JPH0729490A - 電子銃用カソード構造体の作製方法及び電子銃用カソード - Google Patents
電子銃用カソード構造体の作製方法及び電子銃用カソードInfo
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- JPH0729490A JPH0729490A JP19778593A JP19778593A JPH0729490A JP H0729490 A JPH0729490 A JP H0729490A JP 19778593 A JP19778593 A JP 19778593A JP 19778593 A JP19778593 A JP 19778593A JP H0729490 A JPH0729490 A JP H0729490A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】基体10に形成された電子放射物質層12の中
心と第1グリッド30に設けられた開口部32の中心を
正確に一致させ得る電子銃用カソード構造体の作製方法
を提供する。 【構成】(イ)基体10の電子放射物質層形成予定領域
10Bの上方に第1グリッド30に設けられた開口部3
2が配置されるように、電子銃用カソードと第1グリッ
ド30とを組み立てる工程と、(ロ)開口部42を有す
るマスク40を、第1グリッド30に設けられた開口部
32の中心とマスク40に設けられた開口部42の中心
とが一致するように、第1グリッド30の上に配置する
工程と、(ハ)マスク40に設けられた開口部42によ
って規制された状態で、基体10の電子放射物質層形成
予定領域10Bに電子放射物質層12を形成する工程、
から電子銃用カソード構造体の作製方法は成る。
心と第1グリッド30に設けられた開口部32の中心を
正確に一致させ得る電子銃用カソード構造体の作製方法
を提供する。 【構成】(イ)基体10の電子放射物質層形成予定領域
10Bの上方に第1グリッド30に設けられた開口部3
2が配置されるように、電子銃用カソードと第1グリッ
ド30とを組み立てる工程と、(ロ)開口部42を有す
るマスク40を、第1グリッド30に設けられた開口部
32の中心とマスク40に設けられた開口部42の中心
とが一致するように、第1グリッド30の上に配置する
工程と、(ハ)マスク40に設けられた開口部42によ
って規制された状態で、基体10の電子放射物質層形成
予定領域10Bに電子放射物質層12を形成する工程、
から電子銃用カソード構造体の作製方法は成る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子銃用カソード構造
体の作製方法、及び電子銃用カソードに関する。
体の作製方法、及び電子銃用カソードに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子銃用カソード(以下、単にカ
ソードと呼ぶ場合もある)は、図9に模式的な一部断面
図を示すように、スリーブキャップ状の金属製の基体1
0と、この基体10の頂面10Aのほぼ全面に形成され
た電子放射物質層12から構成されている。基体10の
底部には円筒形のスリーブ20が取り付けられており、
スリーブ20の基部にはスリーブ支持部材22が取り付
けられている。このスリーブ20の基部の直径は頂部の
直径よりも大きく、スリーブ20の基部外面とスリーブ
支持部材22の内面との摩擦によって、スリーブ20と
スリーブ支持部材22とは嵌合している。スリーブ20
の内側にはヒーター26が配置されている。
ソードと呼ぶ場合もある)は、図9に模式的な一部断面
図を示すように、スリーブキャップ状の金属製の基体1
0と、この基体10の頂面10Aのほぼ全面に形成され
た電子放射物質層12から構成されている。基体10の
底部には円筒形のスリーブ20が取り付けられており、
スリーブ20の基部にはスリーブ支持部材22が取り付
けられている。このスリーブ20の基部の直径は頂部の
直径よりも大きく、スリーブ20の基部外面とスリーブ
支持部材22の内面との摩擦によって、スリーブ20と
スリーブ支持部材22とは嵌合している。スリーブ20
の内側にはヒーター26が配置されている。
【0003】従来の電子銃用カソード構造体は、例え
ば、このような電子銃用カソードを支持体24に取り付
け、更に、第1グリッド30を支持体24に取り付ける
ことによって作製される。第1グリッド30には開口部
32が設けられており、電子放射物質層12から放出さ
れた電子が第1グリッド30に設けられた開口部32を
