JPH07259869A - 摺動部構造 - Google Patents

摺動部構造

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JPH07259869A
JPH07259869A JP5339494A JP5339494A JPH07259869A JP H07259869 A JPH07259869 A JP H07259869A JP 5339494 A JP5339494 A JP 5339494A JP 5339494 A JP5339494 A JP 5339494A JP H07259869 A JPH07259869 A JP H07259869A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 できるだけ実質的なブッシュ長さを短くする
ことなく、回転伝動部材に対して抜止めできる構造を得
る。 【構成】 サイドギヤ21Rを、これに圧入されるブッ
シュ5を介して伝動軸に回転自在かつスライド可能に外
嵌し、右スライドで爪噛合する状態と、左スライドでギ
ヤ咬合する状態とが現出可能なサイドクラッチ部。ブッ
シュ5の内周面5aを伝動軸に対するスライド周面に、
かつ、外周面5bをサイドギヤ21Rに対する圧入装着
用周面に夫々設定し、外周面5bの両端に圧入用のテー
パ周面5cを形成し、サイドギヤ21Rの内周面21b
の左端に形成された小径方向に突出する微小段差28と
テーパ周面5cとの接当により、ブッシュ5とサイドギ
ヤ21Rとの左方への抜止め部31を構成する。微小段
差28は、精密仕上げ工程の省略によって形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シフトギヤ等の回転伝
動部材をスライド操作可能に軸に嵌装させる摺動部に係
り、詳しくは、圧入されたブッシュの抜止め構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、実開平6‐1128号公報の図
7に示されたコンバインのミッションでは、符号21
L,21Rの付されたシフトギヤが回転伝動部材に相当
し、そのシフトギヤをブッシュを介して軸に嵌装するこ
とで、軸に対しての回転自在かつスライド自在の作用が
摩擦抵抗少なく円滑に行われるようにしてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記シフトギヤにはブ
ッシュが圧入によって嵌装され、そのブッシュと軸とが
相対回転及びスライドする構造である。ところが、スラ
イド移動された途端に噛合って回転伝動される急激な負
荷の入切りが頻繁に繰り返されると、場合によっては圧
入されたブッシュがシフトギヤに対して軸方向にずれる
ことがあり、何らかの対策が必要になってきた。
【0004】そこで、図5に示されるように、シフトギ
ヤ34のブッシュ圧入用内周面34aの一端を内径方向
に突出させて抜止め部31を形成し、もう片方にはサー
クリップ33を装着するという一般的な構造が考えられ
た。この手段では、突出壁35とサークリップ33とに
よって確実に抜止めできるものであるが、突出壁35の
幅分はブッシュ5のスライド幅及び圧入幅が狭くなる。
負荷条件が比較的厳しく、かつ、限られたスペースに装
備される上記シフトギヤ34では、できるだけブッシュ
5長さ及び圧入幅を十分取ることが円滑な作動と耐久性
の点で望ましいものであるため、少しでもブッシュ長さ
が短くなる前記手段には改善の余地が残されているよう
に思える。
【0005】本発明の目的は、できるだけ実質的なブッ
シュ長さを短くすることなく、回転伝動部材に対して抜
止めできる構造を得る点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的の達成のために
本発明は、軸とこれに外嵌する回転伝動部材とを、これ
ら軸と回転伝動部材間に装備される円筒状のブッシュを
介して相対スライド可能に嵌合してある摺動部構造にお
いて、ブッシュの内周面を軸に対するスライド周面に、
かつ、外周面を回転伝動部材に対する圧入装着用周面に
夫々設定し、ブッシュ外周面の一端にテーパ周面を形成
するとともに、回転伝動部材のブッシュ圧入用内周面の
一端に、小径方向に突出する微小段差を形成し、この微
小段差とテーパ周面との接当によって、ブッシュと回転
伝動部材との一方への抜止め部を構成することを特徴と
する。
【0007】
【作用】通常、ブッシュの圧入用周面の端部には、圧入
操作をし易くするためにテーパ周面が形成されているも
のであり、例えば 図2に示すように、微小段差28と
テーパ周面5cとが接当する抜止め部31を構成しなが
