JPH0730128A - 振動式トランスデューサとその製造方法 - Google Patents

振動式トランスデューサとその製造方法

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JPH0730128A
JPH0730128A JP5169043A JP16904393A JPH0730128A JP H0730128 A JPH0730128 A JP H0730128A JP 5169043 A JP5169043 A JP 5169043A JP 16904393 A JP16904393 A JP 16904393A JP H0730128 A JPH0730128 A JP H0730128A
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oxide film
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Takashi Yoshida
隆司 吉田
Kyoichi Ikeda
恭一 池田
Takahiro Kudo
貴裕 工藤
Shojiro Toyoda
昌二郎 豊田
Masaaki Niiguni
雅章 新国
Shigeru Goto
茂 後藤
Shunichi Miyazaki
俊一 宮崎
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    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10DINORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
    • H10D48/00Individual devices not covered by groups H10D1/00 - H10D44/00
    • H10D48/50Devices controlled by mechanical forces, e.g. pressure

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  • Measuring Fluid Pressure (AREA)
  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Pressure Sensors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で歪を高精度に計測することがで
きるように改良された振動式トランスデューサとその製
造方法を提供するにある。 【構成】 第1伝導形式を有する半導体の基板と、この
基板の表面に形成され先の伝導形式とは逆の第2伝導形
式を有するドレインとソースにより挟まれたチャネル
と、両端が固定されこれ等のドレインとソースの表面か
ら変位可能なように間隙を保持しながら先のドレインと
ソースのうち少なくとも1つと先のチャネルとを覆って
配置され自励発振により先のドレインとの間に生じる静
電力により変位する板状の振動ゲートとを具備する振動
式トランスデューサと、その製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歪などに対応して変化
する周波数を検出することにより印加された歪などの物
理量を知る振動式トランスデューサに係り、特に、簡単
な構成で歪を高精度に計測することができるように改良
された振動式トランスデューサに関する。
【0002】
【従来の技術】図30は従来の振動式トランスデューサ
を圧力センサとして用いた構成の斜視図、図31は図3
0におけるA部を拡大しこれに振動検出回路を接続した
構成図、図32は図31におけるA−A’断面を示す断
面図、図33は図31に示す構成を電気的な等価回路で
示した説明図である。これらの従来の振動式トランスデ
ューサは米国特許第4926143号などに開示されて
いる。
【0003】図30に示すように、10はその上面が結
晶面(100)を有する例えば不純物濃度が1015原子
/cm3以下で、伝導形式がp形のシリコン単結晶の基
板である。この基板10の一方の面にダイアフラム11
が裏面からエッチングにより掘り起こされて薄肉に形成
されている。
【0004】このダイアフラム11の周辺の厚肉部12
は中央に導圧孔13を持つ台座14に接合されて、この
導圧管15に測定すべき圧力PMが導入される。このダ
イアフラム11の符号Aで示すエッチングしない側の表
面には部分的に不純物濃度が1017程度のn+拡散層
(図では省略)が形成され、このn+拡散層の一部に振
動子16が結晶軸<001>方向に形成されている(図
31)。この振動子16は、例えばダイアフラム11に
形成されたn+拡散層およびp層をフオトリソグラフイ
とアンダーエッチングの技術を用いて加工する。
【0005】17は振動子16の中央上部に振動子16
に直交して非接触の状態で設けられた磁石であり、18
は絶縁膜としてのSi2膜である(図32参照)。19
a、19bは例えばアルミニウムなどの金属電極であ
り、この金属電極19aの一端は振動子16から延長し
たn+層にSi2層を介して設けたコンタクトホール2
0aを通じて接続され、その他端はリード線を介して振
動子16の抵抗値にほぼ等しい比較抵抗R0の一端と増
幅器21の入力端にそれぞれ接続されている。
【0006】増幅器21の出力端からは出力信号が取り
出されるとともにトランス22の一次コイルL1の一端
に接続されている。この一次コイルL1の他端はコモン
ラインに接続されている。一方、比較抵抗R0の他端は
中点がコモンラインに接続されたトランス22の2次コ
イルL2の一端に接続され、この2次コイルL2の他端は
振動子16の他端に同様に形成された金属電極19b、
コンタクトホール20bを介してn+拡散層に接合され
ている。
【0007】以上の構成において、p形層(基板10)
とn+拡散層(振動子16)の間に逆バイアス電圧を印
加して絶縁し、振動子16に交流電流iを流すと、振動
子16の共振状態において振動子16のインピーダンス
をRとして図33に示すような等価回路を得る。
【0008】このようにして、中点C0をコモンライン
に接続した2次コイルL2、比較抵抗R0、及びインピー
ダンスRによりブリッジが構成されるので、このブリッ
ジによる不平衡信号を増幅器21で検出し、その出力を
帰還線23を介して1次コイルL1に正帰還すると、系
は振動子16の固有振動数で自励発振を起こす。
【0009】ここで、導圧孔13を介してダイアフラム
11に圧力Pが印加されると、これにより振動子16に
働く張力が変化し、その共振周波数が変化する。このた
め、振動子16の固有振動数が変化することとなり、こ
の固有振動数の変化から圧力Pの大きさを知ることがで
きる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような振動式センサは、大きな寸法の磁石17を必要と
し、このため固定構造が複雑になる欠点を有している。
そこで、この磁石を使用しない構成として、例えば励振
手段として静電気力を用い、検出素子としてピエゾ抵抗
を用い、これ等を発振ループの中に組み込んで自励発振
を起こさせ、この発振ループに生じる周波数の変化で歪
を検出する構成が考えられるが、この構成によると振動
子に電流を流す構成となるので発熱により温度が上昇し
誤差要因を作り、また振動子の上にピエゾゲージを作り
込む必要があるので製造プロセスが複雑になる欠点をも
つ。また、圧電ドライブして感圧素子で検出する構成も
考えられるが、この構成によれば、圧電材料が限定さ
れ、特にシリコンは圧電性がないので、PZTなどをシ
リコン上に成膜しなければならず、作製が難しいという
問題がある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の課題を
解決するための第1の主な構成は、第1伝導形式を有す
る半導体の基板と、この基板の表面に形成され先の伝導
形式とは逆の第2伝導形式を有するドレインとソースに
より挟まれたチャネルと、両端が固定されこれ等のドレ
インとソースの表面から変位可能なように間隙を保持し