通過する。
ば、このような電子銃用カソードを支持体24に取り付
け、更に、第1グリッド30を支持体24に取り付ける
ことによって作製される。第1グリッド30には開口部
32が設けられており、電子放射物質層12から放出さ
れた電子が第1グリッド30に設けられた開口部32を
通過する。
【0004】一般に、カソードから射出された電子は、
カソードから第3グリッドまでのカソードプリフォーカ
スレンズ部で予備集束され、その後、主電子レンズ部で
最終的に集束され、電子ビームとなってスクリーンに入
射する。電子ビームの集束特性は、主に電子レンズの球
面収差に依存する。主電子レンズ部においては、レンズ
の有効口径を大きくすることによって球面収差を小さく
することができる。
カソードから第3グリッドまでのカソードプリフォーカ
スレンズ部で予備集束され、その後、主電子レンズ部で
最終的に集束され、電子ビームとなってスクリーンに入
射する。電子ビームの集束特性は、主に電子レンズの球
面収差に依存する。主電子レンズ部においては、レンズ
の有効口径を大きくすることによって球面収差を小さく
することができる。
【0005】然るに、カソードプリフォーカスレンズ部
においては、カソードと第1グリッドとの間の電界によ
って形成されたレンズが、集束作用だけでなく、基体1
0の頂面10A上に形成された電子放射物質層12にお
ける電子放射領域をも決定する。図9に示した構造の従
来のカソードにおいては、基体10の頂面10Aのほぼ
全面に電子放射物質層12が形成されている。従って、
カソードと第1グリッドとの間の電界によって形成され
たレンズの有効口径の大口径化を試みた場合、電子放射
物質層12における電子放射領域が拡大し、電子ビーム
スポットが広がるという問題がある。
においては、カソードと第1グリッドとの間の電界によ
って形成されたレンズが、集束作用だけでなく、基体1
0の頂面10A上に形成された電子放射物質層12にお
ける電子放射領域をも決定する。図9に示した構造の従
来のカソードにおいては、基体10の頂面10Aのほぼ
全面に電子放射物質層12が形成されている。従って、
カソードと第1グリッドとの間の電界によって形成され
たレンズの有効口径の大口径化を試みた場合、電子放射
物質層12における電子放射領域が拡大し、電子ビーム
スポットが広がるという問題がある。
【0006】このような問題を解決するために、電子放
射領域が制限された電子銃用カソードがある。この電子
銃用カソードは、図10に模式的な一部断面図を示すよ
うに、スリーブキャップ状の金属製の基体10と、この
基体10の頂面のほぼ全面に形成された電子放射物質層
12と、基体10に嵌合したスリーブキャップ14から
構成されている。スリーブキャップ14は電子放射物質
層12を被覆している。スリーブキャップ14には開口
部16が設けられており、この開口部16内には電子放
射物質が充填されている。開口部16の直径は、第1グ
リッド30の開口部32の直径よりも小さい。このよう
な構造とすることによって、電子銃用カソードにおける
電子放射領域を制限し、電子銃用カソードと第1グリッ
ドとの間の電界によって形成されたレンズの球面収差の
影響を小さくし、スクリーン上での電子ビームの集束特
性を向上させ、電子ビームスポットの広がりを防止する
ことが可能になる。
射領域が制限された電子銃用カソードがある。この電子
銃用カソードは、図10に模式的な一部断面図を示すよ
うに、スリーブキャップ状の金属製の基体10と、この
基体10の頂面のほぼ全面に形成された電子放射物質層
12と、基体10に嵌合したスリーブキャップ14から
構成されている。スリーブキャップ14は電子放射物質
層12を被覆している。スリーブキャップ14には開口
部16が設けられており、この開口部16内には電子放
射物質が充填されている。開口部16の直径は、第1グ
リッド30の開口部32の直径よりも小さい。このよう
な構造とすることによって、電子銃用カソードにおける
電子放射領域を制限し、電子銃用カソードと第1グリッ
ドとの間の電界によって形成されたレンズの球面収差の
影響を小さくし、スクリーン上での電子ビームの集束特
性を向上させ、電子ビームスポットの広がりを防止する
ことが可能になる。
【0007】このような電子銃用カソードは、以下の方
法で作製することができる。即ち、先ず、従来の方法と
同様に、基体10の頂面のほぼ全面に電子放射物質を塗
布して、基体10の頂面のほぼ全面に電子放射物質層1
2を形成する。次に、基体10にスリーブキャップ14
