JPH07309706A - 防菌・防カビ用噴霧剤 - Google Patents
防菌・防カビ用噴霧剤Info
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- JPH07309706A JPH07309706A JP3357491A JP35749191A JPH07309706A JP H07309706 A JPH07309706 A JP H07309706A JP 3357491 A JP3357491 A JP 3357491A JP 35749191 A JP35749191 A JP 35749191A JP H07309706 A JPH07309706 A JP H07309706A
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- antibacterial
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- antifungal
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- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Abstract
(57)【要約】【
目的】 住居、特に浴室、風呂等の壁面に直接噴霧塗
布し、又は、射出成形機の金型内面に噴霧塗布して成形
品の表面に間接的に転写させ、長期間にわたり、人体に
害を与えることなく、また、変色することなく、壁面や
表面の菌やカビの発生を防止することができる防菌・防
カビ用噴霧剤を提供する。 【 構成】 マグネシウム、カルシウム、ストロンチウ
ム、アルミニウム、マンガン、ニッケル、銅、及び、亜
鉛からなる群の中から選ばれた2種以上の金属の難溶性
オルトリン酸複塩に0.5〜5.0重量%の銀を担持さ
せた粒径30μm以下の抗菌・抗カビ性リン酸複塩0.
1〜20重量%、分散液4.9〜60重量%、及び、噴
射剤20〜95重量%からなる防菌・防カビ用噴霧剤
布し、又は、射出成形機の金型内面に噴霧塗布して成形
品の表面に間接的に転写させ、長期間にわたり、人体に
害を与えることなく、また、変色することなく、壁面や
表面の菌やカビの発生を防止することができる防菌・防
カビ用噴霧剤を提供する。 【 構成】 マグネシウム、カルシウム、ストロンチウ
ム、アルミニウム、マンガン、ニッケル、銅、及び、亜
鉛からなる群の中から選ばれた2種以上の金属の難溶性
オルトリン酸複塩に0.5〜5.0重量%の銀を担持さ
せた粒径30μm以下の抗菌・抗カビ性リン酸複塩0.
1〜20重量%、分散液4.9〜60重量%、及び、噴
射剤20〜95重量%からなる防菌・防カビ用噴霧剤
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、住居、特に浴室、風呂
等の壁面に直接噴霧塗布し、又は、プラスチック射出成
型機の金型内面に噴霧塗布することにより、成型された
プラスチックの表面に間接的に防菌・防カビ剤を転写さ
せ、長期間にわたって、人体に害を与えることなく、ま
た、変色することなく、壁面やプラスチック表面の菌や
カビの発生を防止することができる防菌・防カビ用噴霧
剤に関するものである。
等の壁面に直接噴霧塗布し、又は、プラスチック射出成
型機の金型内面に噴霧塗布することにより、成型された
プラスチックの表面に間接的に防菌・防カビ剤を転写さ
せ、長期間にわたって、人体に害を与えることなく、ま
た、変色することなく、壁面やプラスチック表面の菌や
カビの発生を防止することができる防菌・防カビ用噴霧
剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、殺虫剤、殺菌剤、防カビ剤等
を充填したスプレーは一般に広く知られている。しか
し、ここで用いられている殺虫剤、殺菌剤、防カビ剤等
は、その殆どが毒性の高い有機化合物であり、人体への
影響や環境汚染の問題があり、また、効果も持続するも
のではなかった。
を充填したスプレーは一般に広く知られている。しか
し、ここで用いられている殺虫剤、殺菌剤、防カビ剤等
は、その殆どが毒性の高い有機化合物であり、人体への
影響や環境汚染の問題があり、また、効果も持続するも
のではなかった。
【0003】一方、微量の銀イオンが抗菌・抗カビ性を
有していることは知られている。例えば、既に、特公昭
52−38666号公報には、活性炭に硝酸銀溶液を添
加して銀を担持させ、微量に溶解する銀イオンにより浄
水器用活性炭に抗菌・抗カビ効果を持たせる方法が開示
されている。
有していることは知られている。例えば、既に、特公昭
52−38666号公報には、活性炭に硝酸銀溶液を添
加して銀を担持させ、微量に溶解する銀イオンにより浄
水器用活性炭に抗菌・抗カビ効果を持たせる方法が開示
されている。
【0004】そして、特開昭63−260810号公報
には、比表面積の大きいゼオライトにイオン交換法によ
り銀等の殺菌性金属イオンを高密度に担持させた殺菌性
ゼオライト組成物が開示されており、これをナイロン、
ポリエステル等に微量添加混合して紡糸し、抗菌性合成
繊維をえたことが述べられている。更に、特開昭63−
265809号公報には、この殺菌性ゼオライト組成物
の変色を防止するために、銀等の殺菌性金属イオンの一
部をアンモニウムイオンで置き換えた殺菌性ゼオライト
組成物が開示されており、また、特開平2−11170
9号公報には、上記殺菌性ゼオライト組成物の耐アルカ
リ性を改善するため、銀等の抗菌性金属のアンミン錯塩
及びアミン錯塩の1種以上を担持したゼオライトが開示
されている。また、特開昭63−250325号公報に
は、銀、銅、亜鉛等の抗菌性金属でイオン交換した抗菌
性ゼオライト、アルコール、及び、噴射剤を含む抗菌性
スプレーが開示されている。
には、比表面積の大きいゼオライトにイオン交換法によ
り銀等の殺菌性金属イオンを高密度に担持させた殺菌性
ゼオライト組成物が開示されており、これをナイロン、
ポリエステル等に微量添加混合して紡糸し、抗菌性合成
繊維をえたことが述べられている。更に、特開昭63−
265809号公報には、この殺菌性ゼオライト組成物
の変色を防止するために、銀等の殺菌性金属イオンの一
部をアンモニウムイオンで置き換えた殺菌性ゼオライト
組成物が開示されており、また、特開平2−11170
9号公報には、上記殺菌性ゼオライト組成物の耐アルカ
リ性を改善するため、銀等の抗菌性金属のアンミン錯塩
及びアミン錯塩の1種以上を担持したゼオライトが開示
されている。また、特開昭63−250325号公報に
は、銀、銅、亜鉛等の抗菌性金属でイオン交換した抗菌
性ゼオライト、アルコール、及び、噴射剤を含む抗菌性
スプレーが開示されている。
【0005】一方、特開平2−96508号公報には、
高い酸性度を有する難溶性リン酸塩や縮合リン酸の陽イ
オン交換能に着目して、これに銀等の抗菌性の金属イオ
ンを担持させたものが開示されており、これを塗料等に
混入して抗菌効果を上げうることが述べられている。
高い酸性度を有する難溶性リン酸塩や縮合リン酸の陽イ
オン交換能に着目して、これに銀等の抗菌性の金属イオ
ンを担持させたものが開示されており、これを塗料等に
混入して抗菌効果を上げうることが述べられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来、市販されている
有機系のグルタルアルデヒド、アルキルアンモニウムク
ロライド、N−アルキルジアミノエチルグリシン、クロ
ルヘキシジン、N−(フルオロジクロロメチルチオ)−
フタルイミド等の殺菌剤、防カビ剤は、毒性が高く、か
つ、変質し易く効果が持続しなかった。
有機系のグルタルアルデヒド、アルキルアンモニウムク
ロライド、N−アルキルジアミノエチルグリシン、クロ
ルヘキシジン、N−(フルオロジクロロメチルチオ)−
フタルイミド等の殺菌剤、防カビ剤は、毒性が高く、か
つ、変質し易く効果が持続しなかった。
【0007】また、特開昭63−260810号公報、
特開昭63−265809号公報、及び、特開平2−1
11709号公報に開示された銀担持ゼオライト組成物
は、変色や抗菌性の低下を防止するために、種々の操作
を必要とするので、非常に高価なものになっていた。更
