JPH0727560A - 走査型探針顕微鏡及びその制御方法 - Google Patents
走査型探針顕微鏡及びその制御方法Info
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- JPH0727560A JPH0727560A JP5175422A JP17542293A JPH0727560A JP H0727560 A JPH0727560 A JP H0727560A JP 5175422 A JP5175422 A JP 5175422A JP 17542293 A JP17542293 A JP 17542293A JP H0727560 A JPH0727560 A JP H0727560A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 探針1と試料3の表面との間に発生する摩擦
力に影響されることなく、また探針1が試料3の表面の
急峻な斜面をすべり落ちることなく、表面形状を安定に
精度良く測定するための走査型探針顕微鏡及びその制御
方法を提供する。 【構成】 探針1を試料3の表面へ接近させた時の、カ
ンチレバー2の自由端2aのたわみ量及びねじれ量を検
出し、たわみ量とねじれ量とから演算される値が設定値
以上になった時のカンチレバー2の試料3への接近距離
を測定する。
力に影響されることなく、また探針1が試料3の表面の
急峻な斜面をすべり落ちることなく、表面形状を安定に
精度良く測定するための走査型探針顕微鏡及びその制御
方法を提供する。 【構成】 探針1を試料3の表面へ接近させた時の、カ
ンチレバー2の自由端2aのたわみ量及びねじれ量を検
出し、たわみ量とねじれ量とから演算される値が設定値
以上になった時のカンチレバー2の試料3への接近距離
を測定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、探針を用いて物質表面
の構造を分子・原子レベルで調べる原子間力顕微鏡等を
含む走査型探針顕微鏡に関するものである。
の構造を分子・原子レベルで調べる原子間力顕微鏡等を
含む走査型探針顕微鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、固体表面を原子レベルで観察でき
る走査型探針顕微鏡の一種として原子間力顕微鏡が開発
されている。原子間力顕微鏡の原理を図8を用いて説明
する。図8において、試料3はX軸、Y軸、Z軸の各方
向に移動可能なテーブル10上に載置されている。原子
間力顕微鏡では微小な力を検出するために、自由端近傍
に探針1を有する長さ100μmから200μm程度の
カンチレバー2が用いられる。試料3の表面の走査は、
制御用コンピュータ7から圧電体駆動装置8を介してX
軸,Y軸方向の圧電素子4、5に電圧を印加して行われ
る。試料3を探針1に近づけると、探針1と試料3間に
働く原子間力によりカンチレバー2の自由端にたわみが
生じる。このたわみ量を一定に保つように制御信号発生
回路23を通して、圧電体駆動装置8によりZ軸方向圧
電素子6を制御しながら試料3の表面を走査する。従っ
て、このようなフィードバック制御におけるZ軸方向圧
電素子6の制御量が試料3の表面の凹凸に相当し、この
制御量をコンピュータ7等により画像化することにより
原子間力顕微鏡像が得られる。
る走査型探針顕微鏡の一種として原子間力顕微鏡が開発
されている。原子間力顕微鏡の原理を図8を用いて説明
する。図8において、試料3はX軸、Y軸、Z軸の各方
向に移動可能なテーブル10上に載置されている。原子
間力顕微鏡では微小な力を検出するために、自由端近傍
に探針1を有する長さ100μmから200μm程度の
カンチレバー2が用いられる。試料3の表面の走査は、
制御用コンピュータ7から圧電体駆動装置8を介してX
軸,Y軸方向の圧電素子4、5に電圧を印加して行われ
る。試料3を探針1に近づけると、探針1と試料3間に
働く原子間力によりカンチレバー2の自由端にたわみが
生じる。このたわみ量を一定に保つように制御信号発生
回路23を通して、圧電体駆動装置8によりZ軸方向圧
電素子6を制御しながら試料3の表面を走査する。従っ
て、このようなフィードバック制御におけるZ軸方向圧
電素子6の制御量が試料3の表面の凹凸に相当し、この
制御量をコンピュータ7等により画像化することにより
原子間力顕微鏡像が得られる。
【0003】一方、このようなフィードバック制御を行
わずに、カンチレバー2の自由端のたわみ量を直接検出
し、そのたわみ量を画像化することによっても原子間力
顕微鏡像が得ることができる。この場合、カンチレバー
2の自由端のたわみ量は、変位測定機構24により測定
される。変位測定機構24としては、例えば光てこ、レ
ーザー干渉、トンネル電流などの方式が用いられてい
る。
わずに、カンチレバー2の自由端のたわみ量を直接検出
し、そのたわみ量を画像化することによっても原子間力
顕微鏡像が得ることができる。この場合、カンチレバー
2の自由端のたわみ量は、変位測定機構24により測定
される。変位測定機構24としては、例えば光てこ、レ
ーザー干渉、トンネル電流などの方式が用いられてい
る。
【0004】一般に、原子間力顕微鏡の分解能は探針1
の先端曲率半径に依存し、曲率半径が小さいほど分解能
は上がる。現在のところ、数100オングストローム程
度の曲率の探針が作製され、マイカ等の原子像が観察さ
れている。一方、原子間力顕微鏡は、試料表面の原子レ
ベルでの観察のほか、ナノメータあるいはマイクロメー
タオーダでの凹凸の大きな試料の観察に用いられる。こ
のような凹凸の大きな試料観察の場合、特にグレーティ
ング等の深い溝形状を有する試料を観察する場合、探針
の先端曲率が小さいことが要求されると同時に、溝部の
底まで届くように、直径に対する長さの割合が大きい
(高アスペクト比)ことが要求される。このような高ア
スペクト比の探針として、針状結晶を利用した探針が有
望である。
の先端曲率半径に依存し、曲率半径が小さいほど分解能
は上がる。現在のところ、数100オングストローム程
度の曲率の探針が作製され、マイカ等の原子像が観察さ
れている。一方、原子間力顕微鏡は、試料表面の原子レ
ベルでの観察のほか、ナノメータあるいはマイクロメー
タオーダでの凹凸の大きな試料の観察に用いられる。こ
のような凹凸の大きな試料観察の場合、特にグレーティ
ング等の深い溝形状を有する試料を観察する場合、探針
の先端曲率が小さいことが要求されると同時に、溝部の
底まで届くように、直径に対する長さの割合が大きい
(高アスペクト比)ことが要求される。このような高ア
スペクト比の探針として、針状結晶を利用した探針が有
望である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】試料3の表面を探針1
で走査する場合、カンチレバー2の自由端のたわみ量
は、試料3の表面の凹凸による原子間力による影響の
他、試料3の表面の摩擦係数の違いや、カンチレバー2
の自身のねじれによる影響などを受ける。そして、これ
らの影響がノイズとなり、試料3の表面形状を精度良く
測定できない場合が生ずる。例えば、試料3としてマイ
カを用い、探針1の受ける力の大きさを1×10-8Nの
斥力に設定し、各点でのカンチレバー2の自由端のたわ
み量をコンピュータ7により画像化したところ、原子間
力顕微鏡像として対称性の良い原子像が得られた。とこ
が、探針1の受ける力の大きさを1×10-7Nの斥力に
設定し、同様の操作を行ったところ、得られた原子間力
顕微鏡像の原子レベルの凹凸には、非対称性が現れるこ
とが確認された。また、高アスペクト比の探針1を用い
て垂直に近いような壁面を有する形状の試料3を測定す
る場合、探針1の側面が走査中に壁面に衝突することも
ある。探針1の側面が壁面に衝突した状態では、カンチ
レバー2の自由端には、たわみはほとんど生じないで、
試料3の表面と探針1との距離をそのままの状態に保っ
たままで走査が続けられる。その結果、正確な原子間力
顕微鏡像が得られないばかりか、探針1やカンチレバー
2等が破壊される。さらに、前述の垂直に近いような急
