JPH07285909A - フェナンスレン誘導体 - Google Patents

フェナンスレン誘導体

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JPH07285909A
JPH07285909A JP7850095A JP7850095A JPH07285909A JP H07285909 A JPH07285909 A JP H07285909A JP 7850095 A JP7850095 A JP 7850095A JP 7850095 A JP7850095 A JP 7850095A JP H07285909 A JPH07285909 A JP H07285909A
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JP
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formula
compound
chloroform
methanol
group
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Application number
JP7850095A
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English (en)
Inventor
Yoshihisa Takaishi
喜久 高石
Kiyoto Goto
清人 後藤
Takuji Kamisako
卓司 上迫
Toshiko Kuwabara
登志子 桑原
Masaaki Takai
正明 高井
Yukihisa Ono
幸久 小野
Yoshihiro Taniguchi
吉弘 谷口
Sachiko Manabe
幸子 真鍋
Takahiro Asaguni
孝広 朝国
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Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Otsuka Pharmaceutical Factory Inc
Original Assignee
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Otsuka Pharmaceutical Factory Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、IL−1阻害剤として有用な物質の
提供を目的とする。 【構成】本発明によれば、例えば式 【化1】 で表わされる化合物等の特定のフェナンスレン誘導体及
びそれらの塩が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なフェナンスレン誘
導体、より詳しくはインターロイキン−1(IL−1)
の阻害活性を有し、IL−1阻害剤として有用な新しい
上記誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明のフェナンスレン誘導体は、文献
未載の新規化合物である。
【0003】第2回国際リンホカインワークショップに
おいて、かってリンパ球活性化因子(Lymphocyte Activa
ting Factor ;LAF)、マイトジェニックプロテイン
(Mitogenic Protein ) 、ヘルパーピーク−1 (Helper
peak -1) 、Tリンパ球代替因子 [T-cell replacing fa
ctor III(TRF-III), T-cell replacing factor M φ(TR
FM)] 、Bセルアクチベーティング フアクター (B-cel
l activating factor)、Bリンパ球分化因子 (B-cell d
ifferentiation factor ) 等の呼称で報告されてきた生
理活性物質は、いずれもインターロイキン1(IL−
1)なる呼称に統一されることが決定された〔Cellular
Immunol., 48, 433-436 (1979) 〕。この決定は、上記
各生理活性物質は物質として区別できず、生理活性を異
なる角度から把えて表現しているにすぎないとの理由に
基づいている。
【0004】上記IL−1は、例えば感染や炎症に対す
る全身的な生体反応を誘起、伝達する重要な生体物質と
して知られており、またそれ自体強い抗腫瘍活性を有す
るものである〔Hirai Y. et al.,"Gann Monograph on C
ancer Research", Japan Scientific Societies Press,
Tokyo (1988)〕が、同時に発熱、白血球数の増加、リン
パ球の活性化、肝臓での急性期蛋白質の生合成誘導等、
炎症時の生体に見られる反応を誘起することが認められ
ている〔Dinarello C. A.: Interleukin-1; Rev. Infec
t. Dis., 6, 51-95 (1984), Kluger, M.J.,Oppenheim,
J. J. & Powanda, M. C. The Physiologic, Metabolic
and Immunologic Actions of interleukin-1, Alan R.
Liss, lnc,New York (1985) 〕。
【0005】また、IL−1の生物作用は多様であり、
生体の恒常性維持に重要な生体物質と考えられるが、I
L−1の産生調節機能に異常が発生し、IL−1の産生
が亢進し、過剰に生産される状態になった場合、種々の
疾患の原因となることが考えられる。例えば、慢性関節
リウマチでは、関節滑膜の炎症度、骨破壊度及び滑膜組
織のHLA−DR抗原の発現度合の間に強い相関性が認
められると報告されている〔Miyasaka, N., Sato. K.,
Goto, M., Sasano, M., Natsuyama, M., Inoue, K. and
Nishioka, K., Augmented interleukin-1 production
and HLA- DR expression in the synovium of rheumato
id arthritis patient Arthritis Rheum, 31, (4), 480
-486 (1988) 〕。従って、細胞からの過剰なIL−1遊
離を阻害すればIL−1の種々の生理作用をブロックす
ることができると考えられる。
【0006】現在、慢性炎症性疾患の治療剤として、グ
ルココルチコイドホルモンが用いられており、その作用
の一部はIL−1の産生抑制にあることが知られている
〔Lew, W., Oppenheim, J. J. & Matsushima, K., Anal
ysis of the suppressionofIL- 1 α and IL- 1β prod
uction in human peripheral blood mononuclear adher
ent cells by a glucocorticoid hormone, J.Immunol.,
140 (6), 1895-1902(1988) 〕が、該グルココルチコイ
ドは、その多様な生理作用より、種々の危篤な副作用を
惹起する不利がある。従って当業界ではグルココルチコ
イドに見られる如き副作用がなく、他の毒性や副作用の
面でも安全性に優れ、しかも選択性の高い新しい物質
が、殊に慢性炎症疾患の治療分野で望まれている現状に
ある。
【0007】
【発明の開示】本発明の目的は、上記当業界の要望に合
致するIL−1阻害剤として有用な新しい物質を提供す
ることにある。
【0008】即ち、本発明は一般式(1)
【0009】
【化7】
【0010】〔式中、基−A…B−は基
【0011】
【化8】
【0012】(R1 は水素原子又は低級アルキル基)、
基
【0013】
【化9】
【0014】(R2 は水素原子、ホルミル基又は低級ア
ルカノイル基)、基
【0015】
【化10】
【0016】(R2 は上記に同じ)又は基
【0017】
【化11】
【0018】を示す。〕で表わされる化合物、式
【0019】
【化12】
【0020】で表わされる化合物、式
【0021】
【化13】
【0022】で表わされる化合物、一般式
【0023】
【化14】
【0024】〔式中、R3 は水素原子又はメチル基を示
す。〕で表わされる化合物、式
【0025】
【化15】
【0026】で表わされる化合物、一般式
【0027】
【化16】
【0028】〔式中、R4 は低級アルカノイルオキシ基
を示す。R2 は前記に同じ。〕で表わされる化合物及び
一般式
【0029】
【化17】
【0030】〔式中、R5 及びR6 はそれぞれ低級アル
コキシ基を示す。〕で表わされる化合物からなる群から
選ばれたフェナンスレン誘導体及びそれらの塩に係わ
る。
【0031】本明細書において、低級アルキル基として
は、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル基等の炭素
数1〜6の直鎖状もしくは分枝鎖状アルキル基を例示で
きる。また低級アルカノイル基としては、例えばアセチ
ル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、ペンタノ
イル、ヘキサノイル基等の炭素数1〜6の直鎖状もしく
は分枝鎖状アルカノイル基を例示できる。
【0032】低級アルカノイルオキシ基としては、例え
ばアセチルオキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキ
シ、イソブチリルオキシ、ペンタノイルオキシ、ヘキサ
ノイルオキシ基等の炭素数2〜6の直鎖状もしくは分枝