ら、回転伝動部材21R端とブッシュ5端とを略同面に
揃える、といった具合に、ブッシュ5の幅を短くするこ
となく、又は、少なくしての抜止めが可能になる。
【0008】基本的には圧入によってブッシュ5を回転
伝動部材21Rに係入固定させているものであり、図2
に示すような微小段差28程度でも十分に抜止め機能が
発揮されることが確かめられており、その認識によって
上記の特徴構成が採択できたものである。
【0009】
【発明の効果】従って、もともと存在している圧入操作
用のテーパ周面を利用して回転伝動部材の微小段差と接
当させる構造により、ブッシュ幅を極力短くすることの
ない合理的でコンパクトな抜止め構造を有した摺動部を
提供できた。
【0010】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図4にコンバインのミッションケース8内伝動
構造の線図が示され、1はHST(静油圧式無段変速装
置)、2は図外のエンジンからの動力が入力されるHS
T1の入力プーリ、3はHST1の出力軸、4は第1伝
動軸であり、この第1伝動軸4から図示しない刈取部へ
動力伝達されるものである。
【0011】第1伝動軸4からの動力は、第1ギヤ9及
び第2ギヤ10を介して第2伝動軸11に伝達される。
第2伝動軸11にはシフトギヤ14がスプライン外嵌さ
れ、第3伝動軸15には高速ギヤ16、中速ギヤ17、
及び低速ギヤ6が固定されている。従って、シフトギヤ
14をスライド操作すると、高速ギヤ16に咬合する高
速駆動ギヤ7に噛合う高速段、中速ギヤ17に咬合する
中速段、及び低速ギヤ6に咬合する低速段の3段に変速
できる主変速装置13が構成されている。それらの正転
動力は中速ギヤ17に咬合する第1伝動ギヤ19に伝達
される。
【0012】第1伝動ギヤ19を支持する支持軸20に
は、右サイドギヤ21R及び左サイドギヤ21Lが遊外
嵌され、左右の車軸22の入力ギヤ23が左右のサイド
ギヤ21R,21Lに常時咬合している。これにより、
右又は左のサイドギヤ21R,21Lを第1伝動ギヤ1
9に対してスライドして咬合・離間させて、左右のクロ
ーラ走行装置24に伝動及び伝動遮断の操作を行うもの
であり、これによってサイドクラッチ25R,25Lが
構成されている。
【0013】図4に示すように、高速ギヤ16に咬合す
る第3ギヤ37が第4伝動軸27に相対回転自在に外嵌
され、第3ギヤ37と第4伝動軸27との間に逆転クラ
ッチ30が設けてある。そして、支持軸20の左右両端
に第2伝動ギヤ26R,26Lがベアリング支持されて
おり、第4伝動軸27の両端に固定された第4伝動ギヤ
29の各々が第2伝動ギヤ26R,26Lに咬合してい
る。
【0014】従って、右サイドギヤ21R又は左サイド
ギヤ21Lを右又は左の第2伝動ギヤ26R,26Lに
咬合させた状態で逆転クラッチ30を入り操作すると、
高速ギヤ16からの動力が逆転状態で、かつ、3分の1
に減速されて一方の走行装置24に伝達される。この場
合、他方のサイドギヤ21R,21Lは第1伝動ギヤ1
9に咬合して正転駆動されているので、左右の走行装置
24の大きな速度差によって機体が超信地旋回するので
ある。
【0015】又、第1伝動ギヤ19のボス部に小径の出
力ギヤ38が固定され、第4伝動軸27に大径の第3伝
動ギヤ40が相対回転自在に外嵌されて、第3伝動ギヤ
40が出力ギヤ38に咬合している。そして、第3伝動
ギヤ40と第4伝動軸27との間に緩旋回クラッチ12
が設けてある。
【0016】従って、右又は左のサイドギヤ21R,2
1Lを右又は左の第2伝動ギヤ26R,26Lに咬合さ
せた状態で緩旋回クラッチ12を入り操作すると、第1
伝動ギヤ19に伝達されてくる直進用の正転動力が出力
ギヤ38、第3伝動ギヤ40、緩旋回クラッチ12、4
伝動軸27、第4伝動ギヤ29、及び右又は左の第2伝
動ギヤ26R,26Lを介して、3分の1に減速された
正転動力として一方の走行装置24に伝達される。この
場合、他方のサイドギヤ21R,21Lは第1伝動ギヤ
19に咬合して所定の速度で正転駆動されているので、
機体は左右の走行装置24の小さな速度差によって緩旋
回するのである。
【0017】次に、左右サイドギヤ21R,21Lの摺
動部構造について説明する。右サイドギヤ21Rのもの
で代表説明すると、図1に示すように、右サイドギヤ
(回転伝動部材に相当)21Rは、ブッシュ5を介して
支持軸20に対して回転自在かつスライド可能に外嵌さ
れており、支持軸20に外嵌装備された巻きバネ18に
より、通常は右サイドギヤ21Rのギヤ部21rと第1
伝動ギヤ19の内ギヤ部19aとが咬合する状態に付勢
されている。そして、右サイドギヤ21Rを巻きバネ1
8に抗して右方にスライドすれば、右サイドギヤ21R
