JPH07314074A - 冷間圧造工具 - Google Patents

冷間圧造工具

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JPH07314074A
JPH07314074A JP11277894A JP11277894A JPH07314074A JP H07314074 A JPH07314074 A JP H07314074A JP 11277894 A JP11277894 A JP 11277894A JP 11277894 A JP11277894 A JP 11277894A JP H07314074 A JPH07314074 A JP H07314074A
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Yoshitaka Funahashi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ニブの加工が容易で、耐用寿命も長い安価な
冷間圧造工具を提供すること。 【構成】 冷間圧造工具1は、凹部3を有する第1のニ
ブ5と、断面形状が六角形となる貫通孔7を有する第2
のニブ9とを、凹部3及び貫通孔7を連通させる様に重
ねてダイスケース10に嵌入した構造にされている。凹
部3は、円錐台状で、貫通孔7の開口周縁には凹部3側
へ突出する環状の凸部17が形成されている。凸部17
は、外周面が凹部3の内周面に密着する形状とされ、内
周面が貫通孔7と同一形状とされている。第1,第2の
ニブ5,9は、凹部3と凸部17とで密着し、両ニブ
5,9の互いに対向する端面の間には隙間がある。ま
た、第2のニブ9は、分割された6つのニブ小片を組み
合わせてなり、凸部17の分割部分にも隙間がある。こ
れらの隙間からは、圧造時に空気や油が逃げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、四角又は六角等の多角
形に形成されるボルト頭又はナットブランクといった機
械要素ブランクを冷間圧造するための冷間圧造工具に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、ナットブランク等を冷間圧造する
ための冷間圧造工具は、図X1に示すように、第1のニ
ブ101と第2のニブ103とを重ねてダイスケース1
05に嵌入した構造にされ、第1のニブ101のピン孔
107をエジェクターピン109で塞いで形成される凹
部111と、第2のニブ103に形成された六角形の貫
通孔113とによって、ナットブランクの形状をなす成
形孔を形成していた。なお、例示した冷間圧造工具はフ
ランジナット用で、フランジ部分を形成するために、貫
通孔113の図示上端側の開口115は鍔状に広がって
いる。
【0003】ところで、ボルト頭やナットブランクは、
一般に頂面周縁が面取りされて円錐面となっている。そ
こで、この面取り部分を形成するため、凹部111は、
図示の通り、貫通孔113側(図示上側)は六角孔、エ
ジェクターピン109側(図示下側)は円錐面となる複
雑な形状にくり抜かれていた。このような複雑な形状の
孔は、通常の機械加工によって研削するのは困難であ
り、従来は放電加工によって形成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術によれば、以下に述べるような種々の問題があった。
まず、凹部111を放電加工で形成するには、放電加工
用の電極を作成する必要があり、この電極の作成にコス
トがかかっていた。
【0005】また、放電加工は、通常の機械加工に比べ
て加工時間がかかるという欠点もあった。更に、放電加
工を施すと、加工表面に微細な電食痕(クラック)が発
生しやすく、冷間圧造工具では圧造時に強い衝撃を受け
るため、ここからニブの割れが発生するなど、ニブの寿
命が短くなる原因になっていた。
【0006】更にまた、上述のような電食痕を除去する
と共に、表面形状を整えるため、凹部111には放電加
工後に入念なラップ仕上げが施されていたが、複雑な形
状なだけにラップ仕上げにも時間がかかり、しかも、ラ
ップ加工には技能工を必要とするといった問題もあっ
た。
【0007】そこで、本発明は、ニブの加工が容易で、
耐用寿命も長い安価な冷間圧造工具を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段,作用,及び効果】上述の
目的を達成するため、本発明は、請求項1記載の通り、
軸方向の端面に所定形状の凹部を有する第1のニブと、
断面形状が多角形となる軸方向への貫通孔を有する第2
のニブとを、前記凹部及び前記貫通孔を連通させる様に
重ねてダイスケースに嵌入し、前記両ニブによって多角
形の機械要素ブランクを冷間圧造するための成形孔を形
成した冷間圧造工具において、前記第1のニブの凹部を
円錐台状に形成すると共に、前記第2のニブの貫通孔の
開口周縁には前記凹部側へ突出する環状の凸部を形成
し、該環状の凸部は、外周面を前記凹部の内周面に密着
する形状とし、内周面を前記貫通孔と同一形状としたこ
とを特徴とする。
【0009】本発明の冷間圧造工具によれば、第2のニ
ブの貫通孔の開口周縁には、第1のニブの凹部側へ突出
する凸部が形成されている。この凸部は、第1のニブの
