JPH07300314A - 酸化物超電導体粉末の予備成形体,及びその予備成形体を用いた酸化物超電導材の製造方法 - Google Patents
酸化物超電導体粉末の予備成形体,及びその予備成形体を用いた酸化物超電導材の製造方法Info
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- JPH07300314A JPH07300314A JP11434394A JP11434394A JPH07300314A JP H07300314 A JPH07300314 A JP H07300314A JP 11434394 A JP11434394 A JP 11434394A JP 11434394 A JP11434394 A JP 11434394A JP H07300314 A JPH07300314 A JP H07300314A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、予備成形体の高密度化を図って酸
化物超電導材の臨界電流密度を向上させることを目的と
する。 【構成】 本発明の酸化物超電導体粉末の予備成形体,
及びその予備成形体を用いた酸化物超電導材の製造方法
は、平均粒径Aμm,Bμm及びCμmの酸化物超電導
体粉末をAl Bm Cn (A≦20,B≦0.5A,C≦
0.5B,l+m+n=1,0≦n≦m≦0.5≦l≦
0.9)の条件で混合して予備成形体を形成し、予備成
形体に所定の熱処理と塑性加工を施すようにしている。
化物超電導材の臨界電流密度を向上させることを目的と
する。 【構成】 本発明の酸化物超電導体粉末の予備成形体,
及びその予備成形体を用いた酸化物超電導材の製造方法
は、平均粒径Aμm,Bμm及びCμmの酸化物超電導
体粉末をAl Bm Cn (A≦20,B≦0.5A,C≦
0.5B,l+m+n=1,0≦n≦m≦0.5≦l≦
0.9)の条件で混合して予備成形体を形成し、予備成
形体に所定の熱処理と塑性加工を施すようにしている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は酸化物超電導体粉末の予
備成形体,及びその予備成形体を用いた酸化物超電導材
の製造方法に関し、予備成形体の密度を高めて酸化物超
電導材の臨界電流密度を向上させた酸化物超電導体粉末
の予備成形体,及びその予備成形体を用いた酸化物超電
導材の製造方法に関する。
備成形体,及びその予備成形体を用いた酸化物超電導材
の製造方法に関し、予備成形体の密度を高めて酸化物超
電導材の臨界電流密度を向上させた酸化物超電導体粉末
の予備成形体,及びその予備成形体を用いた酸化物超電
導材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、酸化物超電導材の臨界電流密度
(Jc)を高めるために、以下のようなことが行われて
いる。
(Jc)を高めるために、以下のようなことが行われて
いる。
【0003】(1) 不純物相の制御 不純物相を制御するために、平均粒径20μm以下の酸
化物超電導体粉末を使用している。つまり、不純物相が
粗大に成長するのを抑制したり、微細分散させている。 (2) 高密度化 通常、酸化物超電導材の高密度化は、酸化物超電導体粉
末を用いた予備成形体を作製した後の繰り返し加工によ
り実現されており、予備成形体自体の高密度化が非常に
重要になっている。従って、最終の酸化物超電導材の形
状がバルク状のものを作製する場合には、圧粉成形や冷
間静水圧プレス(CIP)や熱間静水圧プレス(HI
P)を行って予備成形体の高密度化を図っている。一
方、最終の酸化物超電導材の形状が金属被覆型線材のも
の、例えば、powder-in-tube法で作製する場合には、金
属パイプの中に酸化物超電導体粉末をタッピング充填し
