JPH07313185A - ぺプチドの製造方法 - Google Patents
ぺプチドの製造方法Info
- Publication number
- JPH07313185A JPH07313185A JP4242554A JP24255492A JPH07313185A JP H07313185 A JPH07313185 A JP H07313185A JP 4242554 A JP4242554 A JP 4242554A JP 24255492 A JP24255492 A JP 24255492A JP H07313185 A JPH07313185 A JP H07313185A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- peptide
- angiotensin
- converting enzyme
- pro
- fraction
- Prior art date
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- Pending
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高血圧を抑制するために、レニン・アンジオ
テンシン系で昇圧作用を有するアンジオテンシンI変換
酵素を阻害するペプチドを開発する。 【構成】 魚類を自己消化させ、クロマト分離を行うこ
とにより、Val−Arg−Proの構造を有するペプ
チド、Ile−Lys−Proの構造を有するペプチド
およびLeu−Arg−Proの構造を有するペプチド
を精製した。これらのペプチドは、高いアンジオテンシ
ンI変換酵素阻害作用を示した。 【効果】 容易な方法で天然物由来の血圧低下ペプチド
を提供できる。
テンシン系で昇圧作用を有するアンジオテンシンI変換
酵素を阻害するペプチドを開発する。 【構成】 魚類を自己消化させ、クロマト分離を行うこ
とにより、Val−Arg−Proの構造を有するペプ
チド、Ile−Lys−Proの構造を有するペプチド
およびLeu−Arg−Proの構造を有するペプチド
を精製した。これらのペプチドは、高いアンジオテンシ
ンI変換酵素阻害作用を示した。 【効果】 容易な方法で天然物由来の血圧低下ペプチド
を提供できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アンジオテンシンI変
換酵素阻害ペプチドの製造法に関する。より詳しくは、
血圧を上昇させる働きのあるアンジオテンシンIIをア
ンジオテンシンIから変換する酵素であるアンジオテン
シンI変換酵素の阻害ペプチドに関する。
換酵素阻害ペプチドの製造法に関する。より詳しくは、
血圧を上昇させる働きのあるアンジオテンシンIIをア
ンジオテンシンIから変換する酵素であるアンジオテン
シンI変換酵素の阻害ペプチドに関する。
【0002】
【従来の技術】高血圧症は、最高血圧が160mmHg
以上か、最少血圧が95mmHg以上または両者がそれ
以上の状態である。わが国では患者数が約2000万人
であるといわれ、り患率の高い疾病である。高血圧症
は、脳出血、脳梗塞、クモ膜下出血、狭心症、心筋梗
塞、腎硬化症、腎不全、網膜静脈閉塞症など広範囲の臓
器にわたってさまざまな合併症を生じることが知られて
おり、有効な治療薬が望まれている。
以上か、最少血圧が95mmHg以上または両者がそれ
以上の状態である。わが国では患者数が約2000万人
であるといわれ、り患率の高い疾病である。高血圧症
は、脳出血、脳梗塞、クモ膜下出血、狭心症、心筋梗
塞、腎硬化症、腎不全、網膜静脈閉塞症など広範囲の臓
器にわたってさまざまな合併症を生じることが知られて
おり、有効な治療薬が望まれている。
【0003】生体内において血圧を調節するメカニズム
の一つとして、昇圧系であるレニン・アンジオテンシン
系と、降圧系であるカリクレイン・キニン系がある。レ
ニン・アンジオテンシン系では酵素レニンが腎臓の旁糸
球体細胞(J.G細胞)で生成され、血管でレニン基質
であるところのアンジオテンシノーゲンに作用してアン
ジオテンシンIを生成する。このアンジオテンシンIを
アンジオテンシンIIに変換する酵素がアンジオテンシ
ンI変換酵素であり、生じたアンジオテンシンIIは細
動脈に作用して収縮を起こさせる。
の一つとして、昇圧系であるレニン・アンジオテンシン
系と、降圧系であるカリクレイン・キニン系がある。レ
ニン・アンジオテンシン系では酵素レニンが腎臓の旁糸
