JPH07314661A - インクジェット記録方法及び記録装置 - Google Patents

インクジェット記録方法及び記録装置

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JPH07314661A
JPH07314661A JP11539094A JP11539094A JPH07314661A JP H07314661 A JPH07314661 A JP H07314661A JP 11539094 A JP11539094 A JP 11539094A JP 11539094 A JP11539094 A JP 11539094A JP H07314661 A JPH07314661 A JP H07314661A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクジェット記録装置において、各インク
が記録媒体106の内部に浸透して濃度が低くなった
り、記録画像周りにインクが滲んだりすることを防止し
て、記録品位を向上させるための手段を提供する。 【構成】 このため、記録ヘッド102に隣接して、マ
イクロ波発生手段としてのマグネトロン103に通じた
導波管111を備え、記録媒体106に対して記録ヘッ
ド102と反対側に金属体を有した構造の定着装置とし
て、インクが記録媒体106に付着直後、少なくとも数
10msec以内に、記録したインクに前記マイクロ波
を照射するよう構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インク液滴を記録媒体
上に付着・定着させ文字や画像を形成するインクジェッ
ト記録の定着方法及びその方法を用いたインクジェット
記録装置に関するものである。
【0002】さらには、カラー画像を鮮明かつ高濃度に
記録できるカラーインクジェット記録方法に関するもの
であり、詳しくは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、
シアン(C)、あるいは、グリーン(G)、レッド
(R)、ブルー(B)、等の色インクと、黒(Bk)イ
ンクとを用いたカラーインクジェット記録装置の定着方
法に関するものである。
【0003】本発明は紙や布、不織布、さらにはOHP
用紙等の記録媒体を用いる機器すべてに適用でき、具体
的な適用機器は、プリンタ、複写機、ファクシミリ等を
挙げることができる。
【0004】
【従来の技術】この種のインクジェット記録は、低騒
音、低稼働コスト、装置の小型化が容易、カラー化が容
易等の諸特徴から、プリンタ、複写機、ファクシミリ等
の諸機器に広範に利用されている。また、カラーインク
ジェット記録は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエ
ロー(Y)の3色のインクを使用し、また、さらには、
黒(Bk)を加えた4色のインクを使用してカラー記録
を行う。
【0005】従来のこの種のインクジェット記録におい
ては、インクの滲みのない高発色のカラー画像を得るた
めには、インク吸収層を有する専用紙を使用する必要が
あったが、近年はインクの改良によりプリンタや複写機
等で大量に使用される“普通紙”への記録適性を持たせ
た方法も実用化されている。しかしながら、これら“普
通紙”への記録品位は極めて不十分なレベルに留まって
いるのが現状である。その要因として挙げられるのが、
記録媒体に付着したインクの定着である。
【0006】濃い濃度の記録のためには、単位面積当り
のインク付着量を増加させる必要があり、また、高速記
録のためには、単位時間当りのインク付着量を増加させ
る必要がある。これらは、共に記録媒体上でのインクの
定着条件を不利にする。インクが非記録領域にはみ出し
たり、連続記録時に、次の記録媒体の端や後面に前の記
録媒体のインクが付着してしまったりもする不具合が発
生する。さらに、カラーインクジェット記録において、
各色間のインクの滲みが発生し易くなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】通常、この種のインク
ジェット記録によって文字や画像を記録媒体上に記録す
る場合は、記録媒体への浸透速度が速い速乾性のインク
を用いる。このため、インクが記録媒体の内部に浸透し
