JPH07266916A - 車両用油圧駆動装置 - Google Patents

車両用油圧駆動装置

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JPH07266916A
JPH07266916A JP6281194A JP6281194A JPH07266916A JP H07266916 A JPH07266916 A JP H07266916A JP 6281194 A JP6281194 A JP 6281194A JP 6281194 A JP6281194 A JP 6281194A JP H07266916 A JPH07266916 A JP H07266916A
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JP
Japan
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hydraulic
flow rate
valve
bypass passage
vehicle
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Application number
JP6281194A
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English (en)
Inventor
Kazuki Suzuki
和貴 鈴木
Takayuki Hayashi
孝幸 林
Yasutoshi Yamanaka
保利 山中
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポンプ能力を最大限に有効活用できる車両用
油圧駆動装置を提供すること。 【構成】 本実施例の車両用油圧駆動装置では、油圧ポ
ンプ1,油圧モータ3,流量制御弁5,パワーステアリ
ング装置(PS)7,オイルクーラ9,タンク11の順
に、直列状に閉回路K0が形成されているとともに、油
圧モータ3と並列に(第1電磁弁13が設けられた)第
1バイパス通路K1が形成されている。また、前記流量
制御弁5は、PS7の上流側(即ち、油圧モータ3及び
第1電磁弁13とPS7との間)に設けられるととも
に、流量制御弁5上流側と油圧ポンプ1上流側とを接続
して第2バイパス通路K2が設けられており、更に、前
記第1電磁弁13を制御する電子制御装置(ECU)1
5が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パワーステアリング装
置と油圧式冷却ファン等の車両用補機との駆動を、1つ
の油圧ポンプで共用駆動させる車両用油圧駆動装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、冷却ファンとパワーステアリ
ングとを1個の油圧ポンプで駆動する装置が提案されて
いる(特開昭62−292568号公報参照)。この装
置は、図5に示す様に、油圧ポンプP1と、冷却ファン
P2を駆動する油圧モータP3と、パワーステアリング
P4とが直列に(閉回路P5にて)接続されたものであ
り、更にこの装置には、前記閉回路P5と並列に、パワ
ーステアリングP4に供給する作動油を調節するための
電磁弁P6を備えたバイパス回路P7が設けられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記装置の実施例の一
つとして、油圧ポンプP1に現在のパワーステアリング
P4で使用されているいわゆるパワステポンプを用いる
ことが考えられるが、このパワステポンプをそのまま前
記装置に適用しようとすると、必ずしも好適ではないこ
とがある。
【0004】つまり、パワステポンプには、パワーステ
アリングP4の安定した操作を確保するために(油圧ポ
ンプP1の下流側に)吐出流量調整弁P8が備えられて
いるが、この吐出流量調整弁P8によって作動油の吐出
量が一定流量に調整されているために、ポンプ吐出量を
有効活用することができないという問題があった。
【0005】また、それによって、例えばラジエータや
コンデンサ等の放熱負荷が増大するときの様に、大きな
ファン能力が必要とされる場合に、油圧モータP3を適
切に駆動できず、十分なファン能力を確保できないとい
