JPH0728742B2 - エラスタ−ゼの安定化法 - Google Patents

エラスタ−ゼの安定化法

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JPH0728742B2
JPH0728742B2 JP60173946A JP17394685A JPH0728742B2 JP H0728742 B2 JPH0728742 B2 JP H0728742B2 JP 60173946 A JP60173946 A JP 60173946A JP 17394685 A JP17394685 A JP 17394685A JP H0728742 B2 JPH0728742 B2 JP H0728742B2
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elastase
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sucrose
freeze
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康彦 鳥居
宣之 阪田
専二 阪中
勝也 西元
悠輔 浅野
長孝 山崎
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Taiyo Kagaku Co Ltd
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Taiyo Kagaku Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はエラスターゼ結晶をスクロースと共に凍結乾燥
する事により、エラスターゼの活性の低下を防ぐ方法に
関する。
産業上の利用分野 エラスターゼは水に不溶性の硬蛋白質エラスチンを特異
的に分解する酵素であり、動脈硬化症の治療あるいは血
清脂質異常の改善に使用される。
従来の技術 エラスターゼは、通常ブタ膵臓よりエラスターゼ複合体
結晶として製造される。代表的な製造法としては、ルイ
スらの方法(ジャーナル オブ バイオロジカル ケミ
ストリ(Journal of Biological Chemistry)、222巻、
705−720ページ(1956年))があり、これを改良した方
法がいくつか報告されている(たとえば、特公昭50−21
557、特開昭52−61287、特公昭57−9356、特開昭58−51
892、特開昭58−101693)。これらの方法により得られ
るエラスターゼ結晶は、塩基性蛋白質であるエラスター
ゼと酸性蛋白質の結合したものである。
このエラスターゼは熱に対して不安定なため、乾燥する
際には凍結乾燥法を通常用いるが、凍結乾燥法によって
もかなり活性が低下する。エラスターゼの活性の低下を
防ぐ従来の技術としては、特開昭52−47984に示されて
いるように、デキストランのような多糖類を添加する方
法があるが,この方法によってもなおエラスターゼの安
定性は充分とはいいがたく,試験例に示すように40℃,1
ケ月間の保存により、約10〜20%もの活性低下がさけら
れない現状にある。
発明が解決しようとする問題点 エラスターゼを治療剤として供する場合、安定性が良好
であることが望ましいことは言うまでもない。本発明が
解決しようとするところは、エラスターゼ結晶を凍結乾
燥する時およびその後のエラスターゼの活性の低下を防
ぐことである。
問題点を解決するための手段・作用 本発明者らは以上の点を考慮して、エラスターゼの活性
の低下を防ぐ事を目的として研究した結果スクロースの
存在下に凍結乾燥を行なえば、エラスターゼの活性の低
下を防げる事を見出し、本発明を完成した。即ち、本発
明はエラスターゼ結晶をスクロースと共に凍結乾燥する
エラスターゼの安定化法である。
以下、本発明につき詳述する。
エラスターゼ結晶は、通常ブタの生膵臓またはバンクレ
アチンより得る。精製法の例は試験例・実施例に示され
ているが、本発明はエラスターゼ結晶の精製法には限定
されないことはいうまでもない。
また本発明に用いるスクロースとは、サッカロース,シ
ョ糖,白糖,精製白糖,グラニュー糖等の名称で呼ばれ
るもので、医薬品製剤または食品用原料として許容され
る品質のものであれば特に限定するものではない。
スクロース添加量は、エラスターゼ結晶の固形重に対し
て20%以上あればよく、通常は等量で充分である。また
スクロース以外の安定化剤を併用する事を妨げるもので
はない。
エラスターゼ結晶は水に対する溶解性が低いため懸濁液
の状態で凍結乾燥するため、スクロース添加後充分に混
合し均一化することが望ましい。凍結乾燥は通常の方法
で行なえばよく、特別な条件は必要とはしない。
試験例 次に試験例を示し本発明の効果を説明する。
エラスターゼの活性は、ロビンスらの方法(アーカイブ
ズ オブ バイオケミストリ アンド バイオフィジク
ス(Archives of Biochemistry and Biophysics)、66
巻、396−403ページ(1957年))の改良法により測定
し、エラスチンが分解された結果生ずる可溶性エラスチ
ンの1分間当りの生成量をチロシン量(μg)に換算し
て表示した。
試験例1 ブタのパンクレアチン5kgを4℃に冷却した0.1M酢酸緩
衝液(pH4.5)201に加え4時間撹拌後濾過した。濾液を
硫安を加え45%飽和とし沈殿物を得た。集めた沈殿を0.
1M炭酸緩衝液(pH8.8)51に溶解し、低温で水に対して
透析を行なった。生じた沈殿を集め、水51に懸濁した後
