JPH07314370A - 真空チャック及び真空チャックにおける被吸着物の吸着方法 - Google Patents

真空チャック及び真空チャックにおける被吸着物の吸着方法

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JPH07314370A
JPH07314370A JP11139194A JP11139194A JPH07314370A JP H07314370 A JPH07314370 A JP H07314370A JP 11139194 A JP11139194 A JP 11139194A JP 11139194 A JP11139194 A JP 11139194A JP H07314370 A JPH07314370 A JP H07314370A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】吸着面が板材の被吸着物を吸着する側の面の面
積より小さい被吸着物を吸着することができる真空チャ
ックを提供する。 【構成】ワークWに板材5の上面5bをシート部材8を
介して当接させ、吸出通路4から空気を吸引するとその
吸引力によりワークWがシート部材8を介して板材5に
吸着される。又、吸着面が板材5の上面5bの面積より
小さいワークWの場合、吸出通路4から空気を吸引する
と板材5のワークWと当接していない部分から板材5の
下面5bに向かって空気が流れる。この空気の流量は板
材5の上面5bに設けられたシート部材8によりワーク
Wを十分に吸着できる程度に抑えられる。そのため、ワ
ークWにそのワークWを板材5に十分に吸着させる大き
さの吸引力が働き、吸着面が板材5の上面5bの面積よ
り小さいワークWの場合でも、そのワークWはシート部
材8を介して板材5の上面5bに吸着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は真空チャック及び真空チ
ャックにおける被吸着物の吸着方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ワークの搬送等に用いられる真空
チャックとしては、実開平1─118942号公報に示
す真空チャックが知られている。この真空チャックのチ
ャック本体の下面には凹部が形成されている。そして、
凹部とチャック本体内に形成されたチャンバとの間には
複数の吸込孔が形成され、その各吸込孔により凹部とチ
ャンバが連通している。又、チャック本体には前記チャ
ンバと真空チャックの外部とを連通する接続通路が形成
されている。そして、前記凹部には軟質で微細な孔を有
する軟質多孔板が付着され、軟質多孔板の下面は平らに
形成されている。又、軟質多孔板の下面はチャック本体
の下面より若干下方に突出している。
【0003】そして、軟質多孔板を例えば薄いフィルム
状のワークに当接させ、接続通路から空気を吸い出すと
その吸引力によりワークが軟質多孔板の下面に吸着され
るようになっている。又、軟質多孔板にワークを吸着し
た時にはワークを吸着する吸引力により軟質多孔板が上
方に縮み、軟質多孔質板の下面がチャック本体の下面と
同じ高さ位置となる。従って、ワークが薄いフィルム状
の場合でもそのワークを湾曲させることなく吸着するこ
とができるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ワーク
の吸着される部分の面積が軟質多孔板の下面の面積より
小さい場合、そのワークに軟質多孔板を当接させて接続
通路から空気を吸い出すと軟質多孔板のワークに当接し
ていない部分から空気が大量にチャンバ内に吸い込まれ
る。そのため、ワークにそのワークを吸着するのに十分
な吸引力が働かず、ワークを吸着することができないと
いう問題点があった。
【0005】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、第1の目的は、吸着面が板材の被吸
着物を吸着する側の面の面積より小さい被吸着物を吸着
することができる真空チャックを提供することにある。
【0006】又、本発明の第2の目的は、吸着面が板材
の被吸着物を吸着する側の面の面積より小さい被吸着物
を吸着することができ、しかも低コストでその被吸着物
を吸着させることができる真空チャックを提供すること
にある。
【0007】更に、本発明の第3の目的は、すでに製造
されている真空チャックでも、吸着面が板材の吸着物を
吸着する側の面の面積より小さい被吸着物を容易に吸着
可能にすることができる真空チャックにおける被吸着物
の吸着方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1記載の発明は、表裏両面に連通する多数の
