JPH0731692U - 防油堤 - Google Patents

防油堤

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JPH0731692U
JPH0731692U JP063493U JP6349393U JPH0731692U JP H0731692 U JPH0731692 U JP H0731692U JP 063493 U JP063493 U JP 063493U JP 6349393 U JP6349393 U JP 6349393U JP H0731692 U JPH0731692 U JP H0731692U
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馗允 中島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 既設の貯油タンクに設けることが可能である
と共に、型枠を製作したり外したりする作業や、貯油タ
ンクを吊り上げる等の作業を行うことなく設置可能な防
油堤を提供すること。 【構成】 防油堤12は、貯油タンク10を囲繞するよ
う配設された堤板14と、堤板14で囲繞されて成る空
間16の内底面を形成するコンクリート製の内底部18
とを具備する。さらに、堤板14の下端側の内壁面に
は、コンクリート製の内底部18内へ延出する延出部2
4a、24bが設けられている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は防油堤に関し、一層詳細には貯油タンクを囲繞するよう形成され、貯 油タンクから漏出した油の流出を防止するための防油堤に関する。
【0002】
【従来の技術】
油を大量に貯蔵する貯油タンクには、事故等で貯油タンクから油が漏出した際 に漏出油の流出、拡散を防止するための防油堤が設けられている。 通常、大型の貯油タンク(製油所等に設置されているタンク)の場合、防油堤 は貯油タンクの設置前に予めコンクリート等で上面が開放された箱状に形成され 、防油堤の完成後、防油堤内に貯油タンクが設置される。また、貯油タンクが既 に設置されている場合には、貯油タンクを取り囲むように型枠を組み立て、その 型枠内にコンクリートを流し込んで防油堤を完成させる方法も用いられている。 従って、防油堤の製作にはコンクリートを堤状に形成するために一旦型枠を製作 する作業とコンクリートが固まった後に型枠を外す作業が必要である。 また、小型の貯油タンク(例えば200〜2000リットル程度のタンク)の 場合は、大型の貯油タンクの場合と同様に防油堤を設けることができる他、既設 の貯油タンクに設ける防油堤も知られている。この防油堤は予め上面が開放され た箱状に形成されており、設置場所まで運搬した後、既設の貯油タンクをクレー ン等で吊り上げ、その間に防油堤を設置し、防油堤内に貯油タンクを下ろし、固 定するものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来の防油堤には次のような課題がある。 コンクリートを用いた防油堤の場合、防油堤を完成させるまでに、一旦型枠を 製作する作業およびコンクリートを流し込む作業と、さらにコンクリートが固ま った後に型枠を外す作業とが必要であり、少なくとも2回は貯油タンクが設置さ れた、又は設置する現地に作業者が行く必要があり、作業コストが増加するとい う課題がある。 また、小型の貯油タンクに用いて好適な予め上面が開放された箱状に形成され た防油堤の場合、当該防油堤を積んだトラックとクレーン車で作業者が現地に行 き、貯油タンクをクレーン車で吊り上げて、運んできた防油堤内に固定すること で作業が終了でき、現地へ出向く回数は1回で済むが、防油堤の設置および貯油 タンクの防油堤内への固定の際、貯油タンクを吊り上げる等の作業が不可欠であ り、そのためのクレーン等の設備機械が必要となると共に、危険な作業が要求さ れるという課題がある。 従って、本考案は既設の貯油タンクに設けることが可能であると共に、型枠を 製作したり外したりする作業や、貯油タンクを吊り上げる等の作業を行うことな く設置可能な防油堤を提供することを特徴とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案は次の構成を備える。 すなわち、貯油タンクを囲繞するよう配設された堤板と、該堤板で囲繞されて 成る空間の内底面を形成するコンクリート製の内底部とを具備する防油堤であっ て、前記堤板の下端側の内壁面には、前記コンクリート製の内底部内へ延出する 延出部が設けられていることを特徴とする。 また、前記延出部は樋状に形成し、前記堤板の内壁面全周に亘って設けるよう にしても良い。 また、前記堤板は、複数枚の板体を接続して成り、該板体同士の接続部分には シール手段を介挿するようにしてもよい。