に、特開昭63−250325号公報に開示された銀担
持ゼオライト組成物は、壁にスプレーした場合、湿気や
光により変質し、1月後から徐々に茶色に変色した。
特開昭63−265809号公報、及び、特開平2−1
11709号公報に開示された銀担持ゼオライト組成物
は、変色や抗菌性の低下を防止するために、種々の操作
を必要とするので、非常に高価なものになっていた。更
に、特開昭63−250325号公報に開示された銀担
持ゼオライト組成物は、壁にスプレーした場合、湿気や
光により変質し、1月後から徐々に茶色に変色した。
【0008】また、特開平2−96508号公報に開示
された銀担持リン酸塩には、固体酸性度が低いので銀イ
オンの交換量も銀の保持力も弱いという欠点があり、ま
た、縮合リン酸塩の中にはトリポリリン酸二水素アルミ
ニウムのように高い酸性度を有しているものも得られる
が、高い酸性度のものを得るために、特別な焼成、処
理、銀担持操作を必要とするので、非常に高価になると
いう欠点があり、また、スプレーに使用できるような微
粉末をえることが困難であった。
された銀担持リン酸塩には、固体酸性度が低いので銀イ
オンの交換量も銀の保持力も弱いという欠点があり、ま
た、縮合リン酸塩の中にはトリポリリン酸二水素アルミ
ニウムのように高い酸性度を有しているものも得られる
が、高い酸性度のものを得るために、特別な焼成、処
理、銀担持操作を必要とするので、非常に高価になると
いう欠点があり、また、スプレーに使用できるような微
粉末をえることが困難であった。
【0009】本発明は、これらの問題点を解決して、優
れた抗菌・抗カビ性を有する無機化合物の微粒子を直接
合成して、長期間にわたる安定性と、高い安全性と、優
れた防菌・防カビ効果とを有する噴射剤を安価に提供す
ることにある。
れた抗菌・抗カビ性を有する無機化合物の微粒子を直接
合成して、長期間にわたる安定性と、高い安全性と、優
れた防菌・防カビ効果とを有する噴射剤を安価に提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、既に、平
成2年特許願第418277号において、前述の課題に
関連して、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウ
ム、アルミニウム、マンガン、ニッケル、銅、及び、亜
鉛からなる群の中から選ばれた2種以上の金属の難溶性
オルトリン酸複塩に0.1〜5.0重量%の銀を担持さ
せたことを特徴とする抗菌・抗カビ性リン酸複塩に係わ
る発明を開示したが、更に、本出願において、前述の課
題を解決するため、マグネシウム、カルシウム、ストロ
ンチウム、アルミニウム、マンガン、ニッケル、銅、及
び、亜鉛からなる群の中から選ばれた2種以上の金属の
難溶性オルトリン酸複塩に0.1〜5.0重量%の銀を
担持させた粒径30μm以下の抗菌・抗カビ性リン酸複
塩0.1〜20重量%、分散液4.9〜60重量%、及
び、噴射剤20〜95重量%からなる防菌・防カビ用噴
霧剤を提供する。
成2年特許願第418277号において、前述の課題に
関連して、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウ
ム、アルミニウム、マンガン、ニッケル、銅、及び、亜
鉛からなる群の中から選ばれた2種以上の金属の難溶性
オルトリン酸複塩に0.1〜5.0重量%の銀を担持さ
せたことを特徴とする抗菌・抗カビ性リン酸複塩に係わ
る発明を開示したが、更に、本出願において、前述の課
題を解決するため、マグネシウム、カルシウム、ストロ
ンチウム、アルミニウム、マンガン、ニッケル、銅、及
び、亜鉛からなる群の中から選ばれた2種以上の金属の
難溶性オルトリン酸複塩に0.1〜5.0重量%の銀を
担持させた粒径30μm以下の抗菌・抗カビ性リン酸複
塩0.1〜20重量%、分散液4.9〜60重量%、及
び、噴射剤20〜95重量%からなる防菌・防カビ用噴
霧剤を提供する。
【0011】本発明におけるオルトリン酸複塩は、いず
れも高い固体酸性度を有している。例えば、固体酸量
は、単塩である難溶性オルトリン酸塩であるリン酸マグ
ネシウム(Mg3(PO4)2では0.01meq/
g、アパタイト(Ca10(PO4)6(OH2)では
0.02meq/g、リン酸亜鉛(Zn3(P
O4)2)では0.02meq/g、リン酸マンガン
(Mn3(PO4)2)では0.02meq/g、リン
酸銅(Cu3(PO4)2)では0.05meq/g、
リン酸ニッケル(Ni3(PO4)2では0.05me
q/g、リン酸アルミニウム(AlPO4)では0.1
0meq/gであるのに対し、本発明におけるオルトリ
ン酸複塩であるリン酸アルミニウム・カルシウム(Al
15Ca3(PO4)17)では0.50meq/g、
リン酸亜鉛・マグネシウム(Zn2Mg(PO4)2)
では0.30meq/g、リン酸アルミニウム・銅・ス
トロンチウム(Al12Cu2Sr(PO4)14)で
は0.60meq/g、リン酸カルシウム・マンガン・
ニッケル(Ca9Mn2Ni(PO4)8)では0.4
0meq/gである。従って、本発明におけるオルトリ
ン酸複塩は、0.1〜5.0重量%の銀を安定に担持さ
せることができ、長期にわたり抗菌・抗カビ性を維持す
ることができる。また、本発明における抗菌・抗カビ性
リン酸複塩において、担持された銀の濃度が0.1重量
%未満であれば、十分な抗菌・抗カビ性が得られず、ま
た、5.0重量%を超えれば、変色するおそれを生ず
る。
れも高い固体酸性度を有している。例えば、固体酸量
は、単塩である難溶性オルトリン酸塩であるリン酸マグ
ネシウム(Mg3(PO4)2では0.01meq/
g、アパタイト(Ca10(PO4)6(OH2)では
0.02meq/g、リン酸亜鉛(Zn3(P
O4)2)では0.02meq/g、リン酸マンガン
(Mn3(PO4)2)では0.02meq/g、リン
酸銅(Cu3(PO4)2)では0.05meq/g、
リン酸ニッケル(Ni3(PO4)2では0.05me
q/g、リン酸アルミニウム(AlPO4)では0.1
0meq/gであるのに対し、本発明におけるオルトリ
ン酸複塩であるリン酸アルミニウム・カルシウム(Al
15Ca3(PO4)17)では0.50meq/g、
リン酸亜鉛・マグネシウム(Zn2Mg(PO4)2)
では0.30meq/g、リン酸アルミニウム・銅・ス
トロンチウム(Al12Cu2Sr(PO4)14)で
は0.60meq/g、リン酸カルシウム・マンガン・
ニッケル(Ca9Mn2Ni(PO4)8)では0.4
0meq/gである。従って、本発明におけるオルトリ
ン酸複塩は、0.1〜5.0重量%の銀を安定に担持さ
せることができ、長期にわたり抗菌・抗カビ性を維持す
ることができる。また、本発明における抗菌・抗カビ性
リン酸複塩において、担持された銀の濃度が0.1重量
%未満であれば、十分な抗菌・抗カビ性が得られず、ま
た、5.0重量%を超えれば、変色するおそれを生ず
る。
【0012】本発明における抗菌・抗カビ性リン酸複塩
の製造において、マグネシウム、カルシウム、ストロン
チウム、アルミニウム、マンガン、ニッケル、銅、及
び、亜鉛からなる群の中から選ばれた2種以上の金属の
難溶性オルトリン酸複塩の合成には、これらの金属の酸
化物、水酸化物、又は、炭酸塩と、リン酸塩又はリン酸
を使用し、異種金属の混合モル比が1/10〜1/2の
範囲内で合成するのが好ましい。反応には、湿式反応、
乾式反応のいずれでも可能であるが、湿式反応の方が好
ましく、特にメカノケミカル効果のあるボールミル、ラ
イカイキ、振動ミル、サンドグランドミル等を使用する
ことがより好ましく、本発明において必要とする微細粒
子が得やすい。
の製造において、マグネシウム、カルシウム、ストロン
チウム、アルミニウム、マンガン、ニッケル、銅、及
び、亜鉛からなる群の中から選ばれた2種以上の金属の
難溶性オルトリン酸複塩の合成には、これらの金属の酸
化物、水酸化物、又は、炭酸塩と、リン酸塩又はリン酸
を使用し、異種金属の混合モル比が1/10〜1/2の
範囲内で合成するのが好ましい。反応には、湿式反応、
乾式反応のいずれでも可能であるが、湿式反応の方が好
ましく、特にメカノケミカル効果のあるボールミル、ラ
イカイキ、振動ミル、サンドグランドミル等を使用する
ことがより好ましく、本発明において必要とする微細粒