鎖状アルカノイルオキシ基を例示できる。
【0033】低級アルコキシ基としては、例えばメトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ
基等の炭素数1〜6の直鎖状もしくは分枝鎖状アルコキ
シ基を例示できる。
【0034】本発明のフェナンスレン誘導体は、その種
類に応じて各種の方法により製造することができる。
【0035】例えば前記一般式(1)の化合物中、基−
A…B−が基
【0036】
【化18】
【0037】の化合物、同基−A…B−が基
【0038】
【化19】
【0039】の化合物、同基−A…B−が基
【0040】
【化20】
【0041】の化合物、式(2)の化合物、同基−A…
B−が基
【0042】
【化21】
【0043】の化合物、式(3)の化合物、一般式
(4)の化合物及び式(5)の化合物中、R3 がメチル
基である化合物の各々は、クロズル(Tripterygium wilf
ordii Hookfil var. regelii Makino) より抽出単離す
ることができる。
【0044】この抽出単離操作は、通常の一般的な植物
成分の抽出、単離方法に従うことができる。より具体的
には、上記操作はまずクロズルをメタノール、エタノー
ル等の通常の極性溶媒を用いて抽出し、抽出液を減圧下
に濃縮して第一次抽出物を得、次いで該第一次抽出物よ
り目的とする化合物の物理化学的性質を利用した各種の
方法に基づいて目的化合物を採取する方法を実施するこ
とができる。上記目的化合物の採取に用いられる方法と
しては、通常の方法、例えば(1) 不純物との溶解度の差
を利用する方法、(2) 活性炭、アンバーライト、シリカ
ゲル、イオン交換樹脂、セファデックス等の適当な吸着
剤に対する吸着親和力の差を利用する方法、(3) 二液相
間の分配率の差を利用する方法等や之等各種方法の組み
合わせを採用できる。より好ましい上記採取方法として
は、例えば前記第一次抽出物を水に懸濁させ、酢酸エチ
ルにて抽出し、該抽出物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーに付し、酢酸エチル−n−ヘキサン混合液、メ
タノール−クロロホルム混合液等の適当な溶媒で溶出
し、得られる溶出液をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー、セファデックスLH20カラムクロマトグラフィ
ー、ゲル濾過カラムクロマトグラフィー、高速液体クロ
マトグラフィー等の各種カラムクロマトグラフィーを適
宜組み合わせ、それぞれ、酢酸エチル−n−ヘキサン混
合液、メタノール−クロロホルム混合液、アセトン−ク
ロロホルム混合液等の適当な溶媒で溶出させる方法を挙
げることができる。かくして本発明の目的化合物を精
製、単離することができる。
【0045】また上記以外の本発明化合物は、上記クロ
ズルから得られる本発明化合物を原料として、之等に以
下の化学的処理を施すことにより製造することができ
る。
【0046】即ち、上記一般式(1)の化合物中、基−
A…B−が基
【0047】
【化22】
【0048】であり、R1 が低級アルキル基である化合
物(以下「化合物(1a)」という)は、対応するR1
が水素原子である化合物(以下「化合物(1b)」とい
う)にアルコール類を、適当な不活性溶媒中、酸触媒の
存在下に反応させることにより製造される。用いられる
不活性溶媒としては、反応に悪影響を与えない各種のも
の、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン等のエーテル類、ジクロロメタン、ジクロロエ
タン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、メタノ
ール、エタノール、プロパノール等のアルコール類、こ
れらの混合溶媒等を例示できる。また酸触媒としては、
例えば塩化アルミニウム、塩化第二錫、四塩化チタン、
三塩化硼素、三弗化硼素−エチルエーテル錯体、塩化亜
鉛等のルイス酸、塩酸、硝酸、硫酸等の無機酸、トリク
ロロ酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、酢酸
等の有機酸等の他、酸型イオン交換樹脂等を使用でき
る。尚、上記において化合物(1b)に反応させるアル
コールとしては、メタノール、エタノール、プロパノー
ル等を利用でき、これらは溶媒としても機能する。化合
物(1b)に対する該アルコールの使用割合は、通常少
なくとも等モル量、好ましくは1〜30倍モル量程度と
するのがよく、この反応は一般に室温〜溶媒の還流温度
程度の温度条件下に、1〜72時間程度、好ましくは3
〜24時間程度を要して行なわれる。
【0049】更に化合物(1a)は、次のジアゾ化法に
よっても製造され得る。即ち、該方法は、不活性溶媒の
存在下、化合物(1b)に、エステル化されたカルボキ
シル基におけるエステル残基に対応するジアゾ化合物、
例えばジアゾメタン、フェニルジアゾメタン、ジフェニ
ルジアゾメタン等を反応させるものであり、不活性溶媒
としては、例えばジクロロメタン、ジクロロエタン、ク
ロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、ジ
オキサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジ
メチルエーテル等のエーテル類、ニトロメタン、ニトロ
ベンゼン等のニトロ化合物、メタノール、エタノール等
のアルコール類、酢酸エチル、酢酸メチル等のエステル
類、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素
類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘ
キサメチルリン酸トリアミド等の非プロトン性極性溶
媒、二硫化炭素等を例示できる。化合物(1b)に対す
るジアゾ化合物の使用割合は、少なくとも等モル量、好
ましくは1〜3倍モル量程度とするのがよい。該反応
は、−10℃〜室温下に良好に進行し、通常10分〜6
時間程度で反応は終了する。
【0050】また上記一般式(1)の化合物中、基−A
…B−が基
【0051】
【化23】
【0052】であり、R2 がホルミル基又は低級アルカ
ノイル基である化合物及び基−A…B−が基
【0053】
【化24】
【0054】であり、R2 がホルミル基又は低級アルカ
ノイル基である化合物は、それぞれ対応するR2 が水素
原子である化合物に、一般式(8) (R2')2 O 又は一般式(9) R2'X 〔上記各式中、R2'はホルミル基又は低級アルカノイル
基、Xはハロゲン原子を示す。〕で表わされる化合物を
反応させることにより製造される。
【0055】この低級アルカノイル化反応(ホルミル化
反応を含む)は、塩基性化合物の存在下又は非存在下に
行なわれる。使用される塩基性化合物としては、例えば
アルカリ金属の水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩、或いはピ
リジン、ピペリジン等の有機塩基等を挙げることができ
る。該反応は、無溶媒又は溶媒中のいずれでも進行す
る。溶媒としては、例えばアセトン、メチルエチルケト
ン等のケトン類、ジエチルエーテル、ジオキサン等のエ
ーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭
化水素類、水、ピリジン等が挙げられる。一般式(8)
又は(9)の化合物は、原料化合物に対して少なくとも
等モル程度使用されるが、一般には等モル〜大過剰量使
用するのがよい。上記反応は0〜200℃で進行する
が、一般には0〜150℃程度で反応を行なうのがよ
い。該反応の反応時間は一般に0.5〜20時間程度で
ある。
【0056】更に、上記一般式(4)の化合物中、R3
が水素原子である化合物は、化合物(1b)を還元する
ことにより製造することができる。
【0057】上記化合物(1b)の還元反応は、触媒の
存在下、適当な溶媒中で接触還元することにより行なわ
れる。使用される溶媒としては、例えば水、酢酸、メタ
ノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のアル
コール類、ヘキサン、シクロヘキサン等の炭化水素類、
ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジオキサン、
テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等のエーテル
類、酢酸エチル、酢酸メチル等のエステル類、ジメチル
ホルムアミド等の極性溶媒又は之等の混合溶媒等を例示
できる。使用される触媒としては、パラジウム、パラジ
ウム−黒、パラジウム−炭素、白金、酸化白金、亜クロ
ム酸銅、ラネーニッケル等を例示できる。触媒の使用量
は、化合物(1b)に対して通常0.02〜1倍量程度
とするのがよい。該反応は通常−20〜100℃程度、
好ましくは約0〜70℃付近にて、水素圧約1〜10気
圧程度で、0.5〜20時間程度を要して行なわれる。
【0058】また上記化合物(1b)の還元反応は、上
記還元反応に記載の溶媒中、化合物(1b)に2〜50
倍モル量のハイドロサルファイトナトリウム水溶液を添
加することによっても行なうことができる。
【0059】化合物(6)は、R3 が水素原子である化
合物(4)に化合物(8)又は化合物(9)を反応させ
ることにより製造される。該反応は、前記化合物(1)
中、基−A…B−が基
【0060】
【化25】
【0061】であり、R2 が水素原子である化合物に化
合物(8)又は化合物(9)を反応させる反応と同様の
条件下に行なわれる。