球体細胞(J.G細胞)で生成され、血管でレニン基質
であるところのアンジオテンシノーゲンに作用してアン
ジオテンシンIを生成する。このアンジオテンシンIを
アンジオテンシンIIに変換する酵素がアンジオテンシ
ンI変換酵素であり、生じたアンジオテンシンIIは細
動脈に作用して収縮を起こさせる。
【0004】また、アンジオテンシンIIは副腎皮質に
も作用してアルドステロンの合成と分泌を促し、腎臓で
のナトリウムの再吸収を促進し、体液量を保持する働き
もある。このようにしてアンジオテンシンIIによって
血圧が上昇する。一方、カリクレイン・キニン系では、
蛋白分解酵素であるカリクレインが、基質であるところ
のキニノーゲンに作用してキニンを生じる。キニンは血
管を拡張させ、血圧を下げる働きを有するが、キニナー
ゼIIによって分解を受ける。キニナーゼIIはアンジ
オテンシンI変換酵素と同一物質であることが知られて
いる。
も作用してアルドステロンの合成と分泌を促し、腎臓で
のナトリウムの再吸収を促進し、体液量を保持する働き
もある。このようにしてアンジオテンシンIIによって
血圧が上昇する。一方、カリクレイン・キニン系では、
蛋白分解酵素であるカリクレインが、基質であるところ
のキニノーゲンに作用してキニンを生じる。キニンは血
管を拡張させ、血圧を下げる働きを有するが、キニナー
ゼIIによって分解を受ける。キニナーゼIIはアンジ
オテンシンI変換酵素と同一物質であることが知られて
いる。
【0005】以上のことから、アンジオテンシンI変換
酵素を阻害することによる高血圧の治療が考えられ、現
在までにカプトプリル、エナラプリル、アラセプリル、
デラプリル等が開発されている。しかし、カプトプリル
は強力な血圧降下作用を有するが、高価であり、安易に
入手することは難しい。その上、用量が不適当であると
腎機能障害や低血圧をもたらす。また、分子内に存在す
るSH基のため、発疹や、味覚異常を引き起こすともい
われている。
酵素を阻害することによる高血圧の治療が考えられ、現
在までにカプトプリル、エナラプリル、アラセプリル、
デラプリル等が開発されている。しかし、カプトプリル
は強力な血圧降下作用を有するが、高価であり、安易に
入手することは難しい。その上、用量が不適当であると
腎機能障害や低血圧をもたらす。また、分子内に存在す
るSH基のため、発疹や、味覚異常を引き起こすともい
われている。
【0006】一方、食品タンパク質に由来するペプチド
も、アンジオテンシンI変換酵素を阻害する働きがある
ことが知られている。例えば、トウモロコシゼインのサ
ーモライシンによる加水分解物からLeu−Arg−P
roの構造をもつペプチドが(Miyosiら、Agr
ic.Biol.Chem.第55巻、第5号、131
3〜1318頁(1991))、また、カツオブシのサ
ーモライシン分解物からIle−Lys−Proの構造
を有するペプチドが(特開平4−69396号公報)分
離されている。しかし、これらのペプチドは食品タンパ
ク質の酵素による加水分解により得られたものであるた
め、製造に高価な蛋白分解酵素を添加する必要がある。
また、ヒトκ−カゼインのアミノ酸配列を含む合成ペプ
チドVal−Arg−Proにも強いアンジオテンシン
I変換酵素阻害作用のあることが報告されている(Ko
hmuraら、Agric.Biol.Chem.第5
4巻、第3号、835〜836頁(1990))。しか
し、合成ペプチドは、多数の試薬類を用いて合成される
ため、人体に投与する前にこれら残留試薬を除去する必
要があり、ペプチドの精製に多大の労力を必要とする。
も、アンジオテンシンI変換酵素を阻害する働きがある
ことが知られている。例えば、トウモロコシゼインのサ
ーモライシンによる加水分解物からLeu−Arg−P
roの構造をもつペプチドが(Miyosiら、Agr
ic.Biol.Chem.第55巻、第5号、131
3〜1318頁(1991))、また、カツオブシのサ
ーモライシン分解物からIle−Lys−Proの構造
を有するペプチドが(特開平4−69396号公報)分
離されている。しかし、これらのペプチドは食品タンパ
ク質の酵素による加水分解により得られたものであるた
め、製造に高価な蛋白分解酵素を添加する必要がある。
また、ヒトκ−カゼインのアミノ酸配列を含む合成ペプ
チドVal−Arg−Proにも強いアンジオテンシン
I変換酵素阻害作用のあることが報告されている(Ko
hmuraら、Agric.Biol.Chem.第5
4巻、第3号、835〜836頁(1990))。しか