子が得やすい。
【0013】銀イオンの担持には、メカノケミカル効果
のある反応機を使用し、40℃以下の温度で行う。銀イ
オンを担持させるオルトリン酸複塩は、必ずしも複塩と
して既に合成されたものだけでなく、未反応の状態、す
なわち複塩合成途上で銀イオンを担持させてもよい。ま
た、反応温度が40℃を超えると、銀が遊離して変色す
るので、好ましくない。
のある反応機を使用し、40℃以下の温度で行う。銀イ
オンを担持させるオルトリン酸複塩は、必ずしも複塩と
して既に合成されたものだけでなく、未反応の状態、す
なわち複塩合成途上で銀イオンを担持させてもよい。ま
た、反応温度が40℃を超えると、銀が遊離して変色す
るので、好ましくない。
【0014】本発明において使用される抗菌・抗カビ性
リン酸複塩の粒径は、30μm以下であることが必要で
ある。30μmを超えると、スプレーノズルに詰まり易
くなり、また、長期間保管した場合、底に沈降し易くな
る。
リン酸複塩の粒径は、30μm以下であることが必要で
ある。30μmを超えると、スプレーノズルに詰まり易
くなり、また、長期間保管した場合、底に沈降し易くな
る。
【0015】本発明において使用される抗菌・抗カビ性
リン酸複塩の量は、噴霧剤の0.1〜20重量%の範囲
とすることが必要である。0.1%未満であると防菌・
防カビ効果がえられず、また、20%を超えると、スブ
レーノズルが詰まり易くなる。
リン酸複塩の量は、噴霧剤の0.1〜20重量%の範囲
とすることが必要である。0.1%未満であると防菌・
防カビ効果がえられず、また、20%を超えると、スブ
レーノズルが詰まり易くなる。
【0016】本発明において使用される分散液として
は、安全性の観点から、水、エタノール、メタノール、
イソプーパノール等のアルコール類、及び、n−ヘキサ
ン等の炭化水素類の溶媒が好ましく、用途によっては、
ケトン類、エステル類、脂肪酸類、シリコーン油等の各
種の溶媒も使用することができる。これらの溶媒は、1
種だけ単独で用いられてもよく、また、2種以上混合し
て用いられてもよい。
は、安全性の観点から、水、エタノール、メタノール、
イソプーパノール等のアルコール類、及び、n−ヘキサ
ン等の炭化水素類の溶媒が好ましく、用途によっては、
ケトン類、エステル類、脂肪酸類、シリコーン油等の各
種の溶媒も使用することができる。これらの溶媒は、1
種だけ単独で用いられてもよく、また、2種以上混合し
て用いられてもよい。
【0017】本発明において使用される分散液には、抗
菌・抗カビ性リン酸複塩の分散を助けるためのステアリ
ン酸、ステアリン酸亜鉛、ポリエチレンワックス、シラ
ン系カップリング剤、チタネート系カップリング剤、ア
ルミニウム系カップリング剤等の界面活性剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、壁面等への付着を助けるための粘着
剤、接着剤等を添加してもよい。
菌・抗カビ性リン酸複塩の分散を助けるためのステアリ
ン酸、ステアリン酸亜鉛、ポリエチレンワックス、シラ
ン系カップリング剤、チタネート系カップリング剤、ア
ルミニウム系カップリング剤等の界面活性剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、壁面等への付着を助けるための粘着
剤、接着剤等を添加してもよい。
【0018】本発明における抗菌・抗カビ性リン酸複塩
に対する分散液の量は、分散液の分散能力、粘度、比重
等によって異なるが、抗菌・抗カビ性リン酸複塩の濃度
が、0.1〜30重量%の範囲、好ましくは1〜10重
量%の範囲になるような量にすることが必要である。
0.1重量%未満であると塗布濃度が希薄になり過ぎ、
また、30重量%を超えると粘度が高くなり過ぎて好ま
しくない。従って、抗菌・抗カビ性リン酸複塩に対する
分散液の量は、噴霧剤に対して、4.9〜60重量%の
範囲にすることが必要である。
に対する分散液の量は、分散液の分散能力、粘度、比重
等によって異なるが、抗菌・抗カビ性リン酸複塩の濃度
が、0.1〜30重量%の範囲、好ましくは1〜10重
量%の範囲になるような量にすることが必要である。
0.1重量%未満であると塗布濃度が希薄になり過ぎ、
また、30重量%を超えると粘度が高くなり過ぎて好ま
しくない。従って、抗菌・抗カビ性リン酸複塩に対する
分散液の量は、噴霧剤に対して、4.9〜60重量%の
範囲にすることが必要である。
【0019】本発明における噴射剤としては、液化石油
ガス(LPG)、ジメチルエーテル(DME)、及び、
フロン類等を使用することができる。本発明における噴
射剤の量は、噴射剤の単位重量当たりの気化気体の容
積、粘度、比重、及び、分散液の比重、粘度等によって
も異なるが、噴霧剤に対して、20〜95重量%の範囲
とすることが必要である。20%未満であると使用後の
缶中に分散液が残るおそれがあり、95%を超えると使
用後の缶中に主として噴射剤だけが残り、殆ど噴射剤だ
けが噴射されるおそれがある。
ガス(LPG)、ジメチルエーテル(DME)、及び、
フロン類等を使用することができる。本発明における噴
射剤の量は、噴射剤の単位重量当たりの気化気体の容
積、粘度、比重、及び、分散液の比重、粘度等によって
も異なるが、噴霧剤に対して、20〜95重量%の範囲
とすることが必要である。20%未満であると使用後の
缶中に分散液が残るおそれがあり、95%を超えると使
用後の缶中に主として噴射剤だけが残り、殆ど噴射剤だ
けが噴射されるおそれがある。
【0020】
【作用】本発明における抗菌・抗カビ性リン酸複塩が、
どのような作用によって、長期間にわたり変色すること
なく優れた抗菌・抗カビ性を維持するのか、詳細は不明
であるが、一応、本発明における抗菌・抗カビ性リン酸
複塩に使用されるリン酸複塩は、前述のように、単一の
金属のオルトリン酸塩よりも固体酸性度が高いので、銀
イオンを高濃度に強固に長期間保持できるものと考えら
れ、また、単にイオン交換法により表層の金属を銀に置
換し担持させるだけでなく、特にメカノケミカル反応に
より銀を化学的に結合させた場合は、表層内部にまで銀
が強固に保持されるものと考えられる。従って、長期間
にわたって、変色することもなく、抗菌・抗カビに必要
な微量の銀イオンを放出することができ、優れた抗菌・
抗カビ効果を示すものと考えられる。
どのような作用によって、長期間にわたり変色すること
なく優れた抗菌・抗カビ性を維持するのか、詳細は不明
であるが、一応、本発明における抗菌・抗カビ性リン酸
複塩に使用されるリン酸複塩は、前述のように、単一の
金属のオルトリン酸塩よりも固体酸性度が高いので、銀
イオンを高濃度に強固に長期間保持できるものと考えら
れ、また、単にイオン交換法により表層の金属を銀に置
換し担持させるだけでなく、特にメカノケミカル反応に
より銀を化学的に結合させた場合は、表層内部にまで銀
が強固に保持されるものと考えられる。従って、長期間
にわたって、変色することもなく、抗菌・抗カビに必要
な微量の銀イオンを放出することができ、優れた抗菌・
抗カビ効果を示すものと考えられる。
【0021】
(1) 抗菌・抗カビ性リン酸複塩等の製造 〔実施例〕25%りん酸水溶液7500gを50℃に加
熱し、攪拌しながら酸化亜鉛(ZnO)1940gを加
えて反応させ、更に、水酸化カルシウム(Ca(OH)
2)354gをを加えて反応させた。得られたスラリー
を室温に冷却した後、20lボールミルに移し、6時間
練和してから、硝酸銀(AgNO3)57gを添加し、
更に4時間練和した。得られたスラリーを水洗濾過し、
得られたフィルターケーキを250℃で乾燥して解砕
し、粉末(以下「粉末I」という)を得た。この粉末の
担持銀含有量は1.0重量%であり、平均粒径は 0.
87μmであった。
熱し、攪拌しながら酸化亜鉛(ZnO)1940gを加
えて反応させ、更に、水酸化カルシウム(Ca(OH)
2)354gをを加えて反応させた。得られたスラリー
を室温に冷却した後、20lボールミルに移し、6時間
練和してから、硝酸銀(AgNO3)57gを添加し、
更に4時間練和した。得られたスラリーを水洗濾過し、
得られたフィルターケーキを250℃で乾燥して解砕
し、粉末(以下「粉末I」という)を得た。この粉末の
担持銀含有量は1.0重量%であり、平均粒径は 0.