【0062】化合物(7)は、R3 が水素原子である化
合物(4)にアルキル化剤を反応させることにより製造
される。該アルキル化反応は、適当な溶媒中、塩基性化
合物の存在下又は非存在下に行なわれる。ここでアルキ
ル化剤としては、ジアゾメタン、トリメチルシリルジア
ゾメタン、ヨウ化メチル等のハロゲン化アルキル、FS
O3 CH3 、CF3 SO3 CH3 、(CH3 )2 SO4
等の低級アルキルスルホン酸エステル類、(CH3 )3
O+ BF4 - 、(C2 H5 )3 O+ BF4 - 等の低級ア
ルキルオキソニウムハロゲン化キレート塩、(C2 H5
O)3 O+ BF4 - 等の低級アルコキシオキソニウムハ
ロゲン化キレート塩を挙げることができる。また使用さ
れる溶媒としては、例えば水、メタノール、エタノー
ル、プロパノール等のアルコール類、ジオキサン、テト
ラヒドロフラン、ジエチルエーテル、エチレングリコー
ルモノメチルエーテル等のエーテル類、ジクロロメタ
ン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素
類、ジメチルホルムアミド等やこれらの混合溶媒等を挙
げることができる。また塩基性化合物としては、例えば
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、
炭酸水素カリウム等の炭酸塩、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム等の金属水酸化物等を挙げることができる。
アルキル化剤は、ジアゾメタンを用いる場合は、原料化
合物に対して通常大過剰量、好ましくは10〜20倍当
量程度とするのがよく、また他のアルキル化剤は、原料
化合物に対して少なくとも等モル、好ましくは等モル〜
10倍モル量使用するのがよい。該反応は、通常−30
〜100℃程度、好ましくは−20〜70℃付近にて行
なわれ、一般に0.5〜20時間程度で該反応は完結す
る。
【0063】かくして得られる本発明のフェナンスレン
誘導体の内、酸性基即ちフェノール性水酸基及び(又
は)カルボキシル基を有する化合物は、塩基性化合物と
の反応により容易に塩を形成し得、本発明はかかる塩を
も包含する。上記塩の製造に利用される塩基性化合物と
しては、具体的には水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、水素化ナトリウム等のアルカ
リ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸化物、水
素化物等を例示できる。また例えばメチルアミン、エチ
ルアミン、イソプロピルアミン、モルホリン、ピペラジ
ン、ピペリジン、3,4−ジメトキシフェネチルアミン
等の有機アミン類も上記塩形成用塩基性化合物として利
用できる。
【0064】上記塩基性化合物による塩形成反応は、通
常の塩形成反応に従い適当な溶媒中で実施できる。用い
られる溶媒としては、例えば水、メタノール、エタノー
ル、プロパノール等の低級アルコール類、ジオキサン、
テトラヒドロフラン等のエーテル類等の他、アセトン、
ベンゼン、酢酸エチル、ジメチルスルホキシド、ジメチ
ルホルムアミド、塩化メチレン、クロロホルム等を例示
できる。反応は通常大気中又は無酸素条件下、好ましく
は例えば窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気下に、室
温〜100℃程度、好ましくは室温〜50℃程度の温度
条件下に、約5分〜6時間程度を要して実施される。塩
基性化合物の使用量は、特に制限はないが、出発原料に
対して通常当量以上、好ましくは1〜2当量程度とする
のがよく、上記により所望の塩を収得できる。
【0065】以上の各化学的処理手段により得られる本
発明のフェナンスレン誘導体及びその塩は、各反応の終
了後、通常の各種分離手段により単離精製できる。該手
段としては、例えば溶媒留去、溶媒抽出、沈殿、再結
晶、カラムクロマトグラフィー、プレパラティブクロマ
トグラフィー等を任意に採用できる。
【0066】本発明の化合物には、立体異性体、光学異
性体も当然に包含される。
【0067】かくして得られる本発明のフェナンスレン
誘導体及びその塩は、IL−1の阻害活性を有し、IL
−1阻害剤として有用である。
【0068】上記本発明化合物はそのままで、もしくは
慣用される医薬製剤担体を用いて一般的な医薬製剤組成
物の形態として、ヒト及びその他の動物に投与できる。
上記医薬製剤担体、製剤形態(投与単位形態)、その調
整、その投与経路等は、通常の医薬製剤のそれらと同様
のものとすることができる。即ち、上記医薬製剤として
は、本発明化合物の有効量を含有する錠剤、丸剤、散
剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤、カプセル剤、坐剤、
注射剤(液剤、懸濁剤等)等が挙げられる。上記各種形
態の製剤は、いずれも常法に従い調整され、その際用い
られる担体も慣用される各種のものでよい。例えば錠剤
は、本発明化合物を有効成分として、これをゼラチン、
デンプン、乳糖、ステアリン酸マグネシウム、滑石、ア
ラビアゴム等の賦形剤と混合して賦形される。カプセル
剤は上記有効成分を、不活性な製剤充填剤もしくは希釈
剤と混合し、硬質ゼラチンカプセル、軟質カプセル等に
充填して調整される。注射剤等の非経口投与剤は、有効
成分としての本発明化合物を滅菌した液体担体に溶解乃
至懸濁させて製造され、その際用いられる好ましい液体
担体は水及び生理食塩水であり、調整される注射剤等に
は更に通常の溶解補助剤、緩衝剤、無痛化剤等を添加す
ることもできる。更に、上記各種形態の医薬製剤中に
は、必要に応じて着色剤、保存剤、香料、風味剤、甘味
剤等や他の医薬品を含有させることもできる。
【0069】上記医薬製剤中に有効成分として含有され
るべき本発明のフェナンスレン誘導体及びその塩の量
は、特に限定されず広範囲から適宜選択できるが、通常
全医薬製剤組成物中に1〜70重量%程度、好ましくは
1〜30重量%程度とするのがよい。上記で調整される
医薬製剤の投与方法は特に制限されず、例えば錠剤、丸
剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤等は経口投与され、また
注射剤(液剤、懸濁剤等)は単独で又はブドウ糖、アミ
ノ酸等の通常の補液と混合して静脈内投与されるか又は
必要に応じて単独で筋肉内、皮内、皮下もしくは腹腔内
投与される。更に上記医薬製剤の投与量は、用法、患者
の年齢、性別その他の条件、疾患の程度等により適宜選
択されるが、通常有効成分である本発明化合物の量が1
日当り体重1kg当り約0.1〜1000mg程度とするの
がよく、該製剤は1日に1〜4回に分けて投与すること
ができる。また投与単位形態中には有効成分を約1〜6
00mg程度含有させるのがよい。
【0070】
【実施例】以下、本発明を更に詳しく説明するため、本
発明のフェナンスレン誘導体の製造方法を実施例として
挙げ、次いで本発明化合物につき行なわれた薬理試験例
を挙げる。
【0071】
【実施例1】クロズル茎108kgを細断し、メタノール
200lを用いて室温下で7日間抽出する。抽出物を減
圧下に濃縮して粗抽出物を得る。この粗抽出物を水20
lに懸濁し、酢酸エチル20lずつで3回抽出し、酢酸
エチル層を合わせて減圧下濃縮し、酢酸エチル抽出物1
300gを得る。
【0072】上記酢酸エチル抽出物1200gをシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(メルクシリカゲル6
0,70−230メッシュ,1500g,メルク社製)
に付し、20%、40%、60%、80%酢酸エチル/
n−ヘキサン (v/v)及び酢酸エチルのそれぞれ10lで
順次溶出し、次いで10%、20%、30%メタノール
/酢酸エチル(v/v) 及びメタノールのそれぞれ10lで
順次溶出し、各々500mlを採取し、フラクション
(1)〜(11)を得る。
【0073】上記フラクション中、フラクション(4)
の溶媒を減圧下に留去し、得られた残渣57gの内53
gをシリカゲルクロマトグラフィー(メルクシリカゲル
60,70−230メッシュ,1200g)に付し、ク
ロロホルム10l、5%メタノール/クロロホルム(v/
v) 10lで分画溶出し、フラクション(4−1)〜
(4−7)を得る。次に上記フラクション(4−5,
6)を合し、減圧下に濃縮して残渣19.96gを得
る。この残渣をセファデックスLH−20(2000m
l,ファルマシア社製)を用いて4回カラムクロマトグ
ラフィーに付し、メタノール3000mlで分画溶出して
精製し、メタノールより再結晶して3,4,4a,5,
8,9,10,10a−オクタヒドロ−1,4a−ジメ
チル−7−(1−メチルエチル)−5,8−ジオキソ−
2−フェナンスレンカルボン酸2.654gを淡黄色針
状晶として得る。
【0074】分子式C20H24O4 (Mw328) 〔α〕25 D =+296°(c=0.14,クロロホルム) Rf1 :0.36〔5%メタノール/クロロホルム(v/
v) 〕 Rf2 :0.16〔40%酢酸エチル/n−ヘキサン(v
/v) 〕 IRνmax (KBr)cm-1:2970,1710,16
80,1650,1605,1298,1266,11
00,911,735 UVλmax (CH3 OH)nm:231(ε=1003
0),260(ε=15040)1 H−NMR(400MHz,クロロホルム−d1 )δ
ppm :1.12(6H,d,J=6.8Hz),1.1
8(3H,s),1.14−1.56(3H,m),
2.12(3H,s),2.22−2.26(2H,
m),2.39(1H,ddd,J=20.5,11.