ながら先のドレインとソースのうち少なくとも1つと先
のチャネルとを覆って配置され自励発振により先のドレ
インとの間に生じる静電力により変位する板状の振動ゲ
ートとを具備するようにし、第2の主な構成は、第1伝
導形式を有する半導体の基板と、この基板の表面に形成
され先の伝導形式とは逆の第2伝導形式を有するドレイ
ンとソースにより挟まれたチャネルと、先の基板の表面
上に形成されたゲート酸化膜と、このゲート酸化膜の上
を覆い弗化水素酸に対して耐性の強い絶縁膜と、主とし
てポリシリコンよりなり先の絶縁膜とは間隙を保持して
先のチャネルに対向するように先の基板に両端が固定さ
れた導電性の振動ゲートと、この振動ゲートを覆い内部
が真空に保持されたシエルとを具備するようにし、第3
の主な構成は、底部が薄肉に形成されたシリコンの基板
の上面に所定の間隔を保持して両端が固定された振動ゲ
ートを有しその周囲に間隔を保って覆うシエルを形成す
る振動式トランスデューサの製造方法において、(A)
先の基板の上をゲート酸化膜で成膜し、この後、チャネ
ルに対応する部分だけ先の基板に間隔をおいて不純物を
イオン注入してドレインとソースとを形成してから先の
ゲート酸化膜の上を弗化水素酸に対して耐性の強い絶縁
膜で覆い、(B)この絶縁膜の上に第1犠牲酸化膜を成
膜してからこの上に振動ゲートとなるポリシリコンを堆
積してこれに不純物をドープして導電性を付与して所定
形状とし、この上を第2犠牲酸化膜で成膜して先の第1
・第2犠牲酸化膜を弗化水素酸でエッチングして所定形
状の間隙対応部を形成し、(C)この間隙対応部と先の
絶縁膜を覆ってギャップ対応の酸化膜を成膜し、この上
にシェルとなるポリシリコンを堆積してから、先の間隙
対応部とギャップ対応の酸化膜とを弗化水素酸でエッチ
ングして除去して振動ゲートとシエルとこれらに囲まれ
た空隙部を形成し、(D)この後、真空中で先のシエル
と先の絶縁膜とをポリシリコンで覆って先の空隙部を真
空に保持するようにして製造するようにしたものであ
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図を用いて説
明する。図1は本発明の1実施例の構成を示す構成図で
ある。
【0013】シリコン基板24は、例えば伝導形式がn
形に形成され、ここには電極25が固定され、電極25
は共通電位点COMに接続されている。このシリコン基
板24の上面には、p形の不純物が拡散されてソースS
が形成され、ここにソースSの電位を取り出すための電
極26が形成されている。また、このシリコン基板24
の下面には図示していないが測定すべき圧力PMなどが
印加される。
【0014】また、このソースSに対して所定間隔Wだ
け離れて、同じくシリコン基板24の上面にp形の不純
物が拡散されてドレインDが形成され、ここにドレイン
Dの電位を取り出すための電極27が形成されている。
【0015】シリコン基板24の所定間隔Wの部分の上
方には、x1だけ離れて凸部28、29が形成され、不
純物が拡散されて導電性が付与された板状の振動子とし
て機能する振動ゲート30(便宜的にGなる符号を用い
ることもある)の両端が、これ等の凸部28、29に固
定されている。つまり、振動ゲート30とシリコン基板
24とは両端を除いてxだけ離れて配置され、この振動
ゲート30に対応するシリコン基板24には図示されて
いないがドレインDとソースSとの間にチャネルCNN
が形成される。
【0016】電極27と共通電位点COMとの間には、
抵抗R1と直流電源E1とが直列に接続され、共通電位
点COMに対してドレインDの電位は負電位に保持され
ている。また、振動ゲート30には直流電源E2が共通
電位点COMに対して負電位になるように接続されてい
る。
【0017】図2は図1に示す実施例の動作を説明する
説明図である。振動ゲート30の長手方向から見たシリ
コン基板24の断面を含む構成となっている。ゲートと
して機能する振動ゲート30には、直流電源E2から負
の電位が印加されているので、図2に示すように電子は
振動子30の下の表面からシリコン基板24の内部(図
2では下の方)へ押しやられ、逆に正孔は表面に引き寄
せられるようになる。
【0018】引き寄せられた正孔(P形)によって表面
に細いP形の伝導層であるチャネルCNN1が形成され
ソースS(P形)とドレインD(P形)との間をP形で
結ぶことになり、このためソースSとドレインDとの間
に電流id1が流れる。
【0019】この電流id1によって発生するドレインD
の電圧は、ドレイン抵抗RDと、ドレインとシリコン基
板24との間に形成される静電容量CDにより、位相シ
フトを受け、この位相シフトを受けた電位変化により振
動ゲート30とドレインDとの間の静電吸引力を変化さ
せ間隔x1を変化させる。
【0020】この間隔x1の変化によりチャネルCNN
1の厚さを変化させ、これにより電流id1を変化させ、
これがドレインの電位変化を引き起こす。これを繰り返
して発振するが、この発振はドレイン抵抗RDとドレイ
ンDとシリコン基板24の間の静電容量CDと発振の発
振角速度ωとの積(ωRDD)が1に比べて極めて大き
くなる様に選定することにより継続される。
【0021】以上のように自励発振が維持されている状
態で、図示のようにシリコン基板24に圧力PMが印加
されると、振動ゲート30を固定する凸部28、29を
介してこの圧力PMによる歪が振動ゲート30に加わ
り、これに対応して固有振動数が変化する。したがっ
て、この固有振動数の変化を取り出すことにより、圧力
Mの値を検知することができる。
【0022】つぎに、以上の点について、数式を用いて
詳細に説明する。図3は図1に示すデバイス構成を等価
回路として表現したものである。図4は以下の計算をす
るために必要な図1に示すデバイス構成の各部の符号の
取り決めを示したものであり、図5は図3に示す等価回
路の各部を分解して伝達関数を求めるための説明図であ
る。
【0023】図3においてRDはドレインDのドレイン
抵抗、CDはドレインDとシリコン基板24の間の静電
容量であり、基板24に対向して振動ゲート30が絶縁
して配置され、この振動ゲート30は発振の発振角速度
ωで基板24に接近したり離れたりして振動している。
この振動ゲート30には直流電源E2が印加されてい
る。なお、簡単のためR1はゼロとして説明する。
【0024】この様な配列に対して、図4に示すよう
に、振動ゲート30の幅はb、厚さはhであり、基板2
4に対してx1だけ離れているものとする。また、この
振動ゲート30は基板24に形成されたドレインDと幅
aだけ覆われるように配置されている。このように覆う
ことによりドレインDと振動ゲート30との間の静電吸
引力を発振に対して有効に用いることができる。
【0025】そして、基板24上のソースSとドレイン
Dとの間隔、つまりチャネル幅はwの長さとしてある。
図5は図3、図4に示す構成で発振が引き起こされる過
程を各部の伝達関数に分解して示している。これを用い
て、順次解析をする。
【0026】ここで、K1はドレインDに発生するドレ
イン電圧の変化Δed1に対するドレインDと振動ゲート
30との間の静電吸引力の変化ΔFの比である伝達関数
を、K2は静電吸引力ΔFに対する振動ゲート30の変
位Δx1の比である伝達関数を、K3は振動ゲート30の
変位Δx1に対するドレインDのドレイン電流Δid1
比である伝達関数を、K4はドレイン電流Δid1に対す
るドレイン電圧の変化Δed2の比である伝達関数をそれ
ぞれ示している。
【0027】ここで、これ等の系が発振を起こす条件
は、 GL=K1234 (1) とし、∠GLをGLの位相角とすれば、 GL>1 (2) ∠GL=0 (3) が発振条件となる。
【0028】第1に、振動ゲート30の単位長さ当りに
発生する静電吸引力Fは F=ε0a(V/x)2 (4) となる。ここで、V=E1−E2であり、ε0は誘電率で
ある。VがΔed1変化したときに変化する静電吸引力F
の変化ΔFは、δを偏微分記号として表現すると、 ΔF=(δF/δV)Δed1 =2ε0aV・Δed1/x1 2 (5) ∴ K1=ΔF/Δed1=2ε0aV/x1 2 (6) となる。
【0029】第2に、両端固定梁の分布荷重ΔFによる