う問題があった。更に、ポンプ吐出量のうち、吐出流量
調整弁P8によって(ポンプ内のバイパス回路P9を介
して)バイパスする作動油が生じているので、油圧ポン
プP1の損失動力が増加するという問題があった。
【0006】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れたものであり、ポンプ能力を最大限に有効活用できる
車両用油圧駆動装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の請求項1の発明は、油圧ポンプと油圧モータとパワー
ステアリング装置とが作動油の流れの方向に沿ってこの
順序で直列に配列されるとともに、前記油圧モータに並
列に第1バイパス通路が配列され、且つ、該第1バイパ
ス通路には作動油の圧力もしくはその流量を制御する制
御手段が設けられた車両用油圧駆動装置において、前記
油圧モータと前記パワーステアリング装置との間に配置
されて前記作動油の流量を調節する流量制御弁と、該流
量制御弁の上流側と前記パワーステアリング装置の下流
側とを接続する第2バイパス通路と、を備えたことをこ
とを特徴とする車両用油圧駆動装置を要旨とする。
【0008】請求項2の発明は、前記流量調整弁は、圧
力感応式の調整弁であることを特徴とする前記請求項1
記載の車両用油圧駆動装置を要旨とする。請求項3の発
明は、前記第2バイパス通路は、前記流量調整弁に一体
に設けられている分岐流路から分岐していること特徴と
する前記請求項1又は請求項2記載の車両用油圧駆動装
置を要旨とする。
【0009】請求項4の発明は、油圧ポンプと油圧モー
タとパワーステアリング装置とが作動油の流れの方向に
沿ってこの順序で直列に配列されるとともに、前記油圧
モータに並列に第1バイパス通路が配列され、且つ、該
第1バイパス通路には作動油の圧力もしくはその流量を
制御する制御手段が設けられた車両用油圧駆動装置にお
いて、前記パワーステアリング装置の上流側と下流側と
を接続する第2バイパス通路と、該第2バイパス通路に
配置されて前記作動油の流量を調節する流量制御弁と、
を備えたことをことを特徴とする車両用油圧駆動装置を
要旨とする。
【0010】請求項5の発明は、前記流量調整弁は、電
子制御式の調整弁であることを特徴とする前記請求項4
記載の車両用油圧駆動装置を要旨とする。
【0011】
【作用】請求項1の発明では、油圧ポンプと油圧モータ
とパワーステアリング装置とが作動油の流れの方向に沿
ってこの順序で直列に配列されるとともに、油圧モータ
に並列に第1バイパス通路が配列されている。従って、
例えば放熱負荷等の運転状態に応じて制御手段を駆動す
ることによって、油圧モータに供給される作動油と第1
バイパス通路を流れる作動油の流量が調節される。特に
本発明では、油圧モータとパワーステアリング装置との
間に配置された流量制御弁によって、パワーステアリン
グ装置に供給される作動油の流量が所定量に調節され、
また、パワーステアリング装置の下流側とを接続する第
2バイパス通路によって、前記流量制御弁によって制限
された残余の作動油が、パワーステアリング装置の下流
側に逃がされる。
【0012】つまり、本発明では、従来のパワステポン
プの様に油圧ポンプに吐出流量調整弁とバイパスとを設
けるのではなく、パワーステアリング装置に対して前記
の所定位置に流量制御弁と第2バイパス通路とを設けて
いるので、油圧ポンプの吐出量が制限されることがな
く、油圧ポンプの有効活用が可能となる。そのため、フ
ァン能力が必要とされる場合でも、油圧ポンプの駆動力
を増加させて十分な作動油を供給することが可能であ
り、しかも、従来のパワステポンプ内のバイパスによる
ムダな流れがないので、油圧ポンプの損失動力増加を招
くことがない。
【0013】請求項2の発明では、流量調整弁として圧
力感応式の調整弁を用いるので、簡単な構成にもかかわ
らず、運転状態に応じた適切な流量制御が可能である。
請求項3の発明では、第2バイパス通路は流量調整弁に
一体に設けられている分岐流路から分岐している構成で
あるので、回路全体の構成をコンパクトにすることが可
能である。
【0014】請求項4の発明では、第2バイパス通路に
よって、パワーステアリング装置の上流側と下流側とが
接続されており、この第2バイパス通路に作動油の流量
