JPH0731869A - 固体粒子のマイクロカプセル化方法 - Google Patents
固体粒子のマイクロカプセル化方法Info
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Abstract
単量体を重合して、固体粒子の表面にポリマーの被覆層
を形成させるマイクロカプセル化方法において、界面活
性剤としてイソプレンスルホン酸、スチレンスルホン
酸、ビニルスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、リグニ
ンスルホン酸およびこれらのアルカリ金属塩よりなる群
より選ばれる少なくとも1種の単量体に由来する構造単
位を有する重合体を用いる。 【効果】 固体粒子に被覆するポリマーの性状、被覆層
の厚さ等を調節することができ、かつ、マイクロカプセ
ル化の進行に伴って固体粒子が凝集することなく、単量
体のみからなるポリマー粒子を生成することなく、固体
粒子表面に効率よく、均一なポリマーの被覆層を形成す
ることができる。
Description
プセル化方法に関する。
ある無機固体粒子に関して行われているマイクロカプセ
ル化方法としては、例えば固体粒子表面の水酸基とカッ
プリング剤とを反応させて、粒子表面に親油性基または
重合性基を導入し、粒子表面で選択的に重合性単量体を
重合させる方法(特開昭62−83034号公報)、固
体粒子に水溶性ポリマーを吸着させ、そのポリマー吸着
層内に重合性単量体を吸蔵させて重合を行う方法(特開
昭63−175636号公報)、固体粒子表面で特殊な
カチオン性界面活性剤と重合開始剤との塩を形成させ
て、粒子表面で選択的に重合性単量体を重合させる方法
(特開平2−48038号公報)が挙げられる。しか
し、これらのマイクロカプセル化方法は、コアとなる固
体粒子が無機固体粒子に限定されているばかりでなく、
固体粒子のごく表面でしか反応が行われないために、極
めて薄い被覆層しか得られないという問題点がある。
する従来の方法として、例えば重合系に界面活性剤を添
加して、固体粒子表面に界面活性剤の吸着層を形成し、
この吸着層内で選択的に重合性単量体を重合することに
よりマイクロカプセル化を行う方法(特開昭62−61
633号公報)、特殊な水溶性ポリマーを固体粒子の分
散安定剤として用いて重合性単量体を重合し、マイクロ
カプセル化を行う方法(特開平3−30833号公報)
などが挙げられる。これらの方法においては、コアとな
る固体粒子を媒体中で安定に分散させるために、さまざ
まな界面活性剤、分散安定剤などの添加剤が使用されて
いる。しかし、これらの添加剤はあらかじめコアとなる
固体粒子を媒体中に安定に分散させることができても、
重合が進むにつれて固体粒子表面が徐々に疎水化されて
行き、分散性が低下して固体粒子が凝集してしまうとい
う問題がある。また、添加剤の添加量や種類を増やすこ
とによりコアとなる固体粒子の分散安定性を改善する方
法があるが、この方法では添加量や重合反応の条件をか
なり厳密に調整する必要があるばかりでなく、固体粒子
を内包していないシェルとなる単量体のみからなるポリ
マー粒子が多数生成し、固体粒子のマイクロカプセル化
率が低下するという問題がある。また、これらの方法に
より得られる固体粒子のマイクロカプセル化物の被覆層
は、重合反応中に媒体中でコアとなる固体粒子を安定に
分散させるために、薄くせざるを得ないという問題があ
る。
体粒子のマイクロカプセル化方法を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、固体粒子に被覆するポリマー
の性状、被覆層の厚さ等を調節することができ、かつ、
マイクロカプセル化の進行に伴って固体粒子が凝集する
ことなく、また単量体のみからなるポリマー粒子を生成
することなく、固体粒子表面に効率よく、均一なポリマ
ーの被覆層を形成することができる、固体粒子のマイク
ロカプセル化方法を提供することにある。
子および界面活性剤の存在化に重合性単量体を重合し
て、固体粒子の表面にポリマーの被覆層を形成させるマ
イクロカプセル化方法において、界面活性剤としてイソ
プレンスルホン酸、スチレンスルホン酸、ビニルスルホ
ン酸、ナフタレンスルホン酸、リグニンスルホン酸、ノ
ルボルネンスルホン酸およびこれらのアルカリ金属塩よ
りなる群から選ばれる少なくとも1種の単量体(以下、
これらをまとめて「スルホン酸基含有単量体およびその