な傾斜を有する壁面を走査する場合、探針1と試料3の
表面間に斥力が生じたとき、探針1が壁面をすべり落
ち、原子間力顕微鏡像が歪むことがある。
で走査する場合、カンチレバー2の自由端のたわみ量
は、試料3の表面の凹凸による原子間力による影響の
他、試料3の表面の摩擦係数の違いや、カンチレバー2
の自身のねじれによる影響などを受ける。そして、これ
らの影響がノイズとなり、試料3の表面形状を精度良く
測定できない場合が生ずる。例えば、試料3としてマイ
カを用い、探針1の受ける力の大きさを1×10-8Nの
斥力に設定し、各点でのカンチレバー2の自由端のたわ
み量をコンピュータ7により画像化したところ、原子間
力顕微鏡像として対称性の良い原子像が得られた。とこ
が、探針1の受ける力の大きさを1×10-7Nの斥力に
設定し、同様の操作を行ったところ、得られた原子間力
顕微鏡像の原子レベルの凹凸には、非対称性が現れるこ
とが確認された。また、高アスペクト比の探針1を用い
て垂直に近いような壁面を有する形状の試料3を測定す
る場合、探針1の側面が走査中に壁面に衝突することも
ある。探針1の側面が壁面に衝突した状態では、カンチ
レバー2の自由端には、たわみはほとんど生じないで、
試料3の表面と探針1との距離をそのままの状態に保っ
たままで走査が続けられる。その結果、正確な原子間力
顕微鏡像が得られないばかりか、探針1やカンチレバー
2等が破壊される。さらに、前述の垂直に近いような急
な傾斜を有する壁面を走査する場合、探針1と試料3の
表面間に斥力が生じたとき、探針1が壁面をすべり落
ち、原子間力顕微鏡像が歪むことがある。
【0006】本発明は、以上のような従来の走査型探針
顕微鏡や原子間力顕微鏡の有する問題点を解決するため
になされたものであり、試料表面を走査する際における
摩擦力等の影響を受けることなく試料の表面形状を精度
良く測定できるとともに、垂直に近い壁面等を有する試
料の表面を走査する場合でも、高アスペクト比の探針が
衝突することなく、また壁面をすべり落ちることがな
く、試料表面を精度良く観察できる走査型探針顕微鏡及
びその制御方法を提供することを目的とする。
顕微鏡や原子間力顕微鏡の有する問題点を解決するため
になされたものであり、試料表面を走査する際における
摩擦力等の影響を受けることなく試料の表面形状を精度
良く測定できるとともに、垂直に近い壁面等を有する試
料の表面を走査する場合でも、高アスペクト比の探針が
衝突することなく、また壁面をすべり落ちることがな
く、試料表面を精度良く観察できる走査型探針顕微鏡及
びその制御方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の走査型探針顕微鏡は、カンチレバーの自由
端近傍に備えられた探針を、物質表面に接近もしくは接
触させ、前記探針と前記物質表面との間に生じる力を、
前記物質表面の各測定点で検出しながら、前記物質表面
を走査する走査型探針顕微鏡であって、前記カンチレバ
ー自由端のねじれ量及びたわみ量の検出機構を具備し、
前記各測定点において、前記探針と前記物質表面とが離
れた状態から、前記物質表面と前記カンチレバーとを相
対的に接近させ、前記検出機構により検出されたカンチ
レバー自由端のたわみ量及びねじれ量から演算された値
が所定の設定値になった時点における前記物質表面と前
記カンチレバーとの相対的接近距離を測定するように構
成されている。 上記構成において、カンチレバー自由
端のたわみ量及びねじれ量から演算された値が、前記た
わみ量又は前記ねじれ量のいずれか大きい方の値である
ことが好ましい。また、ねじれ量が絶対値で与えられる
ことが好ましい。さらに、カンチレバー自由端のたわみ
量及びねじれ量の検出機構が、光源及び4分割フォトダ
イオードで構成されていることが好ましい。また、本発
明の別の走査型探針顕微鏡は、カンチレバーの自由端近
傍に備えられた探針を、物質表面に接近もしくは接触さ
せ、前記探針と前記物質表面との間に生じる力を、前記
物質表面の各測定点で検出しながら、前記物質表面を走
査する走査型探針顕微鏡であって、前記各測定点におい
て、前記探針と前記物質表面とが離れた状態から、前記
物質表面と前記カンチレバーとを相対的に接近させ、前
記カンチレバー自由端のたわみ量の前記物質表面と前記
カンチレバーとの相対的接近距離に対する変化量が所定
の設定値になった時点における前記接近距離を測定する
ように構成されている。上記構成において、カンチレバ
ー自由端のたわみ量の検出機構が、光源及び2分割フォ
トダイオードで構成されていることが好ましい。本発明
のさらに別の走査型探針顕微鏡は、カンチレバーの自由
端近傍に備えられた導電性探針と物質表面間にバイアス
電圧を印加し、前記導電性探針を前記物質表面に接近も
しくは接触させ、前記導電性探針と前記物質表面との間
に流れる電流を前記物質表面の各測定点で検出しなが
ら、前記物質表面を走査する走査型探針顕微鏡であっ
て、前記各測定点において、前記探針と前記物質表面と
が離れた状態から、前記物質表面と前記カンチレバーと
を相対的に接近させ、前記導電性探針と前記物質表面間
に流れる電流が所定の設定値になった時の前記接近距離
を測定するように構成されている。上記構成において、
導電性探針と物質表面間に流れる電流が接触電流である
ことが好ましい。さらに、上記各走査型探針顕微鏡にお
いて、探針が四面体の体心付近から4頂点方向に針状結
晶が延びた酸化亜鉛ウィスカで構成されていることが好
ましい。さらに、探針を物質表面から引き離して物質表
面上の各測定点間を移動することが好ましい。一方、本
発明の走査型探針顕微鏡の制御方法は、カンチレバーの
自由端近傍に備えられた探針を、物質表面に接近もしく
は接触させ、前記探針と前記物質表面との間に生じる力
を、前記物質表面の各測定点で検出しながら、前記物質
表面を走査する走査型探針顕微鏡の制御方法であって、
前記物質表面上のある測定点において、前記探針と前記
物質表面とが離れた状態から前記物質表面と前記カンチ
レバーとを相対的に接近させ、前記探針が前記物質表面
に接触したことによるカンチレバー自由端のたわみ量及
びねじれ量を検出し、検出されたたわみ量及びねじれ量
から演算された値が所定の設定値になった時点における
前記物質表面と前記カンチレバーとの相対的接近距離を
測定し、前記探針を前記物質表面から引き離して前記物
質表面上の次の測定点まで移動させるように構成されて
いる。上記方法において、カンチレバーの自由端のたわ
み量又はねじれ量のいずれか大きい方の値を前記演算さ
れた値として用いることが好ましい。また、本発明の別
の走査型探針顕微鏡の制御方法は、カンチレバーの自由
端近傍に備えられた探針を、物質表面に接近もしくは接
触させ、前記探針と前記物質表面との間に生じる力を、
前記物質表面の各測定点で検出しながら、前記物質表面
を走査する走査型探針顕微鏡の制御方法であって、前記
物質表面上のある測定点において、前記探針と前記物質
表面とが離れた状態から前記物質表面と前記カンチレバ
ーとを相対的に接近させ、前記探針が前記物質表面に接
触したことによるカンチレバー自由端のたわみ量を検出
し、前記カンチレバー自由端のたわみ量の前記物質表面
と前記カンチレバーとの相対的接近距離に対する変化量
が所定の設定値になった時点における前記物質表面と前
記カンチレバーとの相対的接近距離を測定し、前記探針
を前記物質表面から引き離して前記物質表面上の次の測
定点まで移動させるように構成されている。本発明のさ
らに別の走査型探針顕微鏡の制御方法は、カンチレバー
の自由端近傍に備えられた導電性探針と物質表面間にバ
イアス電圧を印加し、前記導電性探針を前記物質表面に
接近もしくは接触させ、前記導電性探針と前記物質表面
との間に流れる電流を前記物質表面の各測定点で検出し
ながら、前記物質表面を走査する走査型探針顕微鏡の制
御方法であって、前記物質表面上のある測定点におい
て、前記探針と前記物質表面とが離れた状態から前記物
質表面と前記カンチレバーとを相対的に接近させ、前記
導電性探針と前記物質表面間に流れる電流が所定の設定
値になった時点における前記物質表面と前記カンチレバ
ーとの相対的接近距離を測定し、前記探針を前記物質表
