JPH07257364A - 自動循環式索道 - Google Patents

自動循環式索道

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JPH07257364A
JPH07257364A JP5696794A JP5696794A JPH07257364A JP H07257364 A JPH07257364 A JP H07257364A JP 5696794 A JP5696794 A JP 5696794A JP 5696794 A JP5696794 A JP 5696794A JP H07257364 A JPH07257364 A JP H07257364A
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JP
Japan
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rope
speed
pushing device
terminal
area
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JP5696794A
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English (en)
Inventor
Tadao Shiromoto
忠雄 城本
Takumi Mizukawa
巧 水川
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Kawaden Co Ltd
Original Assignee
Kawaden Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各押送装置の駆動手段を極めて小型化,簡素
化することができ、現地での取付け調整作業及び点検,
保守作業を極めて容易に行うことができ、各押送装置間
の同調手段や制御手段はこれらを全く必要としない自動
循環式索道を提供する。 【構成】 ターミナルTにおいて搬器を移送させる各押
送装置6,7,8の駆動軸20a,20´a,56を、
索条3により回転される索輪群9…から選択した2つの
索輪91 ,92 ,9´1 ,9´2 ,93 ,94 に、両索
輪からの入力回転数N1 ,N2 と駆動軸側への出力回転
数Nとの間にN=(N1 +N2 )/2の関係を有する構
造の差動歯車機構23,23´を介して連動連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スキーリフト等の自動
循環式索道に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の自動循環式索道は、一般に、山
麓側ターミナルと山頂側ターミナルとの間を循環駆動さ
れる索条と、各ターミナル内において索条を転接支持
し、索条の循環に伴って回転される索輪群と、索条に握
索機を介して懸吊支持されており、各ターミナルの入口
部において放索されると共に出口部において握索される
搬器と、各ターミナルの入口領域に設けられており、搬
器を、索条速度から乗降速度に減速させつつ、前記入口
部からターミナルの乗降領域へと移送させる減速押送装
置と、各ターミナルの乗降領域に設けられており、減速
押送装置により移送されてきた搬器を一定の乗降速度及
び間隔でターミナルの出口領域へと移送させる場内押送
装置と、各ターミナルの出口領域に設けられており、場
内押送装置により移送されてきた搬器を、乗降速度から
索条速度に加速させつつ、前記出口部へと移送させる加
速押送装置と、を具備してなる。
【0003】而して、従来の自動循環式索道にあって
は、各押送装置を、ターミナルに設けられた原動滑車又
緊張滑車の回転力を利用して駆動させるようにするか、
各別の電動機により駆動させるようにしているのが普通
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の場合、
滑車の出力点に対して各押送装置の入力点が各々異なる
位置にあり、しかも両点間の距離が長く、更に緊張滑車
にあっては滑車が移動するために、滑車から押送装置へ
の動力伝達手段が大型化,複雑化するといった問題があ
る。しかも、かかる大型化,複雑化するために、点検,
保守箇所が多くなり、保守管理が極めて困難である。勿
論、据え付け時における各種調整作業も煩雑である。
【0005】また、後者の場合、各押送装置毎に電動機