87μmであった。
【0022】〔比較例〕1/20M硝酸銀水溶液5lに
ナトリウムタイプのA型ゼオライト(東ソー製トヨビル
ダー)の乾燥物2500gを加え、室温で3時間撹拌し
てから濾過し水洗して、過剰の銀イオンを除去した。得
られたフィルターケーキを110℃で乾燥して粉砕し、
粉末(以下「粉末II」という)を得た。この粉末の担
持銀含有量は1.1重量%であり、平均粒径は3.10
μmであった。
ナトリウムタイプのA型ゼオライト(東ソー製トヨビル
ダー)の乾燥物2500gを加え、室温で3時間撹拌し
てから濾過し水洗して、過剰の銀イオンを除去した。得
られたフィルターケーキを110℃で乾燥して粉砕し、
粉末(以下「粉末II」という)を得た。この粉末の担
持銀含有量は1.1重量%であり、平均粒径は3.10
μmであった。
【0023】(2) 噴霧剤の製造 前述の実施例1で得られた粉末I及び比較例1で得られ
た粉末IIのそれぞれ1重量%に対して、分散液として
エタノールをそれぞれ30重量%、噴射剤として液化石
油ガスをそれぞれ69重量%添加して、噴霧剤I及び噴
霧剤IIを製造し、噴霧容器に圧入した。
た粉末IIのそれぞれ1重量%に対して、分散液として
エタノールをそれぞれ30重量%、噴射剤として液化石
油ガスをそれぞれ69重量%添加して、噴霧剤I及び噴
霧剤IIを製造し、噴霧容器に圧入した。
【0024】(3) プラスチック表面への転写処理 噴霧剤I及び噴霧剤IIを、それぞれ、内面に噴射塗布
した金型I及び金型II、並びに、何も塗布しない金型
IIIを用い、射出成型機(設定温度220℃)を使用
して、ポリプロピレン樹脂(三井石油化学(株)製J−
700P)で、それぞれ、試験片(60×49×2.5
mm)(以下「試験片I」「試験片II」及び「試験片
III」という)を製造した。
した金型I及び金型II、並びに、何も塗布しない金型
IIIを用い、射出成型機(設定温度220℃)を使用
して、ポリプロピレン樹脂(三井石油化学(株)製J−
700P)で、それぞれ、試験片(60×49×2.5
mm)(以下「試験片I」「試験片II」及び「試験片
III」という)を製造した。
【0025】(4) 試験片の耐光試験 試験片I及び試験片IIについて、フェードオメータに
より、63℃で48時間の耐光試験を行った。その結果
は、表1に示したように、本発明の実施例に係わる試験
片Iは変色しなかったが、比較例に係わる試験片IIは
茶色に変色した。
より、63℃で48時間の耐光試験を行った。その結果
は、表1に示したように、本発明の実施例に係わる試験
片Iは変色しなかったが、比較例に係わる試験片IIは
茶色に変色した。
【表1】
【0026】(5) 布による耐光試験 噴霧剤I及び噴霧剤IIを、それぞれ、木綿布片(10
0×100mm)に10秒間一様に噴霧塗布して試験布
片(以下「試験布片I」及び「試験布片II」という)
を得、それぞれを、日当たりの良い南向きの窓に2日間
吊り下げた。その結果は、表1に示したように、本発明
の実施例に係わる試験布片Iは変色しなかったが、比較
例に係わる試験布片IIは汚いピンク色に変色した。
0×100mm)に10秒間一様に噴霧塗布して試験布
片(以下「試験布片I」及び「試験布片II」という)
を得、それぞれを、日当たりの良い南向きの窓に2日間
吊り下げた。その結果は、表1に示したように、本発明
の実施例に係わる試験布片Iは変色しなかったが、比較
例に係わる試験布片IIは汚いピンク色に変色した。
【0027】(6) 試験片の抗菌性試験 ポリエチレンフィルムをヒートシールして、ちょうど試
験片が入る大きさの袋を作り、その1個ごとに、それぞ
れ、その中に試験片I〜IIIを入れ、大腸菌(IFO
3301)及びブドウ球菌(IFO 3060)から
なる菌液0.3mlを滴下した後、各試験片の両面に菌
液がくまなく行きわたるようにした後、フィルム内部の
空気を排除し密封して、重しで加圧して24時間ふ卵器
にいれた。その後リン酸緩衝液10mlで袋中の生残菌
を洗い出し、洗い出し液の1mlについて、SCDLP
寒天培地を用い混釈平板培養法により生残菌数を測定し
た。その結果は、表2に示したように、本発明の実施例
に係わる噴霧剤、及び、比較例の噴霧剤とも、優れた防
菌効果を示すことがわかった。
験片が入る大きさの袋を作り、その1個ごとに、それぞ
れ、その中に試験片I〜IIIを入れ、大腸菌(IFO
3301)及びブドウ球菌(IFO 3060)から
なる菌液0.3mlを滴下した後、各試験片の両面に菌
液がくまなく行きわたるようにした後、フィルム内部の
空気を排除し密封して、重しで加圧して24時間ふ卵器
にいれた。その後リン酸緩衝液10mlで袋中の生残菌
を洗い出し、洗い出し液の1mlについて、SCDLP
寒天培地を用い混釈平板培養法により生残菌数を測定し
た。その結果は、表2に示したように、本発明の実施例
に係わる噴霧剤、及び、比較例の噴霧剤とも、優れた防
菌効果を示すことがわかった。
【表2】
【0028】(7) 試験片の抗カビ性試験 あらかじめ滅菌しておいたポテトデキストロース寒天培
地をシャーレに入れ固化させ、その1個ごとに、それぞ
れ試験片I〜IIIを培地の上に置いた。0.005%
スルホコハク酸ジオクチルナトリウム水溶液10mlに
別途培養したアスベルギルス・ニガー(IFO 441
4)を5白金耳とり、遠心分離により胞子を分離し、そ
の胞子をGPLP培地10mlに分散させた液を、前述
の試験片I〜IIIの上に噴霧し、25℃で14日間ふ
卵器で培養した。その結果は、表3に示したように、本
発明の実施例に係わる試験片Iの抗カビ性が優れている
ことがわかった。
地をシャーレに入れ固化させ、その1個ごとに、それぞ
れ試験片I〜IIIを培地の上に置いた。0.005%
スルホコハク酸ジオクチルナトリウム水溶液10mlに
別途培養したアスベルギルス・ニガー(IFO 441
4)を5白金耳とり、遠心分離により胞子を分離し、そ
の胞子をGPLP培地10mlに分散させた液を、前述
の試験片I〜IIIの上に噴霧し、25℃で14日間ふ
卵器で培養した。その結果は、表3に示したように、本
発明の実施例に係わる試験片Iの抗カビ性が優れている
ことがわかった。
【表3】
【0029】
【発明の効果】本発明に係わる防菌・防カビ用噴霧剤
は、前述のような構成と作用を有するので、住居、特に
浴室、風呂等の壁面に直接噴霧塗布し、又は、プラスチ
ック射出成型機の金型内面に噴霧塗布することにより、
成型されたプラスチックの表面に間接的に防菌・防カビ
剤を転写させ、長期間にわたって、人体に害を与えるこ
となく、また、変色することなく、壁面やプラスチック
表面の菌やカビの発生を防止するという優れた効果をも
たらすものである。
は、前述のような構成と作用を有するので、住居、特に
浴室、風呂等の壁面に直接噴霧塗布し、又は、プラスチ
ック射出成型機の金型内面に噴霧塗布することにより、
成型されたプラスチックの表面に間接的に防菌・防カビ
剤を転写させ、長期間にわたって、人体に害を与えるこ
となく、また、変色することなく、壁面やプラスチック
表面の菌やカビの発生を防止するという優れた効果をも
たらすものである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年6月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、住居、特に浴室、風呂
等の壁面に直接噴霧塗布し、又は、プラスチック射出成
型機の金型内面に噴霧塗布することにより、成型された
プラスチックの表面に間接的に防菌・防カビ剤を転写さ
せ、長期間にわたって、人体に害を与えることなく、ま
た、変色することなく、壁面やプラスチック表面の菌や
カビの発生を防止することができる防菌・防カビ用噴霧
剤に関するものである。
等の壁面に直接噴霧塗布し、又は、プラスチック射出成
型機の金型内面に噴霧塗布することにより、成型された
プラスチックの表面に間接的に防菌・防カビ剤を転写さ
せ、長期間にわたって、人体に害を与えることなく、ま
た、変色することなく、壁面やプラスチック表面の菌や
カビの発生を防止することができる防菌・防カビ用噴霧
剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、殺虫剤、殺菌剤、防カビ剤等