変位Δxは、 Δx1=ΔF・L4/384EI(1+jγω−τ0 2ω2) (7) となる。但し、Lは振動ゲート30の長さ、Iは振動ゲ
ート30の慣性モーメント、γは減衰率、τ0は固有周
期である。なお、Eは E=E0(1+Sη) S=0.24(L/h)2 であり、E0は振動ゲート30のヤング率、ηは歪であ
る。したがって、K2は K2=Δx1/ΔF =L4/384E0I(1+jγω−τ0 2ω2) (8) となる。
【0030】第3に、ドレイン電流id1は、ピンチオフ
領域では、 id1=(1/2)μC0L(E2−VT2/w (9) となる。ここで、μは電子の易動度、C0はチャネル間
の単位面積当りの静電容量、VTはしきい値電圧であ
る。C0は C0=ε0/x1 (10) である。
【0031】振動ゲート30がΔx1だけシリコン基板
24側に接近したときのドレイン電流id1の変化Δid1
は、 Δid1=(δid1/δx1)(−Δx1) =(−1/2)με0L[(E2−VT)/x12(−Δx1)/w となる。従って、 K3=Δid/Δx1 =(1/2)με0L[(E2−VT)/x12/w (11) となる。
【0032】第4に、ドレイン電流id1の変化Δid1
対するドレイン電圧ed1の変化Δe d1を求める。この場
合は、図6を参照して説明する。ピンチオフ領域では定
電流源CC1とみなせるので、これを図示すると図6
(a)に示すようになる。これを交流的にみると図6
(b)に示す等価回路を得る。この図6(b)の等価回
路から、 K4=Δed2/Δid1 =−R/(1+jωCDD (12) となる。
【0033】従って、 GL=K1234 =2ε0a(E1−E2)/x1 2 ・L4/384EI(1+jγω−τ0 2ω2) ・(1/2)με0L[(E2−VT)/x12/w ・[−R/(1+jωCDD)] を得る。
【0034】ここで、ω=ω0=1/τ0とし、ω0D
Dが1に比べて極めて大きいとすると、 GL=−με0 25a(E1−E2)(E2−VT2 ・(1/jγω0)(1/jω0D) ・(1/384EIx1 4) となる。
【0035】ここで、共振の鋭さをQとすれば、Q=1
/γω0で示されるので、 GL=−με0 25a(E1−E2)(E2−VT2 ・(Q/j)(1/jω0D) ・(1/384EIx1 4) (12) を得る。
【0036】さらに、 I=bh/12 E=E0[1+0.24(L/h)2η] を(12)式に代入すると、 GL=Qμε0 25a(E1−E2)(E2−VT2 /32E0[1+0.24(L/h)2η]bh31 4wω0D (13) となる。
【0037】ここで、 E0=1.6X1011N/m2 ε0=8.85X10ー12/m μ=0.1m2/Vs(不純物濃度:1X1016/c
3) を用いれば、 GL=2.43X10ー37QL5a(E1−E2)(E2−V
T2/E0[1+0.24(L/h)2η]bh31 4
ω0D となる。
【0038】1例として、例えば、L=150X10ー6
m、a=w=5X10ー6m、h=1X10ー6m、b=1
0X10ー6m、x1=0.5X10ー6m、η=0、f0
500X103Hz、CD=10X10ー12F、E1−E2
=1V、E2−VT=1Vとすれば、GL=61X10ー4
Qとなる。従って、Q=104とすれば、GL=61とな
る。
【0039】つまり、長さ150μm、幅10μm、ギ
ャップ0.5μmで振動式トランスデューサを構成すれ
ば、GL=61となり、GLの位相も同相であり、発振条
件を十分に満足する。式(13)において、GLは(E2
−VT2に比例するので、E2を調節することにより、
Lの振幅を制御することができる。
【0040】なお、積K1・K2・K3は、振動ゲート3
0とドレインDとの間の電位差であるドレイン電圧の変
化Δed1に対するドレイン電流の変化Δid1との関係を
現すが、共振状態ではω=ω0=1/τ0でω0DD
1に比べて極めて大きいので、Q=1/γω0を考慮す
ると、K1とK3には位相差は発生しない(式(6)、式
(11)参照)が、K2において90°の位相差(式
(8))が発生することがわかる。したがって、振動ゲ
ート30とドレインDとの間の電位差に対してドレイン
電流は90°の位相差を持つことがわかる。
【0041】具体的な回路構成を図7に示す。31は図
1に開示されている振動ゲージである。振動ゲート30
とドレインDとの間の電位差に対してドレイン電流は9
0°位相が進むが、抵抗RdとコンデンサCdとで位相が
90°遅らされて同相とされて発振条件が満足され、こ
の電圧がコンデンサC2を介して入力端が抵抗R2に接続
された増幅器32に出力され、その出力端に電圧V0
出力する。
【0042】この電圧V0はこの値に対応するように自
動ゲイン制御回路33に出力され、ここで基準電圧V
refと比較されて、この基準電圧Vrefに対応するように
振動ゲート30に直流電圧を印加する。
【0043】自動ゲイン制御回路33は、整流回路34
により電圧V0を対応する直流電圧に変更し、基準電圧
refが入力端の一端に印加されたコンパレータ35の
入力の他端にこの直流電圧を印加して、ここで振動ゲー
ト30に印加する直流電圧の大きさを自動調整する。こ
れらにより構成されたループは、発振条件が満足されて
いるので、自励発振を起こし、その発振振幅は基準電圧
refの値を調節することにより制御することができ
る。
【0044】図8は本発明の他の実施例の構成を示す斜
視図、図9はその中央部近傍の断面図である。ただし、
振動ゲートを覆うシエル部分とダイアフラム部分につい
ては省略してある。図8に示す実施例は図1に示す実施
例に対して次の点の改良がなされている。
【0045】第1に、振動ゲートにバイアス電圧(図1
のE2に対応)を印加しない構成として回路構成を簡単
にしてこのバイアス電圧の変動の影響を除去して周波数
安定度を向上させる。第2に、このバイアス電圧をなく
すことにより静電吸引力により振動ゲートが基板へ付着
するのを避け、動作不能になるのを防止する。第3に、
振動ゲートに対向するシリコン基板の上を弗化水素酸に
対する耐性の高い保護膜で保護して安定性を確保し、微
細加工が容易に出来るようにする。第4に、振動ゲート
としてポリシリコンを用い、微細加工を可能としなが
ら、不純物をドープして振動ゲートに導通性を持たせる
ことができる。
【0046】以下、図8、図9を用いて説明する。シリ
コン基板35は、例えば伝導形式がn形に形成され、こ
のシリコン基板35の上面には、p形の不純物が拡散さ
れてソースSが形成され、ここにソースSの電位を取り
出すためのアルミニウム製の電極36が点線で示す配線
部WSを介して形成されている。また、このシリコン基
板35の下面には図示していないがダイアフラムが凹部
状に形成されここに測定すべき圧力PMなどが印加され
る。
【0047】また、このソースSに対して所定間隔だけ
離れて、同じくシリコン基板35の上面にp形の不純物
が拡散されてドレインDが形成され、ここにドレインD
の電位を取り出すためのアルミニウム製の電極37が点
線で示す配線部WDを介して形成されている。
【0048】シリコン基板35の上方には、間隙x2
け離れて固定端38、39が形成され、不純物が拡散さ
れて導電性が付与されたポリシリコンの板状の振動ゲー
ト40の両端が、これ等の固定端38、39に一体に固
定されている。振動ゲート40の梁の長さはLである。
そして、この振動ゲート40はアルミニウム製の電極4
1と点線で示す配線部WGを介して接続されている。
【0049】つまり、振動ゲート40とシリコン基板3
5とは両端を除いて間隙x2だけ離れて配置され、この
振動ゲート40に対応するシリコン基板35のドレイン
DとソースSとの間にチャネルCNN2が形成される。
【0050】シリコン基板35の上面に形成されたこれ
らのドレインD、チャネルCNN2およびソースSの上
には弗化水素酸(HF)に対する耐食性の高い保護膜4
2、例えばSi34、Sixy、SiC、AL23など
と、酸化膜43とからなる2層構造膜44が形成されて
いる。
【0051】そして、この2層構造膜44と振動ゲート
40との間は振動ゲート40が固定端38、39を節と
して上下に振動できるように間隙が設けられている。こ
