JPH0729992B2 - 1―(4―メトキシスチリル)―3―(4―ニトロスチリル)ベンゼンとその製造法 - Google Patents
1―(4―メトキシスチリル)―3―(4―ニトロスチリル)ベンゼンとその製造法Info
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- JPH0729992B2 JPH0729992B2 JP1190259A JP19025989A JPH0729992B2 JP H0729992 B2 JPH0729992 B2 JP H0729992B2 JP 1190259 A JP1190259 A JP 1190259A JP 19025989 A JP19025989 A JP 19025989A JP H0729992 B2 JPH0729992 B2 JP H0729992B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規な有機化合物である1−(4−メトキシ
スチリル)−3−(4−ニトロスチリル)ベンゼンとそ
の製造法に関する。本発明の新規化合物は、特に、非線
形光学材料として有用であり、また、蛍光増白剤、レー
ザー色素などの用途にも適用できる。
スチリル)−3−(4−ニトロスチリル)ベンゼンとそ
の製造法に関する。本発明の新規化合物は、特に、非線
形光学材料として有用であり、また、蛍光増白剤、レー
ザー色素などの用途にも適用できる。
非線形光学材料は、レーザー光の周波数変換、増幅、発
振、スイッチングなどの現象を生じ、第2高調波発生
(SHG)、第3高調波発生(THG)、高速度シャッター、
光メモリー、光演算素子などへの応用が可能である。ま
た、非線形光学材料は、電場によって屈折率が変化する
特質を生かした光スイッチなどへの応用が可能である。
振、スイッチングなどの現象を生じ、第2高調波発生
(SHG)、第3高調波発生(THG)、高速度シャッター、
光メモリー、光演算素子などへの応用が可能である。ま
た、非線形光学材料は、電場によって屈折率が変化する
特質を生かした光スイッチなどへの応用が可能である。
従来、非線形光学材料として、KH2PO4、NH4H2PO4、LiNb
O3、KNbO3などの無機系の単結晶材料が知られている
が、最近では、尿素やp−ニトロアニリン、2−メチル
−4−ニトロアニリン(MNA)、4−(N,N−ジメチルア
ミノ)−4′−ニトロスチルベン(DANS)、スチルバゾ
リウム塩などの非線形光学有機材料の開発が進められて
いる。
O3、KNbO3などの無機系の単結晶材料が知られている
が、最近では、尿素やp−ニトロアニリン、2−メチル
−4−ニトロアニリン(MNA)、4−(N,N−ジメチルア
ミノ)−4′−ニトロスチルベン(DANS)、スチルバゾ
リウム塩などの非線形光学有機材料の開発が進められて
いる。
非線形光学有機材料は、一般に、非線形性の起源が分子
内π電子であるため、光応答に対して格子振動を伴わ
ず、したがって無機材料に比べ応答が速く、また、非線
形光学定数が大きいものや吸収領域が変化できるものな
どを合成することが可能である。しかも、材料素子化の
方法も、単結晶化によるだけではなく、LB膜、蒸着法、
液晶化、高分子化などの各種の方法が考えられる。
内π電子であるため、光応答に対して格子振動を伴わ
ず、したがって無機材料に比べ応答が速く、また、非線
形光学定数が大きいものや吸収領域が変化できるものな
どを合成することが可能である。しかも、材料素子化の
方法も、単結晶化によるだけではなく、LB膜、蒸着法、
液晶化、高分子化などの各種の方法が考えられる。
ところで、非線形光学材料には、次のような特性を有す
ることが求められる。
ることが求められる。
(1)非線形光学効果のうち、特に第2高調波発生(SH
G)は、変換の効率が高い等の理由から波長変換の基本
技術として位置付けられておりSHG効率(尿素を1とす
る)の高いことが求められる。
G)は、変換の効率が高い等の理由から波長変換の基本
技術として位置付けられておりSHG効率(尿素を1とす
る)の高いことが求められる。
(2)材料が光学的非線形性を示すには、空間反転の対
称性を持たないこと、特に、その結晶が対称中心を持た
ないことが求められる。
称性を持たないこと、特に、その結晶が対称中心を持た
ないことが求められる。
(3)室温で安定でかつ出来るだけ大きな単結晶を形成
するものであることが望まれる。
するものであることが望まれる。
