JPH07258338A - 固形燃料スラリ−およびその分散剤 - Google Patents

固形燃料スラリ−およびその分散剤

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JPH07258338A
JPH07258338A JP7673494A JP7673494A JPH07258338A JP H07258338 A JPH07258338 A JP H07258338A JP 7673494 A JP7673494 A JP 7673494A JP 7673494 A JP7673494 A JP 7673494A JP H07258338 A JPH07258338 A JP H07258338A
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JP
Japan
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polymer
slurry
solid fuel
dispersant
weight
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JP7673494A
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English (en)
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Tomio Nagatsuka
富雄 長塚
Kazusato Itou
一聡 伊藤
Keiichi Bessho
啓一 別所
Toshio Ono
寿男 小野
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JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 極めて優れた貯蔵安定性、振動安定性を有す
る固形燃料スラリ−を提供する。 【構成】 脂肪族ジエンおよび必要に応じてこれと共重
合可能な他の単量体を構成成分とし、分岐数が平均2.
3以上の星型重合体を10重量%以上含む脂肪族ジエン
系(共)重合体をスルホン化してなるスルホン基含有脂
肪族ジエン系(共)重合体を分散剤とする固形燃料スラ
リ−。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定の添加剤を含有し
てなる固形燃料スラリーおよびその分散剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、石油を主体としたエネルギー構造
がとられてきたが、近年、石油資源の枯渇により、石
炭、石油コークス、ピッチなどの固形燃料が再認識さ
れ、その利用法が種々検討されている。しかしながら、
これらの固形燃料は、石油などの液体燃料と異なり固体
であるため、通常のパイプライン、タンクローリーなど
による輸送が困難である。このため、石炭などの固形燃
料を微粉化し、水に分散させスラリーとして液体と同様
に取り扱う技術が種々提案されている。この場合、固形
燃料濃度を低くし水を多量に使用したスラリーとすれ
ば、低粘度のスラリーとすることも可能であるが、燃料
の効率の上で得策ではない。また、このようにして得ら
れたスラリーは、静置すると、固形燃料が沈降してくる
という欠点を有している。
【0003】固形燃料濃度を高め、スラリ−の安定性を
向上させる方法として、スラリー中に各種分散剤を添加
し、固形燃料の水への分散性を高める手段が提案されて
いる。例えば、固形燃料スラリ−用分散剤として、脂肪
族ジエン(共)重合体スルホン化物(特開平2−227
404)あるいはポリスチレンスルホン酸(特開昭62
−590)等が知られている。この種の分散剤を添加し
た固形燃料スラリーは、添加しない場合に較べ流動性お
よび安定性が改善されるが、いまだ十分満足のできるレ
ベルには達しているとはいえない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これら従来
の技術的課題を背景になされたもので、分散剤の必要量
が少ないにもかかわらず、高濃度においても高い流動性
を有し、しかも長期間の貯蔵安定性を保持することが可
能で、さらに船舶輸送時における振動安定性にも優れる
固形燃料スラリー用分散剤を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、脂肪族ジエ
ン、芳香族ビニルモノマ−から選ばれる少なくとも1種
の構成単位からなり、かつ、分岐数が平均2.3以上の
分岐を有する星型(共)重合体をスルホン化して得られ
るスルホン化物(塩)を10重量%以上含有することを
特徴とする固形燃料スラリ−用分散剤、および該分散剤
を含有してなる固形燃料スラリ−を提供するものであ
る。
【0006】本発明の固形燃料スラリ−用分散剤は、星
型(共)重合体をスルホン化して得られるスルホン化物
(塩)であり、例えば、脂肪族ジエンおよび芳香族ビニ
ルモノマ−から選ばれる少なくとも1種を必須成分とし
て、必要に応じてこれと共重合可能な他の単量体をアニ
オン重合したのち、重合を停止することなく、得られる
リビングポリマーをカップリング剤を用いてカップリン
グ反応させて、分岐状重合体である星型重合体を含む
(共)重合体となし、次いでスルホンする方法によって
製造することができる。
【0007】本発明の固形燃料スラリ−用分散剤に使用