のようにして振動ゲージ45が構成されている。
【0052】図10は図9に示す振動ゲージ45の開ル
ープ特性を説明するための説明図である。vioは特性を
とるために印加する交流電圧、Vgは振動ゲート40に
印加する直流バイアス電圧である。図11〜図13に示
す振動ゲージ45の特性を図10を参照して説明する。
【0053】図11は直流バイアス電圧対交流出力の特
性を示す特性図である。縦軸は交流電圧vOOの実効値を
用いた増幅度として示されている。そして、この場合は
一定の交流電圧vioを印加した状態でドレインDに出力
される交流電圧vOOが直流バイアス電圧Vgによってど
のように変化するかを示している。
【0054】振動ゲート40にはバイアス電圧Vgを印
加しない状態、つまりVg=0のときが最も大きな出力
電圧が得られることを図11は示している。これは、図
1におけるE2=0に対応するときが最も効率が良いこ
とを示している。
【0055】次に、Vg=−2ボルト付近で信号がでな
い領域が存在する。これはドレインDとソースSとの間
には多少の電位差(−2ボルト程度)が存在し、これに
よる静電力とこのVgによる静電力とが相殺して振動ゲ
ート40に対して吸引力がなくなるためである。また、
g=−7ボルトを越えると振動ゲート40がシリコン
基板側に静電力により付着して信号が出なくなる。
【0056】図12は直流バイアス電圧対周波数出力の
特性を示す特性図である。縦軸はドレインDに現れる交
流電圧vOOの共振周波数fOOで示されている。そして、
この場合は一定の交流電圧vioを印加した状態でドレイ
ンDに出力される交流電圧v OOの共振周波数fOOが直流
バイアス電圧Vgによってどのように変化するかを示し
ている。
【0057】振動ゲート40にはバイアス電圧Vgを印
加しない状態、つまりVg=0の付近のときが最もVg
対するfOOの変化が小さいことが示されている。つま
り、Vg=0の状態は、共振周波数fOOのバイアス電圧
g依存性が小さく、安定している状態にある。
【0058】以上の図11と図12に示す特性曲線か
ら、振動ゲート40にはバイアス用の直流電圧を印加し
ない図8に示す構成は、効率も周波数安定性も共に良い
ことが判る。
【0059】なお、図13はドレイン/ソース間電圧V
ds対交流出力の特性を示す特性図である。縦軸はドレイ
ンにおける交流電圧vOOの実効値を用いた増幅度として
示されている。
【0060】そして、この場合は一定の交流電圧vio
印加し、Vg=0とした状態でドレインDに出力される
交流電圧vOOが直流電圧E1の変化、つまりドレイン/
ソース間電圧Vdsによってどのように変化するかを示し
ている。振動ゲート40の梁の長さLをL1とL2に(L
1<L2)変えて示してある。これは、ソース電圧がゼロ
であるので、結局、交流電圧vOOのドレイン直流電圧依
存性を示していることとなる。
【0061】図14は以上のような特性をもつ振動ゲー
ジ45を用いて自励発振回路を構成した振動式トランス
デューサを示す。ドレインDは一端が直流電源−E1に
接続されたバイアス用の定電流源CC2に接続されてい
る。
【0062】ソースSは共通電位点COMに接続されて
いる。これらのドレインDとソースSに対向するゲート
Gとして機能する振動ゲート40は、抵抗R3の一端に
接続されその抵抗R3の他端は共通電位点COMに接続
されている。さらに、移動電極40はコンデンサC3
介して可変増幅回路46の出力端に接続されている。
【0063】非反転入力端(+)にバイアス電圧ER1
印加された演算増幅器47の反転入力端(−)は、振動
ゲージ45のドレインDに接続されると共にその出力端
と抵抗R4で接続されている。
【0064】演算増幅器47の出力端は、90°移相回
路48を介して可変増幅回路46の入力端に接続される
と共に整流/平滑回路49の入力端に接続されている。
この整流/平滑回路49の出力端は、非反転入力端
(+)に設定電圧ER2が印加された誤差増幅器50の反
転入力端(−)に接続されている。この誤差増幅器50
の出力端に現れる誤差電圧Veで可変増幅回路46の利
得を制御する。
【0065】次に、以上のように構成された振動式トラ
ンスデューサ51の動作について説明する。共振点でド
レインDに流れる交流のドレイン電流id2は、ドレイン
D/振動ゲート40間の電圧に対して90°位相が進ん
で流れる。演算増幅器47はこのドレイン電流id2を電
圧信号Vd2に変換して90°移相回路48に出力する。
90°移相回路48は電圧信号Vd2を90°位相を遅ら
して可変増幅回路46に印加し、その出力端からコンデ
ンサC3を介して振動ゲート40に印加する。
【0066】このように、振動ゲージ45−演算増幅器
47−90°位相回路48−可変増幅回路46−振動ゲ
ージ45を結ぶループにより自励発振回路が形成され発
振が継続される。発振周波数は端子T0で検出される。
なお、定電流源CC2は演算増幅器47が飽和しないよ
うに直流バイアス電流を設定する。
【0067】この場合に、交流の電圧信号Vd2は、整流
/平滑回路49で整流/平滑されて直流電圧とされる。
誤差増幅器50はこの直流電圧と設定電圧ER2と比較し
て設定電圧ER2に等しくなるような誤差電圧Veを可変
増幅回路46に出力し、その増幅度を制御して全体とし
て発振振幅が一定になるように振幅制御する。
【0068】図15はインダクタを用いて自励発振回路
を構成した振動式トランスデューサを示す。図15
(a)はPチャネル形として構成した振動ゲージ52、
図15(b)はNチャネル形の振動ゲージ45の例をそ
れぞれ示している。
【0069】図15(a)において、振動ゲージ52の
振動ゲートGは、抵抗R3を介してソースSに、そのド
レインDはインダクタLn1の一端に、そのインダクタL
n1の他端は直流電源E3の負電極にそれぞれ接続されて
いる。さらに、直流電源E3の正電極はソースSと共通
電位点COMに接続されている。ここで、抵抗R3は振
動ゲートGの電位を固定化するためのものである。
【0070】また、図15(b)において、振動ゲージ
45の振動ゲートGは、抵抗R3を介して共通電位点C
OMとソースSに、そのドレインDはインダクタLn2
一端に、そのインダクタLn2の他端は直流電源E3の正
電極にそれぞれ接続されている。そして、直流電源E3
の負電極は共通電位点COMに接続されている。
【0071】以上の構成において、振動ゲートGには直
流バイアス電圧は印加されていないが、必要に応じて、
抵抗R3の代わりに、図15(a)の回路ではその振動
ゲートGにソースSに対して負電位を、図15(b)の
回路ではその振動ゲートGにソースSに対して正電位を
印加して振動ゲージ52、45の相互コンダクタンスを
変えて電流増幅率を制御しても良い。
【0072】次に、図15(a)に示す振動式トランス
デューサの動作について図16に示す波形図を用いて説
明する。ドレインDと振動ゲートGとの間に印加される
交流電圧Vgd(図16(a))に対してドレインDに流
れる交流のドレイン電流id3は、図16(b)に示すよ
うに90°位相が進む。
【0073】したがって、ソースSに対してドレインD
に発生する交流のドレイン電圧Vd3は、 Vd3=jωLn1・id3 (14) となり、id3に対して90°位相が進む。但し、ω=2
πf、fは共振周波数である。
【0074】しだがって、このドレイン電圧Vd3は、振
動ゲートGとドレインDとの間で見れば、180゜位相
が反転されてVd3´(図16(d))となり、当初の交
流電圧Vgd(図16(a))とその位相が一致し、発振
条件を満足する。
【0075】このため、ドレイン電圧Vd3の周波数を検
出することにより圧力などに起因する歪を検出すること
ができる。以上の点は図15(b)の場合も同様であ
り、同じように自励発振する。
【0076】図17は狭帯域の演算増幅器を用いて構成
した他の振動式トランスデューサの例を示す。振動ゲー
ジ52はPチャネルで構成してある。振動ゲートGは抵
抗R3を介してソースSと共に共通電位点COMに接続
されている。
【0077】演算増幅器53の反転入力端(−)は、ド
レインDに接続されると共に抵抗R 5を介してその出力
端に接続されている。また、その非反転入力端(+)は
