JPH0727729B2 - 音響・画像機器用導体の製造方法 - Google Patents
音響・画像機器用導体の製造方法Info
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- JPH0727729B2 JPH0727729B2 JP60278802A JP27880285A JPH0727729B2 JP H0727729 B2 JPH0727729 B2 JP H0727729B2 JP 60278802 A JP60278802 A JP 60278802A JP 27880285 A JP27880285 A JP 27880285A JP H0727729 B2 JPH0727729 B2 JP H0727729B2
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Landscapes
- Conductive Materials (AREA)
- Non-Insulated Conductors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、画像表示機器や音響機器など、高周波信号
伝達回路が必要な機器の配線に用いられる導体の製造方
法に関する。
伝達回路が必要な機器の配線に用いられる導体の製造方
法に関する。
[従来の技術] これらの電子機器においては、信号が正確に、位相差を
生じることなく伝達されないと、画像や音響に悪影響を
及ぼす。すなわち、像がぼけたり、音が鮮明でなかった
りする。
生じることなく伝達されないと、画像や音響に悪影響を
及ぼす。すなわち、像がぼけたり、音が鮮明でなかった
りする。
従来、音響・画像機器用導体としては、タフピッチ銅や
無酸素銅を冷間加工後焼鈍軟化して再結晶させた軟銅
線、冷間加工したままの硬銅線、またはこれらに錫等の
めっきを施した線などが使用されてきた。
無酸素銅を冷間加工後焼鈍軟化して再結晶させた軟銅
線、冷間加工したままの硬銅線、またはこれらに錫等の
めっきを施した線などが使用されてきた。
しかし、これらの線は次のような理由により、必ずしも
信号の正確な伝達に好都合なものとは言えなかった。
信号の正確な伝達に好都合なものとは言えなかった。
軟銅線の場合、焼鈍による再結晶で結晶粒は、通常、等
軸に近い形状に分布する。そのため、導体の長手方向に
電流が流れる際、その電流が横切るであろう結晶粒界の
数が多くなる。このような結晶粒界は、特に、高周波成
分信号にとって位相差発生等の原因として大きく作用す
るものと考えられる。
軸に近い形状に分布する。そのため、導体の長手方向に
電流が流れる際、その電流が横切るであろう結晶粒界の
数が多くなる。このような結晶粒界は、特に、高周波成
分信号にとって位相差発生等の原因として大きく作用す
るものと考えられる。
一方、硬銅線は、繊維状に長手方向に延びた結晶の形を
呈しているので、軟銅線に比べて、電流が長手方向に流
れる際に横切るであろう結晶粒界は見かけ上少なくな
る。したがって、結晶粒界の悪影響は、軟銅線に比べ
て、受けにくくなる。その反面、原子空孔(点欠陥)、
転位(線状の結晶欠陥)の密度が、軟銅線に比べて極端
に多くなり、さらに電気伝導に不適当な電子密度の不均
質などが多くなる。これらは、高周波成分信号にとって
位相差発生の原因となると考えられる。
呈しているので、軟銅線に比べて、電流が長手方向に流
れる際に横切るであろう結晶粒界は見かけ上少なくな
る。したがって、結晶粒界の悪影響は、軟銅線に比べ
て、受けにくくなる。その反面、原子空孔(点欠陥)、
転位(線状の結晶欠陥)の密度が、軟銅線に比べて極端
に多くなり、さらに電気伝導に不適当な電子密度の不均
質などが多くなる。これらは、高周波成分信号にとって
位相差発生の原因となると考えられる。
この発明は、上述の問題点を解消するためになされたも
のであり、その目的は、信号伝達特性に優れた音響・画
像機器用導体の製造方法を提供することである。
のであり、その目的は、信号伝達特性に優れた音響・画
像機器用導体の製造方法を提供することである。
[問題点を解決するための手段]および[発明の効果] この発明に従った音響・画像機器用導体の製造方法は、
酸素含有量が30ppm以下の銅線を中間工程で軟化処理
し、その後再結晶されることなく、最終処理工程として
減面率が30〜70%の範囲の冷間加工を施すことによって
所定サイズの線にまで伸線することを特徴とする。