を充填したスプレーは一般に広く知られている。しか
し、ここで用いられている殺虫剤、殺菌剤、防カビ剤等
は、その殆どが毒性の高い有機化合物であり、人体への
影響や環境汚染の問題があり、また、効果も持続するも
のではなかった。
を充填したスプレーは一般に広く知られている。しか
し、ここで用いられている殺虫剤、殺菌剤、防カビ剤等
は、その殆どが毒性の高い有機化合物であり、人体への
影響や環境汚染の問題があり、また、効果も持続するも
のではなかった。
【0003】一方、微量の銀イオンが抗菌・抗カビ性を
有していることは知られている。例えば、既に、特公昭
52−38666号公報には、活性炭に硝酸銀溶液を添
加して銀を担持させ、微量に溶解する銀イオンにより浄
水器用活性炭に抗菌・抗カビ効果を持たせる方法が開示
されている。
有していることは知られている。例えば、既に、特公昭
52−38666号公報には、活性炭に硝酸銀溶液を添
加して銀を担持させ、微量に溶解する銀イオンにより浄
水器用活性炭に抗菌・抗カビ効果を持たせる方法が開示
されている。
【0004】そして、特開昭63−260810号公報
には、比表面積の大きいゼオライトにイオン交換法によ
り銀等の殺菌性金属イオンを高密度に担持させた殺菌性
ゼオライト組成物が開示されており、これをナイロン、
ポリエステル等に微量添加混合して紡糸し、抗菌性合成
繊維をえたことが述べられている。更に、特開昭63−
265809号公報には、この殺菌性ゼオライト組成物
の変色を防止するために、銀等の殺菌性金属イオンの一
部をアンモニウムイオンで置き換えた殺菌性ゼオライト
組成物が開示されており、また、特開平2−11170
9号公報には、上記殺菌性ゼオライト組成物の耐アルカ
リ性を改善するため、銀等の抗菌性金属のアンミン錯塩
及びアミン錯塩の1種以上を担持したゼオライトが開示
されている。また、特開昭63−250325号公報に
は、銀、銅、亜鉛等の抗菌性金属でイオン交換した抗菌
性ゼオライト、アルコール、及び、噴射剤を含む抗菌性
スプレーが開示されている。
には、比表面積の大きいゼオライトにイオン交換法によ
り銀等の殺菌性金属イオンを高密度に担持させた殺菌性
ゼオライト組成物が開示されており、これをナイロン、
ポリエステル等に微量添加混合して紡糸し、抗菌性合成
繊維をえたことが述べられている。更に、特開昭63−
265809号公報には、この殺菌性ゼオライト組成物
の変色を防止するために、銀等の殺菌性金属イオンの一
部をアンモニウムイオンで置き換えた殺菌性ゼオライト
組成物が開示されており、また、特開平2−11170
9号公報には、上記殺菌性ゼオライト組成物の耐アルカ
リ性を改善するため、銀等の抗菌性金属のアンミン錯塩
及びアミン錯塩の1種以上を担持したゼオライトが開示
されている。また、特開昭63−250325号公報に
は、銀、銅、亜鉛等の抗菌性金属でイオン交換した抗菌
性ゼオライト、アルコール、及び、噴射剤を含む抗菌性
スプレーが開示されている。
【0005】一方、特開平2−96508号公報には、
高い酸性度を有する難溶性リン酸塩や縮合リン酸の陽イ
オン交換能に着目して、これに銀等の抗菌性の金属イオ
ンを担持させたものが開示されており、これを塗料等に
混入して抗菌効果を上げうることが述べられている。
高い酸性度を有する難溶性リン酸塩や縮合リン酸の陽イ
オン交換能に着目して、これに銀等の抗菌性の金属イオ
ンを担持させたものが開示されており、これを塗料等に
混入して抗菌効果を上げうることが述べられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来、市販されている
有機系のグルタルアルデヒド、アルキルアンモニウムク
ロライド、N−アルキルジアミノエチルグリシン、クロ
ルヘキシジン、N−(フルオロジクロロメチルチオ)−
フタルイミド等の殺菌剤、防カビ剤は、毒性が高く、か
つ、変質し易く効果が持続しなかった。
有機系のグルタルアルデヒド、アルキルアンモニウムク
ロライド、N−アルキルジアミノエチルグリシン、クロ
ルヘキシジン、N−(フルオロジクロロメチルチオ)−
フタルイミド等の殺菌剤、防カビ剤は、毒性が高く、か
つ、変質し易く効果が持続しなかった。
【0007】また、特開昭63−260810号公報、
特開昭63−265809号公報、及び、特開平2−1
11709号公報に開示された銀担持ゼオライト組成物
は、変色や抗菌性の低下を防止するために、種々の操作
を必要とするので、非常に高価なものになっていた。更
に、特開昭63−250325号公報に開示された銀担
持ゼオライト組成物は、壁にスプレーした場合、湿気や
光により変質し、1月後から徐々に茶色に変色した。
特開昭63−265809号公報、及び、特開平2−1
11709号公報に開示された銀担持ゼオライト組成物
は、変色や抗菌性の低下を防止するために、種々の操作
を必要とするので、非常に高価なものになっていた。更
に、特開昭63−250325号公報に開示された銀担
持ゼオライト組成物は、壁にスプレーした場合、湿気や
光により変質し、1月後から徐々に茶色に変色した。
【0008】また、特開平2−96508号公報に開示
された銀担持リン酸塩には、固体酸性度が低いので銀イ
オンの交換量も銀の保持力も弱いという欠点があり、ま
た、縮合リン酸塩の中にはトリポリリン酸二水素アルミ
ニウムのように高い酸性度を有しているものも得られる
が、高い酸性度のものを得るために、特別な焼成、処
理、銀担持操作を必要とするので、非常に高価になると
いう欠点があり、また、スプレーに使用できるような微
粉末をえることが困難であった。
された銀担持リン酸塩には、固体酸性度が低いので銀イ
オンの交換量も銀の保持力も弱いという欠点があり、ま
た、縮合リン酸塩の中にはトリポリリン酸二水素アルミ
ニウムのように高い酸性度を有しているものも得られる
が、高い酸性度のものを得るために、特別な焼成、処
理、銀担持操作を必要とするので、非常に高価になると
いう欠点があり、また、スプレーに使用できるような微
粉末をえることが困難であった。
【0009】本発明は、これらの問題点を解決して、優
れた抗菌・抗カビ性を有する無機化合物の微粒子を直接
合成して、長期間にわたる安定性と、高い安全性と、優
れた防菌・防カビ効果とを有する噴射剤を安価に提供す
ることにある。
れた抗菌・抗カビ性を有する無機化合物の微粒子を直接
合成して、長期間にわたる安定性と、高い安全性と、優
れた防菌・防カビ効果とを有する噴射剤を安価に提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、既に、平
成2年特許願第418277号において、前述の課題に
関連して、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウ
ム、アルミニウム、マンガン、ニッケル、銅、及び、亜
鉛からなる群の中から選ばれた2種以上の金属の難溶性
オルトリン酸複塩に0.1〜5.0重量%の銀を担持さ
せたことを特徴とする抗菌・抗カビ性リン酸複塩に係わ
る発明を開示したが、更に、本出願において、前述の課
題を解決するため、マグネシウム、カルシウム、ストロ
ンチウム、アルミニウム、マンガン、ニッケル、銅、及
び、亜鉛からなる群の中から選ばれた2種以上の金属の
難溶性オルトリン酸複塩に0.1〜5.0重量%の銀を
担持させた粒径30μm以下の抗菌・抗カビ性リン酸複
塩0.1〜20重量%、分散液4.9〜60重量%、及
び、噴射剤20〜95重量%からなる防菌・防カビ用噴
霧剤を提供する。
成2年特許願第418277号において、前述の課題に
関連して、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウ
ム、アルミニウム、マンガン、ニッケル、銅、及び、亜
鉛からなる群の中から選ばれた2種以上の金属の難溶性
オルトリン酸複塩に0.1〜5.0重量%の銀を担持さ
せたことを特徴とする抗菌・抗カビ性リン酸複塩に係わ
る発明を開示したが、更に、本出願において、前述の課
題を解決するため、マグネシウム、カルシウム、ストロ
ンチウム、アルミニウム、マンガン、ニッケル、銅、及
び、亜鉛からなる群の中から選ばれた2種以上の金属の