2,6.8Hz),2.42−2.63(2H,m),
2.76−2.82(1H,m),2.79(1H,d
d,J=20.5,6.4Hz),3.01(1H,se
ptd,J=6.8,1.0Hz),6.38(1H,
d,J=1.0Hz)13 C−NMR(67.5MHz,クロロホルム−d1 )
δppm :18.4(q),18.6(t),19.1
(q),21.3×2(q),24.5(t),25.
1(t),26.3(d),31.8(t),36.5
(s),47.3(d),124.5(s),131.
7(d),142.4(s),148.1(s),14
8.6(s),153.1(s),174.5(s),
187.5(s),187.8(s) EI−MS m/z(相対強度):328〔M〕+ (10
0),313〔M−CH3 〕+ (26),310(6
8),295(32),282(23),267(3
2),229(41),204(46),191(2
9),189(24) HR−MS m/z:328.1662〔M〕+ , C20H24O4 計算値328.1675
【0075】
【実施例2】実施例1で得たフラクション(5)の溶媒
を減圧留去して得た残渣60gの内55gを、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(メルクシリカゲル60,
70−230メッシュ,1000g)に付し、クロロホ
ルム8l、5%メタノール/クロロホルム(v/v) 4lで
溶出し、フラクション(5−1〜5−10)を得る。フ
ラクション(5−1)を減圧濃縮して、残渣3.41g
を得る。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(メルクシリカゲル60,230−400メッシュ,3
00g)に付し、25%酢酸エチル/n−ヘキサン(v/
v) 1l、30%酢酸エチル/n−ヘキサン(v/v) 50
0ml、50%酢酸エチル/n−ヘキサン(v/v) 200ml
で分画溶出してフラクション(5−1−1〜5−1−
7)を得る。フラクション(5−1−3)を減圧濃縮し
て、5,6,8,8a,9,10−ヘキサヒドロ−8−
ヒドロキシメチル−4b,8−ジメチル−2−(1−メ
チルエチル)−1,4,7(4bH)−フェナンスレン
トリオン1.533gを黄橙色粉末として得る。
【0076】分子式C20H26O4 (Mw330) 〔α〕25 D =+336°(c=0.21,クロロホルム) Rf1 :0.61〔5%メタノール/クロロホルム(v/
v) 〕 Rf2 :0.19〔40%酢酸エチル/n−ヘキサン(v
/v) 〕 IRνmax (KBr)cm-1:3440,1705,16
50,1465,1300,1235,1040 UVλmax (CH3 OH)nm:258(ε=1402
1)1 H−NMR(400MHz,クロロホルム−d1 )δ
ppm :1.11(6H,d,J=6.8Hz),1.2
8(3H,s),1.35(3H,s)1.45(1
H,dddd,J=13.7,13.7,13.7,
5.4Hz),1.83(1H,ddd,J=13.
7,10.3,5.9Hz),1.88(1H,dd
t,J=13.2,6.8,2.0Hz),2.01
(1H,dd,J=13.2,2.4Hz),2.29
(1H,ddd,J=20.0,11.7,6.8H
z),2.48(1H,ddd,J=15.6,8.
8,5.9Hz),2.69(1H,ddd,J=1
6.1,10.7,5.9Hz),2.79−2.89
(2H,m),3.00(1H,septd,J=6.8,
1.5Hz),3.46,4.05(each1H,ABq ,
J=11.2Hz),6.37(1H,s)13 C−NMR(67.5MHz,クロロホルム−d1 )
δppm :17.8(t),20.9(q),21.2×
2(q),22.3(q),25.4(t),26.3
(d),34.1(t),34.3(t),37.0
(s),50.4(s),51.6(d),65.3
(t),131.7(d),142.4(s),14
7.8(s),153.2(s),187.2(s),
187.4(s),220.0(s) EI−MS m/z(相対強度):330〔M〕+ (10
0),315〔M−CH3 〕+ (16),312〔M−
H2 O〕+ (24),300(50),299(3
4),285(27),269(29),229(3
5),215(26),175(25) HR−MS m/z:330.1854〔M〕+ , C20H26O4 計算値330.1831
【0077】
【実施例3】実施例2で得たフラクション(5−2)を
減圧濃縮して残渣38.2gを得る。これをシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(メルクシリカゲル60,1
000g)に付し、クロロホルム4l、2%メタノール
/クロロホルム(v/v)3l、5%メタノール/クロ
ロホルム(v/v)3lで溶出してフラクション(5−
2−1〜5−2−6)を得る。フラクション(5−2−
2)を減圧濃縮して残渣3.278gを得る。これをセ
ファデックスLH−20カラムクロマトグラフィー(5
00ml)に付し、メタノール1lで溶出し、フラクショ
ン(5−2−2−1〜5−2−2−3)を得る。フラク
ション(5−2−2−1)を減圧濃縮して残渣0.91
6gを得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(メルクシリカゲル60,230−400メッシュ,1
00g)に付し、2%メタノール/クロロホルム(v/v)
2lで溶出し、次いでシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(メルクシリカゲル60,230−400メッシ
ュ,300g)に付し、2%メタノール/クロロホルム
(v/v) 1lで分画して精製して、1,2,3,4,4
a,5,8,9,10,10a−デカヒドロ−2−ヒド
ロキシ−1−(ヒドロキシメチル)−1,4a−ジメチ
ル−7−(1−メチルエチル)−5,8−ジオキソ−フ
ェナンスレン97mgを無晶形物質として得る。
【0078】分子式C20H28O4 (Mw332) 〔α〕25 D =+31.3°(c=0.38,クロロホルム) Rf1 :0.37〔5%メタノール/クロロホルム(v/
v) 〕 Rf2 :0.10〔40%酢酸エチル/n−ヘキサン(v
/v) 〕 IRνmax (KBr)cm-1:3369,2971,17
10,1646,1596,1290,1265,10
80,906,755 UVλmax (CH3 OH)nm:260(ε=1184
0)1 H−NMR(400MHz,クロロホルム−d1 )δ
ppm :1.09(3H,d,J=6.8Hz),1.1
0(3H,d,J=6.8Hz),1.19(1H,b
rd,J=11.7Hz),1.23(3H,s),
1.25(1H,m),1.29(3H,s),1.3
8(1H,dddd,J=19.0,11.7,11.