て、濃度が低下し、また、記録画像領域の周りは、紙の
繊維に沿って微少にインクが滲む、いわゆる“フェザリ
ング現象”が発生し易い。
【0008】本発明は、以上のような従来技術における
諸問題点を解決するためになされたもので、記録媒体上
のインクの定着作用を効率よく加速し、インクで記録し
たい希望の領域からの広がりを最小限にし、定着したイ
ンクの記録濃度を高くし、またフェザリング現象の無い
高品位な記録を可能とすることを目的としている。
【0009】さらに、他の目的は、従来より多量のイン
クを付着させ記録濃度を向上させることにより記録品位
を向上させることにあり、また、あるインクの定着した
領域に他のインクを記録した場合に、後に記録する他の
インクとの間でインク同士の混合による記録の劣化を防
止することにあり、さらにまた、記録後の記録媒体の皺
をなくし、記録媒体の物理的名品位を向上することにあ
る。
【0010】これらの目的を達成するために、従来、こ
の種の記録装置の記録位置で後面のプラテンを加熱する
方法や、後面から大型の熱放射ヒータを使用する方法等
が提案されている。しかしながら、これらは、記録媒体
を介してインクを加熱定着する方法であるため、定着効
率には限界があった。また、定着装置の熱応答性が悪
く、例えば記録させようとしてから約1分間の加熱時間
を必要とした。
【0011】一方、インクを記録媒体に付着後、記録媒
体をマイクロ波が集中する金属性円筒に送り乾燥定着さ
せる方法が特開昭55−107490号公報に提案開示
されている。しかしながら、この方法では、インクを記
録媒体に記録後、少なくとも数百msec,場合によっ
ては数secしてからインクを乾燥させるため、インク
が既に記録媒体上の希望の位置である記録領域から記録
領域外に広がり、滲みを発生させた後に乾燥させるた
め、エッジ部の鮮鋭さが得られなかったり、また、イン
クが記録媒体の内部に浸透してしまった後に乾燥させる
ため、十分な濃度が得られなかった。さらには、複数の
インクの場合には、複数のインク間での滲みが発生した
後に乾燥させるため、滲みを防止する実質的な効果が得
られなかった。
【0012】
【課題を解決するための手段】このため、本発明におい
ては、インク液滴を噴射する記録ヘッドを装着したキャ
リッジが記録媒体に対し主走査と副走査との動作により
記録領域を記録するインクジェット記録方法であって、
前記キャリッジには、マイクロ波を発生する手段を備
え、前記主走査の記録動作時に、記録した直後の記録媒
体に前記マイクロ波を照射する方法を採用することによ
り前記目的を達成しようとするものである。
【0013】
【作用】以上のような本発明方法により、記録ヘッドに
隣接してマイクロ波を発生するための例えばマグネトロ
ンに通じた導波管を有し、記録媒体に対して記録ヘッド
と反対側に金属体を有した構造の定着装置として、記録
時に、インクが記録媒体に付着直後、少なくとも数10
msec以内に記録したインク前記マイクロ波を照射す
ることにより、安定したインクの記録濃度が高まり、ま
た“フェザリング”現象の発生が防止されて記録品位が
向上すると共に、その後に記録する他のインクとの間で
の“滲み”が無くなるため、境界部の記録品位も向上す
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明を、複数の実施例に基づいて詳
細に説明する: (実施例1)図1に、本発明に係る第1の実施例のイン
クジェット記録装置の概要斜視図を示す。記録装置に装
填された記録媒体106は、送りローラ109によって
記録ヘッド102の記録領域に搬送される。記録領域の
記録媒体106の下部には、金属製のプラテン108が
ある。キャリッジ101は、2つのガイド軸104及び
105によって定められた方向に移動可能な構成となっ
ており、記録領域を往復走査する。キャリッジ101に
は、4色のインクとそれらのインクを噴射するための記
録ヘッド102と小型のマグネトロン103とが搭載さ
れている。4色のインクとは、ブラック(Bk)とシア
ン(C)とマゼンタ(M)とイエロー(Y)である。1
07はスイッチ及び表示パネルであり、各種記録モード
の設定や記録装置の状態を表示するためのものである。
【0015】図2は、本実施例のインクジェット記録装
置のキャリッジ101部付近の記録ヘッド機構を示す拡
