JPH07310030A - 防汚塗料組成物 - Google Patents
防汚塗料組成物Info
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- JPH07310030A JPH07310030A JP10120694A JP10120694A JPH07310030A JP H07310030 A JPH07310030 A JP H07310030A JP 10120694 A JP10120694 A JP 10120694A JP 10120694 A JP10120694 A JP 10120694A JP H07310030 A JPH07310030 A JP H07310030A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 〔A〕(1)ヒドロキシル基を有するポリエ
ステルに、不飽和イソシアナートを反応させて得られ
る、ヒドロキシル基の少くとも0.1当量が不飽和化さ
れたポリエステルと、(2)アセトアセチル基と不飽和
基とを共有するモノマーとを共重合して得られるグラフ
トポリマーに、〔B〕無機および/または有機防汚剤を
配合してなる防汚塗料組成物。 【効果】 塗膜の溶解性のコントロールと塗膜物性の多
様化が可能であり、海中浸漬における厳しい条件におい
ても、貝類の付着を長期間にわたって防止することがで
きる。
ステルに、不飽和イソシアナートを反応させて得られ
る、ヒドロキシル基の少くとも0.1当量が不飽和化さ
れたポリエステルと、(2)アセトアセチル基と不飽和
基とを共有するモノマーとを共重合して得られるグラフ
トポリマーに、〔B〕無機および/または有機防汚剤を
配合してなる防汚塗料組成物。 【効果】 塗膜の溶解性のコントロールと塗膜物性の多
様化が可能であり、海中浸漬における厳しい条件におい
ても、貝類の付着を長期間にわたって防止することがで
きる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海中の生物、例えば貝
類、海藻類の海中における付着を防止する、いわゆる防
汚塗料組成物に関するものである。
類、海藻類の海中における付着を防止する、いわゆる防
汚塗料組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】船底あるいは海中構築物等に対する海中
生物の付着を防止することは、これらの効率的運用およ
び保守管理上極めて重要なことである。このための対策
として、従来から有機錫を含有した塗料が有効なものと
して使用されてきた。しかしながら、近年、有機錫化合
物の、主として魚類における蓄積性が問題視されるよう
になって、公衆衛生の面からこれを防汚剤として利用す
ることが困難となる傾向にある。一方、これらの有機錫
系塗料に替わって魚類における蓄積性がなく、然も以前
から使用実績のある亜酸化銅を中心とする無機銅化合物
の利用が再び注目されるようになってきた。
生物の付着を防止することは、これらの効率的運用およ
び保守管理上極めて重要なことである。このための対策
として、従来から有機錫を含有した塗料が有効なものと
して使用されてきた。しかしながら、近年、有機錫化合
物の、主として魚類における蓄積性が問題視されるよう
になって、公衆衛生の面からこれを防汚剤として利用す
ることが困難となる傾向にある。一方、これらの有機錫
系塗料に替わって魚類における蓄積性がなく、然も以前
から使用実績のある亜酸化銅を中心とする無機銅化合物
の利用が再び注目されるようになってきた。
【0003】しかし、従来からよく知られているよう
に、トリフェニル錫メタクリレートのような、ポリマー
が水中で極く少量ずつ表面から流出する、いわゆる“う
なぎ塗料”的な機能を、例えば、典型的な無機銅化合物
である亜酸化銅を防汚剤とする塗料がもつことは困難で
あるとされる。
に、トリフェニル錫メタクリレートのような、ポリマー
が水中で極く少量ずつ表面から流出する、いわゆる“う
なぎ塗料”的な機能を、例えば、典型的な無機銅化合物
である亜酸化銅を防汚剤とする塗料がもつことは困難で
あるとされる。
【0004】亜酸化銅を防汚剤としロジンをビヒクルと
する塗料は、海水中での損耗が激しく、長期の防汚作用
を有する塗料とはならず、また、塩化ゴム系のビヒクル
を用いた防汚塗料も、表面に分布した亜酸化銅が溶出す
れば防汚作用は消失するといわれている。
する塗料は、海水中での損耗が激しく、長期の防汚作用
を有する塗料とはならず、また、塩化ゴム系のビヒクル
を用いた防汚塗料も、表面に分布した亜酸化銅が溶出す
れば防汚作用は消失するといわれている。
【0005】亜酸化銅を含む塗膜が防汚作用を示すため
には、8〜11μg/cm2 /日の亜鉛化胴の溶出がなけ
ればならないとされており、この値を長期間にわたって
一定値に保つことが、安定な働きをする防汚塗料として
必須のものとなる。すなわち、亜酸化銅を必要量含み、
表面の塗膜が絶えず十分な量の亜酸化銅を供給し得るよ
うに更新される塗料用のビヒクルを得るために、数多く
の研究が行われている。
には、8〜11μg/cm2 /日の亜鉛化胴の溶出がなけ
ればならないとされており、この値を長期間にわたって
一定値に保つことが、安定な働きをする防汚塗料として
必須のものとなる。すなわち、亜酸化銅を必要量含み、
表面の塗膜が絶えず十分な量の亜酸化銅を供給し得るよ
うに更新される塗料用のビヒクルを得るために、数多く
の研究が行われている。
【0006】それらの中には、水溶性ポリマーを形成す
るモノマー、例えばビニルピロリドンを共重合ポリマー
の一成分に用いる例、あるいは第3級アミノ基を有する
モノマーを使用する例等がある。しかし、既存のこれら
ポリマーをビヒクルとする防汚塗料は、それが使用環境
により物性の変化を示さない、すなわちポリマーの溶解
性に経日変化を生じているわけではない。望ましい傾向
は前出した“うなぎ塗料”的な傾向、すなわち亜酸化銅
を含みながら表面のポリマーが常に亜酸化銅の一定量ず
つを供給できるように更新されていくことである。
るモノマー、例えばビニルピロリドンを共重合ポリマー
の一成分に用いる例、あるいは第3級アミノ基を有する
モノマーを使用する例等がある。しかし、既存のこれら
