JPH07291979A - フタロニトリル化合物、ジイミノイソインドリン化合物及びフタロシアニン近赤外線吸収剤並びにそれらの製造方法 - Google Patents
フタロニトリル化合物、ジイミノイソインドリン化合物及びフタロシアニン近赤外線吸収剤並びにそれらの製造方法Info
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- JPH07291979A JPH07291979A JP6107752A JP10775294A JPH07291979A JP H07291979 A JPH07291979 A JP H07291979A JP 6107752 A JP6107752 A JP 6107752A JP 10775294 A JP10775294 A JP 10775294A JP H07291979 A JPH07291979 A JP H07291979A
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Abstract
SiR2R3R4置換基を導入してなるフタロシアニン近
赤外線吸収剤、その中間体である同置換基を有するフタ
ロニトリル化合物とジイミノイソインドリン化合物並び
にそれらの製造方法。 【効果】 本発明のフタロシアニン近赤外線吸収剤は、
良好な安定性を保持しながら、種々の有機溶媒に可溶な
ものとなり、しかも高い近赤外線吸収能を持っている。
その結果、溶剤塗工法による塗膜形成が可能となり、利
用形態が非常に拡大される。また、本近赤外線吸収剤
は、本発明の中間体から、温和な条件で容易に製造する
ことができる。
Description
材料、赤外線カットフィルター等に利用可能な新規なフ
タロシアニン近赤外線吸収剤、その中間体である新規な
フタロニトリル化合物及びジイミノイソインドリン化合
物、並びにそれらの製造方法に関する。
用いられている。このような用途例としては、例えば次
のようなものが挙げられる。 赤外線感光性感光材料用セーフライトフィルター 植物の生育の制御を目的とした赤外カットフィルター 太陽光の熱線の遮断材料 人間の目の組織に有害な赤外線カットフィルター 半導体受光素子の赤外線カットフィルター等。 更に大きな用途として、光情報記録媒体における記録材
料としての用途を挙げることができる。
ニン色素、フェナンスレン系色素、ナフトキノン系色
素、ピリリウム系色素、スクアリリウム系色素等が知ら
れており、これらの色素を記録材料として用いた情報記
録媒体も知られている(例えば、特開昭55−9703
3号、特開昭58−83344号、特開昭58−224
793号、特開昭58−214162号、特開昭59−
24692号各公報等)。
た場合、種々の問題点をかかえている。例えば、フェナ
ンスレン系色素、ナフトキノン系色素及びスクアリリウ
ム系色素は、蒸着しやすいという利点を有する反面、反
射率が低いという問題点を有している。反射率が低い
と、レーザー光により記録された部分と未記録部分との
反射率に関するコントラストが低くなり、記録された情
報の再生が困難になる。また、ピリリウム系色素やシア
ニン色素は、塗布によるコーティングができるなどの利
点を有する反面、耐光性に劣り、再生光(自然光)によ
り劣化しやすいという問題がある。これらに対しフタロ
シアニン系色素は、安定性(熱、光に対し)が極めて高
いという特徴を有している一方、有機溶剤への溶解性が
乏しく、ごく一部のフタロシアニン系色素が蒸着法で薄
膜化できるのみで、製品応用への用途としては乏しいも
のであった。
シアニンに置換基を導入して有機溶媒に溶解し得るフタ
ロシアニン化合物となした後、これを塗布することが行
なわれている。特開平1−180865号、特開平2−
265788号、特開平3−215466号各公報等に
開示されているフタロシアニン化合物は、フタロシアニ
ンのベンゼン環に長鎖のアルキル基又はアルコキシ基を
導入して炭化水素系有機溶剤に対する溶解性を得たもの
である。これら以外にも、エステル基、ポリエーテル
基、チオエーテル基等の官能基を介して長鎖のアルキル
基を導入することが数多く行なわれている。
タロシアニン化合物は、無極性の溶剤には溶けるが、充
分満足される溶解度を有するまでには至っておらず、ま
たシアニン色素に比べて反射率が不充分であるなどとい
う難点があった。
化合物が本来もっている安定性を損なうことなく、溶解