難溶性オルトリン酸複塩に0.1〜5.0重量%の銀を
担持させた粒径30μm以下の抗菌・抗カビ性リン酸複
塩0.1〜20重量%、分散液4.9〜60重量%、及
び、噴射剤20〜95重量%からなる防菌・防カビ用噴
霧剤を提供する。
【0011】本発明におけるオルトリン酸複塩は、いず
れも高い固体酸性度を有している。例えば、固体酸量
は、単塩である難溶性オルトリン酸塩であるリン酸マグ
ネシウム(Mg3(PO4)2では0.01meq/
g、アパタイト(Ca10(PO4)6(OH)2)で
は0.02meq/g、リン酸亜鉛(Zn3(PO4)
2)では0.02meq/g、リン酸マンガン(Mn3
(PO4)2)では0.02meq/g、リン酸銅(C
u3(PO4)2)では0.05meq/g、リン酸ニ
ッケル(Ni3(PO4)2)では0.05meq/
g、リン酸アルミニウム(AlPO4)では0.10m
eq/gであるのに対し、本発明におけるオルトリン酸
複塩であるリン酸アルミニウム・カルシウム(Al15
Ca3(PO4)17)では0.50meq/g、リン
酸亜鉛・マグネシウム(Zn2Mg(PO4)2)では
0.30meq/g、リン酸アルミニウム・銅・ストロ
ンチウム(Al12Cu2Sr(PO4)14)では
0.60meq/g、リン酸カルシウム・マンガン・ニ
ッケル(Ca9Mn2Ni(PO4)8)では0.40
meq/gである。従って、本発明におけるオルトリン
酸複塩は、0.1〜5.0重量%の銀を安定に担持させ
ることができ、長期にわたり抗菌・抗カビ性を維持する
ことができる。また、本発明における抗菌・抗カビ性リ
ン酸複塩において、担持された銀の濃度が0.1重量%
未満であれば、十分な抗菌・抗カビ性が得られず、ま
た、5.0重量%を超えれば、変色するおそれを生ず
る。
れも高い固体酸性度を有している。例えば、固体酸量
は、単塩である難溶性オルトリン酸塩であるリン酸マグ
ネシウム(Mg3(PO4)2では0.01meq/
g、アパタイト(Ca10(PO4)6(OH)2)で
は0.02meq/g、リン酸亜鉛(Zn3(PO4)
2)では0.02meq/g、リン酸マンガン(Mn3
(PO4)2)では0.02meq/g、リン酸銅(C
u3(PO4)2)では0.05meq/g、リン酸ニ
ッケル(Ni3(PO4)2)では0.05meq/
g、リン酸アルミニウム(AlPO4)では0.10m
eq/gであるのに対し、本発明におけるオルトリン酸
複塩であるリン酸アルミニウム・カルシウム(Al15
Ca3(PO4)17)では0.50meq/g、リン
酸亜鉛・マグネシウム(Zn2Mg(PO4)2)では
0.30meq/g、リン酸アルミニウム・銅・ストロ
ンチウム(Al12Cu2Sr(PO4)14)では
0.60meq/g、リン酸カルシウム・マンガン・ニ
ッケル(Ca9Mn2Ni(PO4)8)では0.40
meq/gである。従って、本発明におけるオルトリン
酸複塩は、0.1〜5.0重量%の銀を安定に担持させ
ることができ、長期にわたり抗菌・抗カビ性を維持する
ことができる。また、本発明における抗菌・抗カビ性リ
ン酸複塩において、担持された銀の濃度が0.1重量%
未満であれば、十分な抗菌・抗カビ性が得られず、ま
た、5.0重量%を超えれば、変色するおそれを生ず
る。
【0012】本発明における抗菌・抗カビ性リン酸複塩
の製造において、マグネシウム、カルシウム、ストロン
チウム、アルミニウム、マンガン、ニッケル、銅、及
び、亜鉛からなる群の中から選ばれた2種以上の金属の
難溶性オルトリン酸複塩の合成には、これらの金属の酸
化物、水酸化物、又は、炭酸塩と、リン酸塩又はリン酸
を使用し、異種金属の混合モル比が1/10〜1/2の
範囲内で合成するのが好ましい。反応には、湿式反応、
乾式反応のいずれでも可能であるが、湿式反応の方が好
ましく、特にメカノケミカル効果のあるボールミル、ラ
イカイキ、振動ミル、サンドグランドミル等を使用する
ことがより好ましく、本発明において必要とする微細粒
子が得やすい。
の製造において、マグネシウム、カルシウム、ストロン
チウム、アルミニウム、マンガン、ニッケル、銅、及
び、亜鉛からなる群の中から選ばれた2種以上の金属の
難溶性オルトリン酸複塩の合成には、これらの金属の酸
化物、水酸化物、又は、炭酸塩と、リン酸塩又はリン酸
を使用し、異種金属の混合モル比が1/10〜1/2の
範囲内で合成するのが好ましい。反応には、湿式反応、
乾式反応のいずれでも可能であるが、湿式反応の方が好
ましく、特にメカノケミカル効果のあるボールミル、ラ
イカイキ、振動ミル、サンドグランドミル等を使用する
ことがより好ましく、本発明において必要とする微細粒
子が得やすい。
【0013】銀イオンの担持には、メカノケミカル効果
のある反応機を使用し、40℃以下の温度で行う。銀イ
オンを担持させるオルトリン酸複塩は、必ずしも複塩と
して既に合成されたものだけでなく、未反応の状態、す
なわち複塩合成途上で銀イオンを担持させてもよい。ま
た、反応温度が40℃を超えると、銀が遊離して変色す
るので、好ましくない。
のある反応機を使用し、40℃以下の温度で行う。銀イ
オンを担持させるオルトリン酸複塩は、必ずしも複塩と
して既に合成されたものだけでなく、未反応の状態、す
なわち複塩合成途上で銀イオンを担持させてもよい。ま
た、反応温度が40℃を超えると、銀が遊離して変色す
るので、好ましくない。
【0014】本発明において使用される抗菌・抗カビ性
リン酸複塩の粒径は、30μm以下であることが必要で
ある。30μmを超えると、スプレーノズルに詰まり易
くなり、また、長期間保管した場合、底に沈降し易くな
る。
リン酸複塩の粒径は、30μm以下であることが必要で
ある。30μmを超えると、スプレーノズルに詰まり易
くなり、また、長期間保管した場合、底に沈降し易くな
る。
【0015】本発明において使用される抗菌・抗カビ性
リン酸複塩の量は、噴霧剤の0.1〜20重量%の範囲
とすることが必要である。0.1%未満であると防菌・
防カビ効果がえられず、また、20%を超えると、スプ
レーノズルが詰まり易くなる。
リン酸複塩の量は、噴霧剤の0.1〜20重量%の範囲
とすることが必要である。0.1%未満であると防菌・
防カビ効果がえられず、また、20%を超えると、スプ
レーノズルが詰まり易くなる。
【0016】本発明において使用される分散液として
は、安全性の観点から、水、エタノール、メタノール、
イソプーパノール等のアルコール類、及び、n−ヘキサ
ン等の炭化水素類の溶媒が好ましく、用途によっては、
ケトン類、エステル類、脂肪酸類、シリコーン油等の各
種の溶媒も使用することができる。これらの溶媒は、1
種だけ単独で用いられてもよく、また、2種以上混合し
て用いられてもよい。
は、安全性の観点から、水、エタノール、メタノール、
イソプーパノール等のアルコール類、及び、n−ヘキサ
ン等の炭化水素類の溶媒が好ましく、用途によっては、
ケトン類、エステル類、脂肪酸類、シリコーン油等の各
種の溶媒も使用することができる。これらの溶媒は、1
種だけ単独で用いられてもよく、また、2種以上混合し
て用いられてもよい。
【0017】本発明において使用される分散液には、抗
菌・抗カビ性リン酸複塩の分散を助けるためのステアリ
ン酸、ステアリン酸亜鉛、ポリエチレンワックス、シラ
ン系カップリング剤、チタネート系カップリング剤、ア
ルミニウム系カップリング剤等の界面活性剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、壁面等への付着を助けるための粘着
剤、接着剤等を添加してもよい。
菌・抗カビ性リン酸複塩の分散を助けるためのステアリ
ン酸、ステアリン酸亜鉛、ポリエチレンワックス、シラ
ン系カップリング剤、チタネート系カップリング剤、ア
ルミニウム系カップリング剤等の界面活性剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、壁面等への付着を助けるための粘着
剤、接着剤等を添加してもよい。
【0018】本発明における抗菌・抗カビ性リン酸複塩
に対する分散液の量は、分散液の分散能力、粘度、比重
等によって異なるが、抗菌・抗カビ性リン酸複塩の濃度
が、0.1〜30重量%の範囲、好ましくは1〜10重
量%の範囲になるような量にすることが必要である。