ポリマーをビヒクルとする防汚塗料は、それが使用環境
により物性の変化を示さない、すなわちポリマーの溶解
性に経日変化を生じているわけではない。望ましい傾向
は前出した“うなぎ塗料”的な傾向、すなわち亜酸化銅
を含みながら表面のポリマーが常に亜酸化銅の一定量ず
つを供給できるように更新されていくことである。
【0007】本発明者らの一部は、亜酸化銅等の無機銅
化合物を防汚剤に用い、長期間にわたって防汚作用を示
すに十分な量の銅イオンを放出できるビヒクルについて
検討を進めてきた結果、少くとも一成分としてアセトア
セチル基を有するポリマーを用いることにより目的を達
成できることを見いだし、先に提案した(例えば特開平
3−190973号公報)。このものは、上記のような
欠点を有せず、実際の用途に供されており、有用である
ことが認められている。しかし、上記の少くとも一成分
としてアセトアセチル基を有するポリマーをビヒクルと
する防汚塗料組成物には、塗膜の溶解性のコントロー
ル、塗膜物性の多様化にさらなる改良が求められてい
る。
化合物を防汚剤に用い、長期間にわたって防汚作用を示
すに十分な量の銅イオンを放出できるビヒクルについて
検討を進めてきた結果、少くとも一成分としてアセトア
セチル基を有するポリマーを用いることにより目的を達
成できることを見いだし、先に提案した(例えば特開平
3−190973号公報)。このものは、上記のような
欠点を有せず、実際の用途に供されており、有用である
ことが認められている。しかし、上記の少くとも一成分
としてアセトアセチル基を有するポリマーをビヒクルと
する防汚塗料組成物には、塗膜の溶解性のコントロー
ル、塗膜物性の多様化にさらなる改良が求められてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記特開平
3−190973号公報に開示されている発明の改良と
も言えるものであって、コストの切下げを加味した上
で、塗膜の溶解性のコントロール、塗膜物性の多様化が
可能な、防汚塗料組成物を提供することを目的とする。
3−190973号公報に開示されている発明の改良と
も言えるものであって、コストの切下げを加味した上
で、塗膜の溶解性のコントロール、塗膜物性の多様化が
可能な、防汚塗料組成物を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、種々検討
を重ねた結果、ポリエステルに不飽和イソシアナートを
反応させて得られる不飽和化されたポリエステルと、ア
セトアセチル基と不飽和基とを共有するモノマーを共重
合させてグラフトポリマーを製造し、これに無機および
/または有機防汚剤を併用することによって、前記目的
が解決され、コストの切下げ、塗膜の溶解性のコントロ
ール、塗膜物性の多様化が可能な防汚塗料組成物が得ら
れることを知り、本発明を完成することができた。
を重ねた結果、ポリエステルに不飽和イソシアナートを
反応させて得られる不飽和化されたポリエステルと、ア
セトアセチル基と不飽和基とを共有するモノマーを共重
合させてグラフトポリマーを製造し、これに無機および
/または有機防汚剤を併用することによって、前記目的
が解決され、コストの切下げ、塗膜の溶解性のコントロ
ール、塗膜物性の多様化が可能な防汚塗料組成物が得ら
れることを知り、本発明を完成することができた。
【0010】すなわち、本発明は、〔A〕(1)1分子
中に少くとも1個のヒドロキシル基を有するポリエステ
ルに、1分子中に重合可能な不飽和基とイソシアナート
基とを共有する不飽和イソシアナートを反応させて得ら
れる、ヒドロキシル基の少くとも0.1当量が不飽和化
されたポリエステルと、(2)アセトアセチル基と不飽
和基とを共有するモノマー、または該モノマーと他のモ
ノマーとの混合モノマーとを共重合して得られるグラフ
トポリマーに、 〔B〕無機および/または有機防汚剤を配合してなる防
汚塗料組成物に関する。
中に少くとも1個のヒドロキシル基を有するポリエステ
ルに、1分子中に重合可能な不飽和基とイソシアナート
基とを共有する不飽和イソシアナートを反応させて得ら
れる、ヒドロキシル基の少くとも0.1当量が不飽和化
されたポリエステルと、(2)アセトアセチル基と不飽
和基とを共有するモノマー、または該モノマーと他のモ
ノマーとの混合モノマーとを共重合して得られるグラフ
トポリマーに、 〔B〕無機および/または有機防汚剤を配合してなる防
汚塗料組成物に関する。
【0011】以下に、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明に用いるポリエステルは、1分子中に少くとも1
個のヒドロキシル基を有し、実質的に末端基がヒドロキ
シル基である数平均分子量(以下、単に分子量という)
1,000以上50,000以下のタイプで、脂肪族
系、環状脂肪族系、芳香族系の各タイプのものがある。
例えば微アルカリ状態の海水中で表面からの溶解性を持
続させたい場合は脂肪族系のポリエステルが有利であ
り、加水分解に対して抵抗性を付与する場合には芳香族
系のポリエステルが適している。
本発明に用いるポリエステルは、1分子中に少くとも1
個のヒドロキシル基を有し、実質的に末端基がヒドロキ
シル基である数平均分子量(以下、単に分子量という)
1,000以上50,000以下のタイプで、脂肪族
系、環状脂肪族系、芳香族系の各タイプのものがある。
例えば微アルカリ状態の海水中で表面からの溶解性を持
続させたい場合は脂肪族系のポリエステルが有利であ
り、加水分解に対して抵抗性を付与する場合には芳香族
系のポリエステルが適している。
【0012】ポリエステルを合成するために使用される
原料グリコールとしては、例えばエチレングリコール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリ
エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、1,2−
ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブ
タンジオール、2−メチルプロパンジオール−1,3、
ネオペンチルグリコール、2−メチル−2−カルボキシ
