JPH07294991A - 振れ防止装置 - Google Patents

振れ防止装置

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JPH07294991A
JPH07294991A JP6090324A JP9032494A JPH07294991A JP H07294991 A JPH07294991 A JP H07294991A JP 6090324 A JP6090324 A JP 6090324A JP 9032494 A JP9032494 A JP 9032494A JP H07294991 A JPH07294991 A JP H07294991A
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JP
Japan
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shake
optical system
lens
shake prevention
prevention
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JP6090324A
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Yoshio Imura
好男 井村
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 簡単かつ安価な構造により、振れ防止レンズの駆動方向
による負荷の変動を少なくするとともに、振れ防止レン
ズを適切かつ確実に保持する振れ防止装置を得ることを
目的とする。像ぶれを防止するために可動される振れ防
止光学系と、振れ防止光学系を駆動するための駆動力を
発生する駆動力発生装置と、駆動力発生装置の駆動力か
ら振れ防止光学系を移動するための移動量を発生する移
動量発生機構部と、振れ防止光学系を移動量発生機構部
に付勢する付勢機構部とを有し、付勢機構部は振れ防止
光学系の重量の1.5倍から5倍の範囲の付勢力で振れ
防止光学系を前記移動量発生機構部に付勢する構成とし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラ等において手振
れ等による像振れを防止するために用いて好適な振れ防
止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近のカメラは、自動露出機構、オート
フォーカス機構等を始めとする各部において電子化が著
しく、高度に自動化されている。しかし、この種のカメ
ラにおいて自動化への試みとして不充分なところとし
て、手持ち撮影時等において生じ易い手振れ等による像
振れに対しての対策がある。
【0003】このため、この種のカメラにおいて、カメ
ラ揺れ、特にカメラが振動したり、傾いたりすることに
よって生じる像振れを防止しようとして、カメラの揺れ
状況を振れ検出手段によって検出し、その検出結果に応
じて撮影レンズ系(主光学系)またはその一部の光学系
を、振れ防止光学系(振れ防止レンズ)とし、これを光
軸に直交する方向にシフト移動させるといった構成をも
つ振れ防止装置が、従来から知られている。
【0004】すなわち、このような振れ防止機能をもつ
カメラでは、撮影レンズ系の少なくとも一部を構成する
振れ防止光学系(以下、振れ防止レンズという)を可動
可能に支持し、この振れ防止レンズを主光学系の光軸に
対し直交する面内において振れを吸収する方向に移動さ
せることにより、振れによる結像位置のずれを補正し、
像振れを解消しようとするものであった。
【0005】そして、このような振れ防止装置におい
て、振れ防止レンズをシフト移動させるための駆動機構
として、たとえば特開平3−110530号公報等に開
示されるような機構部が提案されている。この従来例で
は、振れ防止レンズのレンズ枠を、光軸に直交する方向
に移動可能に保持するとともに、レンズ枠に駆動手段
(モータ、ギヤ列、レバーまたはねじ軸、ボールおよび
V字溝等による)からの駆動力を押圧力および引張力と
して伝達する連結手段(ロッド部材や駆動軸による)を
介して作用させることにより、振れ防止レンズを直接駆
動して移動させる構造となっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな従来の振れ防止装置において、振れ防止レンズを振
れ状況に合わせて駆動制御するにあたっては、振れ防止
レンズを高速かつ高精度に駆動することが望まれる。こ
のためには、振れ防止レンズを駆動する際の負荷の駆動
方向による変動を少なくする必要があり、振れ防止レン
ズを適切かつ確実に保持しなければならない。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、簡単かつ安価な構造により、振れ防止レン
ズの駆動方向による負荷の変動を少なくするとともに、
振れ防止レンズを適切かつ確実に保持する振れ防止装置
を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、像ぶれを防止するために可動される振れ
防止光学系と、前記振れ防止光学系を駆動するための駆
動力を発生する駆動力発生装置と、前記駆動力発生装置
の駆動力から前記振れ防止光学系を移動するための移動
量を発生する移動量発生機構部と、前記振れ防止光学系
を前記移動量発生機構部に付勢する付勢機構部とを有
し、前記付勢機構部は前記振れ防止光学系の重量の1.