0.1重量%未満であると塗布濃度が希薄になり過ぎ、
また、30重量%を超えると粘度が高くなり過ぎて好ま
しくない。従って、抗菌・抗カビ性リン酸複塩に対する
分散液の量は、噴霧剤に対して、4.9〜60重量%の
範囲にすることが必要である。
に対する分散液の量は、分散液の分散能力、粘度、比重
等によって異なるが、抗菌・抗カビ性リン酸複塩の濃度
が、0.1〜30重量%の範囲、好ましくは1〜10重
量%の範囲になるような量にすることが必要である。
0.1重量%未満であると塗布濃度が希薄になり過ぎ、
また、30重量%を超えると粘度が高くなり過ぎて好ま
しくない。従って、抗菌・抗カビ性リン酸複塩に対する
分散液の量は、噴霧剤に対して、4.9〜60重量%の
範囲にすることが必要である。
【0019】本発明における噴射剤としては、液化石油
ガス(LPG)、ジメチルエーテル(DME)、及び、
フロン類等を使用することができる。本発明における噴
射剤の量は、噴射剤の単位重量当たりの気化気体の容
積、粘度、比重、及び、分散液の比重、粘度等によって
も異なるが、噴霧剤に対して、20〜95重量%の範囲
とすることが必要である。20%未満であると使用後の
缶中に分散液が残るおそれがあり、95%を超えると使
用後の缶中に主として噴射剤だけが残り、殆ど噴射剤だ
けが噴射されるおそれがある。
ガス(LPG)、ジメチルエーテル(DME)、及び、
フロン類等を使用することができる。本発明における噴
射剤の量は、噴射剤の単位重量当たりの気化気体の容
積、粘度、比重、及び、分散液の比重、粘度等によって
も異なるが、噴霧剤に対して、20〜95重量%の範囲
とすることが必要である。20%未満であると使用後の
缶中に分散液が残るおそれがあり、95%を超えると使
用後の缶中に主として噴射剤だけが残り、殆ど噴射剤だ
けが噴射されるおそれがある。
【0020】
【作用】本発明における抗菌・抗カビ性リン酸複塩が、
どのような作用によって、長期間にわたり変色すること
なく優れた抗菌・抗カビ性を維持するのか、詳細は不明
であるが、一応、本発明における抗菌・抗カビ性リン酸
複塩に使用されるリン酸複塩は、前述のように、単一の
金属のオルトリン酸塩よりも固体酸性度が高いので、銀
イオンを高濃度に強固に長期間保持できるものと考えら
れ、また、単にイオン交換法により表層の金属を銀に置
換し担持させるだけでなく、特にメカノケミカル反応に
より銀を化学的に結合させた場合は、表層内部にまで銀
が強固に保持されるものと考えられる。従って、長期間
にわたって、変色することもなく、抗菌・抗カビに必要
な微量の銀イオンを放出することができ、優れた抗菌・
抗カビ効果を示すものと考えられる。
どのような作用によって、長期間にわたり変色すること
なく優れた抗菌・抗カビ性を維持するのか、詳細は不明
であるが、一応、本発明における抗菌・抗カビ性リン酸
複塩に使用されるリン酸複塩は、前述のように、単一の
金属のオルトリン酸塩よりも固体酸性度が高いので、銀
イオンを高濃度に強固に長期間保持できるものと考えら
れ、また、単にイオン交換法により表層の金属を銀に置
換し担持させるだけでなく、特にメカノケミカル反応に
より銀を化学的に結合させた場合は、表層内部にまで銀
が強固に保持されるものと考えられる。従って、長期間
にわたって、変色することもなく、抗菌・抗カビに必要
な微量の銀イオンを放出することができ、優れた抗菌・
抗カビ効果を示すものと考えられる。
【0021】
【実施例】 (1) 抗菌・抗カビ性リン酸複塩等の製造 〔実施例〕25%リん酸水溶液7500gを50℃に加
熱し、攪拌しながら酸化亜鉛(ZnO)1940gを加
えて反応させ、更に、水酸化カルシウム(Ca(OH)
2)354gをを加えて反応させた。得られたスラリー
を室温に冷却した後、20lボールミルに移し、6時間
練和してから、硝酸銀(AgNO3)57gを添加し、
更に4時間練和した。得られたスラリーを水洗濾過し、
得られたフィルターケーキを250℃で乾燥して解砕
し、粉末(以下「粉末I」という)を得た。この粉末の
担持銀含有量は1.0重量%であり、平均粒径は 0.
87μmであった。
熱し、攪拌しながら酸化亜鉛(ZnO)1940gを加
えて反応させ、更に、水酸化カルシウム(Ca(OH)
2)354gをを加えて反応させた。得られたスラリー
を室温に冷却した後、20lボールミルに移し、6時間
練和してから、硝酸銀(AgNO3)57gを添加し、
更に4時間練和した。得られたスラリーを水洗濾過し、
得られたフィルターケーキを250℃で乾燥して解砕
し、粉末(以下「粉末I」という)を得た。この粉末の
担持銀含有量は1.0重量%であり、平均粒径は 0.
87μmであった。
【0022】〔比較例〕1/20M硝酸銀水溶液5lに
ナトリウムタイプのA型ゼオライト(東ソー製トヨビル
ダー)の乾燥物2500gを加え、室温で3時間攪拌し
てから濾過し水洗して、過剰の銀イオンを除去した。得
られたフィルターケーキを110℃で乾燥して粉砕し、
粉末(以下「粉末II」という)を得た。この粉末の担
持銀含有量は1.1重量%であり、平均粒径は3.10
μmであった。
ナトリウムタイプのA型ゼオライト(東ソー製トヨビル
ダー)の乾燥物2500gを加え、室温で3時間攪拌し
てから濾過し水洗して、過剰の銀イオンを除去した。得
られたフィルターケーキを110℃で乾燥して粉砕し、
粉末(以下「粉末II」という)を得た。この粉末の担
持銀含有量は1.1重量%であり、平均粒径は3.10
μmであった。
【0023】(2) 噴霧剤の製造 前述の実施例1で得られた粉末I及び比較例1で得られ
た粉末IIのそれぞれ1重量%に対して、分散液として
エタノールをそれぞれ30重量%、噴射剤として液化石
油ガスをそれぞれ69重量%添加して、噴霧剤1及び噴
霧剤IIを製造し、噴霧容器に圧入した。
た粉末IIのそれぞれ1重量%に対して、分散液として
エタノールをそれぞれ30重量%、噴射剤として液化石
油ガスをそれぞれ69重量%添加して、噴霧剤1及び噴
霧剤IIを製造し、噴霧容器に圧入した。
【0024】(3) プラスチック表面への転写処理 噴霧剤I及び噴霧剤IIを、それぞれ、内面に噴射塗布
した金型I及び金型II、並びに、何も塗布しない金型
IIIを用い、射出成型機(設定温度220℃)を使用
して、ポリプロピレン樹脂(三井石油化学(株)製J−
700P)で、それぞれ、試験片(60×49×2.5
mm)(以下「試験片I」「試験片II」及び「試験片
III」という)を製造した。
した金型I及び金型II、並びに、何も塗布しない金型
IIIを用い、射出成型機(設定温度220℃)を使用
して、ポリプロピレン樹脂(三井石油化学(株)製J−
700P)で、それぞれ、試験片(60×49×2.5
mm)(以下「試験片I」「試験片II」及び「試験片
III」という)を製造した。
【0025】(4) 試験片の耐光試験 試験片I及び試験片IIについて、フェードオメータに
より、63℃で48時間の耐光試験を行った。その結果
は、表1に示したように、本発明の実施例に係わる試験
片Iは変色しなかったが、比較例に係わる試験片IIは
茶色に変色した。
より、63℃で48時間の耐光試験を行った。その結果
は、表1に示したように、本発明の実施例に係わる試験
片Iは変色しなかったが、比較例に係わる試験片IIは
茶色に変色した。
【表1】
【0026】(5) 布による耐光試験 噴霧剤I及び噴霧剤IIを、それぞれ、木綿布片(10
0×100mm)に10秒間一様に噴霧塗布して試験布
片(以下「試験布片I」及び「試験布片II」という)
を得、それぞれを、日当たりの良い南向きの窓に2日間
吊り下げた。その結果は、表1に示したように、本発明
の実施例に係わる試験布片Iは変色しなかったが、比較
例に係わる試験布片IIは汚いピンク色に変色した。
0×100mm)に10秒間一様に噴霧塗布して試験布
片(以下「試験布片I」及び「試験布片II」という)
を得、それぞれを、日当たりの良い南向きの窓に2日間
吊り下げた。その結果は、表1に示したように、本発明
の実施例に係わる試験布片Iは変色しなかったが、比較
例に係わる試験布片IIは汚いピンク色に変色した。
【0027】(6) 試験片の抗菌性試験 ポリエチレンフィルムをヒートシールして、ちょうど試