されるスルホン化物(塩)を構成する分岐状重合体の分
岐数は、平均2.3以上、好ましくは2.5以上、さら
に好ましくは2.5〜20であり、2.3未満ではスラ
リ−の流動性あるいは安定性の改善効果が少なく、本発
明の目的を達成することができない。
【0008】ここで、脂肪族ジエンとは、分子中に二重
結合を2個含有する炭素数4〜7の炭化水素類であり、
この脂肪族ジエンとしては、例えば1,3−ブタジエ
ン、1,2−ブタジエン、1,2−ペンタジエン、1,
3−ペンタジエン、2,3−ペンタジエン、イソプレ
ン、1,2−ヘキサジエン、1,3−ヘキサジエン、
1,4−ヘキサジエン、1,5−ヘキサジエン、2,3
−ヘキサジエン、2,4−ヘキサジエン、2,3−ジメ
チル−1,3−ブタジエン、2−エチル−1,3−ブタ
ジエン、1,2−ヘプタジエン、1,3−ヘプタジエ
ン、1,4−ヘプタジエン、1,5−ヘプタジエン、
1,6−ヘプタジエン、2,3−ヘプタジエン、2,5
−ヘプタジエン、3,4−ヘプタジエン、3,5−ヘプ
タジエンなどのほか、分岐した炭素数4〜7の各種ジエ
ン類が挙げられ、好ましくは1,3−ブタジエン、イソ
プレン、1,3−ペンタジエン、さらに好ましくはイソ
プレンである。これらの脂肪族ジエンは、1種または2
種以上を併用することができる。また、芳香族ビニルモ
ノマ−としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニ
ルトルエン、p−メチルスチレン、ビニルナフタレン、
ビニルビフェニルなどが挙げられ、好ましくはスチレン
である。なお、これらモノマ−を用いた星型(共)重合
体の好ましい具体例としては、ポリブタジエン、ポリイ
ソプレン、ポリスチレン、ブタジエン−スチレン共重合
体、イソプレン−スチレン共重合体、イソプレン−ブタ
ジエン共重合体などが挙げられ, 特に好ましい具体例と
しては、ポリイソプレン、イソプレン−スチレン共重合
体が挙げられる。
【0009】また、本発明において、前記脂肪族ジエン
あるいは芳香族ビニルモノマ−に、他の共重合可能な単
量体(以下「他の単量体」ともいう)を併用することも
できる。この他の単量体としては、(メタ)アクリル酸
メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル
酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、2
−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートなどのアクリ
ル酸あるいはメタクリル酸のアルキルエステル類、およ
び一般式
【0010】
【化1】
【0011】(式中、R、R′およびR″は、同一また
は異なり、水素原子または炭素数1〜6のアルキル基も
しくは炭素数6〜10のアリール基を示す)で表される
アルキルエステル類;アクリル酸、メタクリル酸、クロ
トン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸などのモノ
もしくはジカルボン酸またはジカルボン酸の無水物;ア
クリロニトリル、メタクリロニトリルなどのビニルシア
ン化合物;塩化ビニル、塩化ビニリデン、ビニルメチル
エチルケトン、ビニルメチルエーテル、酢酸ビニル、ギ
酸ビニル、アリルアセテート、メタアリルアセテート、
アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロールア
クリルアミド、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グ
リシジル、アクロレイン、アリルアルコールなどの不飽
和基含有化合物;エチレンオキシド、プロピレンオキシ
ド、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラ
ン、スチレンオキシド、ブチレンオキシド、グリシジル
エーテルなどの環状エーテル化合物;エチレンスルフィ
ド、プロピレンスルフィドなどの環状チオエーテル類、
プロピオラクトン、ε−カプロラクタムなどの環状エス
テル、ビニルピリジンなどの含チッ素化合物を挙げるこ
とができる。これらの他の単量体のなかでも、エチレン
オキシド、プロピレンオキシドが好ましい。これらの他
の単量体は、1種単独でも、あるいは2種以上を併用す
ることもできる。
【0013】これらの他の単量体を併用する場合には、
脂肪族ジエンあるいは芳香族ビニル化合物の使用量は、
50重量%以上、好ましくは70重量%以上、さらに好
ましくは80〜98重量%であり、50重量%未満では
スルホン化して得られるスルホン化物(塩)を固形燃料
スラリ−用分散剤として使用した場合に、スラリ−の流
動性、安定性が十分なレベルにはならない。
【0014】このスルホン化物(塩)に使用される
(共)重合体とは、前記脂肪族ジエンあるいは芳香族ビ
ニルモノマ−から選べれる少なくとも1種のモノマ−を
(共)重合して得られる重合体、または他の単量体を併
用する場合には前記の脂肪族ジエンあるいは芳香族ビニ
ルモノマ−から選ばれる少なくとも1種のモノマ−と他
の単量体とを共重合して得られるブロック型またはラン
ダム型の共重合体を、カップリングして得られる分岐状
の、好ましくは星型の重合体を含む(共)重合体であ
る。
【0015】この(共)重合体の製造方法は、下記のと
おりである。例えば、前記(共)重合体は、炭化水素溶
媒中でアニオン重合開始剤を用い、脂肪族ジエンあるい
