JPH07292394A - 洗浄剤組成物および洗浄方法 - Google Patents

洗浄剤組成物および洗浄方法

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JPH07292394A
JPH07292394A JP6111875A JP11187594A JPH07292394A JP H07292394 A JPH07292394 A JP H07292394A JP 6111875 A JP6111875 A JP 6111875A JP 11187594 A JP11187594 A JP 11187594A JP H07292394 A JPH07292394 A JP H07292394A
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oil
monomer
cleaning
absorbent
parts
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JP6111875A
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Makoto Unno
野 信 海
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Nippon Shokubai Co Ltd
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HAKUYOUSHIYA KK
Nippon Shokubai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗浄工程における再汚染を防止する。 【構成】 フッ化炭素類を洗浄剤とし、この洗浄剤の循
環ろ過工程中に油吸収工程を挿入した洗浄方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドライクリーニング、
電子部品、回路基盤、精密機械等の洗浄に使用する洗浄
剤および洗浄方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】繊維製品のうち水により収縮や型くずれ
等の傷害を起こしやすい毛、絹等から成る衣服はドライ
クリーニングにより処理される。これに使用する洗浄剤
は、従来、衣服へ与える損傷を考慮し、溶剤としての洗
浄力の強いパークロロエチレン等の有機溶剤か、風合い
を重視したCFC−113、または石油系溶剤をそれぞ
れ使い分けて使用している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来使用している溶剤
のCFC−113を含む特定フロンは、オゾン層破壊の
理由から1995年末にて製造禁止になり、使用不可能
となる。また石油系溶剤は引火性が強いため、市街地で
の使用が難しく、かつCFC−113に比べて沸点範囲
が非常に高く乾燥に時間を要し、そのため乾燥時におけ
る衣服への傷害の危険性および生産性の点で問題があ
る。また、いずれも有機溶剤であり、ある種の樹脂、可
塑剤を溶解させてしまう。
【0004】この他の代替フロンとしてHCFC−22
5、HCFC−141b等が挙げられるが、これらも段
階的削減が決定しており、さらに一部の樹脂を侵すこと
もあってCFC−113と同様には採用することができ
ない。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明はオゾン層
破壊物質でなく、不活性な溶剤のため、取扱い性が良
く、またKB値が0であるため衣服に対して溶解による
傷害のないフッ化炭素類を溶剤として使用した。そして
このフッ化炭素類は不活性な液体であるため、これのみ
では水溶性、油溶性汚れ(溶解度パラメーター(SP
値)が11以下の油分を50%含有)に対する洗浄効果
が不足であり、吸収剤とパークロロエチレン等の有機溶
剤、あるいは水と界面活性剤をそれぞれ添加することで
油溶性汚れ、水溶性汚れの洗浄性と再汚染防止能を高め
るようにした。なおここで、これらの添加剤の量および
配合を変えることによって、油溶性物質、水溶性物質そ
れぞれの溶解力を変化させることができ、被洗浄物質に
適した洗浄を行なうことができる。
【0006】本発明で用いられる吸収剤(II)は、溶解
度パラメーター(SP値)が9以下の単量体を主成分と
してなる分子中に1個の重合性基を有する単量体(A)
を50重量%以上の割合で含有する単量体成分を重合し
て得られる吸油性重合体(IV)、および/または活性炭、
シリカ、ゼオライト、珪藻土、活性アルミナ、モンモリ
ロナイト、ハロイサイト、アロフェン、アタバルジァイ
ト、カオリン等の油吸着剤からなる群より選ばれる少な
くとも1種のものである。
【0007】本発明で用いられる吸油性重合体(IV)は、
溶解度パラメーター(SP値)が9以下の単量体を主成
分としてなる分子中に1個の重合性基を有する単量体
(A)を50部以上含有する単量体成分を重合して得ら
れる吸油性重合体であれば、特に制限はない。溶解度パ
ラメーター(SP値)が9を超える単量体を単量体
(A)の主成分に用いると、油性汚れ(I)の吸収力の
高い重合体が得られず、被洗浄物質の再汚染の防止能力
が低減したり、吸油性重合体(IV)の交換寿命が短くなり
うるため好ましくない。
【0008】溶解度パラメーター(SP値)は、化合物
の極性を表す尺度として一般に用いられており、本発明
ではSmallの計算式にHoyの凝集エネルギー定数
を代
【0009】入して導いた値を適用するものとし、単位
【数1】 で表される。本発明で用いられる単量体(A)の主成分
を構成する単量体は、溶解度パラメーター(SP値)が
9以下で分子中に1個の重合性基を有する単量体であ
る。
【0010】本発明で用いられる溶解度パラメーター
(SP値)が9以下で分子中に1個の重合性基を有する
単量体(A)の重合性基としては、ラジカル重合、放射
線重合、付加重合、重縮合等の重合反応により吸油性重
