JPH0727802U - 多列丸鋸盤用丸鋸組立体 - Google Patents

多列丸鋸盤用丸鋸組立体

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JPH0727802U
JPH0727802U JP5804493U JP5804493U JPH0727802U JP H0727802 U JPH0727802 U JP H0727802U JP 5804493 U JP5804493 U JP 5804493U JP 5804493 U JP5804493 U JP 5804493U JP H0727802 U JPH0727802 U JP H0727802U
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謹也 大澄
敏夫 後藤
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株式会社オリオン工具製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 同一軸上に多数の丸鋸を配置する多列丸鋸盤
用丸鋸組立体において、該多列丸鋸盤用丸鋸組立体の空
転時に発生する騒音を低いレベルに保持する丸鋸組立体
を提供する。 【構成】 多列丸鋸盤用丸鋸組立体を構成する各丸鋸の
本体部分に孔を設け、これらの孔の大きさ、形状、数の
異なる丸鋸を組合わせて多列丸鋸盤用丸鋸組立体を構成
する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、木工機において使用される一般にギャングと呼ばれている多列丸鋸 盤に関し、特に、該多列丸鋸盤等において使用する同一軸上に多数の丸鋸を配置 した当該丸鋸の空転時における共鳴音の発生を防止する多列丸鋸盤用丸鋸組立体 に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常の木工作業において使用されている、図10又は図11に示すような、本 体2とその外周部分にある歯体部3とから成る丸鋸1は、回転時特に高速度で回 転する際に、その丸鋸1の歯体部3の後方にカルマン渦と呼ばれる空気の流れを 発生させる。このカルマン渦は、通常、高速回転する丸鋸を振動させ、この振動 が原因となって高速回転する丸鋸が大きい共鳴音を発生し、このような大きな共 鳴音が作業環境を悪くしていることが知られている。
【0003】 このような共鳴音の発生を防止するため、従来、丸鋸本体の振動減衰性を高め るために、図10に示すように、丸鋸1の本体2に外周部分から中心方向に向か って溝4を切り込み、その内端部5に樹脂等の丸鋸素材とは異なる材料を詰め込 み、更に当該本体2部分に割り溝6を設け、当該割り溝6の一部7に同様に樹脂 等の丸鋸素材とは異なる材料を詰め込み、これにより共鳴音を発生するような本 体2の共振を防止していることは知られている。又、本体2に割り溝6を設ける 代わりに、図11に示すように、該本体2に複数の窓8を打ち抜き、これにより 共鳴音を発生するような本体2の共振を防止していることも知られている。
【0004】 このことは多列丸鋸盤等において使用するため同一軸上に多数配置する丸鋸組 立体の場合においても同様であった。即ち、これまでは、多列丸鋸盤等において 使用するため同一軸上に多数配置する丸鋸組立体の各丸鋸のすべてに、上述と同 様の共振防止手段を施していた。しかもこれまでの多列丸鋸盤等において使用す る丸鋸組立体は、取扱いの便宜又は管理の容易性のため、すべて同様の形状(例 えば図10の形状)をした丸鋸のみを所定の枚数だけ並置して使用しており、例 えば、図10に示す丸鋸と図11に示す丸鋸とを組み合わせて使用するというこ とは無かった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
これまでは、上述のように、多列丸鋸盤等において使用する一連の丸鋸はすべ て実質的に同じ形状の丸鋸を使用し、共振防止のため、個々の丸鋸に同様の共振 防止手段を施していた。即ち、同一軸上に配列した複数の丸鋸が発生する共鳴音 は、個々の丸鋸が発生する共鳴音を減少することにより、全体として減少するで あろうという考えが一般的であった。
【0006】 しかしながら個々の作業状況を詳細に調べてみると、このような考え方は常に 正しいとは限らないことが判明した。例えば、同一形状の丸鋸に同一の共振防止 手段を施した場合、空転時の共鳴音が所定の値(Aデシベル)だけ減少した場合 、同一の形状及び同一の共振防止手段を施したN個の丸鋸を使用した多列丸鋸盤 においては、共振防止手段を施こさない場合に比較してN倍だけ共鳴音が減少す ることは殆ど無く、多くの場合は、共鳴音の減少はこれよりも少ないことが判明 したのである。