は芳香族ビニルモノマ−、あるいは他の単量体とをアニ
オン(共)重合させたのち、重合を停止することなく、
得られるリビングポリマーをカップリング剤を用いてカ
ップリング反応させることによって、分岐状の星型重合
体を含む(共)重合体として得られる。
【0016】ここで、重合に使用される炭化水素溶媒と
しては、芳香族炭化水素、パラフィン類、シクロパラフ
ィン類およびエーテル類の群から選ばれた少なくとも1
種の溶媒で、適当な例としては、n−ペンタン、n−ヘ
キサン、シクロヘキサン、n−ヘプタン、オクタン、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、ナフタ
レン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジグラ
イムなどが挙げられる。
【0017】また、アニオン重合開始剤としては、アル
カリ金属、有機アルカリ金属、有機アルカリ土類金属な
どが挙げられる。このうち、アルカリ金属としてはリチ
ウム金属、ナトリウム金属、カリウム金属などが、有機
アルカリ金属としてはメチルリチウム、エチルリチウ
ム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、ア
ミルリチウム、ヘキシルリチウム、2−エチルヘキシル
リチウム、フェニルリチウム、トリルリチウム、キシリ
ルリチウム、ナフチルリチウム、ジリチウムナフタレ
ン、メチルナトリウム、エチルナトリウム、n−ブチル
ナトリウム、アミルナトリウム、ナフチルナトリウム、
ジナトリウムナフタレン、メチルカリウム、エチルカリ
ウム、n−ブチルカリウム、アミルカリウム、ナフチル
カリウム、ジカリウムナフタレンなどが挙げられる。ま
た、有機アルカリ土類金属としては、メチルマグネシウ
ムブロマイド、エチルマグネシウムクロライド、ブチル
マグネシウムクロライド、ジエチルマグネシウム、ジエ
チル亜鉛などが挙げられる。
【0018】これらのアニオン重合開始剤のなかでも、
リチウム金属、ナトリウム金属、カリウム金属、メチル
リチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウ
ム、アミルリチウムが好ましい。特に、n−ブチルリチ
ウム、sec−ブチルリチウムが好ましい。これらのア
ニオン重合開始剤は、単量体100重量部あたり0.0
4〜3.0重量部の量で用いられる。
【0019】また、重合時に、エーテル類やアミン類な
どの化合物を添加して開始剤効率を向上させるととも
に、生成するポリマーの立体規則性、ミクロ構造を制御
することが可能である。これらの化合物の具体例として
は、エーテル類として、ジエチルエーテル、テトラヒド
ロフラン、プロピルエーテル、ブチルエーテル、高級エ
ーテル、またエチレングリコールジブチルエーテル、ジ
エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリ
コールジブチルエーテル、トリエチレングリコールジメ
チルエーテルなどのポリエチレングリコールのエーテル
誘導体などが、またアミン類として、テトラメチルエチ
レンジアミン、ピリジン、トリブチルアミンなどの第3
級アミンなどが挙げられ、前記炭化水素溶媒とともに用
いられる。
【0020】さらに、重合反応は、通常、−100℃〜
+150℃の範囲で、重合開始剤とモノマーの種類によ
って決定される。また、重合は、一定温度にコントロー
ルして実施しても、また熱除去をしないで上昇温度下に
て実施してもよい。種々のモノマ−を逐次添加しながら
重合しても良い。
【0021】分岐状の星型重合体を含む(共)重合体に
するためには、重合を停止することなく、重合系にカッ
プリング剤を添加し、リビングポリマーをカップリング
することによって得られる。このカップリング剤として
は、例えばクロロホルム、四塩化炭素、ブロモホルム、
四臭化炭素、四塩化スズなどの多ハロゲン化物、四塩化
ケイ素、1,2−ビス(トリクロシル)エタン、1,2
−ビス(トリクロロメチルシリル)エタン、メチルトリ
クロルシラン、オクタクロロシラン、ドデカクロロシラ
ンなどのケイ素化合物、1,2,4−トリクロルメチル
ベンゼン、1,2,4,5−テトラクロルメチルベンゼ
ン、ヘキサ−p−(クロロメチル)フェニルベンゼン、
1,3,5−トリブロモメチルベンゼンなどの芳香族ハ
ロゲン化物、p−ジビニルベンゼン、m−ジビニルベン
ゼンなどの芳香族ジビニル化合物、アジピン酸ジメチ
ル、アジピン酸ジエチル、テレフタル酸ジメチル、クエ
ン酸トリメチルなどのエステル化合物、無水マレイン
酸、無水イタコン酸などの酸無水物、トリレンジイソシ
アナート、トリジンジイソシアナート、メチレンビス
(4−フェニルイソシアナート)などのイソシアナート
化合物などが挙げられる。これらのカップリング剤のな
かでも、m,p−ジビニルベンゼン、アジピン酸ジメチ
ル、アジピン酸ジエチル、無水マレイン酸、無水イタコ
ン酸、トリレンジイソシアナート、メチレンビス(4−
フェニルイソシアナート)が特に好ましい。
【0022】ここで、カップリング剤の使用量は、重合
開始剤1モルに対して、0.01〜30モル、好ましく
は0.05〜20モルである。0.01モル未満では、
平均分岐数が2.3以上の星型重合体の含有量が10重
量%未満となる場合があり、一方30モルを超えると、
スルホン化した後に不溶物ができる場合がある。
【0023】このようにして得られる(共)重合体中に
は、カップリング剤を介してリビングポリマーが星型に