凹部に密着する円錐面からなる外周面と、前記貫通孔を
延長して形成した内周面とで構成され、この凸部が第1
のニブの凹部に入り込み、凸部の外周面と凹部の内周面
とが密着状態で当接すると、凹部の一部が凸部によって
埋められることにより、端部が円錐面で面取りされた多
角柱状の空間、即ち、圧造品の型が形成される。
【0010】本発明の冷間圧造工具においては、第1の
ニブには、円錐台状の凹部を形成するだけでよく、ま
た、第2のニブには、円錐台状の凸部を形成し、そこに
多角形の孔を貫通させるだけでよい。したがって、放電
加工を施すことなく、通常の機械加工によってニブを研
削して、所要の形状とすることができる。この結果、従
来品に比べて簡単にニブを製造でき、冷間圧造工具の製
造コストを大幅に下げることができる。
【0011】また、ニブには、放電加工特有の電食痕が
発生しないため、ニブそのものの耐用寿命が上がる。こ
の結果、ニブの交換回数が減って圧造機の稼働率も向上
し、機械要素ブランクの生産効率が上がる。ところで、
圧造の際に、空気や機械油などがニブの中に閉じ込めら
れると、パンチングを阻害したり、更には、ニブの破壊
を招いたりする恐れがある。
【0012】そこで、請求項2に記載の通り、前記第1
のニブと前記第2のニブとは、前記凹部と前記凸部とで
密着させ、両ニブの互いに対向する端面の間には隙間を
形成するとよい。このように構成すれば、空気や油等
は、第1,第2のニブの間の隙間を通って外部へ逃げや
すくなり、パンチングが阻害されず、ニブの割れ等も防
止され、ニブの寿命が更に延びると期待される。
【0013】更に、請求項3記載の通り、前記第2のニ
ブを、軸心から放射状に延びる分割面によって、それぞ
れが前記貫通孔の壁面となる一つの平面を有する多数の
ニブ小片に分割してもよい。このように構成した冷間圧
造工具によれば、ニブ小片を所要の個数組み合わせれ
ば、各ニブ小片の有する平面が向き合って壁面となり、
多角形の貫通孔を形成する。このニブ小片の加工にあた
っては表面の研削だけで良く、多角形の貫通孔を加工す
る場合に比べると、ニブの製造コストを大幅に下げるこ
とができる。また、圧造による衝撃力によって発生する
ニブの割れは、多角形の角に当たる位置に発生しやすい
が、本発明の冷間圧造工具では、予めニブが分割してあ
るので、予期しない箇所でニブが割れてしまう恐れがな
い。更に、ニブ小片とニブ小片との間から、空気や油を
逃がすことも容易にできる。
【0014】このように第2のニブを複数のニブ小片に
分割する場合、特に、請求項4記載の冷間圧造工具のよ
うに、前記環状の凸部には、更に、前記分割面によって
分割された部分に隙間を形成しておけば、この隙間から
外部へと空気や油がきわめて逃げやすくなり、ニブの耐
久性をより一層高めることができる。
【0015】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。冷間圧造工具1は、図1に示す通り、図示上端面
に凹部3を有する第1のニブ5と、断面形状が六角形の
貫通孔7を有する第2のニブ9とを、凹部3及び貫通孔
7を連通させる様に重ねてダイスケース10に嵌入し、
第1,第2のニブ5,9によってフランジナットを冷間
圧造するための成形孔を形成している。
【0016】凹部3は、内周面が円錐面にされ、底面に
は図示下方へピン孔11が貫通している。フランジナッ
トの圧造時には、ピン孔11はエジェクターピン13で
塞がれる。第2のニブ9は、図2に示すように、断面形
状が等脚台形となる6つのニブ小片15からなり、上記
等脚台形の上底となる面15aを貫通孔7の壁面となる
様に対向させ、上記等脚台形の脚となる面15b同士を
接触させ、内周面及び外周面が正六角形となるように組
み合わせて、ダイスケース10に嵌めてある。
【0017】貫通孔7の凹部3側の開口周縁には、図1
に示すとおり、凹部3側へ突出する凸部17が形成され
ている。凸部17は、外周面が凹部3の内周面に密着す
る形状(即ち、円錐面)とされ、内周面が貫通孔7の壁
面をそのまま軸方向へ延長した面とされ、全体として貫
通孔7を囲んで環状となり、軸方向へは、6つの双曲線
状の稜線を描く山が突出する形状となっている。なお、
貫通孔7の図示上端側の開口19は、フランジナットの
フランジ部分を形成するため、鍔状に広がっている。
【0018】更に、第1のニブ5と第2のニブ9とは、
上記凹部3と上記凸部17とが、面接触率99%以上の
密着状態で接触し、一方、図3に拡大して示すように、
第1,第2のニブ5,9の互いに対向する端面の間に
は、隙間21が形成されている。この隙間21は、実験
値では最大で幅0.3mmまでに設定すると、空気や油
の抜けが良好で、ニブの寿命も向上することが確認され
た。圧造品の形状や材質などによっては、更に幅を広げ
て、幅0〜1mm程度の範囲で設定しても良いと考えら
れる。また、各ニブ小片15に対応して6つに分割され
る凸部17にも、その分割される部分に隙間23を形成
してある。この隙間23は、幅約0.05〜0.1mm
とし、図4に示すように、貫通孔7の六角形の6つの角
に当たる位置にそれぞれ設けられている。なお、図4に
おいて、円形に表れる凸部17の裾部の直径は、貫通孔
7の対角距離の1.1〜1.5倍程度の寸法に設定して
ある。
【0019】このように冷間圧造工具1を構成すれば、
第1,第2のニブ5,9には、いずれも複雑な形状の成