たり、予め粉末を圧粉成形,或いはCIPやHIP法に
よる成形で作製したロッド(棒状体)を投入して予備成
形体の高密度化を図っている。
化物超電導体粉末を使用している。つまり、不純物相が
粗大に成長するのを抑制したり、微細分散させている。 (2) 高密度化 通常、酸化物超電導材の高密度化は、酸化物超電導体粉
末を用いた予備成形体を作製した後の繰り返し加工によ
り実現されており、予備成形体自体の高密度化が非常に
重要になっている。従って、最終の酸化物超電導材の形
状がバルク状のものを作製する場合には、圧粉成形や冷
間静水圧プレス(CIP)や熱間静水圧プレス(HI
P)を行って予備成形体の高密度化を図っている。一
方、最終の酸化物超電導材の形状が金属被覆型線材のも
の、例えば、powder-in-tube法で作製する場合には、金
属パイプの中に酸化物超電導体粉末をタッピング充填し
たり、予め粉末を圧粉成形,或いはCIPやHIP法に
よる成形で作製したロッド(棒状体)を投入して予備成
形体の高密度化を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の酸化物
超電導体粉末の予備成形体によると、何からの加工を加
えることにより予備成形体の高密度化を図っているが、
その加工手法による高密度化には限界があり、その値と
して相対密度74%が限界である。そのため、高い臨界
電流密度を有する最終的な酸化物超電導材のバルク材,
或いは線材を得ることができない。
超電導体粉末の予備成形体によると、何からの加工を加
えることにより予備成形体の高密度化を図っているが、
その加工手法による高密度化には限界があり、その値と
して相対密度74%が限界である。そのため、高い臨界
電流密度を有する最終的な酸化物超電導材のバルク材,
或いは線材を得ることができない。
【0005】従って、本発明の目的は予備成形体の高密
度化を図って酸化物超電導材の臨界電流密度を向上させ
ることができる酸化物超電導体の予備成形体,及びその
予備成形体を用いた酸化物超電導材の製造方法を提供す
ることである。
度化を図って酸化物超電導材の臨界電流密度を向上させ
ることができる酸化物超電導体の予備成形体,及びその
予備成形体を用いた酸化物超電導材の製造方法を提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点に鑑
み、予備成形体の高密度化を図って酸化物超電導材の臨
界電流密度を向上させるため、平均粒径Aμm,Bμ
m,及びCμmの酸化物超電導体粉末をAl Bm C
n (A≦20,B≦0.5A,C≦0.5B,l+m+
n=1,0≦n≦m≦0.5≦l≦0.9)の条件で混
合して74%以上の密度を有するように構成された酸化
物超電導体粉末の予備成形体を提供するものである。
み、予備成形体の高密度化を図って酸化物超電導材の臨
界電流密度を向上させるため、平均粒径Aμm,Bμ
m,及びCμmの酸化物超電導体粉末をAl Bm C
n (A≦20,B≦0.5A,C≦0.5B,l+m+
n=1,0≦n≦m≦0.5≦l≦0.9)の条件で混
合して74%以上の密度を有するように構成された酸化
物超電導体粉末の予備成形体を提供するものである。
【0007】また、上記目的を達成する本発明の酸化物
超電導体粉末の予備成形体を用いた酸化物超電導材の製
造方法は、平均粒径Aμm,Bμm,及びCμmの酸化
物超電導体粉末をAl Bm Cn (A≦20,B≦0.5
A,C≦0.5B,l+m+n=1,0≦n≦m≦0.
5≦l≦0.9)の条件で混合して予備成形体を形成
し、予備成形体に所定の熱処理と塑性加工を施すように
している。
超電導体粉末の予備成形体を用いた酸化物超電導材の製
造方法は、平均粒径Aμm,Bμm,及びCμmの酸化
物超電導体粉末をAl Bm Cn (A≦20,B≦0.5
A,C≦0.5B,l+m+n=1,0≦n≦m≦0.
