JPH07312215A - 電池用セパレータ - Google Patents

電池用セパレータ

Info

Publication number
JPH07312215A
JPH07312215A JP6101370A JP10137094A JPH07312215A JP H07312215 A JPH07312215 A JP H07312215A JP 6101370 A JP6101370 A JP 6101370A JP 10137094 A JP10137094 A JP 10137094A JP H07312215 A JPH07312215 A JP H07312215A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
fiber
separator
hydrophilic property
nonwoven fabric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6101370A
Other languages
English (en)
Inventor
Mayumi Nishiguchi
真由美 西口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority to JP6101370A priority Critical patent/JPH07312215A/ja
Publication of JPH07312215A publication Critical patent/JPH07312215A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Artificial Filaments (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Cell Separators (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】耐アルカリ性、耐酸化性、初期親水性、及び耐
久親水性にすぐれた電池用セパレータを提供する。 【構成】スルホン化ポリサルホン、塩化ビニル、メタク
リル酸エステル系重合体を含有する繊維から構成された
不織布に表面張力が0.1%水溶液において40dyn
e/cm・25℃以下であるフッ素系界面活性剤を0.
1から2.0重量%付着させた電池用セパレータであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐アルカリ性、耐酸化
性、初期親水性、及び耐久親水性に優れた電池用セパレ
ータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、アルカリ電池用セパレータとして
は、耐アルカリ性に優れたポリアミド繊維やポリオレフ
ィン繊維の不織布が多く用いられていた。
【0003】しかしながら、ポリアミド不織布を使用し
た電池用セパレータは、充電時に発生する酸素ガスによ
り酸化されて劣化するという欠点があり、更に二次電池
のポリアミド繊維系のセパレータにあっては、高温(6
0〜80℃)での電解液中における激しい電池反応に対
する耐酸化性に劣ることから、早期に劣化現象が現れる
という問題があった。
【0004】一方、ポリオレフィン繊維を使用する電池
用セパレータは、耐酸化性に優れているという利点があ
る反面、親水性に劣るため電解液の液保持性が低い。こ
のためポリオレフィン繊維の電池用セパレータにおいて
は、液中での電気抵抗が高い、充電時に発生するガスの
透過性が悪い、密閉型電池では充電時に内圧が上がって
破裂する危険がある等の問題があった。
【0005】上記ポリアミドの耐酸化性を改善するため
に、ポリアミド繊維とポリオレフィン繊維とを複合化す
ることが提案されているが、これは酸化分解する繊維の
混率が全体として減るので、劣化を軽減できるという程
度に留まり、根本的な解決とはならない。
【0006】また、ポリオレフィンの親水性を改良する
技術として、ポリオレフィン繊維のセパレータを発煙硫
酸またはクロル硫酸で処理してスルホン化する方法、熱
濃硫酸で処理してスルホン化する方法、三酸化硫黄(S