大断面図である。キャリッジ101には、一対の押えロ
ーラ112があり、プラテン108に対して記録媒体1
06を押し当てて固定する。Bkヘッドと各Y,M,C
ヘッド間には、マグネトロン110とその先に導波管1
11とがある。また、同波管111内には、回転するプ
ロペラ114が配設されている。この回転動力は、マグ
ネトロン103の上のモータ115である。
【0016】マグネトロン103で発生したマイクロ波
は導波管111内で、プロペラ114や導波管111の
壁で乱反射してマイクロ波を記録媒体106に向けて照
射する。導波管111とプラテン108とは同一電位で
あり、プラテン108もマイクロ波を反射する。導波管
111とプラテン108との間隔Dは約1mmになるよう
に調整されている。この間隔Dは、記録装置の外へのマ
イクロ波の洩れを少なくするためにも、また、効率を向
上させるためにも必要である。
【0017】記録媒体106の厚さは、通常100〜4
00μm程度であり、また、記録媒体106は、各押え
ローラ112によってプラテン108に押えつけられて
いるため、さらに、記録ヘッド102の各吐出口102
aは、導波管111の先端部よりやや引っ込んだ位置に
配設されており、記録媒体106に吐出口102aが接
触することはない。
【0018】キャリッジ101が矢印A方向に向かう
時、まず、Bkインクを記録し、マイクロ波によりBk
インクを定着させる。続いてC,M,Yインクをそれぞ
れ記録する。マイクロ波は、本実施例では、2.45G
Hzの周波数で、180Wのパワーを与えた。
【0019】特にBkインクは、フェザリングは少ない
が定着性は各C,M,Yインクより悪い特性のインクを
使用している。通常、Bkインクを、“普通紙”と呼ば
れているコピー装置に使用されている用紙に記録する
と、約2〜6secで紙表面のインクが内部に浸透して
定着するが、本実施例の定着手段によって、定着時間
は、20msec以内となり、記録媒体106の表面で
のインクの広がりが発生する前に定着する。
【0020】ここで、Bkインクの吐出口と、Cインク
の吐出口とは1インチの間隔で、この間に10kHzの
周波数で360ドットインク滴を記録する。この場合、
360msec以内にBkインクが定着していれば、各
C,M,Yインクとは色間の滲みは発生しないことにな
る。従って、20msecはこれに対して十分な時間で
ある。また、こうなるように、Bkインクに対するマグ
ネトロンのパワーを選択する。
【0021】ここでいう“定着”とは、インク中の揮発
成分が全て記録媒体外に揮発することではなく、記録時
にインクが付着した領域から、記録媒体106の表面
で、より広い領域に広がらない状態をいう。従って、少
なくとも、付着したインクの輪郭部が乾燥していれば、
輪郭の内部が乾燥していなくても差支えない。
【0022】Bkインクの記録領域に、記録直後にマイ
クロ波を照射することにより、Bkインクの記録媒体1
06での定着作用が改善される。その結果、記録媒体1
06上のインクの定着を効率よく加速し、記録したい希
望の領域からの広がりを最小限にし、フェザリングの無
い高品位な記録が可能となった。また、記録したインク
の記録媒体106への浸透が減少するため、記録媒体表
面に残るインクの発色成分である染料や顔料の量が多く
なり記録濃度を高くできた。また、マイクロ波の照射に
より従来より多量のインクを付着させることが可能とな
り、記録濃度をより高くすることにより記録品位を向上
できた。
【0023】また、マイクロ波を照射して定着した領域
に、後に他のインクを記録した場合に、後に記録する他
のインクとの間でのインクの混合による記録の劣化を防
止することができた。
【0024】ここでは、Bkと各C,M,Yとのインク
の滲みは改善される。ところで、各C,M,Yインク
は、定着手段の付加がなくとも約10msecで定着す
る特性のインクを使用しており、各C,M,Y間のイン
クの滲みは無い。すなわち、多色インクの記録におい
て、少なくとも同一記録領域に異なるインクを記録する
場合に、前に記録したインクをマイクロ波の照射により
定着させることにより、後に記録したインクとの滲みを
無くすることが可能となった。
【0025】また、記録媒体106が普通紙である場合
には、記録後にインクの浸透のため皺になり、これが徐
々に乾燥すると皺が戻らない特性がある。マイクロ波の
