JPH07279869A - ロータリ圧縮機 - Google Patents
ロータリ圧縮機Info
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- JPH07279869A JPH07279869A JP7043394A JP7043394A JPH07279869A JP H07279869 A JPH07279869 A JP H07279869A JP 7043394 A JP7043394 A JP 7043394A JP 7043394 A JP7043394 A JP 7043394A JP H07279869 A JPH07279869 A JP H07279869A
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- roller
- crankshaft
- vane
- rotary compressor
- eccentric
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Abstract
(57)【要約】
【目的】ベーンとローラとの摺動部分の耐摩耗性を向上
できる信頼性の高いロータリ圧縮機を提供することを目
的とする。 【構成】クランク軸の偏心部3a外周部に設けられた溝
19にはローラ6の内径部に当接して摺動しローラ6を
クランク軸の回転方向に回転し易くするように摺動部材
20を嵌合した。また、回転し易くさせるために付加す
る当接力は、摺動部材20に、前記偏心部3aの外半径
方向へ適切なる弾性力を持たせることにより設定可能と
した。 【効果】ベーンとローラが一方向に摺動しやすくなり、
油膜圧力が効果的に発生し易すくなり、ベーンとローラ
が直接接触する確率を小さくすることができ、基本構造
的に耐摩耗性を向上させることができる。
できる信頼性の高いロータリ圧縮機を提供することを目
的とする。 【構成】クランク軸の偏心部3a外周部に設けられた溝
19にはローラ6の内径部に当接して摺動しローラ6を
クランク軸の回転方向に回転し易くするように摺動部材
20を嵌合した。また、回転し易くさせるために付加す
る当接力は、摺動部材20に、前記偏心部3aの外半径
方向へ適切なる弾性力を持たせることにより設定可能と
した。 【効果】ベーンとローラが一方向に摺動しやすくなり、
油膜圧力が効果的に発生し易すくなり、ベーンとローラ
が直接接触する確率を小さくすることができ、基本構造
的に耐摩耗性を向上させることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロータリ圧縮機に係
り、特に空気調和機、冷凍庫等の冷凍機に用い、簡便な
構造で、信頼性を向上させるのに好適なロータリ圧縮機
に関するものである。
り、特に空気調和機、冷凍庫等の冷凍機に用い、簡便な
構造で、信頼性を向上させるのに好適なロータリ圧縮機
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ロータリ圧縮機は、小形・軽量・
高効率な圧縮方式として広く採用されている。特徴とな
る構造としては、ベーンとローラの摺動構造があり、そ
の信頼性を高めるためにさまざまの工夫と開発が行われ
ている。
高効率な圧縮方式として広く採用されている。特徴とな
る構造としては、ベーンとローラの摺動構造があり、そ
の信頼性を高めるためにさまざまの工夫と開発が行われ
ている。
【0003】例えば、特開平2−75786号公報、特
開平4−203285号公報記載の技術が知られてい
る。
開平4−203285号公報記載の技術が知られてい
る。
【0004】前者はベーンの素材材質を改善して耐摩耗
性の向上を図るものであり、後者はベーンの素材組織を
多孔質化し保油性を持たせると共に、摺動面の表面あら
さを孔径以下にして耐摩耗性の向上を図ろうとするうも
のである。
性の向上を図るものであり、後者はベーンの素材組織を
多孔質化し保油性を持たせると共に、摺動面の表面あら
さを孔径以下にして耐摩耗性の向上を図ろうとするうも
のである。
【0005】一方、例えば、特開昭61−106992