(4)現在の半導体レーザーの波長は800nm程度である
ので、極大波長(λmax)やカットオフ波長(λcutof
f)はできるだけ短波長領域にあることが実用上好まし
い。
ので、極大波長(λmax)やカットオフ波長(λcutof
f)はできるだけ短波長領域にあることが実用上好まし
い。
ところが、公知の非線形光学無機材料は、純度の高い単
結晶が高価であり、潮解性を有し、しかも一般にSHG効
率が小さいという欠点がある。
結晶が高価であり、潮解性を有し、しかも一般にSHG効
率が小さいという欠点がある。
一方、非線形有機材料には、一般にSHG効率の大きいも
のがあることは知られているが、室温で安定かつ大きな
結晶を調製するのが困難である。例えば、MNAは高いSHG
効率を有するけれども、大きな単結晶が得られにくい。
尿素は、大きな単結晶を得やすく、白色・透明で、カッ
トオフ波長も200nmと短波長であるけれども、耐湿性に
劣るという欠点がある。また、スチルベン誘導体のDANS
は、分子レベルでは2次の非線形分極率βは非常に大き
い値を示すが、結晶になると分子の配列に反転対称を持
つに至るため非線形光学効果を示さない。
のがあることは知られているが、室温で安定かつ大きな
結晶を調製するのが困難である。例えば、MNAは高いSHG
効率を有するけれども、大きな単結晶が得られにくい。
尿素は、大きな単結晶を得やすく、白色・透明で、カッ
トオフ波長も200nmと短波長であるけれども、耐湿性に
劣るという欠点がある。また、スチルベン誘導体のDANS
は、分子レベルでは2次の非線形分極率βは非常に大き
い値を示すが、結晶になると分子の配列に反転対称を持
つに至るため非線形光学効果を示さない。
このように、SHG効率が大きく、安定でかつ大きな単結
晶に成長させやすく、しかも透明性に優れた非線形光学
材料が求められているが、いまだ充分な性能を有する材
料は提供されていない。
晶に成長させやすく、しかも透明性に優れた非線形光学
材料が求められているが、いまだ充分な性能を有する材
料は提供されていない。
本発明の目的は、新規な有機化合物を提供することにあ
る。
る。
また、本発明の目的は、非線形光学効果を有する新規な
有機化合物を提供することにある。
有機化合物を提供することにある。
さらに、本発明の目的は、前記従来技術の有する問題点
を克服し、室温で安定で、対称中心を持たない単結晶を
形成し、必要に応じて大きな単結晶に成長させることが
でき、SHG活性が大きく、しかも透明性に優れた非線形
光学材料を提供することにある。
を克服し、室温で安定で、対称中心を持たない単結晶を
形成し、必要に応じて大きな単結晶に成長させることが
でき、SHG活性が大きく、しかも透明性に優れた非線形
光学材料を提供することにある。
本発明者らは鋭意研究した結果、新規な有機化合物であ
る1−(4−メトキシスチリル)−3−(4−ニトロス
チリル)ベンゼンが安定かつ結晶性の良い化合物であ
り、そしてSHG活性の大きな透明の有機結晶を形成し、
λmaxも330nmと短波長領域にあることを見出した。
る1−(4−メトキシスチリル)−3−(4−ニトロス
チリル)ベンゼンが安定かつ結晶性の良い化合物であ
り、そしてSHG活性の大きな透明の有機結晶を形成し、
λmaxも330nmと短波長領域にあることを見出した。
また、この化合物が、クネーフェナーゲル(Knoevenage
l)縮合とウィティヒ(Wittig)反応を連続的に組み合
わせて行なうことにより、合成できることを見出した。
l)縮合とウィティヒ(Wittig)反応を連続的に組み合
わせて行なうことにより、合成できることを見出した。
この化合物は、非線形光学材料として有用であるが、そ
れ以外にも、蛍光増白剤やレーザー色素などとして使用
可能性を有していることを見出した。
れ以外にも、蛍光増白剤やレーザー色素などとして使用
可能性を有していることを見出した。
本発明は、これらの知見に基づいて完成するに至ったも
のである。
のである。
すなわち、本発明によれば、下記式〔I〕 で表される1−(4−メトキシスチリル)−3−(4−
ニトロスチリル)ベンゼンが提供される。
ニトロスチリル)ベンゼンが提供される。
また、本発明によれば、p−ニトロフェニル酢酸とイソ
フタルアルデヒドとを縮合させて3−[2−(4−ニト
ロフェニル)エテニル]ベンズアルデヒドを合成し、次
いで、該3−[2−(4−ニトロフェニル)エテニル]
ベンズアルデヒドとp−メトキシベンジルトリフェニル