塩」という。)に由来する構造単位を有する重合体(以
下、「特定重合体」という。)を用いることを特徴とす
るマイクロカプセル化方法、により達成される。
れず、分散させる媒体中で固体状であれば有機、無機何
れの粒子も使用することができる。固体粒子の具体例と
しては、鉄、ニッケル、金、銀、クロム、タングステ
ン、銅、亜鉛、チタン、錫、アルミニウム、珪素等の金
属粒子;酸化鉄(例えばマグネタイト、ヘマタイト、マ
グヘマイト等)、酸化チタン、酸化錫、硫化亜鉛、シリ
カ、アルミナ、臭化銀等の金属の酸化物、硫化物、窒化
物、炭化物、珪化物、臭化物、塩化物等の粒子;ステン
レス、真鍮等の合金粒子;黒鉛、カーボンブラック、石
膏、タルク、砂、アスベスト、マイカ、ガラス、グラス
ファイバー、石綿、セラミックス、カーボンファイバ
ー、セラミックファイバー等の無機または鉱物系の粉体
もしくは繊維状粉体;パルプ、木粉、でんぷん、顔料等
の天然物粉体または繊維状粉体;ポリ塩化ビニル、ポリ
スチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリジビニ
ルベンゼン、ポリイミド、ポリアミド、エポキシ樹脂、
フェノール樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、ポ
リ(メタ)アクリル酸、テフロン、ポリエステル、ポリ
カーボネート等の合成高分子化合物の粒子;あるいは有
機物と無機物の複合粒子が挙げられる。
非対称形あるいは不定形であってもよく、それらの粒径
は、球相当径(固体粒子を同体積の球としたときの直
径)で、通常、0.01μm〜2mm、好ましくは0.1
μm〜200μmである。これらの固体粒子は単独で、
または2種以上併用してもよい。
セル化に用いられる重合性単量体としては、スチレン、
α−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−メチルスチ
レン、クロロスチレン等の芳香族ビニル系単量体;アク
リル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマ
ル酸、イタコン酸等のモノもしくはジカルボン酸または
ジカルボン酸の無水物;(メタ)アクリル酸メチル、
(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−ブ
チル、アクリル酸2−エチルヘキシル、2−ヒドロキシ
エチルメタクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)
アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート、ジプロピルアミノエチル(メタ)アクリレート、
メチルエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等の
(メタ)アクリル酸エステル系単量体;アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル等のビニルシアン系単量体;塩
化ビニル、塩化ビニリデン、ビニルメチルエチルケト
ン、ビニルメチルエーテル、酢酸ビニル、蟻酸ビニル、
アリルアセテート、メタアリルアセテート、アクリルア
ミド、メタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミ
ド、アクリル酸グリシジル、アクロレイン、アリルアル
コール等の置換ビニル系単量体;エチレンオキサイド、
プロピレンオキサイド、テトラヒドロフラン、スチレン
オキサイド、ブチレンオキサイド等の環状エーテル系単
量体;ジビニルベンゼン、(ポリ)エチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、グリセロールジ(メタ)アク
リレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリ
レート、アリル(メタ)アクリレート等の不飽和二重結
合を二つ以上持つ単量体等を挙げることができる。これ
らの重合性単量体は単独で、または2種類以上併用して
もよい。
のとしてスチレン、(メタ)アクリル酸、(メタ)アク
リル酸メチル、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート、ジビニルベンゼン、(ポリ)エチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