を嵌合させた後、スリーブキャップ14の頂面に電子放
射物質を塗布し、スリーブキャップ14に設けられた開
口部16に電子放射物質を充填する。その後、スリーブ
キャップ14の頂面に塗布された電子放射物質を除去し
て、開口部16内に充填された電子放射物質を残す。こ
うして、図10に示した電子銃用カソードを作製するこ
とができる。
法で作製することができる。即ち、先ず、従来の方法と
同様に、基体10の頂面のほぼ全面に電子放射物質を塗
布して、基体10の頂面のほぼ全面に電子放射物質層1
2を形成する。次に、基体10にスリーブキャップ14
を嵌合させた後、スリーブキャップ14の頂面に電子放
射物質を塗布し、スリーブキャップ14に設けられた開
口部16に電子放射物質を充填する。その後、スリーブ
キャップ14の頂面に塗布された電子放射物質を除去し
て、開口部16内に充填された電子放射物質を残す。こ
うして、図10に示した電子銃用カソードを作製するこ
とができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな電子銃用カソードを用いて電子銃用カソード構造体
を組み立てた場合、スリーブキャップ14に設けられた
開口部16の中心と第1グリッド30に設けられた開口
部32の中心、即ち、電子放射領域の中心と第1グリッ
ド30に設けられた開口部32の中心を正確に一致させ
ることが困難であるという問題がある。電子放射領域の
中心と第1グリッド30に設けられた開口部32の中心
が正確に一致していない場合、カソードプリフォーカス
レンズ部の集束作用に重大な影響を与える。即ち、収差
が大きくなり、電子ビームの集束特性が劣化し、電子ビ
ームスポットが広がるという問題が生じる。
うな電子銃用カソードを用いて電子銃用カソード構造体
を組み立てた場合、スリーブキャップ14に設けられた
開口部16の中心と第1グリッド30に設けられた開口
部32の中心、即ち、電子放射領域の中心と第1グリッ
ド30に設けられた開口部32の中心を正確に一致させ
ることが困難であるという問題がある。電子放射領域の
中心と第1グリッド30に設けられた開口部32の中心
が正確に一致していない場合、カソードプリフォーカス
レンズ部の集束作用に重大な影響を与える。即ち、収差
が大きくなり、電子ビームの集束特性が劣化し、電子ビ
ームスポットが広がるという問題が生じる。
【0009】図9に示した従来のカソードにおいては、
基体10の頂面10Aのほぼ全面に電子放射物質層12
が形成されているので、電子放射領域の中心と第1グリ
ッド30に設けられた開口部32の中心が正確に一致し
ないという事態は発生しない。しかしながら、先に述べ
たように、電子放射領域が拡大し、電子ビームスポット
が広がるという問題がある。
基体10の頂面10Aのほぼ全面に電子放射物質層12
が形成されているので、電子放射領域の中心と第1グリ
ッド30に設けられた開口部32の中心が正確に一致し
ないという事態は発生しない。しかしながら、先に述べ
たように、電子放射領域が拡大し、電子ビームスポット
が広がるという問題がある。
【0010】従って、本発明の目的は、基体に形成され
た電子放射物質層の中心と第1グリッドに設けられた開
口部の中心を正確に一致させ得る電子銃用カソード構造
体の作製方法、及びかかる作製方法によって作製された
電子銃用カソードを提供することにある。
た電子放射物質層の中心と第1グリッドに設けられた開
口部の中心を正確に一致させ得る電子銃用カソード構造
体の作製方法、及びかかる作製方法によって作製された
電子銃用カソードを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、基体及び
この基体の所定の領域に形成された電子放射物質層から
成る電子銃用カソード、並びに第1グリッドから構成さ
れた電子銃用カソード構造体の作製方法であって、
(イ)基体の電子放射物質層形成予定領域の上方に第1
グリッドに設けられた開口部が配置されるように、電子
銃用カソードと第1グリッドとを組み立てる工程と、
(ロ)開口部を有するマスクを、第1グリッドに設けら
れた開口部の中心とマスクに設けられた開口部の中心と
が一致するように、第1グリッドの上に配置する工程
と、(ハ)マスクに設けられた開口部によって規制され
た状態で、基体の電子放射物質層形成予定領域に電子放
射物質層を形成する工程、から成ることを特徴とする本
発明の電子銃用カソード構造体の作製方法によって達成
することができる。
この基体の所定の領域に形成された電子放射物質層から