ホスホニウムハライドとを塩基の存在下で反応させるこ
とを特徴とする1−(4−メトキシスチリル)−3−
(4−ニトロスチリル)ベンゼンの製造法が提供され
る。
フタルアルデヒドとを縮合させて3−[2−(4−ニト
ロフェニル)エテニル]ベンズアルデヒドを合成し、次
いで、該3−[2−(4−ニトロフェニル)エテニル]
ベンズアルデヒドとp−メトキシベンジルトリフェニル
ホスホニウムハライドとを塩基の存在下で反応させるこ
とを特徴とする1−(4−メトキシスチリル)−3−
(4−ニトロスチリル)ベンゼンの製造法が提供され
る。
この化合物は、特に、非線形光学材料として好適に使用
することができる。
することができる。
以下、本発明の構成要素について詳述する。
〔1−(4−メトキシスチリル)−3−(4−ニトロス
チリル)ベンゼン〕 本発明の1−(4−メトキシスチリル)−3−(4−ニ
トロスチリル)ベンゼンは、新規な化学物質である。
チリル)ベンゼン〕 本発明の1−(4−メトキシスチリル)−3−(4−ニ
トロスチリル)ベンゼンは、新規な化学物質である。
本発明の化合物は、その結晶が対称中心をたないため、
優れた非線形光学効果を示し、微結晶粉末のSHG効率は
尿素と同程度である。また、本発明の化合物のλmaxは3
30nm、λcutoffは446nmと比較的短波長領域にある。
優れた非線形光学効果を示し、微結晶粉末のSHG効率は
尿素と同程度である。また、本発明の化合物のλmaxは3
30nm、λcutoffは446nmと比較的短波長領域にある。
本発明の化合物は、側鎖にメトキシ基またはニトロ基が
結合した2つのスチリル基がπ電子共役鎖の中心である
ベンゼンのメタ位に結合した構造を有する。このような
構造を有することにより、結晶の対称性が崩れると同時
に、メトキシ基とニトロ基による分極のため、SHG活性
が発現したものと推定される。
結合した2つのスチリル基がπ電子共役鎖の中心である
ベンゼンのメタ位に結合した構造を有する。このような
構造を有することにより、結晶の対称性が崩れると同時
に、メトキシ基とニトロ基による分極のため、SHG活性
が発現したものと推定される。
本発明の化合物は、その結晶が室温で安定であり、耐光
損傷性に優れているとともに、尿素と同様白色透明性に
も優れている。そして、その化学構造から明らかなよう
に、蛍光増白剤あるいは蛍光性を利用したレーザー色素
などの用途にも好適である。
損傷性に優れているとともに、尿素と同様白色透明性に
も優れている。そして、その化学構造から明らかなよう
に、蛍光増白剤あるいは蛍光性を利用したレーザー色素
などの用途にも好適である。
また、本発明の1−(4−メトキシスチリル)−3−
(4−ニトロスチリル)ベンゼンは、結晶性がよくスロ
ーエバポレーション法などによって室温において安定な
単結晶を得ることができる。
(4−ニトロスチリル)ベンゼンは、結晶性がよくスロ
ーエバポレーション法などによって室温において安定な
単結晶を得ることができる。
(製造法) これまで、一般式〔II〕 で表わされる1,4−ジスチリルベンゼン誘導体の製造法
は知られている(CAMPBELL AND McDONALD J.Org.Chm.,2
4.1246(1959))。この合成法では、ビスホスホニウム
塩またはテレフタルアレデヒドを出発原料として、一段
階でジスチリルベンゼン誘導体を得ている。
は知られている(CAMPBELL AND McDONALD J.Org.Chm.,2
4.1246(1959))。この合成法では、ビスホスホニウム
塩またはテレフタルアレデヒドを出発原料として、一段
階でジスチリルベンゼン誘導体を得ている。
しかしながら、この公知の方法では、それぞれのスチリ
ル基に異なる官能基を導入することはできない。
ル基に異なる官能基を導入することはできない。
そこで、本発明者らは、この種の非対称ジスチリルベン
ゼン誘導体を合成するために鋭意研究を重ねた結果、ク
ネーフェナーゲル(Knoevenagel)縮合とウィティヒ(W
ittig)反応を連続的に組み合わせて行なうことによ
り、前記式〔I〕で表わされる化合物を合成できること
を見出した。
ゼン誘導体を合成するために鋭意研究を重ねた結果、ク
ネーフェナーゲル(Knoevenagel)縮合とウィティヒ(W
ittig)反応を連続的に組み合わせて行なうことによ
り、前記式〔I〕で表わされる化合物を合成できること
を見出した。
すなわち、本発明では、先ず、p−ニトロフェニル酢酸
