0〜12.0kgf/mm2 、未
延伸方向において0.5〜4.0kgf/mm2 、2軸
延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの場合で、強延伸方
向において4.0〜12.0kgf/mm2 、弱延伸方
向において0.5〜4.0kgf/mm2 、JIS K
6734による引張破断伸びが、1軸延伸ポリプロピ
レン系樹脂フィルムの場合で、延伸方向において5.0
〜50.0%、未延伸方向において0.5〜5.0%、
2軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの場合で、強延
伸方向において5.0〜50.0%、弱延伸方向におい
て0.5〜5.0%であることが好ましい。
【0018】ポリプロピレン系樹脂フィルムに積層され
ている補強樹脂層は、放射線の照射によって劣化するこ
とがなく、かつ放射線を照射した後にはポリプロピレン
系樹脂フィルムにつられて引き裂ける性質を有する樹脂
層であり、例えば耐放射線型ポリプロピレン樹脂、線状
低密度ポリエチレン樹脂、低密度ポリエチレン樹脂、中
密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、アイ
オノマー、環状ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系
樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ
スチレン樹脂等によって形成される。
【0019】補強樹脂層としては、材料コスト面及び製
造コスト面において、ポリエチレン系樹脂が好適であ
る。また、放射線の照射によって異臭が発生しないこと
から、線状低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレ
ン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、エチレン系アイオノ
マー等が特に好ましい。
【0020】補強樹脂層の厚さは、放射線を照射した蓋
材において、該補強樹脂層がポリプロピレン系樹脂フィ
ルムにつられて引き裂ける性質を有していれば良く、蓋
材が適用されるブリスタパック等の包装体の形状や内容
物の重量等にもよるが、6〜60μm程度が好適であ
る。
【0021】ポリプロピレン系樹脂フィルムと補強樹脂
層との積層は、ポリプロピレン系樹脂フィルムに必要に
応じて形成した接着剤層を介して補強樹脂層を押し出し
コートする方法、あるいは補強樹脂層になるプラスチッ
クフィルムを接着剤によって貼着する所謂ドライラミネ
ート法のいずれでもよいが、コスト的には押し出しコー
ト法によって形成するのが好ましい。
【0022】ポリプロピレン系樹脂フィルムと補強樹脂
層とを積層する接着剤としては、ポリエステル系、ウレ
タン変性ポリエステル系、一部ウレタン変性ポリエステ
ル系、ポリエーテル系、変性エーテル型ポリエステル系
等の接着剤と、プロピレントルイレンジイソシアナート
(TDI)、同ヘキサメチレンジイソシアナート(HM
DI)等の硬化剤とを使用するのが好適である。
【0023】本発明のプレススルー機能を有する蓋材
は、該蓋材が適用される包装体に特に酸素バリヤ性や水
蒸気バリヤ性が必要なときには、ポリプロピレン系樹脂
フィルムと該ポリプロピレン系樹脂フィルムに積層され
ている補強樹脂層とからなる基材に対して、更に、ポリ
ビニリデンクロライド(PVDC)、エチレン−ビニル
アルコール共重合体(EVOH)、ナイロン等のバリヤ
性樹脂層、酸化珪素(SiOx )や酸化アルミニウム
(Al2 O3 )等による無機酸化物の蒸着層を形成した
無機酸化物蒸着プラスチックフィルム等を積層すること
ができる。
【0024】本発明のプレススルー機能を有する蓋材
は、片側にイージーピール性接着剤層を形成しておくこ
とにより、プレススルー機能を有し且つイージーピール
性をも有する蓋材になる。イージーピール性接着剤層
は、底材を形成する材質を考慮して決められるが、例え
