JPH07261994A - 対話的手法を用いたソフトウェアのカスタマイズ方法及びその装置 - Google Patents

対話的手法を用いたソフトウェアのカスタマイズ方法及びその装置

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JPH07261994A
JPH07261994A JP6051884A JP5188494A JPH07261994A JP H07261994 A JPH07261994 A JP H07261994A JP 6051884 A JP6051884 A JP 6051884A JP 5188494 A JP5188494 A JP 5188494A JP H07261994 A JPH07261994 A JP H07261994A
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phenomenon
action
database
rule
software
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JP6051884A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Nakamura
村 博 之 中
Takayuki Mizuno
野 貴 之 水
Hideaki Onuki
貫 秀 明 大
Rei Otsuka
塚 玲 大
Norihisa Kusuki
木 規 央 楠
Ryusuke Kiyono
野 龍 介 清
Takeshi Shinohara
原 健 篠
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Nomura Research Institute Ltd
Original Assignee
Nomura Research Institute Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンドユーザが制御構造を持つソフトウェア
を容易にカスタマイズすることを支援するためのソフト
ウェア作成方法及びその装置を提供する。 【構成】 指定された対象に起こり得る全現象を現象類
型データベースを参照して提示し、提示された現象のう
ち選択されたものに対応してとられた行動を行動類型デ
ータベースを参照して解析し、選択された現象と解析さ
れた行動とを関連付ける現象/行動ルールを生成して現
象/行動ルールデータベースに格納し、所定の時点にお
いて環境Ei のもとで発火可能な行動の集合A1を現象
/行動ルールデータベースから検出し、集合A1に行動
aが含まれている場合行動aを集合A1から取り出して
実行し、集合A1から行動aを取り除き環境Ei+1 のも
とで発火可能な行動の集合A2を現象/行動ルールデー
タベースから検出し、集合A1及びA2をマージするス
テップとを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は対話的手法を用いたソフ
トウェアをカスタマイズする方法及びその装置に関し、
特にエンドユーザによるアプリケーションソフトウェア
のカスタマイズを支援するための方法及びその装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】エンドユーザが行うソフトウェアのカス
タマイズには、機能や属性等の追加又は変更等が挙げら
れる。このうち、エンドユーザにとって難しいのは機能
の変更又は追加である。以下、カスタマイズとは機能の
変更又は追加をいうものとする。
【0003】エンドユーザがカスタマイズを行う場合に
は、次のような要件を満たすことが要求される。 (1) 画面の表示に対して直接操作を行う対話的手法
を用いること。 (2) ソフトウェアの内部表現を意識する必要がない
こと。 (3) エンドユーザにとって、カスタマイズを行って
いくときの作業から実行時の動作手順を把握し易いこ
と。
【0004】このような要件を満たすものとして、従来
は次のようなカスタマイズ方法が存在した。 1. 操作マクロによる方法 エンドユーザがソフトウェアに対して行なった操作の履
歴を記録し、新しい機能として追加する方法である。
【0005】ところが、単にエンドユーザが操作した履
歴を登録するのでは、操作の列をまとめて実行するに過
ぎない。この方法では、複雑な機能の記述に不可欠であ
る条件分岐やループ等の制御構造を指定することはでき
ない。
【0006】一方、制御構造を指定できるようにしよう
とすると、文法に従って操作マクロを記述していかなけ
ればならず、エンドユーザにとっては極めて困難であっ