5≦l≦0.9)の条件で混合して予備成形体を形成
し、予備成形体に所定の熱処理と塑性加工を施すように
している。
【0008】上記予備成形体の形成は、混合した酸化物
超電導体粉末を金属パイプ中にタッピング充填して行う
ことができる。また、混合した酸化物超電導体粉末をC
IPやHIP法により成形して行っても良く、更に、混
合した酸化物超電導体粉末を所定の圧力で圧粉成形法に
より成形して行っても良く、更にまた、混合した酸化物
超電導体粉末を溶媒中に懸濁液を金属基板上に塗布した
後、これを乾燥させて行う、つまり、ディップコート法
で行っても良い。
超電導体粉末を金属パイプ中にタッピング充填して行う
ことができる。また、混合した酸化物超電導体粉末をC
IPやHIP法により成形して行っても良く、更に、混
合した酸化物超電導体粉末を所定の圧力で圧粉成形法に
より成形して行っても良く、更にまた、混合した酸化物
超電導体粉末を溶媒中に懸濁液を金属基板上に塗布した
後、これを乾燥させて行う、つまり、ディップコート法
で行っても良い。
【0009】また、上記酸化物超電導体粉末は、Bi
1.8 Pb0.4 Sr2.0 Ca2.0 Cu3.0 OX の粉末や、
Bi1.84Pb0.34Sr1.9 Ca2.2 Cu3.0 OX の粉
末、或いはTl2.0 Ba1.6 Sr0.4 Ca2.0 Cu3.0
OX や、Bi2.0 Sr2.0 Ca1.0 Cu2.0 OX の粉末
を用いることができる。
1.8 Pb0.4 Sr2.0 Ca2.0 Cu3.0 OX の粉末や、
Bi1.84Pb0.34Sr1.9 Ca2.2 Cu3.0 OX の粉
末、或いはTl2.0 Ba1.6 Sr0.4 Ca2.0 Cu3.0
OX や、Bi2.0 Sr2.0 Ca1.0 Cu2.0 OX の粉末
を用いることができる。
【0010】ここで、A≦20とする理由は、A>20
の場合、最終的に得られる超電導材中に含まれる不純物
相の量が多くなったり、粗大に成長し、臨界電流密度が
著しく低下するためである。また、B≦0.5A,C≦
0.5Bとする理由は、B>0.5A,C>0.5Bの
場合、予備成形体の密度が向上せず、臨界電流密度が向
上しないからである。更に、l,m,nの比率を上記の
範囲にした理由は、l>0.9,l<0.5の場合、予
備成形体の密度が向上せず、臨界電流密度が向上しない
からである。
の場合、最終的に得られる超電導材中に含まれる不純物
相の量が多くなったり、粗大に成長し、臨界電流密度が
著しく低下するためである。また、B≦0.5A,C≦
0.5Bとする理由は、B>0.5A,C>0.5Bの
場合、予備成形体の密度が向上せず、臨界電流密度が向
上しないからである。更に、l,m,nの比率を上記の
範囲にした理由は、l>0.9,l<0.5の場合、予
備成形体の密度が向上せず、臨界電流密度が向上しない
からである。
【0011】以下、本発明の酸化物超電導体粉末の予備
成形体,及びその予備成形体を用いた酸化物超電導材の
製造方法の実施例について詳細に説明する。
成形体,及びその予備成形体を用いた酸化物超電導材の
製造方法の実施例について詳細に説明する。
【0012】
【実施例1】組成としてBi1.8 Pb0.4 Sr2.0 Ca
2.0 Cu3.0 OX が得られるようにBi2 O3 ,Pb
O,SrCO3 ,CaCO3 ,CuOの粉末を混合し、
これを大気中で800℃×20h熱処理した後、乳鉢で
粉砕して平均粒径9.7μmの粉末Aを得た。そして、
この粉末Aの一部をボールミルで100h粉砕して平均
粒径1.1μmの粉末Bを得た。更に、70gの粉末A
と30gの粉末Bを混合して粉末Cを得た。
2.0 Cu3.0 OX が得られるようにBi2 O3 ,Pb
O,SrCO3 ,CaCO3 ,CuOの粉末を混合し、
これを大気中で800℃×20h熱処理した後、乳鉢で
粉砕して平均粒径9.7μmの粉末Aを得た。そして、
この粉末Aの一部をボールミルで100h粉砕して平均
粒径1.1μmの粉末Bを得た。更に、70gの粉末A
と30gの粉末Bを混合して粉末Cを得た。
【0013】次に、これら3種の粉末A,B,Cをそれ