を必要とするため、エネルギ消費量が大きく、甚だ不経
済である。しかも、各押送装置の押送速度を索条速度に
適切に同調させることが困難であり、複雑な制御システ
ムが必要となる。
【0006】本発明は、このような問題を生じることな
く、各押送装置を良好に駆動させることができる自動循
環式索道を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の自動循環式索道
にあっては、上記の目的を達成すべく、特に、各押送装
置の駆動軸を、索輪群から選択した2つの索輪に差動歯
車機構を介して連動連結させておくことを提案する。差
動歯車機構としては、各索輪からの入力回転数N1 ,N
2 と駆動軸側への出力回転数Nとの間にN=(N1 +N
2 )/2の関係を有する構造のものが使用される。回転
力を取り出す2つの索輪としては、各押送装置の駆動軸
に近い距離にあるものが選択されることはいうまでもな
いが、索条に対して極力スリップしないようなもの、具
体的には、索条との接触角ないし接触圧が大きい、索条
経路の屈曲箇所に配置されたものを選択しておくことが
好ましい。また、乗降速度と索条速度との比率を適切に
調整,維持できるようにするために、差動歯車機構から
場内押送装置の駆動軸への動力伝達系には、該駆動軸の
回転速度を調節しうる変速機構を介設しておくことが好
ましい。
【0008】
【作用】索条が循環して索輪が回転されると、索輪の回
転力により各押送装置が駆動される。このとき、各押送
装置における出力源は異なっていても、その出力は索条
によって与えられる一定のものであるから、各押送装置
間の同調手段や制御手段はこれらを全く必要としない。
【0009】しかも、押送装置に入力させる回転力を2
つの索輪から差動歯車機構を介して取り出すようにして
いるから、1つの索輪から取り出すようにした場合と異
なって、索輪の索条接触面が摩耗したり又は索輪がスリ
ップするといった異常事態が発生した場合にも、大きな
トラブルが発生せず、円滑且つ安全な索道運転を維持で
きる。
【0010】すなわち、駆動軸側への出力回転数Nは、
通常は、両索輪からの入力回転数N 1 ,N2 が同一であ
ることから、N=(N1 +N2 )/2=N1 =N2 とな
る。而して、この状態から一方の入力回転数N1 が索条
接触面の摩耗によりN´1 (=N1 +Δ)に変化する
と、N=(N´1 +N2 )/2=(N1 +N2 )/2+
Δ/2=N1 +Δ/2となる。これに対して、1つの索
輪による場合は、通常はN=N1 であるが、索条接触面
が摩耗すると、N=N´=N1 +Δとなる。したがっ
て、2つの索輪から装置駆動力を取り出すようにしたこ
とによって、1つの索輪から取り出すようにした場合に
比して、索条接触面の摩耗による押送装置の駆動速度へ
の影響を半減させることができる。実際には、かかる索
条接触面の摩耗による入力回転数の変化量Δは極く僅か
であり、これによる悪影響は少ないが、この変化量Δに
よる影響が上記した如く更に半減されれば、索条接触面
の摩耗による押送装置の駆動速度への影響は殆どないと
いうことができる。このことは、両索輪における索条接
触面の摩耗程度の差や索条接触面の摩耗以外の原因によ
り、両入力回転数N1 ,N2 に差が生じた場合にも、同
様である。
【0011】また、一方の索輪がスリップした場合に
は、つまりN1 =0となった場合には、N=N2 /2と
なり、押送装置の駆動速度が半減することになる。しか
し、押送装置が完全に停止する訳ではなく、しかもスリ
ップは瞬間的なものであって、押送装置の駆動速度が半
減する時間は極く僅かであることから、索道の運転上、
トラブルが生じることはない。これに対して、1つの索
輪による場合はN=0となる。したがって、瞬間的では
あるが、押送装置が完全に停止することになる。このよ
うな押送装置の駆動停止は、それが瞬間的なものであっ
ても、寧ろ瞬間的なものであるが故に、搬器に大きな衝
撃を与える等、種々のトラブルを生じることになり、円
滑な索道運転を行い得ないし、危険でもある。
【0012】また、回転力を取り出す索輪を、上記した
如く、索条との接触角ないし接触圧が大きくなるような
箇所に配置されるものを選択しておくと、索輪がスリッ
プし難いことから、索輪からの回転力の取り出しをより
確実なものとできる。
【0013】また、場内押送装置にあっては、その押送
速度を索条速度に対し適切な比率に維持しておく必要が
あるが、上記した如く変速機構を設けておくと、索条速