透孔を有する板材の一方の面から空気を吸引することに
より他方の面に被吸着物を吸着する真空チャックにおい
て、前記板体の他方の面に、前記透孔より小さく透孔と
同方向に延びる多数の貫通孔が形成されるとともにその
貫通孔の開口面積の総和が前記透孔の開口面積の総和よ
り小さいシート部材を設けた。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の真
空チャックにおいて、シート部材を紙により形成した。
請求項3記載の発明は、真空チャックに、表裏両面に連
通する多数の透孔を有する板材を設け、その板材の一方
の面から空気を吸引することにより他方の面に被吸着物
を吸着させる真空チャックにおける被吸着物の吸着方法
において、前記板材の他方の面に、その板材の透孔より
小さく透孔と同方向に延びる多数の貫通孔が形成される
とともにその貫通孔の開口面積の総和が前記透孔の開口
面積の総和より小さいシート部材を吸着させ、そのシー
ト部材に被吸着物を吸着させる。
【0010】
【作用】従って、請求項1の発明によれば、被吸着物に
板材の他方の面をシート部材を介して当接させ、板材の
一方の面から空気を吸引するとその吸引力により被吸着
物がシート部材を介して板材の他方の面に吸着される。
又、吸着面が板材の被吸着物を吸着する側の面の面積よ
り小さい被吸着物の場合、板材の一方の面から空気を吸
引すると板材の他方の面における被吸着物の当接してい
ない部分から板材の他方の面に向かって空気が流れる。
この空気の流量は板材の他方の面に設けられたシート部
材により被吸着物を十分に吸着できる程度に抑えられ
る。そのため、被吸着物にその被吸着物を板材に十分に
吸着させる大きさの吸引力が働き、吸着面が板材の被吸
着物を吸着する側の面の面積より小さい被吸着物の場合
でも、その被吸着物はシート部材を介して板材の他方の
面に吸着される。
【0011】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の作用に加えて、シート部材を紙により構成したため、
吸着面が板材の被吸着物を吸着する側の面の面積より小
さい被吸着物を吸着することができる真空チャックを低
コストで製造することが可能となる。
【0012】請求項3の発明によれば、板材の他方の面
にシート部材を当接させて板材の一方の面から空気を吸
引すると、板材の他方の面にシート部材が吸着される。
そのシート部材を介して板材を吸着面が板材の被吸着物
を吸着させる側の面の面積より小さくなるような被吸着
物に当接させれば、その被吸着物はシート部材を介して
板材に吸着される。即ち、板材の他方の面における被吸
着物の接触していない部分から板材の他方の面に向かっ
て流れる空気の流量が、シート部材により被吸着物を十
分に吸着できる程度に抑えられるため、前記被吸着物は
板材に吸着される。従って、シート部材を板材の他方の
面に吸着させれば、すでに製造された真空チャックを、
容易に吸着面が板材の被吸着物を吸着させる側の面の面
積より小い被吸着物を吸着可能にすることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図3に従って説明する。図1,図2に示すように、真空
チャック1のチャック本体2は直方体状に形成され、そ
の上面には例えば幅3mmの複数の吸込溝3が田の字状
となるように交差して形成されている。又、チャック本
体2にはその長手方向と直交する方向に延びる吸出通路
4が形成され、その吸出通路4には前記各吸込溝3の交
差する部分にそれぞれ形成された吸込孔3aが連通して
いる。
【0014】チャック本体2の上面には、板材5が各吸
込溝3を覆うようにエポキシ樹脂接着剤により接着され
ている。そのエポキシ樹脂接着剤は板材5の下面5aの
外縁部のみに塗布されているため、板材5とチャック本
体2との接合面から空気が漏れないようになっている。
又、板材5はその上面5bが平らになるように形成され
ている。
【0015】板材5は銅,ステンレス及び樹脂等の粒子
をプレスすることにより形成されているため、図3に示
すように、板材5にはその上下両面5a,5bを連通す
る多数の透孔6が形成されている。この透孔6は、その
平均径が約100μmで1cm2 当たり約5300個形
成されている。そして、板材5の上面5bの面積に対す
る透孔6の総開口面積の割合(以下、板材5の気孔率と
いう)は42%となっている。又、板材5の外側部分に
は前記透孔6が形成されていないシール部7が設けられ
ている。
【0016】板材5の上側には、板材5の上面5b及び
側面を覆うように断面略コの状状に形成された例えば紙
製のシート部材8が配設されている。シート部材8の下
端外縁部には板材5と反対方向に向かって突出する取付