号公報には、ベーンの上死点近傍の回転区間だけベーン
背圧室(背面室)に連通する油流路を、該ベーン背圧室
と密閉容器の油溜りとの間に設けたものが開示されてい
る。
号公報には、ベーンの上死点近傍の回転区間だけベーン
背圧室(背面室)に連通する油流路を、該ベーン背圧室
と密閉容器の油溜りとの間に設けたものが開示されてい
る。
【0006】また、特開昭64−87891号公報に
は、ブレード(ベーン)背圧室と圧縮室の高圧室とを連
通する連通路を設けたものが開示されている。
は、ブレード(ベーン)背圧室と圧縮室の高圧室とを連
通する連通路を設けたものが開示されている。
【0007】特開平2−45679号公報には、背圧室
と吸入路とを間歇的に連通する第一の連通路と、前記背
圧室と密閉容器の油溜りとの間を間歇的に連通する第2
の連通路とを備えたものが開示されている。
と吸入路とを間歇的に連通する第一の連通路と、前記背
圧室と密閉容器の油溜りとの間を間歇的に連通する第2
の連通路とを備えたものが開示されている。
【0008】これら三者は、いずれもベーン背面室の圧
力のみを吐出圧以下に制御し、ベーン背面室への給油も
含めてベーンをローラに押しつける荷重を軽減し、圧縮
効率および信頼性の向上を図ろうとするものである。
力のみを吐出圧以下に制御し、ベーン背面室への給油も
含めてベーンをローラに押しつける荷重を軽減し、圧縮
効率および信頼性の向上を図ろうとするものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のうち、
材料で改善を図ろうとする技術は、両者共シリコンカー
バイト系セラミックスをベーンの材料として使用してお
り、その部品自身の耐摩耗性は向上すると考えられる。
しかしながら相手材への影響を充分考慮する必要があ
り、相手材の耐摩耗性向上や高硬度材の高精度仕上げな
どの面で生産性に劣ることは否めないものであった。
材料で改善を図ろうとする技術は、両者共シリコンカー
バイト系セラミックスをベーンの材料として使用してお
り、その部品自身の耐摩耗性は向上すると考えられる。
しかしながら相手材への影響を充分考慮する必要があ
り、相手材の耐摩耗性向上や高硬度材の高精度仕上げな
どの面で生産性に劣ることは否めないものであった。
【0010】一方、ベーン背面室の圧力を制御し給油す
る技術は、ベーンをローラに押しつける荷重を軽減シ、
ベーントシリンダベーン溝との摺動部の給油が改善され
るので、それなりの効果が期待できる。しかしながら、
肝心のベーンとローラとの当接部への給油は考慮されて
おらず、耐摩耗性の優れた高級な材料を使用する必要が
あった。
る技術は、ベーンをローラに押しつける荷重を軽減シ、
ベーントシリンダベーン溝との摺動部の給油が改善され
るので、それなりの効果が期待できる。しかしながら、
肝心のベーンとローラとの当接部への給油は考慮されて
おらず、耐摩耗性の優れた高級な材料を使用する必要が
あった。
【0011】即ち、一般的にロータリ圧縮機のベーンと
ローラの当接部においては、機構的な要因および摩擦力
の関係で一方向への摺動にならず、クランク軸の回転方
向を正方向とすると、ベーンに対してローラは、クラン
ク軸の一回転中に、正方向に回転するときと逆方向に回
転するときが存在する。したがって、正転から逆転に移
行するときにベーンに対してローラが停止するときが二
度生ずる。油膜を介してベーンとローラが相対的に摺動
しているときには油膜圧力が発生し、ベーンとローラが
直接接触する確率が小さくなり摩耗を防ぐことができ
る。しかし、停止するときには油膜圧力が発生せず直接
接触する確率が大きくなり、上記のような耐摩耗性を向
上させる技術が必要になる。
ローラの当接部においては、機構的な要因および摩擦力
の関係で一方向への摺動にならず、クランク軸の回転方
向を正方向とすると、ベーンに対してローラは、クラン
ク軸の一回転中に、正方向に回転するときと逆方向に回
転するときが存在する。したがって、正転から逆転に移
行するときにベーンに対してローラが停止するときが二
度生ずる。油膜を介してベーンとローラが相対的に摺動
しているときには油膜圧力が発生し、ベーンとローラが