7,4.9Hz),1.81(1H,ddd,J=1
3.7,8.3,3.9Hz),1.91−2.01
(2H,m),2.31(1H,ddd,J=20.
5,11.7,7.3Hz),2.73(1H,dd,
J=20.5,4.9Hz),2.81(1H,dd
d,J=13.7,3.9,3.9Hz),2.98
(1H,septd,J=6.8,1.0Hz),3.35
(1H,d,J=11.2Hz),3.48(1H,d
d,J=11.7,4.9Hz),4.26(1H,
d,J=11.2Hz),6.32(1H,d,J=
1.0Hz)13 C−NMR(67.5MHz,クロロホルム−d1 )
δppm :17.4(t),20.9(q),21.3×
2(q),22.8(q),26.3(d),26.4
(t),28.1(t),34.2(t),37.8
(s),43.1(s),51.8(d),64.0
(t),80.0(d),131.9(d),142.
7(s),149.6(s),153.1(s),18
7.7(s),187.8(s) EI−MS m/z(相対強度):332〔M〕+ (1
9),314〔M−H2 O〕+ (80),299(2
3),296〔M−2H2 O〕+ (20),281(5
8),203(59),91(66),43(100) HR−MS m/z:332.1939〔M〕+ , C20H28O4 計算値332.1988
【0079】
【実施例4】実施例3におけるフラクション(5−2−
1),(5−2−2−2)及び実施例1における3,
4,4a,5,8,9,10,10a−オクタヒドロ−
1,4a−ジメチル−7−(1−メチルエチル)−5,
8−ジオキソ−2−フェナンスレンカルボン酸の結晶母
液を合して減圧濃縮して残渣3.433gを得る。これ
を順次トーヨーパールHW−40Fカラムクロマトグラ
フィー(300ml,東ソー社製,50%メタノール/ク
ロロホルム(v/v) 500ml溶出)、トーヨーパールHW
−40Fカラムクロマトグラフィー(1800ml,50
%メタノール/クロロホルム(v/v) 2l溶出)及びシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(メルクシリカゲル6
0,100g,33%酢酸エチル/n−ヘキサン(v/v)
1l溶出)に付し、分画精製して、3,4,4a,9,
10,10a−ヘキサヒドロ−8−ヒドロキシ−1−
(ヒドロキシメチル)−1,4a−ジメチル−7−(1
−メチルエチル)−2(1H)−フェナントレノン97
mg及び粗3b,4,5,9b,10,11−ヘキサヒド
ロ−6−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−1−メチ
ルエチル)−9b−メチルフェナンスロ〔1,2−C〕
フラン−1(3H)−オン70mgをそれぞれ無晶形物質
として得る。
【0080】上記粗3b,4,5,9b,10,11−
ヘキサヒドロ−6−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ
−1−メチルエチル)−9b−メチルフェナンスロ
〔1,2−C〕フラン−1(3H)−オンをメタノール
で再結晶して、無色粒状晶の精製物40mgを得る。
【0081】・3,4,4a,9,10,10a−ヘキ
サヒドロ−8−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)
−1,4a−ジメチル−7−(1−メチルエチル)−2
(1H)−フェナントレノン 分子式C20H28O3 (Mw316) 〔α〕25 D =+89.3°(c=1.06,クロロホルム) Rf1 :0.44〔5%メタノール/クロロホルム(v/
v) 〕 Rf2 :0.13〔40%酢酸エチル/n−ヘキサン(v
/v) 〕 IRνmax (KBr)cm-1:3412,2962,17
00,1492,1461,1422,1219,10
38,757 UVλmax (CH3 OH)nm:217(ε=862
0),268(ε=2680),340(ε=880)1 H−NMR(400MHz,クロロホルム−d1 )δ
ppm :1.23(3H,d,J=6.8Hz),1.2
5(3H,d,J=6.8Hz),1.28(3H,
s),1.34(3H,s),1.70(1H,dd
d,J=13.2,12.7,12.7,6.4H
z),1.98(1H,m),2.01(1H,dd,
J=18.1,8.8Hz),2.10(1H,dd,
J=13.2,2.4Hz),2.48(1H,dd
d,J=18.1,7.8,4.4Hz),2.57
(1H,m),2.63(1H,dd,J=15.1,
7.8Hz),2.69(1H,ddd,J=15.
1,8.8,4.4Hz),2.92(1H,dd,J
=16.6,6.4Hz),3.12(1H,sept,J
=6.8Hz),3.54(1H,d,J=11.2H
z),4.08(1H,d,J=11.2Hz),6.
80,7.40(each1H,ABq ,J=8.3Hz) EI−MS m/z(相対強度):316〔M〕+ (10
0),301〔M−CH3 〕+ (60),285(3
1),283(31),271(90),241(4
2),199(51),147(51) HR−MS m/z:316.2006〔M〕+ , C20H28O3 計算値316.2038 ・3b,4,5,9b,10,11−ヘキサヒドロ−6
−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチ
ル)−9b−メチルフェナンスロ〔1,2−C〕フラン
−1(3H)−オン 分子式C20H24O4 (Mw328) Rf1 :0.50〔5%メタノール/クロロホルム(v/
v) 〕 Rf2 :0.18〔40%酢酸エチル/n−ヘキサン(v
/v) 〕 IRνmax (KBr)cm-1:3349,3200,29
33,1729,1671,1569,1401,13
80,1267,1077,1033,755 UVλmax (CH3 OH)nm:220(ε=1584
0),274(ε=1950),283(ε=204
0)1 H−NMR(400MHz,クロロホルム−d1 )δ
ppm :1.03(3H,s),1.63(3H,s),
1.69(3H,s),1.68(1H,m),1.8
8(1H,dddd,J=13.2,13.2,10.
7,7.3Hz),1.98(1H,ddd,J=1
3.2,8.8,3.6Hz),2.39(1H,dd
d,J=14.2,6.8,3.9Hz),2.48−
2.52(2H,m),2.69(1H,brd,J=
13.2Hz),2.84(1H,ddd,J=18.