面から引き離して前記物質表面上の次の測定点まで移動
させるように構成されている。上記方法において、導電
性探針と物質表面間に流れる接触電流を測定することが
好ましい。
に、本発明の走査型探針顕微鏡は、カンチレバーの自由
端近傍に備えられた探針を、物質表面に接近もしくは接
触させ、前記探針と前記物質表面との間に生じる力を、
前記物質表面の各測定点で検出しながら、前記物質表面
を走査する走査型探針顕微鏡であって、前記カンチレバ
ー自由端のねじれ量及びたわみ量の検出機構を具備し、
前記各測定点において、前記探針と前記物質表面とが離
れた状態から、前記物質表面と前記カンチレバーとを相
対的に接近させ、前記検出機構により検出されたカンチ
レバー自由端のたわみ量及びねじれ量から演算された値
が所定の設定値になった時点における前記物質表面と前
記カンチレバーとの相対的接近距離を測定するように構
成されている。 上記構成において、カンチレバー自由
端のたわみ量及びねじれ量から演算された値が、前記た
わみ量又は前記ねじれ量のいずれか大きい方の値である
ことが好ましい。また、ねじれ量が絶対値で与えられる
ことが好ましい。さらに、カンチレバー自由端のたわみ
量及びねじれ量の検出機構が、光源及び4分割フォトダ
イオードで構成されていることが好ましい。また、本発
明の別の走査型探針顕微鏡は、カンチレバーの自由端近
傍に備えられた探針を、物質表面に接近もしくは接触さ
せ、前記探針と前記物質表面との間に生じる力を、前記
物質表面の各測定点で検出しながら、前記物質表面を走
査する走査型探針顕微鏡であって、前記各測定点におい
て、前記探針と前記物質表面とが離れた状態から、前記
物質表面と前記カンチレバーとを相対的に接近させ、前
記カンチレバー自由端のたわみ量の前記物質表面と前記
カンチレバーとの相対的接近距離に対する変化量が所定
の設定値になった時点における前記接近距離を測定する
ように構成されている。上記構成において、カンチレバ
ー自由端のたわみ量の検出機構が、光源及び2分割フォ
トダイオードで構成されていることが好ましい。本発明
のさらに別の走査型探針顕微鏡は、カンチレバーの自由
端近傍に備えられた導電性探針と物質表面間にバイアス
電圧を印加し、前記導電性探針を前記物質表面に接近も
しくは接触させ、前記導電性探針と前記物質表面との間
に流れる電流を前記物質表面の各測定点で検出しなが
ら、前記物質表面を走査する走査型探針顕微鏡であっ
て、前記各測定点において、前記探針と前記物質表面と
が離れた状態から、前記物質表面と前記カンチレバーと
を相対的に接近させ、前記導電性探針と前記物質表面間
に流れる電流が所定の設定値になった時の前記接近距離
を測定するように構成されている。上記構成において、
導電性探針と物質表面間に流れる電流が接触電流である
ことが好ましい。さらに、上記各走査型探針顕微鏡にお
いて、探針が四面体の体心付近から4頂点方向に針状結
晶が延びた酸化亜鉛ウィスカで構成されていることが好
ましい。さらに、探針を物質表面から引き離して物質表
面上の各測定点間を移動することが好ましい。一方、本
発明の走査型探針顕微鏡の制御方法は、カンチレバーの
自由端近傍に備えられた探針を、物質表面に接近もしく
は接触させ、前記探針と前記物質表面との間に生じる力
を、前記物質表面の各測定点で検出しながら、前記物質
表面を走査する走査型探針顕微鏡の制御方法であって、
前記物質表面上のある測定点において、前記探針と前記
物質表面とが離れた状態から前記物質表面と前記カンチ
レバーとを相対的に接近させ、前記探針が前記物質表面
に接触したことによるカンチレバー自由端のたわみ量及
びねじれ量を検出し、検出されたたわみ量及びねじれ量
から演算された値が所定の設定値になった時点における
前記物質表面と前記カンチレバーとの相対的接近距離を
測定し、前記探針を前記物質表面から引き離して前記物
質表面上の次の測定点まで移動させるように構成されて
いる。上記方法において、カンチレバーの自由端のたわ
み量又はねじれ量のいずれか大きい方の値を前記演算さ
れた値として用いることが好ましい。また、本発明の別
の走査型探針顕微鏡の制御方法は、カンチレバーの自由
端近傍に備えられた探針を、物質表面に接近もしくは接
触させ、前記探針と前記物質表面との間に生じる力を、
前記物質表面の各測定点で検出しながら、前記物質表面
を走査する走査型探針顕微鏡の制御方法であって、前記
物質表面上のある測定点において、前記探針と前記物質
表面とが離れた状態から前記物質表面と前記カンチレバ
ーとを相対的に接近させ、前記探針が前記物質表面に接
触したことによるカンチレバー自由端のたわみ量を検出
し、前記カンチレバー自由端のたわみ量の前記物質表面
と前記カンチレバーとの相対的接近距離に対する変化量
が所定の設定値になった時点における前記物質表面と前
記カンチレバーとの相対的接近距離を測定し、前記探針
を前記物質表面から引き離して前記物質表面上の次の測
定点まで移動させるように構成されている。本発明のさ
らに別の走査型探針顕微鏡の制御方法は、カンチレバー
の自由端近傍に備えられた導電性探針と物質表面間にバ
イアス電圧を印加し、前記導電性探針を前記物質表面に
接近もしくは接触させ、前記導電性探針と前記物質表面
との間に流れる電流を前記物質表面の各測定点で検出し
ながら、前記物質表面を走査する走査型探針顕微鏡の制
御方法であって、前記物質表面上のある測定点におい
て、前記探針と前記物質表面とが離れた状態から前記物
質表面と前記カンチレバーとを相対的に接近させ、前記
導電性探針と前記物質表面間に流れる電流が所定の設定
値になった時点における前記物質表面と前記カンチレバ
ーとの相対的接近距離を測定し、前記探針を前記物質表
面から引き離して前記物質表面上の次の測定点まで移動
させるように構成されている。上記方法において、導電
性探針と物質表面間に流れる接触電流を測定することが
好ましい。
【0008】
【作用】本発明の走査型探針顕微鏡及びその制御方法
は、従来例のように探針を試料表面から力を受けた状態
で試料表面上を移動させるのではなく、各測定点間を移
動する際、探針が試料表面から離れるように一旦カンチ
レバーをZ軸方向に移動させ(引き離し)た後、カンチ
レバーを次の測定点まで移動させ、あるいは、Z軸方向
に移動させ(引き離し)ながら移動させる。そして、次
の測定点に到着した後、カンチレバー(探針)を試料表
面に接近させ、試料表面の凹凸を測定する。そのため、
試料表面の摩擦係数の違いなどによるカンチレバー自由
端のたわみや、カンチレバー自由端のねじれによる影響
が排除される。また、探針を試料表面から離して移動さ
せるので、高アスペクト比の探針を用いて垂直に近いよ
うな壁面を有する形状の試料を観察する場合でも、探針
の側面が走査中に壁面に衝突することない。さらに、上
記垂直に近いような急斜面を有する壁面で、探針が試料
表面に接触した後、さらにカンチレバーを接近させるこ
とにより、探針と試料表面間に斥力が発生し、探針が壁
面をすべり落ちた場合、すべり落ちることによってカン
チレバーの自由端のねじれ量が大きくなる。カンチレバ
ーの自由端のねじれ量から算出される値が所定の設定値
以上になると、カンチレバーを試料表面から引き離すた
め、探針のすべり落ちによる影響は小さくなる。また、
カンチレバー自由端のたわみ量の接近距離に対する変化
量を検出するように構成した場合、カンチレバー自由端
のたわみ量検出機構によるたわみの信号成分とその他の
ノイズ成分との識別が容易になる。たとえば、検出機構
として光てこ法を用いた場合、カンチレバー自由端から
の反射光による信号成分と、試料表面からの反射光等に
よるノイズ成分とを容易に識別することができ、微小な
力を検出することが可能となる。例えば、探針が試料表
面に接触した瞬間を捕らえることもできる。従って、探
針が試料表面に接触した瞬間に、探針を試料表面から引
き離すように制御することにより、探針と試料表面間に
は大きな力が働くことはない。その結果、急斜面を有す
る壁面を走査する場合でも、探針が接触時にすべり落ち
ることはない。さらに、探針と試料が接触した時点にお
ける探針と試料との間に流れる接触電流を検出するよう