照射による定着は、この皺の発生をなくし、記録媒体1
06の物理的な品位を向上させることが可能となった。
【0026】ここに、プロペラ114は、マイクロ波の
乱反射用でもあるが、また、蒸発したインク中の揮発成
分を記録ヘッド102付近からそれ以外の場所に移動さ
せる役割をも兼ね備えている。一般に、マイクロ波は特
定の形状の導波管111内では定在波を発生しやすく、
記録媒体106の上のインクも定着し易い部分とし難い
部分とが発生し易いが、プロペラ114を設けたこと、
また、記録媒体106に対するマグネトロン103の走
査により、記録媒体106の定着は均一化される。
【0027】図3は、記録ヘッド102の吐出口102
aの配置を示す正面図である。各色に対応した記録ヘッ
ドは、Bk,C,M,Yの各インクを噴射する吐出口1
02aをそれぞれ128個有している。
【0028】各色間の配置距離は、BkとC間が1イン
チ、CとM間、MとY間が1/2インチである。また、
128個ある各色用の吐出口102a間の間隔は、約7
0μmである。これら吐出口102aの各々には、吐出
口102aに連通するインク液路が設けられており、イ
ンク液路が配設される部位の後方には、これら液路にイ
ンクを供給するための共通液室が設けられる。吐出口1
02aの各々に対応するインク液路には、これら吐出口
102aからインク滴を吐出するために利用される熱エ
ネルギーを発生する電気熱変換体やこれに電力を供給す
るための電極配線が設けられている。これら、電気熱変
換体や電極配線は、シリコン等から成る基板に成膜技術
によって形成される。
【0029】さらに、この基板上に樹脂、ガラス材より
成る隔壁、天板等を積層することによって上記吐出口1
02a、インク液路、共通液室が構成される。記録ヘッ
ド102に設けられた各Y,M,C用の各吐出口102
aからは、約40ngのインクが、また、Bk用の吐出
口からは約80ngのインクが吐出される。
【0030】前記した特性の各インクの成分は、以下の
ようである。
【0031】1)Y C.I.ダイレクトイエロー86 3部 ジエチレングリコール 10部 イソプロピルアルコール 2部 尿素 5部 アセチレノール EH(川研ケミカル) 1部 水 残部 2)M C.I.アシッドレッド289 3部 ジエチレングリコール 10部 イソプロピルアルコール 2部 尿素 5部 アセチレノール EH(川研ケミカル) 1部 水 残部 3)C C.I.ダイレクトブルー199 3部 ジエチレングリコール 10部 イソプロピルアルコール 2部 尿素 5部 アセチレノール EH(川研ケミカル) 1部 水 残部 4)Bk C.I.ダイレクトブラック154 3部 ジエチレングリコール 10部 イソプロピルアルコール 2部 尿素 5部 アセチレノール EH(川研ケミカル) 1部 水 残部 以上のように、Bkインクに対して各C,M,Yインク
は、界面活性剤であるアセチレノール EH(川研ケミカ
ル)を加えることによって、浸透性を向上させている。
付加物は、アセチレノール EH以外にも、他の界面活性
剤や、アルコール等が効果がある。
【0032】ここで、記録ヘッド102としては、イン
ク噴射は電気熱変換素子を使用した例を示したが、これ
のみに限定されるものでは無く、例えば、電気熱変換素
子である圧電素子を使用したものであってもよい。また
その他の手段でもよく、インクジェット記録が達成可能
なすべてのインク噴射手段に適応可能である。
【0033】なお、マイクロ波の照射は、記録動作時の
記録直後のみでなく、例えばキャリッジ101のリター
ン時や往復記録時の記録直前のように、記録直後でない
タイミングでの照射を行ってもよい。これは、記録媒体
106中の特に水分を乾燥させる役割があり、記録品位
を向上させる。
【0034】また、本実施例においては、プラテン10
8は、金属板で平面状のものを使用したが、これは、例
えば、約1mm径の多数の穴を有する網状のものを使用し
てもよい。記録ヘッド102の記録領域を平面状に保
ち、また、通気性をよくできるため、インク中の揮発成
分が記録媒体106の後面から拡散し易くなる利点があ
る。
【0035】(実施例2)前記実施例1においては、1
個のマグネトロンを使用した事例を示したが、本発明は
これのみに限定されるものではなく、図4は、第2の実
施例として5個のマグネトロンを使用した例を示す。こ