ルプロパンジオール−1,3(ジメチロールプロピオン
酸)、3−メチルペンタンジオール−1,5、1,6−
ヘキサンジオール、1,8−オクチレングリコール、水
素化ビスフェノールA、1,4−シクロヘキサンジメタ
ノール、ビスフェノールA−プロピレンオキシド付加
物、ビスフェノールA−エチレンオキシド付加物等があ
げられる。
原料グリコールとしては、例えばエチレングリコール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリ
エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、1,2−
ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブ
タンジオール、2−メチルプロパンジオール−1,3、
ネオペンチルグリコール、2−メチル−2−カルボキシ
ルプロパンジオール−1,3(ジメチロールプロピオン
酸)、3−メチルペンタンジオール−1,5、1,6−
ヘキサンジオール、1,8−オクチレングリコール、水
素化ビスフェノールA、1,4−シクロヘキサンジメタ
ノール、ビスフェノールA−プロピレンオキシド付加
物、ビスフェノールA−エチレンオキシド付加物等があ
げられる。
【0013】3官能以上の多価アルコールは、前記のグ
リコールと併用可能で、その例としてはグリセリン、ト
リメチロールプロパン、ペンタエリスリット等があげら
れる。また、モノエポキシドもグリコール同様に扱うこ
とができる。
リコールと併用可能で、その例としてはグリセリン、ト
リメチロールプロパン、ペンタエリスリット等があげら
れる。また、モノエポキシドもグリコール同様に扱うこ
とができる。
【0014】前記のグリコールと併用し、エステル化し
てポリエステルとするための多塩基酸(またはその酸無
水物)としては、例えばコハク酸、アジピン酸、スベリ
ン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、フタ
ル酸、イソフタル酸、テレフタル酸(含ジメチルエステ
ル)、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フ
タル酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、エンドメチ
レンテトラヒドロ無水フタル酸、無水トリメリット酸、
無水ピロメリット酸等があげられる。α,β−不飽和酸
は、10モル%以下の少量ならば併用可能である。
てポリエステルとするための多塩基酸(またはその酸無
水物)としては、例えばコハク酸、アジピン酸、スベリ
ン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、フタ
ル酸、イソフタル酸、テレフタル酸(含ジメチルエステ
ル)、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フ
タル酸、メチルテトラヒドロ無水フタル酸、エンドメチ
レンテトラヒドロ無水フタル酸、無水トリメリット酸、
無水ピロメリット酸等があげられる。α,β−不飽和酸
は、10モル%以下の少量ならば併用可能である。
【0015】反応は、常法に従って不活性ガス気流中の
直接エステル化と必要に応じての金属触媒併用下の脱グ
リコール反応により行われる。
直接エステル化と必要に応じての金属触媒併用下の脱グ
リコール反応により行われる。
【0016】アセトアセチル基と不飽和基とを共有する
モノマー、または該モノマーと他のモノマーとの混合モ
ノマーをポリエステルにグラフトさせるためには、ポリ
エステルに前記のモノマーと共重合可能な不飽和結合を
導入する必要がある。このためにポリエステルの末端基
であるヒドロキシル基と不飽和イソシアナートとを反応
させ、ヒドロキシル基の少くとも0.1当量が不飽和基
であるポリエステルとした後、アセトアセチル基と不飽
和基とを共有するモノマー、または該モノマーと他のモ
ノマーとの混合モノマーと共重合させることにより、目
的とするポリエステルとアセトアセチル基を含むアクリ
ルとのブロックポリマーを得ることができる。
モノマー、または該モノマーと他のモノマーとの混合モ
ノマーをポリエステルにグラフトさせるためには、ポリ
エステルに前記のモノマーと共重合可能な不飽和結合を
導入する必要がある。このためにポリエステルの末端基
であるヒドロキシル基と不飽和イソシアナートとを反応
させ、ヒドロキシル基の少くとも0.1当量が不飽和基
であるポリエステルとした後、アセトアセチル基と不飽
和基とを共有するモノマー、または該モノマーと他のモ
ノマーとの混合モノマーと共重合させることにより、目
的とするポリエステルとアセトアセチル基を含むアクリ
ルとのブロックポリマーを得ることができる。
【0017】ポリエステルのヒドロキシル基と反応し
て、ポリエステルに不飽和結合を導入するための不飽和
イソシアナートは、1分子中に重合可能な不飽和基とイ
ソシアナートを共有するものであり、例えば次の種類の
ものがあげられる。
て、ポリエステルに不飽和結合を導入するための不飽和
イソシアナートは、1分子中に重合可能な不飽和基とイ
ソシアナートを共有するものであり、例えば次の種類の
ものがあげられる。
【0018】(1)同1分子中にイソシアナート基と不
飽和結合とを含むタイプ。例えば下式で表わされるイソ
シアナートエチルメタクリレート
飽和結合とを含むタイプ。例えば下式で表わされるイソ
シアナートエチルメタクリレート
【化1】 があげられ、安全に取扱うことができる。
【0019】(2)ジイソシアナートに不飽和アルコー
ルを反応させ、イソシアナート基を1当量残存させる。
この場合、ジイソシアナートは、2個のイソシアナート
基の反応性の異なる2,4−トリレンジイソシアナー
ト、イソホロンジイソシアナートのようなタイプが望ま
しい。
ルを反応させ、イソシアナート基を1当量残存させる。
この場合、ジイソシアナートは、2個のイソシアナート
基の反応性の異なる2,4−トリレンジイソシアナー
ト、イソホロンジイソシアナートのようなタイプが望ま
しい。
【0020】不飽和アルコールとしては、2−ヒドロキ
シエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリ
レート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒ
ドロキシプロピルメタクリレート、アリルアルコール、
フェニルグリシジルエーテルと(メタ)アクリル酸の反
応生成物等をあげることができる。
シエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリ
レート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒ
ドロキシプロピルメタクリレート、アリルアルコール、
フェニルグリシジルエーテルと(メタ)アクリル酸の反
応生成物等をあげることができる。
【0021】ジイソシアナートと不飽和アルコールとの
反応生成物の一例としては、下式
反応生成物の一例としては、下式
【化2】 で示されるもの、2−ヒドロキシエチルメタクリレート
と2,4−トリレンジイソシアナートとの付加物等があ
げられる。
と2,4−トリレンジイソシアナートとの付加物等があ
げられる。
【0022】ヒドロキシル基を有するポリエステルと、
不飽和イソシアナートを反応させて得られる、(1)成
分の不飽和化されたポリエステルは、ヒドロキシル基の
少くとも0.1当量が不飽和化されている必要がある。
0.1当量未満では、(1)成分の不飽和化されたポリ
エステルと、(2)成分のアセトアセチル基と不飽和基
とを共有するモノマー、または該モノマーと他のモノマ
ーとの混合モノマーとを共重合した場合、ポリエステル
とアセトアセチル基を含むポリマーに分離し、均一なグ
ラフトポリマーが得られない。
不飽和イソシアナートを反応させて得られる、(1)成
分の不飽和化されたポリエステルは、ヒドロキシル基の
少くとも0.1当量が不飽和化されている必要がある。
0.1当量未満では、(1)成分の不飽和化されたポリ
エステルと、(2)成分のアセトアセチル基と不飽和基
とを共有するモノマー、または該モノマーと他のモノマ
ーとの混合モノマーとを共重合した場合、ポリエステル
とアセトアセチル基を含むポリマーに分離し、均一なグ
ラフトポリマーが得られない。
【0023】(1)成分のヒドロキシル基の少くとも
0.1当量が不飽和化されたポリエステルと共重合して
グラフトポリマーとするための(2)成分のアセトアセ
チル基と不飽和基とを共有するモノマーは、前記した不
飽和モノアルコールにジケテンを反応させることにより
得ることが可能であるが、現在ではアセトアセトキシエ
チルメタクリレート(米国,イーストマン社製)、アセ
トアセトキシアリル(昭和電工(株)社製)等が市販さ
れており、それらが使用可能である。
0.1当量が不飽和化されたポリエステルと共重合して
グラフトポリマーとするための(2)成分のアセトアセ
チル基と不飽和基とを共有するモノマーは、前記した不
飽和モノアルコールにジケテンを反応させることにより
得ることが可能であるが、現在ではアセトアセトキシエ
チルメタクリレート(米国,イーストマン社製)、アセ
トアセトキシアリル(昭和電工(株)社製)等が市販さ
れており、それらが使用可能である。
【0024】本発明においては、必要に応じてアセトア
セチル基と不飽和基を共有するモノマーと他のモノマー
を併用することができる。他のモノマーの種類は特に制
限する必要はないが、例えばスチレン、ビニルトルエ
ン、アクリル酸エステル類(メチル、エチル、イソプロ
ピル、n−ブチル、2−エチルヘキシル、ノニル等)、
メタクリル酸エステル類(メチル、エチル、イソプロピ
ル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、シクロ
ヘキシル、2−エチルヘキシル、イソボルニル、ジメチ
ルアミノエチル等)、酢酸ビニル、(メタ)アクリロニ
トリル等があげられる。
セチル基と不飽和基を共有するモノマーと他のモノマー
を併用することができる。他のモノマーの種類は特に制
限する必要はないが、例えばスチレン、ビニルトルエ
ン、アクリル酸エステル類(メチル、エチル、イソプロ
ピル、n−ブチル、2−エチルヘキシル、ノニル等)、
メタクリル酸エステル類(メチル、エチル、イソプロピ
ル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、シクロ
ヘキシル、2−エチルヘキシル、イソボルニル、ジメチ
ルアミノエチル等)、酢酸ビニル、(メタ)アクリロニ
トリル等があげられる。
【0025】アセトアセチル基と不飽和基とを共有する
モノマーと他のモノマーを併用する場合は、他のモノマ
ーの使用量は、全モノマー中多くとも95モル%、好ま
しくは10〜95モル%である。他のモノマーの使用量
が全モノマー中95モル%より多い場合は、本発明の効
果が得られない。
モノマーと他のモノマーを併用する場合は、他のモノマ
ーの使用量は、全モノマー中多くとも95モル%、好ま
しくは10〜95モル%である。他のモノマーの使用量
が全モノマー中95モル%より多い場合は、本発明の効
果が得られない。
【0026】(1)成分のヒドロキシル基の少くとも
0.1当量が不飽和化されたポリエステルと、(2)成
分のアセトアセチル基と不飽和基とを共有するモノマ
ー、または該モノマーと他のモノマーの混合モノマーの
配合割合は、目的(常温硬化等の塗装条件または塗膜の
物性等)によって相違するのは当然で、特定する必要は
ないが、一般には(1)成分の不飽和化されたポリエス
テルと(2)成分のモノマーの配合割合は、(1)成
分:(2)成分=10〜90重量%:90〜10重量
%、好ましくは(1)成分:(2)成分=30〜70重
量%:70〜30重量%である。
0.1当量が不飽和化されたポリエステルと、(2)成
分のアセトアセチル基と不飽和基とを共有するモノマ
ー、または該モノマーと他のモノマーの混合モノマーの
配合割合は、目的(常温硬化等の塗装条件または塗膜の
物性等)によって相違するのは当然で、特定する必要は
ないが、一般には(1)成分の不飽和化されたポリエス
テルと(2)成分のモノマーの配合割合は、(1)成
分:(2)成分=10〜90重量%:90〜10重量
%、好ましくは(1)成分:(2)成分=30〜70重
量%:70〜30重量%である。