【0005】
【作用】
既設の貯油タンクを堤板で囲繞し、コンクリートを堤板で囲繞されて形成され る空間の下部に流し込み凝固させることで、型枠を使用することなく防油堤を形 成可能であり、さらに堤板の下端側の内壁面には、内底部内へ延出する延出部が 設けられているため、コンクリートと堤板との係合状態が強化されてコンクリー トからの堤板の剥離を低減できる。 また、延出部を樋状に形成し、堤板の内壁面全周に亘って設けると、コンクリ ートと堤板との間から漏れだそうとする油を延出部で受け止めることができる。 また堤板を、複数枚の板体を接続し、板体同士の接続部分にシール手段を介挿す ることで形成すると、任意の形状やサイズの防油堤を現場で組み立て可能となる 。
【0006】
【実施例】
以下、本考案の好適な実施例について添付図面と共に詳述する。 図1には既設の貯油タンクを囲繞する本考案に係る防油堤の第1実施例の断面 図である。 図2は図1の堤板の構成を示した部分斜視図である。 図3は、本考案に係る防油堤の第2実施例の断面図である。 図4は、本考案に係る防油堤の第3実施例の断面図である。 図5は、延出部の構成を示す要部斜視図である。
【0007】 まず、第1実施例について図1と図2を用いて説明する。なお、図中において 10は貯油タンクであり、内部に大量の油を貯蔵可能になっている。 防油堤12は、貯油タンク10を囲繞するよう配設された堤板14と、堤板1 4で囲繞されて成る空間16の内底面を形成するコンクリート製の内底部18と から成る。
【0008】 さらに詳細に防油堤12の各構成要素について説明する。 堤板14は、図2に示すように4枚の金属製の板体20a、20b、20c、 20dを連結して成り、貯油タンク10を囲繞するよう配設されている。 対向して配設されている板体20a、20bは同一形状に形成されている。板 体20a(板体20bも同じ)は、図2に明示されるように両側縁には上下方向 に透孔22aが穿設されている。また、各板体20a、20bの下端側(本実施 例では下端)の内壁面には、断面L字状の延出部24aが内底部18方向へ延出 して設けられている。 一方、対向して配設されている板体20c、20dは同一形状に形成されてい る。板体20c(板体20dも同じ)は、図2に明示されるように両側縁には側 板部26が固定されている。その両側板部26には上下方向に透孔22bが穿設 されている。また、各板体20c、20dの下端側(本実施例では下端)の内壁 面にも、断面L字状の延出部24bが内底部18方向へ延出して設けられている 。また、板体20a、20b、20c、20dの内のいずれか一つの板体には、 後述するドレイン流路を形成するためのパイプが挿通可能な貫通孔(不図示)が 設けられている。
【0009】 なお、板体20a、20bの下端の内壁面に設けられた延出部24aの両側縁 部分は、板体20c、20dの側板部26が板体20a、20bの側縁部分と連 結可能なように所定の長さ切り欠かれている。また、延出部24a、24bの断 面形状はL字状に代えて、例えば上方に開口する円弧状であっても良いし、また 板体の下端部分と一体となった断面形状がレ字状となるように形成しても良い。 板体20a、20b、20c、20dの側縁同士を連結して堤板14を形成す る場合、板体20a、20bの各透孔22aと板体20c、20dの各透孔22 bをそれぞれ対応させ、連結手段の一例であるボルト(不図示)を挿通して固定 することにより4枚の板体20a、20b、20c、20dで四角筒状の堤板1 4が形成される。なお、板体20a、20b、20c、20dの連結されている 側縁同士の間にはシール手段の一例である充填剤(例えば合成樹脂コーキング剤 )が充填され、水密化を図っている。