度への対応を容易且つ適切にできる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の構成を図1〜図11に示す実
施例に基づいて具体的に説明する。
【0015】図1〜図3に示す自動循環式索道におい
て、1は山麓側ターミナルTに設けられた原動滑車、2
は山頂側ターミナルT´に設けられた緊張滑車、3は両
滑車1,2に掛け回された索条、4は索条3に放索可能
に懸吊支持される搬器、5,5´は各ターミナルT,T
´に索条2に沿って水平に架設されたトラックレール、
6,6´は各ターミナルT,T´の入口領域A,A´に
設けられた減速押送装置、7,7´は各ターミナルT,
T´の乗降領域B,B´に設けられた場内押送装置、
8,8´は各ターミナルT,T´の出口領域C,C´に
設けられた加速押送装置である。
【0016】原動滑車1は図示しない駆動装置により回
転駆動されて、索条3を一定方向(矢印方向)に循環駆
動させる。何れか一方の滑車1又は2は移動可能に設け
られていて、重錘,油圧機構等により索条3を緊張させ
る方向に附勢保持されている。
【0017】索条3は、各ターミナルT,T´におい
て、入口領域A,A´から滑車1,2を経て出口領域
C,C´に至る一定の経路上を通過すべく、索輪9…に
よりガイドされている。
【0018】すなわち、山麓側ターミナルTの入口領域
Aに至った索条3は、図3に示す如く、入口領域始端部
分A1 において滑車1より高位に位置する水平な第1経
路3 1 上を進行して入口領域中間部分A2 に至り、該領
域部分A2 において緩やかに下る第2経路32 上を進行
して入口領域終端部分A3 に至り、該領域部分A3 にお
いて滑車1と同一高さに位置する水平な第3経路33
を進行して原動滑車1に至る。また、原動滑車1を出て
出口領域Cを通過する索条3は、出口領域始端部分C1
において滑車1と同一高さに位置する水平な第4経路3
4 (第3経路3 3 に対応する)上を進行して出口領域中
間部分C2 に至り、該領域部分C2 において緩やかに上
る第5経路35 (第2経路32 に対応する)上を進行し
て出口領域終端部分C3 に至り、該領域部分C3 におい
て滑車1より高位に位置する水平な第6経路36 (第1
経路31 に対応する)上を進行して、ターミナルTから
出る。
【0019】ところで、各索輪9は、図5〜図7に示す
如く、外周面にゴム等の摩擦材をライニングした環状溝
10を形成したもので、中心軸11を回転自在に軸受け
支持されていて、索条3の循環に伴って回転せしめられ
る。また、各索輪9は、図1及び図3に示す如く、第1
経路31 から第2経路32 に至る区間又は第5経路3 5
から第6経路36 に至る区間においては索条3の下面側
を支持しており、第2経路32 から第3経路33 に至る
区間又は第4経路34 から第5経路35 に至る区間にお
いては索条3の上面側を支持しており、第3経路33
ら滑車1に至る区間又は滑車1から第4経路34 に至る
区間においては索条3の内面側を支持している。
【0020】このような索条3の循環経路形態及び索輪
9…による索条支持形態は、山頂側ターミナルT´の入
口領域A´及び出口領域C´においても、同様である。
すなわち、山麓側ターミナルTの出口領域Cを出て山頂
側ターミナルT´の入口領域A´に至った索条3は、図
3に示す場合と同様に、入口領域始端部分A´1 におい
て滑車2より高位に位置する水平な第1経路3´1 上を
進行して入口領域中間部分A´2 に至り、該領域部分A
´2 において緩やかに下る第2経路3´2 上を進行して
入口領域終端部分A´3 に至り、該領域部分A´3 にお
いて滑車2と同一高さに位置する水平な第3経路3´3
上を進行して緊張滑車2に至る。また、緊張滑車2を出
て出口領域C´を通過する索条3は、出口領域始端部分
C´1 において滑車2と同一高さに位置する水平な第4
経路3´4 (第3経路3´3 に対応する)上を進行して
出口領域中間部分C´2 に至り、該領域部分C´2 にお
いて緩やかに上る第5経路3´5 (第2経路3´2 に対
応する)上を進行して出口領域終端部分C´3 に至り、
該領域部分C´3 において滑車2より高位に位置する水
平な第6経路3´6 (第1経路3´1 に対応する)上を
進行して、ターミナルT´から出る。
【0021】搬器4には、図3に示す如く、ハンガー1
2を介して握索機13が取り付けられており、この握索
機13により索条3に懸吊支持されるようになってい
る。握索機13は、図5〜図7に示す如く、シフティン
グレバー14を下方の握索位置(図5に示す位置)に操