成る電子銃用カソード、並びに第1グリッドから構成さ
れた電子銃用カソード構造体の作製方法であって、
(イ)基体の電子放射物質層形成予定領域の上方に第1
グリッドに設けられた開口部が配置されるように、電子
銃用カソードと第1グリッドとを組み立てる工程と、
(ロ)開口部を有するマスクを、第1グリッドに設けら
れた開口部の中心とマスクに設けられた開口部の中心と
が一致するように、第1グリッドの上に配置する工程
と、(ハ)マスクに設けられた開口部によって規制され
た状態で、基体の電子放射物質層形成予定領域に電子放
射物質層を形成する工程、から成ることを特徴とする本
発明の電子銃用カソード構造体の作製方法によって達成
することができる。
【0012】本発明の電子銃用カソード構造体の作製方
法においては、電子放射物質の吹き付け、あるいは又、
金属材料の蒸着によって、電子放射物質層を基体の電子
放射物質層形成予定領域に形成することができる。
法においては、電子放射物質の吹き付け、あるいは又、
金属材料の蒸着によって、電子放射物質層を基体の電子
放射物質層形成予定領域に形成することができる。
【0013】本発明の電子銃用カソードは、基体、及び
この基体の所定の領域に形成された電子放射物質層から
成ることを特徴とする。
この基体の所定の領域に形成された電子放射物質層から
成ることを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明においては、第1グリッドに設けられた
開口部の中心とマスクに設けられた開口部の中心とが一
致するように、マスクを第1グリッドの上に配置した状
態で、基体の電子放射物質層形成予定領域に電子放射物
質層を形成するので、電子放射物質層の中心と第1グリ
ッドの開口部の中心とを簡単に且つ正確に一致させるこ
とができる。
開口部の中心とマスクに設けられた開口部の中心とが一
致するように、マスクを第1グリッドの上に配置した状
態で、基体の電子放射物質層形成予定領域に電子放射物
質層を形成するので、電子放射物質層の中心と第1グリ
ッドの開口部の中心とを簡単に且つ正確に一致させるこ
とができる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して、好ましい実施例に基
づき本発明を説明する。
づき本発明を説明する。
【0016】(実施例1)実施例1の電子銃用カソード
は、基体、及びこの基体の所定の領域に形成された電子
放射物質層から成る。また、実施例1の電子銃用カソー
ド構造体の作製方法においては、電子放射物質の吹き付
けによって、電子放射物質層を基体の電子放射物質層形
成予定領域に形成する。以下、図1〜図4を参照して、
実施例1を説明する。
は、基体、及びこの基体の所定の領域に形成された電子
放射物質層から成る。また、実施例1の電子銃用カソー
ド構造体の作製方法においては、電子放射物質の吹き付
けによって、電子放射物質層を基体の電子放射物質層形
成予定領域に形成する。以下、図1〜図4を参照して、
実施例1を説明する。
【0017】[工程−100]先ず、基体10の電子放
射物質層形成予定領域10Bの上方に第1グリッド30
に設けられた開口部32が配置されるように、電子銃用
カソードと第1グリッド30とを組み立てる(図1参
照)。
射物質層形成予定領域10Bの上方に第1グリッド30
に設けられた開口部32が配置されるように、電子銃用
カソードと第1グリッド30とを組み立てる(図1参
照)。
【0018】そのために、先ず、電子銃用カソードを組
み立てる。電子銃用カソードは、図1に模式的な一部断
面図を示すように、スリーブキャップ状の金属製の基体
10から成る。基体10の底部には円筒形のスリーブ2
0が取り付けられており、このスリーブ20の基部の直
径は頂部の直径よりも大きい。スリーブ20の基部外面
とスリーブ支持部材22の内面との摩擦によって、スリ
ーブ20とスリーブ支持部材22とを嵌合させること
で、スリーブ20の基部にスリーブ支持部材22を取り
付ける。スリーブ20の内側には、後にヒーター26を
配設する。
み立てる。電子銃用カソードは、図1に模式的な一部断
面図を示すように、スリーブキャップ状の金属製の基体
10から成る。基体10の底部には円筒形のスリーブ2
0が取り付けられており、このスリーブ20の基部の直
径は頂部の直径よりも大きい。スリーブ20の基部外面
とスリーブ支持部材22の内面との摩擦によって、スリ
ーブ20とスリーブ支持部材22とを嵌合させること
で、スリーブ20の基部にスリーブ支持部材22を取り
付ける。スリーブ20の内側には、後にヒーター26を
