JPH0730102U - 移動体におけるキャスタの取付け装置 - Google Patents

移動体におけるキャスタの取付け装置

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JPH0730102U
JPH0730102U JP6216693U JP6216693U JPH0730102U JP H0730102 U JPH0730102 U JP H0730102U JP 6216693 U JP6216693 U JP 6216693U JP 6216693 U JP6216693 U JP 6216693U JP H0730102 U JPH0730102 U JP H0730102U
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敦志 福原
和昭 中林
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株式会社イトーキクレビオ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 椅子における合成樹脂製の脚体の資源リサイ
クルの分別作業を容易にすると共に、キャスタの装着作
業も容易にする。 【構成】 放射状に延びる脚アーム6を備えた脚体を合
成樹脂にて一体成形する一方、合成樹脂製の支持ピン9
の上半根元部外周面をゴム弾性体製の緩衝部15で予め
覆うように固定し、この緩衝部15が脚アーム6に下向
き開口状に形成された装着孔部11における周壁面に圧
接するように、支持ピン9の上半根元部を装着し、支持
ピン9の下半部を車輪12付きキャスタ本体13の軸挿
通部14に嵌合する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、椅子における合成樹脂製の脚体等の移動体の下面に車輪付のキャス タ本体を装着する場合の、当該キャスタの取付け装置の改良に関するものである 。
【0002】
【従来の技術】
従来から、実開平5−53551号公報に開示されているように、椅子におけ る支柱を支持する支柱受け部と、該支柱受け部から放射状に延びる脚アームとよ り成る脚体を、合成樹脂にて一体成形することが知られている。そして、このよ うな各脚アームの先端部下面にキャスタを取付ける場合、一般には、実開昭63 −183837号公報や、実公昭55−34083号公報に記載されているよう に、脚アームの先端部に下向き開口の取付け孔を穿設し、該取付け孔に金属製の 支持ピンの上半根元部を挿入し、この支持ピンの下半部を車輪を備えた合成樹脂 製のキャスタ本体における装着孔部に嵌合するように構成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、最近、資源のリサイクルの一貫として、不要または不良の合成樹脂 製部品を金属製の部品と分別することが奨励されている。この場合、前述のよう に、合成樹脂製のキャスタ本体と脚アームとを連結する支持ピンを金属材料で構 成していると、その支持ピンを除去しないかぎり、樹脂に金属が混じることにな り、分別作業を著しく困難にするという問題があった。
【0004】 他方、最近の材料研究の発展により、比重の軽い合成樹脂材は、これを考慮す れば金属材料の強度に肩を並べ得るものであり、軽くて強靱な力の掛かる用途に も使用できる、いわゆるエンジニアリングプラスチックが実用化されているから 、前記支持ピンを合成樹脂材料にて構成すれば、金属との分別作業を省略できる とが考えられる。
【0005】 しかしながら、合成樹脂製の支持ピンを同じく合成樹脂製の脚アームの取付け 孔に直接挿入すると、支持ピンの直径に対して取付け孔の径が締まり嵌めの嵌め 合い関係でなければ、支持ピンが脱落し易い。しかし、このように締まり嵌め関 係にするときには、支持ピンをこれの直径より小さい取付け孔に無理やり挿入す るから、合成樹脂製である取付け孔の開口端部や支持ピンの挿入端部が欠ける等 の破損が生じ、適性な製品ができなくなるという問題があった。
【0006】 このような問題は、椅子における脚体に限らず、車輪付キャスタ本体を合成樹 脂製の移動体に装着する場合に必然的に生じるものである。 本考案は、この問題を解決するためになされたものであり、資源のリサイクルに 伴う分別作業を容易にしつつ、且つ取付け用の支持ピンの脱落が生じ難く、さら に取付け作業も容易なキャスタの取付け装置の構造を提供することを目的とする ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため本考案は、椅子における脚アーム等の合成樹脂製の移 動体の下面に支持ピンを介して車輪付のキャスタ本体を装着するように構成して なるキャスタの取付け装置において、合成樹脂製の支持ピンの上半根元部の外周 面に予めゴム弾性体製の緩衝部を固定し、該支持ピンの上半根元部を、その緩衝 部が前記移動体に下向き開口状に形成された装着孔部における周壁面に圧接する ように装着し、支持ピンの下半部をキャスタ本体の軸挿通部に嵌合したものであ る。
【0008】
【考案の作用・効果】
このように構成すると、移動体に下向き開口状に形成された装着孔部に対して 、ゴム弾性体製の緩衝部が弾性的に圧縮された状態で支持ピンの根元部が嵌合さ れているから、合成樹脂材である装着孔部と支持ピンとが直接的に接触せず、こ じれ等による部材の破損を防止できると共に、支持ピンの脱落も容易に防止する ことができるという効果を奏する。また、支持ピン、緩衝部も合成樹脂と同じ有 機物質であるから、資源のリサイクルに当たって、支持ピンの個所を合成樹脂製 の脚体から外すという分別作業を実行しなくて良いので、資源の回収作業が至極 容易となるという効果を奏するのである。
【0009】
【実施例】
次に、本考案を椅子に適用した実施例を図面に基づいて説明する。図において 符号1は、脚体2と座体3と背もたれ4とを備えた椅子を示し、前記脚体2は、 筒状の脚柱5の下部から複数本の脚アーム6を略水平放射状に突出して成るよう に合成樹脂材を一体成形している。前記脚柱5内に配設したガススプリング(図 示せず)の上端を座体3に固着し、脚体2における脚柱5の上端と座体3との間 には、前記ガススプリングを覆う蛇腹状のカバー体7を配設している。