た。 2. 実演によるカスタマイズ方法 具体的な操作の履歴から帰納推論を用いて制御構造を含
んだソフトウェアを作成する方法であるが、誤った仕様
を推論する可能性がある。また、帰納推論により正しい
仕様のソフトウェアを作成するためには、エンドユーザ
が操作を数多く例示しなければならず、負担が増大す
る。
【0007】具体例として、文献を検索する既存のソフ
トウェアに対して、検索結果のうちキーワードに一致す
る部分を持つ行の内容を検索結果表示フィールドに転記
する機能を付加するカスタマイズについて、図7を用い
て説明する。 (1) 検索ボタン12を押す。これにより、文献ファ
イルがファイル表示フィールド13に表示される。ここ
で、文献ファイルは1行で1つの文献の情報を表すもの
とする。 (2) ファイル表示フィールド13中にキーワードと
一致する文字列14があるとハイライトされる。このキ
ーワード検索は、文献ファイルの終りまで行なわれる。
文字列14を含む行を、検索結果表示フィールド15に
複写する。 (3) 検索ボタン12を押す。
【0008】上記ステップ(1)〜(3)の実演を、ユ
ーザの意図が「キーワードを含む行を転記する」ことだ
と帰納推論によりコンピュータが正しく認識するまでエ
ンドユーザが繰り返し行うと、カスタマイズが実現され
る。しかし、エンドユーザにとっては負担が大きい。ま
た、このような実演を複数回繰り返したとしても、ユー
ザの意図するものを認識できない場合も起こりうる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
はエンドユーザがソフトウェアをカスタマイズして、条
件分岐、ループ等の制御構造を有する機能を追加するこ
とは困難であった。
【0010】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、エンドユーザがソフトウェアをカスタマイズして制
御構造を有する機能を追加することを支援するための方
法及びその装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の対話的手法を用
いてソフトウェアをカスタマイズする方法は、現象を指
定する対象の指定を行なわせ、この指定された対象に起
こり得る全ての現象を、現象を類型化したものが格納さ
れている現象類型データベースを参照して提示し、選択
させるステップと、指定された現象に対応してとられた
行動を、行動を類型化したものが格納されている行動類
型データベースを参照していかなる行動であるかを解析
するステップと、選択された前記現象と解析された前記
行動とを関連付ける現象/行動ルールを生成し、現象/
行動ルールデータベースに格納するステップと、所定の
時点において、環境Ei のもとで発火可能な行動の集合
A1を前記現象/行動ルールデータベースから検出する
ステップと、前記集合A1に行動aが含まれている場
合、この前記行動aを前記集合A1から取り出して実行
する実行ステップと、前記集合A1から前記行動aを取
り除き、環境が前記環境Ei から前記環境Ei+1 に変化
するステップと、前記環境Ei+1 のもとで発火可能な行
動の集合A2を前記現象/行動ルールデータベースから
検出するステップと、前記集合A1及びA2をマージ
し、前記実行ステップに戻るステップとを含むことを特
徴としている。
【0012】また、このような本発明のソフトウェアを
カスタマイズする方法は、現象を類型化して蓄積する現
象類型データベースと、行動を類型化して蓄積する行動
類型データベースと、現象を指定する対象の指定が行な
われると、前記現象類型データベースを参照して指定さ
れた対象に起こり得る全ての現象を提示し、いずれかの
現象を選択させる教示制御部と、選択された現象に対応
して取られた行動がいかなるものであるかを前記行動類
型データベースを参照して解析する行動解析部と、選択
された前記現象と、解析された前記行動とを関連付ける
現象/行動ルールを生成し、前記現象/行動ルールデー
タベースに蓄積する現象/行動ルール生成部と、所定の
時点において、環境Ei のもとで発火可能な行動の集合
A1を前記現象/行動ルールデータベースから検出し、
前記集合A1に行動aが含まれている場合この行動aを
前記集合A1から取り出し、前記集合A1から前記行動
aを取り除き、前記環境Ei から変化した前記環境E
i+1 のもとで発火可能な行動の集合A2を前記現象/行
動ルールデータベースから検出し、前記集合A1及びA
2をマージする実行制御部と、前記実行制御部によって
取り出された前記行動aを実行する行動実行部とを備え
た本発明のソフトウェアのカスタマイズ装置を用いて実
現することができる。