5倍から5倍の範囲の付勢力で該振れ防止光学系を前記
移動量発生機構部に付勢する構成とした。
【0009】
【作用】本発明によれば、振れ防止光学系を振れ防止光
学系の重量の1.5倍から5倍の範囲の付勢力で、移動
量発生機構部に付勢する構成としたことで、振れ防止レ
ンズを支えるバネの力を適切な大きさとすることがで
き、確実に振れ防止レンズを支持することができ、しか
も振れ防止レンズをあらゆる方向に駆動する際でも正確
に振れ防止ができる。
【0010】
【実施例】図1ないし図7は本発明に係る振れ防止装置
の一実施例を示すものであり、これらの図において、ま
ず、本発明を適用して好適なレンズシャッタ付き撮影レ
ンズ系を有するカメラの概略構成を、図7を用いて簡単
に説明する。すなわち、全体を符号1で示すカメラにお
いて主光学系である撮影レンズ系2は、第1のレンズ群
4と、前、後レンズ群7,8による第2のレンズ群9
と、第3のレンズ群11とを備え、ズームレンズとして
構成されている。
【0011】ここで、第1のレンズ群4は、三枚のレン
ズ4a,4b,4cがレンズ枠3に保持されることによ
り構成されている。第2のレンズ群9は、三枚、四枚の
レンズ7a,7b,7c;8a,8b,8c,8dがレ
ンズ枠5,6に保持されることにより合計七枚のレンズ
から構成されている。第3のレンズ群11は、三枚のレ
ンズ11a,11b,11cがレンズ枠10に保持され
ることにより構成されている。
【0012】また、図中12はレンズシャッタで、上述
した第2のレンズ群9の前、後レンズ群7,8間に介在
して設けられ、シャッタ幕13,14とこれを駆動する
駆動部15等から構成されている。なお、この駆動部1
5は、第2のレンズ群9において前レンズ群7のレンズ
枠5の外周部等に配設され、またシャッタ幕13,14
は、後述する像振れ防止レンズとして機能する後レンズ
群8の直前に配置される。
【0013】さらに、図中16は上述した撮影レンズ系
2を構成する第1、第2および第3のレンズ群4,9,
11によって被写体像が結像されるフィルムによる結像
面で、また図中Iは撮影レンズ系2の光軸である。そし
て、本実施例によれば、上述したような三群のレンズ群
4,9,11を有する撮影レンズ系2において、第2の
レンズ群9の後レンズ群8を、像振れ防止レンズとして
光軸Iと直交する方向にシフトさせることにより、図
1、図3〜図5に示したような像振れ防止機構部20を
用い、結像面16に結ばれる像を像振れ状態に応じて移
動させるように構成されている。
【0014】このような像振れ防止機構部20は、図
1、図3〜図5、さらに図7から明らかなように、第2
のレンズ群9における後レンズ群8の外周側空間内にレ
ンズシャッタ12側の基板21をベース部材として利用
して設けられている。このような像振れ防止機構部20
において、前記第2のレンズ群9における後レンズ群8
(以下、振れ防止レンズ8という)は、図1、図3〜図
5から明らかなように、レンズ枠6内に固定して保持さ
れている。
【0015】また、このレンズ枠6の外周部で基板21
の開口部21a部分に対向する部分には、フランジ部6
aが設けられている。そして、これらフランジ部6aと
基板開口部21aの対向する部分には、図1および図5
から明らかなように、リテーナ部材68の貫通穴によっ
て位置決め保持されるボール70,71,72,73を
受けるための焼き入れ鋼等の高硬度材料からなる受け部
材67,69が付設されている。前記ボール70,7
1,72,73は、これらの受け部材67,69によっ
て挾み込まれた状態で保持され、これによりレンズ枠6
は、フランジ部6a、受け部材67、ボール70〜73
を介して前記基板21の開口部21aに対し移動可能な
状態となっている。
【0016】すなわち、リテーナ部材68には、ボール
70,71,72,73が内部で回転自在に保持される
貫通穴が、周方向に等配して形成されている。また、レ
ンズ枠6は、その外周部の一部に設けた腕部6f,6g
と基板21との間にばね51,52が掛け渡されてお
り、これにより前記受け部材67,69がボール70〜
73に常時当接するようになっている。
【0017】このような構造では、振れ防止レンズ8
は、光軸Iに直交する平面内において低負荷で移動可能