酸素含有量が30ppm以下の銅線を中間工程で軟化処理
し、その後再結晶されることなく、最終処理工程として
減面率が30〜70%の範囲の冷間加工を施すことによって
所定サイズの線にまで伸線することを特徴とする。
酸素含有量が30ppm以下の銅線を用いるのは、酸素含有
量が30ppmを越えるようならば、結晶粒界にCu2O粒が存
在し、そのために銅が著しく脆くなり、音響や画像に対
して悪影響を及ぼすからである。
量が30ppmを越えるようならば、結晶粒界にCu2O粒が存
在し、そのために銅が著しく脆くなり、音響や画像に対
して悪影響を及ぼすからである。
中間工程で軟化処理するのは、この処理によって点欠陥
や転位の密度を減少させるためである。軟化処理するた
めの方法として、たとえば通電軟化またはトンネル炉軟
化が採用される。ゆっくり結晶成長させ結晶を粗大化さ
せるバッチ式方法と異なり、通電軟化法やトンネル炉軟
化法によれば高能率生産が期待される。
や転位の密度を減少させるためである。軟化処理するた
めの方法として、たとえば通電軟化またはトンネル炉軟
化が採用される。ゆっくり結晶成長させ結晶を粗大化さ
せるバッチ式方法と異なり、通電軟化法やトンネル炉軟
化法によれば高能率生産が期待される。
最終処理工程として、減面率が30〜70%の範囲の冷間加
工を施すのは、この加工によって線は長さ方向に繊維状
に延びた結晶組織を有するようになるからである。減面
率が30%未満の冷間加工では音響・画像鮮明化の効果が
少なく、また減面率が70%を越える冷間加工では、音響
・画像鮮明化の効果が飽和し、またむしろ加工により導
入される欠陥のため上記効果が損われる恐れがあり、さ
らに導体としてのしなやかさを失いやすくなる。
工を施すのは、この加工によって線は長さ方向に繊維状
に延びた結晶組織を有するようになるからである。減面
率が30%未満の冷間加工では音響・画像鮮明化の効果が
少なく、また減面率が70%を越える冷間加工では、音響
・画像鮮明化の効果が飽和し、またむしろ加工により導
入される欠陥のため上記効果が損われる恐れがあり、さ
らに導体としてのしなやかさを失いやすくなる。
中間工程での軟化処理後に、再結晶させないのは、導体
の長手方向に電流が流れる際に横切るであろう結晶粒界
の数を増大させないためである。
の長手方向に電流が流れる際に横切るであろう結晶粒界
の数を増大させないためである。
好ましくは、最終的に得られる線の引張り強さが、32〜
42kg/mm2となるようにされる。引張り強さが32kg/mm2未
満であれば、音響・画像に対する鮮明化の効果が少な
く、一方、引張り強さが42kg/mm2を越えるようならば、
導体としてのしなやかさを失うおそれがある。さらに、
導体としての接続特性を高めるために、伸線加工後の線
に、Ag、Sn、またはこれらの元素を主成分とする材料を
電気めっきしてもよい。電気めっき法の他に溶融めっき
法も考えられるが、この溶融めっき法では結晶組織が乱
れ、音響・画像鮮明化の効果が少なくなるおそれがあ
る。電気めっき法ではこのような効果を害するおそれは
なく、好ましい方法であると言える。
42kg/mm2となるようにされる。引張り強さが32kg/mm2未
満であれば、音響・画像に対する鮮明化の効果が少な
く、一方、引張り強さが42kg/mm2を越えるようならば、
導体としてのしなやかさを失うおそれがある。さらに、
導体としての接続特性を高めるために、伸線加工後の線
に、Ag、Sn、またはこれらの元素を主成分とする材料を
電気めっきしてもよい。電気めっき法の他に溶融めっき
法も考えられるが、この溶融めっき法では結晶組織が乱
れ、音響・画像鮮明化の効果が少なくなるおそれがあ
る。電気めっき法ではこのような効果を害するおそれは
なく、好ましい方法であると言える。
以上のように、この発明によれば、ほとんど特別な処理
工程を必要とすることなく、容易に、音響や画像を鮮明
にし得る導体を製造することができる。
工程を必要とすることなく、容易に、音響や画像を鮮明
にし得る導体を製造することができる。
[実施例] 酸素量6ppmの無酸素銅荒引線を8mmφより冷間加工によ
って0.26mmφまで伸線し、この伸線工程とタンデムに連
続的に通電軟化し軟材とした。この軟材を、最終製品サ
イズである0.18mmφまで52%の減面率で冷間伸線加工し
た。このようにして得られた素導体を、使用する部位に
応じて7本撚り、19本撚り等の撚り線にして、所望の被