し、合成ペプチドは、多数の試薬類を用いて合成される
ため、人体に投与する前にこれら残留試薬を除去する必
要があり、ペプチドの精製に多大の労力を必要とする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、天然
物に由来するアンジオテンシンI変換酵素阻害ペプチド
を魚介類の内臓等未利用資源から安価に製造する方法を
提供することである。
物に由来するアンジオテンシンI変換酵素阻害ペプチド
を魚介類の内臓等未利用資源から安価に製造する方法を
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、本発明を完成させ
るに至った。すなわち、本発明により、安価で簡単に調
製できるアンジオテンシンI変換酵素阻害ペプチドの製
造方法が提供されるに至った。強いアンジオテンシンI
変換酵素阻害作用を有するペプチドVal−Arg−P
ro、Ile−Lys−ProやLeu−Arg−Pr
oは魚介類の頭や内臓の自己消化物に含まれており、以
下の方法で容易に精製することができる。水産加工業な
どで生成する魚介類の頭や内臓をクラッシャーで粉砕
し、20〜70℃で自己消化を行わせる。反応時間は1
〜6時間が適当である。蛋白質の消化を助けるために、
パパイン等の食品用蛋白分解酵素剤をこの際に加えて反
応を行うことも可能である。蛋白分解酵素は90℃以上
に加熱することにより失活させ、遠心分離または濾過に
より固形分を除去する。この自己消化液をオクタデシル
シリル基を官能基とする充填剤(例えば、セップパック
C18、ウォーターズ社製)に吸着させて水洗後、アセト
ニトリル等の極性溶媒を含む水溶液で溶出させる。溶出
液を陽イオン交換体(例えば、トヨパックSP、東ソー
社製)に吸着させ、pH6の緩衝液で洗浄後、pH8の
緩衝液で溶出させる。その後、逆相系クロマトグラフィ
ーおよび・またはゲル濾過クロマトグラフィーにてペプ
チドを精製することにより、目的とするペプチドを回収
することができる。本発明で使用できる魚種は、鰹節工
業で大量に内臓が生成するカツオが利用し易いが、イワ
シやマグロ等他の魚種の魚も使用できる。
を解決するために鋭意検討した結果、本発明を完成させ
るに至った。すなわち、本発明により、安価で簡単に調
製できるアンジオテンシンI変換酵素阻害ペプチドの製
造方法が提供されるに至った。強いアンジオテンシンI
変換酵素阻害作用を有するペプチドVal−Arg−P
ro、Ile−Lys−ProやLeu−Arg−Pr
oは魚介類の頭や内臓の自己消化物に含まれており、以
下の方法で容易に精製することができる。水産加工業な
どで生成する魚介類の頭や内臓をクラッシャーで粉砕
し、20〜70℃で自己消化を行わせる。反応時間は1
〜6時間が適当である。蛋白質の消化を助けるために、
パパイン等の食品用蛋白分解酵素剤をこの際に加えて反
応を行うことも可能である。蛋白分解酵素は90℃以上
に加熱することにより失活させ、遠心分離または濾過に
より固形分を除去する。この自己消化液をオクタデシル
シリル基を官能基とする充填剤(例えば、セップパック
C18、ウォーターズ社製)に吸着させて水洗後、アセト
ニトリル等の極性溶媒を含む水溶液で溶出させる。溶出
液を陽イオン交換体(例えば、トヨパックSP、東ソー
社製)に吸着させ、pH6の緩衝液で洗浄後、pH8の
緩衝液で溶出させる。その後、逆相系クロマトグラフィ
ーおよび・またはゲル濾過クロマトグラフィーにてペプ
チドを精製することにより、目的とするペプチドを回収
することができる。本発明で使用できる魚種は、鰹節工
業で大量に内臓が生成するカツオが利用し易いが、イワ
シやマグロ等他の魚種の魚も使用できる。
【0009】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 実施例1 カツオの内臓1kgをクラッシャーで粉砕し、500g
の水を加え、緩やかに撹拌しながら50℃で3時間自己
消化反応を行わせた。その後、20分間煮沸し、遠心分
離により固形分を除去し、旭化成工業(株)製のラボモ
ジュール限外濾過システムSIP−1013を用いて限
外濾過を行った。濾液のペプチドを逆相系前処理カート
リッジ、セップパックC18ENV(ウォーターズ社製)
に吸着させ、蒸留水8mlで洗浄後、アセトニトリル1
5%水溶液8mlで溶出させた。この処理を4回繰り返
して、アセトニトリル溶出液を混合した。この液を減圧
下で溶媒を除去し、10mMリン酸緩衝液(pH6.