の爪部21aと右第2伝動ギヤ26Rの爪部26aとが
咬合する状態に操作できる。
【0018】図1、図2に示すように、円筒状のブッシ
ュ5は、その内周面5aが支持軸20に対するスライド
周面に、かつ、外周面5bが右サイドギヤ21Rに対す
る圧入装着用周面に夫々設定され、外周面5bの両端に
は、圧入操作を行い易くするためのテーパ周面5c,5
cが形成されている。そして、右サイドギヤ21Rのブ
ッシュ圧入用内周面21bの左端に、小径方向に突出す
る微小段差28を形成し、この微小段差28と左側のテ
ーパ周面5cとの接当によって、ブッシュ5と右サイド
ギヤ21Rとの左方への抜止め部31を構成してある。
【0019】又、右方への抜止め部32は、右サイドギ
ヤ21Rのブッシュ圧入用内周面21bの右端部に嵌入
されたサークリップ33と、ブッシュ5の右端面5rと
の接当によって構成されている。ブッシュ圧入用内周面
21bは研削される精密加工仕上げであるが、微小段差
28はその精密加工が施される前の中程度の仕上げ面で
あり、精密加工を省略することによって約0.1〜0.2mmの
半径差を有した段差が形成されるのである。従って、ブ
ッシュ5はサークリップ装着側から圧入され、それから
サークリップ33を嵌め入れることで右サイドギヤ21
Rに装備される。
【0020】〔別実施例〕図3に示すように、右方への
抜止め部32を、これもブッシュ5の右テーパ周面5c
と極微小段差36との接当によって構成するものでも良
い。つまり、ブッシュ内周面5aの研作仕上げ工程を省
くことで、約0.02〜0.04mmの半径差を有した極微小段差
36を形成してあり、ブッシュ5はこの極微小段差36
を無理押し通過させて圧入するものであって、所謂嵌め
殺し的な状態で装着するものである。この場合では本実
施例に比べて、研作仕上げ面の幅のさらなる縮小と、サ
ークリップ及びそのための溝加工が不要となり、コスト
低減及び部品点数削減の点で有利である。
【0021】又、ブッシュ圧入側の抜止め部32を、伝
動回転部材21Rを複数箇所カシメるとか、あるいは、
図2における回転伝動部材21Rの大径内周面39にサ
ークリップ33を装着し、右テーパ周面5cのないブッ
シュ5を圧入することで、圧入長さを稼ぐ構造でも良
い。ところで、本願では図面理解上、テーパ周面5cの
テーパ傾斜度、及び微小段差28,36は実際よりも著
しく誇張して描いてあるものである。
【0022】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】摺動部の構造を示す断面図
【図2】ブッシュの装着構造を示す要部の拡大断面図
【図3】ブッシュの別装着構造を示す要部の拡大断面図
【図4】コンバインのミッション構造を示す線図
【図5】摺動部の比較例構造を示す断面図
【符号の説明】
5 ブッシュ 5b 外周面 5c テーパ周面 20 支持軸 21R 伝動回転部材 21b ブッシュ圧入用内周面 28 微小段差 31 抜止め部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸(20)とこれに外嵌する回転伝動部
    材(21R)とを、これら軸(20)と回転伝動部材
    (21R)間に装備される円筒状のブッシュ(5)を介
    して相対スライド可能に嵌合してある摺動部構造であっ
    て、 前記ブッシュ(5)の内周面(5a)を前記軸(20)
    に対するスライド周面に、かつ、外周面(5b)を前記
    回転伝動部材(21R)に対する圧入装着用周面に夫々
    設定し、前記外周面(5b)の一端にテーパ周面(5
    c)を形成するとともに、前記回転伝動部材(21R)
    のブッシュ圧入用内周面(21b)の一端に、小径方向
    に突出する微小段差(28)を形成し、この微小段差
    (28)と前記テーパ周面(5c)との接当によって、
    前記ブッシュ(5)と前記回転伝動部材(21R)との
    一方への抜止め部(31)を構成してある摺動部構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19840292A1 (de) * 1998-09-04 2000-03-16 Bosch Gmbh Robert Gleitlager
JP2009150419A (ja) * 2007-12-18 2009-07-09 Jtekt Corp 車輪用軸受装置
JP2014088892A (ja) * 2012-10-29 2014-05-15 Honda Motor Co Ltd 内燃機関の調整ウエイト固定構造

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