3 )ガス中で処理してスルホン化する方法、電子線照
射によってアクリル酸やメタクリル酸をグラフト重合す
る方法等多くの方法が提案されているが、シートに激し
い強力低下を来たしたり外観が非常に悪くなったり、工
業的に安定に生産出来なくなる等の問題があり、量産さ
れる段階までには至っていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
の問題を解決し、耐アルカリ性、耐酸化性、初期親水
性、及び耐久親水性に優れた電池用セパレータの提供を
課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するために以下の手段をとる。すなわち、本発明は、
スルホン化ポリサルホン15〜40重量%、重合度90
0〜1800のポリ塩化ビニル20〜85重量%及びメ
タクリル酸エステル系重合体0〜65重量%を含有する
繊維から構成された不織布に、表面張力が0.1%水溶
液において40dyne/cm・25℃以下であるフッ
素系界面活性剤を0.1〜2.0重量%付着させた電池
用セパレータである。
【0009】本発明の電池用セパレータを構成する繊維
は、スルホン化ポリサルホン(以下SPSFと略称す
る)、ポリ塩化ビニル(以下PVCと略称する)、及び
メタクリル酸エステル系重合体の混合重合体よりなる
が、これらの混合比率はSPSFは15〜40重量%、
PVCは20〜85重量%、メタクリル酸エステル系重
合体は0〜65重量%であり、これらの混合比率の範囲
を外れると、繊維の紡糸性、寸法安定性、及び強伸度特
性に悪影響を及ぼす。
【0010】本発明の電池用セパレータを構成する繊維
の構成組成成分であるSPSFは、ポリサルホンにスル
ホン酸基が導入され、スルホン化ポリサルホン中に占め
るスルホン酸基の割合が3〜30重量%、好ましくは6
〜20重量%のものであり、ポリサルホンの重合度は特
に限定はない。ポリサルホンのスルホン化は、クロルス
ルホン酸、発煙硫酸等のスルホン化剤により行われる。
スルホン化が、スルホン酸基量で、3重量%未満では、
保液性の向上が不十分であり、30重量%を超えると、
スルホン化自体が困難でコスト的にも不利となる。
【0011】本発明の電池用セパレータを構成する繊維
を構成する組成物において、SPSF及びPVC以外に
加え得る組成成分としては、高温時における耐アルカリ
性に優れ、しかも繊維賦形の際に用いる溶媒に溶解可能
な重合体から選択される。かかる重合体としては、メタ
クリル酸エステル系重合体つまりポリメチルメタクリレ
ート等のアクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、ABS樹
脂、スチレン/アクリル酸エステル共重合樹脂等が挙げ
られ、組成物中に65重量%を超えない範囲で含有させ
ることができる。
【0012】本発明の電池用セパレータを構成する繊維
は、高温時における耐アルカリ性として、水酸化カリウ
ム35重量%水溶液中に常圧沸騰状態で1時間浸漬した
後の繊維の減量率で2重量%以下のアルカリ減量率を有
する。このアルカリ減量率は、ポリプロピレン繊維と同
等の値を示している。また、高温時における耐酸化性と
して、水酸化カリウム35重量%水溶液5部と過マンガ
ン酸カリウム5重量%水溶液20部の混合液中に常圧沸
騰状態で1時間浸漬した後の繊維の減量率で2重量%以
下の酸化減量率を有する。
【0013】更に、本発明の電池用セパレータを構成す
る繊維は、前記組成物、特にスルホン化ポリサルホンを
含む組成で構成したことにより、35重量%以上の保液
率を有し、不織布を形成し電池用セパレーターとなした
ときの電解液の保持性を高める。
【0014】本発明の電池用セパレータを構成する繊維
は、その形状を特に限定するものではないが、繊維の単
繊維繊度が、3デニール以下、好ましくは2デニール以
下である。本発明での組成物からは細繊度の繊維を得る
ことが可能である。かかる細繊度の繊維であることによ
り、より薄い電池用セパレーターを得ることを可能とし
電池の小型化に適応しうる。繊維の断面形状は、特に限
定するものではなく、円形及びY字形、十字形、三角形
等の異形のいずれであってもよく保液性を考慮して適宜
選択される。
【0015】上記のような繊維組成を選ぶことによっ