こでは、Bk,Y,M,C,各記録ヘッドの両端にマグ
ネトロンが131〜135が配設されている。キャリッ
ジ101が図中A方向に移動する場合には、まず、Bk
インクを記録し、マグネトロン:132で定着させる、
次に、 Cインクを記録し、マグネトロン:133で定
着させる、次に、 Mインクを記録し、マグネトロン:
134で定着させる、次に、 Yインクを記録し、マグ
ネトロン:135で定着させる。
【0036】また、キャリッジ101が、図のA方向と
逆方向に移動する場合には、まず、 Yインクを記録
し、マグネトロン:134で定着させる、次に、 Mイ
ンクを記録し、マグネトロン:133で定着させる、次
に、 Cインクを記録し、マグネトロン:132で定着
させる、次に、Bkインクを記録し、マグネトロン:1
31で定着させる。
【0037】このように、主走査方向に対して両方向で
記録できるため、片方向記録時に比べ記録速度が2倍に
なる。さらに、各C,M,Yインクの定着特性は、Bk
インクと同一特性のインクでよく、すなわち、界面活性
剤やアルコール等を添加しないインクでよい。これは、
各C,M,Yインクの発色特性向上させるために有効で
ある。各C,M,Yインクに界面活性剤やアルコール等
が添加されていると、定着性はよいが、発色特性がよく
ないという不利点があり、この点を改良することが可能
である。
【0038】なお、ここでは、複数のマグネトロンを有
した事例を示したが、1つのマグネトロンを使用し、導
波管の構造により複数の領域にマイクロ波照を照射する
ような構成にしても差支えない。
【0039】(実施例3)マルチパス 前記実施例1では、1回の主走査で記録領域の全てを記
録する事例を示したが、本発明はこれのみに限定される
ものでなく、図5は第3実施例として記録媒体106の
記録領域に記録を行っている過程を示す説明図である。
(a)は、記録ヘッド102の1回の主走査で記録領域
の全てを記録する場合で、実施例1の場合を示す。
(b)は、2回の主走査で記録領域の全てを記録する場
合で、第1回の主走査で記録領域の1/2を記録する。
次の主走査で、記録ヘッドを主走査方向と直交する副走
査方向に記録ヘッド幅の1/2だけ移動させ、第1回目
の主走査の残りと、次の記録ヘッド幅の1/2を記録す
る。位下同様に次々と記録する。図の番号は何回目の主
走査で記録したかを示す。
【0040】(b)のように記録した場合、1回の主走
査でのインクの噴射量は、(a)の場合の1/2とな
る。このため、定着のためのマグネトロンのパワーも1
/2でよい。これは、記録装置の電源部を小型化できる
利点となる。ここでは、2回の主走査で1記録領域を記
録する場合を示したが、これのみに限定されるものでは
なく、2回、4回、あるいは5回、6回と、同一記録領
域を主走査方向に対してN(2以上の整数)回のマルチ
パスで記録する場合に、定着パワーは1/Nにできる利
点がある。
【0041】(実施例4)記録媒体対応 前記実施例1においては、記録媒体106が、特に普通
紙である場合を示したが、記録媒体106は、様々あ
り、例えばトランスパレンシー(透明)シートでは、普
通紙に比べ定着し難いものが多い。これに対しては、記
録媒体に応じて、マグネトロンのパワーを変えるか、ま
たは、主走査速度を変えてマイクロ波の照射時間を変化
させることによって対応することができる。
【0042】例えば、定着時間の遅いトランスパレンシ
ーシートではパワーを大きくする。または、同一パワー
で主走査速度を遅くしてマイクロ波の照射時間を長くす
る。このように、記録媒体106に応じて定着に必要な
最適なエネルギーを与えることによって、無駄なエネル
ギーを使用することなく、効率的でしかも最高速の記録
速度を得ることが可能となる。
【0043】(実施例5)縦並びヘッド 前記各実施例においては、それぞれ記録ヘッド102が
横並び型式の記録ヘッドの場合を示したが、本発明はこ
れのみに限定されるものではなく、図6は、第5の実施
例として縦並びに吐出口の記録ヘッドの事例を示す。記
録ヘッド102の各吐出口102aは、主走査方向に対
して直交する方向に直線状に配置している。また、各イ
ンクごとにも直線状に配置している。
【0044】記録動作時はまず、記録ヘッド102が記
録媒体106と相対的に走査し、Bkインクを記録す
る。次にマグネトロンと連通した導波管111がBkイ