結合し放射状に伸びたポリマー構造を有する星型重合体
が含有されている。(共)重合体中の星型重合体の含有
量は、10重量%以上、好ましくは15重量%以上、さ
らに好ましくは15〜95重量%であり、10重量%未
満ではスラリ−の流動性あるいは安定性の改良効果が十
分発揮されず、本発明の目的を達成することができな
い。(共)重合体の平均分岐数は、前記のように2.3
以上、好ましくは2.5以上、さらに好ましくは2.5
〜20である。
【0024】このようにして得られる星型重合体の分子
量は、反応条件、特に重合開始剤の種類およびその量、
ならびに溶媒の種類およびその量または反応温度、反応
時間により適宜変化させることができるが、ポリスチレ
ン換算の重量平均分子量は、450〜5,000,00
0、好ましくは1,000〜2,500,000、さら
に好ましくは2,500〜1,000,000である。
450未満ではスラリ−の流動性あるいは安定性の改良
効果が十分発揮されず、本発明の効果が少なく、一方
5,000,000を超えるとゲル化を引き起こした
り、得られるスルホン化物(塩)の水溶性が劣る。
【0025】この(共)重合体は、該(共)重合体中の
二重結合部分を無水硫酸、発煙硫酸、クロルスルホン
酸、硫酸、亜硫酸水素ナトリウムなどの公知のスルホン
化剤を用いて、公知の条件でスルホン化することができ
る。このスルホン化の際、二重結合は開環して単結合に
なるか、あるいは二重結合は残ったまま、水素原子がス
ルホン酸(塩)と置換することになる。
【0026】この場合のスルホン化剤としては、好まし
くは無水硫酸単独のほか、さらに好ましくは無水硫酸と
電子供与性化合物との錯体が使用される。ここで、電子
供与性化合物としては、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、ジオキサン、ジブチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジエチルエーテルなどのエーテル類;ピリジン、ピ
ペラジン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリ
ブチルアミンなどのアミン類;ジメチルスルフィド、ジ
エチルスルフィドなどのスルフィド類;アセトニトリ
ル、エチルニトリル、プロピルニトリルなどのニトリル
化合物、トリエチルホスファイト、トリブチルホスファ
イトなどのリン化合物などが挙げられ、このうちでも
N,N−ジメチルホルムアミド、ジオキサンが好まし
い。
【0027】スルホン化剤の量は、脂肪族ジエン系
(共)重合体中の脂肪族ジエンユニット1モルに対し
て、通常、無水硫酸換算で0.1〜10モル、好ましく
は0.3〜3モルであり、0.1モル未満では反応収率
が低く、一方10モルを超えると未反応の無水硫酸が多
くなり、アルカリで中和したのち、多量の硫酸塩を生
じ、純度が低下するため好ましくない。このスルホン化
の際には、スルホン化剤である無水硫酸に不活性な溶媒
を使用することもでき、この溶媒としては例えばクロロ
ホルム、ジクロロエタン、テトラクロロエタン、テトラ
クロロエチレン、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化
水素;ニトロメタン、ニトロベンゼンなどのニトロ化合
物;液体二酸化イオウ、プロパン、ブタン、ペンタン、
ヘキサン、シクロヘキサンなどの脂肪族炭化水素が挙げ
られる。これらの溶媒は、適宜、2種以上混合して使用
することができる。
【0028】このスルホン化の反応温度は、通常、−7
0〜+200℃、好ましくは−30〜+50℃であり、
−70℃未満ではスルホン化反応が遅くなり経済的でな
く、一方+200℃を超えると副反応を起こし、生成物
が黒色化あるいは不溶化する場合があり好ましくない。
【0029】かくて、(共)重合体に無水硫酸が結合し
た中間体〔脂肪族ジエン系(共)重合体のスルホン酸エ
ステル、以下「中間体」という〕が生成する。本発明の
スルホン化物(塩)は、この中間体に水または塩基性化
合物を作用させることにより、二重結合は開環してスル
ホン酸(塩)が結合した単結合になるか、あるいは二重
結合は残ったまま、水素原子がスルホン酸(塩)と置換
することによって得られる。
【0030】この塩基性化合物としては、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化カルシ
ウム、水酸化マグネシウム、水酸化亜鉛などのアルカリ
金属もしくはアルカリ土類金属の水酸化物;ナトリウム
メトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムメトキシ
ド、ナトリウム−t−ブトキシド、カリウム−t−ブト
キシドなどのアルカリ金属アルコキシド;炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸リチウム、炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウムなどの炭酸塩;炭酸カルシウム、酸化マ
グネシウムなどの酸化物;メチルリチウム、エチルリチ
ウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、
アミルリチウム、プロピルナトリウム、メチルマグネシ
ウムクロライド、エチルマグネシウムブロマイド、プロ
ピルマグネシウムアイオダイド、ジエチルマグネシウ
ム、ジエチル亜鉛、トリエチルアルミニウム、トリイソ