て、本発明を構成する繊維は、15%以下の沸水収縮率
を有する。沸水収縮率が過度に高い場合は、不織布の形
成の際、乾燥工程で収縮による筋状の皺が生じるという
問題があるが、15%以下の沸水収縮率を有する繊維で
あれば、工程上問題になることはない。
【0016】本発明の電池用セパレータを構成する繊維
を得るには、SPSF及びPVCを含有する組成物か
ら、好ましくは湿式紡糸方法によって得ることができ
る。湿式紡糸における溶媒としては、ジメチルアセトア
ミド、ジメチルホルムアミドが好ましく用いられ、その
他ジメチルスルホキシド、アセトンも用いることができ
る。かかる溶媒にスルホン化ポリサルホン及びポリ塩化
ビニルを含有する組成物を混合溶解し、紡糸原液を調製
する。紡糸原液の粘度としては、50℃において100
〜2000ポイズ、好ましくは150〜1000ポイズ
とし、この粘度範囲になるように原液固形分濃度が調整
されるが、紡糸原液の固形分濃度は、ゲル化を防止する
上で50重量%以下とすることが好ましい。また、紡糸
原液には、必要により耐光、耐熱安定剤等を添加するこ
ともできる。
【0017】紡糸原液は、紡糸口金より凝固浴中に紡出
され繊維に賦形される。紡糸口金の孔径は、目標とする
繊度に応じ適宜選択され、また紡出後の条件によっても
繊度の調整はなしうるが、単繊維繊度を3デニール以下
とするためには、孔径60μm程度以下であることが望
ましい。
【0018】凝固浴の凝固剤としては、水、アルコール
等が用いられ、凝固浴の溶媒と凝固剤の比率、温度は、
紡糸原液中の組成に応じ紡糸性を考慮して適宜選択しう
る。凝固浴からの未延伸糸は、洗浄、延伸されて機械的
性能が付与され、乾燥または未乾燥のまま捕集され、電
池用セパレーターの不織布素材として得られる。
【0019】未延伸糸の洗浄、延伸、乾燥における条件
は、特に限定されるものではなく、繊維組成に応じ適宜
採用されるが、繊維の沸水収縮率を低下させる目的で延
伸後に沸水中で延伸糸を20%以下に緩和させる工程を
加えることも可能である。得られた繊維は、繊維断面に
ボイドを有し、更に繊維側面には無数の繊維軸方向の皺
を有する。この繊維側面の皺は、繊維内部のボイドに連
通し繊維に高い保液性を与える。かかる繊維構造は、湿
式紡糸方法による繊維賦形で明瞭に発現され、繊維自体
の保水率は45〜61%と高くなる。
【0020】ここで繊維の保水率は以下の方法で算出さ
れた値である。即ち、脱イオン水中に24時間浸漬後荷
重1000Gで10分間遠心脱水し、その繊維重量(W
1 )を測定する。この繊維の乾燥重量(W2 )を測定
し、次の式により算出する。 保水率=[(W1 −W2 )/W2 ]×100(%)
【0021】本発明において、上述の如き繊維は不織布
として電池用セパレータに供される。不織布の製造方法
としては、例えばカードでウエッブを形成し、ニードル
パンチで不織布とする方法や、湿式抄造する方法等が挙
げられる。通常5〜50重量%のバインダーを用いて繊
維同志を固定する。この際用いるバインダーは、耐アル
カリ性及び耐酸化性に問題がないこと、及び電気絶縁性
を有していること等を考慮して選定される。このような
条件を満たすバインダーとしては、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体の繊維又は樹脂、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン等のポリオレフィン系の繊維又は樹脂等が挙げら
れる。
【0022】不織布の厚さは目的に応じて設定される
が、一般的には0.05〜0.3mmに設定される。不
織布は薄い方が電解液に対して濡れやすい利点がある
が、薄すぎると、強度上の問題が現れる他、短絡しやす
くなる。また、不織布が厚く且つ高密度であると内部ま
で完全に電解液が浸透するのに時間がかかり、スムーズ
な充放電反応に支障を来すことになる。
【0023】本発明の電池用セパレータの保液率は25
0%以上の高性能を有する。この保液率はが高いほど良
く、電池の高容量化、小型化、及び急速充電が可能とな
る。この保液率が200%以下になると、円滑な電池反
応が行われず、放電容量が低下する。
【0024】また、本発明の電池用セパレータの吸液速