とイソフタルアルデヒドの縮合反応により、3−[2−
(4−ニトロフェニル)エテニル]ベンズアルデヒドを
合成する(Knoevenagel縮合)。
とイソフタルアルデヒドの縮合反応により、3−[2−
(4−ニトロフェニル)エテニル]ベンズアルデヒドを
合成する(Knoevenagel縮合)。
この縮合反応は、例えば、塩基であるピペリジン、アル
キルアミン、酢酸アンモニウム等を触媒として、ジメチ
ルホルムアミド(DMF)、メタノール、酢酸などの極性
溶媒中で行なう。
キルアミン、酢酸アンモニウム等を触媒として、ジメチ
ルホルムアミド(DMF)、メタノール、酢酸などの極性
溶媒中で行なう。
次いで、上記で得られた3−[2−(4−ニトロフェニ
ル)エテニル]ベンズアルデヒドとp−メトキシベンジ
ルトリフェニルホスホニウムハライドとを有機塩基の存
在下で反応させることにより目的とする化合物1−(4
−メトキシスチリル)−3−(4−ニトロスチリル)ベ
ンゼンを製造する(Wittig反応)。
ル)エテニル]ベンズアルデヒドとp−メトキシベンジ
ルトリフェニルホスホニウムハライドとを有機塩基の存
在下で反応させることにより目的とする化合物1−(4
−メトキシスチリル)−3−(4−ニトロスチリル)ベ
ンゼンを製造する(Wittig反応)。
p−メトキシベンジルトリフェニルホスホニウムハライ
ドとしては、p−メトキシベンジルトリフェニルホスホ
ニウムクロリドやp−メトキシベンジルトリフェニルホ
スホニウムブロミドなどを挙げることができる。
ドとしては、p−メトキシベンジルトリフェニルホスホ
ニウムクロリドやp−メトキシベンジルトリフェニルホ
スホニウムブロミドなどを挙げることができる。
この反応は、溶媒として、例えば、DMF、メタノール、
エタノールなどの有機溶媒を使用し、塩基性条件下で行
なわれる。塩基としては、例えば、ナトリウムメトキシ
ド、ナトリウムエトキシド、リチウムメトキシド、フェ
ニルリチウム、ナトリウムアミド、水酸化カリウム、水
酸化ナトリウム、ブチルリチウムなどを用い、反応温度
は、通常、20〜80℃の範囲で行なう。
エタノールなどの有機溶媒を使用し、塩基性条件下で行
なわれる。塩基としては、例えば、ナトリウムメトキシ
ド、ナトリウムエトキシド、リチウムメトキシド、フェ
ニルリチウム、ナトリウムアミド、水酸化カリウム、水
酸化ナトリウム、ブチルリチウムなどを用い、反応温度
は、通常、20〜80℃の範囲で行なう。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本
発明は、これらの実施例のみに限定されるものではな
い。
発明は、これらの実施例のみに限定されるものではな
い。
[実施例1] (1)3−[2−(4−ニトロフェニル)エテニル]ベ
ンズアルデヒドの合成例 2.72g(15mmol)のp−ニトロフェニル酢酸と6.03g(45
mmol)のイソフタルアルデヒドを50mlのDMFに溶解した
後、数滴のピペリジンを加え、100℃まで昇温し2時間
反応させる。反応終了後、150mlの1規定塩酸を加え
る。クロロホルム層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶
媒を留去する。得られたオイル状の物質に蒸留水を加え
ると沈殿が生成する。これを濾過乾燥し粗生成物2.5gを
得る。
ンズアルデヒドの合成例 2.72g(15mmol)のp−ニトロフェニル酢酸と6.03g(45
mmol)のイソフタルアルデヒドを50mlのDMFに溶解した
後、数滴のピペリジンを加え、100℃まで昇温し2時間
反応させる。反応終了後、150mlの1規定塩酸を加え
る。クロロホルム層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶
媒を留去する。得られたオイル状の物質に蒸留水を加え
ると沈殿が生成する。これを濾過乾燥し粗生成物2.5gを
得る。
粗生成物をクロロホルム−メタノールにより再結晶し
て、目的とする化合物を得た(1.44g、収率57%)。
て、目的とする化合物を得た(1.44g、収率57%)。
この化合物の1H−NMRスペクトル(第3図参照)を分析
した結果、3−[2−(4−ニトロフェニル)エテニ
ル]ベンズアルデヒドであることが確認された。
した結果、3−[2−(4−ニトロフェニル)エテニ
ル]ベンズアルデヒドであることが確認された。
(2)p−メトキシベンジルトリフェニルホスホニウム