設定電源E4により共通電位点COMに対して負の電位
に設定されている。
【0078】この場合の演算増幅器53は、狭帯域の演
算増幅器を用い、反転入力端子(−)の電位は図18に
示すような周波数特性を有している。横軸は周波数fを
示し、Aは位相特性を、Bはゲイン特性をそれぞれ示し
ている。演算増幅器53の反転入力端子(−)の特性
は、周波数がfAとfBの範囲で、位相は90°ずれて一
定であり、ゲインは直線的に変化する。振動ゲージの共
振周波数が周波数fAとfBの間となるような演算増幅器
53を使用する。
【0079】演算増幅器53は反転入力端(−)と非反
転入力端(+)の電位が同じになるように動作するの
で、反転入力端(−)の電圧は設定電源E4と同一に維
持され、振動ゲージ52の直流電源となる。
【0080】また、演算増幅器53の反転入力端子
(−)の特性は図18に示すように90°位相がシフト
する特性を利用するので、これは等価的にインダクタと
して機能し、演算増幅器53の反転入力端(−)の電圧
はドレイン電流id4に対して90°位相が進むこととな
る。したがって、図15の場合と同様な動作をする。た
だし、この場合は演算増幅器53の出力端からドレイン
電圧Vd4を取り出すので、低インピーダンスで出力させ
ることができるメリットがある。
【0081】図19はコンデンサを用いて自励発振回路
を構成した他の振動式トランスデューサの例を示す。こ
の場合は、振動ゲージ52はPチャネルで構成し、位相
シフト素子はインダクタの代わりにコンデンサを用いる
構成としたものである。振動ゲージ52の振動ゲートG
にはバイアス電圧E6が、共通電位点COMに対して負
電位として印加され、そのソースSも共通電位点COM
に接続されている。
【0082】ドレインDは、直流ドレイン電流IDを供
給する定電流源CC3を介して直流電源E5の負電極
に、その直流電源E5の正電極は共通電位点COMにそ
れぞれ接続され、また定電流源CC3の両端には移相用
のコンデンサCPが接続されている。
【0083】この場合は、E6>E5の関係が満たされる
ように電圧値が設定されるので、図16(d)のVgd´
に示すようにVgdに対して位相が反転しない。したがっ
て、コンデンサCPを用いて、交流のドレイン電流id5
に対してドレイン電圧Vd5の位相を90°遅らせて同相
として発振条件を満たさせている。
【0084】図20はインダクタを用いて自励発振回路
を構成した他の振動式トランスデューサを示す。図20
はPチャネル形として構成した例である。振動ゲージ5
2のドレインDはドレイン電流id6を検出する抵抗R6
を介して共通電位点COMに、ソースSは直流電源E6
に接続されている。
【0085】トランジスタQ1のベースには抵抗R6の両
端の電圧がカップリング用のコンデンサC4を介して、
直流電源E6を抵抗R7とR8で分圧したバイアス用の分
圧電圧がそれぞれ印加されている。
【0086】また、直流電源E6と共通電位点COMと
の間には、インダクタLn3と、トランジスタQ1のコレ
クタとエミッタと、トランジスタQ1のアイドリング電
流を決める抵抗R9が直列に接続されている。
【0087】そして、トランジスタQ1のコレクタはカ
ップリング用のコンデンサC5を介して振動ゲージ52
の振動ゲートGに、振動ゲートGはバイアス用の抵抗R
10を介してソースSにそれぞれ接続されている。これら
の振動ゲージ52、抵抗R6、R10、コンデンサC5を除
く点線で囲まれた部分で90°遅相回路54が構成され
ている。
【0088】次に、以上のように構成された振動式トラ
ンスデューサの動作について図21に示す波形図を用い
て説明する。共振点では、図21に示すように、振動ゲ
ートGとドレインD間の電圧VGDに対してドレイン電流
d6は位相が90°進む。このドレイン電流id6は抵抗
6によりドレイン電圧に変換され、コンデンサC4及び
抵抗R7とR8の並列抵抗で構成されるハイパスフイルタ
を介してトランジスタQ1で増幅され、コレクタ電流i
d6´としてインダクタLn3に流される。この場合のコレ
クタ電流id6´とドレイン電流id6との位相は同相関係
にある。
【0089】したがって、インダクタLn3の両端の電
圧、つまり振動ゲージ52の振動ゲートとソース間電圧
SGはドレイン電流id6に対して90°位相が進むの
で、振動ゲートとドレイン間電圧VGDはドレイン電流i
d6に対して90°位相が遅れ、発振条件を満足し、自励
発振を継続する。
【0090】図22はコンデンサを用いて自励発振回路
を構成した他の振動式トランスデューサを示す。図22
はPチャネル形として構成した例である。振動ゲージ5
2のドレインDはドレイン電流id7を検出する抵抗R11
を介して共通電位点COMに、ソースSは直流電源E7
にそれぞれ接続されている。電界効果トランジスタQ2
のゲートGには抵抗R11の両端の電圧がコンデンサC6
と抵抗R12で構成されるハイパスフイルタを介して印加
されている。
【0091】電界効果トランジスタQ2のドレインDと
ソースSは、それぞれ抵抗R13とR1 4を介して電源E7
と共通電位点COMとの間に接続されている。このドレ
インDとソースSとの間には、コンデンサC7と抵抗R
15とが直列に接続され、これ等の接続点は電界効果トラ
ンジスタQ3のゲートGに接続されている。
【0092】電界効果トランジスタQ3のドレインDは
電源E7に、ソースSは抵抗R16を介して共通電位点C
OMにそれぞれ接続されている。さらに、ソースSはコ
ンデンサC5と抵抗R10で構成されるハイパスフイルタ
を介して振動ゲージ52の振動ゲートGに接続されてい
る。
【0093】これらの振動ゲージ52、抵抗R11
10、コンデンサC5を除く点線で囲まれた部分で90
°遅相回路55が構成されている。具体的には、抵抗R
13、R14、R15、電界効果トランジスタQ2とコンデン
サC7で90°遅相させ、電界効果トランジスタQ3はソ
ースフオロワとして機能している。動作については、図
20に示す振動式トランスデューサの場合と同様である
ので、省略する。
【0094】今までの説明では、図8に示すような振動
ゲージと電子回路とを結合して振動式トランスデューサ
を構成する点について説明した。次に、このような振動
式トランスデューサの構成要素としての振動ゲージ45
を製造する製造方法について、図23と図24に示す製
造工程図を用いて説明する。なお、図24に示す製造工
程は、図23に示す製造工程に連続して続くものである
が、説明の便宜上2つに分割してある。
【0095】図8に示す構成では、振動ゲート40の部
分とこれを両端で固定する固定端38、39の部分とで
は製造工程の過程で生じる断面構造が異なるので、同一
工程ではあるが左右に分離してこれらを各別に図示す
る。左側の図は振動ゲート40の中央部の断面構造で、
右側の図が固定端38の部分の断面構造である。なお、
固定端39の部分は固定端38の部分と同一の構造であ
るので省略する。
【0096】ステップ1は、ゲート酸化膜形成工程を示
す。n形のシリコン単結晶の基板60の上にゲート酸化
膜61を、例えば500オングストローム程度の厚さに
形成する。この工程では、振動ゲートの中央部と固定端
部での断面構造は同一に形成される。この後、ステップ
2に移行する。以後、各ステップをステップ番号に従っ
て進行する。
【0097】ステップ2は、イオン注入工程を示す。こ
こでは、p形不純物としてボロンを所定領域にイオン注
入する。これにより、振動ゲートの中央部ではチャネル
CCNを形成する予定の所定間隔WNをおいてp形のソ
ース部62(図8のWSに対応)とドレイン部63(図
8のWDに対応)とを形成し、固定端部ではp形のゲー
トリード部64(図8のWGに対応)を形成する。
【0098】ステップ3は、チャネル形成工程を示す。
ここでは、振動ゲートの中央部においてチャネルCCN
を形成する予定の所定間隔WNのチャネル部64(CC
N2)にボロンを浅い深さでイオン注入する。これによ
って、ソース・ドレイン間の抵抗を所定値に制御するこ
とができる。この場合、固定端部では変化がない。
【0099】ステップ4は、窒化膜形成工程を示す。こ
の工程では、後工程で使用する弗化水素酸(HF)に対