度は、液滴消失速度で20秒以下という高速度である。
この吸液速度が60秒以上になると、電解液の浸透拡散
が悪く、電池組立時の電解液注入に時間がかかったり、
充電時に発生する酸素ガスの透過が悪くなる等電池性能
を低下させることになる。
【0025】本発明においては、前記混合重合体の繊維
を主体として構成される不織布に、耐久親水性に優れた
フッ素系界面活性剤を所定量含有させることが必要であ
り、これにより、充放電サイクル後の電解液親水性を向
上させるものである。ここで用いるフッ素系界面活性剤
は、基本的には次の化学式で表すことができ、パーフル
オロアルキルスルホン酸塩、パーフルオロアルキルカル
ボン酸塩、パーフルオロアルキルポリオキシエチレンエ
タノール、パーフルオロアルキルアンモニウム塩、フッ
素系アルキルエステル等が好ましく使用できる。 Cn2n+1-mm X (但し、n=炭素数、m=フッ素
付加数、x=親水基)
【0026】フッ素系界面活性剤は従来使用されている
炭化水素系界面活性剤より安定性に優れ、炭化水素系の
ように容易に酸化分解を受けず、充放電サイクル後の電
解液親水性も初期の親水性に劣ることなく発揮できる。
酸化分解に対する安定性は、例えば、以下の様にして評
価することができる。すなわち、所定の濃度の界面活性
剤を含む5%過マンガン酸カリウム水溶液250mlと
35%水酸化カリウム水溶液30mlとを混合し、80
℃にて一定時間放置した溶液0.2ccを温度20±2
℃、相対湿度65±2%の状態で24時間放置、平衡状
態とし、水平に保った添加剤等で処理をしていないセパ
レータ不織布に滴下して、その液滴が不織布に吸収され
消失するまでの時間を測定する。フッ素系界面活性剤と
炭化水素系界面活性剤に対して上記評価を行った結果を
表1に示した。これから明らかなようにフッ素系界面活
性剤は、酸化分解されやすい条件下においても初期の性
能を維持することが判る。
【0027】
【表1】
【0028】本発明では、電池用セパレータに付与する
フッ素系界面活性剤の表面張力は、0.1%の水溶液に
おいて、40dyne/cm・25℃以下であることが
必要である。表面張力がこれより大きいと初期の親水性
に乏しくなり、所期の目的を達成できない。不織布への
付着量は、未処理の不織布に対して、0.1〜2.0重
量%であることが必要である。付着量が0.1重量%未
満であると、耐久親水性の顕著な改善効果がなく、逆に
2.0重量%を越えると、電解液中への脱落量が多くな
る。界面活性剤を不織布に付着させる方法としては、界
面活性剤を水溶液とし、その中に不織布を浸漬した後乾
燥するという方法が一般的に用いられる。
【0029】また、繊維を不織布とする際に用いるバイ
ンダーの影響や、厚さ及び密度等の影響によって、電解
液が不織布に吸収されるときの吸液速度及び保液率が低
下する場合には、耐アルカリ性並びに電解液の液保持性
の向上力に優れた界面活性剤を含有させることによって
改善することが出来る。
【0030】液保持性向上のために用いる界面活性剤
は、耐アルカリ性を有することが必要であり、界面活性
剤が電解液中に溶出し一部分解された場合に、界面活性
剤がリン及び窒素を有していると、電解液中にリンイオ
ン及び硝酸イオンが発生して自己放電を助長し電池性能
に支障を来すので、界面活性剤にはリン及び窒素が含ま
れていないことが望ましく、 一般式 R−O−(CH2 CH2 O)n CH2 COOM (式中Rはアルキル基、Mはナトリウム、カリウム、又
は水素)で示されるカルボキシル化ポリオキシエチレン
アルキルエーテルカルボン酸、カルボキシル化ポリオキ
シエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩等が好適に用
いられる。
【0031】液保持性向上のために用いる界面活性剤の
不織布への付着量は、未処理の不織布に対して0.1〜
2.0重量%であることが望ましい。付着量が0.1重
量%未満であると、吸液速度の顕著な効果がなく、逆に
付着量が2.0重量%を越えると、電解液中への脱落量
が多くなる。
【0032】液保持性向上用界面活性剤を不織布に付着
させる方法としては、この界面活性剤を水溶液にして、
フッ素系界面活性剤と併用又は単独で不織布を浸漬した