0)で平衡化したイオン交換前処理カートリッジ、トヨ
パックIC−SP(M)(東ソー社製)に吸着させた
後、同じ緩衝液4mlで洗浄し、10mMリン酸水素二
カリウム溶液4mlで溶出させた。その後、HPLC条
件1で示した条件で、逆相系高速液体クロマトグラフィ
ーで分離を行った。この時の結果を図1に示した。チャ
ート1の画分1をさらにHPLC条件2に示す条件で、
逆相系高速液体クロマトグラフィーで分離した。この結
果を図2に示した。図2の画分1−1をさらにHPLC
条件3のゲル濾過クロマトグラフィーで分離した。この
結果を図3に示した。図3の画分1−2をさらにHPL
C条件4のゲル濾過クロマトグラフィーで分離した。こ
の結果を図4に示した。図4の画分1−3に強いアンジ
オテンシンI変換酵素阻害作用が認められたので、アプ
ライドバイオシステム社製気相プロテインシーケンサ4
70Aで構造解析を行ったところ、Var−Arg−P
roの構造であることが判明した。
る。 実施例1 カツオの内臓1kgをクラッシャーで粉砕し、500g
の水を加え、緩やかに撹拌しながら50℃で3時間自己
消化反応を行わせた。その後、20分間煮沸し、遠心分
離により固形分を除去し、旭化成工業(株)製のラボモ
ジュール限外濾過システムSIP−1013を用いて限
外濾過を行った。濾液のペプチドを逆相系前処理カート
リッジ、セップパックC18ENV(ウォーターズ社製)
に吸着させ、蒸留水8mlで洗浄後、アセトニトリル1
5%水溶液8mlで溶出させた。この処理を4回繰り返
して、アセトニトリル溶出液を混合した。この液を減圧
下で溶媒を除去し、10mMリン酸緩衝液(pH6.
0)で平衡化したイオン交換前処理カートリッジ、トヨ
パックIC−SP(M)(東ソー社製)に吸着させた
後、同じ緩衝液4mlで洗浄し、10mMリン酸水素二
カリウム溶液4mlで溶出させた。その後、HPLC条
件1で示した条件で、逆相系高速液体クロマトグラフィ
ーで分離を行った。この時の結果を図1に示した。チャ
ート1の画分1をさらにHPLC条件2に示す条件で、
逆相系高速液体クロマトグラフィーで分離した。この結
果を図2に示した。図2の画分1−1をさらにHPLC
条件3のゲル濾過クロマトグラフィーで分離した。この
結果を図3に示した。図3の画分1−2をさらにHPL
C条件4のゲル濾過クロマトグラフィーで分離した。こ
の結果を図4に示した。図4の画分1−3に強いアンジ
オテンシンI変換酵素阻害作用が認められたので、アプ
ライドバイオシステム社製気相プロテインシーケンサ4
70Aで構造解析を行ったところ、Var−Arg−P
roの構造であることが判明した。
【0010】アンジオテンシンI変換酵素阻害の測定
は、カシュマンらの方法(バイオケミカル・ファーマコ
ロジー20巻1637〜1648頁(1971))を改
良した丸山らの方法(アグリカルチュラル・バイオロジ
カル・ケミストリー46巻5号1393〜1394(1
982))に従った。すなわち、試験管に本発明ペプチ
ド水溶液30μlと、酵素基質としてL−ヒプリルヒス
チジルロイシン(シグマ社製)と塩化ナトリウムを含有
したpH8.3のホウ酸緩衝液250μlを加え、37
℃で10分間プレインキュベーションした。その後、ア
ンジオテンシンI変換酵素含有液100μlを加え、酵
素反応を開始した。この時のホウ酸緩衝液の濃度は0.
