JPH07285932A - 含硫黄スクシンイミド化合物及びその製造方法 - Google Patents

含硫黄スクシンイミド化合物及びその製造方法

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JPH07285932A
JPH07285932A JP7702794A JP7702794A JPH07285932A JP H07285932 A JPH07285932 A JP H07285932A JP 7702794 A JP7702794 A JP 7702794A JP 7702794 A JP7702794 A JP 7702794A JP H07285932 A JPH07285932 A JP H07285932A
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JP
Japan
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compound
maleimide
reaction
sulfur
hydrocarbon residue
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Application number
JP7702794A
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English (en)
Inventor
Yoichi Hino
洋一 日野
Norihiro Wakao
典弘 若尾
Ryuichi Ishikawa
▲隆一▼ 石川
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Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 工業上有用で新規な含硫黄スクシンイミド化
合物を提供し、該化合物を工業的に高収率に製造する方
法を提供する。 【構成】 下記式 (式中、Rは炭素数1〜18個の炭化水素残基を表わ
し、Rは水素又は炭素数1〜6個の炭化水素残基を表
わす。)で示される新規な含硫黄スクシンイミド化合物
およびメルカプトアルカノール類とマレイミド類とを反
応させて該含硫黄スクシンイミド化合物を製造する方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な含硫黄スクシン
イミド化合物およびその製造方法に関するものである。
本発明の含硫黄スクシンイミド化合物は、抗菌剤原料、
医薬・農薬中間体、金属表面処理剤、染料原料等として
工業上有用な化合物である。
【0002】
【従来の技術】本発明の含硫黄スクシンイミド化合物
は、新規物質であり、これまで全く報告されていない。
また本発明の含硫黄スクシンイミド化合物の製造方法も
全く知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、工業
上有用な化合物である新規な含硫黄スクシンイミド化合
物及び該化合物の製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、下記一般
式(1):
【0005】
【化3】
【0006】(式中、R1は炭素数1〜18個の炭化水
素残基を表わし、R2は水素又は炭素数1〜6個の炭化
水素残基を表わす。)で示される新規な含硫黄スクシン
イミド化合物を、下記一般式(2): HO−R1−SH (式中、R1は炭素数1〜18個の炭化水素残基を表わ
す)で示されるメルカプトアルカノール類とマレイミド
類とを反応させることにより、高収率、高選択的に得ら
れることを見いだし、本発明を完成させるに至った。
【0007】即ち、本発明は、一般式(1)で示される
新規な含硫黄スクシンイミド化合物であり、本発明の製
法は、一般式(2)で示されるメルカプトアルカノール
類とマレイミド類とを反応させて、一般式(1)で示さ
れる含硫黄スクシンイミド化合物を製造することを特徴
とするものである。
【0008】
【作用】以下に本発明を詳しく説明する。
【0009】本発明の製造方法における原料として用い
られる一般式(2)に示されるメルカプトアルカノール
類としては、式中のR1が炭素数1〜18個の炭化水素
残基であれば特に限定されないが、式中のR1が炭素数
2〜8個の炭化水素残基であるメルカプトアルカノール
類が反応上有利でその入手が容易である点で好ましく、
例えば、2−メルカプトエタノール、3−メルカプトプ
ロパノール、1−メチル−2−メルカプトエタノール、
2−メチル−2−メルカプトエタノール、1,1−ジメ
チル−2−メルカプトエタノール、1,2−ジメチル−
2−メルカプトエタノール、2,2−ジメチル−2−メ
ルカプトエタノール、1−ブチル−2−メルカプトエタ
ノール、1−シクロヘキシル−2−メルカプトエタノー
ル、1−フェニル−2−メルカプトエタノール等が挙げ
られる。
【0010】本発明の製造方法における原料として用い
られるマレイミド類として例えば、マレイミド、N−メ
チルマレイミド、N−エチルマレイミド、N−ブチルマ
レイミド、N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシ
ルマレイミド等が挙げられる。
【0011】本発明の製造方法において使用されるメル
カプトアルカノール類の使用量は、マレイミド類1モル
に対し、0.5〜3.0モル、好ましくは0.8〜1.
2モルである。マレイミド類に対してメルカプトアルカ
ノールを過剰に用いると、マレイミド類は速やかに目的
化合物に転化し、残存マレイミド類量を減らすことがで
きるが、3モル以上使用しても上記の効果はなく、反応
後、回収するメルカプトアルカノール量が多くなり、経
済的でない。またマレイミド類1モルに対しメルカプト
アルカノールを0.5モル以下しか使用しない場合、未
反応のマレイミド類が残り、重合等の副反応が起こり、
好ましくない。