【0010】 前記脚体2における各脚アーム6は、軽量化のために下向き開口の中空状に形 成して、左右両側板間を補強リブ8にて連結した構造になっており(図2参照) 、各脚アーム6の先端部に、キャスタ10を、後述する合成樹脂製の支持ピン9 を介して取付けるための下向き開口の装着孔部11を穿設する。 前記キャスタ10は、一対の車輪12,12を備えた合成樹脂製のキャスタ本 体13と、該本体13のうち車輪12の回転軸心から平面視で適宜寸法L隔てた 部位に上下長手の軸挿通部14とから成り、キャスタ本体13を、前記脚アーム 6と同色の合成樹脂にて形成する。
【0011】 前記支持ピン9は、ナイロン(ポリアミド)、ポリアセタール、ポリカーボネ ート、ABS樹脂、ポリブチレンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレフタ レート、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、等が挙げられるこれらの樹脂にガラス 短繊維を混入したいわゆるガラス強化プラスチックであっても良い。そして、こ の支持ピン9における上半部根元側(前記装着孔部11に嵌挿する部位)の外周 面には、予め層厚さ0.5〜2mm程度のゴム弾性体製の緩衝部15を固定する 。ゴム弾性体は、スチレンブタジエンゴム、ポリブタジエンゴム、ポリイソプレ ンゴム、ポリエチレンプロピレンゴム等の材料がある。
【0012】 この支持ピン9を前記脚アーム6における装着孔部11に、緩衝部15が圧入 されるように嵌挿装着するのであり、好ましくは、脚体2を射出成形して金型か ら取り出した脚体2の温度が100℃〜150℃程度の高温状態のとき前記支持 ピン9の根元部を装着孔部11に嵌め入れて室温まで自然冷却するのである。こ れにより脚体2の合成樹脂が収縮し、前記装着孔部11の直径も縮まるので、前 記緩衝部15の層を圧縮して強固に支持ピン9の根元部を抜け不能に圧入係止す ることができる。脚体2の温度が100℃〜150℃程度の高温状態から室温ま で冷却する間に、元の直径10mm程度の装着孔部11は略0.1mm〜0.2 mm程度収縮する。
【0013】 次いで、支持ピン9の下半部をキャスタ本体13における軸装着部14に嵌挿 すれば良いのである。なお、この場合、軸挿通部14から支持ピン9が脱落しな いように、支持ピン9の下端部位にリング状の係合凹所16を形成する一方、軸 挿通部14の内周面の下部寄り部位には、前記係合凹所16に係止する突条17 を形成するか、軸挿通部14の下端縁に形成した小径部(図示せず)が前記係合 凹所16に嵌合して抜け不能となるように構成してもよい。
【0014】 なお、図3及び図4に示すように、脚アーム6における装着孔部11の下端外 周に半円形断面等の下向き凸湾曲断面をなすリング状突条18を一体的に形成し 、この突条18がキャスタ本体13における軸挿通部14の上面に当接するよう にして、キャスタ10が支持ピン9を中心にして回動するときの摩擦の少ないベ アリング部となるようにするのが好ましい。
【0015】 また、図3〜図5に示すように、支持ピン9の上半部根元部の直径より下半部 の直径を若干小さくし、且つ装着孔部11の下端から突出する個所で滑らかに直 径が変動するようなアール段部19を形成することで、支持ピン9に対する衝撃 的な曲げ外力が作用した場合に前記装着孔部11の下端部位近傍から支持ピン9 が折損し易くなるのを防止できる。さらに、図5に示すように、緩衝部15の層 厚さを、装着孔部11の下端部位で大きくすることにより、支持ピン9に対する 衝撃的な曲げ外力が作用した場合に前記装着孔部11の下端部位にて横向きの外 力(反力)が支持ピン9に集中しないようにすることができる。これらの構成で 、合成樹脂製の支持ピン9の耐久性を向上させることができる。
【0016】 図6は、緩衝部の他の実施例を示し、Oリング状等のゴム弾性体製の緩衝部2 0を、前記上半根元部に複数個所で固定したものである。この実施例においても 、前記実施例と同様に、脚体2の射出成形直後の温度が高い状態で装着孔部11 に支持ピン9の根元部を圧入すれば良い。 以上の実施例は椅子の脚体について説明したが、移動式衝立、移動式洋服掛け 等における支柱下端に車輪付キャスタを装着する場合等にも適用できることはい うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】椅子の斜視図である。
【図2】脚アームの一部切欠き下面図である。
【図3】キャスタの取付け状態を示す一部切欠き縦断側
面図である。
【図4】キャスタの取付け状態を示す一部切り欠き正面
図である。
【図5】支持ピン及び緩衝部の他の実施例を示す断面図
である。
【図6】緩衝部をOリング状に形成した実施例の側断面
図である。
【符号の説明】
1 椅子 2 脚体 3 座体 6 脚アーム 9 支持ピン 10 キャスタ 11 装着孔部 12 車輪 13 キャスタ本体 14 軸挿通部 15,20 緩衝部 18 リング状突条 19 アール段部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 椅子における脚アーム等の合成樹脂製の
    移動体の下面に支持ピンを介して車輪付のキャスタ本体
    を装着するように構成してなるキャスタの取付け装置に
    おいて、合成樹脂製の支持ピンの上半根元部の外周面に
    予めゴム弾性体製の緩衝部を固定し、該支持ピンの上半
    根元部を、その緩衝部が前記移動体に下向き開口状に形
    成された装着孔部における周壁面に圧接するように装着
    し、支持ピンの下半部をキャスタ本体の軸挿通部に嵌合
    したことを特徴とする移動体におけるキャスタの取付け
    装置。
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