するゲート酸化膜61の保護のために、弗化水素酸に対
して耐性が強い絶縁膜65として例えばSixy膜を
ほぼ1000オングストローム程度の厚さでゲート酸化
膜61の上に成膜する。
【0100】ステップ5は、第1犠牲層酸化膜形成工程
を示す。この工程は、先ず、最終的に振動ゲート40の
周囲に空隙を形成するための下側の犠牲層としてCVD
(Chemical Vapour Deposition)法により5000オン
グストローム程度の厚さに絶縁膜65の上に酸化膜66
を形成する。次に、固定端部に対しては、フオトリソグ
ラフイ技術により固定端38が形成される予定の部分の
ゲート酸化膜61、絶縁膜65、及び酸化膜66の部分
を開口部67として開口する。
【0101】ステップ6は、ポリシリコン成膜工程を示
す。この工程は最終的に振動ゲート40と固定端38と
を形成するための前工程である。先ず、酸化膜66と開
口部67の上にポリシリコン68を例えば1μm程度の
厚さで成膜する。この後、導電性を付与するためにボロ
ンをドープする。次に、フオトリソグラフイ技術により
振動ゲート40に対応する部分と開口部67に対応する
部分にマスクをしてから、RIE(Reactive Ion Etchi
ng)によりポリシリコン68を所定の形状にエッチング
して最終的に振動ゲートとなる板状の梁69と、開口部
67にY形の支柱70を形成する。
【0102】ステップ7は、第2犠牲層酸化膜形成工程
を示す。この工程は、最終的に振動ゲート40の周囲に
空隙を形成するための下側を除く部分の犠牲層としてC
VD法により5000オングストローム程度の厚さに酸
化膜66、梁69、及び支柱70の上に酸化膜71を形
成する。
【0103】ステップ8は、酸化膜エッチング工程を示
す。まず、フオトリソグラフイ技術により振動ゲートの
中央部では梁69の近傍を、固定端部では支柱70の近
傍と支柱70のY字中央部72を除く部分をマスクして
から、これらの周囲の酸化膜66と71を弗化水素酸で
エッチングして間隙対応部73、74を形成する。
【0104】ステップ9は、ギャップ対応成膜工程を示
す。この工程は、後工程で用いられるエッチング液を導
入するための犠牲層としての酸化膜75を、ほぼ500
オングストローム程度の厚さで絶縁膜65と間隙対応部
73、74の上を含んで全面にCVD法により形成す
る。この後、フオトリソグラフイ技術を用いてY字中央
部72の上の酸化膜75をエッチングして除去する。
【0105】ステップ10は、シエル対応部形成工程を
示す。ステップ9で形成された酸化膜75などの上に1
μm程度の厚さになるようにポリシリコン76を成膜す
る。この後、RTA(Rapid Thermal Aneal)によりシ
エル及び振動ゲートのポリシリコンに残存するストレス
を短時間熱処理して除去し、これらが変形するのを防止
する。この後、フオトリソグラフイ技術を用いてマスク
し、RIEによりポリシリコン76をエッチングして振
動ゲートを覆う大きさの範囲にシエル対応部77を形成
する。
【0106】ステップ11は、エッチングギャップ形成
工程を示す。この工程は、振動ゲートとシエルとを形成
するために、弗化水素酸を用いて酸化膜75をエッチン
グしながらこれを除去して導入孔78を形成し、ついで
この導入孔78を介して間隙対応部73、74をも除去
する。このようにして、振動ゲート40、固定端38、
及びシエル79を形成する。
【0107】ステップ12は、真空封止工程を示す。こ
の工程は、真空中でシエル79、導入孔78、絶縁膜6
5の上をポリシリコン80でほぼ5000オングストロ
ーム程度の厚さで成膜して、シエル79の内部を真空に
保持する。
【0108】ステップ13は、コンタクトホール形成工
程を示す。ソース部62とドレイン部63の上部にある
ゲート酸化膜61、絶縁膜65、及びポリシリコン80
の一部をフオトリソグラフイ技術とRIEとを用いて開
口してコンタクトホール81、82を形成する。同様に
して、ゲート部にもコンタクトホール84を形成するこ
とができる。
【0109】ステップ14は、ダイアフラム形成工程を
示す。水酸化カリウム(KOH)液を用いて、中央部が
薄肉で周囲が厚肉となる薄肉部になるようにシリコン単
結晶の基板60の底部をエッチングしてダイアフラム8
3を形成する。
【0110】ステップ15は、ボンデング工程を示す。
コンタクトホール81、82、84にアルミニウム製の
電極37、36を形成する。以上が、振動式トランスデ
ューサの振動ゲージをシェルで覆いダイアフラムを形成
する製造方法である。
【0111】なお、ステップ11のエッチングギャップ
形成工程において、酸化膜75、間隙対応部73、74
を除去するエッチング剤として弗化水素酸を用いるもの
として説明したが、この弗化水素酸に代えて、所定の気
相エッチングを用いることにより、さらに効果的にエッ
チングをすることができる。次に、これについて説明す
る。
【0112】弗化水素酸を用いる液相エッチングにおい
ては、エッチング後にエッチング液の表面張力により振
動ゲート40がポリシリコンのシエル79側、或いは絶
縁膜65側に付着し易いという問題がある。
【0113】このような場合には、例えば、窒素ガス9
5%、弗化水素ガス4.99%、水蒸気0.01%の割
合で混合されたエッチングガスを用いて気相エッチング
を行う。このように微量の水蒸気を混入させると、反応
自体はこの微量の水蒸気の存在により弗化水素ガスによ
る液相的反応となるが、微量な水蒸気により表面が乾燥
した状態となり表面張力が大幅に低下し、振動ゲートの
付着防止に効果がある。
【0114】このときのエッチングガスと犠牲層として
の酸化膜(Si2)75などとの反応は、およそ (Si2+HF+H2O)→(Si4↑+H2O↑) となる。この反応の左側のH2Oは水蒸気を、右側のH2
O↑は揮発した水蒸気を示している。Si4↑は弗化シ
リコンが揮発(ガス化)することを示している。
【0115】なお、この気相エッチングに際して、大き
な割合の窒素ガス(N2)が用いられているが、これは
弗化シリコンガス(Si4↑)と水蒸気(H2O↑)と
を十分に取り去るためのものである。
【0116】次に、振動ゲートの異なる構成について順
次説明する。図25は図9(図8)に対応する振動ゲー
トの他の構成を示す部分斜視図である。図8に示す振動
ゲート40には直流バイアスを印加しない構成であるの
で、振動ゲートとドレインとの間に発生する静電力によ
る付着は生じないが、これ等の間は極めて近接してお
り、その表面は平滑度の良い平面を成しているので、場
合により、分子間力などにより振動ゲートが保護膜42
に付着したままになることがある。このような事態にな
ると、発振が停止する。
【0117】そこで、振動ゲート85と保護膜42との
間に接触する接触面積を小さくして“付着力<復元力”
の関係になるように振動ゲート85の底部にこの振動ゲ
ート85の長手中央軸に沿って微小な突起86を形成す
る。この突起86は、例えば幅が1μm以下の一本以上
の連続線、或いは破線状で高さが500オングストロー
ム以上の突起として形成する。
【0118】この突起86は、図25では振動ゲート8
5の底部にのみ設ける構成としてあるが、このほかに、
この振動ゲート85を覆うシエルの内面側、又は振動ゲ
ート85の上部に突起を設け、これ等を併用しても良
い。
【0119】図26は、振動ゲート85の底部に突起8
6を設ける場合の製造方法を示している。この工程は、
図23、図24に示す工程の一部として加入される。図
23に示すステップ5の次の工程にステップA1が挿入
される。ステップA1では、ステップ5において犠牲層
としてCVD法により形成された酸化膜66の上にレジ
スト87を塗布し、最終的に振動ゲート85が形成され
る予定の部分を、EB(Electron Beam)露光、或いはD
eep UV露光などにより、パターニングし、RIEによ
り酸化膜66に突起幅の細い溝88を形成する。この
後、レジスト87を除去する。
【0120】ステップA2は、ポリシリコン成膜工程を
示す。この工程は、図23のステップ6の最終的に振動
ゲートとなる板状の梁69に対応する突起つきの梁89
として形成する工程である。この後は、図23のステッ
プ7〜10と同様であり、ステップ11で突起86を有