合体(IV)を重合できる重合性基であれば特に制限はな
い。この中でも、重合性不飽和基をラジカル重合する方
法が、工業的に簡便に吸油性重合体(IV)を製造できるた
め、重合性不飽和基を有する単量体が特に好ましい。さ
らに、ノルボルネン系単量体を開環重合もしくはラジカ
ル重合することにより好適な吸油性重合体(IV)を製造す
ることができる。
【0011】溶解度パラメーター(SP値)が9以下で
分子中に1個の重合性不飽和基を有する単量体として
は、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、t−
ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メ
タ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレー
ト、ドデシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メ
タ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、
フェニル(メタ)アクリレート、オクチルフェニル(メ
タ)アクリレート、ノニルフェニル(メタ)アクリレー
ト、ジノニルフェニル(メタ)アクリレート、シクロヘ
キシル(メタ)アクリレート、メンチル(メタ)アクリ
レート、ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリ
レート、アルキルポリアルキレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート、ポリ(ジ)アルキルシロキサンモノ
(メタ)アクリレート、ジブチルマレエート、ジドデシ
ルマレエート、ドデシルクロトネート、ジドデシルイタ
コネートなどの不飽和カルボン酸エステル;(ジ)ブチ
ル(メタ)アクリルアミド、(ジ)ドデシル(メタ)ア
クリルアミド、(ジ)ステアリル(メタ)アクリルアミ
ド、(ジ)ブチルフェニル(メタ)アクリルアミド、
(ジ)オクチルフェニル(メタ)アクリルアミドなどの
炭化水素基を有する(メタ)アクリルアミド;1−ヘキ
セン、1−オクテン、イソオクテン、1−ノネン、1−
デセン、1−ドデセンなどのα−オレフィン;ビニルシ
クロヘキサンなどの脂環式ビニル化合物;ドデシルアリ
ルエーテルなどの炭化水素基を有するアリルエーテル;
カプロン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、パルミチン酸ビ
ニル、ステアリン酸ビニルなどの炭化水素基を有するビ
ニルエステル;ブチルビニルエーテル、ドデシルビニル
エーテルなどの炭化水素基を有するビニルエーテル;ス
チレン、t−ブチルスチレン、オクチルスチレンなどの
芳香族ビニル化合物などをあげることができ、これらの
単量体を1種または2種以上用いることができる。
【0012】これらの中でも、前記した性能に一層優れ
た油性汚れ吸収能を与える単量体(a)としては、少な
くとも1個の炭素数3〜30の脂肪族炭化水素基を有し
且つアルキル(メタ)アクリレート、アルキルアリール
(メタ)アクリレート、アルキル(メタ)アクリルアミ
ド、アルキルアリール(メタ)アクリルアミド、アルキ
ルスチレンおよびα−オレフィンからなる群より選ばれ
る少なくとも1種の不飽和化合物(a)を主成分として
成るものが好ましい。
【0013】溶解度パラメーター(SP値)が9以下で
分子中に1個の重合性不飽和基を有するノルボルネン系
単量体としては、置換基の有無に関わらず、ノルボルネ
ン基を少なくとも1つ以上含有する多環シクロオレフィ
ンであれば特に制限はなく、置換基をエチレンとシクロ
ペンタジエンからディールス−アルダー(Diels−
Alder)反応で合成したノルボルネンに代表され、
例えばジシクロペンタジエン、テトラシクロドデセン、
メチルテトラシクロドデセン、エチリデンテトラシクロ
ドデセン、ヘキサシクロヘプタデセン、メチルヘキサシ
クロヘプタデセン、トリシクロペンタジエン、メチルノ
ルボルネン、エチリデンノルボルネン、ビニルノルボル
ネン、5−メチル−2−ノルボルネン、5,6−ジメチ
ル−2−ノルボルネン、5−エチル−2−ノルボルネ
ン、5−ブチル−2−ノルボルネン,5−ヘキシル−2
−ノルボルネン、5−オクチル−2−ノルボルネン、5
−ドデシル−2−ノルボルネンが挙げられる。
【0014】このような溶解度パラメーター(SP値)
が9以下の単量体の単量体(A)中における使用量は、
単量体(A)の全体量に対して50重量%以上、より好
ましくは70重量%以上となる割合である。溶解度パラ
メーター(SP値)が9以下の単量体の単量体(A)中
の使用量が50重量%未満では、油性汚れ(I)の吸収
力の高い重合体が得られず、被洗浄物質の再汚染の防止
能力が低減したり、吸油性重合体(IV)の交換寿命が短く
なるため好ましくない。
【0015】したがって、本発明では単量体(A)中に
溶解度パラメーター(SP値)が9以下の単量体が50
重量%以上含有される必要があるが、単量体(A)中に
50重量%以下の割合で溶解度パラメーター(SP値)
が9を越える単量体が含有されてもよい。このような単
量体としては、例えば(メタ)アクリル酸、アクリロニ
トリル、無水マレイン酸、フマル酸、ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコー
ル(メタ)アクリレートなどをあげることができる。
【0016】本発明で用いられる吸油性重合体(IV)は、
架橋の有無にかかわらず油性汚れ(I)を吸油性重合体
(IV)が吸収できればよい。ただし、吸油倍率のコントロ
ールおよび油性汚れ(I)やフッ化炭素系溶媒(III) へ
の吸油性重合体(IV)の溶解による洗浄対象物の汚染を防
止のため、溶解度パラメーター(SP値)が9以下の単
量体を主成分として成る分子中に1個の重合性不飽和基
を有する単量体(A)96重量%以上(96〜99.9
99重量%)に対し分子中に少なくとも2個の重合性不
飽和基を有する架橋性単量体(B)4重量%以下(0.