配設する。
【0019】スリーブ支持部材22を支持体24に取り
付ける。更に、開口部32が設けられた第1グリッド3
0を支持体24に取り付ける。この場合、基体10の頂
面10A上の電子放射物質層形成予定領域10Bの上方
に第1グリッド30に設けられた開口部32が配置され
るように、電子銃用カソードと第1グリッド30とを組
み立てる。尚、電子銃用カソードと第1グリッド30と
の組立方法は、このような方法以外で行ってもよい。
付ける。更に、開口部32が設けられた第1グリッド3
0を支持体24に取り付ける。この場合、基体10の頂
面10A上の電子放射物質層形成予定領域10Bの上方
に第1グリッド30に設けられた開口部32が配置され
るように、電子銃用カソードと第1グリッド30とを組
み立てる。尚、電子銃用カソードと第1グリッド30と
の組立方法は、このような方法以外で行ってもよい。
【0020】[工程−110]次に、開口部42を有す
るマスク40を、第1グリッド30に設けられた開口部
32の中心とマスク40に設けられた開口部42の中心
とが一致するように、第1グリッド30の上に配置する
(図2参照)。具体的には、例えば第1グリッドの一部
に位置決め用の穴34を予め設けておき、マスク40に
設けられた突起部44を位置決め用の穴34に挿入す
る。尚、マスク40は、図2に示すように第1グリッド
30上に配置してもよいし、マスク40と第1グリッド
30との間に隙間があってもよい。マスク40に設けら
れた開口部42の径は、第1グリッド30に設けられた
開口部32の径よりも小さい。
るマスク40を、第1グリッド30に設けられた開口部
32の中心とマスク40に設けられた開口部42の中心
とが一致するように、第1グリッド30の上に配置する
(図2参照)。具体的には、例えば第1グリッドの一部
に位置決め用の穴34を予め設けておき、マスク40に
設けられた突起部44を位置決め用の穴34に挿入す
る。尚、マスク40は、図2に示すように第1グリッド
30上に配置してもよいし、マスク40と第1グリッド
30との間に隙間があってもよい。マスク40に設けら
れた開口部42の径は、第1グリッド30に設けられた
開口部32の径よりも小さい。
【0021】[工程−120]次いで、マスク40に設
けられた開口部42によって規制された状態で、基体1
0の頂面10A上の電子放射物質層形成予定領域10B
に電子放射物質層12を形成する(図3参照)。具体的
には、電子放射物質をスプレーガン等によってマスク4
0に吹き付ける。マスク40に吹き付けられた電子放射
物質の一部はマスク40上に付着する。また、マスク4
0に設けられた開口部42を通過した電子放射物質は、
基体10の頂面10A上の電子放射物質層形成予定領域
10Bに堆積する。これによって、電子放射物質層12
が電子放射物質層形成予定領域10Bに正確に且つ所望
の形状にて形成され、電子放射物質層12の中心と第1
グリッド30の開口部32の中心とは正確に一致する。
最後にマスク40を取り除く(図4参照)。こうして作
製された本発明の電子銃用カソードは、図4に示すよう
に、基体10及びこの基体10の所定の領域10Bに形
成された電子放射物質層12から成り、従来の電子銃用
カソードのように、電子放射物質層12が基体10の頂
面10Aの全面に形成されてはいない。
けられた開口部42によって規制された状態で、基体1
0の頂面10A上の電子放射物質層形成予定領域10B
に電子放射物質層12を形成する(図3参照)。具体的
には、電子放射物質をスプレーガン等によってマスク4
0に吹き付ける。マスク40に吹き付けられた電子放射
物質の一部はマスク40上に付着する。また、マスク4
0に設けられた開口部42を通過した電子放射物質は、
基体10の頂面10A上の電子放射物質層形成予定領域
10Bに堆積する。これによって、電子放射物質層12
が電子放射物質層形成予定領域10Bに正確に且つ所望
の形状にて形成され、電子放射物質層12の中心と第1
グリッド30の開口部32の中心とは正確に一致する。
最後にマスク40を取り除く(図4参照)。こうして作
製された本発明の電子銃用カソードは、図4に示すよう
に、基体10及びこの基体10の所定の領域10Bに形
成された電子放射物質層12から成り、従来の電子銃用
カソードのように、電子放射物質層12が基体10の頂
面10Aの全面に形成されてはいない。
【0022】(実施例2)実施例2の電子銃用カソード
は、所謂含浸型カソードである。実施例2の電子銃用カ
ソード構造体の作製方法においては、実施例1の[工程