を調節する流量制御弁が設けられている。つまり、この
流量制御弁によって、第2バイパス通路にて逃がされる
作動油の流量が調節されることによって、パワーステア
リング装置に供給される作動油の流量が調節されること
になる。その結果、前記請求項1と同様に、油圧ポンプ
の吐出量が制限されることがなく、油圧ポンプの有効活
用が可能となり、十分なファン能力を実現でき、しか
も、油圧ポンプの損失動力増加を招くことがない。
【0015】請求項5の発明では、流量調整弁として電
子制御式の調整弁を用いるので、例えば車速等に応じ
て、パワーステアリング装置に供給する作動油の流量を
任意に且つ精密に調節することが可能となる。ここで、
前記第2バイパス通路の接続されるパワーステアリング
装置の下流側とは、パワーステアリング装置から流出
し、その後油圧ポンプに導入される作動油の流路であれ
ば特に限定はなく、例えば第2バイパス通路が油圧ポン
プ自体に設けられた流路に直接に接続されていてもよ
い。
【0016】
【実施例】以下本発明に係る車両用油圧駆動装置の具体
例を図面を参照しながら説明する。図1は実施例1の車
両用油圧駆動装置を示すブロックダイアグラムである。 (実施例1)図1に示す様に、本実施例の車両用油圧駆
動装置では、油圧ポンプ1,油圧モータ3,流量制御弁
5,パワーステアリング装置(以下PSと称す)7,オ
イルクーラ9,タンク11の順に、直列状に閉回路K0
が形成されているとともに、油圧モータ3と並列に(第
1電磁弁13が設けられた)第1バイパス通路K1が形
成されている。また、前記流量制御弁5は、PS7の上
流側(即ち、油圧モータ3及び第1電磁弁13とPS7
との間)に設けられるとともに、流量制御弁5上流側と
油圧ポンプ1上流側とを接続して第2バイパス通路K2
が設けられており、更に、前記第1電磁弁13を制御す
る電子制御装置(ECU)15が設けられている。
【0017】以下各構成について詳細に説明する。油圧
ポンプ1は、図示しない車両用の原動機によって、プー
リ17を介して回転駆動され、エンジン回転数に比例し
てその回転数が決まる。この油圧ポンプ1は例えば容積
型油圧ポンプであることが好ましく、回転数に比例的に
吐出流量も決まるように構成されている。
【0018】油圧モータ3は、油圧ポンプ1から加圧さ
れた作動油の供給を受けて回転作動するモータである。
この油圧モータ3の回転軸には、図示しない車両用補機
例えば熱交換機の熱交換を促進する冷却ファン19が装
着されている。流量制御弁5は圧力式流量制御弁であ
り、上流側から供給される圧油(作動油)のうち、エン
ジンの回転数に応じて所定の流量の作動油をPS7に供
給することによって、PS7を安定して作動させるもの
である。
【0019】この流量制御弁5の構造においては、図2
に拡大して示す様に、点a側とPS7側とを連通すると
ともに、バルブ5aを介して第2バイパス通路K2とも
連通している。また、流量制御弁5の第1室5bと第2
室5cとは、可変オリフィス5dを有する第3バイパス
通路K3を介して連通しており、バルブ5aは第2室5
cに配置された(初期位置設定用の)バネ5eによっ
て、矢印A方向に付勢されている。
【0020】従って、この流量制御弁5では、下記表1
に示す様に、バルブ5aを両室5b,5cの圧力P1,
P2の差圧を利用して移動させることによって、PS7
へ供給する作動油の流量をエンジン回転数に対応して変
化させており、その結果、エンジン回転数に応じて操舵
力を調節することができる。つまり、流量制御弁5で
は、可変オリフィス5dにより圧力P1を減圧してバル
ブ5a裏面へ圧力P2を与え、圧力P1と圧力P2との差
圧によりバルブ5aの位置を決定して、PS7に供給す
る作動油の流量を調節し、必要な操舵力を確保してい
る。尚、エンジン回転数に対して(第3バイパス通路K
3の)バイパス量を変化させる必要性から、前記の可変
オリフィス5dが使用される。
【0021】
【表1】
【0022】図1に戻り、前記第2バイパス通路K2
は、流量制御弁5の上流側と油圧ポンプ1の上流側とを
接続するものであり、PS7に供給された残りの作動油
を逃すための通路である。尚、第2バイパス通路K2の
流量制御弁5側の開口部は、流量制御弁5本体に設けら
れ、一方、油圧ポンプ1側の開口部は油圧ポンプ1本体
に設けられ、その構成が簡易化されて回路がコンパクト