001〜4重量%)(ただし単量体(A)および(B)
の合計は100重量%である)を含有させることがより
好ましい。
【0017】本発明で用いられる架橋性単量体(B)と
しては、例えばエチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリ
エチレングリコール−ポリプロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)
アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)ア
クリレート、N,N′−メチレンビス(メタ)アクリル
アミド、N,N′−プロピレンビス(メタ)アクリルア
ミド、グリセリントリ(メタ)アクリレート、トリメチ
ロールプロパントリ(メタ)アクリレート、テトラメチ
ロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、多価アルコ
ール(例えばグリセリン、トリメチロールプロパンある
いはテトラメチロールメタン)のアルキレンオキシド付
加物と(メタ)アクリル酸とのエステル化によって得ら
れる多官能(メタ)アクリレートや、ジビニルベンゼン
などをあげることができ、これらの架橋性単量体を1種
または2種以上用いることができる。
【0018】吸油性重合体(IV)を製造する際に用いられ
る単量体成分中の単量体(A)および架橋性単量体
(B)の比率は、単量体(A)および架橋性単量体
(B)の合計に対して、単量体(A)が96〜99.9
99重量%の範囲、架橋性単量体(B)が0.001〜
4重量%の範囲がより好ましい。
【0019】単量体(A)が96重量%未満であったり
架橋性単量体(B)が4重量%を越えると、得られる架
橋重合体の架橋密度が高くなりすぎて油性汚れ吸収能力
の高い重合体が得られず、吸収効率の低下や高コスト化
につながるため好ましくない。また、架橋性単量体
(B)が全く添加されないと、得られる油性汚れを吸収
した架橋重合体のゲル強度が低下するため吸収が困難だ
ったり、ろ過性が悪くなったりするため好ましくない。
【0020】吸油性重合体(IV)を製造するには、重合開
始剤や触媒を用いて前記単量体成分を重合すればよい。
また、紫外線等の光や放射線、熱等により重縮合するこ
ともできる。重合は、懸濁重合や塊状重合、乳化重合な
どの公知の方法により行なうことができる。
【0021】懸濁重合は、例えば、高HLB値を有する
乳化剤や、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセ
ルロース、ゼラチンなどの保護コロイド剤を使用し、単
量体成分を水中に懸濁させ、油溶性重合開始剤の存在下
で重合すればよい。重合開始剤としては、例えば、ベン
ゾイルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド、クメン
ハイドロパーオキシドなどの有機過酸化物、2,2′−
アゾビスイソブチロニトリル、2,2′−アゾビスジメ
チルバレロニトリルなどのアゾ化合物などを用いること
ができ、重合温度は0〜150℃の範囲が好ましい。得
られた10〜1000μm程度の微粒状樹脂の水性懸濁
液をろ過乾燥して、目的の吸油性重合体(IV)が得られ
る。
【0022】塊状重合は、例えば、単量体成分を、上記
重合開始剤の存在下、型に流し込み、0〜150℃の条
件下にて重合を行なうことにより目的の吸油性重合体(I
V)が得られる。
【0023】乳化重合は、例えばアニオン系やノニオン
系もしくはそれらの複合系乳化剤を用いて単量体成分を
水中に懸濁させ、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム
などの過硫酸塩や水溶性アゾ化合物を重合開始剤に用
い、必要に応じて還元剤、pH調節剤、酸化防止剤、帯
電防止剤などを併用しながら重合することが可能であ
り、0〜150℃の条件下にて重合を行なうことにより
目的の吸油性重合体(IV)が得られる。
【0024】開環重合は、例えばインジウム、ルテニウ
ム、オスミウム等を触媒としてアルコールもしくは水中
で乳化重合する方法やメタセシス触媒を用いて重合する
方法により目的の吸油性重合体(IV)が得られる。
【0025】本発明の油性汚れの吸収方法に用いられる
吸油性重合体(IV)の形態としては、水分散体、粒状物、
造粒物、パック状吸油剤および多孔質吸油剤等が挙げら
れる。
【0026】例えば、本発明の吸油性重合体(IV)は、各
種充填剤や疎水性物を造粒することができる。特願平4
−147313号によれば吸油性重合体(IV)と20℃の
水100gに対する溶解度が1g以下の有機酸金属塩か
らなる吸油剤、また特願平5−231390号によれば
吸油性重合体(IV)と疎水性シリカ等のメタノール値25
%以上の疎水性無機化合物からなる吸油剤等が挙げられ
る。
【0027】また、吸油性重合物(IV)もしくはその造粒
物を油透過性材料からなる容器中に充填配置したり、不
織布中に担持して吸収剤として用いても良い。特開平4
−15286号によれば疎水性多孔質容器に吸油性重合
体(IV)を充填した吸油材、また、特願平4−23083
5号によれば吸油性重合体(IV)と20℃の水100gに
対する溶解度が1g以下の有機酸金属塩からなる粒状物
を多孔質材料からなる容器中に充填してなる吸油材、さ
らに特願平5−246491号の吸油性重合体(IV)と疎
水性シリカ等のメタノール値25%以上の疎水性無機化
合物とからなる吸油材を油透過性容器に充填した吸油材
や特開平4−41583号の吸油性重合体(IV)を疎水性
多孔質基材に担持してなる吸油材、特願平5−5692
0号の吸油性重合剤(IV)と水不溶性化合物からなる粒状
物を多孔質基材に担持してなる多孔質吸油材、特願平5
−308463号の吸油性重合体(IV)と疎水性シリカ等
のメタノール値25%以上の疎水性無機化合物からなる
吸油材を多孔質基材に担持してなる多孔質吸油材等が挙
げられる。
【0028】本発明の洗浄組成物は、油性汚れ(I)が
フッ化炭素系溶媒(III) へ極微量に溶解し、そのフッ化
炭素系溶媒(III) に溶解した油性汚れ(I)を吸収剤
(II)が吸収することにより得られる。よって、フッ化