6,10.7,8.8Hz),2.98(1H,dd,
J=18.6,7.3Hz),4.77,4.83(ea
ch1H,ABq,7.1Hz),6.85(1H,d,J
=8.3Hz),6.96(1H,d,J=8.3H
z),9.20(1H,s)13 C−NMR(67.5MHz,クロロホルム−d1 )
δppm :18.2(t),19.7(t),22.3
(q),22.5(t),30.3(q),30.4
(q),32.6(t),36.3(s),41.0
(d),70.6(d),76.1(s),114.8
(d),122.6(d),123.3(s),12
5.0(s),127.8(s),145.9(s),
153.6(s),163.2(s),174.3
(s) EI−MS m/z(相対強度):328〔M〕+ (3),
310〔M−H2 O〕+ (100),295(73),
277(2),185(10),147(18),11
5(8) HR−MS m/z:328.1629〔M〕+ , C20H24O4 計算値328.1675
【0082】
【実施例5】実施例3におけるフラクション(5−2−
6)を減圧濃縮して残渣1.782gを得る。これをシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(メルクシリカゲル
60、230−400メッシュ、400g)に付し、5
%メタノール/クロロホルム(v/v)1lで分画精製し
て、3,4,4a,9,10,10a−ヘキサヒドロ−
5−ヒドロキシ−8−メトキシ−1,4a−ジメチル−
7−(1−メチルエチル)−2−フェナンスレンカルボ
ン酸0.124gを無晶形物質として得る。
【0083】分子式C21H28O4 (Mw344) 〔α〕25 D =+171.2°(c=1.0 ,クロロホル
ム) Rf1 :0.19〔5%メタノール/クロロホルム(v/
v) 〕 Rf2 :0.16〔40%酢酸エチル/n−ヘキサン(v
/v) 〕 IRνmax (KBr)cm-1:3400,2963,26
20,1681,1620,1412,1262,12
24,1032,798,758 UVλmax (CH3 OH)nm:223(ε=946
0),280(ε=2180),287(ε=220
0)1 H−NMR(400MHz,クロロホルム−d1 )δ
ppm :1.17(3H,d,J=6.8Hz),1.1
8(3H,s),1.19(3H,d,J=6.8H
z),1.59(1H,m),1.64(1H,m),
2.18(3H,brs),2.21(1H,dd,J
=9.2,6.4Hz),2.38(1H,brd,J
=12.4Hz),2.41(1H,m),2.63
(1H,m),2.68(1H,m),3.03(1
H,ddd,J=13.2,7.6,3.6Hz),
3.10(1H,dd,J=16.8,3.2Hz),
3.25(1H,sept,J=6.8Hz),3.69
(3H,s),6.40(1H,s)13 C−NMR(100MHz,クロロホルム−d1 )δ
ppm :18.6(q),18.7(q),19.9
(t),23.8(q),23.9(q),24.8
(t),26.1(d),26.3(t),32.6
(t),37.3(s),48.9(d),60.7
(q),111.8(d),124.3(s),13
1.0(s),131.1(s),139.3(s),
148.8(s),150.8(s),150.9
(s),174.2(s) EI−MS m/z(相対強度):344〔M〕+ (10
0),329〔M−CH3 〕+ (41),311(6
0),283(21),245(30),241(1
9),205(42) HR−MS m/z:344.1963〔M〕+ , C21H28O4 計算値344.1988
【0084】
【実施例6】実施例1で得た3,4,4a,5,8,
9,10,10a−オクタヒドロ−1,4a−ジメチル
−7−(1−メチルエチル)−5,8−ジオキソ−2−
フェナンスレンカルボン酸63mgをエーテル8mlに溶解
し、氷冷下にジアゾメタン−エーテル溶液を加えて30
分間攪拌した。エーテルを留去し、得られた粗生成物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:エーテ
ル/n−ヘキサン=1/2)で精製して、3,4,4
a,5,8,9,10,10a−オクタヒドロ−1,4
a−ジメチル−7−(1−メチルエチル)−5,8−ジ
オキソ−2−フェナンスレンカルボン酸メチルエステル
8.8mgを得た。
【0085】1 H−NMR(270MHz,クロロホル
ム−d1 )δppm :1.10(3H,d,J=6.8H
z),1.11(3H,d,J=6.8Hz),1.1
7(3H,s),1.35〜1.56(2H,m),
2.00(3H,d,J=1.3Hz),2.15〜
2.55(5H,m),2.71〜2.83(2H,
m),3.00(1H,septd,J=6.8,1.1H
z),3.73(3H,s),6.36(1H,d,J
=1.1Hz)
【0086】
【実施例7】実施例2で得た5,6,8,8a,9,1
0−ヘキサヒドロ−8−(ヒドロキシメチル)−4b,
8−ジメチル−2−(1−メチルエチル)−1,4,7
(4bH)−フェナンスレントリオン60mg、無水酢酸
0.1ml及びピリジン1mlの混合物を、室温で2.5時
間攪拌した。反応混合物を氷水中にあけ、エーテルで抽
出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶出液:エーテル/n−ヘ
キサン=1/2)で精製して、8−(アセトキシメチ
ル)−5,6,8,8a,9,10−ヘキサヒドロ−4
b,8−ジメチル−2−(1−メチルエチル)−1,
4,7(4bH)−フェナンスレントリオン41mgを得
た。
【0087】1 H−NMR(270MHz,クロロホル
ム−d1 )δppm :1.07(3H,d,J=7.0H
z),1.08(3H,d,J=7.0Hz),1.4
1(3H,s),1.20(3H,s),1.77(1
H,dd,J=12.7,1.5Hz),1.88〜
2.03(1H,m),2.00(3H,s),2.3
1(1H,ddd,J=20.3,11.3,7.0H
z),2.48(1H,ddd,J=16.0,6.
6,3.7Hz),2.70〜2.85(2H,m),
2.91〜3.08(2H,m),4.05(1H,
d,J=11.5Hz),4.53(1H,d,J=1
1.5Hz),6.35(1H,d,J=1.1Hz)
【0088】
【実施例8】実施例3で得た1,2,3,4,4a,
5,8,9,10,10a−デカヒドロ−2−ヒドロキ
シ−1−(ヒドロキシメチル)−1,4a−ジメチル−
7−(1−メチルエチル)−5,8−ジオキソ−フェナ
ンスレン37mg、無水酢酸0.1ml及びピリジン0.5
mlの混合物を、室温で15時間攪拌した。反応混合物を
氷水中にあけ、エーテルで抽出した。有機層を飽和食塩
水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。得
られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出液:エーテル/n−ヘキサン=1/3)で精製し
て、2−(アセチルオキシ)−1−(アセトキシメチ
ル)−1,2,3,4,4a,5,8,9,10,10
a−デカヒドロ−1,4a−ジメチル−7−(1−メチ
ルエチル)−5,8−ジオキソフェナンスレン27mgを
得た。
【0089】1 H−NMR(270MHz,クロロホル
ム−d1 )δppm :1.25〜1.36(1H,m),
1.50〜1.68(2H,m),1.78〜1.88
(2H,m),2.01〜2.11(1H,m),2.
07(3H,s),2.05(3H,s),2.26
(1H,ddd,J=20.1,11.8,7.0H
z),2.70〜2.88(2H,m),3.00(1
H,septd,J=7.0,1.1Hz),4.26
(1H,d,J=12.0Hz),4.33(1H,
d,J=12.0Hz),4.57〜4.55(1H,
m),6.35(1H,d,J=1.1Hz)
【0090】
【実施例9】3,4,4a,5,8,9,10,10a
−オクタヒドロ−1,4a−ジメチル−7−(1−メチ
ルエチル)−5,8−ジオキソ−2−フェナンスレンカ
ルボン酸150mgを酢酸エチル10mlに溶解させ、これ
に触媒として10%パラジウム−炭素15mgの酢酸エチ
ル懸濁液3mlを加え、容器内を水素ガスで置換後、室温
で3時間攪拌した。触媒を濾去し、濾液を減圧濃縮し
て、3,4,4a,9,10,10a−ヘキサヒドロ−
5,8−ジヒドロキシ−1,4a−ジメチル−7−(1
−メチルエチル)−2−フェナンスレンカルボン酸13
5mgを得た。
【0091】1 H−NMR(270MHz,クロロホル
ム−d1 )δppm :1.20(3H,s),1.23
(6H,d,J=6.8Hz),1.55−1.76
(2H,m),2.17(3H,d,J=1.1H
z),2.21−2.51(3H,m),2.53−
2.70(2H,m),2.88(1H,dd,J=
6.7,4.3Hz),3.03−3.11(1H,
m),3.07(1H,sept,J=6.8Hz),6.