直接接触する確率が小さくなり摩耗を防ぐことができ
る。しかし、停止するときには油膜圧力が発生せず直接
接触する確率が大きくなり、上記のような耐摩耗性を向
上させる技術が必要になる。
【0012】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るためになされたもので、ベーンのローラ外周に当接す
る部分に油膜が形成されやすいように摺動させる構造と
することにより、基本的にベーンとローラとの摺動部分
の耐摩耗性を向上できる信頼性の高いロータリ圧縮機を
提供することを、その目的とするものである。
るためになされたもので、ベーンのローラ外周に当接す
る部分に油膜が形成されやすいように摺動させる構造と
することにより、基本的にベーンとローラとの摺動部分
の耐摩耗性を向上できる信頼性の高いロータリ圧縮機を
提供することを、その目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達性するた
めに、本発明に係るロータリ圧縮機の構成は、潤滑油を
貯溜した密閉容器内に、電動機部と該電動機部にクラン
軸で連結された圧縮機構部とを収納し、前記圧縮機構部
は、シリンダと該シリンダの両端面を閉塞する主軸受お
よび軸受とで形成された圧縮室と、この圧縮室内に前記
主軸受および副軸受に軸支れたクランク軸の偏心部に嵌
合されたローラと、このローラの外周に当接し前ローラ
の偏心回転に追従して往復運動し前記圧縮室を低圧部と
高圧部とに仕切ベーンとからなるロータリ圧縮機におい
て、クランク軸の偏心部に摺動部材を配設し、該摺動部
材は偏心部に嵌合されローラの内径部に当接して摺動
し、該ローラがクランク軸の回転方向と同方向に回転し
やすいようにしたものである。また、必要に応じ当接部
の接触力を選定できるようにしたものである。
めに、本発明に係るロータリ圧縮機の構成は、潤滑油を
貯溜した密閉容器内に、電動機部と該電動機部にクラン
軸で連結された圧縮機構部とを収納し、前記圧縮機構部
は、シリンダと該シリンダの両端面を閉塞する主軸受お
よび軸受とで形成された圧縮室と、この圧縮室内に前記
主軸受および副軸受に軸支れたクランク軸の偏心部に嵌
合されたローラと、このローラの外周に当接し前ローラ
の偏心回転に追従して往復運動し前記圧縮室を低圧部と
高圧部とに仕切ベーンとからなるロータリ圧縮機におい
て、クランク軸の偏心部に摺動部材を配設し、該摺動部
材は偏心部に嵌合されローラの内径部に当接して摺動
し、該ローラがクランク軸の回転方向と同方向に回転し
やすいようにしたものである。また、必要に応じ当接部
の接触力を選定できるようにしたものである。
【0014】
【作用】本発明では、クランク軸の偏心部とローラ内径
部との間に摺動部材を配設し、該摺動部材は偏心部に嵌
合されローラの内径部に当接して摺動し、また、必要に
応じ当接部の接触力を選定できるようにした。したがっ
て、クランク軸の偏心部とローラ内径部との間の摩擦力
を増加させる。
部との間に摺動部材を配設し、該摺動部材は偏心部に嵌
合されローラの内径部に当接して摺動し、また、必要に
応じ当接部の接触力を選定できるようにした。したがっ
て、クランク軸の偏心部とローラ内径部との間の摩擦力
を増加させる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図5を参
照して説明する。
照して説明する。
【0016】図1は本発明の一実施例に係るロータリ圧
縮機の要部縦断面図、図2は図1のA−A矢視断面図、
図3は他の実施例に係るロータリ圧縮機の要部縦断面
図、図4は図3のB−B矢視断面図、図5はローラのベ
ーンに対する相対摺動速度を示す計算結果の一例であ
る。
縮機の要部縦断面図、図2は図1のA−A矢視断面図、
図3は他の実施例に係るロータリ圧縮機の要部縦断面
図、図4は図3のB−B矢視断面図、図5はローラのベ
ーンに対する相対摺動速度を示す計算結果の一例であ
る。
【0017】まず、本発明が適用されるロータリ圧縮機
の一般的な全体構成を図1ないし図2を参照して説明す
る。
の一般的な全体構成を図1ないし図2を参照して説明す