炭素系溶媒(III) は吸収剤(II)へ油性汚れ(I)を移
動させる媒体の役目を果たすため極微量の油性汚れ
(I)を溶解しているにすぎず、油性汚れ(I)を洗浄
対象物へ再付着させることはない。
【0029】この洗浄剤組成物を用い、油性汚れ(I)
を洗浄し、被洗浄物質を再汚染させず、その効果を持続
させ、かつ容易に取り扱うためには、洗浄剤組成物中
に、吸収剤(II)が0.01〜30重量%配合されるこ
とが好ましい。フッ化炭素系溶媒が70重量%未満であ
ったり吸収剤(II)が30重量%を越えると、被洗浄物
との混合や洗浄剤の循環ろ過に不都合になり好ましくな
い。また、吸収剤(II)が0.01重量%未満である
と、油性汚れ(I)の吸収が困難になるため好ましくな
い。
【0030】吸収剤(II)のフッ化炭素系溶媒(III) へ
の添加方法としては、前記吸収剤(II)を直接フッ化炭
素系溶媒(III) へ混合することができる。また、前記吸
収剤を紐や吸盤にて洗浄槽壁へ固定し吸収を容易にする
こともできる。
【0031】本発明に用いられる洗浄剤組成物および油
性汚染物の洗浄方法によれば、常温で洗浄効果が上がり
にくい場合は、加温することにより吸収剤(II)への吸
油速度を向上させることができる。
【0032】本発明で用いられる油吸着剤としては、活
性炭、シリカ、ゼオライト、珪藻土、活性アルミナ、モ
ンモリロナイト、ハロイサイト、アロフェン、アタバル
ジャイト、カオリン等が挙げられる。
【0033】
【実施例】次に、本発明について、実施例をあげて詳細
に説明するが、本発明はこれだけに限定されるものでは
ない。なお、実施例中に特に断わりのない限り部および
%は重量基準とする。
【0034】
【実施例1】温度計、攪拌機、ガス導入管および環流冷
却器を備えた500mlフラスコに、ゼラチン3部を水
300部に溶解して仕込み、攪拌下フラスコ内を窒素置
換し、窒素気流下で40℃に加熱した。その後、単量体
(A)としてノニルフェニルアクリレート(SP値:
8.3)99.794部、架橋性単量体(B)として
1,6−ヘキサンジオールジアクリレート0.206部
および重合開始剤としてベンゾイルパーオキシド0.5
部からなる溶液をフラスコ内に一度に加え、400rp
mの条件下で激しく攪拌した。
【0035】ついで、フラスコ内の温度を80℃に昇温
し、同温度で2時間維持して重合反応を行ない、その後
フラスコ内を90℃に昇温し、さらに2時間維持して重
合を完結させ吸油性重合体(1)の水分散液を得た。こ
の吸油性重合体(1)の平均粒子径は100〜1000
μmであり、得られた水分散液中の吸油性重合体(1)
の含有量は25.5%であった。本吸油性重合体(1)
の吸油性能はA〜Eランクで良好Bであった。
【0036】
【実施例2】実施例1において単量体(A)としてイソ
ブチルメタアクリレート(SP値:7.5)59.81
5部およびステアリルアクリレート(SP値:7.8)
39.877部、架橋性単量体(B)として1,6ヘキ
サンジオールジアクリレート0.308部を代わりに用
いた以外は、実施例1と同様の方法により、吸油性重合
体(2)の水分散液を得た。この吸油性重合体(2)の
平均粒子径は、100〜1000μmであり、得られた
水分散液中の吸油性重合体(2)の含有量は25.0%
であった。この後、粒状の生成物をろ別し、水で洗浄し
た後60℃で乾燥させることにより、粒子径100〜1
000μmの吸油性重合体(2)を得た。本吸油性重合
体(2)の吸油性能は、A〜Eランク中Cであった。
【0037】
【実施例3】実施例1において単量体(A)としてドデ
シルアクリレート(SP値:7.9)99.823部、
架橋性単量体(B)としてエチレングリコールジアクリ
レート0.177部を代わりに用いた以外は、実施例1
と同様の方法により、吸油性重合体(3)の水分散液を
得た。この吸油性重合体(3)の平均粒子径は100〜
1000μmであり、得られた水分散液中の吸油性重合
体(3)の含有量は25.0%であった。
【0038】ついで、攪拌機を備えた500mlフラス
コにステアリン酸カルシウム15部を加え、この吸油性
重合体(3)を含む水分散体325部を徐々に加え10
分間攪拌を続け、重合体とステアリン酸カルシウムから
なる粒状物を得た。さらに、この粒状物を80℃で乾燥
することにより、平均粒子径100〜1000μmの吸
油性重合体(3)の粒状物を得た。得られた粒状物中の
吸油性重合体(3)の含有量は85.0%であった。本
吸油性重合体(3)の吸油性能は、A〜Eランク中最高
位Aであった。
【0039】
【実施例4】実施例1において単量体(A)としてヘキ
サデシルメタクリレート(SP値:7.8)49.93
0部及びN−オクチルメタクリルアミド(SP値:8.
6)49.930部、架橋性単量体(B)としてジビニ
ルベンゼン0.140部を代わりに用いた以外は実施例
1と同様の方法により、吸油性重合体(4)の水分散液
を得た。この吸油性重合体(4)の平均粒子径は100
〜1000μmであり、得られた水分散液中の吸油性重
合体(4)の含有量は25.0%であった。
【0040】ついで、温度計、攪拌機を備えた500m
lフラスコに炭酸カルシウム15部を加え、この吸油性
重合体(4)を含む水分散体325部を徐々に加え、1
0分間攪拌し、さらに攪拌しながら80℃に昇温し含水
率を低下させることにより重合体と炭酸カルシウムから
なる粒状物を得た。そして、この粒状物を80℃で完全
に乾燥することにより、平均粒子径100〜1000μ
mの吸油性重合体(4)の粒状物を得た。得られた粒状
物中の吸油性重合体(4)の含有量は85.0%であっ
た。本吸油性重合体(4)の吸油性能は、Cであった。
【0041】
【実施例5】温度計、攪拌機、ガス導入管および環流冷
却器を備えたバッフル付き500mlフラスコに、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル(株式会社日本触媒
製、商品名ソフタノール150)3部を水300部に溶
解して仕込み、攪拌下フラスコ内を窒素置換し、窒素気
流下で40℃に加熱した。その後、単量体(A)として
ドデシルアクリレート(SP値:7.9)57.772
部およびN−ジオクチルアクリルアミド(SP値:8.