【0013】
【作用】現象を指定する対象の指定がユーザにより行な
われると、この対象に起こり得る全ての現象を現象類型
データベースを参照して提示して選択させ、選択された
現象に対応してユーザによりとられた行動を行動類型デ
ータベースを参照して解析し、選択された現象と解析さ
れた行動とを関連付ける現象/行動ルールを生成して現
象/行動ルールデータベースに格納することで、教示が
行なわれる。この教示の後、実行モードに移行し、所定
の時点において環境Ei のもとで発火可能な行動の集合
A1を現象/行動ルールデータベースから検出し、集合
A1に行動aが含まれている場合この行動aを集合A1
から取り出して実行し、集合A1から行動aを取り除き
環境がEi+1 に変化すると、この環境Ei+1 のもとで発
火可能な行動の集合A2を現象/行動ルールデータベー
スから検出し、集合A1及びA2をマージし、実行ステ
ップに戻る。このように、現象に対してとるべき行動を
ユーザが実演することで、現象と行動との関係がルール
化されて現象/行動ルールデータベースに蓄積され、以
降ユーザの操作を必要とすることなく自動的にこのルー
ルに応じた行動を実行するようになる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例によるソフトウェア
のカスタマイズ方法及びその装置について図面を参照し
て説明する。
【0015】本実施例は、従来の技術として上述した実
演によるカスタマイズ手法に「現象」という概念を取り
入れたものに相当する。現存するアプリケーションソフ
トウェアの動作を、ソフトウェアの内部表現を意識する
ことなく、画面表示に現れた「現象」としてエンドユー
ザが確認しながらその動作を活用してカスタマイズして
いく。これにより、エンドユーザがソフトウェアの専門
的知識を持つことなく、制御構造を持つ複雑な機能を追
加したソフトウェアを作成していくというものである。
【0016】先ず、現象/行動モデルの考え方につい
て、電子メールを受信するソフトウェアをカスタマイズ
する方法を例にとり図2を用いて述べる。
【0017】ソフトウェアの内部動作としては、電子メ
ールが受信されたことにより、スプールファイルが存在
することになる。ソフトウェアがこのような内部状態に
到達すると、画面上の所定のアイコンが点灯するという
「現象」が発生する。ユーザは、この現象をメールが受
信されたというにように意識する。
【0018】次に、ユーザがこのメールを読むため画面
上のリードボタンを押すという「行動」をとる。この
「行動」により、ソフトウェアは対応する所定のメソッ
ドが起動するという内部動作を起こす。
【0019】このように、ユーザが意識する「電子メー
ルが受信され、これを読む」という内容は、「アイコン
が点灯した」という画面上に起きた「現象」と、「ボタ
ンを押した」というユーザがとった「行動」とを対にし
た形で関連付けることが可能である。
【0020】ソフトウェアが出力する画面表示は「現
象」に相当し、ソフトウェアへのユーザの入力は「行
動」に相当する。ユーザとソフトウェアとの間でキーの
入力や実行等を管理する部分が「装置」に相当する。
【0021】そして、現象を条件節とするルールの導入
を行なう。「アイコンが点灯した」という現象のもと、
「リードボタンを押す」という行動をとる、といったル
ールを「装置」内部に蓄積する。
【0022】以下に、現象、行動、ルール、反応、及び
環境について定義する。 (1) 現象α,β,γ,… GUI(Graphical User Interface)に基づくアイコン
等のオブジェクトに関し、ユーザが観測可能な状態をい
う。 (2) 行動a,b,c,… 上記オブジェクトに対するユーザの入力行為のうち、ソ
フトウェア内に動作を引き起こすものをいう。 (3) ルールα→a,β→bc,… 現象αのもとで、行動aを起こす、又は現象βのもとで
行動の列bcを起こすというユーザの意図をいう。 (4) 反応a→→β,… ユーザのとったある行動aによって、新たな現象βが引
き起こされることをいう。後述する環境に従い、行動a
により現象βが起こる(「真(TRUE)」となる)場合に
反応a→→βとし、起こらない(「偽(FAULSE)」とな
る)場合はa→→ notβとする。 (5) 環境Ei :{α,β,γ,…}→{真,偽} ある時刻iにおいて所定の現象が起こっているか否かを
決定する写像。起こっている場合を「真」、起こってい
ない場合を「偽」とする。例えば、「所定フィールド内
に文字がある」という現象αを定義した場合に、ある時
刻iにおいて文字があるときは「真」、文字がないとき
は「偽」となる。
【0023】所定の時刻iにおいて現象αが起きたとき