する振動ゲート85として構成される。
【0121】振動ゲートには所定の張力が付加されてい
ないと、圧縮応力が印加されたときに座屈を起こすこと
となる。そこで、振動ゲートには引張歪を加える必要が
あるが、このためには振動ゲートが基板より縮むように
引張残留歪を有する張力膜、例えばSiXyなどを振
動ゲートの中心面、或いはその上下面に対称になるよう
に形成する。
【0122】図27は図9(図8)に示す振動ゲートに
張力を付加する第1の構成を示す部分斜視図である。振
動ゲート90を構成する板状の中央面には張力膜91が
ポリシリコンで形成された上下の振動梁92、93によ
りサンドイッチ状に挟んで対称に構成されている。この
張力膜91は、SiXyなどで構成されており、その
張力は振動梁92、93の張力膜91の厚さ、ヤング
率、残留歪などから計算することができる。
【0123】いま、振動梁92、93の合計の断面積を
S、ヤング率をES、線膨張係数をaS、その張力をゼ
ロ、そして張力膜91の断面積をAf、ヤング率をEf
線膨張係数をaf、張力をT、温度差を(t−t0)とす
れば、振動ゲート90の張力Xは、 X=(AS・ES)T/(AS・ES+Af・Ef) (15) となる。
【0124】また、温度変化による張力変化ΔXTは、 ΔXT=(AS・ES・Af・Ef)(aS−af)(t−t0) /(AS・ES+Af・Ef) (16) で示される。ここで、aS=2.5x10-6(1/°
C)、af=0(1/°C)、Ef=2ES、AS=10A
fとすると、この温度変化による張力変化ΔXTは ΔXT/(AS・ES)=0.418(με/°C) となる。
【0125】この結果と、温度変化による周波数変化の
データとから求めた歪の値は、約40με/100°C
となる。この温度変化は、主として振動梁92、93の
ポリシリコンと張力膜91の窒化膜との線膨張係数差か
ら発生している。
【0126】図28は以上のような振動ゲート90の製
造方法を示す工程図である。ここでは、図23、24に
示す工程図に図28に示す製造工程を挿入する形として
説明する。
【0127】図23に示すステップ5の次の工程に、ス
テップB1が挿入される。ステップB1は第1ポリシリ
コン成膜工程であり、ステップ5において犠牲層として
CVD法により形成された酸化膜66の上にポリシリコ
ン94を、例えば5000オングストローム程度の厚さ
で成膜し、この後、ポロンをドープして導電性を付与す
る。
【0128】次に、ステップB2に移行する。ステップ
B2は窒化膜成膜工程を示す。この工程では、ポリシリ
コン94の上に炭化窒化膜(Sixy)95を、例え
ば1000オングストローム程度の厚さで成膜する。
【0129】ステップB3は、第2ポリシリコン成膜工
程を示す。この工程はステップB1の第1ポリシリコン
成膜工程と同様にして、ポリシリコン96を例えば50
00オングストローム程度の厚さで成膜し、この後、ポ
ロンをドープして導電性を付与する。
【0130】ステップB4はフオトリソ工程を示す。フ
オトリソグラフイ技術を用いてマスクしRIEによりポ
リシリコン94、窒化膜95、ポリシリコン96を除去
して振動ゲート対応部97を形成する。この後は、図2
3のステップ8〜10と同様であり、ステップB5(図
23のステップ11に対応)に至り振動ゲート90とし
て最終的に構成される。
【0131】図29は図9(図8)に示す振動ゲートに
張力を付加する第2の構成を示す部分斜視図である。振
動ゲート98を構成する板状の中央面には、ポリシリコ
ン99が配置され、その上下の張力膜100、101で
サンドイッチ状に挟んで対称に構成されている。これら
の張力膜100、101はSiXyなどで構成され、
その製造方法については振動ゲート90の場合に準じて
行えばよい。また、この振動ゲート98の張力も振動ゲ
ート90の場合と同様にして計算することができる。
【0132】
【発明の効果】以上、実施例と共に具体的に説明したよ
うに、本発明の第1請求項によれば、半導体基板にドレ
インとソースを所定間隔で分離してこれ等の間にチャネ
ルを形成し、振動ゲートをこのチャネルとドレインに対
向して間隔をもって配列し、振動ゲートとドレインなど
との静電吸引力とドレイン電流の位相との関係を利用し
て自励発振させる構成であるので、従来のように大きな
寸法の磁石も必要とせず、このため振動ゲート(振動
子)と磁石との間の間隔を正確に配列する必要もなく、
小形が可能となり、製造プロセスが単純になるメリット
がある。
【0133】また、第2請求項によれば、第1請求項に
対するメリットの他に、第1に、振動ゲートにバイアス
電圧(図1のE2に対応)を印加しない構成としたの
で、回路構成を簡単にしてこのバイアス電圧の変動の影
響を除去して周波数安定度を向上させることができる。
第2に、このバイアス電圧をなくすことにより静電吸引
力により振動ゲートが基板へ付着するのを避け、動作不
能になるのを防止することができる。第3に、振動ゲー
トとしてポリシリコンを用いたので、微細加工を可能と
しながら、不純物をドープして振動ゲートに導通性を持
たせることができる。
【0134】さらに、第12請求項による製造方法によ
れば、振動ゲートに対向するシリコン基板の上を弗化水
素酸に対する耐性の高い絶縁膜で覆う2層構成を用いる
ステップとしているので、ゲート酸化膜が基板の表面に
現れず、このためアルカリ金属イオンなどによる汚染に
対して強くなって安定性が向上し、さらに振動ゲートと
シエルを精度良く微細加工することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の構成を示す構成図である。
【図2】図1に示す実施例の動作を説明する説明図であ
る。
【図3】図1に示すデバイス構成を等価回路として表現
した等価回路である。
【図4】計算に必要な図1に示すデバイス構成の各部の
符号の取り決めを示した説明図である。
【図5】図3に示す等価回路の各部を分解して伝達関数
を求めるための説明図である。
【図6】図3に示す等価回路を更に簡略化した等価回路
図である。
【図7】本発明を自励発振回路として機能するように構
成して全体構成図である。
【図8】本発明の他の実施例の構成を示す斜視図であ
る。
【図9】図8の中央部近傍の断面を示す断面図である。
【図10】図9に示す振動ゲージの開ループ特性を説明
するための説明図である。
【図11】図9に示す振動ゲージの直流バイアス電圧対
交流出力の特性を示す特性図である。
【図12】図9に示す振動ゲージの直流バイアス電圧対
周波数出力の特性を示す特性図である。
【図13】図9に示す振動ゲージのドレイン/ソース間
電圧Vds対交流出力の特性を示す特性図である。
【図14】図9に示す振動ゲージを用いて自励発振回路
を構成した振動式トランスデューサを示す。
【図15】インダクタを用いて自励発振回路を構成した
本発明の振動式トランスデューサを示す。
【図16】図15(a)に示す振動式トランスデューサ
の動作を説明する波形図を示す。
【図17】狭帯域の演算増幅器を用いて構成した本発明
の他の振動式トランスデューサの例を示す。
【図18】図17に示す演算増幅器の特性を示す特性図
である。
【図19】コンデンサを用いて自励発振回路を構成した
本発明の更に他の振動式トランスデューサの例を示す。
【図20】インダクタを用いて自励発振回路を構成した
本発明の他の振動式トランスデューサを示す。
【図21】図20に示す振動式トランスデューサの動作
を説明する波形図である。
【図22】コンデンサを用いて自励発振回路を構成した
本発明の他の振動式トランスデューサを示す。
【図23】主として図8に示す振動ゲージを製造する製
造工程を説明する製造工程図である。
【図24】図23に続く製造工程を説明する製造工程図
を示す。
【図25】図9(図8)に対応する振動ゲートの他の構
成を示す部分斜視図である。
【図26】図25に示す振動ゲートを製造する場合の製
造方法を示す工程図である。
【図27】図9(図8)に示す振動ゲートに張力を付加
する第1の構成を示す部分斜視図である。
【図28】図27に示す振動ゲートの製造方法を示す工
程図である。
【図29】図9(図8)に示す振動ゲートに張力を付加