作することにより、索条3を両側からロンググリップ1
5とショートグリップ16とで掴持して、搬器4を索条
3に懸吊支持させることができ、シフティングレバー1
4を上方の放索位置(図6,図7に示す位置)に操作す
ることにより、両グリップ15,16による索条3の掴
持作用を解除するように構成されている。各ターミナル
T,T´には、図示していないが、搬器4が入口領域始
端部分A1 ,A´1 を進行する間にシフティングレバー
14を放索位置に操作させる放索操作体と、搬器4が出
口領域終端部分C3 ,C´3 を進行する間にシフティン
グレバー14を握索位置に操作させる握索操作体とが設
けられている。また、握索機13には、走行車輪17,
17及び摩擦板18が設けられている。なお、索条3に
は、図示していないが、多数の搬器4…が一定間隔で懸
吊支持される。
【0022】各トラックレール5,5´は、図1〜図7
に示す如く、平面形態が入口領域A,A´から滑車1,
2の外周側領域である乗降領域B,B´を経て出口領域
C,C´に至る略U字状をなすもので、入口領域始端部
分A1 ,A´1 又は出口領域終端部分C3 ,C´3 に握
索状態でもたらされたときの搬器4の握索機13を走行
車輪17,17を介して支持しうる高さ位置に配置され
ている。すなわち、搬器4を、上記握索状態におけると
同一高さ位置に支持させた状態で、トラックレール5,
5´に沿って水平走行させうるようになっている。
【0023】山麓側ターミナルTに設けられた減速押送
装置6は、図1、図3及び図4に示す如く、入口領域A
においてトラックレール5,5´に沿って一定間隔で並
列配置された押送タイヤ群19…を具備するものであ
る。各押送タイヤ19は、図6に示す如く、その下面側
がトラックレール5に支持された握索機13の摩擦板1
8に圧接しうる位置に配置されており、中心軸20を軸
受支持させることにより回転自在とされている。また図
4に示す如く、タイヤ群列の両端に位置するタイヤ19
a,19bの中心軸20a,20bには一のプーリ21
a,21bが取り付けられており、その他の各タイヤ1
9の中心軸20には大小2組のプーリ21c,21dが
取り付けられている。隣接するプーリ間には各々ベルト
22が掛け回わされていて、タイヤ19…が同一方向に
回転するように連動連結されている。そして、入口領域
始端部分A1 に位置するタイヤ群19a,19…及び入
口領域終端部分A3 に位置するタイヤ群19…,19b
については、各ベルト22が同径のプーリ間に掛け回さ
れていて、夫々同一の周速度で回転されるようになって
いる。また、入口領域中間部分A2 に位置するタイヤ群
19…については、図4に示す如く、各ベルト22がタ
イヤ19の小径プーリ21dとこれに隣接する入口領域
終端部分A3 側のタイヤ19の大径プーリ21cとに掛
け回されていて、タイヤ周速度が、入口領域終端部分A
3 側のもの程、漸次小さくなるように構成されている。
すなわち、タイヤ19aをその下面つまり摩擦板18へ
の転接面が索条3と同一方向に同一速度で進行するよう
に回転駆動させると、搬器4が、トラックレール5に沿
って、入口領域始端部分A1 では索条速度と同一速度で
押送され、入口領域中間部分A2 では索条速度から乗降
速度まで漸次減速しながら押送され、入口領域終端部分
3 では乗降速度で押送されるようになっている。な
お、乗降速度とは、索道利用者が搬器4に安全に乗降で
きる速度である。
【0024】而して、この減速押送装置6にあっては、
その駆動軸(この実施例ではタイヤ列の入口領域始端部
分A1 側の端部に位置するタイヤ19aの中心軸20
a)を、次のような駆動手段60により駆動させるよう
になっている。
【0025】すなわち、この駆動手段60は、図1及び
図10に示す如く、減速押送装置6の駆動軸20aを入
口領域Aに位置する2つの索輪91 ,92 の中心軸11
1 ,112 に差動歯車機構23等を介して連動連結し
て、索輪91 ,92 の回転力によりタイヤ19…を駆動
させるように構成されている。出力索輪91 ,92 とし
ては、減速押送装置6の近傍に配置されているものを任
意に選択することができるが、この実施例では、特に、
索条3がより強く圧接されることになる索条経路の屈曲
箇所に配置された索輪、つまり第1経路31 から第2経
路32 に至る箇所に配置された受索輪が選択されてい
る。
【0026】差動歯車機構23は、図10に示す如く、
箱状のデファレンシャルケース24と、ケース24内に
直対向状に配設された第1及び第2デファレンシャルサ