に支持されており、しかもばね51,52によって常時
付勢されているため、倒れを生じて光学性能を劣化させ
るといった問題は生じない。なお、図5ではボール7
0,71を二個所にしか図示していないが、基板21の
開口部21a回りに、フランジ部6aとの間に、図1に
示すようにボール72,73を含めて四個所に配置する
とよい。
【0018】図1中30,31は前記像振れ防止レンズ
8をx軸方向およびy軸方向に移動させるための駆動手
段となるx軸用およびy軸用のDCモータ(図中Mx,
Myを付している)で、基板21側に付設して固定され
ている。また、32,33はこれらのモータ30,31
から駆動力を伝達するギヤ32a,32b,32c,3
2d;33a,33b,33c,33dからなる回転伝
達用のギヤ列で、その回転は、第1、第2の軸34,3
5に伝達される。これら第1、第2の軸34,35は、
基板21に設けられた軸受部21b,21cまたは21
d,21eに、x軸方向またはy軸方向に延在して回動
可能に軸支されている。
【0019】なお、上述したモータ30,31からの回
転を伝達するギヤ列32,33を構成するギヤ32b,
32c;33b,33cは、それぞれ基板21上に回動
可能に固定されるとともに、ギヤ32d,33dは軸3
4,35と一体に回転可能に構成されている。36,3
7はx軸側およびy軸側の可動部材で、それぞれに設け
られているめねじ部36a,37aが前記軸34,35
のおねじ部34a,35aに螺合しており、これによる
送りねじ機構によって可動部材36,37を介してレン
ズ枠6をx軸、y軸方向に移動させるための移動量発生
機構部が構成されている。
【0020】さらに、これら各可動部材36,37に
は、めねじ部36a,37aに隣接してガイド部材5
5,56が固定されている。これらのガイド部材55,
56は、図3から明らかなように、基板21の軸受部2
1b,21dまたは21c,21eに軸34,35と平
行して固定されたガイド軸57,58にガイドされてい
る。そして、可動部材36,37は、各モータ30,3
1によりそれぞれx軸方向、y軸方向に可動される。
【0021】また、レンズ枠6のフランジ部6aには、
図1や図4から明らかなように、ローラ59,60,6
1,62がローラ軸63,64,65,66によって回
動自由に取付けられている。さらに、レンズ枠6のロー
ラ59,60の反対側のばね掛け部6b、ローラ61,
62の反対側のばね掛け部6cと基板21との間には、
図1および図4に示されるように、各ばね53,54が
それぞれの可動部材36,37の可動方向のx軸方向、
y軸方向と略同一方向に掛け渡されている。
【0022】そして、ローラ59,60および61,6
2は、それぞれ可動部材36,37の両方の先端におい
て断面形状が略L字型をした当接部36b,36cまた
は37b,37cに、ばね53,54の付勢力によって
当接している。したがって、上述した振れ防止レンズ8
は、x軸側のモータ30によって可動部材36の可動方
向(x軸方向)に追従してシフトするが、y軸方向には
自由となる。また、この振れ防止レンズ8は、同様にy
軸側のモータ31によって可動部材37の可動方向(y
軸方向)に追従してシフトするが、x軸方向には自由と
なる。このことから、この振れ防止レンズ8は、基板2
1の開口部21aの内部において全ての方向にシフト可
能となる。
【0023】また、ばね53,54によってレンズ枠6
を可動部材36,37の可動方向であるx軸方向、y軸
方向と略同一方向に付勢することにより、レンズ枠6と
可動部材36,37は常に当接した状態となっており、
これにより可動部材36,37の動きをレンズ枠6に確
実に伝えることができる。さらに、ばね53,54の付
勢力により、軸34,35のスラスト方向でのがた、軸
34,35のおねじ部34a,35aと可動部材36,
37のめねじ部36a,37aの螺合部分でのがたを、
それぞれの付勢方向に常に取ることができる。したがっ
て、それぞれのモータ30,31の駆動力を正確かつ確
実に振れ防止レンズ8に伝えることができる。
【0024】また、ギヤ32d,33dの小ギヤには、
図1および図2の(a),(b)から明らかなように、
それぞれ制限ギヤ80x,80yが噛合されている。そ