る。
【0018】図1に示すロータリ圧縮機は、潤滑油を貯
溜した密閉容器1の上部に電動機部、その下部に該電動
機部にクランク軸3で連結された圧縮機構部が収納され
ている。圧縮機構部は主軸受2、クランク軸3、シリン
ダ4、ベーン5ローラ6副軸受7を主構成要素としてい
る。主軸受2は密閉容器1に溶接などにより固定され、
クランク軸3が回転自在に嵌入されている。クランク軸
3の偏心部3aにはローラ6が回転自在に嵌入されてい
る。シリンダ4は主軸受2にボルト10で締結され、ベ
ーン溝11にはベーン5が摺動自在に嵌入されている。
副軸受7は吐出サイレンサかばー12とともにボルト1
3によりシリンダ4に固定されている。ベーン5はバネ
14にによりローラ6外周に、ベーン5の往復動による
慣性力と釣り合う程度の力で押付けられている。吸込パ
イプ15は、種軸受2に設けられたシリンダ4の圧縮室
に開口する吸込穴21に圧入などにより固定され、機外
の低圧配管(図示せず)と接続されている。
溜した密閉容器1の上部に電動機部、その下部に該電動
機部にクランク軸3で連結された圧縮機構部が収納され
ている。圧縮機構部は主軸受2、クランク軸3、シリン
ダ4、ベーン5ローラ6副軸受7を主構成要素としてい
る。主軸受2は密閉容器1に溶接などにより固定され、
クランク軸3が回転自在に嵌入されている。クランク軸
3の偏心部3aにはローラ6が回転自在に嵌入されてい
る。シリンダ4は主軸受2にボルト10で締結され、ベ
ーン溝11にはベーン5が摺動自在に嵌入されている。
副軸受7は吐出サイレンサかばー12とともにボルト1
3によりシリンダ4に固定されている。ベーン5はバネ
14にによりローラ6外周に、ベーン5の往復動による
慣性力と釣り合う程度の力で押付けられている。吸込パ
イプ15は、種軸受2に設けられたシリンダ4の圧縮室
に開口する吸込穴21に圧入などにより固定され、機外
の低圧配管(図示せず)と接続されている。
【0019】このように、前記種軸受2および副軸受7
はクランク軸3を支持すると共にシリンダ4の両端面を
閉塞して、図2に示す圧縮室空間22の如く圧縮室を形
成している。この圧縮室内に前記クランク軸3の偏心部
3aに嵌合されたローラ6と、このローラ6の外周に当
接し前記ローラ6の偏心回転に追従して往復運動し、前
記圧縮室を低圧部と高圧部とに仕切るベーン5が装備さ
れている。
はクランク軸3を支持すると共にシリンダ4の両端面を
閉塞して、図2に示す圧縮室空間22の如く圧縮室を形
成している。この圧縮室内に前記クランク軸3の偏心部
3aに嵌合されたローラ6と、このローラ6の外周に当
接し前記ローラ6の偏心回転に追従して往復運動し、前
記圧縮室を低圧部と高圧部とに仕切るベーン5が装備さ
れている。
【0020】電動機部は固定子8および回転子9よりな
り、固定子8は密閉容器1に焼嵌めなどにより固定され
ており、回転子9はクランク軸3に圧入などにより固定
されている。
り、固定子8は密閉容器1に焼嵌めなどにより固定され
ており、回転子9はクランク軸3に圧入などにより固定
されている。
【0021】次に、このようなロータリ圧縮機におけ
る、本実施例の特徴となる構成を説明する。
る、本実施例の特徴となる構成を説明する。
【0022】図1ないし図2において、19は、クラン
ク軸3の偏心部3a外周部に設けられた溝であり、該溝
19にはローラ6の内径部に当接して摺動しローラ6を
クランク軸3の回転方向に回転し易くするように摺動部
材20が嵌合されている。
ク軸3の偏心部3a外周部に設けられた溝であり、該溝
19にはローラ6の内径部に当接して摺動しローラ6を
クランク軸3の回転方向に回転し易くするように摺動部
材20が嵌合されている。
【0023】また、回転し易くさせるために付加する当
接力は、摺動部材20に、前記偏心部3aの外半径方向
へ適切なる弾性力を持たせることにより調節可能とな
る。
接力は、摺動部材20に、前記偏心部3aの外半径方向
へ適切なる弾性力を持たせることにより調節可能とな
る。
【0024】作用について説明する。まず、このような
ロータリ圧縮機の一般的な作用について説明する。