ばポリエステル系、ポリオレフィン系、EVA系、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体系、ポリアクリル系等のイ
ージーピール型接着剤によって形成される。
【0025】本発明の蓋材に照射する放射線は、γ線、
X線、電子線等であるが、γ線及び電子線が好ましく、
また両者を組み合わせて使用することも可能である。放
射線の照射は蓋材を底材と接着する前であってもあるい
は接着した後であってもよい。
【0026】放射線の照射量は蓋材を形成しているポリ
プロピレン系樹脂フィルムや補強樹脂層の厚さにもよる
が、放射線の照射によってポリプロピレン系樹脂フィル
ムがプレススルー機能を果たす程度の強度に劣化すれば
良く、電子線照射の場合で10〜200kGy程度、γ
線照射の場合で5〜100kGy程度が好ましい。また
特にγ線の照射によって包装体の内部及び内容物の滅菌
を行なう等の特別の目的がある場合には、これ以上の照
射量でもよい。
【0027】
【作用】本発明のプレススルー機能を有する蓋材によれ
ば、包装体の底材の外側から内容物を指先で押し上げる
ことによって蓋材を突き破る所謂プレススルーによって
内容物の取り出しが容易に行なえる包装体が得られる。
【0028】また本発明のプレススルー機能を有する蓋
材によれば、透明性、無菌維持性及び密封性において優
れた性質を有し、しかも内容物の取り出しに際して紙粉
が発生することのない包装体が得られる。
【0029】さらに本発明のプレススルー機能を有する
蓋材は、放射線の照射によって劣化しているポリプロピ
レン系樹脂フィルムに補強樹脂層が積層されているの
で、包装体を開封しようとする意識をもって包装体の底
材の外部から指先で内容物を押し上げる力を蓋材に加え
ないかぎり、簡単に破壊してしまう虞れがなく、包装体
の流通過程で蓋材が破壊するような不測の事態が回避で
きる。
【0030】
【実施例】以下、本発明のプレススルー機能を有する蓋
材の具体的な構成を実施例に基づいて説明する。
【0031】参考例1 ポリプロピレン系樹脂を製膜原料とする原反フィルムを
機械方向の1軸方向に3倍の延伸倍率で延伸配向させ、
厚さ20μmの1軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルム
を得た。
【0032】参考例2 ポリプロピレン系樹脂を製膜原料とする原反フィルムを
機械方向の1軸方向に4倍の延伸倍率で延伸配向させ、
厚さ40μmの1軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルム
を得た。
【0033】参考例3 ポリプロピレン系樹脂を製膜原料とする原反フィルムを
機械方向に3倍の延伸倍率で延伸配向させた後、機械方
向と略直角方向に1.5倍の延伸倍率で延伸配向させ、
厚さ20μmの2軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルム
を得た。
【0034】参考例4 ポリプロピレン系樹脂を製膜原料とする厚さ20μmの
無延伸フィルムを得た。
【0035】参考例5 ポリプロピレン系樹脂を製膜原料とする原反フィルム
を、機械方向及び機械方向と略直角方向にそれぞれ3倍
の延伸倍率で延伸配向させ、厚さ20μmの2軸延伸ポ
リプロピレン系樹脂フィルムを得た。
【0036】参考例6 ポリエステル系樹脂を製膜原料とする原反フィルムを、
機械方向の1軸方向に3倍の延伸倍率で延伸配向させ、
厚さ20μmの1軸延伸ポリエステル系樹脂フィルムを
得た。
【0037】[実験1]参考例1〜参考例6の各フィル
ムに25kGyのγ線照射を施した後に、JIS K
6734による引張強さ及び引張破壊伸びを測定した。
結果を[表1]及び[表2]に示す。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】実施例1 参考例1の1軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの片
面にコロナ放電処理を施すことにより、該コロナ放電処