に構成した場合も、探針が試料表面に接触した瞬間を捕
らえることができる。
は、従来例のように探針を試料表面から力を受けた状態
で試料表面上を移動させるのではなく、各測定点間を移
動する際、探針が試料表面から離れるように一旦カンチ
レバーをZ軸方向に移動させ(引き離し)た後、カンチ
レバーを次の測定点まで移動させ、あるいは、Z軸方向
に移動させ(引き離し)ながら移動させる。そして、次
の測定点に到着した後、カンチレバー(探針)を試料表
面に接近させ、試料表面の凹凸を測定する。そのため、
試料表面の摩擦係数の違いなどによるカンチレバー自由
端のたわみや、カンチレバー自由端のねじれによる影響
が排除される。また、探針を試料表面から離して移動さ
せるので、高アスペクト比の探針を用いて垂直に近いよ
うな壁面を有する形状の試料を観察する場合でも、探針
の側面が走査中に壁面に衝突することない。さらに、上
記垂直に近いような急斜面を有する壁面で、探針が試料
表面に接触した後、さらにカンチレバーを接近させるこ
とにより、探針と試料表面間に斥力が発生し、探針が壁
面をすべり落ちた場合、すべり落ちることによってカン
チレバーの自由端のねじれ量が大きくなる。カンチレバ
ーの自由端のねじれ量から算出される値が所定の設定値
以上になると、カンチレバーを試料表面から引き離すた
め、探針のすべり落ちによる影響は小さくなる。また、
カンチレバー自由端のたわみ量の接近距離に対する変化
量を検出するように構成した場合、カンチレバー自由端
のたわみ量検出機構によるたわみの信号成分とその他の
ノイズ成分との識別が容易になる。たとえば、検出機構
として光てこ法を用いた場合、カンチレバー自由端から
の反射光による信号成分と、試料表面からの反射光等に
よるノイズ成分とを容易に識別することができ、微小な
力を検出することが可能となる。例えば、探針が試料表
面に接触した瞬間を捕らえることもできる。従って、探
針が試料表面に接触した瞬間に、探針を試料表面から引
き離すように制御することにより、探針と試料表面間に
は大きな力が働くことはない。その結果、急斜面を有す
る壁面を走査する場合でも、探針が接触時にすべり落ち
ることはない。さらに、探針と試料が接触した時点にお
ける探針と試料との間に流れる接触電流を検出するよう
に構成した場合も、探針が試料表面に接触した瞬間を捕
らえることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の走査型探針顕微鏡及びその制
御方法を、それらの好適な実施例を用いて、さらに具体
的に説明する。
御方法を、それらの好適な実施例を用いて、さらに具体
的に説明する。
【0010】<実施例1>図1は、本発明の走査型探針
顕微鏡及びその制御方法の第1の実施例を示す概略図で
ある。図1において、探針1はカンチレバー2の自由端
2aの近傍に取り付けられている。探針1として、例え
ば四面体の体心付近から4頂点方向に針状結晶が延び、
各針状結晶の長さが約5μmの形状の酸化亜鉛ウィスカ
を用いる。カンチレバー2は、例えば長さ200μm、
ばね定数0.03N/mである。試料3は、X軸、Y
軸、Z軸の3方向にそれぞれ微動可能な圧電素子4、
5、6等で構成されたチューブ型の微動機構10の上に
載置されている。コンピュータ7と圧電体駆動装置8に
より発生する電圧をX軸及びY軸方向に駆動する圧電素
子4及び5にそれぞれ印加することにより、試料3の水
平面内の走査を行う。カンチレバー2の自由端2aのた
わみ量及びねじれ量は、いわゆる光てこの原理を用いて
検出する。すなわち、例えば出力5mWの半導体レーザ
ー11から出射されたレーザー光をレンズ12によりカ
ンチレバー2の自由端2aの背面2bに集光する。そし
て、カンチレバー2の背面2bからの反射光を4分割フ
ォトダイオード13により検出する。4分割フォトダイ
オード13の各素子a、b、c及びdの出力は、それぞ
れプリアンプ14を介してコンピュータ7に入力され
る。4分割フォトダイオード11の各素子a、b、c及
びdからコンピュータ7に入力された電圧をそれぞれ、
Va、Vb、Vc及びVdとすると、たわみ量δは、δ
=(Va+Vb)−(Vc+Vd)で与えられる。ま
た、ねじれ量γは、γ=(Va+Vc)−(Vb+V
d)で与えられる。
顕微鏡及びその制御方法の第1の実施例を示す概略図で
ある。図1において、探針1はカンチレバー2の自由端
2aの近傍に取り付けられている。探針1として、例え
ば四面体の体心付近から4頂点方向に針状結晶が延び、
各針状結晶の長さが約5μmの形状の酸化亜鉛ウィスカ
を用いる。カンチレバー2は、例えば長さ200μm、
ばね定数0.03N/mである。試料3は、X軸、Y
軸、Z軸の3方向にそれぞれ微動可能な圧電素子4、
5、6等で構成されたチューブ型の微動機構10の上に
載置されている。コンピュータ7と圧電体駆動装置8に
より発生する電圧をX軸及びY軸方向に駆動する圧電素
子4及び5にそれぞれ印加することにより、試料3の水
平面内の走査を行う。カンチレバー2の自由端2aのた
わみ量及びねじれ量は、いわゆる光てこの原理を用いて
検出する。すなわち、例えば出力5mWの半導体レーザ
ー11から出射されたレーザー光をレンズ12によりカ
ンチレバー2の自由端2aの背面2bに集光する。そし
て、カンチレバー2の背面2bからの反射光を4分割フ
ォトダイオード13により検出する。4分割フォトダイ
オード13の各素子a、b、c及びdの出力は、それぞ
れプリアンプ14を介してコンピュータ7に入力され
る。4分割フォトダイオード11の各素子a、b、c及
びdからコンピュータ7に入力された電圧をそれぞれ、
Va、Vb、Vc及びVdとすると、たわみ量δは、δ
=(Va+Vb)−(Vc+Vd)で与えられる。ま
た、ねじれ量γは、γ=(Va+Vc)−(Vb+V
d)で与えられる。
【0011】ピッチ1μm、高さ1.5μm、溝部壁面
の傾斜角80°のグレーティング試料を観察した場合に
おける具体的な制御方法について説明する。グレーティ
ング試料の溝方向と、カンチレバーの長手方向が平行に
なるように試料を設置した。本実施例では、探針1が試
料3から斥力を受け、カンチレバー2の自由端2aに発
生するたわみ量δのコンピュータ7への入力値が、0.
5V(たわみ量10nmに相当)以上になった時、ある
いは、カンチレバー2の自由端2aのねじれ量γのコン
ピュータへの入力値の絶対値が、0.5V(ねじれ量
0.1°に相当)以上になった時、圧電素子6を駆動し
て、探針1を試料3の表面からZ軸方向に引き離すよう
に設定した。測定時におけるX軸及びZ軸方向の圧電素
子4及び6に印加する電圧101及び102のタイミン
グを示した電圧波形図を図2に示す。カンチレバー2の
自由端2aのたわみ量δ及びねじれ量γを前記光てこに
より検出しながら、Z軸方向の圧電素子6に印加する電
圧を徐々に増加し、探針1を試料3の表面に接近させ
た。カンチレバー2の自由端2aのたわみ量δ及びねじ
れ量γが所定の設定値になった時、Z軸方向の圧電素子
6に印加した電圧14を試料表面の凹凸データとしてコ
ンピュータ7に記憶させた。それと同時に、Z軸方向の
圧電素子6に印加している電圧を減少させ、探針1を試
料3の表面から2μm引き離した。その後、X軸方向の
圧電素子4により試料3をX軸方向に20nm移動させ
た。再びZ軸方向の圧電体6に印加する電圧を徐々に増
加し、上記操作と同じ操作を繰り返した。各測定点にお
ける測定間隔は5m秒程度であった。この様な測定をX
軸方向において256回繰り返し、1走査線分の走査を
終了した。次に、Y軸方向の圧電素子5により試料3を
Y軸方向に20nm移動させ、同様の操作によりさらに
1走査線の走査を行った。Y軸方向の256走査線を走
査の後、コンピュータ7に記憶させた256×256個
の電圧データに基づいて、試料3の表面の凹凸を画像化
した。
の傾斜角80°のグレーティング試料を観察した場合に
おける具体的な制御方法について説明する。グレーティ
ング試料の溝方向と、カンチレバーの長手方向が平行に
なるように試料を設置した。本実施例では、探針1が試
料3から斥力を受け、カンチレバー2の自由端2aに発
生するたわみ量δのコンピュータ7への入力値が、0.