に形成されている。
【0023】PS7は、上流からの作動油の供給を受
け、図示しないステアリングホイールの操舵舵角,操舵
速度,操舵トルク等の操舵入力に基づいて作動するもの
で、図示しない車輪の操向を動力補助する装置である。
第1電磁弁13は、比例電磁式圧力制御弁であり、油圧
モータ3に供給される作動油の圧力を制御するものであ
ってもよく、又その流量を制御するものであってもよ
く、本実施例においては作動油の圧力を制御する手段が
例示されている。この第1電磁弁13は、ECU15の
指令に基づき通電状態が変更されることによって、その
開弁状態が変更され、第1電磁弁13の上下流間の差圧
域は流量を可変制御できる。具体的には、第1電磁弁1
3の非通電時は、バネ13aの付勢力によって矢印B方
向に付勢されて、第1バイパス通路K1は閉じている
が、所定の圧力が加わると開弁し、更に、通電されると
閉弁方向に駆動される。
【0024】ECU15は、図示しない原動機の冷却水
温や空調用冷媒の圧力を検出信号として、熱交換器の放
熱負荷を判定し、デューティ比制御により、第1電磁弁
13に対して指令信号を出力する。つまり、操舵無しの
時には、熱交換器の負荷放熱の大小に基づいて第1電磁
弁13を制御し、放熱負荷の大きいときに第1電磁弁1
3を閉方向に、放熱負荷の小さいときに第1電磁弁13
を開方向にする様に、デューティ比を変化させて平均電
流を制御する。これによって、第1バイパス通路K1を
流れる作動油の流量が調節されて、油圧モータ3の回転
数が制御されることになる。一方、操舵がなされた場合
には、油圧モータ3の上流圧が上昇することによって第
1電磁弁13の上流圧が上昇し、第1電磁弁13が開方
向となって油圧モータ3を流れる油量が減少するため、
油圧モータ3の回転数が低下する。つまり、作動油の一
部は(第1バイパス通路K1を介して)油圧モータ3を
迂回して下流に流れ、PS7に供給される作動油の流量
が増大するので、PS7の安全かつ確実な動作が可能と
なる。
【0025】また、前記第1電磁弁13のベントポート
13bには、第1リリーフ弁21が設けられている。こ
の第1リリーフ弁21は、ECU15からの指令に関わ
らず、外部から第1電磁弁13の開弁圧を設定するため
のものである。従って、第1リリーフ弁21は、その開
弁圧よりも第1電磁弁13の上流側の圧力、即ち油圧ポ
ンプ1の吐出圧力が高くなった場合に、第1電磁弁13
を強制的に開弁させ、過度な圧力上昇を制限するための
ものである。これにより、作動油の一部は油圧モータ3
を迂回して下流に流れるため、油圧ポンプ1の吐出圧は
低下する。こうして油圧モータ3の作動圧を一時的に犠
牲にして、PS7の安全かつ確実な作動、すなわち車両
操舵の安全性を優先的に確保することが出来る。
【0026】更に、第1電磁弁13に並列に、他のバイ
パス用リリーフ弁(第2リリーフ弁)23が設けられて
いる。この第2リリーフ弁23は、第1電磁弁13の上
流側の圧力が下流側の圧力に対して設定値を超えた時に
のみ開弁する向きに装着されている。従って、第2リリ
ーフ弁23は、その開弁圧よりも油圧モータ3の作動圧
が高くなった場合に開弁し、油圧モータ3の作動圧が過
度に上昇するのを抑止し、故障発生を防止するものであ
り、第1電磁弁13の不時の作動不良をバックアップ
し、第1リリーフ弁21と共に、その下流に存在するP
S7の安全確実な作動を最優先的に補償することを目的
としている。
【0027】次に、本実施例の車両用油圧駆動装置の動
作について説明する。 エンジンが停止し、第1電磁弁13が非通電の初期状
態のときには、上述した様に、第1電磁弁13のバネ1
3aの(矢印B方向の)付勢力により、第1バイパス通
路K1は閉じている。
【0028】次に、第1電磁弁13が非通電の状態
で、図示しない原動機によって油圧ポンプ1が回転駆動
されると、タンク11から吸引され油圧ポンプ1から吐
出された作動油は、第1電磁弁13の圧力回路K4を通
り第1電磁弁13自身に作用するため、バネ13aの付
勢力に打ち勝ち第1バイパス通路K1は開となる。従っ
て、この状態では、油圧モータ3に作動油は供給されな
いので冷却ファン19は回転しないが、流量制御弁5に
は作動油が供給されるために、流量制御弁5を介してエ
ンジン回転数に応じた適切な量の作動油がPS7に供給