ブチルアルミニウムなどの有機金属化合物;アンモニア
水、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピ
ルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、アニリン、ピ
ペラジンなどのアミン類;ナトリウム、リチウム、カリ
ウム、カルシウム、亜鉛などの金属化合物を挙げること
ができる。これらの塩基性化合物の中では、アルカリ金
属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物、アンモニア水
が好ましく、特に水酸化ナトリウム、水酸化カルシウ
ム、炭酸カルシウム、アンモニア水が好ましい。これら
の塩基性化合物は、1種単独で使用することも、また2
種以上を併用することもできる。
【0031】塩基性化合物の使用量は、脂肪族ジエン系
(共)重合体中の脂肪族ジエンユニット1モルに対し
て、通常、0.1〜3モル、好ましくは0.5〜3モル
であり、0.1モル未満では、中間体(スルホン酸エス
テル)の開環反応が促進されず、一方10モルを超える
と、未反応アルカリが多く残り製品の純度が低下し好ま
しくない。この中間体と塩基性化合物の反応の際には、
前記塩基性化合物を水溶液の形で使用することもでき、
あるいは塩基性化合物に不活性な有機溶媒に溶解して使
用することもできる。
【0032】この有機溶媒としては、前記各種の溶媒の
ほか、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化
水素化合物;メタノール、エタノール、プロパノール、
イソプロパノール、エチレングリコールなどのアルコー
ル類などが挙げられる。これらの有機溶媒は、適宜、2
種以上混合して使用することができる。塩基性化合物を
水溶液または有機溶媒溶液として使用する場合には、塩
基性化合物濃度は、通常、1〜70重量%、好ましくは
10〜50重量%程度である。また、この反応温度は、
通常、−30〜+150℃、好ましくは−10〜+12
0℃、より好ましくは0〜+100℃で行われ、また常
圧、減圧あるいは加圧下のいずれでも実施することがで
きる。さらに、こ反応時間は、通常、0.1〜24時
間、好ましくは0.5〜5時間である。
【0033】なお、このようにして得られるスルホン化
物(塩)のカチオン種は、特に限定されるものでない
が、水溶性にするためには、水素、アルカリ金属、アル
カリ土類金属、アンモニウム、アミンなどが好ましい。
前記アルカリ金属としては、ナトリウム、カリウムなど
を、アミンとしてはメチルアミン、エチルアミン、プロ
ピルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、トリエ
チルアミン、ブチルアミンジブチルアミン、トリブチル
アミンなどのアルキルアミン、エチレンジアミン、ジエ
チレントリアミン、トリエチレンテトラミンなどのポリ
アミン、モルホリン、ピペリジンなどを、アルカリ土類
金属としてはカルシウム、マグネシウムなどを例示する
ことができる。また、これらのカチオン種は、種々のイ
オン交換技法により他種のカチオン種と相互に交換する
ことが可能である。
【0034】以上のようなスルホン化物(塩)のスルホ
ン酸(塩)量は、0.7〜6meq/g、好ましくは
2.5〜6meq/g、さらに好ましくは3.0〜6m
eq/gであり、0.7meq/g未満では該スルホン
化物(塩)の水への溶解性が悪く、スラリ−性能が十分
発揮されない。一方6meq/gを超えるスルホン化物
(塩)は構造的に得難い。また、このスルホン化物
(塩)のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(G
PC)で測定されるポリスチレンスルホン酸ナトリウム
換算の重量平均分子量は、通常、1,000〜10,0
00,000、好ましくは3,000〜5,000,0
00である。
【0035】このような本発明に使用されるスルホン化
物(塩)の構造は、赤外線吸収スペクトルによってスル
ホン基の吸収より確認でき、これらの組成比は電位差、
電導度などの酸・アルカリ滴定により知ることができ
る。また、核磁気共鳴スペクトルにより、その構造を確
認することができる。さらに、スルホン化物(塩)中の
星型(共)重合体の含有量は、GPCの面積割合により
求めることができる。さらに、星型(共)重合体の分岐
数は、分岐後の重合体の重量平均分子量を、分岐前の重
合体の重量平均分子量で割った値より算出することがで
きる。
【0036】さらに、本発明のスルホン基含有星型
(共)重合体のポリマー構造は、例えば下記一般式
(I) で表される星型構造を有する。 (P)m−Y ・・・・・(I) 〔一般式(I)において、Pは、リビングポリマーを構
成する(共)重合体のスルホン化物を示し、mは分岐
数、Yはカップリング剤残基を示し、スルホン化されて
いてもされていなくても同様に効果を発揮する。〕
【0037】本発明の固形燃料スラリ−用分散剤におい
て、分岐状重合体のスルホン化物(塩)の含有量は、1
0重量%以上、好ましくは15〜95重量%であり、1
0重量%未満では、スラリ−の流動性あるいは安定性が
不十分である。
【0038】本発明の分散剤は固形燃料スラリ−用分散
剤として用いられる。本発明の分散剤は固形燃料スラリ
−に対して、通常0.01〜5重量%、作業性および経
済性の面から0.02〜2重量%添加することが好まし
く、さらに好ましくは0.05〜1重量%である。0.