して、これらの制限ギヤ80x,80yは、基板21の
ギヤ軸受部21f,21hに回動可能に軸支されてい
る。これらの制限ギヤ80x,80yは、制限手段とし
て本発明を特徴づける部分であり、その働きを図2の
(a),(b)を用いて以下に説明する。
【0025】ここで、図2の(a)は図1中矢視IIaに
相当し、x軸のギヤ32dと制限ギヤ80xとの関係を
示す。また、同図の(b)は図1矢視IIbに相当し、y
軸のギヤ33dと制限ギヤ80yとの関係を示す。これ
らの制限ギヤ80x,80yの裏面側(図1中可動部材
36,37側)には、略C字形を呈する溝80xa,8
0yaが形成されている。そして、これらの溝80x
a,80ya内部でギヤ32d,33dと略反対側部分
に、ギヤ軸受け部21f,21hから突設した凸部21
g,21iが臨んでいる。
【0026】したがって、これらの制限ギヤ80x,8
0yは、それぞれ両方向に180度回転しないところ
で、制限ギヤ80x,80yのリブ部80xb,80y
bが凸部21g,21iに当接し回転を機械的に制限す
ることになる。ここで、図2の(a),(b)に示すよ
うに、凸部21g,21iが制限ギヤ80x,80yの
溝80xa,80yaの中央に位置した状態で、振れ防
止レンズ8がセンタの位置(振れ防止レンズ8の光軸と
光軸Iとが一致した位置)とし、振れ防止レンズ8のシ
フト量と制限ギヤ80x,80yの回転角を合わせるよ
うに構成することで、振れ防止レンズ8のシフト量を所
定範囲内で制限することができる。この時、上述した制
限手段によって回転が制限されると、モータ30,31
が停止され、その状態が一定時間維持されることによ
り、電源をOFF状態とするような制御を行なうとよ
い。
【0027】また、このような構成では、制限ギヤ80
x,80yの回転を機械的に制限していることから、電
気制御系において暴走問題等を生じた場合において効果
的である。ここで、このような防止レンズ8の位置およ
び速度の検出方法について、以下に説明する。
【0028】すなわち、図1および図6に示したギヤ3
2a,33aと一体に設けられ、かつ周縁部に多数の孔
を等間隔に設けている孔付き円板40x,40yと、そ
の周縁部を挾み込んで基板21側に設けられているフォ
トインタラプタ41x,41yとによって、円板40
x.40y側の孔の数をパルス信号として検出し、これ
をカウントするようになっている。
【0029】このような位置検出は、図2の(a),
(b)において、たとえばギヤ32d,33dを矢印
「−」方向に回転すると、振れ防止レンズ8は図1の左
下方向にシフトし制限位置に達する。この位置を原点と
してフォトインタラプタ41x,41yでパルスをカウ
ントすることにより位置を検出する。なお、速度は、パ
ルスの速さを検出することにより行なう。
【0030】したがって、孔付き円板40x,40yと
フォトインタラプタ41x,41yとで構成されるエン
コーダをモータ30,31の出力軸部に設け、減速ギヤ
列を介して制限ギヤ80x,80yを設けているため、
制限ギヤ80x,80yの作動制限位置および作動角度
を高分解能に検出できる。さらに、制限ギヤ80x,8
0yの作動回転角度を360度より小さい角度とするこ
とにより、それぞれ一つの制限ギヤで振れ防止レンズ8
のシフト範囲を所定範囲に制限できる。
【0031】また、振れ防止レンズ8は制限ギヤ80
x,80yとは別に、移動量発生機構である送りねじ機
構を介して駆動しているので、振れ防止レンズ8に直接
負荷を与えることなく、かつ高精度に振れ防止レンズ8
を所定範囲に制限できる。このような構成では、モータ
30,31からレンズ枠6に至る駆動力伝達機構部にお
いて、減速ギヤ系32,33の軸34,35やその軸受
部、さらに制限ギヤ80x,80yの軸や軸受部への作
用力を必要最小限とし、無用ながた付きや経時的な摩耗
問題を防止できる。さらに、このように制限ギヤ80
x,80yを設け、その一回転以内の回転で回転を制限
するように構成すると、減速ギヤ列32,33でのギヤ
比や送りねじ機構(移動量発生機構部)でのリード角の
自由度を増大させ得るという利点を奏する。
【0032】なお、この実施例では、モータ30,31