−120]と異なり、金属材料の蒸着によって、電子放
射物質層を基体の電子放射物質層形成予定領域に形成す
る。
は、所謂含浸型カソードである。実施例2の電子銃用カ
ソード構造体の作製方法においては、実施例1の[工程
−120]と異なり、金属材料の蒸着によって、電子放
射物質層を基体の電子放射物質層形成予定領域に形成す
る。
【0023】[工程−200]先ず、基体10の電子放
射物質層形成予定領域10Bの上方に第1グリッド30
に設けられた開口部32が配置されるように、電子銃用
カソードと第1グリッド30とを組み立てる(図5参
照)。
射物質層形成予定領域10Bの上方に第1グリッド30
に設けられた開口部32が配置されるように、電子銃用
カソードと第1グリッド30とを組み立てる(図5参
照)。
【0024】そのために、先ず、電子銃用カソードを組
み立てる。電子銃用カソードは、図5に模式的な一部断
面図を示すように、スリーブキャップ状の金属製の基体
10から構成される。基体10に設けられた凹部10C
には、電子放射物質を含んだタングステンペレット18
が納められている。このタングステンペレットは、例え
ば(Ba,Ca,Sr)Coから成る電子放射物質をタ
ングステンから成るペレットに含浸させることによって
作製することができる。
み立てる。電子銃用カソードは、図5に模式的な一部断
面図を示すように、スリーブキャップ状の金属製の基体
10から構成される。基体10に設けられた凹部10C
には、電子放射物質を含んだタングステンペレット18
が納められている。このタングステンペレットは、例え
ば(Ba,Ca,Sr)Coから成る電子放射物質をタ
ングステンから成るペレットに含浸させることによって
作製することができる。
【0025】基体10の底部には円筒形のスリーブ20
が取り付けられている。このスリーブ20の基部の直径
は頂部の直径よりも大きく、スリーブ20の基部にはス
リーブ支持部材22が取り付けられている。スリーブ2
0の基部外面とスリーブ支持部材22の内面との摩擦に
よって、スリーブ20とスリーブ支持部材22とを嵌合
させる。スリーブ20の内側には、後にヒーター26を
配設する。
が取り付けられている。このスリーブ20の基部の直径
は頂部の直径よりも大きく、スリーブ20の基部にはス
リーブ支持部材22が取り付けられている。スリーブ2
0の基部外面とスリーブ支持部材22の内面との摩擦に
よって、スリーブ20とスリーブ支持部材22とを嵌合
させる。スリーブ20の内側には、後にヒーター26を
配設する。
【0026】スリーブ支持部材22を支持体24に取り
付ける。更に、開口部32が設けられた第1グリッド3
0を支持体24に取り付ける。この場合、基体10の電
子放射物質層形成予定領域10Bの上方に第1グリッド
30に設けられた開口部32が配置されるように、電子
銃用カソードと第1グリッド30とを組み立てる。尚、
電子銃用カソードと第1グリッド30との組立方法は、
このような方法以外で行ってもよい。
付ける。更に、開口部32が設けられた第1グリッド3
0を支持体24に取り付ける。この場合、基体10の電
子放射物質層形成予定領域10Bの上方に第1グリッド
30に設けられた開口部32が配置されるように、電子
銃用カソードと第1グリッド30とを組み立てる。尚、
電子銃用カソードと第1グリッド30との組立方法は、
このような方法以外で行ってもよい。
【0027】[工程−210]次に、開口部40を有す
るマスク40を、第1グリッド30に設けられた開口部
32の中心とマスク40に設けられた開口部42の中心
とが一致するように、第1グリッド30の上に配置する
(図6参照)。この工程は、実施例1の[工程−11
0]と同様とすることができ、詳細な説明は省略する。
るマスク40を、第1グリッド30に設けられた開口部
32の中心とマスク40に設けられた開口部42の中心
とが一致するように、第1グリッド30の上に配置する
(図6参照)。この工程は、実施例1の[工程−11
0]と同様とすることができ、詳細な説明は省略する。
【0028】[工程−220]次いで、マスク40に設
けられた開口部42によって規制された状態で、電子放
射物質層12を基体10の電子放射物質層形成予定領域
10Bに形成する。具体的には、電子放射物質の仕事関
数を低下させて電子放射特性を増加させる働きのある、
Os、Ru、Re、In、Sc等の金属をイオンスパッ
タ法等の蒸着法によって、基体10の電子放射物質層形
成予定領域10Bに堆積させて、電子放射物質層12を
形成する。具体的には、タングステンペレット18の一