01重量%未満では、スラリーの粘度が増大し流動性が
失われ、一方5重量%を超えると、経済性が悪化し問題
である。
【0039】本発明の分散剤は固形燃料スラリ−に対し
て単独で用いても十分効果を発揮するが、他の分散剤あ
るいは添加剤を併用することによりさらにスラリ−性能
が向上する場合もある。他の水溶性重合体としては、例
えば、下記(イ)〜(ト)成分から選ばれた少なくとも
1種の水溶性重合体を挙げることができる。 (イ)ナフタレンスルホン酸(塩)構造単位を含む重合
体、例えばナフタレンスルホン酸(塩)のアルデヒド縮
合物、ポリビニルナフタレンスルホン酸(塩)など。
【0040】(ロ)リグニンスルホン酸(塩)構造単位
を含む重合体およびその誘導体。 (ハ)スチレンスルホン酸(塩)構造単位を含む重合
体、例えばポリスチレンスルホン酸(塩)、スチレン−
スチレンスルホン酸(塩)共重合体など。 (ニ)ノルボルネンスルホン酸(塩)構造単位を含む重
合体、例えば5−プロペニル−ノルボルネン−2、ジシ
クロペンタジエン、5−エチリデン−ノルボルネン−2
などのノルボルネン誘導体のスルホン化物の(共)重合
体など。
【0041】(ホ)カルボン酸(塩)構造単位、ス
ルホン酸(塩)構造単位およびポリアルキレングリコ
ール構造単位の群から選ばれた少なくとも1種の構造単
位を含む(共)重合体。成分としては、例えば(メ
タ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸な
どが挙げられる。成分としては、例えばスチレンスル
ホン酸、イソプレンスルホン酸、ブタジエンスルホン
酸、2−スルホエチル(メタ)アクリレート、3−スル
ホプロピル(メタ)アクリレートなどのスルホアルキル
(メタ)アクリレート類などが挙げられる。成分とし
ては、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコー
ルモノ(メタ)アクリレートなどのポリアルキレングリ
コールモノ(メタ)アクリレート類、メトキシポリプロ
ピレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシポリ
プロピレングリコール(メタ)アクリレートなどのアル
コキシポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート
類などが挙げられる。 (ヘ)ポリエーテル構造単位を含む重合体、例えばエチ
レンオキシド、ブチレンオキシド、スチレンオキシドな
どの(共)重合体あるいはこれらの誘導体など。 (ト)脂肪族ジエン系(共)重合体のスルホン化物。
【0042】また、他の添加剤としては、例えば水酸化
ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ(土類)金
属、炭酸Na、炭酸アモニウムなどの炭酸塩、トリホ゜リリン
酸塩、ヒ゜ロリン 酸塩、ホスホン酸などの燐酸塩、水ガラス
などのケイ酸塩、アルミン酸Naなどのアルミン酸塩、
エチレンジアミン四酢酸塩などのアミノカルボン酸塩、
クエン酸塩、グルコン酸塩などのヒドロキシカルボン酸
塩、酢酸塩、蓚酸塩等のカルボン酸塩、その他イオン封
鎖剤、キレ−ト形成剤などが挙げられる。また、ベント
ナイト、アタパルジャイト、セピオライト、モンモリロ
ナイト、カオリンなどの無機系粘土鉱物類、キサンタン
ガム、グアガム、セルロ−ス、カルボキシメチルセルロ
−ス、ヒドロキシエチルセルロ−スなどの有機系安定化
剤が挙げられる。さらに、シリコン系、ノニオン系の消
泡剤、エチレングリコ−ル等の凝固点降下剤、ハイドロ
キノン、フェノ−ル誘導体などの、重合防止剤、酸化防
止剤などが挙げられる。
【0043】次に、本発明の分散剤を使用する固形燃料
スラリ−に用いられる固形燃料は、石炭、石油コーク
ス、ピッチ、あるいは木炭である。このうち、石炭は、
褐炭、亜瀝青炭、瀝青炭、無煙炭などいずれであっても
よく、また脱灰などによりクリーン化した石炭でもよく
特に制限はない。また、石油コークスは、石油精製の際
に蒸留による重質残留として得られるアスファルト、ピ
ッチなどをさらに高温で熱分解して分解油を留出させた
残留コークスのことであり、一般に無機質を含有する石
炭に比較すると極めて水に濡れ難いものである。さら
に、ピッチは、石油蒸留の際の重質残留物および石炭乾
留により得られるタールを蒸留し油分を残した重質残留
物であり、その軟化点は50〜180℃のものが好まし
く、50℃より低いと粉砕が困難である。ピッチは、石
炭に較べると灰分および水分を殆ど含まず高発熱量のス
ラリー燃料にすることができる。
【0044】これらの(D)固形燃料の粒度は、粉末で