後乾燥する方法が一般的に用いられる。
【0033】
【実施例】
【0034】以下実施例により、本発明を更に具体的に
説明する。尚、実施例中の試験方法は下記の通りであ
る。
【0035】[アルカリ減量率]水酸化カリウム35%
水溶液中でセパレータを1時間常圧煮沸した後の重量減
少率(%)。尚試料の秤量は、温度20±2℃、相対湿
度65±2%の状態で24時間静置した後に行った。
【0036】[酸化減量率]5%過マンガン酸カリウム
水溶液250mlと35%水酸化カリウム水溶液30m
lを混合した溶液に試料を浸漬して1時間煮沸した後、
アルカリ分を充分水洗して乾燥し、試料の重量減少率
(%)を求めた。尚試料の秤量は、上記と同じである。
【0037】[繊維の保水率]脱イオン水中に24時間
浸漬後荷重1000Gで10分間遠心脱水し、その繊維
重量(W1 )を測定する。この繊維の乾燥重量(W2
を測定し、次の式により算出した。 保水率=[(W1 −W2 )/W2 ]×100(%)
【0038】[引張強力]試料の縦、横方向から5×2
0cmの試験片をそれぞれ5枚採取し、JISL109
6(織物の引張試験方法)に準じ、つかみ間隔10c
m、引張速度300mm/minで1枚ずつ測定し、試
験片の切断した時の引張荷重を読みその平均値で表す。
【0039】[耐久親水性]温度20±2℃、相対湿度
65±2%の状態で24時間放置した未処理の試料を水
平に床から浮かした状態に保持し、この状態で試料に所
定の濃度の界面活性剤を含む5%過マンガン酸カリウム
水溶液250mlと35%水酸化カリウム水溶液30m
lとを混合し、80℃にて一定時間放置した溶液を0.
2cc滴下して液滴が消失するまでの時間を秒で表し
た。
【0040】[電解液吸収速度]試料から2.5×25
cmの試験片を取り、温度20±2℃、相対湿度65±
2%の状態で24時間放置し、次いで試験片を温度20
±2℃の35%水酸化カリウム水溶液を入れた水槽上の
一定の高さに支えた水平棒上にピンで止め、試験片の下
端を一線に並べて水平棒を下ろし、試験片の下端が5m
mだけ液中に浸かるように垂直に立て、毛細管現象によ
り水酸化カリウム水溶液が上昇した高さを30分後に測
定した。
【0041】[セパレータ吸液速度]液滴消失速度とは
20±2℃、65±2%RHの状態で24時間放置した
試料を水平に床から浮かした状態に保持し、この状態で
試料に35%水酸化カリウム水溶液を0.2cc滴下し
て液滴が消失するまでの時間を秒で表したものである。
【0042】[セパレータの保液率]35%[比重1.
30(20℃)]水酸化カリウム水溶液に試料を1時間
浸漬した後取り出し、10分間液滴を自然滴下させた後
の保持された液重量の試料重量に対する比率である。
【0043】(ポリサルホンのスルホン化)ポリサルホ
ンとしてユーデルP−1800(テイジンアモコエンジ
ニアリングプラスチック社製)を用い、ポリサルホン6
0重量部とジメチルホルムアミド240重量部の混合物
に50〜60℃でクロルスルホン酸15.4重量部を分
割添加して反応させ、段階的に昇温し最終的には80〜
90℃で3〜4時間反応させ、ポリサルホンをスルホン
化してスルホン酸基量が15重量%のSPSFを得た。
なお、本実施例で用いるスルホン酸基量が3重量%、6
重量%、9重量%及び20重量%のSPSFは、クロル
スルホン酸量を増減するだけで前記と同じ条件で得られ
た。実施例中でポリサルホンは上記のユーデルP−18
00をそのまま使用した。
【0044】(紡糸)ポリサルホンおよびSPSFのジ
メチルアセトアミド溶液(15〜30重量%)をそれぞ
れ作成し、これらのジメチルアセトアミド溶液に、重合
度1100のPVC及びポリメチルメタクリレートを加
え、SPSF(またはポリサルホン)/PVC/ポリメ
チルメタクリレートの重量比を20/30/50とし、
固形分濃度が35重量%になるようジメチルアセトアミ
ドを追加し、混合溶解して紡糸原液をそれぞれ調製し
た。これらの紡糸原液の50℃における粘度は、約17
0ポイズであった。
【0045】紡糸原液を、孔径30μm、孔数5000
の紡糸口金を用い、ジメチルアセトアミド60重量部、
脱イオン水40重量部、温度40℃の凝固浴中に紡出し
未延伸糸を得た。未延伸糸を沸水中で3倍に延伸した