性を高め、生産性が高く、しかも近赤外線に高い吸収を
もつ、新規なフタロシアニン近赤外線吸収剤とその中間
体及びそれらの製造方法を提供することにある。
般式(I)で示されるフタロニトリル化合物が提供され
る。
中に−C−O−C−のいわゆるエーテル結合を含んでい
てもよいし、シリル基で置換されていてもよい、 R2〜R4:それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜12の
アルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、ビニル基、
又は−OSi(R5)3基若しくは−CH2Si(R5)3基、 R5:炭素数1〜3のアルキル基。)
I)で示されるジイミノイソインドリン化合物が提供さ
れる。
中に−C−O−C−のいわゆるエーテル結合を含んでい
てもよいし、シリル基で置換されていてもよい、 R2〜R4:それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜12の
アルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、ビニル基、
又は−OSi(R5)3基若しくは−CH2Si(R5)3基、 R5:炭素数1〜3のアルキル基。)
(III)で示されるフタロシアニン近赤外線吸収剤が提供
される。
属原子、二置換の4価金属原子又はオキシ金属原子、 X1〜X4:それぞれ独立に−OR1SiR2R3R4基で、
X1〜X4は同じであっても異なっていてもよい、 R1:炭素数1〜5の直鎖又は分岐アルキレン基で、基
中に−C−O−C−のいわゆるエーテル結合を含んでい
てもよいし、シリル基で置換されていてもよい、 R2〜R4:それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜12の
アルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、ビニル基、
又は−OSi(R5)3基若しくは−CH2Si(R5)3基、 R5:炭素数1〜3のアルキル基。)
ハイドロキノンと下記一般式(IV) ClR1SiR2R3R4 (IV) (式中、R1〜R4はそれぞれ以下のものを表わす。 R1:炭素数1〜5の直鎖又は分岐アルキレン基で、基
中に−C−O−C−のいわゆるエーテル結合を含んでい
てもよいし、シリル基で置換されていてもよい、 R2〜R4:それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜12の
アルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、ビニル基、
又は−OSi(R5)3基若しくは−CH2Si(R5)3基、 R5:炭素数1〜3のアルキル基。)で示される少なくと
も一種の化合物とを、有機溶媒中で反応させることを特
徴とする前記一般式(I)で示されるフタロニトリル化
合物の製造方法が提供され、また前記一般式(I)で示
される少なくとも一種のフタロニトリル化合物を、沸点
70〜140℃のアルコール中、ナトリウムの存在下、
ガス状アンモニアと反応させることを特徴とする前記一
般式(II)で示されるジイミノイソインドリン化合物の
製造方法が提供される。
で示される少なくとも一種のフタロニトリル化合物又は
前記一般式(II)で示される少なくとも一種のジイミノ
イソインドリン化合物と、2価の金属、一置換の3価金
属、二置換の4価金属若しくはオキシ金属から選ばれた
金属又はこれらの金属の誘導体とを反応させることを特
徴とする前記一般式(III)で示されるフタロシアニン
化合物の製造方法が提供され、また前記一般式(I)で
示される少なくとも一種のフタロニトリル化合物又は前
記一般式(II)で示される少なくとも一種のジイミノイ
ソインドリン化合物に、リチウム又はナトリウムを作用
させることを特徴とする前記一般式(III)においてM
が2個の水素原子であるフタロシアニン化合物の製造方
法が提供される。
新規なフタロニトリル化合物は、本発明のフロシアニン
近赤外線吸収剤の中間体として有用なものであり、下記
の一般式(I)で示される。
中に−C−O−C−のいわゆるエーテル結合を含んでい
てもよいし、シリル基で置換されていてもよい、 R2〜R4:それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜12の
アルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、ビニル基、
又は−OSi(R5)3基若しくは−CH2Si(R5)3基、 R5:炭素数1〜3のアルキル基。)
アルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、トリ
メチレン基、プロピレン基、テトラメチレン基、1,2
−ブチレン基、1,3−ブチレン基、2,3−ブチレン
基、ペンタメチレン基などが例示される。炭素数1〜1
2のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、se
c−ブチル基、t−ブチル基、アミル基、オクチル基、
デシル基、ドデシル基などが例示され、炭素数1〜3の
アルキル基としては、上記中炭素数1〜3のものが示さ
れる。また、炭素数1〜3のアルコキシ基としては、メ
トキシ基、エトキシ基、プロポキシ基などが例示され
る。
6−ジシリル基置換アルコキシフタロニトリルは、2,
3−ジシアノハイドロキノンと下記一般式(IV) ClR1SiR2R3R4 (IV) (式中、R1〜R4はそれぞれ以下のものを表わす。 R1:炭素数1〜5の直鎖又は分岐アルキレン基で、基
中に−C−O−C−のいわゆるエーテル結合を含んでい
てもよいし、シリル基で置換されていてもよい、 R2〜R4:それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜12の
アルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、ビニル基、
又は−OSi(R5)3基若しくは−CH2Si(R5)3基、 R5:炭素数1〜3のアルキル基。)で示される少なくと
も一種の化合物とを、有機溶媒中で反応させることによ
って製造することができる。なお、反応系に炭酸カリウ
ムを存在させることが好ましい。
ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミ
ド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシ
ドなどが挙げられるが、特にN,N−ジメチルホルムア
ミド、N,N−ジメチルアセトアミドが好ましい。Cl
R1SiR2R3R4は通常2,3−ジシアノハイドロキノ
ンに対して2倍モル添加するが、2〜4倍モルと理論反
応量よりも多く添加した方が収率が向上するので好まし
い。また、このときの反応温度は0〜150℃、好まし
くは40〜120℃である。
次のものが挙げられる。ClCH2SiMe3,CH3C
HClSiMe3,ClCH2Si(Me)2OEt,C
lCH2Si(Me)2H,ClCH2Si(Me)2CH
=CH2,ClCH2Si(Me)2C12H25,ClCH2
Si(OEt)2Me,ClCH2Si(OiPr)2M
e,ClCH2Si(Me)2CH2Si(Me)3,Cl
CH2Si(Me)2OSi(Me)3,ClCH2Si
(OEt)3,ClCH2CH2CH2Si(Me)2OM
e,ClCH2CH2CH2SiMe(OMe)2,ClC
H2CH2CH2Si(OEt)3,ClCH2CH2CH2
Si(OMe)3,ClCH2CH2CH2Si(M
e)3,ClCH2CH2CH2Si(OSiMe3),C
lCH(Et)SiMe3,ClCH(Pr)SiM
e3,ClCH(iPr)SiMe3,ClCH(Bu)
SiMe3,ClCH(SiMe3)2,ClCH2OCH
2SiMe3等。(ここでMeはメチル基、Etはエチル
基、Prはプロピル基、iPrはイソプロピル基、Bu
はブチル基である。)
合物は、本発明のフタロシアニン近赤外線吸収剤の中間
体として有用なものであり、下記の一般式(II)で示
される。
中に−C−O−C−のいわゆるエーテル結合を含んでい
てもよいし、シリル基で置換されていてもよい、 R2〜R4:それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜12の
アルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、ビニル基、
又は−OSi(R5)3基若しくは−CH2Si(R5)3基、 R5:炭素数1〜3のアルキル基。)なお、上式のR1〜