ぞれ外径8mm,内径6mm,長さ300mmのAgパ
イプ中にそれぞれタッピング充填して予備成形体をそれ
ぞれ形成した。このとき、酸化物超電導体粉末の密度を
調べたところ、表1に示すように、粉末Aが2.2g/
cm3 、粉末Bが2.0g/cm3 、粉末Cが3.7g
/cm3 であった。
ぞれ外径8mm,内径6mm,長さ300mmのAgパ
イプ中にそれぞれタッピング充填して予備成形体をそれ
ぞれ形成した。このとき、酸化物超電導体粉末の密度を
調べたところ、表1に示すように、粉末Aが2.2g/
cm3 、粉末Bが2.0g/cm3 、粉末Cが3.7g
/cm3 であった。
【表1】 D50=平均粒径
【0014】続いて、このようにして得た予備成形体
(複合ビレット)を外径1.5mmまで引抜加工し、そ
の後、圧延加工と大気中における840℃×50hの熱
処理を3回繰り返して、最終的に厚さ0.15mm,幅
3.5mmのテープ線材をそれぞれ作製した。
(複合ビレット)を外径1.5mmまで引抜加工し、そ
の後、圧延加工と大気中における840℃×50hの熱
処理を3回繰り返して、最終的に厚さ0.15mm,幅
3.5mmのテープ線材をそれぞれ作製した。
【0015】そして、このようにして得たテープ線材の
臨界電流密度(Jc)を測定したところ、表1に示され
ているように、2つの平均粒径を有する粉末Cを用いた
本発明品のNo.3の臨界電流密度が25000A/c
m2 (77K,0T)と高い値を示したのに対して、粉
末Aを用いたNo.1の臨界電流密度が5000A/c
m2 、また、粉末Bを用いたNo.2の臨界電流密度が
6000A/cm2 と何れも著しく低かった。すなわ
ち、本発明品は大小2つの平均粒径を有する酸化物超電
導体粉末で予備成形体を形成しているため、予備成形体
の密度を他の比較例品の予備成形体の密度より高くな
り、酸化物超電導材の臨界電流密度が向上している。
臨界電流密度(Jc)を測定したところ、表1に示され
ているように、2つの平均粒径を有する粉末Cを用いた
本発明品のNo.3の臨界電流密度が25000A/c
m2 (77K,0T)と高い値を示したのに対して、粉
末Aを用いたNo.1の臨界電流密度が5000A/c
m2 、また、粉末Bを用いたNo.2の臨界電流密度が
6000A/cm2 と何れも著しく低かった。すなわ
ち、本発明品は大小2つの平均粒径を有する酸化物超電
導体粉末で予備成形体を形成しているため、予備成形体
の密度を他の比較例品の予備成形体の密度より高くな
り、酸化物超電導材の臨界電流密度が向上している。
【0016】
【実施例2】Bi1.84Pb0.34Sr1.9 Ca2.2 Cu
3.0 OX の酸化物超電導体粉末に対して大気中で800
℃×10hの熱処理を2回行った後、粉砕方法及び混合
方法を変化させて平均粒径とその混合比を変化させた粉
末D,E,F,G,Hを表2に示すように準備した。
3.0 OX の酸化物超電導体粉末に対して大気中で800
℃×10hの熱処理を2回行った後、粉砕方法及び混合
方法を変化させて平均粒径とその混合比を変化させた粉
末D,E,F,G,Hを表2に示すように準備した。
【表2】 D50=平均粒径
【0017】次に、それぞれの粉末をCIP法により直
径3.7mm,長さ250mmのロッドに成形した。そ
して、これらの棒を外径6mm,内径4mm,長さ25
0mmのAg−13.5at%Auパイプ中に組み込
み、外径1.0mmまで引抜加工を行った後、圧延加工
と熱処理を2回繰り返し、最終的に厚さ0.10mm,
幅3.0mmのテープ線材とした。このとき、各熱処理
条件はAr−7%O2 雰囲気中で825℃×70hで行
った。
径3.7mm,長さ250mmのロッドに成形した。そ
して、これらの棒を外径6mm,内径4mm,長さ25
0mmのAg−13.5at%Auパイプ中に組み込
み、外径1.0mmまで引抜加工を行った後、圧延加工
と熱処理を2回繰り返し、最終的に厚さ0.10mm,
幅3.0mmのテープ線材とした。このとき、各熱処理
条件はAr−7%O2 雰囲気中で825℃×70hで行
った。
【0018】この後、このようにして得たテープ線材の