後、沸水中で洗浄すると同時に11%緩和させ、スルホ
ン基含量の異なる繊維a〜eを得た。得られた繊維の繊
度、強伸度、沸水収縮率、アルカリ及び酸化減量率及び
保液率を表2に示した。繊維Aの保水率は31%である
のに対し、スルホン酸基量が多くなるにつれて(b→c
→d→e)保水率は向上し42〜60%と高くなってい
た。
【0046】
【表2】
【0047】(不織布の製造)長さ6mmに切断した上
記の各繊維70重量%と繊度2デニール、繊維長5mm
のポリオレフィン系熱融着繊維(チッソ株式会社製、E
PCタイプ)30重量%を混合し、短網式抄紙機を用い
て湿式抄紙法にて目付65g/m2 で、厚さ0.18m
mに抄紙して表3の不織布A〜Eを得た。
【0048】
【表3】
【0049】(実施例1〜4および比較例1)不織布A
〜Eにパーフルオロアルキルカルボン酸塩(大日本イン
キ化学社製メガファックF−120)の0.3%水溶液
に浸漬し、圧搾ロールで含液率150%に絞った後、シ
リンダー乾燥機で130℃にて乾燥してシート形成し
た。得られたシート中に付着されたパーフルオロアルキ
ルカルボン酸塩の量はシートに対して0.5重量%であ
った。アルカリ減量率、酸化減量率、遠心脱水保水率を
評価し、表4に示した。
【0050】(比較例2および3)不織布A、Dに対し
て、パーフルオロアルキルカルボン酸塩の代わりに市販
のノニオン性炭化水素系界面活性剤を用いる以外は上記
実施例と同様に処理し、ノニオン性炭化水素系界面活性
剤が0.5重量%付着したシートを得た。アルカリ減量
率、酸化減量率、遠心脱水保水率を評価し、その結果を
表4に示した。
【0051】(比較例4)市販のナイロン繊維不織布の
セパレ−タ−に対し、アルカリ減量率、酸化減量率、遠
心脱水保水率の評価を実施し、その結果を表4に併記し
た。なお、ナイロン繊維不織布セパレ−タ−は、酸化減
量処理によって分解し、その原形をとどめなかった。
【0052】
【表4】
【0053】(電池の製造および評価)実施例3、比較
例1及び4で得た不織布をセパレ−タ−として電気容量
1200mAhのSC型密閉アルカリ蓄電池を各3個作
成し、60±2℃の雰囲気中で充放電サイクル試験を行
った。試験は、10時間率の電流で15時間充電した
後、1時間率の電流で終止電圧が1.0Vになるまで放
電し、この操作を繰り返した。これらの蓄電池の充放電
サイクル特性を図1に示した。高温耐酸化性に劣るナイ
ロン不織布のセパレ−タ−使用の蓄電池は、不織布Aの
セパレ−タ−使用の蓄電池と比べても、長時間高い放電
容量を維持するものであった。
【0054】(実施例5〜7および比較例5)不織布D
をパ−フルオロアルキルカルボン酸塩の濃度の異なる水
溶液に浸漬し、圧搾、乾燥は実施例1〜4および比較例
1と同様にしてパ−フルオロアルキルカルボン酸塩の付
着量が異なるセパレ−タ−を各種作成した。なお、付着
量は、それぞれ0.08、0.10、0.70、2.0
重量%であった。
【0055】これらセパレ−タ−の吸液速度、保液率、
及び電解液吸収速度を評価し、表5に示した。パ−フル
オロアルキルカルボン酸塩の付着量は0.1〜2.0重
量%の範囲が良好であった。
【0056】(実施例8)パ−フルオロアルキルカルボ
ン酸塩をパーフルオロアルキルスルホン酸塩(大日本イ
ンキ化学社製メガファックF−110)に変更したほか
は実施例5〜7と同様にしてパ−フルオロアルキルスル
ホン酸塩の付着量が異なるセパレ−タ−を各種作成し
た。なお、付着量は、それぞれ0.10、0.70、
2.0重量%であった。これらセパレ−タ−の吸液速
度、保液率、及び電解液吸収速度を評価したところ、実
施例5〜7と同様な効果が得られることが確認できた。
【0057】(実施例9)パ−フルオロアルキルカルボ
ン酸塩をパーフルオロアルキルスルホン酸カリウム塩
(住友3M社製フロラードFC−98)に変更したほか
は実施例5〜7と同様にしてパ−フルオロアルキルスル
ホン酸塩の付着量が異なるセパレ−タ−を各種作成し
た。なお、付着量は、それぞれ0.10、0.70、
2.0重量%であった。これらセパレ−タ−の吸液速
度、保液率、及び電解液吸収速度を評価したところ、実
施例5〜7と同様な効果が得られることが確認できた。
【0058】
【表5】