1M、L−ヒプリルヒスチジルロイシン濃度は5mM、
塩化ナトリウム300mMであり、阻害がかからない場
合の酵素活性は8mUである。37℃、pH8.3で3
0分間振動しつつ反応せしめた後、1N塩酸250μl
を加え、反応を停止させた。酢酸エチル1.5mlを加
え、15秒間振とうさせて酵素反応で生じた馬尿酸を抽
出し、2000rpm、10分間遠心分離して酢酸エチ
ル層1.0を試験管に回収した。酢酸エチルをホットド
ライバス中で120℃、30分間加温して完全に除去し
た後、室温で5分間放置した。そして、3mlの蒸留水
を加え、生成した馬尿酸の量を228nm吸光度を測定
して求めた。酵素反応に使用したアンジオテンシンI変
換酵素含有液は、ラビットラングアセトンパウダー(シ
グマ社製)1gを0.1Mホウ酸緩衝液(pH8.3)
10mlに溶かし、よく撹拌した後、4℃、40000
×gで40分間遠心分離した上清を0.1Mホウ酸緩衝
液で希釈して作成した。また、酵素反応開始前に塩酸を
添加して、同様な操作を施したものの測定結果をブラン
クとした。反応液中に本ペプチドが2.2μM添加され
た時に、アンジオテンシンI変換酵素の活性が50%阻
害された。
は、カシュマンらの方法(バイオケミカル・ファーマコ
ロジー20巻1637〜1648頁(1971))を改
良した丸山らの方法(アグリカルチュラル・バイオロジ
カル・ケミストリー46巻5号1393〜1394(1
982))に従った。すなわち、試験管に本発明ペプチ
ド水溶液30μlと、酵素基質としてL−ヒプリルヒス
チジルロイシン(シグマ社製)と塩化ナトリウムを含有
したpH8.3のホウ酸緩衝液250μlを加え、37
℃で10分間プレインキュベーションした。その後、ア
ンジオテンシンI変換酵素含有液100μlを加え、酵
素反応を開始した。この時のホウ酸緩衝液の濃度は0.