R5の具体例としては、前記一般式(I)の場合と同一
のものが挙げられる。
イミノイソインドリン化合物は、前記一般式(I)で示
される少なくとも一種のフタロニトリル化合物を、沸点
70〜140℃のアルコール中、ナトリウムの存在下、
ガス状アンモニアと反応させることによって製造するこ
とができる。
ロニトリル化合物をアルコール溶媒中、ナトリウム(又
はナトリウムアルコキシド)の存在下に、アンモニアガ
スと反応させることによって、下記の反応式(I)に従
って得られる。
オアルキル基、チオアリル基、ニトロ基、アミノ基、ハ
ロゲン原子等を示す。) なお、この場合の代表的なルコールとしては、メタノー
ルが一般的である。
タロニトリル化合物は、メタノール中で上記反応を行な
っても反応は進行しない。そのため、本発明において
は、メタノールよりも沸点の高いアルコール、即ち沸点
70〜140℃のアルコール、好ましくは沸点100〜
120℃のアルコールを使用する。その具体例として
は、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノー
ル、1−ブタノール、2−ブタノール、tert−ブタ
ノール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペ
ンタノールが挙げられ、これらは単独であるいは2種以
上混合して用いられる。また、このときの反応温度は7
0〜90℃が好ましい。
収剤は、下記一般式(III)で示されるものである。
属原子、二置換の4価金属原子又はオキシ金属原子、 X1〜X4:それぞれ独立に−OR1SiR2R3R4基で、
X1〜X4は同じであっても異なっていてもよい、 R1:炭素数1〜5の直鎖又は分岐アルキレン基で、基
中に−C−O−C−のいわゆるエーテル結合を含んでい
てもよいし、シリル基で置換されていてもよい、 R2〜R4:それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜12の
アルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、ビニル基、
又は−OSi(R5)3基若しくは−CH2Si(R5)3基、 R5:炭素数1〜3のアルキル基。)
れる金属原子としては、Al,Si,Ca,Cd,T
i,V,Mn,Fe,Co,Ni,Cu,Zn,Ge,
Mo,Ru,Rh,Pd,In,Sn,Pt,Pb等が
挙げられる。また、R1〜R5については、一般式(I)
におけると全く同義である。
アニン近赤外線吸収剤は、フタロシアニン化合物が本来
もっている安定性を損なうことなしに、有機溶剤への高
い溶解性を有し、もちろん近赤外線に対し高い吸収力を
有する。即ち、本発明のフタロシアニン化合物は、近赤
外域に吸収係数10万以上の高い吸収能を有し、炭化水
素系、セルソルブ系、ハロゲン系溶剤による塗布が可能
である。
フタロシアニン近赤外線吸収剤は、前記一般式(I)で
示される少なくとも一種のフタロニトリル化合物又は前
記一般式(II)で示される少なくとも一種のジイミノ
イソインドリン化合物と、2価の金属、一置換の3価金
属、二置換の4価金属若しくはオキシ金属から選ばれた
金属又はこれらの金属の誘導体を反応させることによっ
て製造することができる。
溶媒中で実施するのが好ましい。即ち、原料のフタロニ
トリル又はジイミノイソインドリン化合物の少なくとも
1種(1〜4種)を、金属又は金属誘導体と溶媒中、9
0℃〜160℃で加熱反応させる。ここで反応温度が9
0℃より低いと、反応進行が遅い又は進行しない等の不
具合が生じるし、160℃を越えると、分解物が多く生
成し、収率が落ちるという不具合が生じる。溶媒の使用
量としては、フタロニトリル又はジイミノイソインドリ
ン化合物の1〜100重量倍、好ましくは3〜25重量
倍であり、溶媒としては、沸点が90℃以上あれば良
い。使用する溶媒としては、アルコールが好ましく、そ
の具体例としては、n−ブチルアルコール、n−アミル
アルコール、n−ヘキサノール、シクロヘキサノール、
2−メチル−1−ペンタノール、1−ヘプタノール、2
−ヘプタノール、1−オクタノール、2−エチルヘキサ
ノール、ベンジルアルコール、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、エトキシエタノール、プロポキシ
