JPH0726281A - 油の脱臭方法 - Google Patents

油の脱臭方法

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JPH0726281A
JPH0726281A JP5191630A JP19163093A JPH0726281A JP H0726281 A JPH0726281 A JP H0726281A JP 5191630 A JP5191630 A JP 5191630A JP 19163093 A JP19163093 A JP 19163093A JP H0726281 A JPH0726281 A JP H0726281A
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JP
Japan
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oil
deodorant
deodorizing
deodorize
exchange resin
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JP5191630A
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English (en)
Inventor
Motoyasu Nakanishi
幹育 中西
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Suzuki Sogyo Co Ltd
Original Assignee
Suzuki Sogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油の悪臭を効果的にまた安全に除去乃至防止
して、油を脱臭する。 【構成】 脱臭剤1を通油孔を有する容器2内に収納し
て、作動用又は潤滑用等の油12内に配置する。この脱
臭剤1は、殺菌性金属イオンを含有するアルミノ珪酸塩
の被覆を細孔表面に有するシリカゲルから成っている。
このシリカゲルの細孔内で殺菌性金属イオンは迅速に拡
散し、細菌と大きな接触面積において接触する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧作動機械等に用い
られる作動用の油や、切削等の材料加工また機械の各部
位の作動を円滑にするために用いられる潤滑用の油内に
生じた悪臭原因や細菌等を除去して油の悪臭を除去する
油の脱臭方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば、金属の切削加工等を行
う場合、切削工具の保護や加工品の品質の向上のため
に、潤滑性や冷却性を有する潤滑用の油をタンクから供
給し、加工部に吹き付けることが行われる。また、例え
ば、油圧エレベータの如き油圧作動機械には、作動流体
として油が用いられ、タンクから供給されポンプにより
加圧された圧力油によりかごの上昇等を行っている。
【0003】しかし、これらの作動用又は潤滑用の油
は、タンク等に置かれて使用されているうちに何らかの
原因により吸湿し、その結果、バクテリア等の細菌がこ
れらの油を栄養素として繁殖し、悪臭を発生するように
なる。また、これらの油は、長年使用されると、酸化等
により劣化してパラフィン列炭化水素等の悪臭ガスを発
生することがある。一方、この油の劣化を防止するため
に酸化防止剤や防錆剤を、また耐摩耗性剤等を添加する
と、これらの添加剤を発生因子として、芳香族炭化水素
や硫化物等のガスが発生し、却って悪臭を放つ結果とな
ることがある。これらの原因により発生する悪臭は、作
業環境に悪影響を与え、また油圧エレベーター等の油圧
機械の利用者等にも不快感を与えるので、これを防止乃
至除去する必要がある。
【0004】ここに油の悪臭を除去乃至防止するために
は、油自体を交換することが考えられるが、これは非常
に手間と費用を要する。このため、従来から、油の脱臭
を図る方法として、油原液を希釈する際に減菌された水
道水を用いたり、酸化防止剤や防錆剤等の防腐剤を用い
ることが行われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、減菌された水
道水を用いる従来技術では、必ずしも充分な脱臭効果を