1M、L−ヒプリルヒスチジルロイシン濃度は5mM、
塩化ナトリウム300mMであり、阻害がかからない場
合の酵素活性は8mUである。37℃、pH8.3で3
0分間振動しつつ反応せしめた後、1N塩酸250μl
を加え、反応を停止させた。酢酸エチル1.5mlを加
え、15秒間振とうさせて酵素反応で生じた馬尿酸を抽
出し、2000rpm、10分間遠心分離して酢酸エチ
ル層1.0を試験管に回収した。酢酸エチルをホットド
ライバス中で120℃、30分間加温して完全に除去し
た後、室温で5分間放置した。そして、3mlの蒸留水
を加え、生成した馬尿酸の量を228nm吸光度を測定
して求めた。酵素反応に使用したアンジオテンシンI変
換酵素含有液は、ラビットラングアセトンパウダー(シ
グマ社製)1gを0.1Mホウ酸緩衝液(pH8.3)
10mlに溶かし、よく撹拌した後、4℃、40000
×gで40分間遠心分離した上清を0.1Mホウ酸緩衝
液で希釈して作成した。また、酵素反応開始前に塩酸を
添加して、同様な操作を施したものの測定結果をブラン
クとした。反応液中に本ペプチドが2.2μM添加され
た時に、アンジオテンシンI変換酵素の活性が50%阻
害された。
【0011】実施例2 実施例1の逆相クロマトグラフィーで得られた画分2
(図1)をさらにHPLC条件2の条件で分離した。そ
の結果を図5に示した。図5の画分2−1をさらにHP
LC条件3のゲル濾過クロマトグラフィーで分離した。
この結果を図6に示した。図6の画分2−2をさらにH
PLC条件4のゲル濾過クロマトグラフィーで分離し
た。この結果を図7に示した。図7の画分2−3をさら
にHPLC条件5でイオン交換分離を行い、図8に示す
画分2−4を得た。この画分を最後にHPLC条件6で
逆相系分離を行い、図9に示す画分2−5を得た。画分
2−5には強いアンジオテンシンI変換酵素阻害作用が
認められたので、脱塩後、アプライドバイオシステム社
製気相プロテインシーケンサ470Aで構造解析を行っ
たところ、Ile−Lys−Proの構造であることが
判明した。前記実施例1に記載の方法で本ペプチドのア
ンジオテンシンI変換酵素阻害活性を測定したところ、
反応液中に本ペプチドが2.5μM添加された時に、ア
ンジオテンシンI変換酵素の活性が50%阻害された。
(図1)をさらにHPLC条件2の条件で分離した。そ
の結果を図5に示した。図5の画分2−1をさらにHP
LC条件3のゲル濾過クロマトグラフィーで分離した。
この結果を図6に示した。図6の画分2−2をさらにH
PLC条件4のゲル濾過クロマトグラフィーで分離し
た。この結果を図7に示した。図7の画分2−3をさら
にHPLC条件5でイオン交換分離を行い、図8に示す
画分2−4を得た。この画分を最後にHPLC条件6で
逆相系分離を行い、図9に示す画分2−5を得た。画分
2−5には強いアンジオテンシンI変換酵素阻害作用が
認められたので、脱塩後、アプライドバイオシステム社
製気相プロテインシーケンサ470Aで構造解析を行っ
たところ、Ile−Lys−Proの構造であることが
判明した。前記実施例1に記載の方法で本ペプチドのア
ンジオテンシンI変換酵素阻害活性を測定したところ、
反応液中に本ペプチドが2.5μM添加された時に、ア
ンジオテンシンI変換酵素の活性が50%阻害された。
【0012】実施例3 実施例1の逆相クロマトグラフィーで得られた画分3
(図1)をさらにHPLC条件2の条件で分離した。そ
の結果を図10に示した。図10の画分3−1をさらに
HPLC条件3のゲル濾過クロマトグラフィーで分離し
た。この結果を図11に示した。図11の画分3−2を
さらにHPLC条件4のゲル濾過クロマトグラフィーで
分離した。この結果を図12に示した。図12の画分3
−3をさらにHPLC条件5でイオン交換分離を行い、
図13に示す画分3−4を得た。この画分を最後にHP
LC条件6で逆相系分離を行い、図14に示す画分3−
5を得た。画分3−5には強いアンジオテンシンI変換
酵素阻害作用が認められたので、脱塩後、アプライドバ
イオシステム社製気相プロテインシーケンサ470Aで
構造解析を行ったところ、Leu−Arg−Proの構
造であることが判明した。前記実施例1に記載の方法で
本ペプチドのアンジオテンシンI変換酵素阻害活性を測
定したところ、反応液中に本ペプチドが1.0μM添加
された時に、アンジオテンシンI変換酵素の活性が50
%阻害された。
(図1)をさらにHPLC条件2の条件で分離した。そ
の結果を図10に示した。図10の画分3−1をさらに
HPLC条件3のゲル濾過クロマトグラフィーで分離し
た。この結果を図11に示した。図11の画分3−2を
さらにHPLC条件4のゲル濾過クロマトグラフィーで
分離した。この結果を図12に示した。図12の画分3
−3をさらにHPLC条件5でイオン交換分離を行い、
図13に示す画分3−4を得た。この画分を最後にHP
LC条件6で逆相系分離を行い、図14に示す画分3−
5を得た。画分3−5には強いアンジオテンシンI変換
酵素阻害作用が認められたので、脱塩後、アプライドバ
イオシステム社製気相プロテインシーケンサ470Aで
構造解析を行ったところ、Leu−Arg−Proの構