部9が形成され、その取付部9の下面をチャック本体2
の上面に固着することにより、シート部材8はチャック
本体2に取り付けられている。又、シート部材8の板材
5の上面に対応する部分には吸着部10が設けられ、吸
着部10にはシート部材8を上下方向に貫通する図3に
示すような多数の貫通孔11が形成されている。この貫
通孔11の径は約10μmとなっている。そして、吸着
部10の上面の面積に対する貫通孔11の総開口面積の
割合(以下、シート部材8の気孔率という)は板材5の
気孔率42%より小さい値であるX%となっている。
【0017】次に、吸着面の面積が板材5の上面5bの
面積より小さいワークを上記の真空チャック1で吸着す
る場合の作用を説明する。真空チャック1の板材5をシ
ート部材8を介して図2の2点鎖線で示す被吸着物とし
てのワークWに当接させる。このワークWは吸着面の面
積が板材5の上面5bの面積の約半分となっている。そ
して、吸出通路4から空気を吸い出すと、吸込孔3a,
吸込溝3及び透孔6を介してワークWが接触する貫通孔
11内の空気が板材5側に吸い出されてワークWの吸着
面に吸引力が働く。又、シート部材8のワークWが当接
していない部分において、真空チャック1の外部の空気
が貫通孔11,透孔6を介して吸込溝3内に流れる。貫
通孔11が形成されたシート部材8はその気孔率X%が
板材5の気孔率42%より小さい値であるため、吸込溝
3内に流れ込む空気の流量はシート部材8のない場合に
比べて少なくなる。従って、ワークWの吸着面に働く吸
引力はワークWを板材5に吸着するのに十分な大きさに
なり、その吸引力によりワークWはシート部材8を介し
て板材5に吸着される。
【0018】尚、この場合のシート部材8の気孔率X%
の最適な値の範囲として20〜25%,好ましい範囲と
して15〜30%,実施可能な範囲として10〜35%
があげられる。
【0019】以上詳述したように本実施例では、気孔率
X%が板材5の気孔率42%より小さいシート部材8を
板材5の上面5bに設けたため、吸着面の面積が板材5
の上面5bの面積より小さいワークWを吸着することが
できる。
【0020】又、シート部材8を紙により形成したた
め、吸着面の面積が板材5の上面5bの面積より小さい
ワークWを吸着可能な真空チャック1を低コストで製造
することができる。
【0021】更に、板材5の上面5bは平らに形成され
ているため、例えば薄いフィルム状のワークを吸着する
場合でもそのワークWを湾曲変形させることなく吸着す
ることができる。
【0022】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、例えば以下のように変更して具体化してもよ
い。 (1)シート部材8をチャック本体2に固着しなくても
よい。即ち、板材5の上面5bにシート部材8を当接さ
せ、吸出通路4から空気を吸い出して板材5の上面5b
にシート部材8を吸着させる。そして、その後に吸着面
の面積が板材5の上面5bの面積より小さいワークWを
吸着するようにしてもよい。この場合、ワークWの吸着
面の面積に応じて、シート部材8を板材5に吸着させた
り吸着させなかったりすることができる。即ち、ワーク
Wの吸着面の面積が板材5の上面5bの面積と同じか又
は大きい時、シート部材8を板材5に吸着させずに直接
そのワークWを吸着することができ、より確実にワーク
Wを吸着することができる。更に、すでに製造されてい
る真空チャックの場合でもその板材にシート部材8を吸
着させることにより、容易に吸着面の面積が板材の上面
の面積より小さいワークWを吸着できるようにすること
ができる。
【0023】又、シート部材8を複数重ねて板材5に吸
着させるようにしてもよい。即ち、シート部材8は重ね
ることにより気孔率が低くなり、シート部材8を多く重
ねるごとに吸着面の面積が板材5の上面5bの面積より
更に小さいワークWでも吸着できるようになる。この場
合、ワークWの吸着面の面積に応じてシート部材8の重
ねる枚数を調節すれば、ワークWの吸着面の面積が変わ
る場合でもそのワークを吸着することができる。
【0024】(2)本実施例では、シート部材8を紙に
より形成したが、これに代えてシート部材8を布により
形成してもよい。この場合、布は紙と異なり破れにくい
ため、ワークWを吸着する時等にシート部材8が破損す
るのを防止することができる。
【0025】(3)本実施例では、板材5に径が約10
0μmの透孔6を1cm2 当たり約5300個設け、板
材5の気孔率を42%としたが、透孔6の径及び1cm
2 当たりの個数を変えて板材5の気孔率を変更してもよ
い。この場合、シート部材8の貫通孔11の径や1cm
2 当たりの個数を変えてシート部材8の気孔率X%を適
宜変更すれば、吸着面の面積が板材5の上面5bの面積