41(1H,s)
【0092】
【実施例10】3,4,4a,5,8,9,10,10
a−オクタヒドロ−1,4a−ジメチル−7−(1−メ
チルエチル)−5,8−ジオキソ−2−フェナンスレン
カルボン酸600mgをテトラヒドロフラン25mlに溶解
し、室温下ハイドロサルファイトナトリウム6gを溶解
した水溶液50mlを加えて30分間撹拌した。反応混合
物に水を加えて、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し
た。これにピリジン6ml及び無水酢酸0.6mlを加えて
室温下17時間撹拌した。反応混合物を氷水中にあけ、
酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、
硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。得られた粗生成
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出液:ク
ロロホルム/メタノール=50:1)で分画精製して、
3,4,4a,9,10,10a−ヘキサヒドロ−5,
8−ジアセチルオキシ−1,4a−ジメチル−7−(1
−メチルエチル)−2−フェナンスレンカルボン酸(ジ
アセチル体)150mg及び3,4,4a,9,10,1
0a−ヘキサヒドロ−5−アセチルオキシ−8−ヒドロ
キシ−1,4a−ジメチル−7−(1−メチルエチル)
−2−フェナンスレンカルボン酸(モノアセチル体)1
80mgを得た。
【0093】1 H−NMR(270MHz,クロロホル
ム−d1 )δppm : ジアセチル体 1.10(3H,s),1.15(3H,d,J=7.
0Hz),1.18(3H,d,J=7.0Hz),
1.53−1.85(2H,m),2.16(3H,
s),2.15−2.26(1H,m),2.33(3
H,s),2.35(3H,s),2.31−2.73
(6H,m),2.75−2.95(1H,m),6.
78(1H,s) モノアセチル体 1.13(3H,s),1.16(6H,d,J=7.
0Hz),1.50−1.71(2H,m),2.15
(3H,s),2.13−2.21(1H,m),2.
33(3H,s),2.31−2.46(2H,m),
2.47−2.68(2H,m),2.75−2.93
(2H,m),2.98−3.11(1H,m),6.
46(1H,s)
【0094】
【実施例11】3,4,4a,5,8,9,10,10
a−オクタヒドロ−1,4a−ジメチル−7−(1−メ
チルエチル)−5,8−ジオキソ−2−フェナンスレン
カルボン酸800mgをテトラヒドロフラン30mlに溶解
し、室温下ハイドロサルファイトナトリウム8gを溶解
した水溶液60mlを加えて30分間撹拌した。反応混合
物に水を加えて、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和
食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し
た。これをジメチルホルムアミド3mlに溶解し、室温下
ジメチル硫酸1.2ml、次いで水酸化ナトリウム930
mgを溶解した水溶液0.7mlを加えて30分間撹拌し
た。反応混合物に1N塩酸を加え、酸性とした後、酢酸
エチルで抽出した。有機層を炭酸水素ナトリウム水溶
液、次いで飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾
燥後、濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶出液:ジエチルエーテル/n−
ヘキサン=1:10)で精製して、3,4,4a,9,
10,10a−ヘキサヒドロ−5,8−ジメトキシ−
1,4a−ジメチル−7−(1−メチルエチル)−2−
フェナンスレンカルボン酸メチルエステル720mgを得
た。
【0095】1 H−NMR(270MHz,クロロホル
ム−d1 )δppm :1.15(3H,s),1.21
(3H,d,J=6.8Hz),1.23(3H,d,
J=6.8Hz),1.48−1.65(2H,m),
2.05(3H,q−like,J=1.3Hz),
2.11−2.23(1H,m),2.27−2.41
(2H,m),2.45−2.73(2H,m),2.
97(1H,ddd,J=13.3,7.1,3.3H
z),3.01−3.13(1H,m),3.30(1
H,sept,J=6.8Hz),3.68(3H,
s),3.75(3H,s),3.80(3H,s),
6.60(1H,s)
【0096】
【実施例12】前記実施例1で得られたフラクション
(4−4)を減圧下濃縮し、得られた残渣19gをシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(メルクシリカゲル6
0、70−230メッシュ、1700g、メルク社製)
に付し、20%酢酸エチル/n−ヘキサン(v/v) 3lで
溶出し、順次酢酸エチル含量を増加して溶出し、フラク
ション(4−4−1〜4−4−11)を得た。
【0097】上記フラクション中、フラクション(4−
4−3)を減圧下に濃縮し、残渣4.0gを得た。これ
をセファデックスLH−20(1500ml、ファルマシ
ア社製)に付し、10%クロロホルム/メタノール(v/
v) 4lで分画溶出し、フラクション(4−4−3−1
〜4−4−3−8)を得た。
【0098】フラクション(4−4−3−4)を減圧下
濃縮し、残渣0.41gを得た。これをメタノールより
再結晶して、1,2,3,4,4a,5,8,9,1
0,10a−デカヒドロ−1,4a−ジメチル−7−
(1−メチルエチル)−5,8−ジオキソ−1−フェナ
ンスレンアルデヒド0.360gを淡黄色板状晶として
得た。
【0099】分子式C20H26O3 (Mw314) 〔α〕25 D =+20.3°(c=1.0 ,メタノール) Rf1 :0.78〔5%メタノール/クロロホルム(v/
v) 〕 Rf2 :0.64〔40%酢酸エチル/n−ヘキサン(v
/v) 〕 IRνmax (KBr)cm-1:2970,1710,16
50,1600,1297,1231,980,91
5,754 UVλmax (CH3 OH)nm:260(ε=1457
0)1 H−NMR(400MHz,クロロホルム−d1 )δ
ppm :1.09(3H,s),1.10(3H,d,J
=6.8Hz),1.11(3H,d,J=6.8H
z),1.16(3H,s),0.97−1.13(1
H,m),1.03−1.18(1H,m),1.45
(1H,dd,J=13.2,1.5Hz),1.57
(1H,brd,J=14.7Hz),1.68−1.
80(2H,m),2.19−2.25(2H,m),
2.34(1H,ddd,J=20.0,11.7,
6.8Hz),2.72(1H,brd,J=13.2
Hz),2.80(1H,ddd,J=19.0,5.
4,1.0Hz),2.99(1H,septd,J=
6.8,1.0Hz),6.34(1H,d,J=1.
0Hz),9.77(1H,d,J=1.0Hz)13 C−NMR(100MHz,クロロホルム−d1 )δ
ppm :17.3(t),18.8(t),19.3
(q),21.3(q),21.4(q),24.3
(q),26.2(t),26.4(d),34.0
(t),35.8(t),38.6(s),48.4
(s),52.8(d),132.0(d),142.