2)38.515部、架橋性単量体(B)としてポリプ
ロピレングリコールジメタクリレート(分子量400
0)3.713部および重合開始剤としてベンゾイルパ
ーオキシド0.5部からなる溶液をフラスコ内に一度加
え、750rpmの条件下で激しく攪拌した。
【0042】ついで、フラスコ内の温度を80℃に昇温
し、同温度で2時間維持して重合反応を行ない、その後
フラスコ内を90℃に昇温し、さらに2時間維持して重
合を完了させることにより平均粒子径30μmの重合物
を含む水分散液(樹脂純分25重量%)を得た。
【0043】また、前記ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル1.5部を水150部に溶解した水溶液中に疎水
性シリカ(日本シリカ製、ニップシールSS−70、メ
タノール値65)の微粒体(平均粒子径4μm)1部お
よびモノステアリン酸アルミニウムの微粒体(平均粒子
径5μm)4部を加え、300rpmの条件下で攪拌し
疎水性シリカとステアリン酸アルミニウムの水分散体を
得た。ついで、吸油性重合体(5)を含む水分散体60
部を徐々に加え10分間攪拌を続け、重合体と疎水性シ
リカおよびステアリン酸アルミニウムからなる凝集物を
得た。さらに、この凝集物をろ別し80℃で乾燥後解砕
することにより、平均粒子径2mmの吸油性重合体
(5)の造粒物を得た。得られた造粒物の組成は、吸油
性重合体(5)15部、疎水性シリカ1部およびモノス
テアリン酸アルミニウム4部であった。本吸油性重合体
(5)の吸油性能は、Cであった。
【0044】
【実施例6】実施例5において単量体(A)として2−
エチルヘキシルアクリレート(SP値:8.4)99.
796部、架橋性単量体(B)として1,9ノナンジオ
ールジアクリレート0.363部を代わりに用いた以外
は、実施例5と同様の方法により平均粒子径2mmの吸
油性重合体(6)の造粒物を得た。得られた造粒物の組
成は吸油性重合体(6)15部、疎水性シリカ1部およ
びモノステアリン酸アルミニウム4部であった。本吸油
性重合体(6)の吸油性能は、最高位Aであった。
【0045】
【実施例7】実施例5において単量体(A)としてシク
ロヘキシルメタクリレート(SP値:8.3)99.7
71部、架橋性単量体(B)としてN,N′メチレンビ
スアクリルアミド0.229部を代わりに用い、疎水性
シリカ1部およびモノステアリン酸アルミニウム4部の
代わりに疎水性シリカ5部を用いた以外は、実施例5と
同様の方法により平均粒子径2mmの吸油性重合体
(7)の造粒物を得た。得られた造粒物の組成は吸油性
重合体(7)15部、疎水性シリカ5部であった。本吸
油性重合体(7)の吸油性能は、Cであった。
【0046】
【実施例8】実施例5において単量体(A)としてステ
アリルアクリレート99.855部、架橋性単量体
(B)として1,4ブタンジオールジアクリレート0.
145部を代わりに用い、疎水性シリカ1部およびモノ
ステアリン酸アルミニウム4部の代わりにモノステアリ
ン酸アルミニウム5部を用いた以外は、実施例5と同様
の方法により平均粒子径2mmの吸油性重合体(8)の
造粒物を得た。得られた造粒物の組成は吸油性重合体
(8)15部、モノステアリン酸アルミニウム5部であ
った。本吸油性重合体(8)の吸油性能は、最高位Aで
あった。
【0047】
【実施例9】温度計およびガス導入管を備えたガラス製
注型重合用型(大きさ5×5×1cmのトレイ状)に、
単量体(A)としてラウリン酸ビニル(SP値:7.
9)99.811部、架橋性単量体(B)としてトリメ
チロールプロパントリアクリレート0.187部および
重合開始剤として2,2′−アゾビスジメチルバレロニ
トリル0.1部からなる混合溶液を注入し、窒素気流下
60℃で2時間加熱して重合反応を行ない、その後80
℃に昇温し、2時間維持して重合を完了させた。放冷後
ゲル状物を型から剥離させ、ガラス転移点以下の温度で
粉砕することにより平均粒子径1mmの吸油性重合体
(9)の粒状物を得た。本吸油性重合体(9)の吸油性
能は、最高位Aであった。
【0048】
【実施例10】実施例9において単量体(A)としてイ
ソボルニルアクリレート(SP値:8.4)99.79
6部、架橋性単量体(B)としてエチレングリコールジ
アクリレート0.204部を代わりに用いた以外は、実
施例9と同様の方法により平均粒子径1mmの吸油性重
合体(10)の粒状物を得た。本吸油性重合体(10)
の吸油性能は、良好Bであった。
【0049】
【実施例11】実施例9において単量体(A)としてt
−ブチルスチレン(SP値:7.9)54.881部お
よび1−デセン(SP値:7.0)44.903部、架
橋性単量体(B)としてジビニルベンゼン0.216部
を代わりに用いた以外は、実施例9と同様の方法により
平均粒子径1mmの吸油性重合体(11)の粒状物を得
た。本吸油性重合体(11)の吸油性能は、Cであっ
た。
【0050】
【実施例12】実施例9において単量体(A)としてノ
ニルフェニルアクリレート(SP値:8.3)74.7
93部及びヒドロキシエチルアクリレート(SP値:1
0.3)24.931部、架橋性単量体(B)として
1,6−ヘキサンジオールジアクリレート0.276部
を代わりに用いた以外は、実施例9と同様の方法により
平均粒子径1mmの吸油性重合体(12)の粒状物を得
た。本吸油性重合体(12)の吸油性能は、Cであっ
た。
【0051】
【実施例13】実施例9において単量体(A)としてt