部分上に金属材料を蒸着して金属層12Aを形成し、こ
れによって、タングステンペレット18の一部分に電子
放射物質層12を形成する(図7参照)。
けられた開口部42によって規制された状態で、電子放
射物質層12を基体10の電子放射物質層形成予定領域
10Bに形成する。具体的には、電子放射物質の仕事関
数を低下させて電子放射特性を増加させる働きのある、
Os、Ru、Re、In、Sc等の金属をイオンスパッ
タ法等の蒸着法によって、基体10の電子放射物質層形
成予定領域10Bに堆積させて、電子放射物質層12を
形成する。具体的には、タングステンペレット18の一
部分上に金属材料を蒸着して金属層12Aを形成し、こ
れによって、タングステンペレット18の一部分に電子
放射物質層12を形成する(図7参照)。
【0029】蒸着法によって形成された金属粒子の一部
はマスク40上に付着する。また、マスク40に設けら
れた開口部42を通過した金属粒子は、基体10の電子
放射物質層形成予定領域10Bに堆積する。これによっ
て、電子放射物質層12が電子放射物質層形成予定領域
10Bに正確に且つ所望の形状にて形成され、電子放射
物質層12の中心と第1グリッド30の開口部32の中
心とは正確に一致する。最後にマスク40を取り除く
(図8参照)。こうして作製された実施例2における本
発明の電子銃用カソードも、図8に示すように、基体1
0及びこの基体10の所定の領域10Bに形成された電
子放射物質層12から成り、従来の電子銃用カソードの
ように、基体10の頂面の広い領域から電子が放射され
ることがない。
はマスク40上に付着する。また、マスク40に設けら
れた開口部42を通過した金属粒子は、基体10の電子
放射物質層形成予定領域10Bに堆積する。これによっ
て、電子放射物質層12が電子放射物質層形成予定領域
10Bに正確に且つ所望の形状にて形成され、電子放射
物質層12の中心と第1グリッド30の開口部32の中
心とは正確に一致する。最後にマスク40を取り除く
(図8参照)。こうして作製された実施例2における本
発明の電子銃用カソードも、図8に示すように、基体1
0及びこの基体10の所定の領域10Bに形成された電
子放射物質層12から成り、従来の電子銃用カソードの
ように、基体10の頂面の広い領域から電子が放射され
ることがない。
【0030】
【発明の効果】本発明においては、電子放射領域を制限
した電子銃用カソードの中心と第1グリッドの開口部の
中心とが簡単に且つ正確に位置決めされる。その結果、
カソードプリフォーカスレンズ部の電子レンズ特性を損
なうことなく、電子銃用カソード構造体の特性を十分に
引き出すことができる。
した電子銃用カソードの中心と第1グリッドの開口部の
中心とが簡単に且つ正確に位置決めされる。その結果、
カソードプリフォーカスレンズ部の電子レンズ特性を損
なうことなく、電子銃用カソード構造体の特性を十分に
引き出すことができる。
【図1】実施例1の電子銃用カソード構造体の作製方法
の工程を説明するための、電子銃用カソード構造体の模
式的な断面図である。
の工程を説明するための、電子銃用カソード構造体の模
式的な断面図である。
【図2】図1に引き続き、実施例1の電子銃用カソード
構造体の作製方法の工程を説明するための、電子銃用カ
ソード構造体の模式的な断面図である。
構造体の作製方法の工程を説明するための、電子銃用カ
ソード構造体の模式的な断面図である。
【図3】図2に引き続き、実施例1の電子銃用カソード
構造体の作製方法の工程を説明するための、電子銃用カ
ソード構造体の模式的な断面図である。
構造体の作製方法の工程を説明するための、電子銃用カ
ソード構造体の模式的な断面図である。
【図4】実施例1の電子銃用カソード構造体の模式的な
断面図である。
断面図である。
【図5】実施例2の電子銃用カソード構造体の作製方法
の工程を説明するための、電子銃用カソード構造体の模
式的な断面図である。
の工程を説明するための、電子銃用カソード構造体の模
式的な断面図である。
【図6】図5に引き続き、実施例2の電子銃用カソード
構造体の作製方法の工程を説明するための、電子銃用カ
ソード構造体の模式的な断面図である。
構造体の作製方法の工程を説明するための、電子銃用カ
ソード構造体の模式的な断面図である。
【図7】図6に引き続き、実施例2の電子銃用カソード
構造体の作製方法の工程を説明するための、電子銃用カ
ソード構造体の模式的な断面図である。
構造体の作製方法の工程を説明するための、電子銃用カ
ソード構造体の模式的な断面図である。