イドギヤ251 ,252 と、ケース24内に直対向状に
配設された一対のデファレンシャルピニオン26,26
とを具備する。サイドギヤ251 ,252 の軸271
272 は、軸線を一致させた状態で、ケース24に軸受
支持28,28されると共にターミナルTの支持フレー
ム29に軸受支持30,30されている。各ピニオン2
6は、その軸31をサイドギヤ軸271 ,272 と直交
させた状態でケース24に軸受支持32させると共に、
サイドギヤ251 ,252 に噛合されている。そして、
サイドギヤ251 ,252 及びピニオン26,26は、
夫々、同一形状のベベルギヤとされていて、サイドギヤ
軸271 ,272 が夫々N1 ,N 2 の回転数で回転され
たとき、デファレンシャルケース24がこれらと同一方
向にN=(N1 +N2 )/2の回転数で回転されるよう
になっている。
【0027】そして、第1サイドギヤ軸271 は、第1
索輪91 の中心軸111 にユニバーサルジョイント33
を介して連動連結されていて、索輪91 の回転に伴って
これと同一方向に同一回転数N1 で回転されるようにな
っている。また、第2サイドギヤ軸272 は、ベルト伝
達機構等を介して第2索輪92 の中心軸112 に連動連
結されていて、索輪92 の回転に伴ってこれと同一方向
に同一回転数N2 で回転されるようになっている。すな
わち、支持フレーム29に伝動軸34を軸受支持35,
35させて、これをユニバーサルジョイント36を介し
て索輪軸112に連結すると共に、サイドギヤ軸271
に取り付けたプーリ37と伝達軸34に取り付けたプー
リ38(プーリ37と同一径のもの)とにベルト39を
掛け回してある。
【0028】さらに、デファレンシャルケース24は、
ベルト伝動機構40等を介して減速押送装置6の駆動軸
20aに連動連結されていて、ケース24の回転に伴っ
てこれと逆方向に駆動軸20aを回転させるようになっ
ている。すなわち、デファレンシャルケース24にサイ
ドギヤ軸271 ,272 と同心状のプーリ41を取付け
て、このプーリ41とマイタギヤボックス42の入力軸
43に取り付けたブーリ44との間にベルト45を掛け
回してある。さらに、このマイタギヤボックス42の出
力軸46と駆動軸20aに取り付けたマイタギヤボック
ス47の入力軸48とを、伝動軸49及びユニバーサル
ジョイント50,51を介して連動連結してある。とこ
ろで、プーリ41,44の径は、その径差が索輪91
2 の溝径とタイヤ19aの径との差に比例するように
設定されている。つまり、プーリ41が索輪91 ,92
と同一回転数で回転されたとき、タイヤ19aの周速度
が索輪91 ,92 の周速度(環状溝10の周速度)つま
り索条速度と一致するように設定されている。
【0029】以上のように構成された駆動手段60によ
れば、索輪91 ,92 によりサイドギヤ軸271 ,27
2 が回転数N1 ,N2 で回転されると、デファレンシャ
ルケース24が回転数N(=(N1 +N2 )/2)で回
転される。通常は、索輪91,92 の回転数N1 ,N2
が同一であるから、N=N1 =N2 となる。また、一方
の索輪91 (又は92 )がスリップしたり、索条接触面
(環状溝10のライニング層)が摩耗することによっ
て、両回転数N1 ,N2 に差が生じた場合には、N=
(N1 +N2 )/2となる。勿論、両索輪91 ,92
同時にスリップした場合、索輪91 ,92 からサイドギ
ヤ軸271 ,272 への回転力伝達は行われないが、こ
のような事態はまず発生することがない。特に、上記し
た如く、索輪91 ,92 が索条経路の屈曲箇所に配置さ
れたものである場合には、索条3がより強く圧接される
ことから、両索輪91 ,92 が同時にスリップするよう
なことは皆無であり、一方の索輪91 (又は92 )がス
リップするような場合も殆どあり得ない。したがって、
デファレンシャルケース24は、索条3が走行される限
り、索輪9と同一方向に回転されることになる。
【0030】そして、デファレンシャルケース24が回
転されると、ベルト伝動機構40等を介して駆動軸20
aが索輪9と逆方向に回転駆動される。このとき、ベル
ト伝動機構40におけるプーリ41,44の径差が、上
記した如く、索輪91 ,92の溝径とタイヤ19aの径
との差に比例することから、タイヤ19aの周速度は索
輪9の周速度(環状溝10の周速度)と同一となる。す
なわち、タイヤ19aは、その下面側が索条3と同一方
向に同一速度で進行するように回転駆動されることにな