エタノール、ブトキンエタノール等が挙げられる。ま
た、反応に用いる金属又は金属誘導体としては、Al,
Si,Ca,Cd,Ti,V,Mn,Fe,Co,N
i,Cu,Zn,Ge,Mo,Ru,Rh,Pd,I
n,Sn,Pt,Pb及びそれらのハロゲン化物、カル
ボン酸誘導体、硫酸塩、硝酸塩、カルボニル化合物、酸
化物、錯体等が挙げられる。
ジイミノイソインドリン化合物の使用量は、モル比で
1:3〜6モルが好ましい。なお、環形成反応の触媒と
して、有機塩基、例えば、ジアザビシクロウンデセン、
ジアザビシクロノネンなどの強塩基の補助剤を添加して
も良く、その添加量は、フタロニトリル又はジイミノイ
ソインドリン化合物1モルに対して0.1〜10モル、
好ましくは0.5〜2モルである。
が2個の水素原子である、いわゆるメタルフリーフタロ
シアニンの場合には、前記一般式(I)で示される少な
くとも一種のフタロニトリル化合物又は前記一般式(I
I)で示される少なくとも一種のジイミノイソインドリ
ン化合物に、リチウム又はナトリウムを作用させること
によって製造することができる。
ール系)中で実施するのが好ましい。即ち、フタロニト
リル又はジイミノイソインドリン化合物と、Na,L
i,CH3ONa,NaH又はブチルリチウム等の存在
下、アルコール中で70〜150℃で反応させる。ここ
で金属Li又はNaの添加量は、フタロニトリル又はジ
イミノイソインドリン化合物に対し、0.5〜4倍モル
がよい。使用するアルコールの具体例やアルコール量な
どは、前述の金属フタロシアニン製造の際と全く同様で
あるが、反応温度は150℃以下である。150℃を越
えると分解物の生成が多くなる。
発明これらに限定されるものではない。
ノン30g(0.1875mol)と炭酸カリウム2
5.91g(0.1875mol)をN,N−ジメチル
ホルムアミド200mlに加熱溶解し、アルゴン雰囲気
下クロロメチルトリメチルシラン50.5g(0.41
25mol)を40℃で滴下し、滴下終了後反応温度
を、80〜90℃に保ち、30時間撹拌した。反応槽が
室温になるまで冷却した後、希塩酸300mlを反応槽
に送入し、クロロホルム1.5lで分液し、有機層を充
分に水洗いした後、硫酸マグネシウムで余分な水を除去
した後、クロロホルムを留去し、トルエン/シリカゲル
・カラムにて精製し、下記式(IV)で示される化合物
を52.8g(収率84.8%)得た。この化合物は白
色針状結晶で、その融点は143〜144℃である。そ
のIRスペクトルを図1に、NMRスペクトルを図2に
示す。
りにClC(CH3)H−SiMe3、ClCH2SiM
e2H、ClCH2CH2CH2SiMe3を用いても同様
に実施され、対応する置換フタロニトリルが得られた。
れるフタロニトリル21g(0.06325mol)と
ナトリウムメトキシド8.54g(0.1581mo
l)を、n−ブタノール180mlに送入し、NH3ガ
スを吹込みながら室温で1時間撹拌し、その後反応温度
を70〜80℃にして3時間(NH3ガスは吹込む)加
熱撹拌して、室温まで冷却した。n−BuOHを留去
し、クロロホルム800mlに溶解し、水及び温水で充
分に洗浄し、硫酸マグネシウムで余分な水を除去した
後、クロロホルムを留去し、ヘキサンで再結晶し、下記
式(V)で示される化合物を21g(収率95.1%)
得た。この化合物は淡黄色結晶で、融点はなく、分解点
は205℃であった。そのIRスペクトルを図3に示
す。
ミノイソインドリン10g(0.02865mol)と
ジアザビシクロウンデセン4.36g(0.02863
mol)をn−アミルアルコール20gに溶解し、塩化
ニッケル0.92g(0.0071mol)を加え、加
熱環流し、30時間反応させ、室温に冷却後120ml
のメタノールに排出し、析出した結晶を少量のメタノー
ルで洗浄し、この結晶をクロロホルム/THF=9/1
重量比/シリカゲルカラムで精製し、下記式(VI)で示
されるフタロシアニン化合物を得た。得られた重量は
2.1g(収率25.2%)であった。この化合物のト
ルエン中のλmax=749nm、logε=5.10
であった。そのIRスペクトルを図4に示す。
るものではなく、Cu、Co、Zn、VO、Pdその他
の遷移金属フタロシアニンも同様に得られる。
示されるフタロニトリル10g(0.03mol)とナ
トリウムメトキシド1.63g(0.03mol)を、
n−アミルアルコール40gに溶解し、環流下3時間反