造であることが判明した。前記実施例1に記載の方法で
本ペプチドのアンジオテンシンI変換酵素阻害活性を測
定したところ、反応液中に本ペプチドが1.0μM添加
された時に、アンジオテンシンI変換酵素の活性が50
%阻害された。
【0013】HPLC条件1 カラム:RP−18(e) 10mmID×250mm
L(メルク社製) 移動相:A 0.05%トリフルオロ酢酸液 B:0.05%トリフルオロ酢酸、30%アセトニトリ
ル液 グラジエントはA液100%から120分後にB液10
0%になる直線グラジエント 流速:4.0ml/分 検出:UV210nm
L(メルク社製) 移動相:A 0.05%トリフルオロ酢酸液 B:0.05%トリフルオロ酢酸、30%アセトニトリ
ル液 グラジエントはA液100%から120分後にB液10
0%になる直線グラジエント 流速:4.0ml/分 検出:UV210nm
【0014】HPLC条件2 カラム:RP−18(e) 4.6mmID×250m
mL(メルク社製) 移動相:A 0.05%トリフルオロ酢酸液 B:0.05%トリフルオロ酢酸、30%アセトニトリ
ル液 グラジエントはA液100%から120分後にB液10
0%になる直線グラジエント 流速:1.0ml/分 検出:UV210nm
mL(メルク社製) 移動相:A 0.05%トリフルオロ酢酸液 B:0.05%トリフルオロ酢酸、30%アセトニトリ
ル液 グラジエントはA液100%から120分後にB液10
0%になる直線グラジエント 流速:1.0ml/分 検出:UV210nm
【0015】HPLC条件3 カラム:GS−220 7.6mmID×500mmL
(旭化成工業社製) 移動相:50mM酢酸アンモニウム 流速:1.0ml/分 検出:UV210nm
(旭化成工業社製) 移動相:50mM酢酸アンモニウム 流速:1.0ml/分 検出:UV210nm
【0016】HPLC条件4 カラム:GS−320 7.6mmID×500mmL
(旭化成工業社製) 移動相:50mM酢酸アンモニウム 流速:1.0ml/分 検出:UV210nm
(旭化成工業社製) 移動相:50mM酢酸アンモニウム 流速:1.0ml/分 検出:UV210nm
【0017】HPLC条件5 カラム:TSKgel SP−2SW 4.6mmID
×250mmL (東ソー社製) 移動相:A 20mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH
6.0) B 20mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH6.0)+
0.5M塩化ナトリウム A100%で10分流した後40分後にB液100%と
なるような直線グラジエント 流速:0.8ml/分 検出:UV210nm
×250mmL (東ソー社製) 移動相:A 20mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH
6.0) B 20mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH6.0)+
0.5M塩化ナトリウム A100%で10分流した後40分後にB液100%と
なるような直線グラジエント 流速:0.8ml/分 検出:UV210nm
【0018】HPLC条件6 カラム:RP−18(e) 4.6mmID×250m
mL(メルク社製) 移動相:0.05%トリフルオロ酢酸、7%アセトニト
リル液 流速:1.0ml/分 検出:UV210nm
mL(メルク社製) 移動相:0.05%トリフルオロ酢酸、7%アセトニト
リル液 流速:1.0ml/分 検出:UV210nm
【0019】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
血圧上昇を抑える作用を有するアンジオテンシンI変換
酵素阻害ペプチドが蛋白分解酵素剤を添加することなく
容易に得られる。
血圧上昇を抑える作用を有するアンジオテンシンI変換
酵素阻害ペプチドが蛋白分解酵素剤を添加することなく
容易に得られる。
【0020】配列番号:1 配列の長さ:3 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直線状 配列の種類:ペプチド
【0021】配列番号:2 配列の長さ:3 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直線状 配列の種類:ペプチド
【0022】配列番号:3 配列の長さ:3 配列の型:アミノ酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直線状 配列の種類:ペプチド
【図面の簡単な説明】
【図1】カツオ自己消化物由来のペプチド液をRP−1
8(e)カラム(10mmID×250mmL)で分離
した際の溶出パターン。
8(e)カラム(10mmID×250mmL)で分離
した際の溶出パターン。
【図2】図1の画分1をHPLC条件2で分離した際の
溶出パターン。
溶出パターン。
【図3】図2の画分1−1をHPLC条件3で分離した
際の溶出パターン。
際の溶出パターン。