(Ei (α)→真)、ユーザが行動aを行ないたいもの
とする。教示時の処理に従いユーザが実演することで、
ルールα→aが現象/行動ルール・データベースに蓄え
られる。このような教示が行なわれると、装置は以降現
象αが起きると自動的に行動aを実行するようになる。
【0024】さらに、行動aの結果として現象βが起こ
り(反応a→→β)、かつルールβ→bが存在した場合
には自動的に行動bまで実行する。このように、反応に
より起こった現象に対してもルールは適用される。ま
た、ある時点iで所定の現象αが起きているか否かは、
環境Ei に従う。同様に、ユーザのとった行動aの結果
として現象βが起こるか否かも環境により決定される。
【0025】例えば、ルールα→aが存在し、環境Ei
に応じてa→→αという反応がある場合、カスタマイズ
システムはa→→ notαとなるまでaを実行する。即
ち、ループという制御構造が実現される。
【0026】このように、従来はソフトウェアがユーザ
へ向けて発し続けるに過ぎなかった「現象」を、装置側
で常時観測しておき、対応するルールが存在する時には
ユーザの行動を待たずに自動的にソフトウェアに働きか
ける。これにより、ユーザの実演に基づきループや条件
分岐等の制御構造を含んだ機能が実現されることにな
る。
【0027】図1に、本実施例における装置11、ソフ
トウェア12及びユーザ13の関係をブロック図として
示し、教示時における処理の手順を図3のフローチャー
トに示し、さらに教示により現象/行動ルール・データ
ベース(以降、DBと略す)に蓄積された後の実行時の
処理の手順を図4のフローチャートに示す。
【0028】先ず、教示時の処理の手順を図1及び図3
を用いて述べる。
【0029】ステップ101として、ユーザ13が装置
11の教示制御部16に教示開始を宣言する。
【0030】ステップ102として、ユーザ13が教示
制御部16に対し現象を指定する対象、即ちGUIオブ
ジェクトをソフトウェア12のなかから選択し指定す
る。
【0031】ステップ103として、教示制御部16は
現象類型DB15を参照し、対象に起こり得る全ての現
象を画面にメニュー表示する。現象は、各アプリケーシ
ョンソフトウェア毎に類型化されて現象類型DB15に
予め登録されている。
【0032】ここで、ソフトウェア12内部の動作状態
と画面上に表示される現象との関係は、各ソフトウェア
毎に規定されているプロトコルに従い、維持されてい
る。即ち、例えば電子メールを受信したという所定の内
部状態に至った場合に成される画面上の表示は、一定の
プロトコルに従って行われる。このプロトコルを用いる
ことで、ソフトウェア12内部の動作状態と画面に表示
された現象との関連付けを行うことができる。
【0033】ステップ104として、ユーザ13が注目
している現象をメニューのなかから教示制御部16に対
して選択して指定する。
【0034】ステップ105として、ユーザ13がソフ
トウェア12に対して行う行動を、装置11の行動解析
部21が受け取る。行動解析部21は、ステップ106
として行動類型DB20を参照し、どのような行動が行
われたかを解析する。
【0035】ステップ107として、ユーザ13による
教示終了の宣言が教示制御部16に対してなされる。
【0036】ステップ104において指定された現象
と、ステップ106において解析された行動とを関連付
けたルールが、現象/行動ルール生成部22により現象
/行動ルールとして生成される。
【0037】ステップ110として、教示内容を実現す
るための「α→a,β→b,γ→c,…」というルール
列が生成され、現象/行動ルールDB17に蓄積されて
終了する。
【0038】次に、このような教示により蓄積された現
象/行動ルールに基づいて実行する実行時の手順につい
て、図1及び図4を用いて述べる。
【0039】ステップ121として、現象解析部14が
ソフトウェア12の出力を現象類型DB15を参照して
どのような現象が発生しているかを常時解析している。
実行制御部18は、現象解析部14の解析結果を用い
て、時刻iにおいてユーザ13の操作を待つことなく自
動的に装置11が動作(以下、発火と称する)可能な全
ての行動の集合Aを、現象/行動ルールDB17より検
出する。ここで、ある時刻iで発火可能な行動とは、環
境Ei (α)により定まる現象の値が「真」でかつα→
aなるルールが存在した時の行動a、即ちルールα→a
が存在する場合に現象αが起きた時の行動aをいう。
【0040】ステップ122として、集合Aが空である
か否かを判断し、空であるときは終了する。集合Aが空
でない場合は次のステップ123へ移行する。
【0041】ステップ123において、実行制御部18