応させ、室温に冷却後、水/メタノール=1/1の20
0mlに排出し、析出した結晶を少量のメタノールで洗
浄し、クロロホルム/THF=9/1重量比/シリカゲ
ルカラムで精製し、下記式(VII)で示されるフタロシ
アニン化合物を30g得た(収率36.0%)。この化
合物のトルエン中のλmax=754(728)nm、
logε=4.97(4.91)であった。そのIRス
ペクトルを図5に示す。
シアニン化合物は、種々の溶媒に可溶である。詳しく
は、ハロゲン系溶剤に1重量%以上、セルソルブ系及び
トルエンに0.5重量%以上、テトラヒドロフランに1
重量%前後溶解し、該化合物から溶剤塗工法による塗膜
が容易に得られた。
剤は、前記一般式(III)で示される構造を有すること
から、フタロシアニン化合物が本来有している熱、光等
に対する安定性を保持したまま、種々の有機溶媒に可溶
なものとなり、しかも高い近赤外線吸収能を持ってい
る。その結果、溶剤塗工法による塗膜形成が可能とな
り、利用形態が非常に拡大される。
項2のジイミノイソインドリン化合物は、それぞれ前記
一般式(I)及び一般式(II)で示される構造を有する
ことから、請求項3のフタロシアニン近赤外線吸収剤の
中間体として有用なものとなる。
タロニトリル化合物の製造方法、請求項5の前記一般式
(II)で示されるジイミノイソインドリン化合物の製造
方法、請求項6の前記一般式(III)で示される金属フ
タロシアニン化合物の製造方法及び請求項7の前記一般
式(III)で示されるメタルフリーフタロシアニン化合
物の製造方法は、いずれも温和な条件で容易に目的物を
得ることができるので、いずれも工業的に極めて有利な
製造方法ということができる。
Rスペクトル図である。
MRスペクトル図である。
合物のIRスペクトル図である。
のIRスペクトル図である。
ン化合物のIRスペクトル図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 下記一般式(I)で示されるフタロニト
リル化合物。 【化1】 (式中、R1〜R4はそれぞれ以下のものを表わす。 R1:炭素数1〜5の直鎖又は分岐アルキレン基で、基
中に−C−O−C−のいわゆるエーテル結合を含んでい
てもよいし、シリル基で置換されていてもよい、 R2〜R4:それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜12の
アルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、ビニル基、
又は−OSi(R5)3基若しくは−CH2Si(R5)3基、 R5:炭素数1〜3のアルキル基。) - 【請求項2】 下記の一般式(II)で示されるジイミノ
イソインドリン化合物。 【化2】 (式中、R1〜R4はそれぞれ以下のものを表わす。 R1:炭素数1〜5の直鎖又は分岐アルキレン基で、基
中に−C−O−C−のいわゆるエーテル結合を含んでい
てもよいし、シリル基で置換されていてもよい、 R2〜R4:それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜12の
アルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、ビニル基、
又は−OSi(R5)3基若しくは−CH2Si(R5)3基、 R5:炭素数1〜3のアルキル基。) - 【請求項3】 下記の一般式(III)で示されるフタロシ
アニン近赤外線吸収剤。 【化3】 (式中、M及びXはそれぞれ以下のものを表わす。 M:2個の水素原子、2価の金属原子、一置換の3価金
属原子、二置換の4価金属原子又はオキシ金属原子、 X1〜X4:それぞれ独立に−OR1SiR2R3R4基で、
X1〜X4は同じであっても異なっていてもよい、 R1:炭素数1〜5の直鎖又は分岐アルキレン基で、基
中に−C−O−C−のいわゆるエーテル結合を含んでい
てもよいし、シリル基で置換されていてもよい、 R2〜R4:それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜12の
アルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、ビニル基、
又は−OSi(R5)3基若しくは−CH2Si(R5)3基、 R5:炭素数1〜3のアルキル基。) - 【請求項4】 2,3−ジシアノハイドロキノンと下記