ロータリ圧縮機の一般的な作用について説明する。
【0025】回転子9は固定子8から回転力を受けクラ
ンク軸3を回転させる。クランク軸3の偏心部3aに回
転自在に嵌入されているローラ6が、シリンダ4、主軸
受2、副軸受により構成される圧縮室空間22内で偏心
回動し、ローラ6の外周に当接するベーン5がローラ6
の偏心回転追随して圧縮室内を低圧室と高圧室に仕切っ
て往復動することにより、吸込、圧縮、吐出の工程を繰
り返す。このとき、ベーン5に対するローラ6の相対的
な動きは次の如くなる。即ち、ベーン5とローラ6の当
接部の摩擦力により、クランク軸3の一回転中の或る角
度範囲においては正転方向への付加力が生じ、また別の
或る角度範囲においては逆転方向への付加力が生じる。
また、ローラ6とクランク軸3の偏心部3aとの嵌入部
の摩擦力により、ローラ6は正転方向への付加力を受け
る。さらに、ローラ6とシリンダ4の内径部との当接部
では逆転方向への付加力が生じ、ローラ6と主軸受2お
よび副軸受7の当接面での摩擦力は、正転、逆転に対し
て制動力として働く。ローラ6は、これらの力の合力を
受ける結果、図5に示す如くベーン5に対して正方向に
回転する区間と逆方向に回転する区間が生ずる。したが
って、正、逆の回転方向が入れ替わるときにはベーン5
に対してローラ6が停止する時点が存在する。クランク
軸3の一回転中のローラ6の動きは以上のようになる。
ンク軸3を回転させる。クランク軸3の偏心部3aに回
転自在に嵌入されているローラ6が、シリンダ4、主軸
受2、副軸受により構成される圧縮室空間22内で偏心
回動し、ローラ6の外周に当接するベーン5がローラ6
の偏心回転追随して圧縮室内を低圧室と高圧室に仕切っ
て往復動することにより、吸込、圧縮、吐出の工程を繰
り返す。このとき、ベーン5に対するローラ6の相対的
な動きは次の如くなる。即ち、ベーン5とローラ6の当
接部の摩擦力により、クランク軸3の一回転中の或る角
度範囲においては正転方向への付加力が生じ、また別の
或る角度範囲においては逆転方向への付加力が生じる。
また、ローラ6とクランク軸3の偏心部3aとの嵌入部
の摩擦力により、ローラ6は正転方向への付加力を受け
る。さらに、ローラ6とシリンダ4の内径部との当接部
では逆転方向への付加力が生じ、ローラ6と主軸受2お
よび副軸受7の当接面での摩擦力は、正転、逆転に対し
て制動力として働く。ローラ6は、これらの力の合力を
受ける結果、図5に示す如くベーン5に対して正方向に
回転する区間と逆方向に回転する区間が生ずる。したが
って、正、逆の回転方向が入れ替わるときにはベーン5
に対してローラ6が停止する時点が存在する。クランク
軸3の一回転中のローラ6の動きは以上のようになる。
【0026】吐出穴16から吐出サイレンサ17内に吐
出された冷媒ガスは吐出廉通孔18から密閉容器1に溶
接などにより取付けられた吐出パイプに接続された外部
高圧配管(図示せず)へ吐出される。
出された冷媒ガスは吐出廉通孔18から密閉容器1に溶
接などにより取付けられた吐出パイプに接続された外部
高圧配管(図示せず)へ吐出される。
【0027】次に、本実施例における作用を図1ないし
図2および図5を参照して説明する。本実施例において
も、基本的にはローラ6と、ローラ6に当接する各部品
間に働く摩擦力により、ローラ6は正転、逆転方向への
付加力を受ける。しかしながら、本実施例においてはク
ランク軸3の偏心部3a外周部に設けられた溝19に、
ローラ6の内径部に当接して摺動しローラ6をクランク
軸3の回転方向に回転し易くするように摺動部材20が
嵌合されている。また、回転し易くさせるために付加す
る当接力は、摺動部材20に、前記偏心部3aの外半径
方向へ適切なる弾性力を持たせることにより調節可能で
ある。このようにローラ6を正転させ易くすることによ
り、図5に示す如く、正転域でのみ回転させることも可
能になり、ローラ6がベーン5に対して停止状態に落ち
いることを防ぐことができる。
図2および図5を参照して説明する。本実施例において
も、基本的にはローラ6と、ローラ6に当接する各部品
間に働く摩擦力により、ローラ6は正転、逆転方向への
付加力を受ける。しかしながら、本実施例においてはク