臨界電流密度(Jc)を測定したところ、表2に示され
るように、粉末E,Fを用いた本発明品のNo.5,6
のテープ線材が、それぞれ22000A/cm2 ,24
000A/cm2 と何れも比較例品のNo.4,7,8
と比較して良好な値を示した。これはロッド、つまり、
予備成形体の時の密度がそれぞれ5.2g/cm3 と
5.3g/cm3 と高いことに起因している。
臨界電流密度(Jc)を測定したところ、表2に示され
るように、粉末E,Fを用いた本発明品のNo.5,6
のテープ線材が、それぞれ22000A/cm2 ,24
000A/cm2 と何れも比較例品のNo.4,7,8
と比較して良好な値を示した。これはロッド、つまり、
予備成形体の時の密度がそれぞれ5.2g/cm3 と
5.3g/cm3 と高いことに起因している。
【0019】
【実施例3】Tl2.0 Ba1.6 Sr0.4 Ca2.0 Cu
3.0 OX の酸化物超電導体粉末として粉砕方法及び混合
方法を変化させて平均粒径とその混合比を変化させた粉
末I,J,Kを表3に示すように準備し、それぞれ2ト
ン/cm2 の圧力による圧粉成形によって、直径10m
m,高さ2mmの圧粉体を作製し、酸素中で860℃×
2hの熱処理を行ってバルク体とした。
3.0 OX の酸化物超電導体粉末として粉砕方法及び混合
方法を変化させて平均粒径とその混合比を変化させた粉
末I,J,Kを表3に示すように準備し、それぞれ2ト
ン/cm2 の圧力による圧粉成形によって、直径10m
m,高さ2mmの圧粉体を作製し、酸素中で860℃×
2hの熱処理を行ってバルク体とした。
【表3】 D50=平均粒径
【0020】次に、これらのバルク体の臨界電流密度
(Jc)を測定したところ、表3に示されるように、大
小2つのの平均粒径を有する粉末Kを用いたNo.11
(本発明品)においては、1300A/cm2 と高い値
を示したのに対して、粉末Iを用いたNo.9にあって
は150A/cm2 、また、粉末Jを用いたNo.10
にあっては130A/cm2 と何れも著しく低かった。
これは圧粉体の密度が低いことに起因している。
(Jc)を測定したところ、表3に示されるように、大
小2つのの平均粒径を有する粉末Kを用いたNo.11
(本発明品)においては、1300A/cm2 と高い値
を示したのに対して、粉末Iを用いたNo.9にあって
は150A/cm2 、また、粉末Jを用いたNo.10
にあっては130A/cm2 と何れも著しく低かった。
これは圧粉体の密度が低いことに起因している。
【0021】
【実施例4】Bi2.0 Sr2.0 Ca1.0 Cu2.0 OX の
酸化物超電導体粉末として平均粒径とその混合比を変化
させた粉末L,Mを表4に示すように準備し、それぞれ
エタノールと重量比1:1で混合して懸濁液を作製し
た。次に、各懸濁液を厚さ50μm,幅10mm,長さ
50mmの銀板に塗り、空気中で乾燥した後、大気中で
熱処理を行った。熱処理条件は884℃で10分保持
し、その後、10℃/hの冷却速度で834℃まで冷却
し、1h保持して室温まで炉冷した。
酸化物超電導体粉末として平均粒径とその混合比を変化
させた粉末L,Mを表4に示すように準備し、それぞれ
エタノールと重量比1:1で混合して懸濁液を作製し
た。次に、各懸濁液を厚さ50μm,幅10mm,長さ
50mmの銀板に塗り、空気中で乾燥した後、大気中で
熱処理を行った。熱処理条件は884℃で10分保持
し、その後、10℃/hの冷却速度で834℃まで冷却
し、1h保持して室温まで炉冷した。
【表4】 D50=平均粒径
【0022】次に、これらのサンプルを4.2K,8T
の磁場中(磁場テープ面に平行)で四端子法で臨界電流
密度(Jc)を測定した。しきい値は1μV/cmであ
る。測定結果を表4に示す。これから判るように、本発
明品であるNo.13と比較例品のNo.12の乾燥上
り及び熱処理上りの超電導体密度は、何れも本発明品の
方が高くなっており、臨界電流密度も比較例品が700
00A/cm2 であるのに対し、本発明品が12000
0A/cm2 と著しく高くなっている。すなわち、これ
から本発明品は乾燥上り、つまり予備成形体の密度が向