一般式(IV) ClR1SiR2R3R4 (IV) (式中、R1〜R4はそれぞれ以下のものを表わす。 R1:炭素数1〜5の直鎖又は分岐アルキレン基で、基
中に−C−O−C−のいわゆるエーテル結合を含んでい
てもよいし、シリル基で置換されていてもよい、 R2〜R4:それぞれ独立に水素原子、炭素数1〜12の
アルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基、ビニル基、
又は−OSi(R5)3基若しくは−CH2Si(R5)3基、 R5:炭素数1〜3のアルキル基。)で示される少なくと
も一種の化合物とを、有機溶媒中で反応させることを特
徴とする前記一般式(I)で示されるフタロニトリル化
合物の製造方法。 - 【請求項5】 前記一般式(I)で示される少なくとも
一種のフタロニトリル化合物を、沸点70〜140℃の
アルコール中、ナトリウムの存在下、ガス状アンモニア
と反応させることを特徴とする前記一般式(II)で示さ
れるジイミノイソインドリン化合物の製造方法。 - 【請求項6】 前記一般式(I)で示される少なくとも
一種のフタロニトリル化合物又は前記一般式(II)で示
される少なくとも一種のジイミノイソインドリン化合物
と、2価の金属、一置換の3価金属、二置換の4価金属
若しくはオキシ金属から選ばれた金属又はこれらの金属
の誘導体とを反応させることを特徴とする前記一般式
(III)で示されるフタロシアニン化合物の製造方法。 - 【請求項7】 前記一般式(I)で示される少なくとも
一種のフタロニトリル化合物又は前記一般式(II)で示
される少なくとも一種のジイミノイソインドリン化合物
に、リチウム又はナトリウムを作用させることを特徴と
する前記一般式(III)においてMが2個の水素原子で
あるフタロシアニン化合物の製造方法。
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|---|---|---|---|
| JP10775294A JP3583162B2 (ja) | 1994-04-22 | 1994-04-22 | フタロニトリル化合物、ジイミノイソインドリン化合物及びフタロシアニン近赤外線吸収剤並びにそれらの製造方法 |
| US08/433,454 US5677025A (en) | 1993-09-09 | 1994-09-09 | Optical information recording medium near infrared absorbing material therefor |
| DE69415652T DE69415652T2 (de) | 1993-09-09 | 1994-09-09 | Optisches informationsaufzeichnungsmedium, und ein darin enthaltendes nahes infrarotabsorbierendes material |
| ES94926383T ES2126146T3 (es) | 1993-09-09 | 1994-09-09 | Medio de grabacion optica de informacion y material absorbente en el infrarrojo proximo utilizado en el mismo. |
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|---|---|---|---|
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005290282A (ja) * | 2004-04-02 | 2005-10-20 | Fuji Photo Film Co Ltd | フタロシアニンの製造方法 |
-
1994
- 1994-04-22 JP JP10775294A patent/JP3583162B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005290282A (ja) * | 2004-04-02 | 2005-10-20 | Fuji Photo Film Co Ltd | フタロシアニンの製造方法 |
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