り、前述した如く、搬器4を入口領域始端部分A1 にお
いては索条速度と同一速度で押送させることになる。
【0031】したがって、搬器4は、入口領域始端部分
1 において、まずトラックレール5に支持された上
(図5参照)、索条3及びタイヤ19…により一定速度
(索条速度)でトラックレール5に沿って移送されてい
き、索条3から放索された後、タイヤ19…により入口
領域中間部分A2 へと押送されていく。そして、入口領
域中間部分A2 においては、タイヤ19…により索条速
度から乗降速度まで減速されつつ押送されていく(図6
参照)。この間において、索条3は下降して握索機13
から離間する(図7参照)。入口領域終端部分A3 まで
押送された搬器4は、トラックレール5に沿って、入口
領域終端部分A3 を乗降速度で押送されながら、乗降領
域Bに至る。
【0032】なお、山頂側ターミナルT´に設けられた
減速押送装置6´及びその駆動手段60´の構成は、上
記した減速押送装置6及び駆動手段60と同一であるか
ら、これらと対応する部分について図2に同一符号を付
することによって、その説明は省略する。
【0033】山麓側ターミナルTに設けられた場内押送
装置7は、図1、図3、図8、図9及び図11に示す如
く、乗降領域Bの両端部に設けた駆動スプロケットホィ
ール52と従動スプロケットホィール53とに掛け回さ
れて、トラックレール5に沿う略U字状経路を循環する
無端チェーン54と、駆動スプロケットホィール52を
回転駆動させて、チェーン54を矢印方向に循環駆動さ
せる駆動手段70とを具備する。
【0034】チェーン54には、図8及び図9に示す如
く、対向する一対の爪55a,55bが一定間隔を隔て
て複数組突設されていて、減速押送装置6により入口領
域終端部分A3 に押送されてきた搬器4を、そのハンガ
ー12に一方の爪55aが係合して、トラックレール5
に沿って乗降領域Bを出口領域Cへと押送させるように
なっている。なお、入口領域Aから乗降領域Bへの搬器
4の受渡し時においては、他方の爪55bが、図9に鎖
線図示する如く、ハンガー12により内方に傾動せしめ
られるようになっており、一方の爪55aへのハンガー
12の係合を妨げる虞れはない。
【0035】駆動手段70は、図1及び図11に示す如
く、場内押送装置7の駆動軸つまり駆動スプロケットホ
ィール52の中心軸56を、出口領域Cに位置する2つ
の索輪93 ,94 の中心軸113 ,114 に差動歯車機
構23´等を介して連動連結して、索輪93 ,94 の回
転力によりチェーン54を乗降速度で駆動させるように
構成されている。出力索輪93 ,94 としては、場内押
送装置7の近傍に配置されているものを任意に選択する
ことができるが、この実施例では、特に、索条3がより
強く圧接されることになる索条経路の屈曲箇所に配置さ
れた索輪、つまり第4経路34 から第5経路35 に至る
箇所に配置された圧索輪93 ,94 が選択されている。
【0036】この駆動手段70の構成は、以下の点を除
いて、前記減速押送装置6の駆動手段60と同一である
ので、これと同一構成部分については、図1及び図11
においてダッシュ付きの同一番号を付することによっ
て、その説明は省略することとする。
【0037】すなわち、差動歯車機構23´の各サイド
ギヤ軸27´1 ,27´2 は、各々索輪93 ,94 の中
心軸113 ,114 に連動連結されていて、索輪93
4の回転(回転数N1 ,N2 )に伴ってデファレンシ
ャルケース24´が回転数N(=(N1 +N2 )/2)
で回転されるようになっている。一方、駆動軸56には
マイタギヤボックス57が取り付けられており、このギ
ヤボックス57の入力軸58は、ユニバーサルジョイン
ト59…、伝動軸61…、マイタギヤボックス42´,
63及びベルト伝動機構40´を介して、デファレンシ
ャルケース24´に連動連結されていて、デファレンシ
ャルケース24´の回転により駆動スプロケットホィー
ル52を矢印方向に回転させるようになっている。な
お、ベルト伝動機構40´におけるプーリ41´,44
´の径差は、プーリ41´が索輪9 3 ,94 と同一回転
数(N=N1 =N2 )で回転されたとき駆動スプロケッ
トホィール52つまりチェーン54が所定の速度で駆動
されるように設定されている。
【0038】さらに、差動歯車機構23´から駆動軸5
6への動力伝達系には、駆動軸56の回転速度を微調整
するための変速機構62が介設されている。この実施例
では、変速機構62としてバリアブル変速機を使用し、