有しない上にその脱臭効果を長期にわたって維持するこ
とができない。また、従来の防腐剤を用いる方法も、油
内での耐久性が低く定期的に防腐剤を補給しなければな
らない等長期間効果を維持することができない。更に、
この方法では多量の防腐剤を用いなければ充分な効果を
発揮することができない反面、刺激性が強く多量に用い
ると人体に影響を与えるため、結果的に少量しか使用す
ることができず充分な脱臭効果を期待することができな
かった。また、これらの防腐剤は上述したように却って
悪臭原因となることもある。
【0006】特に、従来は、酸化防止剤等の防腐剤では
なく脱臭剤を油に添加して脱臭をするという試みは少な
く、また、脱臭剤により油を脱臭するにしても、油内で
の耐久性が低い等の性質から、油内で長期にわたって効
果的に脱臭を図ることはできず、脱臭剤を油に有効に適
用して油を脱臭する方法はなかった。また、特に有機系
の脱臭剤は毒性が強いため、これを用いて油を脱臭する
ことは安全性の点で問題があった。更に、脱臭剤を用い
る場合、これを如何にして油内に配置するかも問題であ
った。
【0007】本発明の目的は、上記の欠点を回避し、油
の悪臭を効果的に、かつ安全に防止乃至除去することが
できる油の脱臭方法を提供することにある。また、この
効果的で安全な脱臭効果を長期にわたって維持すること
ができる油の脱臭方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するための第1の手段として、作動用又は潤滑用等
の油に殺菌性金属イオンを含有するアルミノ珪酸塩の皮
膜を細孔表面に有するシリカゲルから成る脱臭剤を添加
して油を脱臭することを特徴とする油の脱臭方法を提供
し、この場合、脱臭剤は通油孔を有する容器内に収納さ
れて油内に配置されていることが有効的である。
【0009】また、本発明は、上記の課題を解決するた
めの第2の手段として、作動用又は潤滑用等の油に酸化
亜鉛と二酸化チタン及び水の緊密結合体粒子の集合体か
ら成る脱臭剤を添加して油を脱臭することを特徴とする
油の脱臭方法を提供し、この場合も、脱臭剤は通油孔を
有する容器内に収納されて油内に配置されていることが
有効的である。
【0010】更に、本発明は、上記の課題を解決するた
めの第3の手段として、作動用又は潤滑用等の油に酸化
亜鉛と、酸化アルミニウム及び酸化珪素のいずれか一方
との緊密結合体粒子の集合体から成る脱臭剤を添加して
油を脱臭することを特徴とする油の脱臭方法を提供し、
この場合も同様に、脱臭剤は通油孔を有する容器内に収
納されて油内に配置されていることが有効的である。
【0011】最後に、本発明は、上記の課題を解決する
ための第4の手段として、作動用又は潤滑用等の油に5
0〜98重量%のアニオン交換樹脂と50〜2重量%の
カチオン交換樹脂との混合体から成る脱臭剤を添加して
油を脱臭することを特徴とする油の脱臭方法を提供し、
この場合も、脱臭剤は通油孔を有する容器内に収納され
て油内に配置されていることが有効的である。
【0012】
【作用】上記第1の手段に示すように、殺菌性金属イオ
ンを含有するアルミノ珪酸塩をシリカゲルを担持基体と
して皮膜した脱臭剤を用いて油を脱臭すると、シリカゲ
ルは多数の細孔を有し表面積が大きいので、殺菌性金属
イオンが孔内を迅速に拡散し、殺菌性金属イオンと細菌
との接触面積が大きくなるため、効果的に殺菌による油
の脱臭を図ることができ、また、この脱臭剤は無機系で
あるため、油を安全に脱臭することができる。更に、こ
のシリカゲルと、金属イオンを含有するアルミノ珪酸塩
は化学的に結合しているため、油内に配置しても微粉化
されて劣化することがなく、長期にわたってその殺菌に
よる脱臭効果を維持することができる。
【0013】また、上記第2の手段に示すように、酸化
亜鉛と、二酸化チタン及び水の緊密結合体粒子の集合体
から成る脱臭剤を添加して油を脱臭すると、効果的に油
の悪臭ガスを吸着して脱臭を図ることができ、また、こ
の脱臭剤は毒性が低い酸化亜鉛、二酸化チタン及び水か
ら成っているため、油を安全に脱臭することができる。
【0014】更に、上記第3の手段に示すように、酸化
亜鉛と、酸化アルミニウム及び酸化珪素のうちいずれか
一方又は双方との緊密結合体粒子の集合体から成る脱臭
剤を添加して油を脱臭すると、効果的に油の悪臭ガスを
吸着して脱臭を図ることができ、また、この脱臭剤は毒