【0027】(1)成分の不飽和化されたポリエステル
と、(2)成分のモノマーの共重合は、重合の常法に従
って行われる。
と、(2)成分のモノマーの共重合は、重合の常法に従
って行われる。
【0028】かくして得られる〔A〕成分のグラフトポ
リマー中のアセトアセチル基の濃度は、(1)成分の不
飽和化されたポリエステルの割合、他のモノマーの併用
によっても異なり、また要求される塗膜物性、架橋密度
によっても相違するが、〔A〕成分のグラフトポリマー
を形成するモノマー全体を100モル%とすれば1モル
%以上がアセトアセチル基であることが好ましい。
リマー中のアセトアセチル基の濃度は、(1)成分の不
飽和化されたポリエステルの割合、他のモノマーの併用
によっても異なり、また要求される塗膜物性、架橋密度
によっても相違するが、〔A〕成分のグラフトポリマー
を形成するモノマー全体を100モル%とすれば1モル
%以上がアセトアセチル基であることが好ましい。
【0029】本発明において、〔A〕成分のグラフトポ
リマーと併用して防汚作用を発現させるために使用され
る防汚剤は、無機および/または有機の防汚剤である。
リマーと併用して防汚作用を発現させるために使用され
る防汚剤は、無機および/または有機の防汚剤である。
【0030】無機防汚剤の代表的なものには、亜酸化
銅、ロダン銅があげられる。無機防汚剤を単独で使用す
る場合、その使用量は、〔A〕成分のグラフトポリマー
100重量部当り50重量部以上300重量部以下であ
る。無機防汚剤の使用量が50重量部未満では、防汚作
用が乏しくなり、300重量部より多い場合は使用量に
比例した効果が得られない。
銅、ロダン銅があげられる。無機防汚剤を単独で使用す
る場合、その使用量は、〔A〕成分のグラフトポリマー
100重量部当り50重量部以上300重量部以下であ
る。無機防汚剤の使用量が50重量部未満では、防汚作
用が乏しくなり、300重量部より多い場合は使用量に
比例した効果が得られない。
【0031】無機の防汚剤と併用して、または単独で使
用する有機の防汚剤としては、(社)日本造船研究協会
の“船底塗料の新規防汚剤に関する調査研究成果報告
書”に記載されている、マンガニーズエチレンビスジチ
オカーバメート、ジンクジメチルジチオカーバメート、
2−メチルチオ−4−t−ブチルアミノ−6−シクロプ
ロピルアミノ−s−トリアジン、2,4,5,6−テト
ラクロロイソフタロニトリル、N,N−ジメチルジクロ
ロフェニル尿素、ジンクエチレンビスジチオカーバメー
ト、4,5−ジクロロ−2−nオクチル−3(2H)イ
ソチアゾロン、N−(フルオロジクロロメチルチオ)フ
タルイミド、N,N′−ジメチル−N′−フェニル−
(N−フルオロジクロロメチルチオ)スルファミド、2
−ピリジンチオール−1−オキシド亜鉛塩、テトラメチ
ルチウラムジサルファイド、2,4,6−トリクロロフ
ェニルマレイミド、2,3,5,6−テトラクロロ−4
−(メチルスルホニル)ピリジン、3−ヨード−2−プ
ロピニールブチルカーバメート、ジヨードメチルパラト
リルスルホン、ビスジメチルジチオカルバモイルジンク
エチレンビスジチオカーバメート、フェニル(ビスピリ
ジル)ビスマスジクロライド、2−(4−チアゾリル)
−ベンツイミダゾール、およびピリジン−トリフェニル
ボラン等があげられる。
用する有機の防汚剤としては、(社)日本造船研究協会
の“船底塗料の新規防汚剤に関する調査研究成果報告
書”に記載されている、マンガニーズエチレンビスジチ
オカーバメート、ジンクジメチルジチオカーバメート、
2−メチルチオ−4−t−ブチルアミノ−6−シクロプ
ロピルアミノ−s−トリアジン、2,4,5,6−テト
ラクロロイソフタロニトリル、N,N−ジメチルジクロ
ロフェニル尿素、ジンクエチレンビスジチオカーバメー
ト、4,5−ジクロロ−2−nオクチル−3(2H)イ
ソチアゾロン、N−(フルオロジクロロメチルチオ)フ
タルイミド、N,N′−ジメチル−N′−フェニル−
(N−フルオロジクロロメチルチオ)スルファミド、2
−ピリジンチオール−1−オキシド亜鉛塩、テトラメチ
ルチウラムジサルファイド、2,4,6−トリクロロフ
ェニルマレイミド、2,3,5,6−テトラクロロ−4
−(メチルスルホニル)ピリジン、3−ヨード−2−プ
ロピニールブチルカーバメート、ジヨードメチルパラト
リルスルホン、ビスジメチルジチオカルバモイルジンク
エチレンビスジチオカーバメート、フェニル(ビスピリ
ジル)ビスマスジクロライド、2−(4−チアゾリル)
−ベンツイミダゾール、およびピリジン−トリフェニル
ボラン等があげられる。
【0032】これらの有機防汚剤の中で、含窒素硫黄化
合物、またはそのマンガンあるいは亜鉛の金属塩、さら
には芳香族塩素化合物等が、効果、コスト等の点から好
ましく使用される。それらの具体例としては、例えばテ
トラメチルチウラムジサルファイド、2−(4−チアゾ
リル)−ベンツイミダゾール等の含窒素硫黄化合物;エ
チレンビスジチオカーバメート亜鉛塩、エチレンビスジ
チオカーバメートマンガン塩等の含窒素硫黄化合物の亜
鉛またはマンガンの金属塩;2,4,5,6テトラクロ
ロイソフタロニトリル、2,4,6−トリクロロフェニ
ルマレイミド等の芳香族塩素化合物等があげられる。
合物、またはそのマンガンあるいは亜鉛の金属塩、さら
には芳香族塩素化合物等が、効果、コスト等の点から好
ましく使用される。それらの具体例としては、例えばテ
トラメチルチウラムジサルファイド、2−(4−チアゾ
リル)−ベンツイミダゾール等の含窒素硫黄化合物;エ
チレンビスジチオカーバメート亜鉛塩、エチレンビスジ
チオカーバメートマンガン塩等の含窒素硫黄化合物の亜
鉛またはマンガンの金属塩;2,4,5,6テトラクロ
ロイソフタロニトリル、2,4,6−トリクロロフェニ
ルマレイミド等の芳香族塩素化合物等があげられる。
【0033】有機防汚剤の使用量は、有機防汚剤の種類
によっても相違するが、〔A〕成分のグラフトポリマー
100重量部当り、10重量部以上200重量部以下で
ある。有機防汚剤の使用量が10重量部未満では、添加
の効果が乏しくなり、200重量部より多いと、添加量
に応じた作用が得難くなる。
によっても相違するが、〔A〕成分のグラフトポリマー
100重量部当り、10重量部以上200重量部以下で