験片が入る大きさの袋を作り、その1個ごとに、それぞ
れ、その中に試験片I〜IIIを入れ、大腸菌(IFO
3301)及びブドウ球菌(IFO 3060)から
なる菌液0.3mlを滴下した後、各試験片の両面に菌
液がくまなく行きわたるようにした後、フィルム内部の
空気を排除し密封して、重しで加圧して24時間ふ卵器
にいれた。その後リン酸緩衝液10mlで袋中の生残菌
を洗い出し、洗い出し液の1mlについて、SCDLP
寒天培地を用い混釈平板培養法により生残菌数を測定し
た。その結果は、表2に示したように、本発明の実施例
に係わる噴霧剤、及び、比較例の噴霧剤とも、優れた防
菌効果を示すことがわかった。
験片が入る大きさの袋を作り、その1個ごとに、それぞ
れ、その中に試験片I〜IIIを入れ、大腸菌(IFO
3301)及びブドウ球菌(IFO 3060)から
なる菌液0.3mlを滴下した後、各試験片の両面に菌
液がくまなく行きわたるようにした後、フィルム内部の
空気を排除し密封して、重しで加圧して24時間ふ卵器
にいれた。その後リン酸緩衝液10mlで袋中の生残菌
を洗い出し、洗い出し液の1mlについて、SCDLP
寒天培地を用い混釈平板培養法により生残菌数を測定し
た。その結果は、表2に示したように、本発明の実施例
に係わる噴霧剤、及び、比較例の噴霧剤とも、優れた防
菌効果を示すことがわかった。
【表2】
【0028】(7) 試験片の抗カビ性試験 あらかじめ滅菌しておいたポテトデキストロース寒天培
地をシャーレに入れ固化させ、その1個ごとに、それぞ
れ試験片I〜IIIを培地の上に置いた。0.005%
スルホコハク酸ジオクチルナトリウム水溶液10mlに
別途培養したアスペルギルス・ニガー(IFO 441
4)を5白金耳とり、遠心分離により胞子を分離し、そ
の胞子をGPLP培地10mlに分散させた液を、前述
の試験片I〜IIIの上に噴霧し、25℃で14日間ふ
卵器で培養した。その結果は、表3に示したように、本
発明の実施例に係わる試験片Iの抗カビ性が優れている
ことがわかった。
地をシャーレに入れ固化させ、その1個ごとに、それぞ
れ試験片I〜IIIを培地の上に置いた。0.005%
スルホコハク酸ジオクチルナトリウム水溶液10mlに
別途培養したアスペルギルス・ニガー(IFO 441
4)を5白金耳とり、遠心分離により胞子を分離し、そ
の胞子をGPLP培地10mlに分散させた液を、前述
の試験片I〜IIIの上に噴霧し、25℃で14日間ふ
卵器で培養した。その結果は、表3に示したように、本
発明の実施例に係わる試験片Iの抗カビ性が優れている
ことがわかった。
【表3】
【0029】
【発明の効果】本発明に係わる防菌・防カビ用噴霧剤
は、前述のような構成と作用を有するので、住居、特に
浴室、風呂等の壁面に直接噴霧塗布し、又は、プラスチ
ック射出成型機の金型内面に噴霧塗布することにより、
成型されたプラスチックの表面に間接的に防菌・防カビ
剤を転写させ、長期間にわたって、人体に害を与えるこ
となく、また、変色することなく、壁面やプラスチック
表面の菌やカビの発生を防止するという優れた効果をも
たらすものである。
は、前述のような構成と作用を有するので、住居、特に
浴室、風呂等の壁面に直接噴霧塗布し、又は、プラスチ
ック射出成型機の金型内面に噴霧塗布することにより、
成型されたプラスチックの表面に間接的に防菌・防カビ
剤を転写させ、長期間にわたって、人体に害を与えるこ
となく、また、変色することなく、壁面やプラスチック
表面の菌やカビの発生を防止するという優れた効果をも
たらすものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01N 59:26) (72)発明者 真鍋 里美 大阪府堺市深井中町866−25 (72)発明者 山田 善市 愛知県岡崎市緑丘3丁目21−4 (72)発明者 竹内 聡 愛知県豊川市諏訪3丁目123 (72)発明者 箕輪 晋 愛知県名古屋市緑区鳴海町字薬師山151
Claims (1)
- 【請求項1】 マグネシウム、カルシウム、ストロンチ
ウム、アルミニウム、マンガン、ニッケル、銅、及び、
亜鉛からなる群の中から選ばれた2種以上の金属の難溶
性オルトリン酸複塩に0.1〜5.0重量%の銀を担持
させた粒径30μm以下の抗菌・抗カビ性リン酸複塩
0.1〜20重量%、分散液4.9〜60重量%、およ
び、噴射剤20〜95重量%からなる防菌・防カビ用噴
霧剤
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3357491A JP2909674B2 (ja) | 1991-12-04 | 1991-12-04 | 防菌・防カビ用噴霧剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3357491A JP2909674B2 (ja) | 1991-12-04 | 1991-12-04 | 防菌・防カビ用噴霧剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07309706A true JPH07309706A (ja) | 1995-11-28 |
| JP2909674B2 JP2909674B2 (ja) | 1999-06-23 |
Family
ID=18454399
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3357491A Expired - Fee Related JP2909674B2 (ja) | 1991-12-04 | 1991-12-04 | 防菌・防カビ用噴霧剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2909674B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008533263A (ja) * | 2005-03-15 | 2008-08-21 | インモルド バイオシステムズ エイ/エス | ポリマー表面への材料の移動 |
| JP2009023959A (ja) * | 2007-07-20 | 2009-02-05 | Shinto V-Cerax Ltd | 銀担持難溶性オルトリン酸複塩微粒子の水系懸濁液、及び、その製造方法、並びに、抗菌性水性塗料組成物、及び、抗菌性機能を有する塗装品 |
| JP2011012051A (ja) * | 2009-06-02 | 2011-01-20 | Lion Corp | 燻煙剤組成物、燻煙装置及び燻煙方法 |
| JP2024162196A (ja) * | 2023-05-09 | 2024-11-21 | 大京化学株式会社 | 抗菌剤分散液、抗菌加工繊維品および抗菌加工繊維品の製造方法 |
-
1991
- 1991-12-04 JP JP3357491A patent/JP2909674B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008533263A (ja) * | 2005-03-15 | 2008-08-21 | インモルド バイオシステムズ エイ/エス | ポリマー表面への材料の移動 |
| JP2009023959A (ja) * | 2007-07-20 | 2009-02-05 | Shinto V-Cerax Ltd | 銀担持難溶性オルトリン酸複塩微粒子の水系懸濁液、及び、その製造方法、並びに、抗菌性水性塗料組成物、及び、抗菌性機能を有する塗装品 |
| JP2011012051A (ja) * | 2009-06-02 | 2011-01-20 | Lion Corp | 燻煙剤組成物、燻煙装置及び燻煙方法 |
| JP2024162196A (ja) * | 2023-05-09 | 2024-11-21 | 大京化学株式会社 | 抗菌剤分散液、抗菌加工繊維品および抗菌加工繊維品の製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2909674B2 (ja) | 1999-06-23 |
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