硫安を加えて35%飽和とした。沈殿を集め21の0.1M炭酸
緩衝液(pH8.8)に溶解した後、エラスターゼ種結晶を
加えて結晶を析出させた。
得られたエラスターゼ結晶に対して第1表に示す各種の
物質を、エラスターゼ結晶の固形重と等量となるように
各々添加し凍結乾燥した。得られた粉末について、凍結
乾燥直後および40℃,RH75%開放下で保存後のエラスタ
ーゼの活性および波長280nmにおける吸光度(A280)を
測定した。結果を第1表に示す。
第1表に示すように、スクロースを添加して凍結乾燥し
たものは、他の添加物を用いた場合よりも活性が高く、
またその後の保存期間中の活性の低下率も低い。
試験例2 試験例1で得たエラスターゼ結晶に、スクロースまたは
デキストランをエラスターゼ結晶の固形重に対して、10
%,20%,40%,80%,120%になるように、それぞれの10
%水溶液を添加し(対照には何も添加しない)凍結乾燥
した。得られた粉末について、凍結乾燥直後および40℃
気密下で保存後のエラスターゼの活性および波長280nm
における吸光度(A280)を測定した。結果を第2表に示
す。
第2表に示すように、スクロースを添加して凍結乾燥し
たものは、添加物の量に関係なくデキストランを用いた
場合よりも活性が高く、またその後の保存期間中の活性
の低下率も低い。
実施例 次に実施例を示し本発明をさらに詳細に説明す る。
実施例1 ブタの生膵臓5kgをミンチした後201のアセトンを加え1
時間撹拌し、アセトン層を除き沈殿物を得る。この沈殿
物に水101を加えて2時間撹拌した後濾過する。濾液に
アセトンを加えて70%とし、生じた沈殿物を取る。沈殿
物はさらに101のアセトンで洗浄した後、真空乾燥し乾
燥物をえた。
この乾燥物に4℃に冷却した水51を加え2時間撹拌後、
撹拌しながら1M酢酸を加えてpH4.5とした。更に1時間
撹拌した後、遠心分離した。得られた上清を、予め0.02
M酢酸緩衝液(pH4.5)で平衡化させたCM−セルロファイ
ンCH(チット(株)製)を詰めたカラム(10×30cm)に
負荷し、0.02M酢酸緩衝液(pH4.5)201で洗浄した。次
に0.5M硫安溶液で溶出し、溶出液に硫安を加えて40%飽
和とした。沈殿を取り81の水を加えて溶かした後、1M水
酸化ナトリウム溶液を加えてpH8.0とし、エラスターゼ
種結晶を加え5℃に放置し結晶を析出させた。
得られたエラスターゼ結晶に10%スクロース溶液100ml
を添加し充分混合したのち、凍結乾燥機(共和真空技術
(株)製)により凍結乾燥を行ない、安定性のよいエラ
スターゼ粉末25gを得た。エラスターゼ活性84単位/mg。
実施例2 ブタのパンクレアチン20kgを4℃に冷却した0.1M酢酸緩
衝液(pH4.8)801に加え、4時間撹拌後濾過した。濾液
に硫安を加えて45%飽和とし沈殿物を得た。この沈殿を
401の0.1Mリン酸緩衝液(pH7.2)に溶解した。53℃で3
分間加熱した後、濾過し清澄濾液を得た。濾液に硫安の
加えて35%飽和とした。沈殿を取り81の水を加え溶かし
た後、エラスターゼ種結晶を加えて結晶を析出させた。
得られたエラスターゼ結晶に20%スクロース溶液500ml
を添加し充分混合したのち、凍結乾燥機(共和真空技術
(株)製)により凍結乾燥を行ない、安定性のよいエラ
スターゼ粉末230gを得た。エラスターゼ活性79単位/m
g。
発明の効果 本発明によれば、不安定で長期の保存に耐えられなかっ
たエラスターゼを長期間安定に保存できしかもそこに使
用するスクロースが人体に対して安全性が高く、かつ低
価格で原料供給もきわめて容易である等、医薬品業界を
はじめとする産業界に大いに貢献するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−47984(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エラスターゼ結晶をスクロースと共に凍結
    乾燥することを特徴とする、エラスターゼの安定化法。
JP60173946A 1985-08-07 1985-08-07 エラスタ−ゼの安定化法 Expired - Lifetime JPH0728742B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP60173946A JPH0728742B2 (ja) 1985-08-07 1985-08-07 エラスタ−ゼの安定化法

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JP60173946A JPH0728742B2 (ja) 1985-08-07 1985-08-07 エラスタ−ゼの安定化法

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JPS6236189A JPS6236189A (ja) 1987-02-17
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5247984A (en) * 1975-10-15 1977-04-16 Eisai Co Ltd Stabilization of elastase
JPS57118790A (en) * 1981-01-14 1982-07-23 Takeda Chem Ind Ltd Freeze-dried substance containing beta-d-galactosidase

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