が集合Aに含まれた行動aを集合Aから取り出して、行
動実行部19に与える。行動実行部19は行動類型DB
20を参照し、行動aを解析して実行する上で必要なデ
ータに変換した後、行動aを実行する。
【0042】ステップ124として、集合Aから行動a
を取り除く。その後、ステップ125において時刻がi
+1になり、環境がEi からEi+1 に変化する。これに
伴い、現象解析部14が現象類型DB15を参照して現
象を解析する。この解析した結果は、実行制御部18に
与えられる。
【0043】ステップ126において、この環境Ei+1
における現象において発火可能な行動の集合A´を、実
行制御部18が現象/行動ルールDB17より検出す
る。
【0044】集合Aと集合A´とをマージし(A+A
´)、この新たな集合(A+A´)により環境Ei+1
おける発火可能な現象の集合を得る。この後、ステップ
122に戻る。
【0045】また、他の具体例として文献を検索するソ
フトウェアに本実施例を適用してカスタマイズする場合
について説明する。
【0046】従来は、図7を用いて説明したように、
「検索ボタン12を押す、ファイル表示フィールド13
中のハイライトされた文字列14を含む行を検索結果表
示フィールド15に複写する、検索ボタン12を押
す。」という実演を行ない、コンピュータが帰納推論を
行なう。しかし、コンピュータが正しくユーザの意図を
認識するまで複数回に渡って実演を繰り返さなければな
らず、また機能推論により正しい機能の付加が実現され
ない場合があるといった問題があった。例えば、ファイ
ル表示フィールド13に、ハイライトされた文字列14
が複数箇所に渡って存在する場合、ユーザが1つの文字
列14についてのみ「文字列14の検索、検索結果表示
フィールド15への転写」という実演をしたのでは、他
の文字列14に対して自動的に検索を行なわない場合が
あった。
【0047】本実施例ではユーザが1つの文字列14に
ついてのみ1回実演するだけで、以降他の全ての文字列
14に対しても自動的に検索を行なう機能が付加され
る。 (1) 検索ボタン12を押す。キーワードと一致する
文字列14がファイル表示フィールド13にある場合、
ハイライトされる。 (2) 注目する現象を選択し指定する。即ち、メニュ
ーの中から「ハイライトされた文字列14が存在する」
を選択する。 (3) ハイライトされた文字列14を含む行を検索結
果フィールド15に複写する。 (4) 検索ボタン12を押す。
【0048】これにより教示が終了する。即ち、「ハイ
ライトされた文字列14が存在する」という現象が起き
ると「検索ボタンを押す」という行動を1回教示するだ
けでルールとして定義され、以降正確にこの制御機能が
実現される。
【0049】次に、キーワード及び検索依頼先を入力し
て検索を行うソフトウェアのカスタマイズに本実施例を
適用した場合について、図5を用いて説明する。
【0050】キーワード入力フィールド71に、キーワ
ードを例えば「電機」というように入力する。同様に、
検索依頼先フィールド72に検索依頼先名を入力する。
この後、検索ボタン73を押すと検索結果表示フィール
ド74に検索結果として、例えば「日立、松下、Son
y、…」といった文字列が表示される。この検索結果表
示フィールド74に表示された文字は、任意の長さの文
字列として他のフィールド、例えば文書作成フィールド
75等に自由に複写することができる。
【0051】このような検索を行うソフトウェアが存在
しており、ユーザが本実施例に従ってカスタマイズを行
うものとする。
【0052】先ず、下準備として検索結果表示フィール
ド74、文書作成フィールド75、及び検索ボタン73
に対して起こり得る現象と、これに対してユーザが取り
得る行動とを類型化し、現象類型ルールDB17及び行
動類型DB20にそれぞれ格納しておく。
【0053】検索結果表示フィールド74に関しては、
「文字列が存在する」、あるいは「表示内容が変化し
た」等の現象が起こり得る。さらに、この現象が起きた
場合、ユーザは「文字列を消す」、「新たに文字列を書
く」、「任意の長さの文字列を他フィールドに移す」等
の行動を取ることが考えられる。
【0054】例えば、「検索結果が存在した場合、検索
結果を全て文書作成フィールドに転記する」という機能
の追加を次の手順に従って行う。 (1) 教示開始を宣言する。 (2) 「検索結果表示フィールド74に文字がある場
合」という現象を指定する。具体的には、次の手順でこ
の現象の指定を行う。
【0055】(i) 検索結果表示フィールド74を指定す
る。
【0056】(ii)「文字列が存在する」、「内容が変化
している」等の現象の候補がメニュー表示される。