性が低い酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化珪素から成
っているため、油を安全に脱臭することができる。
【0015】最後に、上記第4の手段に示すように、5
0〜98重量%のアニオン交換樹脂と50〜2重量%の
カチオン交換樹脂の混合体から成る脱臭剤を添加して油
を脱臭すると、アニオン交換樹脂が悪臭ガスを除去する
と共に、このアニオン交換樹脂が放出することがある別
の悪臭ガスをカチオン交換樹脂が吸着するため、油の悪
臭ガスを効果的に除去して脱臭することができ、また、
この脱臭剤は毒性が低いアニオン交換樹脂及びカチオン
交換樹脂から成っているため、油を安全に脱臭すること
ができる。
【0016】なお、上記第1乃至第4の手段において、
脱臭剤を容器に収納すると、これらの脱臭剤を油内にお
いて沈殿等させることなく最も効果的に脱臭作用を発揮
することができる位置に配置することができ、また、こ
の容器に通油孔を設けてあるので、脱臭すべき油が容器
内に配置されたこれらの脱臭剤に接触することができる
ため、油を有効に脱臭することができる。
【0017】
【実施例】本発明の第1の実施例について詳細に説明す
ると、この実施例においては、作動用又は潤滑用等の油
に殺菌性金属イオンを含有するアルミノ珪酸塩の皮膜を
細孔表面に有するシリカゲルから成る脱臭剤を添加して
作動用又は潤滑用等の油を脱臭する。
【0018】シリカゲルは、珪酸アルカリ水溶液に塩酸
を加えて生じた白色ゲル状の沈殿を乾燥することにより
生成される。このシリカゲルは、SiO2 を主成分とす
る非晶質の多孔性物質であり、内部に多数の細孔を有し
表面積が大きい。このため、シリカゲルを殺菌性金属イ
オンを含有するアルミノ珪酸塩の担持基体とすると、殺
菌性金属イオンとバクテリア等の細菌との接触面積が大
きくなり細菌に対する反応速度が増大し、効果的に殺菌
による油の脱臭を行うことができる。
【0019】従って、本発明に用いるシリカゲルとして
は、内部に多数の細孔が発達し、細孔容積、細孔径及び
表面積が大きなものが好ましい。具体的には、細孔容積
が少なくとも0.3cm2 /g以上、細孔径が少なくと
も50Å以上、また、表面積が少なくとも100m2
g以上のシリカゲルを用いることが望ましい。また、こ
のように細孔容積や表面積が大きいシリカゲルは、非常
に多孔質で細孔表面が極めて活性であるため、このよう
なシリカゲルを用いると、後に述べるように、アルミノ
珪酸塩の皮膜を細孔の活性表面に形成させ、殺菌性金属
をイオン交換により安定して保持させる際に、金属イオ
ンの拡散が迅速に行われて、シリカゲルの細孔表面にお
いて化学反応が円滑に行われる。なお、シリカゲルに
は、粉末状、粒子状等様々な形状があるが、後に述べる
化学処理により脱臭剤として生成する場合の反応性を考
慮すると、細かな形状のものを用いるのが好ましい。
【0020】殺菌性金属イオンとしては、例えば、銀、
銅、亜鉛、水銀、錫、鉛、ビスマス、カドミウム、クロ
ムのうちいずれか1種又は2種以上を組み合わせて用い
ることができるが、液状である油内で殺菌による脱臭作
用を効果的に発揮させるためには、銀若しくは亜鉛又は
銀と亜鉛の複合物を用いることが望ましい。このよう
に、この第1の実施例は、殺菌性金属イオンを用いてい
るため、特に、細菌を原因とする悪臭に有効である。
【0021】アルミノ珪酸塩は、主にAl22 とSi
2 と塩基からなり、SiO2 /Al22 モル比が
1.4〜40の範囲であるものを使用することができ
る。また、このアルミノ珪酸塩から成る皮膜は、結晶質
でも非晶質でもよいし、両者が併存しているものでも用
いることができる。
【0022】脱臭剤は、上述した多孔質のシリカゲルに
アルミノ珪酸塩を皮膜した後、殺菌性金属イオンをアル
ミノ珪酸塩の皮膜中にイオン交換により担持させること
により製造される。具体的には、まず、多孔質のシリカ
ゲルを常温又は加温下においてアルカリ溶液とアルミン
酸塩溶液で化学処理することにより、シリカゲルの細孔
表面に存在するSiO2 を反応させてアルミノ珪酸塩の
皮膜を細孔の活性表面を中心として形成する。この場
合、アルカリ溶液としては、例えば、NaOH、KO
H、LiOHの如きアルカリ金属の水酸化物の溶液を用
いることができる。また、アルミン酸塩溶液としては、