覆電線を得た。このようにして得られた導体が、後述す
る試料番号1の導体である。
って0.26mmφまで伸線し、この伸線工程とタンデムに連
続的に通電軟化し軟材とした。この軟材を、最終製品サ
イズである0.18mmφまで52%の減面率で冷間伸線加工し
た。このようにして得られた素導体を、使用する部位に
応じて7本撚り、19本撚り等の撚り線にして、所望の被
覆電線を得た。このようにして得られた導体が、後述す
る試料番号1の導体である。
比較のため、通常の無酸素銅軟材から得られた導体を、
試料番号5とする。試料番号1の導体と試料番号5の導
体を高品質ビデオの配線電線として使用した場合、画像
の鮮明度、音質の豊かさ、澄んでいる点等において、試
料番号1の導体が、試料番号5の導体に比し、大きく優
れていた。
試料番号5とする。試料番号1の導体と試料番号5の導
体を高品質ビデオの配線電線として使用した場合、画像
の鮮明度、音質の豊かさ、澄んでいる点等において、試
料番号1の導体が、試料番号5の導体に比し、大きく優
れていた。
比較のため、0.18mmφの素線を作製するのに、中間軟化
サイズ、冷間加工度等を種々変更してみた。前述した試
料番号1および試料番号5を含めて、製造工程、導体の
特性、画像・音響効果の結果を以下に記述する。
サイズ、冷間加工度等を種々変更してみた。前述した試
料番号1および試料番号5を含めて、製造工程、導体の
特性、画像・音響効果の結果を以下に記述する。
試料番号1(本発明例) 製造方法:途中0.26mmφにて中間軟化した後、0.18mmφ
にまで冷間加工した。冷間加工度は52%である。
にまで冷間加工した。冷間加工度は52%である。
引張り強さ:38.9kg/mm2 画像・音質評価結果:画像が鮮明であった。また、音響
が豊かで澄んでいた。
が豊かで澄んでいた。
試料番号2(本発明例) 製造方法:試料番号1の導体に電気Snめっきを施した。
引張り強さ:37.2kg/mm2 画像・音質評価結果:画像が鮮明であった。また、音響
が豊かで、澄んでいた。
が豊かで、澄んでいた。
試料番号3(本発明例) 途中0.3mmφにて中間軟化した後、0.18mmφにまで冷間
加工した。冷間加工度は64%である。
加工した。冷間加工度は64%である。
引張り強さ:40.1kg/mm2 画像・音質評価結果:画像が鮮明であった。また、音響
が豊かで、澄んでいた。
が豊かで、澄んでいた。
試料番号4(本発明例) 試料番号3の導体を120℃×1hr加熱処理した。
引張り強さ:39.9kg/mm2 画像・音質評価結果:画像が鮮明であった。また、音響
が豊かで、澄んでいた。
が豊かで、澄んでいた。
試料番号5(従来例) 製造方法:最終素線線径(0.18mmφ)にて軟化した。冷
間加工度は0%である。
間加工度は0%である。
引張り強さ:24.0kg/mm2 画像・音質評価結果:画像の鮮明さが劣り、また音響の
豊かさが劣っていた。
豊かさが劣っていた。
試料番号6(比較例) 製造方法:途中2.6mmφで中間軟化した後、0.18mmφに
まで冷間加工した。冷間加工度は99.5%である。
まで冷間加工した。冷間加工度は99.5%である。
引張り強さ:50.3kg/mm2 画像・音質評価結果:画像の鮮明さが劣り、また音響の
豊かさが劣っていた。さらに、導体はしなやかさに欠け
ていて、取扱いにくかった。
豊かさが劣っていた。さらに、導体はしなやかさに欠け
ていて、取扱いにくかった。
試料番号7(比較例) 製造方法:途中0.19mmφにて中間軟化した後、0.18mmφ
にまで冷間加工した。冷間加工度は10%である。
にまで冷間加工した。冷間加工度は10%である。
引張り強さ:26.1kg/mm2 画像・音質評価結果:画像の鮮明さが劣り、また音響の
豊かさが劣っていた。
豊かさが劣っていた。
試料番号8(比較例) 製造方法:0.18mmφの硬材に溶融Snめっきをした。この
とき、導体は軟化していた。
とき、導体は軟化していた。
引張り強さ:23.8kg/mm2 画像・音質評価結果:画像の鮮明さが劣り、また音響の
豊かさが劣っていた。
豊かさが劣っていた。
Claims (4)
- 【請求項1】酸素含有量が30ppm以下の銅線を中間工程
で軟化処理し、その後再結晶させることなく、最終処理
工程として減面率が30〜70%の範囲の冷間加工を施すこ
とによって所定サイズの線にまで伸線することを特徴と
する、音響・画像機器用導体の製造方法。 - 【請求項2】前記軟化処理は、通電軟化処理またはトン