ンク記録部分を走査して定着させる。次に、Cインクを
記録し、M,Yインクと順次記録する。このような、縦
並びの吐出口102aを有する記録ヘッド102にも本
発明は適応可能である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インクジェット記録装置において、インクの記録領域
に、記録直後にマイクロ波を照射することにより、記録
媒体での定着作用が改善される。その結果、記録媒体上
のインクの定着を効率よく加速し、所望の記録領域から
の広がりを最小限にし、フェザリング現象の無い高品位
な記録が可能となった。また、記録したインクの記録媒
体への浸透が減少するため、記録濃度を高くできた。
【0046】また、マイクロ波の照射により従来より多
量のインクを付着させることが可能となり、記録濃度を
より高くすることにより記録品位を向上できた。さらに
また、多色インクを使用した場合に、始めの色のインク
の記録領域にマイクロ波を照射して定着した後、他のイ
ンクを記録した場合に、後に記録する他のインクとの間
でのインクの混合により記録の劣化を防止することがで
きると共に、マイクロ波の照射による定着は皺の発生を
なくし、記録媒体の物理的な品位を向上をさせることが
可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 記録装置の一実施例の概要斜視図
【図2】 図1の記録ヘッド機構図
【図3】 記録ヘッドの正面図
【図4】 実施例2の記録ヘッド機構図
【図5】 実施例3の記録過程説明図
【図6】 実施例5の記録ヘッド正面図
【符号の説明】
101 キャリッジ 102 記録ヘッド 102a 吐出口 103,131〜135 マグネトロン 104,105 ガイド軸 106 記録媒体 108 プラテン 111 導波管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 29/00 H (72)発明者 田鹿 博司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク液滴を噴射する記録ヘッドを装着
    したキャリッジが記録媒体に対し主走査と副走査との動
    作により記録領域を記録するインクジェット記録方法で
    あって、 前記キャリッジには、マイクロ波を発生する手段を備
    え、前記主走査の記録動作時に、記録した直後の記録媒
    体に前記マイクロ波を照射することを特徴とするイクジ
    ェット記録方法。
  2. 【請求項2】 前記記録するインクが複数種であり、前
    記記録媒体に対し少なくとも最初の記録を行った直後に
    前記マイクロ波を照射することを特徴とする、請求項1
    記載のインクジェット記録方法。
  3. 【請求項3】 前記記録するインクが複数種であり、最
    初の記録を行うインクは、後の記録を行うインクより、
    前記記録媒体に対する浸透性が遅い特性のインクである
    ことを特徴とする請求項2記載のインクジェット記録方
    法。
  4. 【請求項4】 前記記録媒体に前記マイクロ波を照射す
    る領域を複数有することを特徴とする請求項1記載のイ
    ンクジェット記録方法。
  5. 【請求項5】 前記マイクロ波を発生する手段は、マグ
    ネトロンであり、導波管を通して記録領域にマイクロ波
    を照射する構成を有し、前記導波管内にはプロペラを有
    することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記
    載のインクジェット記録方法。
  6. 【請求項6】 前記インク液滴を噴射する記録ヘッド
    は、電気熱変換素子及び/または電気機械変換素子であ
    ることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載
    のインクジェット記録方法。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし5のいずれかに記載のイ
    ンクジェット記録方法を使用したことを特徴とするイン
    クジェット記録装置。
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