5V(たわみ量10nmに相当)以上になった時、ある
いは、カンチレバー2の自由端2aのねじれ量γのコン
ピュータへの入力値の絶対値が、0.5V(ねじれ量
0.1°に相当)以上になった時、圧電素子6を駆動し
て、探針1を試料3の表面からZ軸方向に引き離すよう
に設定した。測定時におけるX軸及びZ軸方向の圧電素
子4及び6に印加する電圧101及び102のタイミン
グを示した電圧波形図を図2に示す。カンチレバー2の
自由端2aのたわみ量δ及びねじれ量γを前記光てこに
より検出しながら、Z軸方向の圧電素子6に印加する電
圧を徐々に増加し、探針1を試料3の表面に接近させ
た。カンチレバー2の自由端2aのたわみ量δ及びねじ
れ量γが所定の設定値になった時、Z軸方向の圧電素子
6に印加した電圧14を試料表面の凹凸データとしてコ
ンピュータ7に記憶させた。それと同時に、Z軸方向の
圧電素子6に印加している電圧を減少させ、探針1を試
料3の表面から2μm引き離した。その後、X軸方向の
圧電素子4により試料3をX軸方向に20nm移動させ
た。再びZ軸方向の圧電体6に印加する電圧を徐々に増
加し、上記操作と同じ操作を繰り返した。各測定点にお
ける測定間隔は5m秒程度であった。この様な測定をX
軸方向において256回繰り返し、1走査線分の走査を
終了した。次に、Y軸方向の圧電素子5により試料3を
Y軸方向に20nm移動させ、同様の操作によりさらに
1走査線の走査を行った。Y軸方向の256走査線を走
査の後、コンピュータ7に記憶させた256×256個
の電圧データに基づいて、試料3の表面の凹凸を画像化
した。
【0012】上記の走査方法により得られた走査型探針
顕微鏡による試料3の断面形状(走査型探針顕微鏡像)
を図3に示す。また、たわみ量δが10nm以上になっ
た時に探針1を試料3から引き離すように設定した場合
において、同一の試料3を走査して得られた走査型探針
顕微鏡像の断面形状を図4に示す。図4において、グレ
ーティングの斜面の傾斜角がほぼ90°になり、エッジ
部で像に歪みが発生した。これは、傾斜部を測定する
際、ZnOウィスカによる探針1が試料3の傾斜部に接
触し、探針1が試料3から受ける斥力によりカンチレバ
ー2の自由端2aが10nm以上たわむ以前に、探針1
が傾斜部をすべり落ちたことが原因と考えられる。これ
に対し、図3において、画像化されたグレーティング斜
面の傾斜角はほぼ80°であり、精度良く観察できるこ
とが確認された。これは、探針1が傾斜部ですべり落ち
ようとすると、カンチレバー2の自由端2aにねじれが
発生し、探針1が傾斜部からすべり落ちる前に、探針1
による試料3の表面の凹凸情報がコンピュータ7に取り
込まれたためである。
顕微鏡による試料3の断面形状(走査型探針顕微鏡像)
を図3に示す。また、たわみ量δが10nm以上になっ
た時に探針1を試料3から引き離すように設定した場合
において、同一の試料3を走査して得られた走査型探針
顕微鏡像の断面形状を図4に示す。図4において、グレ
ーティングの斜面の傾斜角がほぼ90°になり、エッジ
部で像に歪みが発生した。これは、傾斜部を測定する
際、ZnOウィスカによる探針1が試料3の傾斜部に接
触し、探針1が試料3から受ける斥力によりカンチレバ
ー2の自由端2aが10nm以上たわむ以前に、探針1
が傾斜部をすべり落ちたことが原因と考えられる。これ
に対し、図3において、画像化されたグレーティング斜
面の傾斜角はほぼ80°であり、精度良く観察できるこ
とが確認された。これは、探針1が傾斜部ですべり落ち
ようとすると、カンチレバー2の自由端2aにねじれが
発生し、探針1が傾斜部からすべり落ちる前に、探針1
による試料3の表面の凹凸情報がコンピュータ7に取り
込まれたためである。
【0013】なお、本実施例では、たわみ量δのコンピ
ュータへの入力値が、0.5V(たわみ量10nmに相
当)以上になった時、あるいは、カンチレバー自由端の
ねじれ量γのコンピュータ7への入力値の絶対値が、
0.5V(ねじれ量0.1°に相当)以上になった時、
Z軸方向の圧電素子6により探針1を試料3からZ軸方
向に引き離すように設定したが、たわみ量δ+ねじれ量
γの値が0.5V以上になった時、探針1を試料3から
Z軸方向に引き離すように設定した場合、さらに測定精
度が向上することが確認された。また、本実施例では、
探針1を試料3の表面から引き離した後に、カンチレバ
ー2(又は探針1)のX軸方向への移動を行ったが、探
針1を試料3の表面に接触させたままX方向に移動さ
せ、移動開始後たわみ量δ又はねじれ量γの値が所定値
を超えた時に探針1を試料3の表面から引き離しても、
同様の効果が得られる。
ュータへの入力値が、0.5V(たわみ量10nmに相
当)以上になった時、あるいは、カンチレバー自由端の
ねじれ量γのコンピュータ7への入力値の絶対値が、
0.5V(ねじれ量0.1°に相当)以上になった時、
Z軸方向の圧電素子6により探針1を試料3からZ軸方
向に引き離すように設定したが、たわみ量δ+ねじれ量
γの値が0.5V以上になった時、探針1を試料3から
Z軸方向に引き離すように設定した場合、さらに測定精
度が向上することが確認された。また、本実施例では、
探針1を試料3の表面から引き離した後に、カンチレバ
ー2(又は探針1)のX軸方向への移動を行ったが、探
針1を試料3の表面に接触させたままX方向に移動さ
せ、移動開始後たわみ量δ又はねじれ量γの値が所定値
を超えた時に探針1を試料3の表面から引き離しても、
同様の効果が得られる。
【0014】<実施例2>次に、本発明の走査型探針顕
微鏡及びその制御方法の第2の実施例を図5を用いて説
明する。図5に示す第2の実施例は、図1に示した第1
の実施例の構成が基本的にそのまま利用しているが、カ
ンチレバー2の自由端2aの背面2bからの反射光は2
分割フォトダイオード13’で検出し、たわみ量のみを
測定する構成である。従って、第1の実施例と共通する
基本的構成の図示及びその説明は省略する。図5におい
て、探針1と試料3の表面とを接近させ、探針1が試料
3の表面に接触した後、探針1を試料3の表面から引き
離した場合における、2分割フォトダイオード13’の
両素子e及びfからの出力の差信号をコンピュータ7に
入力した。このときの2分割フォトダイオード13’か
らの出力の差信号とZ軸方向の圧電素子6に印加した電
圧波形との関係を図6に示す。図6において、115は
出力の差信号、すなわちカンチレバー2の自由端2aの
たわみ量δに相当する探針1と試料3の表面との間に働
く力を表わし、116はZ軸方向の圧電素子6に印加す
る電圧波形を表わす。
微鏡及びその制御方法の第2の実施例を図5を用いて説
明する。図5に示す第2の実施例は、図1に示した第1
の実施例の構成が基本的にそのまま利用しているが、カ
ンチレバー2の自由端2aの背面2bからの反射光は2
分割フォトダイオード13’で検出し、たわみ量のみを
測定する構成である。従って、第1の実施例と共通する
基本的構成の図示及びその説明は省略する。図5におい
て、探針1と試料3の表面とを接近させ、探針1が試料
3の表面に接触した後、探針1を試料3の表面から引き
離した場合における、2分割フォトダイオード13’の
両素子e及びfからの出力の差信号をコンピュータ7に
入力した。このときの2分割フォトダイオード13’か
らの出力の差信号とZ軸方向の圧電素子6に印加した電
圧波形との関係を図6に示す。図6において、115は
出力の差信号、すなわちカンチレバー2の自由端2aの
たわみ量δに相当する探針1と試料3の表面との間に働
く力を表わし、116はZ軸方向の圧電素子6に印加す
る電圧波形を表わす。
【0015】Z軸方向の圧電素子6に印加する電圧を徐
々に増加し、探針1を試料3の表面に接近させると、最
初に2分割フォトダイオードの出力の差信号115には
正弦波状の部分117が現れた。次に、探針1と試料3
の表面との間にファンデアワールス力による引力118
が現れ、さらに探針1を試料3の表面に接近させると探
針1と試料3とが接触し、斥力119が現れた。逆に、
図6中Aで示す時点から、Z軸方向の圧電素子6に印加
する電圧を徐々に減少させ、探針1を試料3の表面から
引き離そうとした。すると、斥力119は引力120に
変わり、試料3の表面の水等の不純物による非常に大き
な吸着力121が現れた。その後急に、探針1が試料3
の表面から引き離され、カンチレバー2の自由端2aの