形孔を加工しなくて良く、それぞれ研磨機等による通常
の機械加工で製造することができる。特に、第2のニブ
9については、6つのニブ小片15を組み合わせて構成
したので、六角孔を形成するための穴ぐり加工も必要と
しない。したがって、穴ぐり加工や放電加工等が必要で
あった従来品に比べて、簡単にニブを製造でき、冷間圧
造工具1の製造コストは大幅に下がる。
【0020】また、第1,第2のニブ5,9には、放電
加工特有の電食痕が発生しないため、ニブそのものの耐
用寿命も延びる。この結果、ニブの交換回数が減って圧
造機の稼働率も向上し、フランジナットの生産効率が上
がる。更に、第2のニブ9をニブ小片15の組合せによ
って構成したので、予期しない箇所でニブが割れる恐れ
がなく、ニブ小片15とニブ小片15との間から、空気
や油を逃がすことも容易である。特に、第1,第2のニ
ブ5,9の互いに対向する端面の間には隙間21を形成
し、また、凸部17にも6箇所の隙間23を形成したの
で、これらの隙間21,23から外部へ空気や油がきわ
めて逃げやすくなり、ニブの耐久性がより一層高まる。
【0021】以上本発明の実施例を説明したが、本発明
はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内
の種々なる態様を採用することができる。例えば、実施
例では、フランジナットを圧造するニブを示したが、フ
ランジの無いナットブランクはもちろん、ボルト頭を圧
造する際にも、本発明の冷間圧造工具を採用することが
できる。
【0022】また、六角ボルト・ナットに限らず、四角
ボルト・ナットを圧造することもできる。その場合、第
2のニブは4つのニブ小片に分割すると良い。更に、実
施例では第2のニブをニブ小片に分割したが、分割しな
いくても複雑な形状の凹部は無いので、放電加工によら
ず、研磨機による加工が十分に可能である。但し、多角
形の孔を開ける手間、衝撃による割れの防止、あるいは
空気や油等の排出などといった点を考えると、実施例の
ように予めニブを分割する方がより望ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例としての冷間圧造工具を一部省略して
示す正面断面図である。
【図2】 実施例としての冷間圧造工具の平面図であ
る。
【図3】 第1,第2のニブを拡大して示す正面断面図
である。
【図4】 第2のニブを拡大して示す底面図である。
【図5】 従来の冷間圧造工具を示す正面断面図であ
る。
【符号の説明】
1・・・冷間圧造工具、3・・・凹部、5・・・第1の
ニブ、7・・・貫通孔、9・・・第2のニブ、10・・
・ダイスケース、11・・・ピン孔、13・・・エジェ
クターピン、15・・・ニブ小片、17・・・凸部、1
9・・・開口、21,23・・・隙間。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向の端面に所定形状の凹部を有する
    第1のニブと、断面形状が多角形となる軸方向への貫通
    孔を有する第2のニブとを、前記凹部及び前記貫通孔を
    連通させる様に重ねてダイスケースに嵌入し、前記両ニ
    ブによって多角形の機械要素ブランクを冷間圧造するた
    めの成形孔を形成した冷間圧造工具において、 前記第1のニブの凹部を円錐台状に形成すると共に、前
    記第2のニブの貫通孔の開口周縁には前記凹部側へ突出
    する環状の凸部を形成し、 該環状の凸部は、外周面を前記凹部の内周面に密着する
    形状とし、内周面を前記貫通孔と同一形状としたことを
    特徴とする冷間圧造工具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の冷間圧造工具において、 前記第1のニブと前記第2のニブとは、前記凹部と前記
    凸部とで密着させ、両ニブの互いに対向する端面の間に
    は隙間を形成したことを特徴とする冷間圧造工具。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の冷間圧造工
    具において、 前記第2のニブを、軸心から放射状に延びる分割面によ
    って、それぞれが前記貫通孔の壁面となる一つの平面を
    有する多数のニブ小片に分割したことを特徴とする冷間
    圧造工具。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の冷間圧造工具において、 前記環状の凸部には、更に、前記分割面によって分割さ
    れた部分に隙間を形成したことを特徴とする冷間圧造工
    具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20000030600A (ko) * 2000-03-08 2000-06-05 김영옥 잭용 스크류 제조방법
CN103551479A (zh) * 2013-07-01 2014-02-05 江苏森威精锻有限公司 一种凸轮块模具
CN109175185A (zh) * 2018-08-21 2019-01-11 湖南铂固标准件制造有限公司 一种内六角圆柱头花齿螺栓倒角加工用成型模具及加工螺栓的方法

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