【0057】(iii) 「文字列が存在する」という現象を
選択し指定する。 (3) 「結果を全て文書作成フィールド75に転記す
る」という行動を行う。 (4) 教示終了を宣言する。
【0058】このような教示をユーザが行うことで、
「検索の結果が存在した場合」という現象と、「検索結
果を全て文書作成フィールドに転記する」という行動と
がルール化されて現象/行動ルールDB17に格納され
る。
【0059】教示が終了すると、以降装置11は自動的
に実行モードへ移行する。検索結果表示フィールド74
に文字列が存在すると、ユーザの操作を待たずに自動的
に文書作成フィールド75へ転記するという、条件分岐
を持つ機能が追加されることになる。
【0060】また、「文書作成フィールド75の行全て
について、それらの行を検索依頼先としてキーワード検
索を行なう」というループ機能を追加するカスタマイズ
を行なうこともできる。この場合の手順も、図5を用い
て説明した条件を持つ機能追加の場合と同様であり、図
6を用いて述べる。 (1) 教示開始を宣言する。 (2) 「文書作成フィールド75に文字列がある場
合」という現象を指定する。 (3) 「検索依頼先フィールド72に一行分の文字
列、例えば「日立 wais.hitachi.co.jp 」75aとい
う文字列を移す」という行動を行なう。 (4) 「キーワードを入力する」という行動を行な
う。 (5) 「検索ボタンを押す」という行動を行なう。 (6) 教示終了を宣言する。
【0061】これにより、「文書作成フィールド75に
文字列がある場合」という現象と、「検索依頼先フィー
ルド72に一行移す、キーワードを入力する、検索ボタ
ンを押す」という行動とがルール化されて現象/行動ル
ールDB17に格納される。
【0062】この後、実行モードに移行する。「文書作
成フィールド75に文字列がある」限り、文字列が存在
しなくなるまで一行ずつ内容が転記され、検索が行われ
る。このようにして、ループ機能の追加が実現される。
【0063】あるいは、本実施例を適用することで他の
様々な機能を追加することもできる。例えば、「時刻表
示フィールド76に表示された時刻が「10:00」で
ある場合」という現象が起きた時、「検索を行なう」と
いう行動がとられ、さらに引き続いて「結果表示フィー
ルド75に変化がある場合」という現象が起きた時、
「文書作成フィールド75に移す」という行動をとる、
という教示を行なったとする。この場合には、毎日10
時になると定期的に検索を行ない、新たな結果が加わっ
た場合には文書作成フィールド75に移すという機能が
付加されることになる。
【0064】以上のように、本実施例によればユーザが
コンピュータの内部動作やソフトウェアに関する専門的
知識を持つことなく、具体的に操作を実演するだけで、
複雑な制御構造を既存のアプリケーションソフトウェア
に追加するというカスタマイズが可能である。しかも、
ユーザに必要な教示は一回だけでよく、帰納推論等を用
いることなく正確にユーザの意図する機能を実現するこ
とができる。
【0065】上述した実施例は一例であり、本発明を限
定するものではない。実施例では、電子メールの受信や
文献あるいはキーワードの検索を行なうソフトウェアに
対して本発明を適用した場合を例にとり説明したが、こ
のようなソフトウェアには限定されない。画面上の表示
に対してユーザが行動を取り得るソフトウェアが存在す
る場合、幅広く本発明を適用してカスタマイズを行なう
ことができる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、現
象に対してユーザがとるべき行動を実演することで現象
と行動との関係を示す現象/行動ルールが生成されて蓄
積され、以降対応するルールが存在する時には所定の現
象が起こると自動的に行動するようになり、ソフトウェ
アに対し条件分岐等の制御構造を持った機能を容易に追
加することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるソフトウェアの作成方
法を実現する装置の構成を示したブロック図。
【図2】同ソフトウェアの作成方法で導入している現象
/行動モデルの概念を説明するための説明図。
【図3】同ソフトウェアの作成方法において教示時にお
ける処理の手順を示したフローチャート。
【図4】同ソフトウェアの作成方法において実行時にお
ける処理の手順を示したフローチャート。
【図5】同ソフトウェアの作成方法を用いて既存の検索
ソフトウェアにカスタマイズを行なう場合の画面の表示
を示した説明図。
【図6】同ソフトウェアの作成方法を用いて既存の検索
ソフトウェアにカスタマイズを行なう場合の画面の表示
を示した説明図。