たわみ量δは0となり、その後、再び正弦波状の差信号
122が現れた。この一連の動作で、探針1が試料3の
表面から離れている時に現れる正弦波状のノイズ成分1
17及び122は、試料3の表面に漏れたレーザー光が
反射し、2分割フォトダイオードに入射したことが原因
と考えられる。従って、単に2分割フォトダイオードの
各素子からの出力の差信号からカンチレバー2に作用す
る力を検出する方法では、このノイズ成分より微小な力
を検出することは困難である。そこで、本実施例ではカ
ンチレバー2の自由端2aのたわみ量δ(すなわち探針
1と試料3の表面との間に作用する力)の接近距離に対
する変化量が、正弦波状ノイズの接近距離に対する変化
量より十分大きいことを利用して、これらの変化量を検
出することにより、カンチレバー2の自由端2aからの
反射光による信号と、試料3の表面からの反射光等によ
るノイズとの識別を行った。この方法により、正弦波状
のノイズレベル以下の非常に小さな力を検出することが
できた。
々に増加し、探針1を試料3の表面に接近させると、最
初に2分割フォトダイオードの出力の差信号115には
正弦波状の部分117が現れた。次に、探針1と試料3
の表面との間にファンデアワールス力による引力118
が現れ、さらに探針1を試料3の表面に接近させると探
針1と試料3とが接触し、斥力119が現れた。逆に、
図6中Aで示す時点から、Z軸方向の圧電素子6に印加
する電圧を徐々に減少させ、探針1を試料3の表面から
引き離そうとした。すると、斥力119は引力120に
変わり、試料3の表面の水等の不純物による非常に大き
な吸着力121が現れた。その後急に、探針1が試料3
の表面から引き離され、カンチレバー2の自由端2aの
たわみ量δは0となり、その後、再び正弦波状の差信号
122が現れた。この一連の動作で、探針1が試料3の
表面から離れている時に現れる正弦波状のノイズ成分1
17及び122は、試料3の表面に漏れたレーザー光が
反射し、2分割フォトダイオードに入射したことが原因
と考えられる。従って、単に2分割フォトダイオードの
各素子からの出力の差信号からカンチレバー2に作用す
る力を検出する方法では、このノイズ成分より微小な力
を検出することは困難である。そこで、本実施例ではカ
ンチレバー2の自由端2aのたわみ量δ(すなわち探針
1と試料3の表面との間に作用する力)の接近距離に対
する変化量が、正弦波状ノイズの接近距離に対する変化
量より十分大きいことを利用して、これらの変化量を検
出することにより、カンチレバー2の自由端2aからの
反射光による信号と、試料3の表面からの反射光等によ
るノイズとの識別を行った。この方法により、正弦波状
のノイズレベル以下の非常に小さな力を検出することが
できた。
【0016】この手法を用いて、直径1μm、高さ1.
5μm、側壁の傾斜角80°のIC用コンタクトホール
を、ZnOウィスカによる探針1を具備した長さ200
μmのカンチレバー2を用いて観察した。このときの具
体的な制御方法について説明する。この場合、探針1が
試料3の表面から斥力を受け、カンチレバー2の自由端
2aのたわみ量δの接近距離に対する変化量が、0.8
以上になった時、Z軸方向の圧電素子6に印加した電圧
をコンピュータ7に試料表面の凹凸データとして記憶さ
せた。それと同時に、探針1を試料3から2μm引き離
し、探針1をX軸方向の次の測定点へ10nm移動させ
た。各測定点における測定間隔は2m秒程度であった。
このような測定をX軸方向において256回繰り返し、
1走査線分の走査を終了した。次に、探針1をY軸方向
に10nm移動させ、同様の操作によりさらに1走査線
の走査を行った。Y軸方向に256走査線の走査を行っ
た後、コンピュータ7に記憶させた256×256個の
電圧データに基づいて試料3の表面の凹凸を画像化し
た。
5μm、側壁の傾斜角80°のIC用コンタクトホール
を、ZnOウィスカによる探針1を具備した長さ200
μmのカンチレバー2を用いて観察した。このときの具
体的な制御方法について説明する。この場合、探針1が
試料3の表面から斥力を受け、カンチレバー2の自由端
2aのたわみ量δの接近距離に対する変化量が、0.8
以上になった時、Z軸方向の圧電素子6に印加した電圧
をコンピュータ7に試料表面の凹凸データとして記憶さ
せた。それと同時に、探針1を試料3から2μm引き離
し、探針1をX軸方向の次の測定点へ10nm移動させ
た。各測定点における測定間隔は2m秒程度であった。
このような測定をX軸方向において256回繰り返し、
1走査線分の走査を終了した。次に、探針1をY軸方向
に10nm移動させ、同様の操作によりさらに1走査線
の走査を行った。Y軸方向に256走査線の走査を行っ
た後、コンピュータ7に記憶させた256×256個の
電圧データに基づいて試料3の表面の凹凸を画像化し
た。
【0017】この試料の測定では、探針1が試料3の表
面に接触した状態におけるカンチレバー2の自由端2a
のたわみ量δの接近距離に対する変化量を1とすると、
探針1が試料3の表面から離れているときの試料3の表
面からの反射光等に起因するノイズの接近距離に対する
変化量は、最大約0.1であった。従って、設定値を
0.8にすることにより、探針1が試料3の表面に接触
した位置を検出することが可能となる。さらに、探針1
が試料3の表面に接触すると同時に、探針1を試料3の
表面から引き離すように制御することによって、探針1
にはほとんど斥力が働かない。その結果、測定中に探針
1が試料3の側壁をすべり落ちることもなく、それに起
因した画像の歪も発生せず、傾斜角80゜のコンタクト
ホールが精度良く観察できた。
面に接触した状態におけるカンチレバー2の自由端2a
のたわみ量δの接近距離に対する変化量を1とすると、
探針1が試料3の表面から離れているときの試料3の表
面からの反射光等に起因するノイズの接近距離に対する
変化量は、最大約0.1であった。従って、設定値を
0.8にすることにより、探針1が試料3の表面に接触
した位置を検出することが可能となる。さらに、探針1
が試料3の表面に接触すると同時に、探針1を試料3の
表面から引き離すように制御することによって、探針1
にはほとんど斥力が働かない。その結果、測定中に探針
1が試料3の側壁をすべり落ちることもなく、それに起
因した画像の歪も発生せず、傾斜角80゜のコンタクト
ホールが精度良く観察できた。
【0018】<実施例3>次に、本発明の走査型探針顕
微鏡及びその制御方法の第3の実施例を、図7を用いて
説明する。図7は、本発明の走査型探針顕微鏡の第3の
実施例の構成を示す概略図である。探針1には、四面体
の体心付近から4頂点方向に針状結晶が延び、各針状結
晶の長さが約5μmの形状の酸化亜鉛ウィスカを用い
た。この探針1が、表面に金を被覆した長さ200μ
m、ばね定数0.03N/mのカンチレバー2の自由端
2aの近傍に導電性接着剤により取り付けられている。
試料3は、X軸、Y軸及びZ軸の3方向の圧電素子4、
5、6で形成されたチューブ型の微動機構上10に設置
される。試料3の水平面内の走査は、コンピュータ7と
圧電体駆動装置8により発生した電圧をX、およびY方
向の圧電体に印加することにより行った。探針1と試料
3との間には、100kΩの抵抗を介して0.1Vのバ
イアス電圧が印加され、これらの間に流れる電流を検出
し、コンピュータ7に入力する。
微鏡及びその制御方法の第3の実施例を、図7を用いて
説明する。図7は、本発明の走査型探針顕微鏡の第3の
実施例の構成を示す概略図である。探針1には、四面体
の体心付近から4頂点方向に針状結晶が延び、各針状結
晶の長さが約5μmの形状の酸化亜鉛ウィスカを用い
た。この探針1が、表面に金を被覆した長さ200μ
m、ばね定数0.03N/mのカンチレバー2の自由端
2aの近傍に導電性接着剤により取り付けられている。
試料3は、X軸、Y軸及びZ軸の3方向の圧電素子4、
5、6で形成されたチューブ型の微動機構上10に設置
される。試料3の水平面内の走査は、コンピュータ7と
圧電体駆動装置8により発生した電圧をX、およびY方
向の圧電体に印加することにより行った。探針1と試料
3との間には、100kΩの抵抗を介して0.1Vのバ
イアス電圧が印加され、これらの間に流れる電流を検出
し、コンピュータ7に入力する。
【0019】以下に、ピッチ1μm、高さ1.5μm、
溝部壁面の傾斜角80°の表面が金で構成されたグレー