【0007】 この理由を種々検討した結果、出願人は、空転時に、丸鋸単体では共鳴音が所 定の値だけ減少しても、同一軸上に多数の丸鋸を間隔をおいて配置した多列丸鋸 盤木工機の場合には、鋸と鋸との間に空気振動の定常波が発生し、これが丸鋸単 体の場合とは異なる共鳴音を生じる原因となっており、このため、使用する個々 の丸鋸に共鳴防止手段を施しても多列丸鋸盤等において使用する丸鋸組立体全体 としての共鳴音防止は困難であることを突き止めたのである。
【0008】 そこで本考案は、個々の丸鋸における空転時の共鳴音の発生防止手段とは異な る手段によって、多数の丸鋸を同時回転した場合における共振防止のための新し い手段を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記課題を解決するために、多列丸鋸盤等において使用する複数の 丸鋸のそれぞれの本体部分に寸法、位置、数、形状等の異なる丸穴を設け、これ らを互いに組み合わせて配置することにより、多列丸鋸盤等において使用する複 数の丸鋸が発生する共鳴音を大きく減少させるものである。
【0010】
【作用】
本考案によれば、複数の丸鋸の本体部分に種々の丸穴があるため、各丸鋸間に 複雑な空気の流れが加わり、鋸と鋸との間に空気振動の定常波が発生しくくなる 。また、丸穴の大きさ、位置、数、形状等が隣接する丸鋸間において異なる組合 わせにしてあるため、一層、鋸と鋸との間に空気振動の定常波が発生しくくなっ ている。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の実施例につき図面を参照しながら詳細に述べる。始めに、図1 に示すような、直径203mm,刃厚2.2mm,本体厚さ1.6mm,孔径8 0mm,刃数100の丸鋸10であって、本体部分12の中心部には取付け用の 孔14を、また本体部分12の外周部分には切削のための歯体部16を有し、か つ本体部分12に歯体部14から中心方向に向かって90°の間隔をおいて4個 の溝18を切り込み、その内端部20には例えば樹脂やアルミニューム等の丸鋸 素材とは異なる材料を詰め込んでいる17枚の丸鋸10を準備した。これらの丸 鋸10を互いに間座を介して50mmづつ離して一軸上に配置し、丸鋸組立体2 2を構成し、この丸鋸組立体22を4000rpmの速度で回転した。このとき の共鳴音は約2850Hzで、また騒音量は94.5デシベルで、極めて大きな 耳障りな騒音を感知した。
【0012】 次に、図1に示すような丸鋸10と同様の寸法及び形状を有する別の丸鋸24 を準備し、その本体部分に設けた4個の溝18の内、互いに隣接する溝18間に 直径方向に対向する位置に直径25mmの一対の打抜孔26を形成した図2に示 すような丸鋸24を作成した。
【0013】 更にまた、図1に示すような丸鋸10と同様の寸法及び形状を有する別の丸鋸 28を準備し、その本体部分に設けた4個の互いに隣接する溝18の間に直径方 向に対向する位置に直径25mmの二対の打抜孔30を形成した図3に示すよう な丸鋸28を作成した。
【0014】 次いでこれらの丸鋸10、22、34を図4に示すように、左から丸鋸24、 28、10の順序で上述と同様に17枚、それぞれ50mmの間座を介して一列 上に配列し、上記と同様の多列丸鋸盤において4000rpmの速度で回転した 。
【0015】 このときの騒音量は81.8デシベルであり、全体として12.7デシベルの 騒音量の減少が測定され、しかも耳障りな共鳴音もなくなったことが観測された 。
【0016】 図5及び図9は別の実施例を示す。この実施例においては始めに、直径305 mm,刃厚2.2mm,本体厚さ1.6mm,孔径80mm,刃数100の丸鋸 40であって、本体部分42の中心部には取付け用の孔44を、また本体部分4 2の外周部分には切削のための歯体部46を有し、かつ本体部分42に歯体部4 6から中心方向に向かって90°の間隔をおいて4個の溝48を切り込み、その 内端部50には樹脂等の丸鋸素材とは異なる材料を詰め込んでいる12枚の丸鋸 40を準備した。これらの丸鋸40を互いに間座を介して80mmづつ離して一 軸上に配置し、丸鋸組立体52を構成し、この丸鋸組立体52を4100rpm の速度で回転した。このときの共鳴音は約3600Hzで、また騒音量は101 .6デシベルで、極めて大きな耳障りな騒音を感知した。
【0017】 次に、図5に示すような丸鋸40と同様の寸法及び形状を有する別の丸鋸54 を準備し、その本体部分に設けた4個の互いに隣接する溝48間の間にに直径方 向に対向する位置に直径40mmの二対の打抜孔56を形成した図6に示すよう な丸鋸54を作成した。
【0018】 更に、図5に示すような丸鋸40と同様の寸法及び形状を有する別の丸鋸58 を準備し、その本体部分に設けた4個の互いに隣接する溝48の間に直径方向に 対向する位置に直径40mmの三対の打抜孔60を形成した図7に示すような丸 鋸58を作成した。