する第2の構成を示す部分斜視図である。
【図30】従来の振動式センサを圧力センサとして用い
た構成の斜視図である。
【図31】図29におけるA部を拡大しこれに振動検出
回路を接続した構成図である。
【図32】図31におけるA−A’断面を示す断面図で
ある。
【図33】図31に示す構成を電気的な等価回路で示し
た説明図である。
【符号の説明】
10、24、35 シリコン基板 11、83 ダイアフラム 12 厚肉部 13 導圧孔 15 導圧管 16、31 振動子 17 磁石 21 増幅器 22 トランス 23 帰還線 30 振動ゲート 33 自動ゲイン制御回路 38、39 固定端 40、85、98 振動ゲート 45、52 振動ゲージ 46 可変増幅回路 48 90°移相回路 50 誤差増幅器 60 基板 61 ゲート酸化膜 62 ソース部 63 ドレイン部 65 絶縁膜 73、74 間隙対応部 78 導入孔 79 シエル S ソース D ドレイン E1、E2、E3、E5、E6 直流電源 CNN1、CNN2 チャネル CC1〜CC3 定電流源
フロントページの続き (72)発明者 豊田 昌二郎 東京都武蔵野市中町2丁目9番32号 横河 電機株式会社内 (72)発明者 新国 雅章 東京都武蔵野市中町2丁目9番32号 横河 電機株式会社内 (72)発明者 後藤 茂 東京都武蔵野市中町2丁目9番32号 横河 電機株式会社内 (72)発明者 宮崎 俊一 東京都武蔵野市中町2丁目9番32号 横河 電機株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1伝導形式を有する半導体の基板と、こ
    の基板の表面に形成され前記伝導形式とは逆の第2伝導
    形式を有するドレインとソースにより挟まれたチャネル
    と、両端が固定されこれ等のドレインとソースの表面か
    ら変位可能なように間隙を保持しながら前記ドレインと
    ソースのうち少なくとも1つと前記チャネルとを覆って
    配置され自励発振により前記ドレインとの間に生じる静
    電力により変位する板状の振動ゲートとを具備すること
    を特徴とする振動式トランスデューサ。
  2. 【請求項2】第1伝導形式を有する半導体の基板と、こ
    の基板の表面に形成され前記伝導形式とは逆の第2伝導
    形式を有するドレインとソースにより挟まれたチャネル
    と、前記基板の表面上に形成されたゲート酸化膜と、こ
    のゲート酸化膜の上を覆い弗化水素酸に対して耐性の強
    い絶縁膜と、主としてポリシリコンよりなり前記絶縁膜
    とは間隙を保持して前記チャネルに対向するように前記
    基板に両端が固定された導電性の振動ゲートと、この振
    動ゲートを覆い内部が真空に保持されたシエルとを具備
    する振動式トランスデューサ。
  3. 【請求項3】前記振動ゲートの上下面の少なくとも何れ
    か一方、或いは前記シエルの内面に幅1μm以下の1本
    以上の実線又は破線状の高さ500オングストローム以
    上の突起を有することを特徴とする前記特許請求の範囲
    第2項記載の振動式トランスデューサ。
  4. 【請求項4】前記振動ゲートをポリシリコンとポリシリ
    コンに対して引張残留歪を持つ張力膜とを振動方向に関
    して積層する構造としたことを特徴とする前記特許請求
    の範囲第2項記載の振動式トランスデューサ。
  5. 【請求項5】前記ドレインに流れるドレイン電流の位相
    を90°移相手段により90°移相して前記振動ゲート
    に帰還し自励発振を継続させることを特徴とする前記特
    許請求の範囲第1項又は第2項記載の振動式トランスデ
    ューサ。
  6. 【請求項6】前記90°移相手段としてインダクタを用
    いることを特徴とする前記特許請求の範囲第5項記載の
    振動式トランスデューサ。
  7. 【請求項7】前記90°位相手段としてコンデンサを用
    いることを特徴とする前記特許請求の範囲第5項記載の
    振動式トランスデューサ。
  8. 【請求項8】前記90°移相手段として狭帯域増幅器を
    用いることを特徴とする前記特許請求の範囲第5項記載
    の振動式トランスデューサ。
  9. 【請求項9】前記ドレインに流れるドレイン電流の位相
    を90°移相して90°位相電圧を出力する90°移相
    手段と、このドレイン電流に対応するドレイン電圧を所
    定の設定電圧と比較してその誤差電圧を出力する誤差増
    幅手段と、前記90°位相電圧が入力され前記誤差電圧
    により前記設定電圧に対応するように増幅度が制御され
    て一定振幅の帰還信号として前記振動ゲートに帰還する
    可変増幅手段とを具備することを特徴とする前記特許請
    求の範囲第1項又は第2項記載の振動式トランスデュー
    サ。
  10. 【請求項10】前記ドレインのドレイン抵抗RDと前記
    ドレインおよび前記基板の間の静電容量CDと前記発振
    の発振角速度ωとの積(ωRDD)が1に比べて極めて
    大きくなるようにこれ等の値を選定したことを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項に記載された振動式トランスデ
    ューサ。
  11. 【請求項11】前記振動ゲートに直流電圧を印加して発
    振の振幅を制御する特許請求の範囲第1項に記載された
    振動式トランスデューサ。
  12. 【請求項12】底部が薄肉に形成されたシリコンの基板
    の上面に所定の間隔を保持して両端が固定された振動ゲ
    ートを有しその周囲に間隔を保って覆うシエルを形成す
    る振動式トランスデューサの製造方法において、(A)
    前記基板の上をゲート酸化膜で成膜し、この後、チャネ
    ルに対応する部分だけ前記基板に間隔をおいて不純物を
    イオン注入してドレインとソースとを形成してから前記
    ゲート酸化膜の上を弗化水素酸に対して耐性の強い絶縁
    膜で覆い、(B)この絶縁膜の上に第1犠牲酸化膜を成
    膜してからこの上に振動ゲートとなるポリシリコンを堆
    積してこれに不純物をドープして導電性を付与して所定
    形状とし、この上を第2犠牲酸化膜で成膜して前記第1
    ・第2犠牲酸化膜を弗化水素酸でエッチングして所定形
    状の間隙対応部を形成し、(D)この間隙対応部と前記
    絶縁膜を覆ってギャップ対応の酸化膜を成膜し、この上
    にシェルとなるポリシリコンを堆積してから、前記間隙
    対応部とギャップ対応の酸化膜とを弗化水素酸でエッチ
    ングして除去して振動ゲートとシエルとこれらに囲まれ
    た空隙部を形成し、(E)この後、真空中で前記シエル
    と前記絶縁膜とをポリシリコンで覆って前記空隙部を真
    空に保持するようにした振動式トランスデューサの製造
    方法。
  13. 【請求項13】前記第1犠牲酸化膜を成膜してからこの
    上の振動ゲートとなる部分に電子ビームにより溝を付け
    る工程を経て、この後に、前記ポリシリコンを堆積する
    工程に移行することを特徴とする特許請求の範囲第12
    項に記載された振動式トランスデューサの製造方法。
  14. 【請求項14】前記ポリシリコンに導電性を付与した
    後、この上を引張残留歪をもつ張力膜で成膜し、この上
    を更に前記ポリシリコンと同一のポリシリコンで成膜し
    て導電性を付与して、この後に、前記第2犠牲酸化膜の
    成膜工程に移行することを特徴とする特許請求の範囲第
    12項に記載された振動式トランスデューサの製造方
    法。
  15. 【請求項15】前記弗化水素酸による液相エッチングに
    代えて、微量の割合の水蒸気と大量の割合の窒素ガスと
    弗化水素とが混合されたエッチングガスで前記第1・第
    2犠牲酸化膜を気相エッチングすることを特徴とする特
    許請求の範囲第12項に記載された振動式トランスデュ
    ーサの製造方法。
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