ティングを観察したときの具体的な制御方法について説
明する。この場合、探針1が試料3に接触し、探針1と
試料3との間に流れる電流が0.5μA以上になった
時、探針1を試料3から引き離すように設定した。測定
時のX軸及びZ軸方向の圧電素子4及び6に印加する電
圧のタイミングは、実施例1の場合と同様に設定した。
この場合も、上記実施例2の場合と同様に、探針1が試
料3の表面に接触すると同時に、探針1が試料3の表面
から引き離されるため、探針1にはほとんど斥力は働か
ない。その結果、測定中に探針1が試料3の側壁をすべ
り落ちることもなく、それに起因した画像の歪も発生せ
ず、傾斜角80゜のグレーティング斜面が精度良く観察
できた。
溝部壁面の傾斜角80°の表面が金で構成されたグレー
ティングを観察したときの具体的な制御方法について説
明する。この場合、探針1が試料3に接触し、探針1と
試料3との間に流れる電流が0.5μA以上になった
時、探針1を試料3から引き離すように設定した。測定
時のX軸及びZ軸方向の圧電素子4及び6に印加する電
圧のタイミングは、実施例1の場合と同様に設定した。
この場合も、上記実施例2の場合と同様に、探針1が試
料3の表面に接触すると同時に、探針1が試料3の表面
から引き離されるため、探針1にはほとんど斥力は働か
ない。その結果、測定中に探針1が試料3の側壁をすべ
り落ちることもなく、それに起因した画像の歪も発生せ
ず、傾斜角80゜のグレーティング斜面が精度良く観察
できた。
【0020】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、各測定
点間を移動する際、探針が試料表面から離れるように一
旦カンチレバーをZ軸方向に移動させ(引き離し)た
後、カンチレバーを次の測定点まで移動させ、次の測定
点に到着した後、カンチレバー(探針)を試料表面に接
近させ、試料表面の凹凸を測定するように構成したの
で、試料表面の摩擦係数の違いなどによるカンチレバー
自由端のたわみや、カンチレバー自由端のねじれによる
影響(ノイズ成分)が除去され、精度良く試料表面を観
察することができる。また、探針を試料表面から離して
移動させるので、高アスペクト比の探針を用いて垂直に
近いような壁面を有する形状の試料を観察する場合で
も、探針の側面が走査中に壁面に衝突することない。さ
らに、探針が試料表面の傾斜面すべり落ちる際に発生す
るカンチレバーの自由端のねじれ量が増加を検出し、カ
ンチレバーの自由端のねじれ量から算出される値が所定
の設定値以上になると、カンチレバーを試料表面から引
き離すように構成したので、探針のすべり落ちによる画
像の歪はほとんど発生しない。また、カンチレバー自由
端のたわみ量の接近距離に対する変化量を検出するよう
に構成した場合、カンチレバー自由端のたわみ量検出機
構によるたわみの信号成分とその他のノイズ成分との識
別が容易になる。さらに、探針と試料が接触した時点に
おける探針と試料との間に流れる接触電流を検出するよ
うに構成した場合も、探針が試料表面に接触した瞬間を
捕らえることができる。
点間を移動する際、探針が試料表面から離れるように一
旦カンチレバーをZ軸方向に移動させ(引き離し)た
後、カンチレバーを次の測定点まで移動させ、次の測定
点に到着した後、カンチレバー(探針)を試料表面に接
近させ、試料表面の凹凸を測定するように構成したの
で、試料表面の摩擦係数の違いなどによるカンチレバー
自由端のたわみや、カンチレバー自由端のねじれによる
影響(ノイズ成分)が除去され、精度良く試料表面を観
察することができる。また、探針を試料表面から離して
移動させるので、高アスペクト比の探針を用いて垂直に
近いような壁面を有する形状の試料を観察する場合で
も、探針の側面が走査中に壁面に衝突することない。さ
らに、探針が試料表面の傾斜面すべり落ちる際に発生す
るカンチレバーの自由端のねじれ量が増加を検出し、カ
ンチレバーの自由端のねじれ量から算出される値が所定
の設定値以上になると、カンチレバーを試料表面から引
き離すように構成したので、探針のすべり落ちによる画
像の歪はほとんど発生しない。また、カンチレバー自由
端のたわみ量の接近距離に対する変化量を検出するよう
に構成した場合、カンチレバー自由端のたわみ量検出機
構によるたわみの信号成分とその他のノイズ成分との識
別が容易になる。さらに、探針と試料が接触した時点に
おける探針と試料との間に流れる接触電流を検出するよ
うに構成した場合も、探針が試料表面に接触した瞬間を
捕らえることができる。
【図1】本発明に係る走査型探針顕微鏡及びその制御方
法の第1の実施例を示す概略図
法の第1の実施例を示す概略図
【図2】第1の実施例におけるX軸及びZ軸方向の圧電
素子へ印加する電圧のタイミングを示す電圧波形図
素子へ印加する電圧のタイミングを示す電圧波形図
【図3】第1の実施例によるカンチレバーの自由端のた
わみ量およびねじれ量により制御した走査型探針顕微鏡
による試料の断面形状を示す図
わみ量およびねじれ量により制御した走査型探針顕微鏡
による試料の断面形状を示す図
【図4】第1の実施例によるカンチレバーの自由端のた
わみ量のみにより制御した走査型探針顕微鏡による試料
の断面形状を示す図
わみ量のみにより制御した走査型探針顕微鏡による試料
の断面形状を示す図
【図5】本発明に係る走査型探針顕微鏡及びその制御方
法の第2の実施例を示す概略図
法の第2の実施例を示す概略図
【図6】本発明に係る走査型探針顕微鏡及びその制御方
法の第2の実施例によるカンチレバーの自由端のたわみ
量(探針と試料表面間の力)とZ軸方向の圧電素子に印
加する電圧との関係を示す図
法の第2の実施例によるカンチレバーの自由端のたわみ
量(探針と試料表面間の力)とZ軸方向の圧電素子に印
加する電圧との関係を示す図
【図7】本発明に係る走査型探針顕微鏡及びその制御方
法の第3の実施例を示す概略図
法の第3の実施例を示す概略図
【図8】従来の原子間力顕微鏡の構成を示す概略図
1 : 探針 2 : カンチレバー 3 : 試料 4 : X軸方向の圧電素子 5 : Y軸方向の圧電素子 6 : Z軸方向の圧電素子 7 : コンピュータ 8 : 圧電体駆動装置 10 : 微動機構 11 : 半導体レーザー 12 : 集光レンズ 13 : 4分割フォトダイオード 14 : プリアンプ 101: X軸方向の圧電素子に印加した電圧 102: Z軸方向の圧電素子に印加した電圧 115: 2分割フォトダイオードの差信号(探針と試
料表面間の力) 116: Z軸方向の圧電素子に印加した電圧 117: 正弦波状ノイズ 118: ファンデアワールス引力 120: 斥力 121: 吸着力 122: 正弦波状ノイズ
料表面間の力) 116: Z軸方向の圧電素子に印加した電圧 117: 正弦波状ノイズ 118: ファンデアワールス引力 120: 斥力 121: 吸着力 122: 正弦波状ノイズ
Claims (15)
- 【請求項1】 カンチレバーの自由端近傍に備えられた
探針を、物質表面に接近もしくは接触させ、前記探針と
前記物質表面との間に生じる力を、前記物質表面の各測
定点で検出しながら、前記物質表面を走査する走査型探
針顕微鏡であって、前記カンチレバー自由端のねじれ量
及びたわみ量の検出機構を具備し、前記各測定点におい
て、前記探針と前記物質表面とが離れた状態から、前記
物質表面と前記カンチレバーとを相対的に接近させ、前
記検出機構により検出されたカンチレバー自由端のたわ
み量及びねじれ量から演算された値が所定の設定値にな
った時点における前記物質表面と前記カンチレバーとの
相対的接近距離を測定する走査型探針顕微鏡。 - 【請求項2】 カンチレバー自由端のたわみ量及びねじ
れ量から演算された値が、前記たわみ量又は前記ねじれ
量のいずれか大きい方の値である請求項1に記載の走査
型探針顕微鏡。 - 【請求項3】 ねじれ量が絶対値で与えられる請求項1
又は2に記載の走査型探針顕微鏡。 - 【請求項4】 カンチレバー自由端のたわみ量及びねじ
れ量の検出機構が、光源及び4分割フォトダイオードで
構成されている請求項1から3のいずれかに記載の走査
型探針顕微鏡。 - 【請求項5】 カンチレバーの自由端近傍に備えられた
探針を、物質表面に接近もしくは接触させ、前記探針と
前記物質表面との間に生じる力を、前記物質表面の各測
定点で検出しながら、前記物質表面を走査する走査型探
針顕微鏡であって、前記各測定点において、前記探針と