6(s),149.1(s),153.0(s),18
7.6(s),187.7(s),204.7(s)
【0100】
【実施例13】前記実施例1で得られたフラクション
(7)の溶媒を減圧下濃縮し、得られた残渣200gの
うち30gをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メ
ルクシリカゲル60、70−230メッシュ、300
g、メルク社製)に付し、5%メタノール/クロロホル
ム(v/v) 4lで溶出し、フラクション(7−1〜7−1
3)を得た。
【0101】上記フラクション中、フラクション(7−
7)を減圧下に濃縮し、残渣0.72gを得た。これを
セファデックスLH−20(300ml、ファルマシア社
製)に付し、メタノール1lで分画溶出し、フラクショ
ン(7−7−1〜7−7−7)を得た。
【0102】フラクション(7−7−3)を減圧下濃縮
し、残渣0.184gを得た。これを高速液体クロマト
グラフィー(YMC PACKED COLUMN 343 I-15 ODS、20×
250nm、山村社製)に付し、メタノール300mlで分
画溶出し、フラクション(7−7−3−1〜7−7−3
−3)を得た。フラクション(7−7−3−2)を減圧
下濃縮し、残渣0.03gを得た。これを高速液体クロ
マトグラフィー(TSK-GEL silica-60 、20×250n
m、TOSOH社製)に付し、5%メタノール/クロロ
ホルム(v/v) 100mlで分画溶出し、フラクション(7
−7−3−2−1〜7−7−3−2−3)を得た。フラ
クション(7−7−3−2−3)を減圧下濃縮し、1,
2,3,4,4a,5,8,9,10,10a−デカヒ
ドロ−1,4a−ジメチル−3−ヒドロキシ−7−(1
−メチルエチル)−5,8−ジオキソ−1−フェナンス
レンカルボン酸10mgを無晶形物質として得た。
【0103】分子式C20H26O5 (Mw346) 〔α〕25 D =+35.0°(c=0.06,クロロホルム) Rf1 :0.15〔5%メタノール/クロロホルム(v/
v) 〕 Rf2 :0.04〔40%酢酸エチル/n−ヘキサン(v
/v) 〕 IRνmax (KBr)cm-1:3430,2960,17
00,1650,1470,1380,1230,10
30,910,7601 H−NMR(400MHz,C5 D5 N)δppm :
1.04(3H,d,J=6.8Hz),1.06(3
H,d,J=6.8Hz),1.20−1.60(3
H,m),1.50(3H,s),1.66(3H,
s),2.05−2.16(1H,m),2.32(1
H,dd,J=19.5,6.8Hz),2.38(1
H,dd,J=10.7,4.4Hz),2.87(1
H,dd,J=19.0,4.9Hz),3.03(1
H,sept,J=6.8Hz),3.16(1H,d
d,J=12.4,2.9Hz),3.68(1H,d
d,J=13.7,4.4Hz),4.98(1H,t
t,J=11.2,4.4Hz),6.47(1H,
s)13 C−NMR(67.5MHz,クロロホルム−d1 )
δppm :18.9(q),19.0(t),21.4×
2(q),26.4(d),26.6(t),28.7
(q),39.9(s),44.1(s),44.9
(t),45.7(t),52.6(d),64.4
(d),132.1(d),143.2(s),14
8.1(s),153.2(s),181.9(s),
187.8×2(s) EI−MS m/z(相対強度):346〔M〕+ (2
0),328〔M−H2 O〕+ (100),313(5
0),300(48),282(87),267(6
7),189(33),128(37),91(53) 以下本発明化合物の薬理試験結果を示す。
【0104】1.ヒト末梢単核球からのインターロイキ
ン−1(IL−1)遊離抑制試験 健常人末梢血を採取し、フィコール−パック(ファルマ
シア LKB バイオテクノロジー インコーポレーテ
ッド)を用いて単核球を集め、ペニシリン100単位/
ml、ストレプトマイシン0.1μg/ml、及び10%ウ
シ胎児血清を含有するRPMI−1640培地(日水製
薬)に、ml当り2×106 個の細胞量を懸濁した。この
細胞懸濁液1容に対し試験化合物を1容加えた後、更に
リポ多糖類(LPS)10μg/mlを含むRPMI培地
1容を添加した。5%CO2 を含有する湿潤空気室内で
37℃、24時間培養し、この培養上清を遠心操作にて
回収した。
【0105】LPSの刺激によって細胞から遊離された
IL−1α及びIL−1βの測定は酵素免疫測定(EI
A)法を用いて行なった。即ち、EIA用96穴プレー
トにIL−1α又はIL−1βに対するマウスモノクロ
ーナル抗体を固相化した後、ブロッキング処理をする。
このプレートに試料を加え反応後洗浄し、次にIL−1
α又はIL−1βに対するウサギポリクローナル抗体を
加え更に反応させる。プレートを洗浄後、ホースラデッ
シュ パーオキシダアーゼ〔horseradish peroxidase
(POD)〕標識抗ウサギグロブリンを加え反応後、未
結合POD標識抗ウサギグロブリンを洗浄除去する。基
質溶液(オルトフェニレンジアミン及び過酸化水素)を
添加して反応後、492nmでの吸光度を測定する。IL
−1遊離抑制率(%)は次式で求めた。
【0106】IL−1遊離抑制率(%)=100×(1
−T492 ÷C492 ) 但しT492 は試験化合物を加えた培養上清を試料とした
時の492nmの吸光度を、C492 は溶媒を加えた培養上
清を試料とした時の492nmの吸光度を示す。
【0107】この手順で、試験化合物に実施例1で得ら
れた本発明化合物(3×10-6g/ml)を用いた時、I
L−1α及びIL−1β遊離抑制率はそれぞれ25%と
49%であった。
【0108】また、試験化合物に実施例2で得られた本
発明化合物(3×10-6g/ml)を用いた時、IL−1
α及びIL−1β遊離抑制率はそれぞれ78%と94%
であった。
【0109】2.ラット アジュバント関節炎試験 8.5週令の雌性ウィスター−ルイス系ラットを用い
た。0.5mgのマイコバクテリウム ブチリカム(Myco
bacterium butyricum )死菌(ディフコ社製)を0.1
mlの流動パラフィンに懸濁したものをアジュバントとし
て、ラットの尾根部皮内に感作した。感作した日を0日
目として、以後後肢に認められる関節炎を足容積計(室
町器機社製、MK−500)を用いて測定した。
【0110】薬物を5%アラビアゴム溶液に懸濁調製
し、アジュバント感作日から一週5回のスケジュールで
ラットに経口投与した。
【0111】その結果、50mg/kgの実施例1で得られ
た本発明化合物投与群において、有意な関節炎抑制作用
が認められた(表1)。
【0112】
【表1】
【0113】上記表1中、数値は、16日目における左
右後肢の平均足容積(ml)及び標準誤差を示す。カッコ
内の数字は、各群の使用動物数を示す。**は、チュー
キー(Tukey )の多群間比較試験における有意差(p<
0.01)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 307/77 C07J 73/00 9051−4C // A61K 31/19 ABA 9454−4C 31/215 9454−4C 31/34 (72)発明者 上迫 卓司 徳島県板野郡松茂町広島字南川向51番地の 6 (72)発明者 桑原 登志子 徳島県板野郡松茂町中喜来字中瀬中ノ越14 番地の21 (72)発明者 高井 正明 徳島県板野郡松茂町広島字南川向62−14 (72)発明者 小野 幸久 徳島県板野郡北島町鯛浜字川久保41−18 (72)発明者 谷口 吉弘 徳島県徳島市川内町金岡5−2 ラ・フォ ーレ川内407 (72)発明者 真鍋 幸子 徳島県徳島市川内町加賀須野463−10 (72)発明者 朝国 孝広 香川県大川郡大内町丹生土居81

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 で表わされる化合物、式 【化2】 で表わされる化合物、一般式 【化3】 〔式中、R3 は水素原子又はメチル基を示す。〕で表わ
    される化合物、式 【化4】 で表わされる化合物、一般式 【化5】 〔式中、R4 は低級アルカノイルオキシ基を示す。R2
    は水素原子、ホルミル基又は低級アルカノイル基を示
    す。〕で表わされる化合物及び一般式 【化6】 〔式中、R5 及びR6 はそれぞれ低級アルコキシ基を示
    す。〕で表わされる化合物からなる群から選ばれたフェ
    ナンスレン誘導体及びそれらの塩。
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