され、PS7は作動可能な状態となる。具体的には、前
記表1に示す様に、エンジン回転数が小さいほど大きな
操舵力が得られる様に、PS7に供給される作動油の流
量が調節される。このとき、流量制御弁5にて制限され
た残余の作動油は、第2バイパス通路K2を介して油圧
ポンプ1の上流側に迂回される。
【0029】そして、油圧ポンプ1が駆動していると
きに、操舵がされていない場合には、熱交換器の放熱負
荷の増大に伴って、第1電磁弁13への電流値を増加さ
せることによって、第1バイパス通路K1の開度を縮小
する。これによって、油圧モータ3への作動油の供給が
増加するので、冷却ファン19の回転数が増加すること
になる。
【0030】ここで、ステアリングホイールによる操
舵がなされると、油圧モータ3の上流圧が上昇すること
によって第1電磁弁13の上流圧が上昇し、第1電磁弁
13が開方向となって油圧モータ3を流れる油量が減少
するため、油圧モータ3の回転数が低下する。つまり、
作動油の一部は(第1バイパス通路K1を介して)油圧
モータ3を迂回して下流に流れ、PS7に供給される作
動油の流量が増大するので、PS7の安全かつ確実な動
作が可能となる。
【0031】この様に、本実施例では、流量制御弁5
は、従来の様に油圧ポンプ1のすぐ下流側に設けられて
いるのではなく、油圧モータ3と第1電磁弁13との下
流側に設けられており、しかも第2バイパス通路K2
が、流量制御弁5の上流側と油圧ポンプ1の上流側とを
接続しているので、PS7の安定した操作を確保するこ
とができるとともに、油圧ポンプ1からの作動油の吐出
量が一定流量に制限されないので、ポンプ吐出量を有効
活用することができるという顕著な効果を奏する。
【0032】また、それによって、例えばラジエータや
コンデンサ等の放熱負荷が増大するときの様な大きなフ
ァン能力が必要とされる場合でも、油圧モータ3を適切
に駆動することができるので、十分なファン能力を確保
できるという効果がある。更に、従来の様に、油圧ポン
プ1の吐出量のうち(ポンプにおいて)バイパスする作
動油が生じないので、油圧ポンプ1の損失動力を低減で
きるという利点がある。 (実験例)次に、本実施例の車両油圧駆動装置の損失動
力が少ないことを確認した実験例(計算例)を、比較例
とともに説明する。
【0033】ここでは、前記実施例1の装置における
ポンプ損失動力を、登坂時相当での下記値を用いて算出
し、このポンプ損失動力の比を図3に示した。 油圧ポンプ容量(アイドルで7[L/min]確保のた
め);10.5 [cc/rev] 油圧ポンプ吐出流量 ;V0=21[L/min] 油圧モータ通過流量 ;V1=11[L/min] 油圧モータバイパス流量;Vb=10[L/min] 油圧ポンプ吐出圧 ;P0=35[kgf/cm2] PS前後差圧 ;P1=10[kgf/cm2] PS通過流量 ;Vp=7 [L/min] 油圧モータでの損失動力;W1=V1×(P0−P1)=約
450[W] PSでの損失動力 ;W2=Vp×P1=7[L/mi
n]×10[kgf/cm2]=約115[W] バイパスの損失動力 ;W3=Vb×P0−(w1+w
2)=約635[W] 油圧ポンプ効率 ;ηP=0.7 ポンプ損失動力 ;F =V0×P0×(1/ηP)
=約1715[W] 同様にして、図5の従来例(比較例)の装置について
も、そのポンプ損失動力を下記値を用いて算出し、その
ポンプ損失動力の比を同じく図3に示した。
【0034】油圧ポンプ容量(アイドルで7[L/min]
確保のため);10.5 [cc/rev] 油圧ポンプ吐出流量 ;V0=21[L/min] 油圧モータ通過流量 ;V1=7 [L/min] 油圧モータバイパス流量;Vb=14[L/min] 油圧ポンプ吐出圧 ;P0=50[kgf/cm2] PS前後差圧 ;P1=10[kgf/cm2] 油圧モータでの損失動力;W1=V1×(P0−P1)=約
450[W] PSでの損失動力 ;W2=V1×P1=7[L/mi
n]×10[kgf/cm2]=約115[W] バイパスの損失動力 ;W3=V0×P0−(w1+w
2)=約1150[W] 油圧ポンプ効率 ;ηP=0.7 ポンプ損失動力 ;F =V0×P0×(1/ηP)
=約2450[W] この実験例から明らかな様に、本実施例の車両用駆動装
置と比較例とのポンプ損失動力の比は、100:70で