ランク軸3の偏心部3a外周部に設けられた溝19に、
ローラ6の内径部に当接して摺動しローラ6をクランク
軸3の回転方向に回転し易くするように摺動部材20が
嵌合されている。また、回転し易くさせるために付加す
る当接力は、摺動部材20に、前記偏心部3aの外半径
方向へ適切なる弾性力を持たせることにより調節可能で
ある。このようにローラ6を正転させ易くすることによ
り、図5に示す如く、正転域でのみ回転させることも可
能になり、ローラ6がベーン5に対して停止状態に落ち
いることを防ぐことができる。
【0028】本実施例によればローラ6がクランク軸3
の回転方向と同方向に回転しやすくなり、その結果、油
膜を介してベーン5とローラ6が相対的に摺動しやすく
なり、油膜圧力によってベーン5とローラ6が直接接触
する確率が小さくなり耐摩耗性を向上させることができ
る。
の回転方向と同方向に回転しやすくなり、その結果、油
膜を介してベーン5とローラ6が相対的に摺動しやすく
なり、油膜圧力によってベーン5とローラ6が直接接触
する確率が小さくなり耐摩耗性を向上させることができ
る。
【0029】次に、本発明の他の実施例を図3ないし図
4を参照して説明する。
4を参照して説明する。
【0030】図3は、本発明の他の実施例に係るロータ
リ圧縮機の要部断面図。図4は、図3のB−B矢視図で
ある。図中、図1ないし図2と同一符号のものは、先の
実施例と同等部であるから説明を省略する。
リ圧縮機の要部断面図。図4は、図3のB−B矢視図で
ある。図中、図1ないし図2と同一符号のものは、先の
実施例と同等部であるから説明を省略する。
【0031】図3に示す第二の実施例のロータリ圧縮機
は、クランク軸3´の偏心部3´aの両端の溝24に、
ローラ6の内径に当接し、半径方向外方へ付加力を与え
ることができるよう弾性を有する摺動部材25を配設し
た。
は、クランク軸3´の偏心部3´aの両端の溝24に、
ローラ6の内径に当接し、半径方向外方へ付加力を与え
ることができるよう弾性を有する摺動部材25を配設し
た。
【0032】上記の実施例によれば、予め溝24を設け
ておくことにより、必要に応じて摺動部材25を装着さ
せることにより、ローラ6がクランク軸3の回転方向と
同方向に回転しやすくなり、その結果、油膜を介してベ
ーン5とローラ6が相対的に摺動しやすくなり、油膜圧
力によってベーン5とローラ6が直接接触する確率が小
さくなり耐摩耗性を向上させることができる。
ておくことにより、必要に応じて摺動部材25を装着さ
せることにより、ローラ6がクランク軸3の回転方向と
同方向に回転しやすくなり、その結果、油膜を介してベ
ーン5とローラ6が相対的に摺動しやすくなり、油膜圧
力によってベーン5とローラ6が直接接触する確率が小
さくなり耐摩耗性を向上させることができる。
【0033】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
ればベーンとローラが一方向に摺動しやすくなり、油膜
圧力が効果的に発生し易すくなり、ベーンとローラが直
接接触する確率を小さくすることができ、軽微な変更
で、基本構造的に耐摩耗性を向上させることができる。
ればベーンとローラが一方向に摺動しやすくなり、油膜
圧力が効果的に発生し易すくなり、ベーンとローラが直
接接触する確率を小さくすることができ、軽微な変更
で、基本構造的に耐摩耗性を向上させることができる。
【図1】本発明の一実施例に係るロータリ圧縮機の要部
縦断面図である。
縦断面図である。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】本発明の他の実施例に係るロータリ圧縮機の要
部断面図である。
部断面図である。
【図4】図3のB−B矢視断面図である。
【図5】従来例および本発明実施例におけるクランク軸
一回転中のベーンとローラの摺動速度の計算例を示す図
である。
一回転中のベーンとローラの摺動速度の計算例を示す図
である。
1…密閉容器、 2…主軸受、 3、3´…クランク軸、 3a、3´a…偏心部、 4…シリンダ、 5…ベーン、 6…ローラ、 7…副軸受、 19…偏心部溝、 20…摺動部材、 24…偏心部両端部溝、 25…摺動部材。