【図4】図3の画分1−2をHPLC条件4で分離した
際の溶出パターン。
際の溶出パターン。
【図5】図1の画分2をHPLC条件2で分離した際の
溶出パターン。
溶出パターン。
【図6】図5の画分2−1をHPLC条件3で分離した
際の溶出パターン。
際の溶出パターン。
【図7】図6の画分2−2をHPLC条件4で分離した
際の溶出パターン。
際の溶出パターン。
【図8】図7の画分2−3をHPLC条件5で分離した
際の溶出パターン。
際の溶出パターン。
【図9】図8の画分2−4をHPLC条件6で分離した
際の溶出パターン。
際の溶出パターン。
【図10】図1の画分3をHPLC条件2で分離した際
の溶出パターン。
の溶出パターン。
【図11】図10の画分3−1をHPLC条件3で分離
した際の溶出パターン。
した際の溶出パターン。
【図12】図11の画分3−2をHPLC条件4で分離
した際の溶出パターン。
した際の溶出パターン。
【図13】図12の画分3−3をHPLC条件5で分離
した際の溶出パターン。
した際の溶出パターン。
【図14】図13の画分3−4をHPLC条件6で分離
した際の溶出パターン。
した際の溶出パターン。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 38/55 AEQ C07K 123:00
Claims (3)
- 【請求項1】 魚介類を自己消化し、該自己消化物より
Val−Arg−Proの構造を持つペプチドを分離回
収することを特徴とするアンジオテンシンI変換酵素阻
害ペプチドの製造方法。 - 【請求項2】 魚介類を自己消化し、該自己消化物より
Ile−Lys−Proの構造を持つペプチドを分離回
収することを特徴とするアンジオテンシンI変換酵素阻
害ペプチドの製造方法。 - 【請求項3】魚介類を自己消化し、該自己消化物よりL
eu−Arg−Proの構造を持つペプチドを分離回収
することを特徴とするアンジオテンシンI変換酵素阻害
ペプチドの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4242554A JPH07313185A (ja) | 1992-08-20 | 1992-08-20 | ぺプチドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4242554A JPH07313185A (ja) | 1992-08-20 | 1992-08-20 | ぺプチドの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07313185A true JPH07313185A (ja) | 1995-12-05 |
Family
ID=17090830
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4242554A Pending JPH07313185A (ja) | 1992-08-20 | 1992-08-20 | ぺプチドの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07313185A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002247955A (ja) * | 2001-02-23 | 2002-09-03 | Takashi Okazaki | アンギオテンシン変換酵素阻害活性の高い分解物及びその製造方法並びに機能性食品 |
| WO2003044044A1 (en) * | 2001-11-21 | 2003-05-30 | Morinaga Milk Industry Co., Ltd. | Novel peptide having angiotensin convertase inhibitory effect |
-
1992
- 1992-08-20 JP JP4242554A patent/JPH07313185A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002247955A (ja) * | 2001-02-23 | 2002-09-03 | Takashi Okazaki | アンギオテンシン変換酵素阻害活性の高い分解物及びその製造方法並びに機能性食品 |
| WO2003044044A1 (en) * | 2001-11-21 | 2003-05-30 | Morinaga Milk Industry Co., Ltd. | Novel peptide having angiotensin convertase inhibitory effect |
| US7022676B2 (en) | 2001-11-21 | 2006-04-04 | Morinaga Milk Industry Co., Ltd. | Peptide having angiotensin converting enzyme inhibitory effect |
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