の駆動力をねじ機構を介して可動部材36,37に伝達
する機構としたが、ねじ機構のみならず回転運動を直線
運動に変換する機構であって、たとえばカム機構、レバ
ー、ベルト等を用いた機構も適用できることは言うまで
もない。また、上述した実施例では、制限手段としての
制限ギヤ80x,80yを、駆動力伝達機構部において
減速ギヤ列32,33の最終ギヤ32d,33d部分に
噛合させた場合を例示したが、ギヤ列のいずれの位置に
結合してもよいことは勿論である。この場合、ギヤ列の
最終近くのギヤに結合すると、減速ギヤ比等の観点から
は有利である。
【0033】以上の構成による像振れ防止機構部20に
よれば、前述した図7における第2のレンズ群9の後レ
ンズ群(振れ防止レンズ)8を、レンズ光軸Iに対し直
交する方向においてシフトさせることで、結像面16に
結ばれる像を、所要の状態で移動させ、結果として像振
れを防止し得るものである。また、上述した像振れ防止
機構部20によれば、比較的体積の大きいDCモータ3
0,31を、その長手方向が前記撮影レンズ群2の光軸
Iに対して直交した位置関係となるように配置させるこ
とが可能で、図3および図4からも明らかなように、こ
れらDCモータ30,31を、レンズシャッタ12や第
3のレンズ群11側に突出させることも必要なく、振れ
防止レンズ8のレンズ枠6の外周側に、高密度にしかも
コンパクトにユニット化して組込むことが可能で、構
造、組立て等の面から有利である。
【0034】したがって、このような像振れ防止機構部
20によれば、レンズシャッタ12のスペースや第2の
レンズ群9と第3のレンズ群11との間隔を損なうこと
がない。しかも、上述したようにユニット化が簡単に行
えるため、組込み性に優れており、たとえば交換式の撮
影レンズにおいて絞り機構に隣接して配置しても、非常
に有効である。
【0035】そして、上述した構成では、第1および第
2のモータ30,31を、振れ防止レンズ8のレンズ枠
6外周部に形成される環状空間部内で、この空間部内に
可動可能に配置される第1および第2の可動部材36,
37とは周方向にずれた位置に、それぞれの長手方向
が、光軸Iとは直交した位置関係となるようにして配設
していることから、簡単な機構部構造にもかかわらず、
駆動手段となるDCモータ30,31を、外部に突出さ
せることなく配設でき、しかもこれらによる振れ防止機
構部20をユニット化して構成でき、機構部20の省ス
ペース化、省コスト化を図れる等の利点がある。
【0036】このような利点は、モータ30,31の出
力軸を、それぞれがx軸方向、y軸方向に向いて配設さ
れ、その回転力を、ギヤ列32,33を介して第1およ
び第2の変換手段となる第1および第2の軸34,35
と第1および第2の可動部材36,37とによって、そ
れぞれがx軸方向、y軸方向への直線運動に変換される
ような構成とすることで、より一層発揮させ得るもので
ある。
【0037】さらに、以上の構成では、振れ防止機構部
20を、振れ防止レンズ8のレンズ枠6の外周側に形成
される環状空間部内に、基板21と蓋体22とからなる
ケース部材を用いてユニット化して構成され、かつその
大きさも小型であり、これにより図7で例示したような
レンズシャッタ12等といった他の複雑な機構部を、隣
接して配置させることが必要とされる部位に用いて効果
を発揮し得るものである。
【0038】振れ防止レンズ8の駆動負荷について説明
する。図8を使ってy軸方向で説明すると、軸35(ね
じ軸)を時計方向すなわちバネ54のバネ力P54に逆ら
って可動部材37を駆動する時の負荷トルクTfr
【0039】
【数1】
【0040】で表され、軸35をこの逆の反時計方向す
なわちバネ54のバネ力P54の方向に駆動する時の負荷
トルクTflは、
【0041】
【数2】
【0042】で表される。ここでlはねじのリード(1
回転あたりの送り量)、dm はねじの有効径、μ m はね
じ部の摩擦係数、αはねじ山の半角、dc は軸35と軸
受け部21eとの接触部の平均直径、μc は軸35と軸
受け部21eとの接触部の摩擦係数である。
【0043】一例として、M3の並目ねじを使用した場
合の駆動方向による負荷トルクの違いを求める。 l=0.5mm、dm =2.675mm、μm =0.