例えば、NaAlO2 、KAlO2 。LiAlO2 の如
きアルカリ金属のアルミン酸塩溶液を用いることができ
る。
【0023】次いで、上記化学処理がされたシリカゲル
を、バッチ法又はカーラム法等により水洗し、固相に存
在する過剰のアルカリや金属成分を除去した後、上記の
殺菌性金属イオンを含む塩類の中性乃至微酸性液で処理
して、殺菌性金属イオンをアルミノ珪酸塩の皮膜中のイ
オン交換可能な金属Mと、常温又は加温下で、イオン交
換させて、殺菌性金属イオンをイオン結合によりアルミ
ノ珪酸塩の皮膜中に安定的に保持させる。なお、殺菌性
金属イオンを含む塩類の中性乃至微酸性液としては、例
えば、硝酸塩、硫酸塩、塩酸塩等(殺菌性金属イオンと
して、特に、銀や亜鉛を用いる場合には、酢酸銀や酢酸
亜鉛)を用いることができる。最後に、このような処理
を経たシリカゲルを殺菌性金属イオンが認められなくな
るまで水洗した後、100〜110℃で乾燥することに
より、脱臭剤を製造する。
【0024】このように、殺菌性金属イオンを含有する
アルミノ珪酸塩は、担持基体であるシリカゲルに化学的
に安定して結合しているため、油内において劣化するこ
とがなく、長期にわたってその効果的な殺菌による脱臭
作用を保持することができる。また、この脱臭剤は、無
機系であるため毒性が低く、安全に油の脱臭を行うこと
ができる。なお、イオン交換時に、殺菌性金属イオンを
含む塩類の中性乃至微酸性液の濃度や組成、また、イオ
ン交換の反応温度や時間等を調整して、殺菌性金属の総
量を脱臭剤の表面積100m2 当り少なくとも0.00
3ミリモル、好ましくは0.005ミリモル以上とする
ことにより、アルミノ珪酸塩の皮膜に含有された殺菌性
金属イオンの加水分解に基づいて発生する酸化物、塩基
性塩等の生成物により、形成されたアルミノ珪酸塩の皮
膜が汚染されて、その殺菌作用が低下することを防止で
きる。
【0025】なお、上記のアルミノ珪酸塩の皮膜のイオ
ン交換可能な金属Mとして、主として、リチウム、ナト
リウム、カリウム等のアルカリ金属を用い、このアルカ
リ金属の量を、アルミン酸塩溶液の濃度、反応時間、反
応温度等を調節することにより、無水水準で脱臭剤の1
g当たり2.57ミリモル以下にすることが望ましい。
アルカリ金属の量が多いと、アルカリ金属イオンの加水
分解により生成するアルカリ等が脱臭剤の物性に影響を
与えるためである。例えば、アルカリ金属の量が多い
と、各種エネルギーの光を照射した場合、その照射量の
増加に伴い脱臭剤の耐候性を悪化させるため、このよう
にアルカリ金属の量を制限すると、耐熱性が向上し、加
熱下でこの脱臭剤を使用することが可能となる。
【0026】以上の脱臭剤により脱臭される作動用又は
潤滑用等の油としては、例えば、油圧エレベータに用い
られる油や、金属の切削加工の際に用いられる油等が挙
げられるが、勿論これらの油に限定されるわけではな
く、広く油一般に適用することができる。これらの油に
脱臭剤を添加する場合、脱臭剤を容器に収納して油内に
配置することが望ましい。これにより、脱臭剤を油内に
おいて沈殿等させることなく最も効果的に脱臭作用を発
揮することができる位置、例えば油が流れている箇所等
に配置することができる。
【0027】具体的には、図1に示すように、貯蔵タン
ク10内の油12をポンプ14等により吸上げて浄化槽
16内を循環させる装置において、容器2に収納された
脱臭剤1を、この浄化槽16の排出口16A付近に配置
することが考えられる。その他、油を供給するポンプの
直前等油の流れのある場所に配置してもよいし、特に沈
殿等を考慮する必要がない場合には、微粒状の脱臭剤を
油内に直接添加してもよい。また、この脱臭剤を収納す
る容器は、通油孔を有していることが必要である。これ
により、脱臭すべき油が容器内に流入し、脱臭剤と接触
して有効に脱臭される。このようにして、油を脱臭した
結果、数週間後、人の感応では、確実に悪臭が減少した
のが確認された。
【0028】次に、本発明の第2の実施例について説明
すると、この実施例においては、作動用又は潤滑用等の
油に酸化亜鉛と二酸化チタン及び水の緊密結合体粒子の
集合体から成る脱臭剤を添加して作動用又は潤滑用等の
油を脱臭する。
【0029】この脱臭剤は、水可溶性チタン化合物及び
水可溶性亜鉛化合物の混合水溶液と、アルカリ性水溶液
とを混合することにより生じる緊密結合体粒子である沈