−ブチルアクリレート(SP値:8.7)59.327
部およびスチレン39.552部、架橋性単量体(B)
としてポリエチレングリコールジアクリレート(分子量
500)1.121部を代わりに用いた以外は、実施例
9と同様の方法により平均粒子径1mmの吸油性重合体
(13)の粒状物を得た。本吸油性重合体(13)の吸
油性能は、Cであった。
【0052】
【比較例1】ノルボルネン系の吸油性重合体としてはフ
ランスCdF社製品、NORSOREX(ガラス転移温
度35℃、分子量200万以上)を用い吸油性重合体
(14)とした。本吸収性重合体(14)は、架橋性単
量体(B)を用いてなく、未架橋であり、吸油性能はか
なり劣り、D(Aの半分)であった。
【0053】
【比較例2】実施例1において単量体(A)のノニルフ
ェニルアクリレートの量を94.541部に、架橋性単
量体(B)の1,6ヘキサンジオールジアクリレートの
量を5.459部にそれぞれ変更した以外は、実施例1
と同様の方法により吸油性重合体(15)の水分散液を
得た。この吸油性重合体(15)の平均粒子径は100
〜1000μmであり、得られた水分散液中の吸油性重
合体(15)の含有量は25.4%であった。本比較例
では、架橋性単量体(B)が4重量%を超えており、高
架橋され樹脂が膨れることができず、吸油性能がほとん
ど認められなかった。
【0054】
【比較例3】実施例1において単量体(A)のノニルフ
ェニルアクリレート99.794部の代わりにノニルフ
ェニルアクリレート39.713部およびアクリロニト
リル(SP値:9.2)59.570部を用い、架橋性
単量体(B)の1,6ヘキサンジオールジアクリレート
の量を0.717に変更した以外は、実施例1と同様の
方法により吸油性重合体(16)の水分散液を得た。こ
の吸油性重合体(16)の平均粒子径は100〜100
0μmであり、得られた水分散液中の吸油性重合体(1
6)の含有量は25.5%であった。本比較例では単量
体(A)中のSP値9以下の単量体の含有量が50%未
満であるため、吸油性能がかなり劣った。
【0055】
【比較例4】実施例1において単量体(A)のノニルフ
ェニルアクリレートの量を100部にし、架橋性単量体
(B)の1,6ヘキサンジオールジアクリレートを用い
なかった以外は、実施例1と同様の方法により吸油性重
合体(17)の水分散液を得た。この吸油性重合体(1
7)の平均粒子径は100〜1000μmであり、得ら
れた水分散液中の吸油重合体(17)の含有量は25.
0%であった。本比較例では架橋性単量体(B)を入れ
ないため、吸油性能は最高であるが、架橋せず樹脂の強
度が落ちたり、溶解成分量が増し好ましくない。
【0056】
【比較例5】実施例6において単量体(A)の2−エチ
ルヘキシルアクリレートの量を94.650部に、架橋
性単量体(B)の1,9−ノナンジオールジアクリレー
ト0.145部の代わりにジビニルベンゼン5.345
部にそれぞれ変更した以外は、実施例6と同様の方法に
より平均粒子径2mmの吸油性重合体(18)の造粒物
を得た。得られた造粒物の組成は吸油性重合体(18)
15部、疎水性シリカ1部及びモノステアリン酸アルミ
ニウム4部であった。本比較例では、架橋性単量体
(B)が4重量%を超えており、高架橋し樹脂が膨れる
ことができず、吸油性能がほとんど認められなかった。
【0057】
【比較例6】実施例6において単量体(A)の2−エチ
ルヘキシルアクリレート99.855部の代わりに2−
エチルヘキシルアクリレート39.905部及びヒドロ
キシエチルアクリレート(SP値:10.3)59.8
57部を用い、架橋性単量体(B)の1,9−ノナンジ
オールジアクリレート0.145部の代わりにジビニル
ベンゼン0.238部にそれぞれ変更した以外は、実施
例6と同様の方法により平均粒子径2mmの吸油性重合
体(19)の造粒物を得た。得られた造粒物の組成は吸
油性重合体(19)15部、疎水性シリカ1部及びモノ
ステアリン酸アルミニウム4部であった。本比較例で
は、単量体(A)中のSP値9以下の単量体の含有量が
50%未満であるため吸油性能がかなり劣った。
【0058】
【比較例7】実施例6において単量体(A)の2−エチ
ルヘキシルアクリレートの量を100部に、架橋性単量
体(B)の1,9−ノナンジオールジアクリレートを用
いなかった以外は、実施例6と同様の方法により平均粒
子径2mmの吸油性重合体(20)の造粒物を得た。得
られた造粒物の組成は吸油性重合体(20)15部、疎
水性シリカ1部およびモノステアリン酸アルミニウム4
部であった。本比較例では、吸油性能は最高であるが、
架橋性単量体(B)を入れてないため、樹脂の強度が落
ちたり、溶解成分量が増し好ましくなかった。
【0059】
【実験1】(水溶性汚れの除去)
【0060】洗浄剤として、フッ化炭素類の分子式
【化1】 で表されるパーフルオロヘキサ
【0061】ン(住友スリーエム社製:PF−506
0)または示性式
【化2】 で表されるパーフルオロ−N−メチルモルフォリンに界
面活性剤を0.1〜0.5wt%含有した洗浄剤(住友
スリーエム社製:PF−5052DS)を100ml用
いて、水溶性汚染布として、食用紫色1号(0.1w/
v%)とカルボキシメチルセルロース(1.5w/v
%)の水溶液で汚染させたポリエステル布(5cm×5
cm:約0.16g)を、再汚染布として、ポリエステ
ル65%綿35%混紡白布(5cm×5cm:約0.3