あり、本実施例のものはポンプ損失動力を低減でき、エ
ネルギー的に好適である。しかも耐圧レベルを下げるこ
とができるという効果がある。それに対して、比較例の
ものは、ポンプ損失動力が大きく、好ましくない。 (実施例2)次に、実施例2について、図4に基づいて
説明する。本実施例の車両用油圧駆動装置は、PSに供
給する作動油の流量を調節する機構が、前記実施例1と
は大きく異なっている。以下、異なっている部分を詳し
く説明し、同様な部分の説明は簡略化する。
【0035】図4に示す様に、本実施例の車両用油圧駆
動装置では、油圧ポンプ101,油圧モータ103,P
S107,オイルクーラ109,タンク111の順に、
直列状に閉回路K10が形成されているとともに、油圧
モータ103と並列に(第1電磁弁113が設けられ
た)第1バイパス通路K11が形成されている。また、
油圧モータ103及び第1電磁弁113とPS107と
の間(即ちPS107の上流側)と油圧ポンプ101の
上流側とを接続して第2バイパス通路K12が設けられ
ており、この第2バイパス通路K12には前記第1電磁
弁113と同様な比例電磁式圧力制御弁である第2電磁
弁114が設けられている。更に、前記第1電磁弁11
3及び第2電磁弁114を制御するECU115が設け
られている。
【0036】第2電磁弁114は、比例電磁式圧力制御
弁であるが第1電磁弁113とはその動作が若干異な
る。この第2電磁弁114は、ECU115の指令に基
づき通電状態が変更されることによって、その開弁状態
が変更され、第2電磁弁114の上下流間の差圧域は流
量を可変制御できる。具体的には、第2電磁弁114の
非通電時は、バネ114aの付勢力によって矢印C方向
に付勢されて、第2バイパス通路K12は閉じている
が、通電されると(第1電磁弁113とは逆に)その電
流量に比例して開弁方向に駆動され、更に所定の圧力が
加わると開弁する様に設定されている。
【0037】これによって、本実施例においては、前記
実施例1と同様な効果を奏するとともに、下記表2に示
す様に、エンジン回転数又は車速に応じて第2電磁弁1
14に通電する電流を増加させることによって、バイパ
ス量を増加させて、PS107の操舵力を任意に変更す
ることができるという効果がある。
【0038】
【表2】
【0039】また、前記第2電磁弁114に換えて、電
磁弁に流す電流量が多いほど弁開度が小さくなる様な電
磁弁を使用してもよいが、フェイルセーフを考えると、
前記表2の構成が一層好適である。尚、本発明は前記実
施例に何等限定されることなく、本実施例の要旨を逸脱
しない範囲内において、各種の態様で実施できることは
勿論である。
【0040】例えば、第1電磁弁に代えて、油圧モータ
への流量を規制する流量制御手段を設けるものでもよ
い。また、本発明における車両用補機としては、ファン
だけでなく、油圧モータによって駆動されるものであっ
て、発電機、コンプレッサ、冷却水ポンプ、その他の回
転機器など、一時的な回転低下が許容されるあらゆる回
転機器が対象として用いられる。
【0041】また、前記の具体例では、PSの上流に接
続される油圧モータは1個としたが、複数の油圧モータ
を接続することも可能である。更に、油圧モータに代え
て、油圧ピストンなど他の油圧アクチュエータを接続す
ることも可能である。
【0042】
【発明の効果】以上詳述した様に、請求項1の発明で
は、油圧モータとパワーステアリング装置との間に配置
された流量制御弁によって、パワーステアリング装置に
供給される作動油の流量が所定量に調節することがで
き、また、パワーステアリング装置の下流側とを接続す
る第2バイパス通路によって、流量制御弁によって制限
された残余の作動油をパワーステアリング装置の下流側
に逃がすことができる。つまり、従来のパワステポンプ
の様に油圧ポンプに吐出流量調整弁とバイパスとを設け
るのではなく、パワーステアリング装置に対して前記の
所定位置に流量制御弁と第2バイパス通路とを設けてい
るので、油圧ポンプの吐出量が制限されるがなく、油圧
ポンプの有効活用ができる。そのため、ファン能力が必
要とされる場合でも、油圧ポンプの駆動力を増加させて
十分な作動油を供給することができ、しかも、従来のパ
ワステポンプ内のバイパスによるムダな流れがないの
で、油圧ポンプの損失動力増加を招くことがないという