あればどのような粒度であってもよいが、現在火力発電
所で燃焼される微粉炭は、200メッシュパス分70重
量%以上のものであるから、この粒度が一応の目安とな
る。しかし、本発明の分散剤は、粒度および固形燃料の
種類によって影響されるものではなく、どのような固形
燃料粉末に対しても優れた効果を発揮する。本発明の分
散剤を用いて調製される固形燃料スラリ−中の固形燃料
の濃度は、通常、50〜85重量%、好ましくは60〜
80重量%である。
【0045】本発明の分散剤を使用したスラリーの製造
方法は特に限定されない。例えば、固形燃料をあらかじ
め乾式で粉砕したのち、分散剤を溶かした水溶液中に混
合する方法、固形燃料、水、分散剤をミル内で混合して
湿式粉砕してスラリーを調製する方法など、任意の方法
が実施できる。
【0046】
【実施例】以下、実施例を挙げ本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。なお、実施例中、%および部は、特に断らない
限り重量基準である。また、実施例中の各種の測定項目
は、下記のようにして求めた。
【0047】重量平均分子量 重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラ
フィー(GPC)によって判定した結果を、スルホン化
前の(共)重合体の場合にはポリスチレン、(共)重合
体スルホン化物(塩)の場合にはポリスチレンスルホン
酸ナトリウムを標準サンプルとして作製した検量線を用
いて換算したものである。ここで、GPCの測定条件
は、下記のとおりである。 (a)スルホン化前の(共)重合体のGPC測定 カラム;G4000HXL〔東ソー(株)製〕 検出器;東ソー(株)製、示差屈折計RI−8012 溶離液;テトラヒドロフラン 流速;1.0ml/分 温度;40℃ サンプル濃度;0.2% サンプル注入量;300μl (b)(共)重合体のスルホン化物(塩)のGPC測定 カラム;G3000PW×L〔東ソー(株)製〕 〃 ;GMPW×L 〔東ソー(株)製〕 〃 ;GMPW×L (東ソー(株)製〕 カラムを〜の順序で直列につなぎ、カラム側より
試料を導入する。 検出器;東ソー(株)製、示差屈折計RI−8012 溶離液;水/アセトニトリル/硫酸ナトリウム=2,1
00/900/15(重量比) 流速;1.0ml/分 温度;40℃ サンプル濃度;0.2% サンプル注入量;300μl
【0048】星型重合体の割合(%) 星型重合体の割合は、カップリング率から求めた。すな
わち、カップリング率は、全重合体中の星型重合体の割
合を示すもので、ゲルパーミエーションクロマトグラフ
ィーのパターン面積比から求めた。分岐数 分岐数は、分岐後のポリマーの重量平均分子量を、分岐
前の重量平均分子量で割ることによって求めた。スルホン酸量 スルホン酸量の測定には、各スルホン酸(塩)の20%
水溶液を調製し、透析膜〔半井化学薬品(株)製、Cell
ulose Diolyzer Tubing-VT351 〕により、低分子物を除
去し、精製したサンプルを用い、このサンプルを陽イオ
ン交換樹脂〔オルガノ(株)製、アンバーライト IR-11
8(H)〕でイオン交換し、完全に酸型にしたのち、そのス
ルホン酸量を電位差滴定から求めた。
【0049】星型重合体を含む(共)重合体の合成 内容積10リットルのオートクレーブに、脱水チッ素バ
ブリングしたシクロヘキサン4,000gとテトラヒド
ロフラン50gとn−ブチルリチウム12.8gを加
え、温度を70℃にて攪拌を続け、ブタジエン1000
gを連続的に加え重合を行ったのち、一部少量サンプル
として取り出し、重量平均分子量を測定した。残りのリ
ビングポリマー溶液にジビニルベンゼン79.2gを添
加したのち、さらに50℃で1時間攪拌を続けた。次い
で、重合停止剤として、イソプロピルアルコールを加え
て重合を停止した。カップリング前後のGPCパタ−ン
から、直鎖状ポリマ−の一部がカップリングして星型重
合体になっていることを確認した。ジビニルベンゼン添
加前の重量平均分子量は6000であり、添加後の星型
重合体の重量平均分子量は78000であった。星型重
合体の割合は90%で、直鎖状のポリマーは10%であ
った。このベースポリマーの赤外吸光スペクトルには、
700cm-1と800cm-1にジビニルベンゼンの吸収
がみられた。このようにして得られた星型重合体を含む
(共)重合体をBP−1と称する。BP−1と同様な方
法で表1に示すモノマ−、試薬を使用して(共)重合体
を合成した。(BP−2〜BP−13)
【0050】
【表1】
【0051】参考例1スルホン化 前記星型重合体を含む(共)重合体であるBP−1中の
溶媒を除去したのち、ポリマ−150gをジオキサン5