【0019】 更にまた、図5に示すような丸鋸40と同様の寸法及び形状を有する別の丸鋸 62を準備し、その本体部分に設けた4個の互いに隣接する溝48の間に直径方 向に対向する位置に直径30mmの四対の打抜孔64と、前記溝48によって画 定される本体部分内において前記孔64と孔64との間に直径40mmの二対の 打抜孔66を形成した図8に示すような丸鋸62を作成した。
【0020】 次いでこれらの丸鋸54、58、62を図9に示すように、左から三枚ずつ丸 鋸58、62、54、62の順序で上述と同様に12枚、それぞれ80mmの間 座を介して一列上に配列し、上記と同様の多列丸鋸盤において4100rpmの 速度で回転した。
【0021】 このときの騒音量は95.8デシベルであり、全体として5.8デシベルの騒 音量の減少が測定され、しかも耳障りな共鳴音もなくなったことが観測された。
【0022】 出願人の上記の実験及びその他の種々の実験の結果、本件考案の丸鋸組立体に よれば、次の現象が明確になることが判明した。
【0023】 1)実施例1におけるように、一枚毎に種類の異なる丸鋸を配置するよりも、実 施例2に示したように同種の丸鋸を二枚又は三枚ずつの組として配置することに より騒音防止効果が大きくなる。
【0024】 2)実施例1及び実施例2のいずれの場合においても、FFTで各周波数成分の 大きさを調べてみると、共鳴音となる大きなレベルの周波数成分が無くなり、小 さなレベルの周波数成分が多く見られるようになる。
【0025】 3)丸鋸の直径寸法に関係無く、同じような効果を提供した。
【0026】 4)丸鋸の本体部分に形成する孔の形状は丸穴、長溝等に関係無く同じような効 果を提供する。
【0027】 5)丸鋸の本体部分に形成する孔の形状が同じ場合にはその大きさ又は数を変え ることによりより同じような効果を提供する。
【0028】
【考案の効果】
本考案によれば、丸鋸の本体部分に、例えば寸法又は数の異なる単純な形状の 孔を明けるという簡単な加工を施し、かつ該孔の寸法又は数の異なる丸鋸を組み 合わせて配置することにより、耳障りな共鳴音を無くし、かつ騒音を大きく下げ ることが出来、作業環境の改善に大きく寄与することが出来る多列丸鋸盤用丸鋸 を提供出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本件考案の第1実施例にかかる多列丸鋸盤用丸
鋸組立体を構成する1つの丸鋸を示す平面図である。
【図2】本件考案の第1実施例にかかる多列丸鋸盤用丸
鋸組立体を構成する別の丸鋸を示す平面図である。
【図3】本件考案の第1実施例にかかる多列丸鋸盤用丸
鋸組立体を構成する更に別の丸鋸を示す平面図である。
【図4】本件考案の第1実施例にかかる多列丸鋸盤用丸
鋸組立体の構成を示す図である。
【図5】本件考案の第2実施例にかかる多列丸鋸盤用丸
鋸組立体を構成する丸鋸を示す平面図である。
【図6】本件考案の第2実施例にかかる多列丸鋸盤用丸
鋸組立体を構成する1つの丸鋸を示す平面図である。
【図7】本件考案の第2実施例にかかる多列丸鋸盤用丸
鋸組立体を構成する別の丸鋸を示す平面図である。
【図8】本件考案の第2実施例にかかる多列丸鋸盤用丸
鋸組立体を構成する更に別の丸鋸を示す平面図である。
【図9】本件考案の第1実施例にかかる多列丸鋸盤用丸
鋸組立体の構成を示す図である。
【図10】公知の丸鋸を示す平面図である。
【図11】別の公知の丸鋸を示す平面図である。
【符号の説明】
10:丸鋸 12:本体部分 14:孔 16:歯体部 18:溝 20:内端部 22:丸鋸組立体 24:丸鋸 26:孔 28:丸鋸 30:孔 40:丸鋸 42:本体部分 44:孔 46:歯体部 48:溝 50:内端部 52:丸鋸組立
体 54:丸鋸 56:孔 58:丸鋸 60:孔 62:丸鋸 64:孔 66:孔

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一軸上に多数の丸鋸を配置する多列丸
    鋸盤用丸鋸組立体において、各丸鋸の本体部分に孔を設
    け、これらの孔の大きさ、形状、数の異なる丸鋸を組合
    わせて配置した多列丸鋸盤用丸鋸組立体。
  2. 【請求項2】 大きさ、形状、数の少なくとも一つにお
    いて異なる孔を有する丸鋸を一枚ずつ連続して配置した
    請求項1に記載の多列丸鋸盤用丸鋸組立体。
  3. 【請求項3】 大きさ、形状、数が互いに同じである孔
    を有する複数の群をなす丸鋸であって各群の丸鋸に形成
    された孔の大きさ、形状、数が互いに異なっている複数
    の群を群毎に連続して配置した請求項1に記載の多列丸
    鋸盤用丸鋸組立体。
JP1993058044U 1993-10-27 1993-10-27 多列丸鋸盤用丸鋸組立体 Expired - Lifetime JP2604273Y2 (ja)

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