【0059】(実施例10〜12)不織布Dにパ−フル
オロアルキルカルボン酸カリウム及びカルボキシル化ポ
リオキシエチレンラウリルエ−テルナトリウム(日光ケ
ミカルズ(株)製AKYPO−RLM45NV)の濃度
の異なる混合水溶液に浸漬し、圧搾、乾燥は上記の実施
例と同様にして、付着量が異なるセパレ−タ−を各種作
成した。これらセパレ−タ−の吸液速度、保液率、及び
電解液吸収速度を評価し、結果を表5に示した。パ−フ
ルオロアルキルカルボン酸塩とカルボキシル化ポリオキ
シエチレンラウリルエ−テルナトリウムの付着量がそれ
ぞれ0.1〜2.0重量%、0.1〜2.0重量%の範
囲でさらに良好な結果が得られた。
【0060】
【表6】
【0061】以上の実施例及び比較例よりこのような本
発明の優れた性能に較べて、市販の炭化水素系界面活性
剤を用いた電池用セパレ−タ−では耐久親水性の低下が
激しく、充放電サイクル後の電解液親水性が劣ってしま
うことも明らかである。なお、吸液速度、保液率、電解
液吸収速度、耐久親水性ともに良好なセパレ−タ−を得
るには、耐久親水性に優れたフッ素系界面活性剤のみで
はなく、耐アルカリ性並びに電解液の液保持性の向上力
に優れた界面活性剤を併用することが好ましいことも判
明した。
【0062】
【発明の効果】上述の如く構成された本発明の電池用セ
パレータは、耐アルカリ性、耐酸化性、初期親水性、及
び耐久親水性の全てに優れた高品質の電池用セパレータ
であり、その工業的価値は極めて高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】異なるセパレータ用いたアルカリ蓄電池の放電
容量を充放電回数に対してプロットしたグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D04H 1/42 Q J X D21H 13/20

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スルホン化ポリサルホン15〜40重量
    %、重合度900〜1800のポリ塩化ビニル20〜8
    5重量%及びメタクリル酸エステル系重合体0〜65重
    量%を含有する繊維から構成された不織布に、表面張力
    が0.1%水溶液において40dyne/cm・25℃
    以下であるフッ素系界面活性剤を0.1〜2.0重量%
    付着させた電池用セパレータ。
JP6101370A 1994-05-16 1994-05-16 電池用セパレータ Pending JPH07312215A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6101370A JPH07312215A (ja) 1994-05-16 1994-05-16 電池用セパレータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6101370A JPH07312215A (ja) 1994-05-16 1994-05-16 電池用セパレータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07312215A true JPH07312215A (ja) 1995-11-28

Family

ID=14298940

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6101370A Pending JPH07312215A (ja) 1994-05-16 1994-05-16 電池用セパレータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07312215A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009218048A (ja) * 2008-03-10 2009-09-24 Nippon Kodoshi Corp アルカリ蓄電池用セパレータ及びその製造方法、アルカリ蓄電池
JP2009218047A (ja) * 2008-03-10 2009-09-24 Nippon Kodoshi Corp アルカリ蓄電池用セパレータ及びその製造方法、アルカリ蓄電池