顕著な効果を奏する。
【0043】請求項2の発明では、流量調整弁として圧
力感応式の調整弁を用いるので、簡単な構成にもかかわ
らず、運転状態に応じた適切な流量制御を行なうことが
できる。請求項3の発明では、第2バイパス通路は流量
調整弁に一体に設けられている分岐流路から分岐してい
る構成であるので、回路全体の構成をコンパクトにする
ことができる。
【0044】請求項4の発明では、第2バイパス通路に
よってパワーステアリング装置の上流側と下流側とが接
続されており、この第2バイパス通路に作動油の流量を
調節する流量制御弁が設けられているので、第2バイパ
ス通路にて逃がされる作動油の流量を調節でき、それに
よって、パワーステアリング装置に供給される作動油の
流量を調節できる。その結果、前記請求項1と同様に、
油圧ポンプの吐出量が制限されることがなく、油圧ポン
プの有効活用ができ、且つ十分なファン能力を実現で
き、しかも、油圧ポンプの損失動力増加を招くことがな
いという効果を奏する。
【0045】請求項5の発明では、流量調整弁として電
子制御式の調整弁を用いるので、例えばエンジン回転数
や車速等に応じて、パワーステアリング装置に供給する
作動油の流量を任意に且つ精密に調節することができる
という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の車両用油圧駆動装置を示すブロッ
ク図である。
【図2】 流量制御弁の構造を示す説明図である。
【図3】 実験結果を示すグラフである。
【図4】 実施例2の車両用油圧駆動装置を示すブロッ
ク図である。
【図5】 従来技術を示す説明図である。
【符号の説明】
1,101…油圧ポンプ、 3,103…油圧モ
ータ、5…流量制御弁、 7,107…パワー
ステアリンング装置(PS)、13,113…第1電磁
弁、 15,115…電子制御装置(ECU)、1
14…第2電磁弁、 K1,K11…第1バ
イパス通路、K2,K12…第2バイパス通路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ポンプと油圧モータとパワーステア
    リング装置とが作動油の流れの方向に沿ってこの順序で
    直列に配列されるとともに、前記油圧モータに並列に第
    1バイパス通路が配列され、且つ、該第1バイパス通路
    には作動油の圧力もしくはその流量を制御する制御手段
    が設けられた車両用油圧駆動装置において、 前記油圧モータと前記パワーステアリング装置との間に
    配置されて前記作動油の流量を調節する流量制御弁と、 該流量制御弁の上流側と前記パワーステアリング装置の
    下流側とを接続する第2バイパス通路と、 を備えたことをことを特徴とする車両用油圧駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記流量調整弁は、圧力感応式の調整弁
    であることを特徴とする前記請求項1記載の車両用油圧
    駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記第2バイパス通路は、前記流量調整
    弁に一体に設けられている分岐流路から分岐しているこ
    と特徴とする前記請求項1又は請求項2記載の車両用油
    圧駆動装置。
  4. 【請求項4】 油圧ポンプと油圧モータとパワーステア
    リング装置とが作動油の流れの方向に沿ってこの順序で
    直列に配列されるとともに、前記油圧モータに並列に第
    1バイパス通路が配列され、且つ、該第1バイパス通路
    には作動油の圧力もしくはその流量を制御する制御手段
    が設けられた車両用油圧駆動装置において、 前記パワーステアリング装置の上流側と下流側とを接続
    する第2バイパス流路と、 該第2バイパス通路に配置されて前記作動油の流量を調
    節する流量制御弁と、 を備えたことをことを特徴とする車両用油圧駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記流量調整弁は、電子制御式の調整弁
    であることを特徴とする前記請求項4記載の車両用油圧
    駆動装置。
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