3、α=30度、dc =1.3mm、μc =0.3とす
ると、それぞれ下記の如くとなる。
【0044】
【数3】
【0045】
【数4】
【0046】これにより、振れ防止レンズ8の駆動方向
により送りねじ部の負荷トルクの比は、
【0047】
【数5】
【0048】バネ54に逆らって駆動する場合、その逆
の2倍近くのトルクが必要となる。しかも、振れ防止レ
ンズ8の重量を考慮すると、この比はさらに大きくな
る。また、バネ54の力P54を大きくすると、負荷トル
クの比は同じで、負荷トルクTfr、Tflが大きくなる。
負荷トルクTfr、TflがDCモータMyの起動トルクに
対して大きい値とすると、振れ防止レンズ8の駆動速度
が駆動方向により速度差が生じ、正確に振れ防止制御す
ることができなくなる。
【0049】例えば、DCモータは、起動トルクの1/
3から1/2の負荷を駆動すると効率がよい。しかし、
図9(a)に示すようにDCモータの起動トルクをTd
として、これに対して送りねじの負荷トルクTfrを1/
2、負荷トルクTflを上述の計算から1/4とすると、
振れ防止レンズ8の駆動方向による速度の比は、50:
75で大きく、正確に振れ防止制御が行えないことが判
る。
【0050】従って好ましくは、図9(b)に示すよう
に、ギヤ比を考慮して、負荷トルクTfr、TflはDCモ
ータMyの起動トルクTdの20%以下とすれば、振れ
防止レンズ8の駆動方向による速度の比は約10%以下
となり正確な振れ防止制御が行なえる。負荷トルク
fr、Tflの比は、ネジのリードlを変更することで調
節することが可能で、リードlの値を小さくすれば負荷
トルクの比を小さくすることができる。しかし、ねじを
特殊加工する必要がありコストアップとなる。
【0051】このためには、DCモータMyの起動トル
クTdを大きくすればよいが、DCモータが大きくなり
スペースが必要となる。X軸方向も同様である。そこで
バネ54の力P54を必要最小限に設定する必要がある。
バネ54の力P54について説明する。バネ53の力をP
53、2つのバネ51、52によりレンズ枠6を4つのボ
ール70〜73に押しつける力をP51とし、ここで3つ
の力P54、P53、P51を全て同じとし、Pで表すとす
る。
【0052】振れ防止レンズ8を光軸Iに直交する平面
内に駆動する際のボールによるガイド部の負荷を fb =μb P=0.2P ローラ59、60と61、62の軸受け部の負荷をx軸
方向、y軸方向それぞれ同じで fr =μr P=0.1P とする。
【0053】振れ防止レンズ8、レンズ枠6、ローラ5
9〜62、ローラ軸63〜66を合わせた重量をWと
し、これを支える必要があるのでバネの力Pは最低でも P=W+(fb +fr )=W+0.3P の関係より、
【0054】
【数6】
【0055】となり、バネ51〜54の力は少なくとも
振れ防止レンズ8、レンズ枠6等を合わせた重量の1.