クロリドの合成例 26.3g(0.1mmol)のトリフェニルホスフィンと15.7g
(0.1mol)のp−メトキシベンジルクロリドを150mlの
ベンゼンに溶解し、4時間還流した。放冷した後、濾過
を行ない沈殿物をベンゼンで数回洗浄した。これをクロ
ロホルム−石油エーテル混合溶媒により再結晶して目的
物を得た(20g、収率48%)。
クロリドの合成例 26.3g(0.1mmol)のトリフェニルホスフィンと15.7g
(0.1mol)のp−メトキシベンジルクロリドを150mlの
ベンゼンに溶解し、4時間還流した。放冷した後、濾過
を行ない沈殿物をベンゼンで数回洗浄した。これをクロ
ロホルム−石油エーテル混合溶媒により再結晶して目的
物を得た(20g、収率48%)。
(3)1−(4−メトキシスチリル)−3−(4−ニト
ロスチリル)ベンゼンの合成例 上記合成例(1)で得られた3−[2−(4−ニトロフ
ェニル)エテニル]ベンズアルデヒド1.26g(5mmol)と
合成例(2)で得られたp−メトキシベンジルトリフェ
ニルホスホニウムクロリド2.10g(5mmol)を20mlの無水
DMFに溶解させた。アルゴン雰囲気下でこの溶液に0.4g
(7mmol)のナトリウムメトキシドのメタノール溶液(2
0ml)をゆっくり滴下し、そのまま3時間反応させた。
ロスチリル)ベンゼンの合成例 上記合成例(1)で得られた3−[2−(4−ニトロフ
ェニル)エテニル]ベンズアルデヒド1.26g(5mmol)と
合成例(2)で得られたp−メトキシベンジルトリフェ
ニルホスホニウムクロリド2.10g(5mmol)を20mlの無水
DMFに溶解させた。アルゴン雰囲気下でこの溶液に0.4g
(7mmol)のナトリウムメトキシドのメタノール溶液(2
0ml)をゆっくり滴下し、そのまま3時間反応させた。
反応終了後、溶液を濃縮しメタノールを加えると沈殿が
生成した。濾過を行ない濾物をメタノールで数回洗浄し
た(収量380mg、収率21%)。
生成した。濾過を行ない濾物をメタノールで数回洗浄し
た(収量380mg、収率21%)。
次ぎに、生成物のIR、1H−NMR、UVおよび融点を測定し
た結果を以下に示す。
た結果を以下に示す。
融点:178℃ IR:2850(Ar−OCH3),1600(C=C),1520(Ar−H),
1340(Ar−NO2),1180,1120,1040,(=C−O−C)[c
m−1]1 H−NMR(CDCl3):3.84(S,3H),6.92(d,J=8.8,2H)
6.99(d,J=16.2,1H),7.12(d,J=16.4,1H),7.17(d,
J=16.3,1H),7.28(d,J=16.2,1H),7.3−7.5(m,3
H),7.47(d,J=8.8,2H),7.64(d,J=8.8,2H),7.64
(s,2H),8.22(d,J=8.8,2H)[δ(ppm)] UV吸収(CHCl3):λmax=330nm、λcutoff=446nm また、この化合物のIRスペクトルを第1図に、1H−NMR
スペクトルと帰属を第2図に示す。
1340(Ar−NO2),1180,1120,1040,(=C−O−C)[c
m−1]1 H−NMR(CDCl3):3.84(S,3H),6.92(d,J=8.8,2H)
6.99(d,J=16.2,1H),7.12(d,J=16.4,1H),7.17(d,
J=16.3,1H),7.28(d,J=16.2,1H),7.3−7.5(m,3
H),7.47(d,J=8.8,2H),7.64(d,J=8.8,2H),7.64
(s,2H),8.22(d,J=8.8,2H)[δ(ppm)] UV吸収(CHCl3):λmax=330nm、λcutoff=446nm また、この化合物のIRスペクトルを第1図に、1H−NMR
スペクトルと帰属を第2図に示す。
これらの分析結果から、この化合物が1−(4−メトキ
シスチリル)−3−(4−ニトロスチリル)ベンゼンで
あることが確認された。
シスチリル)−3−(4−ニトロスチリル)ベンゼンで
あることが確認された。
[実施例2] 得られた1−(4−メトキシスチリル)−3−(4−ニ
トロスチリル)ベンゼンの微粉末結晶をNd:YAGレーザー
(波長=1.064μm、出力10mJ/パルス)を照射すると、
第2次高調波が発生(SHG)し、入射光の1/2の波長(53
2nm)の緑色光が観測できた。また、その強度(SHG効
率)は、尿素と同程度であることが確認された。
トロスチリル)ベンゼンの微粉末結晶をNd:YAGレーザー