前記物質表面とが離れた状態から、前記物質表面と前記
カンチレバーとを相対的に接近させ、前記カンチレバー
自由端のたわみ量の前記物質表面と前記カンチレバーと
の相対的接近距離に対する変化量が所定の設定値になっ
た時点における前記接近距離を測定する走査型探針顕微
鏡。 - 【請求項6】 カンチレバー自由端のたわみ量の検出機
構が、光源及び2分割フォトダイオードで構成されてい
る請求項5に記載の走査型探針顕微鏡。 - 【請求項7】 カンチレバーの自由端近傍に備えられた
導電性探針と物質表面間にバイアス電圧を印加し、前記
導電性探針を前記物質表面に接近もしくは接触させ、前
記導電性探針と前記物質表面との間に流れる電流を前記
物質表面の各測定点で検出しながら、前記物質表面を走
査する走査型探針顕微鏡であって、前記各測定点におい
て、前記探針と前記物質表面とが離れた状態から、前記
物質表面と前記カンチレバーとを相対的に接近させ、前
記導電性探針と前記物質表面間に流れる電流が所定の設
定値になった時の前記接近距離を測定する走査型探針顕
微鏡。 - 【請求項8】 導電性探針と物質表面間に流れる電流が
接触電流である請求項7に記載の走査型探針顕微鏡。 - 【請求項9】 探針が、四面体の体心付近から4頂点方
向に針状結晶が延びた酸化亜鉛ウィスカで構成されてい
る請求項1から8のいずれかに記載の走査型探針顕微
鏡。 - 【請求項10】 探針を物質表面から引き離して物質表
面上の各測定点間を移動する請求項1から9のいずれか
に記載の走査型探針顕微鏡。 - 【請求項11】 カンチレバーの自由端近傍に備えられ
た探針を、物質表面に接近もしくは接触させ、前記探針
と前記物質表面との間に生じる力を、前記物質表面の各
測定点で検出しながら、前記物質表面を走査する走査型
探針顕微鏡の制御方法であって、前記物質表面上のある
測定点において、前記探針と前記物質表面とが離れた状
態から前記物質表面と前記カンチレバーとを相対的に接
近させ、前記探針が前記物質表面に接触したことによる
カンチレバー自由端のたわみ量及びねじれ量を検出し、
検出されたたわみ量及びねじれ量から演算された値が所
定の設定値になった時点における前記物質表面と前記カ
ンチレバーとの相対的接近距離を測定し、前記探針を前
記物質表面から引き離して前記物質表面上の次の測定点
まで移動させる走査型探針顕微鏡の制御方法。 - 【請求項12】 カンチレバーの自由端のたわみ量又は
ねじれ量のいずれか大きい方の値を前記演算された値と
して用いる請求項11に記載の走査型探針顕微鏡の制御
方法。 - 【請求項13】 カンチレバーの自由端近傍に備えられ
た探針を、物質表面に接近もしくは接触させ、前記探針
と前記物質表面との間に生じる力を、前記物質表面の各
測定点で検出しながら、前記物質表面を走査する走査型
探針顕微鏡の制御方法であって、前記物質表面上のある
測定点において、前記探針と前記物質表面とが離れた状
態から前記物質表面と前記カンチレバーとを相対的に接
近させ、前記探針が前記物質表面に接触したことによる
カンチレバー自由端のたわみ量を検出し、前記カンチレ
バー自由端のたわみ量の前記物質表面と前記カンチレバ
ーとの相対的接近距離に対する変化量が所定の設定値に
なった時点における前記物質表面と前記カンチレバーと
の相対的接近距離を測定し、前記探針を前記物質表面か
ら引き離して前記物質表面上の次の測定点まで移動させ
る走査型探針顕微鏡の制御方法。 - 【請求項14】 カンチレバーの自由端近傍に備えられ
た導電性探針と物質表面間にバイアス電圧を印加し、前
記導電性探針を前記物質表面に接近もしくは接触させ、
前記導電性探針と前記物質表面との間に流れる電流を前
記物質表面の各測定点で検出しながら、前記物質表面を
走査する走査型探針顕微鏡の制御方法であって、前記物
質表面上のある測定点において、前記探針と前記物質表
面とが離れた状態から前記物質表面と前記カンチレバー
とを相対的に接近させ、前記導電性探針と前記物質表面
間に流れる電流が所定の設定値になった時点における前
記物質表面と前記カンチレバーとの相対的接近距離を測
定し、前記探針を前記物質表面から引き離して前記物質
表面上の次の測定点まで移動させる走査型探針顕微鏡の
制御方法。 - 【請求項15】 導電性探針と物質表面間に流れる接触
電流を測定する請求項14に記載の走査型探針顕微鏡の
制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5175422A JPH0727560A (ja) | 1993-07-15 | 1993-07-15 | 走査型探針顕微鏡及びその制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5175422A JPH0727560A (ja) | 1993-07-15 | 1993-07-15 | 走査型探針顕微鏡及びその制御方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0727560A true JPH0727560A (ja) | 1995-01-27 |
Family
ID=15995826
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5175422A Pending JPH0727560A (ja) | 1993-07-15 | 1993-07-15 | 走査型探針顕微鏡及びその制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0727560A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP3226009A1 (en) * | 2016-03-29 | 2017-10-04 | Hitachi High-Tech Science Corporation | Scanning probe microscope and probe contact detection method |
| JP2021060432A (ja) * | 2021-01-25 | 2021-04-15 | 株式会社日立ハイテクサイエンス | 走査型プローブ顕微鏡及びそのプローブ接触検出方法 |
-
1993
- 1993-07-15 JP JP5175422A patent/JPH0727560A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP3226009A1 (en) * | 2016-03-29 | 2017-10-04 | Hitachi High-Tech Science Corporation | Scanning probe microscope and probe contact detection method |
| JP2017181135A (ja) * | 2016-03-29 | 2017-10-05 | 株式会社日立ハイテクサイエンス | 走査型プローブ顕微鏡及びそのプローブ接触検出方法 |
| CN107238733A (zh) * | 2016-03-29 | 2017-10-10 | 日本株式会社日立高新技术科学 | 扫描型探针显微镜及其探针接触检测方法 |
| KR20170113160A (ko) * | 2016-03-29 | 2017-10-12 | 가부시키가이샤 히다치 하이테크 사이언스 | 주사형 프로브 현미경 및 그 프로브 접촉 검출 방법 |
| US10151773B2 (en) | 2016-03-29 | 2018-12-11 | Hitachi High-Tech Science Corporation | Scanning probe microscope and probe contact detection method |
| CN107238733B (zh) * | 2016-03-29 | 2020-07-03 | 日本株式会社日立高新技术科学 | 扫描型探针显微镜及其探针接触检测方法 |
| JP2021060432A (ja) * | 2021-01-25 | 2021-04-15 | 株式会社日立ハイテクサイエンス | 走査型プローブ顕微鏡及びそのプローブ接触検出方法 |
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