殿物を乾燥させることにより製造される。この水可溶性
チタン化合物としては、硫酸チタン、塩化チタン、硝酸
チタン等を用いることができ、水可溶性亜鉛化合物とし
ては、硫酸亜鉛、塩化亜鉛、硝酸亜鉛、酢酸亜鉛等を用
いることができる。また、中和用に用いられるアルカリ
性水溶液としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等を用いる
ことができる。このように、この第2の実施例に用いる
脱臭剤は、無毒性の酸化亜鉛、二酸化チタン及び水から
成っているため安全に油を脱臭することができる。
【0030】このようにして脱臭剤を製造する場合、水
可溶性チタン化合物と水可溶性亜鉛化合物との混合割合
は、二酸化チタン対酸化亜鉛のモル比で、1対9〜9対
1、望ましくは、3対7〜7対3とすることが好まし
い。この範囲を逸脱する割合で両者を混合すると、酸化
亜鉛又はチタン酸のいずれか一方のみの場合の吸着特性
と変わらず、充分な吸着特性を発揮する脱臭剤を得るこ
とができないからである。
【0031】また、水可溶性チタン化合物及び水可溶性
亜鉛化合物の混合液と、アルカリ性水溶液との混合後の
合体液のpHが6〜11、望ましくは、7〜9になるよ
うに両者を混合することが重要である。合体液のpHが
6より低いか11より高いと、水溶液中への水酸化亜鉛
の溶解度が大きくなり、生じる沈殿物への亜鉛の歩留ま
りが悪くなるためである。
【0032】更に、水可溶性チタン化合物及び水可溶性
亜鉛化合物の混合液と、アルカリ性水溶液とを混合する
場合、同時に混合することが重要である。同時ではな
く、水可溶性チタン化合物及び水可溶性亜鉛化合物の混
合液に、アルカリ性水溶液を添加したり、逆にアルカリ
性水溶液に、水可溶性チタン化合物及び水可溶性亜鉛化
合物の混合液を添加すると、チタン酸と水酸化亜鉛の沈
殿生成領域が異なるために、チタン酸と水酸化亜鉛がそ
れぞれ、純粋に近いチタン酸粒子及び酸化亜鉛粒子を形
成し、単なる混在物としての沈殿が生じるため、充分な
吸着特性を発揮することができない。
【0033】上記の混合は、20℃〜80℃、望ましく
は、40℃〜50℃の温度下で行なうことが好ましい。
また、混合により生成された沈殿物は、濾過、洗浄後1
00℃〜220℃、望ましくは、150℃〜220℃の
温度下で乾燥させることが好ましい。
【0034】このようにして製造された脱臭剤は、特に
吸着特性に優れ、例えば、硫化水素、メルカプタン、ア
ミン、アルデビド等の悪臭ガスを原因とする悪臭に有効
である。また、この脱臭剤を添加して脱臭すべき油や、
油内への配置については、第1の実施例とほぼ同様であ
る。なお、この脱臭剤は、400℃付近まで良好な吸着
特性を有するため、高温状態でも使用することができ
る。
【0035】更に、本発明の第3の実施例について述べ
ると、この実施例においては、作動用又は潤滑用等の油
に酸化亜鉛と、酸化アルミニウムと酸化珪素のうちいず
れか一方又は双方との緊密結合体粒子の集合体から成る
脱臭剤を添加して油を脱臭する。
【0036】この脱臭剤は、水可溶性亜鉛化合物と、水
可溶性アルミニウム及び水可溶性珪素化合物のうちいず
れか一方又は双方を用い、それぞれの水溶液を適当量の
酸又はアルカリ性水溶液を加えて合体させることにより
生じる緊密結合体粒子である沈殿を乾燥させることによ
り製造される。この水可溶性亜鉛化合物としては、硫酸
亜鉛、塩化亜鉛、硝酸亜鉛、等を用いることができる。
また、水可溶性アルミニウム化合物としては、硫酸アル
ミニウム等を用いることができ、水可溶性珪素化合物と
しては、珪素ナトリウム、珪素カリウム等を用いること
ができる。更に、酸性水溶液としては、硫酸、塩酸等の
水溶液を、アルカリ性水溶液としては、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等の金属水酸化物の水溶液を用いる
ことが望ましい。このように、この第2の実施例に用い
る脱臭剤は、無毒性の酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸
化珪素から成っているため安全に油を脱臭することがで
きる。
【0037】このようにして脱臭剤を製造する場合、水
可溶性亜鉛化合物と、水可溶性アルミニウム化合物及び
水可溶性珪素化合物のいずれか一方又は双方との混合割