(波長=1.064μm、出力10mJ/パルス)を照射すると、
第2次高調波が発生(SHG)し、入射光の1/2の波長(53
2nm)の緑色光が観測できた。また、その強度(SHG効
率)は、尿素と同程度であることが確認された。
また、この結晶は室温で安定であり、耐光損傷性に優れ
ていることが明らかになった。
ていることが明らかになった。
以上の事実から、この化合物が優れた非線形光学材料で
あることが分かる。
あることが分かる。
本発明の新規化合物は、室温で安定かつ結晶性良好で、
SHG活性が大きく、しかも透明性に優れ、λmaxも小さい
ので、特に、非線形光学材料として有用であり、半導体
レーザーの波長変換素子などとして実用上重要な意義を
有する。
SHG活性が大きく、しかも透明性に優れ、λmaxも小さい
ので、特に、非線形光学材料として有用であり、半導体
レーザーの波長変換素子などとして実用上重要な意義を
有する。
第1図は、本発明の1−(4−メトキシスチリル)−3
−(4−ニトロスチリル)ベンゼンのIRスペクトルを示
す図であり、第2図は、同じく1H−NMRスペクトルを示
す図である。第3図は、3−[2−(4−ニトロフェニ
ル)エテニル]ベンズアルデヒドの1H−NMRスペクトル
を示す図である。
−(4−ニトロスチリル)ベンゼンのIRスペクトルを示
す図であり、第2図は、同じく1H−NMRスペクトルを示
す図である。第3図は、3−[2−(4−ニトロフェニ
ル)エテニル]ベンズアルデヒドの1H−NMRスペクトル
を示す図である。
Claims (3)
- 【請求項1】下記式〔I〕 で表される1−(4−メトキシスチリル)−3−(4−
ニトロスチリル)ベンゼン。 - 【請求項2】請求項1記載の化合物から成ることを特徴
とする非線形光学材料。 - 【請求項3】p−ニトロフェニル酢酸とイソフタルアル
デヒドとを縮合させて3−[2−(4−ニトロフェニ
ル)エテニル]ベンズアルデヒドを合成し、次いで、該
3−[2−(4−ニトロフェニル)エテニル]ベンズア
ルデヒドとp−メトキシベンジルトリフェニルホスホニ
ウムハライドとを塩基の存在下で反応させることを特徴
とする1−(4−メトキシスチリル)−3−(4−ニト
ロスチリル)ベンゼンの製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1190259A JPH0729992B2 (ja) | 1989-07-21 | 1989-07-21 | 1―(4―メトキシスチリル)―3―(4―ニトロスチリル)ベンゼンとその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1190259A JPH0729992B2 (ja) | 1989-07-21 | 1989-07-21 | 1―(4―メトキシスチリル)―3―(4―ニトロスチリル)ベンゼンとその製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0356449A JPH0356449A (ja) | 1991-03-12 |
| JPH0729992B2 true JPH0729992B2 (ja) | 1995-04-05 |
Family
ID=16255167
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1190259A Expired - Lifetime JPH0729992B2 (ja) | 1989-07-21 | 1989-07-21 | 1―(4―メトキシスチリル)―3―(4―ニトロスチリル)ベンゼンとその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0729992B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3109358B2 (ja) * | 1993-12-16 | 2000-11-13 | 富士ゼロックス株式会社 | 走査光学系の取付構造 |
-
1989
- 1989-07-21 JP JP1190259A patent/JPH0729992B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0356449A (ja) | 1991-03-12 |
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