理面の表面濡れ特性を50dynにした後、このコロナ
放電処理面に2液硬化型ポリエステル系接着剤をコート
して厚さ2μm接着剤層を形成し、更に該接着剤層面に
対して、厚さ20μmの線状低密度ポリエチレン樹脂層
からなる補強樹脂層を、ヒータ温度290℃での押し出
しコート法により積層した。なお、線状低密度ポリエチ
レン樹脂層の押し出しコートの際には、線状低密度ポリ
エチレン樹脂層の積層面をオゾン処理した。
【0041】しかる後に、線状低密度ポリエチレン樹脂
層面にオレフィン系イージーピール型ヒートシール剤に
よる厚さ8μmのイージーピール性接着剤層を形成し、
蓋材用積層材を得た。
【0042】他方、耐γ線グレードのポリ塩化ビニル樹
脂による厚さ100μmのシートの片面に2液硬化型ポ
リウレタン系接着剤を厚さ2μmにコートした後、該コ
ート面に厚さ30μmの線状低密度ポリエチレン樹脂層
を押し出しコート法により形成し、底材用積層材を得
た。
【0043】この底材用積層材を成形用素材とする真空
成形により、[図1]及び[図2]において、内容物収
納用の凹部1を有する注射針パック用の底材2を得た。
なお底材2は、積層材の線状低密度ポリエチレン樹脂層
面が凹部1の内周面層となるようにして形成した。
【0044】この底材2の凹部1内に内容物である注射
針パックMを載置した後、先の蓋材用積層材のイージー
ピール性接着剤層面を、シール温度150℃、シール時
間0.2秒、シール圧3kgf/cm2 のシール条件で
ヒートシールし、さらに、25kGyのγ線照射による
殺菌処理を行なうことにより、本発明の実施例品である
プレススルー機能を有する蓋材3によるブリスタパック
4を得た。
【0045】なお蓋材用積層材は、注射針パックMの長
手方向と蓋材用積層材のポリプロピレン系樹脂フィルム
の延伸配向方向とが直交するようにして、底材にヒート
シールした。
【0046】実施例2 蓋材用積層材における補強樹脂層を、高密度ポリエチレ
ン樹脂により、ヒータ温度300℃での押し出しコート
法にて形成し、その他の条件は実施例1と同様にして、
本発明の実施例品であるプレススルー機能を有する蓋材
によるブリスタパックを得た。
【0047】実施例3 蓋材用積層材における補強樹脂層を、中密度ポリエチレ
ン樹脂により、ヒータ温度300℃での押し出しコート
法にて形成し、その他の条件は実施例1と同様にして、
本発明の実施例品であるプレススルー機能を有する蓋材
によるブリスタパックを得た。
【0048】実施例4 蓋材用積層材における補強樹脂層を、エチレン系アイオ
ノマーにより、ヒータ温度300℃での押し出しコート
法にて形成し、その他の条件は実施例1と同様にして、
本発明の実施例品であるプレススルー機能を有する蓋材
によるブリスタパックを得た。
【0049】実施例5 蓋材用積層材における補強樹脂層を、線状低密度ポリエ
チレン樹脂による厚さ40μmの押し出しコート層で形
成し、その他の条件は実施例1と同様にして、本発明の
実施例品であるプレススルー機能を有する蓋材によるブ
リスタパックを得た。
【0050】実施例6 蓋材用積層材におけるイージーピール性接着剤層をポリ
エステル系イージーピール型ヒートシール剤によって形
成し、その他の条件は実施例1と同様にして、本発明の
実施例品であるプレススルー機能を有する蓋材によるブ
リスタパックを得た。
【0051】実施例7 蓋材用積層材におけるポリプロピレン系樹脂フィルムと
して、参考例2の1軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィル
ムを使用し、その他の条件は実施例1と同様にして、本
発明の実施例品であるプレススルー機能を有する蓋材に
よるブリスタパックを得た。
【0052】実施例8 蓋材用積層材におけるポリプロピレン系樹脂フィルムと
して、参考例3の2軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィル
ムを使用し、その他の条件は実施例1と同様にして、本
発明の実施例品であるプレススルー機能を有する蓋材に
よるブリスタパックを得た。