上するため、最終的な超電導材の密度が向上し、その結
果として飛躍的に臨界電流密度が向上することが判る。
の磁場中(磁場テープ面に平行)で四端子法で臨界電流
密度(Jc)を測定した。しきい値は1μV/cmであ
る。測定結果を表4に示す。これから判るように、本発
明品であるNo.13と比較例品のNo.12の乾燥上
り及び熱処理上りの超電導体密度は、何れも本発明品の
方が高くなっており、臨界電流密度も比較例品が700
00A/cm2 であるのに対し、本発明品が12000
0A/cm2 と著しく高くなっている。すなわち、これ
から本発明品は乾燥上り、つまり予備成形体の密度が向
上するため、最終的な超電導材の密度が向上し、その結
果として飛躍的に臨界電流密度が向上することが判る。
【0023】本発明は粉末を初期材料に使用するなら
ば、その材料としてはその他、Tl−層系酸化物超電導
材料(例えば、(Tl,Pb),(Sr2 Ba)2 Ca
2 Cu3 OX 等)やHg系酸化物超電導材料(例えば、
Hg1 Ba2 CaCu2 Oy ,Hg1 Ba2 Ca2 Cu
3 OX 等)でも同様であり、特に限定されるものではな
い。また、予備成形体の形成方法として、ディップコー
ト法やドクターブレード法を適用しても同様な効果が得
られる。
ば、その材料としてはその他、Tl−層系酸化物超電導
材料(例えば、(Tl,Pb),(Sr2 Ba)2 Ca
2 Cu3 OX 等)やHg系酸化物超電導材料(例えば、
Hg1 Ba2 CaCu2 Oy ,Hg1 Ba2 Ca2 Cu
3 OX 等)でも同様であり、特に限定されるものではな
い。また、予備成形体の形成方法として、ディップコー
ト法やドクターブレード法を適用しても同様な効果が得
られる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の酸化物超
電導体粉末の予備成形体、及びその予備成形体を用いた
酸化物超電導材の製造方法によると、平均粒径Aμm,
Bμm及びCμmの酸化物超電導体粉末をAl Bm Cn
(A≦20,B≦0.5A,C≦0.5B,l+m+n
=1,0≦n≦m≦0.5≦l≦0.9)の条件で混合
して予備成形体を形成し、予備成形体に所定の熱処理と
塑性加工を施すようにしたため、予備成形体の高密度化
を図って酸化物超電導材の臨界電流密度を向上させるこ
とができる。
電導体粉末の予備成形体、及びその予備成形体を用いた
酸化物超電導材の製造方法によると、平均粒径Aμm,
Bμm及びCμmの酸化物超電導体粉末をAl Bm Cn
(A≦20,B≦0.5A,C≦0.5B,l+m+n
=1,0≦n≦m≦0.5≦l≦0.9)の条件で混合
して予備成形体を形成し、予備成形体に所定の熱処理と
塑性加工を施すようにしたため、予備成形体の高密度化
を図って酸化物超電導材の臨界電流密度を向上させるこ
とができる。
Claims (10)
- 【請求項1】 平均粒径Aμm,Bμm,及びCμmの
酸化物超電導体,或いはその前駆体の粉末(以下、酸化
物超電導体粉末という)をAl Bm Cn (A≦20,B
≦0.5A,C≦0.5B,l+m+n=1,0≦n≦
m≦0.5≦l≦0.9)の条件で混合して74%以上
の密度を有するように構成されていることを特徴とする
酸化物超電導体粉末の予備成形体。 - 【請求項2】 平均粒径Aμm,Bμm,及びCμmの
酸化物超電導体粉末をAl Bm Cn (A≦20,B≦
0.5A,C≦0.5B,l+m+n=1,0≦n≦m
≦0.5≦l≦0.9)の条件で混合して予備成形体を
形成し前記予備成形体に所定の熱処理と塑性加工を施す
ことを特徴とする酸化物超電導体粉末の予備成形体を用
いた酸化物超電導材の製造方法。 - 【請求項3】 前記予備成形体の形成は、前記混合した
前記酸化物超電導体粉末を金属パイプ中にタッピング充
填して行う請求項2の酸化物超電導体粉末の予備成形体
を用いた酸化物超電導材の製造方法。 - 【請求項4】 前記予備成形体の形成は、前記混合した
前記酸化物超電導体粉末をCIPやHIP法により成形
して行う請求項2の酸化物超電導体粉末の予備成形体を