WO2016002637A1 (ja) * 2014-06-30 2016-01-07 帝人株式会社 非水系二次電池用セパレータ及び非水系二次電池
CN113228212A (zh) * 2018-12-26 2021-08-06 日本高度纸工业株式会社 铝电解电容器用分隔件及铝电解电容器
JP2023084203A (ja) * 2021-12-07 2023-06-19 トヨタ自動車株式会社 アルカリ蓄電池及びアルカリ蓄電池の製造方法
CN116334690A (zh) * 2023-03-07 2023-06-27 海卓迈博(苏州)新材料有限公司 一种高亲水性碱性电解水隔膜及其制备方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009218048A (ja) * 2008-03-10 2009-09-24 Nippon Kodoshi Corp アルカリ蓄電池用セパレータ及びその製造方法、アルカリ蓄電池
JP2009218047A (ja) * 2008-03-10 2009-09-24 Nippon Kodoshi Corp アルカリ蓄電池用セパレータ及びその製造方法、アルカリ蓄電池
WO2016002637A1 (ja) * 2014-06-30 2016-01-07 帝人株式会社 非水系二次電池用セパレータ及び非水系二次電池
JP6058159B2 (ja) * 2014-06-30 2017-01-11 帝人株式会社 非水系二次電池用セパレータ及び非水系二次電池
CN113228212A (zh) * 2018-12-26 2021-08-06 日本高度纸工业株式会社 铝电解电容器用分隔件及铝电解电容器
JP2023084203A (ja) * 2021-12-07 2023-06-19 トヨタ自動車株式会社 アルカリ蓄電池及びアルカリ蓄電池の製造方法
CN116334690A (zh) * 2023-03-07 2023-06-27 海卓迈博(苏州)新材料有限公司 一种高亲水性碱性电解水隔膜及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5362582A (en) Battery separator
KR101907555B1 (ko) 낮은 저항 및 지속된 습식 능력의 배터리 세퍼레이터
KR20200067926A (ko) 전기화학 전지용 분리막 매체
EP0450449B1 (en) Separator material for storage batteries and method for making the same
JPH07312215A (ja) 電池用セパレータ
US5202183A (en) Alkali-resistant synthetic fiber
JPH10325060A (ja) 親水性不織布
JP4324891B2 (ja) シート状材料
JP3306412B2 (ja) ポリフェニレンサルファイド繊維又はポリスルホン繊維の表面処理方法
JPH076746A (ja) 電池用セパレータ
JP2762443B2 (ja) 電池用セパレータの製造法
JP2001283817A (ja) アルカリ電池用セパレータ
JP3114078B2 (ja) アルカリ電池用セパレータ
JP3709160B2 (ja) 合成樹脂材料の表面改質方法及び電池セパレータの製造方法
JP2000294217A (ja) アルカリ電池用セパレータ
JPH06223799A (ja) 電池用セパレータ
JPH07142048A (ja) バッテリーセパレーター用繊維
JPH08203492A (ja) 親水化ポリオレフィン系繊維及び親水化ポリオレフィン系繊維を用いた電池用セパレータ
JPH01132044A (ja) 電池用セパレータ
JPH04255665A (ja) 電池用セパレーター及びその製造方法
JPH10106529A (ja) 電池用セパレータ
JPH1167180A (ja) 電池用セパレーター
JPH04255666A (ja) 電池用セパレーター
JPH03233856A (ja) 電池用セパレーターおよびその製造方法
JPH05129012A (ja) 電池用セパレーター