この変速機62をマイタギヤボックス42´,63間の
動力伝達系に介設してある。なお、この変速機62で
は、当初の入出力間速比つまり設計設定値が1:1に設
定されている。
【0039】而して、変速機62による駆動軸56つま
りチェーン54の速度調整は、当該索道の据付現場にお
いて索条速度ないし索輪9の回転速度に応じて行われ、
乗降領域Bにおける搬器4の押送速度を、それが安全に
乗降できる乗降速度となることは勿論であるが、更に、
ターミナルTを前後して出発する搬器4,4の間隔(出
発間隔)が適切となるように微調整する。具体的には、
出発間隔が、搬器4が両ターミナルT,T´を通って1
回循環したときの搬器経路長さを搬器台数で割った値に
相当する間隔となるように、チェーン速度を微調整す
る。かかる速度調整により、索条速度ないし索輪9の回
転速度が変動した場合にも、これに簡便且つ良好に対処
することができる。
【0040】なお、山頂側ターミナルT´に設けられた
場内押送装置7´及びその駆動手段70´の構成は、上
記した場内押送装置7及び駆動手段70と同一であるか
ら、これらと対応する部分について図2に同一符号を付
することによって、その説明は省略する。
【0041】各加速押送装置8,8´は、図1又は図2
に示す如く、ベルト伝動機構を介して相互に連動連結さ
れた多数のタイヤ19´…を、出口領域C,C´にトラ
ックレール5,5´に沿って一定間隔で並列配置すると
共に、このタイヤ群列の出口終端部分C3 ,C´3 側の
端部に位置するタイヤ19´aの中心軸である駆動軸2
0´aを、駆動手段80,80´により回転駆動するよ
うに構成されている。
【0042】すなわち、タイヤ19´…間を連動連結す
るベルト伝動機構は、図4に示す減速押送装置6のベル
ト伝動機構を反転させた構造(出口領域始端部分C1
おけるベルト伝動機構部分を入口領域終端部分A3 にお
けるベルト伝動機構部分とし、出口領域終端部分C3
おけるベルト伝動機構部分を入口領域始端部分A1 にお
けるベルト伝動機構部分とした構造)とされており、駆
動軸20´aは上記減速押送装置6における乗降領域B
側の端部タイヤ19bの中心軸20bに対応する。
【0043】また、駆動手段80,80´は、索条経路
の屈曲箇所である第5経路35 に配置された2つの索輪
9´1 ,9´2 の中心軸11´1 ,11´2 に、差動歯
車機構23´等を介して連動連結してなり、索輪9
´1 ,9´2 の一方(他方がスリップした場合)又は両
方の回転力を駆動軸20´aに伝達して、タイヤ19´
aを、索条速度と一致した周速度で且つ図4におけると
反対方向に回転駆動させるように構成されている。
【0044】なお、タイヤ19´…間を連動連結するベ
ルト伝動機構及び駆動手段80,80´を含む各加速押
送装置8,8´の構成は、上記した点を除いて、前記し
た減速押送装置6,6´と全く同一構造のものであるか
ら、これに対応する部分について図1又は図2にダッシ
ュ付きの同一符号を付すことによって、その詳細は省略
する。
【0045】各加速押送装置8,8´によれば、場内押
送装置7,7´により乗降領域Bから出口領域C,C´
にもたらされた搬器4を、トラックレール5,5´に沿
って、出口領域始端部分C1 ,C´1 において乗降速度
で押送し、出口領域中間部分C2 ,C´2 において乗降
速度から索条速度まで漸次加速させつつ押送し、出口領
域終端部分C3 ,C´3 において索条速度で押送する。
そして、搬器4は、出口領域終端部分C3 ,C´3 を押
送される間に索条3に握索されて、索条3に懸吊支持さ
れた状態で出口領域C,C´外へと移送されていく。
【0046】なお、各駆動手段60,60´,70,7
0´,80,80´及び各押送装置6,6´,7,7
´,8,8´等の構成は、本発明の基本原理を逸脱しな
い範囲において適宜に改良・変更することができ、上記
実施例に限定されるものではない。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の自動循環式索道にあっては、各押送装置の駆動力をタ
ーミナルに配置される索条支持用の索輪の回転力により
得るようにしたから、当該索輪として押送装置の駆動軸
に近い距離にあるものを選択しておくことができること
とも相俟って、押送装置の駆動手段を極めて小型化,簡
素化することができ、現地での取付け調整作業及び点
検,保守作業を極めて容易に行うことができる。しか
も、各押送装置における出力源は異なっていても、その
出力は索条によって与えられる一定のものであるから、