合は、酸化亜鉛対酸化アルミニウム及び酸化珪素のいず
れか一方又は双方のモル比で、5対95〜95対5とす
ることが好ましい。この範囲を逸脱する割合で混合する
と、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化珪素を単独で用
いた場合の吸着特性と変わらず、充分な吸着特性を発揮
する脱臭剤を得ることができないからである。
【0038】また、水可溶性亜鉛化合物と、水可溶性ア
ルミニウム化合物及び水可溶性珪素化合物のうちいずれ
か一方又は双方との混合後の合体液のpHが7〜12の
範囲となるように混合することが重要である。酸化亜鉛
の水可溶性塩の水溶液から沈殿を生じるpHの範囲は7
〜14、酸化アルミニウムの場合は4〜12、また酸化
珪素の場合は0〜12であるため、いずれかの成分しか
有しない粒子が沈殿して充分な吸着特性が得られなくな
るのを防ぐため、共通のpHである7〜12とする必要
がある。
【0039】上記の混合は、20℃〜80℃、望ましく
は、40℃〜60℃の温度下で行なうことが好ましい。
また、混合により生成された沈殿物は、濾過、洗浄後1
00℃〜300℃、望ましくは、120℃〜250℃の
温度下で乾燥させることが好ましい。
【0040】このようにして製造された脱臭剤は、特に
吸着特性に優れ、例えば、硫化水素、メルカプタン、ア
ミン、アルデビド等の悪臭ガスを原因とする悪臭に有効
である。また、この脱臭剤を添加して脱臭すべき油や、
油内への配置については、第1の実施例とほぼ同様であ
る。なお、この第3の実施例における脱臭剤も、400
℃付近まで良好な吸着特性を有するため、高温状態でも
使用することができる。
【0041】最後に、本発明の第4の実施例について述
べると、この実施例においては、作動用又は潤滑用等の
油に50〜98重量%のアニオン交換樹脂と50〜2重
量%のカチオン交換樹脂との混合体から成る脱臭剤を添
加して油を脱臭する。
【0042】アニオン交換樹脂は、通常知られているも
のを用いることができ、一般的にR−N(CH3 )の基
を有し、通常塩化物の型で市販されているが、カチオン
交換樹脂と混合するため、これを苛性ソーダ水溶液を用
いて−OH型としたものを用いる。一方、カチオン交換
樹脂は、R−SO3 Hの基を有し、通常ナトリウム塩の
型で市販されているが、これを塩酸水溶液を用いて−H
型としたものを用いる。この両者を混合することによ
り、本実施例に用いる脱臭剤を製造する。このように、
この第3の実施例は、アニオン交換樹脂を用いているた
め、特に硫化水素の除去による脱臭に有効である。ま
た、これらのアニオン交換樹脂及びカチオン交換樹脂
は、毒性が低いため、油を安全に脱臭することができ
る。
【0043】このようにアニオン交換樹脂にカチオン交
換樹脂を混合するのは、アニオン交換樹脂はは硫化水素
を除去すると共に、微量のアミンなる悪臭ガスを放出す
ることがあり、カチオン交換樹脂はこのアミンを吸着し
て悪臭を除去するからである。従って、両者を混合した
本実施例においては、アニオン交換樹脂が硫化水素を除
去すると共に、カチオン交換樹脂がアニオン交換樹脂の
放出するアミンを除去し、油を効果的に脱臭することが
できる。
【0044】この場合、カチオン交換樹脂を2重量%未
満とすると、アミンを充分に除去することができない。
また、アニオン交換樹脂が放出するアミンは微量である
ため、2重量%以上であれば充分である反面、50重量
%を越えて混合することは無駄となり、また、却ってア
ニオン交換樹脂の重量%の減少により硫化水素を充分に
除去できなくなるおそれがある。従って、アニオン交換
樹脂とカチオン交換樹脂は、前者を50〜98重量%、
後者を50〜2重量%の割合で混合する必要があり、こ
れにより油を充分に脱臭することができる。
【0045】なお、この脱臭剤を添加して脱臭すべき油
や、油内への配置については、第1の実施例とほぼ同様
である。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、上記のように、殺菌性
金属イオンを含有するアルミノ珪酸塩を多数の細孔を有
し表面積の大きいシリカゲルを担持基体として皮膜した
脱臭剤を用いて油を脱臭しているため、殺菌性金属イオ
ンが孔内を迅速に拡散し、殺菌性金属イオンと細菌との
接触面積が大きくなるので、効果的に殺菌による油の脱