【図7】文献検索を行なうソフトウェアにおける画面の
表示を示した説明図。
【符号の説明】
11 装置 12 ソフトウェア 13 ユーザ 14 現象解析部 15 現象類型DB 16 教示制御部 17 現象/行動ルールDB 18 実行制御部 19 行動実行部 20 行動類型DB 21 行動解析部 22 現象/行動ルール生成部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大 塚 玲 神奈川県横浜市保土ケ谷区星川2−16−1 ステージ星川605 (72)発明者 楠 木 規 央 神奈川県横浜市港南区笹下1−8−12− 301 (72)発明者 清 野 龍 介 神奈川県横浜市保土ケ谷区岩井町122−1 クイーンハイツ保土ケ谷803 (72)発明者 篠 原 健 東京都町田市三輪緑山3−6−6

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対話的手法を用いてソフトウェアをカスタ
    マイズする方法において、 現象を指定する対象の指定を行なわせ、この指定された
    対象に起こり得る全ての現象を、現象を類型化したもの
    が格納されている現象類型データベースを参照して提示
    し、選択させるステップと、 指定された現象に対応してとられた行動を、行動を類型
    化したものが格納されている行動類型データベースを参
    照していかなる行動であるかを解析するステップと、 選択された前記現象と解析された前記行動とを関連付け
    る現象/行動ルールを生成し、現象/行動ルールデータ
    ベースに格納するステップと、 所定の時点において、環境Ei のもとで発火可能な行動
    の集合A1を前記現象/行動ルールデータベースから検
    出するステップと、 前記集合A1に行動aが含まれている場合、この前記行
    動aを前記集合A1から取り出して実行する実行ステッ
    プと、 前記集合A1から前記行動aを取り除き、環境が前記環
    境Ei から前記環境Ei+1 に変化するステップと、 前記環境Ei+1 のもとで発火可能な行動の集合A2を前
    記現象/行動ルールデータベースから検出するステップ
    と、 前記集合A1及びA2をマージし、前記実行ステップに
    戻るステップとを含むことを特徴とする対話的手法を用
    いたソフトウェアのカスタマイズ方法。
  2. 【請求項2】対話的手法を用いてソフトウェアをカスタ
    マイズする装置において、 現象を類型化して蓄積する現象類型データベースと、 行動を類型化して蓄積する行動類型データベースと、 現象を指定する対象の指定が行なわれると、前記現象類
    型データベースを参照して指定された対象に起こり得る
    全ての現象を提示し、いずれかの現象を選択させる教示
    制御部と、 選択された現象に対応して取られた行動がいかなるもの
    であるかを前記行動類型データベースを参照して解析す
    る行動解析部と、 選択された前記現象と、解析された前記行動とを関連付
    ける現象/行動ルールを生成し、前記現象/行動ルール
    データベースに蓄積する現象/行動ルール生成部と、 所定の時点において、環境Ei のもとで発火可能な行動
    の集合A1を前記現象/行動ルールデータベースから検
    出し、前記集合A1に行動aが含まれている場合この行
    動aを前記集合A1から取り出し、前記集合A1から前
    記行動aを取り除き、前記環境Ei から変化した前記環
    境Ei+1 のもとで発火可能な行動の集合A2を前記現象
    /行動ルールデータベースから検出し、前記集合A1及
    びA2をマージする実行制御部と、 前記実行制御部によって取り出された前記行動aを実行
    する行動実行部とを備えたことを特徴とする対話的手法
    を用いたソフトウェアのカスタマイズ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11110464A (ja) * 1997-10-03 1999-04-23 Nri & Ncc Co Ltd 電子証券の発行、移転、証明、消去のための処理システム及びその処理方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH11110464A (ja) * 1997-10-03 1999-04-23 Nri & Ncc Co Ltd 電子証券の発行、移転、証明、消去のための処理システム及びその処理方法

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