各押送装置間の同調手段や制御手段はこれらを全く必要
としない。
【0048】また、2つの索輪から差動歯車機構を介し
て回転力を取り出すようにしているため、一方の索輪に
ついてスリップや索条接触面の摩耗が生じた場合にも、
これらによる搬器押送への悪影響はなく、索道運転を円
滑且つ安全に行いうる。特に、索条経路の屈曲箇所に配
置された索輪を出力源として選択しておくと、索輪のス
リップを確実に防止し得て、索道運転を更に円滑且つ安
全に行いうる。
【0049】さらに、場内押送装置への動力伝達系に変
速機構を介設しておくことによって、場内押送装置の速
度調整を極めて簡単且つ正確に行い得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動循環式索道の一実施例を示し
たもので、山麓側ターミナルにおける索道部分を示す平
面図である。
【図2】山頂側ターミナルにおける索道部分を示す平面
図である。
【図3】図1のIII−III線矢視図である。
【図4】図3の要部を拡大して示す詳細図である。
【図5】図1のV−V線断面図である。
【図6】図1のVI−VI線断面図である。
【図7】図1のVII−VII線断面図である。
【図8】図1のVIII−VIII線断面図である。
【図9】図8のIX−IX線断面図である。
【図10】図1の要部(減速押送装置)を拡大して示す
詳細図である。
【図11】図1の要部(場内押送装置)を拡大して示す
詳細図である。
【符号の説明】
1…原動滑車、2…緊張滑車、3…索条、4…搬器、
5,5´…トラックレール、6,6´…減速押送装置、
7,7´…場内押送装置、8,8´…加速押送装置、
9,91 ,9´1 ,92 ,9´2 ,93 ,94 …索輪、
13…握索機、19,19´,19a,19´a,19
b…押送タイヤ、20a…減速押送装置の駆動軸、20
´a…加速押送装置の駆動軸、23,23´…差動歯車
機構、56…場内押送装置の駆動軸、60,60´…減
速押送装置の駆動手段、70,70´…場内押送装置の
駆動手段、80,80´…加速押送装置の駆動手段、
A,A´…入口領域、B,B´…乗降領域、C,C´…
出口領域、T,T´…ターミナル。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両ターミナル間を循環駆動される索条
    と、各ターミナル内において索条を転接支持し、索条の
    循環に伴って回転される索輪群と、索条に握索機を介し
    て懸吊支持されており、各ターミナルの入口部において
    放索されると共に出口部において握索される搬器と、各
    ターミナルの入口領域に設けられており、搬器を、索条
    速度から乗降速度に減速させつつ、前記入口部からター
    ミナルの乗降領域へと移送させる減速押送装置と、各タ
    ーミナルの乗降領域に設けられており、減速押送装置に
    より移送されてきた搬器を一定の乗降速度でターミナル
    の出口領域へと移送させる場内押送装置と、各ターミナ
    ルの出口領域に設けられており、場内押送装置により移
    送されてきた搬器を、乗降速度から索条速度に加速させ
    つつ、前記出口部へと移送させる加速押送装置と、を具
    備してなる自動循環式索道において、前記各押送装置の
    駆動軸を、前記索輪群から選択した2つの索輪に、各索
    輪からの入力回転数N1 ,N2 と駆動軸側への出力回転
    数Nとの間にN=(N1 +N2 )/2の関係を有する構
    造の差動歯車機構を介して連動連結させてあることを特
    徴とする自動循環式索道。
  2. 【請求項2】 前記2つの索輪が、索条経路の屈曲箇所
    に配置されたものであることを特徴とする、請求項1に
    記載の自動循環式索道。
  3. 【請求項3】 前記差動歯車機構から各場内押送装置の
    駆動軸への動力伝達系に、該駆動軸の回転速度を調節し
    うる変速機構を介設してあることを特徴とする、請求項
    1又は請求項2に記載の自動循環式索道。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117601906A (zh) * 2023-11-27 2024-02-27 山东科技大学 矿用井下脱挂式架空乘人装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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