用いた酸化物超電導材の製造方法。 - 【請求項5】 前記予備成形体の形成は、前記混合した
前記酸化物超電導体粉末を所定の圧力で圧粉成形法によ
り成形して行う請求項2の酸化物超電導体粉末の予備成
形体を用いた酸化物超電導材の製造方法。 - 【請求項6】 前記予備成形体の形成は、前記混合した
前記酸化物超電導体粉末を溶媒中に懸濁液を金属基板上
に塗布した後、これを乾燥させて行う請求項2の酸化物
超電導体粉末の予備成形体を用いた酸化物超電導材の製
造方法。 - 【請求項7】 前記酸化物超電導体粉末は、Bi1.8 P
b0.4 Sr2.0 Ca2.0 Cu3.0 OX の粉末である請求
項2の酸化物超電導体粉末の予備成形体を用いた酸化物
超電導材の製造方法。 - 【請求項8】 前記酸化物超電導体粉末は、Bi1.84P
b0.34Sr1.9 Ca2.2 Cu3.0 OX の粉末である請求
項2の酸化物超電導体粉末の予備成形体を用いた酸化物
超電導材の製造方法。 - 【請求項9】 前記酸化物超電導体粉末は、Tl2.0 B
a1.6 Sr0.4 Ca2.0 Cu3.0 OX の粉末である請求
項2の酸化物超電導体粉末の予備成形体を用いた酸化物
超電導材の製造方法。 - 【請求項10】 前記酸化物超電導体粉末は、Bi2.0
Sr2.0 Ca1.0 Cu2.0 OX の粉末である請求項2の
酸化物超電導体粉末の予備成形体を用いた酸化物超電導
材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11434394A JPH07300314A (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | 酸化物超電導体粉末の予備成形体,及びその予備成形体を用いた酸化物超電導材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11434394A JPH07300314A (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | 酸化物超電導体粉末の予備成形体,及びその予備成形体を用いた酸化物超電導材の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07300314A true JPH07300314A (ja) | 1995-11-14 |
Family
ID=14635399
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11434394A Pending JPH07300314A (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | 酸化物超電導体粉末の予備成形体,及びその予備成形体を用いた酸化物超電導材の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07300314A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6546614B2 (en) | 2000-08-29 | 2003-04-15 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Method of preparing oxide superconducting wire |
-
1994
- 1994-04-28 JP JP11434394A patent/JPH07300314A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6546614B2 (en) | 2000-08-29 | 2003-04-15 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Method of preparing oxide superconducting wire |
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