ネル炉軟化処理である、特許請求の範囲第1項に記載の
音響・画像機器用導体の製造方法。 - 【請求項3】最終的に得られる線の引張り強さが、32〜
42kg/mm2である、特許請求の範囲第1項または第2項に
記載の音響・画像機器用導体の製造方法。 - 【請求項4】前記伸線後に、Ag、Sn、またはこれらの元
素を主成分とする材料を電気めっきする、特許請求の範
囲第1項〜第3項のいずれか1項に記載の音響・画像機
器用導体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60278802A JPH0727729B2 (ja) | 1985-12-10 | 1985-12-10 | 音響・画像機器用導体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60278802A JPH0727729B2 (ja) | 1985-12-10 | 1985-12-10 | 音響・画像機器用導体の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62136707A JPS62136707A (ja) | 1987-06-19 |
| JPH0727729B2 true JPH0727729B2 (ja) | 1995-03-29 |
Family
ID=17602376
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60278802A Expired - Lifetime JPH0727729B2 (ja) | 1985-12-10 | 1985-12-10 | 音響・画像機器用導体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0727729B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0523330U (ja) * | 1991-09-05 | 1993-03-26 | タツタ電線株式会社 | 耐熱・耐屈曲・耐摩耗性塗装ロボツト用ケーブル |
| JPH081530Y2 (ja) * | 1991-09-05 | 1996-01-17 | タツタ電線株式会社 | 耐熱・耐屈曲・耐摩耗性塗装ロボット用ケーブル |
| JPH081531Y2 (ja) * | 1991-09-09 | 1996-01-17 | タツタ電線株式会社 | 耐熱・耐屈曲・耐摩耗性塗装ロボット用ケーブル |
| JPH0523333U (ja) * | 1991-09-09 | 1993-03-26 | タツタ電線株式会社 | 耐熱・耐屈曲・耐摩耗性塗装ロボツト用ケーブル |
| JPH0523337U (ja) * | 1991-09-09 | 1993-03-26 | タツタ電線株式会社 | 耐熱・耐屈曲・耐摩耗性塗装ロボツト用ケーブル |
| JPH0523334U (ja) * | 1991-09-09 | 1993-03-26 | タツタ電線株式会社 | 耐熱・耐屈曲・耐摩耗性塗装ロボツト用ケーブル |
| JP5742859B2 (ja) * | 2013-01-30 | 2015-07-01 | 日立金属株式会社 | 高速伝送ケーブル用導体、及びその製造方法、並びに高速伝送ケーブル |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0715138B2 (ja) * | 1983-12-10 | 1995-02-22 | 住友電気工業株式会社 | 画像表示機器、音響機器用導体の製造法 |
| JPH0715139B2 (ja) * | 1983-12-10 | 1995-02-22 | 住友電気工業株式会社 | 画像表示機器、音響機器用導体の製造方法 |
| JPH0694587B2 (ja) * | 1983-12-10 | 1994-11-24 | 住友電気工業株式会社 | 画像表示機器、音響機器用導体の製造方法 |
-
1985
- 1985-12-10 JP JP60278802A patent/JPH0727729B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62136707A (ja) | 1987-06-19 |
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