00gに溶解した。一方、5リットルのセパラブルフラ
スコにジオキサン2,000gを加え、攪拌下20〜3
0℃で無水硫酸222gを滴下して無水硫酸・ジオキサ
ン錯体とした。続いて、前記ポリマーのジオキサン溶液
と無水硫酸・ジオキサン錯体を25℃で4時間反応さ
せ、スルホン化した。次いで、水酸化ナトリウム120
gを溶解した水溶液1,500gを加えて、80℃にて
1時間中和を行ったのち、ジオキサンおよび水を蒸留に
よって除去し、スルホン化ポリマーとして回収した。水
系のGPCで測定したスルホン化ポリマーの星型重合体
の重量平均分子量は、200000であった。また、ス
ルホン酸量は、5.0meq/gであった。
【0052】参考例2〜参考例13 表1に示す(共)重合体を使用して、表2に示す条件
で、参考例1と同様にスルホン化反応を行った。得られ
たスルホン化ポリマ−の特性を表2に示す。
【0053】
【表2】
【0054】次に得られたスルホン化ポリマ−のスラリ
−化性能を調べた。 実施例1〜15、比較例1〜3 固形燃料として、表3に示す性状の石炭を200メッシ
ュパス分80%になるように微粉砕した微粉炭を使用し
た。スラリーの調製は、水の中にあらかじめ表3に記載
のスルホン化ポリマ−あるいは水溶性ポリマ−を入れて
おき、その中に所定量の微粉炭を入れ、まずステンレス
製のヘラで1分間手練りし、次にホモミキサー〔特殊機
化工(株)製〕を使用して、3,000rpmで15分
間攪拌して行った。結果を表5〜6に示す。
【0055】
【表3】
【0056】
【表4】
【0057】
【表5】
【0058】
【表6】
【0059】表4から明らかなように、本発明の分散剤
を使用したスラリ−は 、流動性を損なうことなく、安
定性を大きく向上させることがわかる。これに対し、表
4から明らかなように、本発明の分散剤を使用しない場
合には、安定性が不良となることがわかる。
【0060】なお、スラリー粘度は、上記のようにして
調製したスラリーの25℃における粘度を測定すること
によって評価した。また、スラリーの貯蔵安定性は、内
径80mmの透明なアクリルパイプ製の容器の中に、2
0cmの深さまで上記スラリーを入れ、スラリーの固さ
を60日後に測定することにより評価した。さらに、ス
ラリーの振動安定性は、貯蔵安定性で使用したと同様の
容器に同量、スラリーを入れ、振幅10cm、90cp
mの振動数で15時間、振動を与え、スラリーの固さを
測定することにより評価した。
【0061】ここで、スラリーの固さの測定は、直径1
0mmのガラス棒をスラリー中に貫入することにより行
った。なお、評価基準は、次のとおりである。 ◎;ガラス棒が自重(約60g)で容器の底まで貫入す
る。 ○;ガラス棒を手で押すと、容器の底まで貫入する。 △;ガラス棒を手で押しても、容器の底まで貫入しな
い。 ×;ガラス棒を手で押しても、全く貫入しない。
【0062】
【発明の効果】本発明の分散剤は固形燃料スラリ−に使
用した場合に、スラリー粘度を上げることなく、長期に
おける貯蔵安定性、振動安定性を大幅に改良することが
できる優れた分散剤である。
フロントページの続き (72)発明者 小野 寿男 東京都中央区築地二丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脂肪族ジエン、芳香族ビニルモノマ−か
    ら選ばれる少なくとも1種の構成単位からなり、かつ、
    分岐数が平均2.3以上の分岐を有する星型(共)重合
    体をスルホン化して得られるスルホン化物(塩)を10
    重量%以上含有することを特徴とする固形燃料スラリ−
    用分散剤。
  2. 【請求項2】 請求項1の分散剤を0.01〜5重量%
    含有してなる固形燃料スラリ−。
JP7673494A 1994-03-23 1994-03-23 固形燃料スラリ−およびその分散剤 Pending JPH07258338A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013507517A (ja) * 2009-10-13 2013-03-04 クレイトン・ポリマーズ・ユー・エス・エル・エル・シー アミン中和スルホン化ブロックコポリマーおよびこの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013507517A (ja) * 2009-10-13 2013-03-04 クレイトン・ポリマーズ・ユー・エス・エル・エル・シー アミン中和スルホン化ブロックコポリマーおよびこの製造方法

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