5倍が必要である。好ましくは、振れ防止レンズ8の駆
動する際の加速度の0.5g(ジー)程度を考慮して、
【0056】
【数7】
【0057】として求めて、バネ51〜54の力は少な
くとも振れ防止レンズ8、レンズ枠6等を合わせた重量
の2倍以上あればよい。また、上述したように送りネジ
部の負荷トルクを影響を受けにくくするために、例えば
DCモータの駆動トルクを4gr・cm(グラム・セン
チメートル)、ギヤ比を30とすると、負荷トルクTfr
は、 Tfr=4×30×0.2=24〔gr・cm〕 で、上述した Tfr=0.831P54 の関係から、 P=29〔gr〕(グラム) となり、ここで振れ防止レンズ8、レンズ枠6等を合わ
せた重量Wを6grとし、バネの力Pとの関係は、
【0058】
【数8】
【0059】で、バネ51〜54の力は振れ防止レンズ
8、レンズ枠6等を合わせた重量の5倍以下とするとよ
い。好ましくは、これより小さい力であれば良いことは
言うまでもなく、ギヤ比を小さくでき振れ防止レンズの
駆動速度をより速くできる。また、DCモータの起動ト
ルクをより小さくできるので、より小型のDCモータを
使用することが可能となる。
【0060】なお、本発明は上述した実施例構造には限
定されず、振れ防止装置を構成する像振れ防止機構部2
0を始めとする各部の形状、構造等を適宜変形、変更し
得ることは言うまでもない。たとえば上述した実施例で
は、振れ防止光学系(振れ防止レンズ8;レンズ枠部材
6)に対する駆動力発生手段(モータ30,31)から
の駆動力伝達手段である減速ギヤ列(32,33)に、
移動量発生機構部としてのねじ機構(34a,35a;
36a,37a)とは別に結合して設けられる制限手段
として、第2の減速ギヤ列を構成するギヤ部材80x,
80yを用いた場合を示しているが、本発明はこれに限
定されない。すなわち、制限手段としては、上述したギ
ヤ部材によるものに限らず、ギヤ機構、あるいはカム、
ラック等を利用した機構構造であってもよい。
【0061】さらに、上述した実施例では、制限ギヤ8
0x,80yに溝部を、軸受側に凸部を設けているが、
これらの関係は適宜変更できるもので、しかもその形状
等についても、種々の変形例が考えられよう。また、上
述した実施例では、レンズシャッタ12を有するカメラ
に、本発明を適用した場合を説明したが、これに限定さ
れず、従来から周知のカメラにおいて、手振れ等による
像振れを防止するために、光軸Iから直交する方向にシ
フトさせる振れ防止レンズに適用すればよいもので、カ
メラ側の構造に限定されないことは言うまでもない。
【0062】さらに、本発明に係る振れ防止装置は、上
述したようなカメラに限定されず、各種の光学機器、装
置等に適用して効果を発揮し得るものである。
【0063】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
振れ防止光学系を振れ防止光学系の重量の1.5倍から
5倍の範囲の付勢力で、移動量発生機構部に付勢する構
成としたことで、振れ防止レンズを支えるバネの力を適
切な大きさとすることができ、確実に振れ防止レンズを
支持することができ、しかも振れ防止レンズをあらゆる
方向に駆動する際でも正確に振れ防止ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る振れ防止装置の一実施例を示し、
カメラのレンズ鏡筒部分において要部である振れ防止機
構部の要部断面図である。
【図2】振れ防止レンズの可動範囲を制限する制限手段
の一例を説明するためのもので、(a),(b)は図1
において矢視IIa、IIbで示した部分の要部拡大図であ
る。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】図1のV−V線断面図である。
【図6】振れ防止レンズの位置検出手段を説明するため
の要部拡大図である。
【図7】本発明に係る振れ防止装置を適用して好適なレ
ンズシャッタ付きカメラの概略構成を説明するための概
略構成図である。
【図8】振れ防止レンズの駆動負荷について説明するた
めの図である。
【図9】負荷トルクTfr、Tflが振れ防止レンズの駆動
速度に与える駆動方向による速度差を説明する図であ
る。
【符号の説明】
1 カメラ 2 撮影レンズ 4 第1レンズ群 6 レンズ枠(レンズ枠部材) 6a フランジ部 7 前レンズ群 8 後レンズ群(振れ防止レンズ) 9 第2レンズ群 11 第3レンズ群 12 レンズシャッタ 15 シャッタ駆動部 16 結像面 20 像振れ防止機構部 21 基板 21a 開口部 30 x軸用DCモータ(駆動手段) 31 y軸用DCモータ(駆動手段) 32 駆動力伝達用ギヤ列(減速ギヤ列) 32d ギヤ 33 駆動力伝達用ギヤ列(減速ギヤ列) 33d ギヤ 34 第1の軸(移動量発生機構部の一部を構成す