ある。有機防汚剤の使用量が10重量部未満では、添加
の効果が乏しくなり、200重量部より多いと、添加量
に応じた作用が得難くなる。
【0034】無機防汚剤と有機防汚剤は、併用すること
ができる。無機防汚剤と有機防汚剤を併用する場合、そ
の使用量は前記無機防汚剤と有機防汚剤をそれぞれ単独
で用いる場合の範囲内でそれぞれを配合すればよい。
ができる。無機防汚剤と有機防汚剤を併用する場合、そ
の使用量は前記無機防汚剤と有機防汚剤をそれぞれ単独
で用いる場合の範囲内でそれぞれを配合すればよい。
【0035】本発明の防汚塗料組成物には、必要に応じ
て着色剤、フィラ−、溶剤等を配合できることは勿論で
ある。
て着色剤、フィラ−、溶剤等を配合できることは勿論で
ある。
【0036】
【作用】本発明の防汚塗料組成物は、塗膜の溶解性のコ
ントロールと塗膜物性の多様化が可能で、しかも長期間
にわたって安定な防汚作用を維持することができる。
ントロールと塗膜物性の多様化が可能で、しかも長期間
にわたって安定な防汚作用を維持することができる。
【0037】アセトアセチル基を有するグラフトポリマ
ーと例えば亜酸化銅との併用が、なぜ一定量の銅イオン
を放出することができるのかは必ずしも明らかではない
が、アセトアセチル基と銅化合物とのキレート結合の形
成、さらにはアセトアセチル基のアルカリ性水溶液中で
の加水分解の促進によるヒドロキシル基の再生と、これ
に伴うポリマーの水溶性の増大といった事実が、何らか
の関係を有していることも推測される。
ーと例えば亜酸化銅との併用が、なぜ一定量の銅イオン
を放出することができるのかは必ずしも明らかではない
が、アセトアセチル基と銅化合物とのキレート結合の形
成、さらにはアセトアセチル基のアルカリ性水溶液中で
の加水分解の促進によるヒドロキシル基の再生と、これ
に伴うポリマーの水溶性の増大といった事実が、何らか
の関係を有していることも推測される。
【0038】また、無機防汚剤として亜酸化銅を用いな
いで有機防汚剤のみを使用した場合でも、前記と同様に
アセトアセチル基の加水分解によるポリマーの親水性化
が防汚剤の作用を助長することも考えられる。
いで有機防汚剤のみを使用した場合でも、前記と同様に
アセトアセチル基の加水分解によるポリマーの親水性化
が防汚剤の作用を助長することも考えられる。
【0039】加えて、本発明でポリエステルの使用は、
一段と塗膜物性の多様化をはかるのに有用なものとな
る。すなわち、ポリエステルは比較的容易に加水分解す
るタイプから熱水に対しても抵抗性のある難分解性のも
のまで、広い範囲にわたって物性を変化させることがで
き、これがアセトアセチル基を有するグラフトポリマー
部分の硬軟、あるいは親水性の有無等と結合すると、単
一ポリマーの場合よりもはるかに塗膜物性に変化をもた
せることが可能となる。
一段と塗膜物性の多様化をはかるのに有用なものとな
る。すなわち、ポリエステルは比較的容易に加水分解す
るタイプから熱水に対しても抵抗性のある難分解性のも
のまで、広い範囲にわたって物性を変化させることがで
き、これがアセトアセチル基を有するグラフトポリマー
部分の硬軟、あるいは親水性の有無等と結合すると、単
一ポリマーの場合よりもはるかに塗膜物性に変化をもた
せることが可能となる。
【0040】
【実施例】次に本発明の理解を助けるために、以下に実
施例を示す。
施例を示す。
【0041】実施例1ポリエステル(a)の合成 撹拌機、分溜コンデンサー、温度計、ガス導入管を付し
た1リットルのセパラブルフラスコに、エチレングリコ
ール136g、ネオペンチルグリコール220g、ジメ
チルテレフタレート388g、三酸化アンチモン1.5
g、酢酸亜鉛0.7gを仕込み、窒素気流中、180〜
190℃で脱メタノール反応を行った。次いで、アジピ
ン酸292gを加えて酸価9.7までエステル化した
後、温度210〜215℃で最終的には0.7Torrの減
圧下に脱グリコール反応を行い、数平均分子量10,2
00のポリエステル(a)を得た
た1リットルのセパラブルフラスコに、エチレングリコ
ール136g、ネオペンチルグリコール220g、ジメ
チルテレフタレート388g、三酸化アンチモン1.5
g、酢酸亜鉛0.7gを仕込み、窒素気流中、180〜
190℃で脱メタノール反応を行った。次いで、アジピ
ン酸292gを加えて酸価9.7までエステル化した
後、温度210〜215℃で最終的には0.7Torrの減
圧下に脱グリコール反応を行い、数平均分子量10,2
00のポリエステル(a)を得た
【0042】グラフトポリマー(a)の合成 このポリエステル(a)200gをキシレン200gに
溶解し、イソシアナートエチルメタクリレート3g、ジ
ブチル錫ジラウレート0.1gを加え、70℃で5時間
反応すると、赤外分析の結果イソシアナート基の吸収は
消失したことが確認された。次いで、アセトアセトキシ
エチルメタクリレート100g、アクリル酸ブチル50
g、スチレン50g、ラウリルメルカプタン2g、アゾ
ビスイソブチロニトリル3g、キシレン100gを追加
し、窒素気流中70〜75℃で8時間重合させた後、さ
らにアゾビスイソブチロニトリル1.5gを追加し、さ
らに8時間重合した。乾燥法によって測定した重合率
は、約96%であった。イソプロパノール100gを追
加し、アセトアセチル基を有するポリエステル−アクリ
ルグラフトポリマー(A)がやや白濁した液状で得られ
た。
溶解し、イソシアナートエチルメタクリレート3g、ジ
ブチル錫ジラウレート0.1gを加え、70℃で5時間
反応すると、赤外分析の結果イソシアナート基の吸収は
消失したことが確認された。次いで、アセトアセトキシ
エチルメタクリレート100g、アクリル酸ブチル50
g、スチレン50g、ラウリルメルカプタン2g、アゾ
ビスイソブチロニトリル3g、キシレン100gを追加
し、窒素気流中70〜75℃で8時間重合させた後、さ
らにアゾビスイソブチロニトリル1.5gを追加し、さ
らに8時間重合した。乾燥法によって測定した重合率
は、約96%であった。イソプロパノール100gを追
加し、アセトアセチル基を有するポリエステル−アクリ
ルグラフトポリマー(A)がやや白濁した液状で得られ
た。
【0043】防汚塗料〔I〕の調整 ロジン15gをトルエン15gに溶解し、亜酸化銅10