【0010】 内底部18は堤板14の下端側の内壁面と地面28との間に形成されると共に 、堤板14で囲繞されて成る内部空間16の内底面を形成している。内底部18 の上面は一部が低くなる傾斜面に形成されている。 30はドレイン流路であり、パイプを内底部18に埋設して成る。ドレイン流 路30の上端は内底部18の上面であって最低部に開口している。ドレイン流路 30の他端は、パイプが板体に設けられた貫通孔に挿通されることで内底部18 外へ延出されて開口している。内底部18の上面に溜まった漏出油や雨水等の液 体はドレイン流路30を介して防油堤12外へ導出することができる。 32は開閉手段の一例であるバルブであり、ドレイン流路30を開閉する。通 常はバルブ32を閉じておき、防油堤12内に溜まった漏出油や雨水の防油堤1 2外への流出を防止している。一方、防油堤12内に溜まった漏出油や雨水を排 出する際にはバルブ32を開き、ドレイン流路30を介して溜まった漏出油や雨 水を防油堤12外へ導出して処理可能となる。
【0011】 続いて本実施例の防油堤12の設置方法の一例について説明する。 まず板体20a、20b、20c、20dを貯油タンク10の四方の地面28 上に立設して四角筒状とし、貯油タンク10を囲繞する。 次に、板体20a、20b、20c、20dの隣接する側縁部同士をボルトで 連結し、各連結部分に充填剤を注入して堤板14を形成する。 その後、堤板14の内側にドレイン流路30となるパイプを所定位置に配置す る。ドレイン流路30となるパイプが配設されたら堤板14内にコンクリートを 打設する。このコンクリート打設により、貯油タンク10の脚部34、板体20 a、20b、20c、20dの下端側、延出部24a、24bおよびドレイン流 路30となるパイプを内底部18へ内包、埋設することができる。 なお、地面28が整地されていない場合には、内底部18を形成する前に、予 め基礎となる基盤をコンクリートで形成しておくと、地面28と堤板14の下端 との間に隙間が生ずることがなく、内底部18を形成するコンクリートが堤板1 4の外部へ漏れ出すことを防止できる。
【0012】 また、内底部18の上面を前述のように傾斜させ、ドレイン流路30の上端が 開口する部分を最低高さとする。 内底部18を形成するコンクリートが凝固したら図1に示す防油堤12が完成 する。本実施例で示した設置方法は一例であって、工程や工程数は任意に設定で きる。
【0013】 次に、第2実施例について図3を用いて説明する。なお、第1実施例と同様の 構成については同じ符号を付し、説明は省略する。 本実施例では、コンクリート製の内底部18と地面28との間にゴムや合成樹 脂製のシート部材38が敷かれている。これにより、貯油タンク10から漏れ出 した油がコンクリート製の内底部18に浸透して内底部18の下面に達しても地 面28への油の流れ出しを防止することが可能となる。
【0014】 続いて、第3実施例について図4を用いて説明する。なお、第1実施例と同様 の構成については同じ符号を付し、説明は省略する。 本実施例では、延出部24a、24bは、地面28と当接する各板体20a、 20b、20c、20dの下端側の内壁面(地面28と当接する各板体の下端か ら所定距離上方へ離間した内壁面)に延出して設けられている。 この構造を採用すると、各板体20a、20b、20c、20dとコンクリー ト製の内底部18との係合位置が、上述した第1実施例や第2実施例と比べてよ り上方となるため、板体20a、20b、20c、20dの内底部18からの剥 離を一層効果的に防止することが可能となる。 また、図5に示すようなブリッジ孔40を上述した各実施例の延出部24a、 24bに設けると、各板体20a、20b、20c、20dとコンクリート製の 内底部18との係合状態がさらに一層強化できる。
【0015】 本実施例の防油堤12では、貯油タンク10は堤板14で囲繞し、堤板14で 囲繞されて成る空間16の内底面を形成する内底部18をコンクリート打設で形 成するので、既設の貯油タンク10を吊り上げる等の作業を行うことなく防油堤 12を形成可能となる。また、コンクリート型枠を製作したり取り外したりする 作業が不要となるため、作業者は貯油タンク10の設置場所へ1回出かけるだけ でよく、作業コストが低減できる。 また、堤板14を構成する各板体20a、20b、20c、20dには延出部 24a、24bが設けられており、コンクリート製の内底部18との係合状態が 強化され、内底部18からの各板体20a、20b、20c、20dの剥離を防 止することが可能となる。さらに、延出部24a、24bを樋状に形成し、内壁 面全周に亘って設けると、仮に各板体20a、20b、20c、20dが内底部 18から剥離して各板体20a、20b、20c、20dと内底部18との間に 隙間が生じたとしても、その隙間から漏れ出そうとする油を延出部24a、24 bで受け止めて防油堤12からの油漏れを確実に防止することができる。