臭を図ることができ、また、この脱臭剤は無機系である
ため、油を安全に脱臭することができる実益がある上
に、このシリカゲルと、金属イオンを含有するアルミノ
珪酸塩は化学的に結合しているため、油内に配置しても
微粉化されて劣化することがなく、長期にわたってその
殺菌による脱臭効果を維持することができる実益があ
る。
【0047】また、本発明によれば、上記のように、酸
化亜鉛と、二酸化チタン及び水の緊密結合体粒子の集合
体から成る脱臭剤を添加して油を脱臭しているため、効
果的に油の悪臭ガスを吸着して脱臭を図ることができ、
また、この脱臭剤が毒性が低い酸化亜鉛、二酸化チタン
及び水から成っているため、油を安全に脱臭することが
できる実益がある。
【0048】更に、本発明によれば、上記のように、酸
化亜鉛と、酸化アルミニウム及び酸化珪素のうちいずれ
か一方又は双方との緊密結合体粒子の集合体から成る脱
臭剤を添加して油を脱臭しているため、効果的に油の悪
臭ガスを吸着して脱臭を図ることができ、また、この脱
臭剤が毒性が低い酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化珪
素から成っているため、油を安全に脱臭することができ
る実益がある。
【0049】最後に、本発明によれば、上記のように、
50〜98重量%のアニオン交換樹脂と50〜2重量%
のカチオン交換樹脂の混合体から成る脱臭剤を添加して
油を脱臭しているため、アニオン交換樹脂が悪臭ガスを
除去すると共に、このアニオン交換樹脂が放出すること
がある別の悪臭ガスをカチオン交換樹脂が吸着するの
で、油の悪臭ガスを効果的に除去して脱臭を図ることが
でき、また、この脱臭剤が毒性が低いアニオン交換樹脂
及びカチオン交換樹脂から成っているため、油を安全に
脱臭することができる実益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられる脱臭剤を容器に収納して油
内に配置した状態を示す概略図である。
【符号の説明】
1 脱臭剤 2 容器 10 貯蔵タンク 12 油 14 ポンプ 16 浄化槽 16A 排出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C10M 125/00 125:14 125:10) C10N 10:04 10:06 10:08 20:06 Z 30:00 G 40:08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動用又は潤滑用等の油に殺菌性金属イ
    オンを含有するアルミノ珪酸塩の皮膜を細孔表面に有す
    るシリカゲルから成る脱臭剤を添加して前記油を脱臭す
    ることを特徴とする油の脱臭方法。
  2. 【請求項2】 前記脱臭剤は通油孔を有する容器内に収
    納されて前記油内に配置されていることを特徴とする請
    求項1に記載の油の脱臭方法。
  3. 【請求項3】 作動用又は潤滑用等の油に酸化亜鉛と二
    酸化チタン及び水の緊密結合体粒子の集合体から成る脱
    臭剤を添加して前記油を脱臭することを特徴とする油の
    脱臭方法。
  4. 【請求項4】 前記脱臭剤は通油孔を有する容器内に収
    納されて前記油内に配置されていることを特徴とする請
    求項3に記載の油の脱臭方法。
  5. 【請求項5】 作動用又は潤滑用等の油に酸化亜鉛と、
    酸化アルミニウム及び酸化珪素のうちいずれか一方又は
    双方との緊密結合体粒子の集合体から成る脱臭剤を添加
    して前記油を脱臭することを特徴とする油の脱臭方法。
  6. 【請求項6】 前記脱臭剤は通油孔を有する容器内に収
    納されて前記油内に配置されていることを特徴とする請
    求項5に記載の油の脱臭方法。
  7. 【請求項7】 作動用又は潤滑用等の油に50〜98重
    量%のアニオン交換樹脂と50〜2重量%のカチオン交
    換樹脂との混合体から成る脱臭剤を添加して前記油を脱
    臭することを特徴とする油の脱臭方法。
  8. 【請求項8】 前記脱臭剤は通油孔を有する容器内に収
    納されて前記油内に配置されていることを特徴とする請
    求項7記載の油の脱臭方法。
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