【図8】実施例2の電子銃用カソード構造体の模式的な
断面図である。
断面図である。
【図9】従来の電子銃用カソード構造体の模式的な一部
断面図である。
断面図である。
【図10】電子銃用カソードにおける電子放射領域が制
限された電子銃用カソード構造体の模式的な一部断面図
である。
限された電子銃用カソード構造体の模式的な一部断面図
である。
10 基体 12 電子放射物質層 12A 金属層 14 スリーブキャップ 16 スリーブキャップの開口部 18 タングステンペレット 20 スリーブ 22 スリーブ支持部材 24 支持体 26 ヒーター 30 第1グリッド 32 第1グリッドの開口部 34 位置決め用の穴 40 マスク 42 マスクの開口部 44 マスクに設けられた突起部
Claims (4)
- 【請求項1】基体及び該基体の所定の領域に形成された
電子放射物質層から成る電子銃用カソード、並びに第1
グリッドから構成された電子銃用カソード構造体の作製
方法であって、 (イ)基体の電子放射物質層形成予定領域の上方に第1
グリッドに設けられた開口部が配置されるように、電子
銃用カソードと第1グリッドとを組み立てる工程と、 (ロ)開口部を有するマスクを、第1グリッドに設けら
れた開口部の中心とマスクに設けられた開口部の中心と
が一致するように、第1グリッドの上に配置する工程
と、 (ハ)該マスクに設けられた開口部によって規制された
状態で、基体の電子放射物質層形成予定領域に電子放射
物質層を形成する工程、から成ることを特徴とする電子
銃用カソード構造体の作製方法。 - 【請求項2】電子放射物質の吹き付けによって、電子放
射物質層を基体の電子放射物質層形成予定領域に形成す
ることを特徴とする請求項1に記載の電子銃用カソード
構造体の作製方法。 - 【請求項3】金属材料の蒸着によって、電子放射物質層
を基体の電子放射物質層形成予定領域に形成することを
特徴とする請求項1に記載の電子銃用カソード構造体の
作製方法。 - 【請求項4】基体、及び該基体の所定の領域に形成され
た電子放射物質層から成る電子銃用カソード。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19778593A JPH0729490A (ja) | 1993-07-15 | 1993-07-15 | 電子銃用カソード構造体の作製方法及び電子銃用カソード |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19778593A JPH0729490A (ja) | 1993-07-15 | 1993-07-15 | 電子銃用カソード構造体の作製方法及び電子銃用カソード |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0729490A true JPH0729490A (ja) | 1995-01-31 |
Family
ID=16380318
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19778593A Pending JPH0729490A (ja) | 1993-07-15 | 1993-07-15 | 電子銃用カソード構造体の作製方法及び電子銃用カソード |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0729490A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| SG81910A1 (en) * | 1996-01-19 | 2001-07-24 | Sony Corp | Method of manufacturing electron gun for cathode ray tube and cathode assembly |
-
1993
- 1993-07-15 JP JP19778593A patent/JPH0729490A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| SG81910A1 (en) * | 1996-01-19 | 2001-07-24 | Sony Corp | Method of manufacturing electron gun for cathode ray tube and cathode assembly |
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