る) 34a おねじ部 35 第2の軸(移動量発生機構部の一部を構成す
る) 35a おねじ部 36 x軸側の可動部材 36a めねじ部 37 y軸側の可動部材 37a めねじ部 40x 孔付き円板 40y 孔付き円板 41x フォトインタラプタ 41y フォトインタラプタ 51 ばね 52 ばね 53 ばね 54 ばね 55 ガイド部材 56 ガイド部材 59 ローラ 60 ローラ 61 ローラ 62 ローラ 63 ローラ軸 64 ローラ軸 65 ローラ軸 66 ローラ軸 67 受け部材 68 リテーナ部材 69 受け部材 70 ボール 71 ボール 80 制限ギヤ(制限手段となる第2の減速ギヤ列を
構成するギヤ部材) I 撮影レンズ系の光軸

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像振れを防止するために可動される振れ
    防止光学系と、 前記振れ防止光学系を駆動するための駆動力を発生する
    駆動力発生装置と、 前記駆動力発生装置の駆動力から前記振れ防止光学系を
    移動するための移動量を発生する移動量発生機構部と、 前記振れ防止光学系を前記移動量発生機構部に付勢する
    付勢機構部とを有し、 前記付勢機構部は前記振れ防止光学系の重量の1.5倍
    から5倍の範囲の付勢力で該振れ防止光学系を前記移動
    量発生機構部に付勢することを特徴とする振れ防止装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1の振れ防止装置で更に、 前記振れ防止光学系を該振れ防止光学系の光軸に対して
    略垂直な平面内で移動可能に該振れ防止光学系をガイド
    するガイド機構部と、 前記振れ防止光学系を前記ガイド機構部に付勢する第2
    の付勢機構部とを有して、 前記第2の付勢機構部は前記振れ防止光学系の重量の
    1.5倍から5倍の範囲の付勢力で該振れ防止光学系を
    前記ガイド機構部に付勢することを特徴とする振れ防止
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1の振れ防止装置で、 前記付勢機構部は、前記振れ防止光学系と該振れ防止光
    学系を保持する枠体とを併せた重量の1.5倍から5倍
    の範囲の付勢力で、該振れ防止光学系を前記移動量発生
    機構部に付勢することを特徴とする振れ防止装置。
  4. 【請求項4】 請求項2の振れ防止装置で、 前記第2の付勢機構部は、前記振れ防止光学系と該振れ
    防止光学系とを保持する枠体を併せた重量の1.5から
    5倍の範囲の付勢力で該振れ防止光学系を前記移動量発
    生機構部に付勢することを特徴とする振れ防止装置。
JP6090324A 1994-04-27 1994-04-27 振れ防止装置 Pending JPH07294991A (ja)

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US08/651,315 US5748391A (en) 1994-04-27 1996-05-22 Camera with vibration compensation device having anti-vibration lens urging mechanism and feed screw mechanism
US08/847,636 US5745802A (en) 1994-04-27 1997-04-25 Camera with vibration compensation device having anti-vibration lens urging mechanism and feed screw mechanism

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002139759A (ja) * 2000-10-31 2002-05-17 Canon Inc 振れ補正装置および光学機器
JP2008261929A (ja) * 2007-04-10 2008-10-30 Sony Corp レンズ鏡筒

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