より小さいワークWを吸着することができる。
【0026】(4)本実施例では、吸着面の面積が板材
5の上面5bの面積の約半分であるワークWを吸着した
が、吸着面の面積がそれ以外の値のワークWを吸着して
もよい。この場合、シート部材8の気孔率X%を適宜変
更すれば、そのワークWを吸着することができる。
【0027】(5)ワークWを板材5より大きく、孔が
上下方向に延びるように形成されたワークとしてもよ
い。この場合、孔が形成された分だけ板材5とそのワー
クとが接触していない部分ができ、その部分において板
材5の上面5bから下面5aに向かって空気が流れる。
しかし、板材5の上面5bにシート部材8を設けること
により、そのワークを吸着することができる。
【0028】次に、以上の実施例から把握することがで
きる請求項以外の技術的思想をその効果とともに以下に
記載する。 (1)請求項1記載の真空チャックにおいて、シート部
材を布により形成した真空チャック。
【0029】この場合、被吸着物を吸着する時等にシー
ト部材が破損するのを防止することができる。 (2)請求項3記載の真空チャックにおける被吸着物の
吸着方法において、板材の一方の面に複数のシート部材
を積層して吸着させ、被吸着物と板材の一方の面との接
触面積に応じてシート部材の枚数を変更する真空チャッ
クにおける被吸着物の吸着方法。
【0030】この場合、被吸着物の吸着面の面積に応じ
てシート部材の重ねる枚数を調節すれば、被吸着物の吸
着面の面積が変わる場合でもその被吸着物を吸着するこ
とができる。
【0031】尚、本明細書において、シート部材とは紙
及び布のみならず多数の貫通孔が形成されたシート部材
なら材質は何でもよい。
【0032】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1記載の発明
によれば、吸着面が板材の被吸着物を吸着する側の面の
面積より小さい被吸着物を吸着することができる。
【0033】請求項2記載の発明によれば、吸着面が板
材の被吸着物を吸着する側の面の面積より小さい被吸着
物を吸着することができ、しかも低コストでその被吸着
物を吸着させることができる。
【0034】請求項3記載の発明によれば、すでに製造
されている真空チャックでも、吸着面が板材の吸着物を
吸着する側の面の面積より小さい被吸着物を容易に吸着
可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の真空チャックを示す分解斜視図であ
る。
【図2】本実施例の真空チャックを示す断面図である。
【図3】板材及びシート部材を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1…真空チャック、5…板材、5a…一方の面としての
下面、5b…他方の面としての上面、6…透孔、8…シ
ート部材、11…貫通孔、W…被吸着物としてのワー
ク。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表裏両面(5a,5b)に連通する多数
    の透孔(6)を有する板材(5)の一方の面(5a)か
    ら空気を吸引することにより他方の面(5b)に被吸着
    物(W)を吸着する真空チャックにおいて、 前記板材(5)の他方の面(5b)に、前記透孔(6)
    より小さく透孔(6)と同方向に延びる多数の貫通孔
    (11)が形成されるとともにその貫通孔(11)の開
    口面積の総和が前記透孔(6)の開口面積の総和より小
    さいシート部材(8)を設けた真空チャック。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の真空チャックにおいて、
    シート部材(8)を紙により形成した真空チャック。
  3. 【請求項3】 真空チャック(1)に、表裏両面(5
    a,5b)に連通する多数の透孔(6)を有する板材
    (5)を設け、その板材(5)の一方の面(5a)から
    空気を吸引することにより他方の面(5b)に被吸着物
    (W)を吸着させる真空チャックにおける被吸着物の吸
    着方法において、 前記板材(5)の他方の面(5b)に、その板材(5)
    の透孔(6)より小さく透孔(6)と同方向に延びる多
    数の貫通孔(11)が形成されるとともにその貫通孔
    (11)の開口面積の総和が前記透孔(6)の開口面積
    の総和より小さいシート部材(8)を吸着させ、そのシ
    ート部材(8)に被吸着物を吸着させる真空チャックに
    おける被吸着物の吸着方法。
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