【0012】また本発明の製造方法においては触媒を用
いなくても目的物を得ることはできるが、反応速度を上
げるため例えば陰イオン交換樹脂等の塩基触媒を用いる
ことも可能である。使用される塩基触媒としては、例え
ば側鎖に3級アミン構造を有する弱塩基性陰イオン交換
樹脂や4級アンモニウム塩構造を有する強塩基性陰イオ
ン交換樹脂等の種々のタイプのものが使用可能である。
マレイミド類に対する塩基性触媒の使用量は0.01重
量%〜20重量%で、好ましくは0.1重量%〜10重
量%である。
【0013】本発明の製造方法においては無溶媒で反応
を行なうことも可能であるが、本反応は発熱反応である
ため反応時に反応系から熱を除去する必要がある。除熱
の効果を高めるために、またマレイミド類を溶液として
使用するために溶媒を用いることも可能である。使用可
能な溶媒としては反応に不活性なものであれば特に限定
されるものでなく、例えばアセトニトリルのような極性
非プロトン化合物、ジオキサンのようなエ−テル類、メ
タノールのようなアルコール類等の種々のタイプのもの
が使用可能である。
【0014】本発明の製造方法において反応温度は特に
制限はないが、40℃〜150℃が好適である。反応温
度が40℃以下の場合、反応速度が低下し、反応が進行
するのに時間がかかるため経済的でなく、また150℃
以上ではマレイミド類の重合等の副反応が起こり収率が
低下してしまい、好ましくない。
【0015】本発明の製造方法において反応時間は特に
制限はないが、1時間〜36時間が生産性の面から好適
である。
【0016】本発明の製造方法において重合を抑えるた
め、例えばラジカルトラップ剤等の重合禁止剤を使用す
ることも可能である。重合禁止剤として使用される化合
物としては、例えばベンゾキノン誘導体、ニトロ化合物
等の種々のタイプのものが使用可能である。
【0017】また本反応は回分式、半回分式及び連続方
式のいずれの反応形式を採用して行なってもよい。回分
方式または半回分方式を採用して行なう場合には、メル
カプトアルカノール類及びマレイミド類の供給方法は、
特に限定されるものでなく、種々の方法が可能であり、
例えばメルカプトアルカノール類とマレイミド類をあら
かじめ反応槽に仕込んでおき、反応を始めてもよく、ま
た溶媒と触媒とマレイミド類をあらかじめ反応槽で混合
した後、メルカプトアルカノール類を供給してもよく、
メルカプトアルカノール類を反応槽に仕込んだ後、マレ
イミド類を溶媒と共に供給してもよい。
【0018】
【実施例】以下、実施例により、本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらにより何等限定されるものでは
ない。
【0019】実施例1 温度計、還流冷却管及び窒素導入管を取り付けた50c
c三つ口フラスコにマレイミド4.85g(0.05m
ol)、アセトニトリル10.0g、2−メルカプトエ
タノール3.9g(0.05mol)を仕込み、60
℃、4時間、マグネチックスターラーで攪拌しながら反
応させた。反応終了後、反応液の一部を採取し、ガスク
ロマトグラフィーで分析したところマレイミドの転化率
100%、反応生成物の収量は99%であった。得られ
た化合物について、以下の物性値を得て、反応生成物が
3−[(2−ヒドロキシエチル)チオ]−スクシンイミ
ドであると同定した。
【0020】 ・元素分析値 C% H% O% N% S% 計算値 41.1 5.2 27.4 8.0 18.3 分析値 41.9 5.2 27.0 8.0 17.9 ・赤外吸収スペクトル (OH伸縮振動) 3472cm-1 (NH伸縮振動) 1775cm-1、1687cm-11H NMRスペクトル 重アセトニトリル中TMS基準で測定(図1参照) 実施例2 実施例1の装置を使用し、マレイミド4.85g(0.
05mol)、トルエン20g、1−メチル−2−メル
カプトエタノール4.5g(0.05mol)を仕込
み、100℃、2時間、マグネチックスターラーで攪拌
しながら反応させた。反応終了後、反応液の一部を採取
し、ガスクロマトグラフィーで分析したところマレイミ
ドの転化率99%、目的付加体生成物の収量は98%で
あった。
【0021】
【発明の効果】本発明の新規な一般式(1)で示される
含硫黄スクシンイミド化合物は、分子内のイミド基、ス
ルフィド基及びヒドロキシル基に基づいて、抗菌剤原
料、医薬・農薬中間体、金属表面処理剤、染料原料等と
して有用な化合物である。
【0022】また本発明の方法によれば、メルカプトア
ルカノール類とマレイミド類とを反応させることによ
り、工業上有用で新規な一般式(1)で示される含硫黄
スクシンイミド化合物を工業的な方法で高収率で得るこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1で得られた物質のTMS基準
に従った重アセトニトリル溶媒における1Hの核磁気共
鳴スペクトル図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1): 【化1】 (式中、R1は炭素数1〜18個の炭化水素残基を表わ
    し、R2は水素又は炭素数1〜6個の炭化水素残基を表
    わす。)で示される新規な含硫黄スクシンイミド化合
    物。
  2. 【請求項2】 下記一般式(2): HO−R1−SH (式中、R1は炭素数1〜18個の炭化水素残基を表わ
    す)で示されるメルカプトアルカノール類とマレイミド
    類とを反応させることを特徴とする下記一般式(1): 【化2】 (式中、R1は炭素数1〜18個の炭化水素残基を表わ
    し、R2は水素又は炭素数1〜6個の炭化水素残基を表
    わす。)で示される含硫黄スクシンイミド化合物の製造
    方法。
JP7702794A 1994-04-15 1994-04-15 含硫黄スクシンイミド化合物及びその製造方法 Pending JPH07285932A (ja)

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