【0016】 また、堤板14は複数枚の板体20a、20b、20c、20dを連結して成 るため、任意の形状、サイズを有する防油堤12を現場で組立可能となる。堤板 14を、複数枚の板体20a、20b、20c、20dで形成しても、板体20 a、20b、20c、20d同士の接続部分にはシール手段が介挿されているの で防油堤12内の漏出油や雨水を当該接続部分から防油堤12外へ漏洩させるこ とがない。 さらに、ドレイン流路30を設け、バルブ32で開閉可能としたので防油堤1 2内に溜まった漏出油や雨水を防油堤12外へ導出して処理可能となる。
【0017】 以上、本考案の好適な実施例について種々述べてきたが、本考案は上述の実施 例に限定されるのではなく、堤体を地面上に直接組み立てる際には、サビ防止の ため堤体にステンレス鋼を採用すると良い等、考案の精神を逸脱しない範囲で多 くの改変を施し得るのはもちろんである。
【0018】
【考案の効果】
本考案に係る防油堤を用いると、既設の貯油タンクを堤板で囲繞し、コンクリ ートを堤板で囲繞されて形成される空間の下部に流し込み凝固させることで、型 枠を使用することなく防油堤を形成可能であり、貯油タンクを吊り上げる作業や コンクリート用型枠の製作や取り外し作業も不要となり、作業の安全を図り得る と共に、設置のためのコストの削減が可能となる。さらに堤板の下端側の内壁面 には、内底部内へ延出する延出部が設けられているため、コンクリートと堤板と の係合状態が強化されてコンクリートからの堤板の剥離を低減でき、防油堤の耐 久性の向上と確実な漏出油の防止が可能となる。 また、延出部を樋状に形成し、堤板の内壁面全周に亘って設けると、コンクリ ートと堤板との間から漏れだそうとする油を延出部で受け止めることができるの で、一層確実な漏出油の防止が可能となる。 また堤板を、複数枚の板体を接続し、板体同士の接続部分にシール手段を介挿 することで形成すると、任意の形状やサイズの防油堤を現場で組み立て可能とな り、堤板の運搬性の向上と共に工期の短縮が可能となる等の著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る防油堤の第1実施例の断面図であ
る。
【図2】図1の堤板の構成を示した部分斜視図である。
【図3】本考案に係る防油堤の第2実施例の断面図であ
る。
【図4】本考案に係る防油堤の第3実施例の断面図であ
る。
【図5】延出部の構成を示す要部斜視図である。
【符号の説明】
10 貯油タンク 12 防油堤 14 堤板 16 内部空間 18 内底部 24a、24b 延出部 28 地面

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯油タンクを囲繞するよう配設された堤
    板と、 該堤板で囲繞されて成る空間の内底面を形成するコンク
    リート製の内底部とを具備する防油堤であって、 前記堤板の下端側の内壁面には、前記コンクリート製の
    内底部内へ延出する延出部が設けられていることを特徴
    とする防油堤。
  2. 【請求項2】 前記延出部は樋状に形成されると共に、
    前記堤板の内壁面全周に亘って設けられていることを特
    徴とする請求項1記載の防油堤。
  3. 【請求項3】 前記堤板は、複数枚の板体を接続して成
    り、 該板体同士の接続部分にはシール手段が介挿されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の防油堤。
JP6349393U 1993-11-26 1993-11-26 防油堤 Expired - Lifetime JPH084476Y2 (ja)

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JPH084476Y2 JPH084476Y2 (ja) 1996-02-07

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