5gを混練し、これをグラフトポリマー(A)100g
に添加し、防汚塗料〔I〕を製造した。
5gを混練し、これをグラフトポリマー(A)100g
に添加し、防汚塗料〔I〕を製造した。
【0044】促進試験として、次のRechumの銅イ
オンの促進溶出試験方法を用いた。 (銅の促進溶出試験) ・促進リーチング液(Rechumの方法) 組織:グリシン 1.785g NaCl 27.950g 0.1N NaOH 28.8ml 蒸留水 1,000ml pH 10.5に調整 促進倍率:20〜30倍 ・銅の分析方法 高周波プラズマ発光分光分析 ・塗板 7cm×15cm 水浸面積 53〜63cm2 (水量
500cc) 塗膜: 200〜250μ(dry)に塗布 ・銅溶出速度 (単位μg/cm2 ・day) 3日 or 6日間水浸し水中のCuの分析から3日 or 6
日間の平均銅溶出速度を求める。
オンの促進溶出試験方法を用いた。 (銅の促進溶出試験) ・促進リーチング液(Rechumの方法) 組織:グリシン 1.785g NaCl 27.950g 0.1N NaOH 28.8ml 蒸留水 1,000ml pH 10.5に調整 促進倍率:20〜30倍 ・銅の分析方法 高周波プラズマ発光分光分析 ・塗板 7cm×15cm 水浸面積 53〜63cm2 (水量
500cc) 塗膜: 200〜250μ(dry)に塗布 ・銅溶出速度 (単位μg/cm2 ・day) 3日 or 6日間水浸し水中のCuの分析から3日 or 6
日間の平均銅溶出速度を求める。
【0045】銅の溶出試験結果を図1に示した。促進倍
率は20倍で計算した。図1から、本発明の防汚塗料
〔I〕の銅イオンの溶出速度は、840日相当にわたっ
て最低防汚溶出速度の10μg/cm2 ・day を上迴って
いることが明らかである。
率は20倍で計算した。図1から、本発明の防汚塗料
〔I〕の銅イオンの溶出速度は、840日相当にわたっ
て最低防汚溶出速度の10μg/cm2 ・day を上迴って
いることが明らかである。
【0046】実施例2 実施例1で調整した防汚塗料〔I〕に、さらに2,4,
5,6−テトラクロロイソフタロニトリル(商品名ダコ
ニール,(株)エス・ディー・エスバイオテック製)を
10g加え、防汚塗料〔II〕とした。
5,6−テトラクロロイソフタロニトリル(商品名ダコ
ニール,(株)エス・ディー・エスバイオテック製)を
10g加え、防汚塗料〔II〕とした。
【0047】30cm×20cm、厚さ6m/m のスレート板
に、昭和高分子(株)製スプレイダム #500を1.5
〜2m/m 厚になるように塗装し、トップコートとして防
汚塗料〔II〕を塗膜厚100μになるようにスプレー塗
装した。
に、昭和高分子(株)製スプレイダム #500を1.5
〜2m/m 厚になるように塗装し、トップコートとして防
汚塗料〔II〕を塗膜厚100μになるようにスプレー塗
装した。
【0048】この防汚塗料〔II〕を塗装したテストパネ
ルと、防汚塗料〔II〕を塗装しないテストパネルとを同
時に海面下1mに吊り下げ、海中生物の付着テストを3
月から11月にわたって行った。防汚塗料〔II〕を塗布
しなかったテストパネルは全面にびっしりと、ふじつぼ
等の貝類の付着が見られたが、防汚塗料〔II〕を塗装し
た方は少量のスライムの付着はあったが、貝類の付着は
まったく認められなかった。
ルと、防汚塗料〔II〕を塗装しないテストパネルとを同
時に海面下1mに吊り下げ、海中生物の付着テストを3
月から11月にわたって行った。防汚塗料〔II〕を塗布
しなかったテストパネルは全面にびっしりと、ふじつぼ
等の貝類の付着が見られたが、防汚塗料〔II〕を塗装し
た方は少量のスライムの付着はあったが、貝類の付着は
まったく認められなかった。
【0049】実施例3〜5ポリエステル(b)の合成 撹拌機、分溜コンデンサー、温度計、ガス導入管を付し
た1リットルのセパラブルフラスコに、3−メチルペン
タンジオール−1,5を240g、イソフタル酸166
g、アジピン酸146g、テトライソプロピルチタネー
ト0.07gを仕込み、窒素気流中、205〜210℃
でエステル化を行って酸価7.9とした後、最終的には
0.6Torrの減圧下、6時間脱グリコール反応を行って
最終的に酸価は実質的にゼロとなった。得られたポリエ
ステル(b)の数平均分子量は15,900、重量平均
分子量は40,500、濃黄褐色ゴム状であった。
た1リットルのセパラブルフラスコに、3−メチルペン
タンジオール−1,5を240g、イソフタル酸166
g、アジピン酸146g、テトライソプロピルチタネー
ト0.07gを仕込み、窒素気流中、205〜210℃
でエステル化を行って酸価7.9とした後、最終的には
0.6Torrの減圧下、6時間脱グリコール反応を行って
最終的に酸価は実質的にゼロとなった。得られたポリエ
ステル(b)の数平均分子量は15,900、重量平均
分子量は40,500、濃黄褐色ゴム状であった。
【0050】グラフトポリマー(B)の合成 撹拌機、還流コンデンサー、温度計、ガス導入管を付し
た1リットルのセパラブルフラスコに、ポリエステル
(b)200gとキシレン200gを仕込み、ポリエス
テル(b)をキシレンに溶解した後、2,4−トリレン
ジイソシアナート174gに2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート130gを付加させた不飽和イソシアナート
4g、ジブチル錫ジラウレート0.1gを加え、70℃
で5時間反応すると、赤外分析の結果遊離のイソシアナ
ート基は消失したことが確認された。次いで、アセトア
セトキシエチルメタクリレート70g、アクリロニトリ
ル30g、イソブチルメタクリレート100g、アゾビ
スイソブチロニトリル3g、ラウリルメルカプタン3
g、キシレン100gを加え、窒素気流中、75〜80
℃で8時間重合した後、アゾビスイソブチロニトリル
1.5gを追加し、さらに8時間重合を続け、蒸発法に
よる重合率98.6%に達した段階で、イソプロパノー
ル100gを追加し、グラフトポリマー(B)が1.9
ポイズ、濃黄褐色で得られた。
た1リットルのセパラブルフラスコに、ポリエステル
(b)200gとキシレン200gを仕込み、ポリエス