【0053】なお蓋材用積層材は、内容物である注射針
パックMの長手方向と蓋材用積層材のポリプロピレン系
樹脂フィルムの強延伸配向方向とが直交するようにし
て、底材にヒートシールした。
【0054】実施例9 参考例1の1軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの片
面にコロナ放電処理を施すことにより、該コロナ放電処
理面の表面濡れ特性を50dynにした後、このコロナ
放電処理面に2液硬化型ポリエステル系接着剤を厚さ2
μmにコートして接着剤層を形成し、更に該接着剤層面
に対して、厚さ40μmの線状低密度ポリエチレン樹脂
層からなる補強樹脂層を、ヒータ温度290℃での押し
出しコート法により積層した。なお、線状低密度ポリエ
チレン樹脂層の押し出しコートの際には、線状低密度ポ
リエチレン樹脂層の積層面をオゾン処理した。
【0055】次いで、この積層フィルムに30kGyの
γ線照射を施した後、線状低密度ポリエチレン樹脂層面
にオレフィン系イージーピール型ヒートシール剤による
イージーピール性接着剤層を形成することにより、蓋材
用積層材を得た。
【0056】他方、厚さ0.25mmのポリエステル樹
脂シートを成形用素材とする真空成形により、歯ブラシ
収納用の凹部を有する底材を得た。
【0057】この底材の凹部内に内容物である歯ブラシ
を載置した後、先の蓋材用積層材のイージーピール性接
着剤層面をヒートシールし、本発明の実施例品であるプ
レススルー機能を有する蓋材によるブリスタパックを得
た。
【0058】なお蓋材用積層材は、歯ブラシの長手方向
と蓋材用積層材のポリプロピレン系樹脂フィルムの延伸
配向方向とが直交するようにして、底材にヒートシール
した。
【0059】実施例10 蓋材用積層材における補強樹脂層を、線状低密度ポリエ
チレン樹脂による厚さ4μmの押し出しコート層で形成
し、その他の条件は実施例1と同様にして、本発明の実
施例品であるプレススルー機能を有する蓋材によるブリ
スタパックを得た。
【0060】実施例11 蓋材用積層材における補強樹脂層を、線状低密度ポリエ
チレン樹脂による厚さ80μmの押し出しコート層で形
成し、その他の条件は実施例1と同様にして、本発明の
実施例品であるプレススルー機能を有する蓋材によるブ
リスタパックを得た。
【0061】実施例12 蓋材用積層材における補強樹脂層を、低密度ポリエチレ
ン樹脂により、ヒータ温度300℃での押し出しコート
法にて形成し、その他の条件は実施例1と同様にして、
本発明の実施例品であるプレススルー機能を有する蓋材
によるブリスタパックを得た。
【0062】実施例13 実施例1において、蓋材用積層材の1軸延伸ポリプロピ
レン系樹脂フィルムの代わりに参考例4による無延伸ポ
リプロピレン系樹脂フィルムフィルムを使用し、その他
の条件は実施例1と同様にして、本発明の実施例品であ
るプレススルー機能を有する蓋材によるブリスタパック
を得た。
【0063】実施例14 実施例1において、蓋材用積層材の1軸延伸ポリプロピ
レン系樹脂フィルムの代わりに参考例5による2軸延伸
ポリプロピレン系樹脂フィルムフィルムを使用し、その
他の条件は実施例1と同様にして、本発明の実施例品で
あるプレススルー機能を有する蓋材によるブリスタパッ
クを得た。
【0064】実施例15 参考例1の1軸延伸ポリプロピレン系樹脂フィルムの片
面にコロナ放電処理を施すことにより、該コロナ放電処
理面の表面濡れ特性を50dynにした後、このコロナ
放電処理面に2液硬化型ポリエステル系接着剤を厚さ2
μmにコートして接着剤層を形成し、更に該接着剤層面
に対して、厚さ40μmの線状低密度ポリエチレン樹脂
層からなる補強樹脂層を、ヒータ温度290℃での押し
出しコート法により積層した。なお、線状低密度ポリエ
チレン樹脂層の押し出しコートの際には、線状低密度ポ
リエチレン樹脂層の積層面をオゾン処理した。
【0065】次いで、この積層フィルムに100kGy
の電子線照射を施した後、線状低密度ポリエチレン樹脂
層面にオレフィン系イージーピール型ヒートシール剤に
よるイージーピール性接着剤層を形成することにより、