0g)をそれぞれ1枚と、毛白布(5cm×5cm:約
0.25g)を総布量5±0.05gとなる枚数加え
て、300mlの三角フラスコに入れ、界面活性剤濃度
または水分量を変化させて加え、振盪機で30分間、2
0℃にて洗浄した。
【0062】この実験1の結果を、界面活性剤濃度と水
溶性汚れの洗浄力との関係を水分量ごとに図1に示し、
水分量と水溶性汚れの洗浄力との関係を界面活性剤濃度
ごとに図2に示してある。この図1、2より、界面活性
剤がなければ水を添加しても水溶性汚れを除去できない
が、界面活性剤を添加すれば水を添加しなくても水溶性
汚れが除去されることが分かる。また図1より、界面活
性剤濃度を高くしても洗浄力の大きな上昇は認められな
いが、図2より、水分量を多くすると、洗浄力の上昇が
期待できる。また、界面活性剤を余り多量使用すること
は、被洗浄物質にむら等の障害を与え、望ましくない。
【0063】図3に、ポリエステル65%、綿35%混
紡布の再汚染率と界面活性剤濃度との関係を水分量ごと
に示し、図4に再汚染率と水分量との関係を界面活性剤
濃度ごとに示してある。いずれも20%を越えた再汚染
率を示している。しかし、毛白布に対しては再汚染は認
められなかった。混紡布は親水性が大きいため、洗浄工
程中に、繊維自身が有する湿度以上の水分(湿度)が洗
浄剤中に存在した場合に、繊維と洗浄剤との湿度の平衡
状態を得るまで水分が繊維に移動し、このとき、溶解し
て除去された水溶性汚れ(ここでは食用色素)が可溶化
されて水分中に存在しており、これが水分と一緒に繊維
へ移動し、再汚染するものと考えられる。
【0064】そこで、この再汚染を防ぐためには、被洗
浄物である繊維の相対湿度を洗浄剤の相対湿度と同一状
態にしてから洗浄を始めるのが良い。
【0065】また、高吸水剤の利用によって、洗浄力を
上げ、再汚染を防ぐことができる。これによれば、予め
水分を含ませた高吸水剤を洗浄剤中に入れることによっ
て、一定量の水分が洗浄剤中に保たれ、洗浄力の向上と
再汚染の防止に効果的である。この場合の高吸水剤とし
ては、高分子吸収体(アクアリックCA:株式会社日本
触媒)が挙げられる。
【0066】
【実験2】(油溶性汚れの除去) 洗浄剤として、パーフルオロヘキサンにパークロロエチ
レンを加えた液体100mlに油吸収剤としてオレオソ
ーブ(株式会社日本触媒)を添加する。この洗浄剤と、
牛脂5g、流動パラフィン15g、オイルレッド0.1
gを四塩化炭素500mlに溶かし、毛白布(JIS添
付白布)を浸漬させ、自然乾燥し、20℃、65%R.
H.で調整した油溶性汚れ汚染布(5cm×5cm:約
0.16g)1枚と、毛白布(JIS添付白布5cm×
5cm:約0.25g)を総布量5±0.05gとなる
枚数加えて、300mlの三角フラスコに入れ、パーク
ロロエチレンまたはオレオソーブ量を変化させて加えて
振盪機で30分間、20℃にて洗浄した。
【0067】この実験2の結果を、パークロロエチレン
濃度と油溶性汚れの洗浄力との関係をオレオソーブ濃度
ごとに図5に示し、オレオソーブ濃度と油溶性汚れの洗
浄力との関係をパークロロエチレン濃度ごとに図6に示
してある。
【0068】この図5、6より、オレオソーブが油溶性
汚れの洗浄力の向上に寄与していることが分かる。
【0069】図7に、パークロロエチレン濃度と毛白布
の再汚染との関係をオレオソーブ濃度ごとに示し、図8
に、オレオソーブ濃度と毛白布の再汚染との関係をパー
クロロエチレン濃度ごとに示してある。これらから、オ
レオソーブの添加がなければ再汚染が大きいことが分か
る。これは、パークロロエチレンに溶解した油溶性汚れ
が、パーフルオロヘキサンよりも被洗浄物の毛白布の方
でより安定であるため、一旦除去された油溶性汚れがす
ぐに被洗浄物に再付着してしまうからである。この再付
着はオレオソーブを添加することで、オレオソーブの方
が被洗浄物よりも、このパークロロエチレンに溶解した
油溶性汚れに対して強い親和力を持ち、パークロロエチ
レン吸収量が約20数倍と大きいことにより防止され
る。
【0070】この結果から、パーフルオロヘキサンへわ
ずかな量のオレオソーブを添加することによって、油溶
性汚れに対する洗浄力の向上と再汚染の防止に効果があ
ることがわかる。特に、オレオソーブの添加量が0.1
5重量%以上で洗浄力および再汚染が平衡に達するが、
連続して油溶性汚れを吸収するためには、それ以上添加
することが望ましい。
【0071】なお、このオレオソーブに代え、活性炭、
シリカ、珪藻土、その他の油吸着剤を使用しても油溶性
汚れの再汚染防止効果は同様である。
【0072】さらに、洗浄剤温度を上昇させて洗浄力を
調べたところ、図9に示すように洗浄力の向上に有利で
あることが判明した。
【0073】実験2において、パーフルオロヘキサンに
油吸収剤を直接添加してるが、不織布や他の布に入れて
保持させた油吸収剤を添加することもできる。また、循
環ろ過工程の途中に油吸収工程を設ける場合には、ポン
プもしくはフィルターの後、またはフィルターのなかに
配置することが望ましい(図10)。
【0074】望ましい実施態様を以下に列記する。
【0075】フッ化炭素類99.99〜50部と吸収
剤30〜0.01部とパークロロエチレン等の有機溶剤
20〜0部を混合してなる洗浄剤組成物。
【0076】フッ化炭素類99.999〜94部と界
面活性剤5〜0.001部と水1〜0部を混合してなる
洗浄剤組成物。
【0077】とを混合してなる洗浄剤組成物。
【0078】衣類を洗浄する処理槽に、または