Claims (2)
- 【請求項1】潤滑油を貯溜した密閉容器内に、電動機部
と該電動機部にクランク軸で連結された圧縮機構部とを
収納し、 前記圧縮機構部は、シリンダと該シリンダの両端面を閉
塞する主軸受および副軸受とで形成された圧縮室と、こ
の圧縮室内に前記主軸受および副軸受に軸支されたクラ
ンク軸の偏心部に嵌合されたローラと、このローラの外
周に当接し前記ローラの偏心回転に追従して往復運動し
前記圧縮室を低圧部と高圧部とに仕切るベーンとからな
るロータリ圧縮機において、 クランク軸の偏心部に摺動部材を配設し、該摺動部材は
偏心部に嵌合されたローラの内径部に当接して摺動し、
該ローラがクランク軸の回転方向と同方向に回転しやす
くなるように構成したことを特徴とするロータリ圧縮
機。 - 【請求項2】前記摺動部材は、クランク軸偏心部の外半
径方向への弾性力を有するように取り付けられているこ
とを特徴とする請求項1記載のロータリ圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7043394A JPH07279869A (ja) | 1994-04-08 | 1994-04-08 | ロータリ圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7043394A JPH07279869A (ja) | 1994-04-08 | 1994-04-08 | ロータリ圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07279869A true JPH07279869A (ja) | 1995-10-27 |
Family
ID=13431351
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7043394A Pending JPH07279869A (ja) | 1994-04-08 | 1994-04-08 | ロータリ圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07279869A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109356855A (zh) * | 2018-11-06 | 2019-02-19 | 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 | 一种制冷设备及其压缩机 |
| US12152959B2 (en) | 2021-04-25 | 2024-11-26 | Danfoss (Tianjin) Ltd. | Crankshaft simulation device, detection equipment and method |
-
1994
- 1994-04-08 JP JP7043394A patent/JPH07279869A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109356855A (zh) * | 2018-11-06 | 2019-02-19 | 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 | 一种制冷设备及其压缩机 |
| CN109356855B (zh) * | 2018-11-06 | 2024-06-07 | 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 | 一种制冷设备及其压缩机 |
| US12152959B2 (en) | 2021-04-25 | 2024-11-26 | Danfoss (Tianjin) Ltd. | Crankshaft simulation device, detection equipment and method |
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