蓋材用積層材を得た。
【0066】他方、厚さ0.25mmのポリエステル樹
脂シートを成形用素材とする真空成形により、歯ブラシ
収納用の凹部を有する底材を得た。
【0067】この底材の凹部内に内容物である歯ブラシ
を載置した後、先の蓋材用積層材のイージーピール性接
着剤層面をヒートシールし、本発明の実施例品であるプ
レススルー機能を有する蓋材によるブリスタパックを得
た。
【0068】なお蓋材用積層材は、歯ブラシの長手方向
と蓋材用積層材のポリプロピレン系樹脂フィルムの延伸
配向方向とが直交するようにして、底材にヒートシール
した。
【0069】比較例1 実施例1において、蓋材用積層材の1軸延伸ポリプロピ
レン系樹脂フィルムの代わりに参考例6による1軸延伸
ポリエステル系樹脂フィルムを使用し、その他の条件は
実施例1と同様にして、比較のための蓋材によるブリス
タパックを得た。
【0070】比較例2 滅菌紙に対してポリエステル系イージーピール型ヒート
シール剤によるイージーピール性接着剤層を形成した蓋
材を使用した市販のブリスタパックを、比較のための蓋
材によるブリスタパックとして用意した。
【0071】[実験2]実施例1〜実施例15及び比較
例1〜比較例2の各ブリスタパックをプレススルーによ
り開封したときの開封のし易さ、及びイージーピールに
より開封したときの開封のし易さを実験した。また、蓋
材側からの各ブリスタパック内の内容物の視認性、及び
各ブリスタパックにおける異臭の発生の有,無について
を検査した。これらの結果を[表3]に示す。
【0072】
【表3】
【0073】
【発明の効果】本発明のプレススルー機能を有する蓋材
によれば、蓋材に使用されている放射線の照射を受けて
劣化しているポリプロピレン系樹脂フィルムの特性によ
り、包装体の底材の外側から内容物を指先で押し上げる
ことによって蓋材を突き破る所謂プレススルーによる開
封が的確に行なえる包装体になる。
【0074】また本発明のプレススルー機能を有する蓋
材は、透明性に優れた特性を有するため、光等による内
容物の自動検知を蓋材側からも行なうことができる包装
体になる。
【0075】さらに本発明のプレススルー機能を有する
蓋材によれば、内容物の取り出しのための開封の際に紙
粉が発生することがなく、しかも水に濡れても内容物の
無菌状態を保持することができ、密封性及び防湿性にお
いても優れた特性を有する包装体になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプレススルー機能を有する蓋材を使用
して得られたブリスタパックの1例を示す平面図であ
る。
【図2】図1に示したブリスタパックの縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1・・・・内容物収納用の凹部 2・・・・ブリスタパックの底材 3・・・・プレススルー機能を有する蓋材 4・・・・ブリスタパック M・・・・ブリスタパック内の内容物(注射針パック)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリプロピレン系樹脂フィルムと該ポ
    リプロピレン系樹脂フィルムに積層されている補強樹脂
    層とを基材とする蓋材であって、前記ポリプロピレン系
    樹脂フィルムが放射線の照射によって劣化していること
    を特徴とするプレススルー機能を有する蓋材。
  2. 【請求項2】 ポリプロピレン系樹脂フィルムが1軸
    延伸フィルムあるいは2軸延伸フィルムである請求項1
    に記載のプレススルー機能を有する蓋材。
  3. 【請求項3】 ポリプロピレン系樹脂フィルムの厚さ
    が10〜40μmである請求項1又は請求項2に記載の
    プレススルー機能を有する蓋材。
  4. 【請求項4】 補強樹脂層の厚さが6〜60μmであ
    る請求項1〜請求項3のいずれかの1項に記載のプレス
    スルー機能を有する蓋材。
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