の洗浄剤組成物と、同処理槽から洗浄剤の循環ろ過工程
の途中に設けられた、フィルターまたは別容器中に吸収
剤100〜4部とパークロロエチレン96〜0部を混入
し、同洗浄剤を循環ろ過工程を通して洗浄することを特
徴とする洗浄方法。
【0079】
【発明の効果】本発明によれば、オゾン層破壊物質であ
る特定フロンを使用することなく、かつ引火性が強く市
街地での使用が難しい石油系溶剤も使用することなく、
さらに石油系溶剤が乾燥中に衣服を損傷したり、HCF
C−225、HCFC−141b等のように一部の樹脂
を侵すことがなく、不活性な溶媒であるため取扱い性が
良く、KB値が0であるところから衣服に対して溶解に
よる傷害のおそれもなく洗浄することが可能である。ま
た、吸収剤の添加によって、被洗浄物の再汚染の心配も
なくしたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】界面活性剤濃度と水溶性汚れの洗浄力との関係
を水分量ごとに示す。
【図2】水分量と水溶性汚れの洗浄力との関係を界面活
性剤濃度ごとに示す。
【図3】界面活性剤濃度と再汚染との関係を水分量ごと
に示す。
【図4】水分量と再汚染との関係を界面活性剤ごとに示
す。
【図5】パークロロエチレン濃度と油溶性汚れの洗浄力
との関係をオレオソーブ濃度ごとに示す。
【図6】オレオソーブ濃度と油溶性汚れの洗浄力との関
係をパークロロエチレン濃度ごとに示す。
【図7】パークロロエチレン濃度と毛白布の再汚染との
関係をオレオソーブ濃度ごとに示す。
【図8】オレオソーブ濃度と毛白布の再汚染との関係を
パークロロエチレン濃度ごとに示す。
【図9】洗浄剤温度と洗浄力との関係をオレオソーブ添
加の有無別に示す。
【図10】洗浄剤の循環ろ過工程を示す。
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】追加
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図10】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油性汚れ(I)を洗浄するための組成物
    であって、該油性汚れ(I)を吸収して捕捉しうる吸収
    剤(II)30部以下、およびフッ化炭素溶媒(III) 70
    部以上からなる洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】 パークロロエチレン等の有機溶剤、水ま
    たは界面活性剤からなる添加剤の内、少なくとも一つを
    適宜添加してなる請求項1記載の洗浄剤組成物。
  3. 【請求項3】 吸収剤(II)が、溶解度パラメーター
    (SP値)が9以下の単量体を主成分としてなる分子中
    に1個の重合性基を有する単量体(A)を50重量%以
    上の割合で含有する単量体成分を重合して得られる吸油
    性重合体(IV)および/または活性炭、シリカ、ゼオライ
    ト、珪藻土、活性アルミナ、モンモリロナイト、ハロイ
    サイト、アロフェン、アタバルジャイト、カオリン等の
    油吸着剤からなる群より選ばれる少なくとも1種のもの
    である請求項1または2記載の洗浄剤組成物。
  4. 【請求項4】 吸油性重合体(IV)が単量体(A)96
    重量%以上および分子中に少なくとも2個の重合性不飽
    和基を有する架橋性単量体(B)4重量%以下からなる
    単量体成分を重合して得られるものである請求項3記載
    の洗浄剤組成物。
  5. 【請求項5】 単量体(A)が、少なくとも1個の炭素
    数3〜30の脂肪族炭化水素基を有し且つアルキル(メ
    タ)アクリレート、アルキルアリール(メタ)アクリレ
    ート、アルキル(メタ)アクリルアミド、アルキルアリ
    ール(メタ)アクリルアミド、脂肪酸ビニルエステル、
    アルキルスチレンおよびα−オレフィンからなる群より
    選ばれる少なくとも1種の不飽和化合物(a)を主成分
    としてなるものである請求項3または4記載の洗浄剤組
    成物。
  6. 【請求項6】 フッ化炭素溶媒(III) に、パークロロエ
    チレン等の有機溶剤、水または界面活性剤からなる添加
    剤の内、少なくともひとつを適宜添加してなる洗浄剤組
    成物。
  7. 【請求項7】 請求項1または請求項2記載の洗浄剤組
    成物を油性汚れ(I)で汚染された被洗浄物質と混合し
    た後、被洗浄物質を洗浄剤組成物より分離することによ
    り、油性汚れ(I)をフッ化炭素溶媒(III) を媒介とし
    て吸収剤(II)に吸収捕捉させて取り除くことを特徴と
    する油性汚染物の洗浄方法。
  8. 【請求項8】 フッ化炭素溶媒(III) 、請求項1、2ま
    たは6記載の洗浄剤組成物と、油性汚れ、水溶性汚れ、
    固形汚れで汚染された被洗浄物質とを洗浄処理槽で混合
    した後、同洗浄処理槽からの洗浄剤の循環ろ過工程の途
    中で吸収剤(II)または吸収剤(II)とパークロロエチ
    レン等の有機溶剤との混合物を添加あるいは配置してな
    る油吸収工程を挿入し、前記洗浄剤を循環ろ過工程を通
    して洗浄することを特徴とする洗浄方法。
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