テル(b)をキシレンに溶解した後、2,4−トリレン
ジイソシアナート174gに2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート130gを付加させた不飽和イソシアナート
4g、ジブチル錫ジラウレート0.1gを加え、70℃
で5時間反応すると、赤外分析の結果遊離のイソシアナ
ート基は消失したことが確認された。次いで、アセトア
セトキシエチルメタクリレート70g、アクリロニトリ
ル30g、イソブチルメタクリレート100g、アゾビ
スイソブチロニトリル3g、ラウリルメルカプタン3
g、キシレン100gを加え、窒素気流中、75〜80
℃で8時間重合した後、アゾビスイソブチロニトリル
1.5gを追加し、さらに8時間重合を続け、蒸発法に
よる重合率98.6%に達した段階で、イソプロパノー
ル100gを追加し、グラフトポリマー(B)が1.9
ポイズ、濃黄褐色で得られた。
【0051】防汚塗料〔II〕,〔III〕および〔IV〕の調
整 グラフトポリマー(B)100gに、次の防汚剤をそれ
ぞれ配合し、防汚塗料〔II〕,〔III〕および〔IV〕を製
造した。 実施例3(防汚塗料〔II〕):ロダン銅110g+マン
ガニーズエチレンビスジチオカーバメート40g 実施例4(防汚塗料〔III〕):ロダン銅110g+テト
ラメチルチウラムジサルファイド40g 実施例5(防汚塗料〔IV〕):ロダン銅110g+2−
(4−チアゾリル)−ベンツイミダゾール40g
整 グラフトポリマー(B)100gに、次の防汚剤をそれ
ぞれ配合し、防汚塗料〔II〕,〔III〕および〔IV〕を製
造した。 実施例3(防汚塗料〔II〕):ロダン銅110g+マン
ガニーズエチレンビスジチオカーバメート40g 実施例4(防汚塗料〔III〕):ロダン銅110g+テト
ラメチルチウラムジサルファイド40g 実施例5(防汚塗料〔IV〕):ロダン銅110g+2−
(4−チアゾリル)−ベンツイミダゾール40g
【0052】防汚塗料〔II〕〜〔IV〕を実施例1と同様
にスプレイダム塗装したスレート板上に、200〜30
0μになるようにそれぞれ塗装した。この防汚塗料〔I
I〕〜〔IV〕をそれぞれ塗装したテストパネルを3月か
ら11月にわたって海面下1mに浸漬した浸漬テストで
は、いずれのテストパネルにも少量のスライムの付着は
あったが、貝類の付着はまったく認められなかった。
にスプレイダム塗装したスレート板上に、200〜30
0μになるようにそれぞれ塗装した。この防汚塗料〔I
I〕〜〔IV〕をそれぞれ塗装したテストパネルを3月か
ら11月にわたって海面下1mに浸漬した浸漬テストで
は、いずれのテストパネルにも少量のスライムの付着は
あったが、貝類の付着はまったく認められなかった。
【0053】
【発明の効果】本発明は、前記のように構成したので、
塗膜の溶解性のコントロールと塗膜物性の多様化が可能
であり、海中浸漬における厳しい条件においても、貝類
の付着を長期間にわたって防止することができる。
塗膜の溶解性のコントロールと塗膜物性の多様化が可能
であり、海中浸漬における厳しい条件においても、貝類
の付着を長期間にわたって防止することができる。
【図1】実施例1で得られた防汚塗料〔I〕を用いた銅
の促進溶出試験結果を示す図である。
の促進溶出試験結果を示す図である。
(1) 銅の最低防汚溶出速度 (2) 防汚塗料〔I〕
Claims (3)
- 【請求項1】 〔A〕(1)1分子中に少くとも1個の
ヒドロキシル基を有するポリエステルに、1分子中に重
合可能な不飽和基とイソシアナート基とを共有する不飽
和イソシアナートを反応させて得られる、ヒドロキシル
基の少くとも0.1当量が不飽和化されたポリエステル
と、(2)アセトアセチル基と不飽和基とを共有するモ
ノマー、または該モノマーと他のモノマーとの混合モノ
マーとを共重合して得られるグラフトポリマーに、 〔B〕無機および/または有機防汚剤を配合してなる防
汚塗料組成物。 - 【請求項2】 無機防汚剤が、亜酸化銅またはロダン銅
である請求項1記載の防汚塗料組成物。 - 【請求項3】 有機防汚剤が、含窒素硫黄化合物、含窒
素硫黄化合物のマンガンまたは亜鉛の金属塩または芳香
族塩素化合物である請求項1記載の防汚塗料組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10120694A JPH07310030A (ja) | 1994-05-16 | 1994-05-16 | 防汚塗料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10120694A JPH07310030A (ja) | 1994-05-16 | 1994-05-16 | 防汚塗料組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07310030A true JPH07310030A (ja) | 1995-11-28 |
Family
ID=14294458
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10120694A Pending JPH07310030A (ja) | 1994-05-16 | 1994-05-16 | 防汚塗料組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07310030A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08239601A (ja) * | 1995-03-07 | 1996-09-17 | Hokko Chem Ind Co Ltd | 水中防汚塗料 |
-
1994
- 1994-05-16 JP JP10120694A patent/JPH07310030A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08239601A (ja) * | 1995-03-07 | 1996-09-17 | Hokko Chem Ind Co Ltd | 水中防汚塗料 |
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