を全重合性単量体中、好ましくは30重量%以上、さら
に好ましくは50重量%以上用いることにより、生成し
た固体粒子のマイクロカプセル化物を有機溶媒に接触さ
せても固体粒子の成分が移行、溶出することなく、かつ
固体粒子のマイクロカプセル化物が熱により変形するこ
とを防止できる。これら多官能性単量体の具体例として
は、前記不飽和二重結合を二つ以上持つ単量体等を挙げ
ることができる。
固体粒子100重量部に対し1〜500重量部、好まし
くは2〜100重量部である。1重量部未満ではマイク
ロカプセル化固体粒子の被覆層の厚みが薄く、固体粒子
を保護するという役目を果たせなくなる恐れがあり、ま
た、500重量部を超えると、コアとなる固体粒子を内
包していない重合性単量体のみからなるポリマー粒子が
生成し易く、マイクロカプセル化固体粒子の被覆層の厚
み調節が困難となる。
スルホン酸基含有単量体およびその塩に由来する構造単
位を有するが、本発明の効果が損なわれない範囲で他の
単量体と共重合することもできる。
記重合性単量体として例示したものと同様のものを挙げ
ることができる。これら他の単量体は、単独で、または
2種以上を併用することもできる。これら他の単量体の
使用量は、特定単量体中の70重量%以下、好ましくは
50重量%以下、さらに好ましくは30重量%以下であ
る。
分子量および固体粒子に対する使用量は、固体粒子の種
類、粒径、あるいは固体粒子を分散させる媒体の種類に
よって変わるため、これらの値を一義的に決めることは
できないが、通常、光散乱法によって測定した絶対分子
量が好ましくは500〜100万、さらに好ましくは1
000〜50万であるような特定重合体が、固体粒子1
00重量部に対して好ましくは0.1〜200重量部、
さらに好ましくは0.5〜100重量部使用される。
性をさらに向上させるために一般に知られている界面活
性剤あるいは分散安定剤を添加しても良い。これらの界
面活性剤、あるいは分散安定剤の具体例としては、オレ
イン酸ナトリウムなどの高級脂肪酸アルカリ塩類;ドデ
シル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ステア
リル硫酸ナトリウムなどのアルキル硫酸塩類;ドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウムなどのアルキルアリール
スルホン酸塩類;スルホコハク酸ジオクチルナトリウム
などのスルホコハク酸ジオクチル塩類;アルキルアミン
オキサイド類などのアニオン性界面活性剤、ドデシルア
ンモニウムクロライドなどの高級アルキルアンモニウム
塩類;ドデシルピリジニウムクロライドなどの第4級N
−アルキルピリジニウム塩類;ドデシルピコリニウムク
ロライドなどの第4級N−アルキルピコリニウム塩類;
セチルトリメチルアンモニウムブロマイドなどの第4級
アルキルアンモニウム塩類;第4級アルキルイミダゾリ
ニウム塩類;第4級ポリオキシエチレンアルキルジアン
モニウム塩類;第4級ポリオキシエチレンアルキルアン
モニウム塩類;第4級アルコキシプロピルアンモニウム
塩類;アルキルプロピレンジアミンの有機酸塩類または
無機酸塩類などのカチオン性界面活性剤、アルキルグリ
シン類、アルキルベタイン類、アルキルアラニン類、ア
ルキルイミダゾリン類などの両性界面活性剤、アルキル
ポリオキシエチレンエーテル類;アルキルフェニルポリ
オキシエチレンエーテル類;ポリエチレングリコールア
ルキルエーテル類;アルキルカルボニルオキシポリエチ
レン類;N,N−ジ(ポリオキシエチレン)アルカンア
ミド類;N,N−ジ(アルカノール)アルカンアミド
類;ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタ
ン脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセリド、脂肪酸ショ
糖エステルなどの脂肪酸多価アルコールエステル類;脂
肪酸多価アルコールポリオキシエチレンエーテル類など
のノニオン性界面活性剤、アルキルセルロース、ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ(メタ)
アクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキサ
イド、ポリ酢酸ビニル、ゼラチン、デンプンなどの高分
子分散安定剤などが挙げられる。
使用量は、使用する界面活性剤あるいは分散安定剤の種
類、固体粒子の種類、粒径あるいは固体粒子を分散させ
る媒体の種類によって変わるため、一義的に決めること
はできないが、通常、固体粒子100重量部に対して好
ましくは100重量部以下、さらに好ましくは50重量
部以下である。
媒体中で行われる。ここで水系媒体とは、水または水と
水に可溶な有機溶媒との混合媒体のことを表すが、好ま
しくは後者である。水に可溶な有機溶媒の具体例として
はメチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピル
アルコール、エチルセルソルブ、エチレングリコール等
のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン等のケ
トン類;酢酸メチル;テトラヒドロフランジメチルホル
ムアミド;ジメチルスルホキシド等を挙げることができ
る。水系媒体は固体粒子をマイクロカプセル化するポリ
マーを溶解しないことが好ましく、水系媒体中に含まれ
る有機溶媒として最も好適に用いられるものとしては、
メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルア
ルコールである。
定重合体を含む水系媒体中に固体粒子を分散させ、次い
で重合性単量体および重合開始剤を加え、好ましくは攪
拌しながら重合を行うことにより達成される。この際、
重合開始剤および重合性単量体を水系媒体中に添加する
方法は特に限定されず、そのまま、または前述の有機溶
媒等にあらかじめ溶解、または分散させた後、一括して
もしくは数回に分けて、または連続して水系媒体中に添
加される。
て反応系内に含まれる有機溶媒の使用量は水系媒体中に
含まれる水100重量部に対し、好ましくは90重量部
以下、さらに好ましくは10〜80重量部である。ま
た、固体粒子の使用量は水系媒体100重量部に対し
て、好ましくは0.1〜50重量部であり、さらに好ま
しくは0.5〜30重量部である。固体粒子をマイクロ
カプセル化するための重合条件は、固体粒子、固体粒子
を分散させる媒体、重合開始剤、重合性単量体の種類と
使用量等により異なるため、一義的に決められるもので
はないが、通常、反応温度は好ましくは0℃〜120
℃、さらに好ましくは20℃〜100℃であり、反応時
間は好ましくは1時間〜30時間、さらに好ましくは2
時間〜24時間である。
ゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス−2,
4−ジメチルバレロニトリル、2,2’−アゾビス−4
−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル、1−ア
ゾビス−1−シクロヘキサンカルボニトリル、4,4’
−アゾビス−4−シアノ吉草酸、2,2’−アゾビス−
2−メチルプロピオンアミジン(ジヒドロクロライ
ド)、2,2’−アゾビス−2−2−イミダゾリン−2
−イル−プロパン(ジヒドロクロライド)等のアゾ系開
始剤;ベンゾイルパーオキサイド、シクロヘキサノンパ
ーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ジクミルパ
ーオキサイド、クメンヒドロキシパーオキサイド、ジ-
t-ブチルパーオキサイド等の有機過酸化物;過硫酸カ
リウム、過硫酸アンモニウムなどの無機過硫酸塩;およ
び上記の有機過酸化物と鉄(II)化合物等とからなる
一般に使用されるレドックス系開始剤を挙げることがで
る。また、これら重合開始剤は重合性単量体を含む水系
媒体に可溶であることが望ましい。本発明において、固
体粒子をマイクロカプセル化するために用いられる重合
開始剤の使用量は、重合性単量体100重量部に対し
て、好ましくは0.1〜20重量部、さらに好ましくは
0.5〜10重量部である。
性単量体の使用量を調節することにより、得られる固体
粒子のマイクロカプセル化物の球相当径を調節できる。
固体粒子のマイクロカプセル化物の球相当径は、コアと
なる固体粒子の球相当径の通常、1.01〜3倍、好ま
しくは1.02〜2.5倍である。
に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限りこれ
らの実施例に限定されない。
共重合体で、平均粒径が5.1μmの球形粒子1gと、
光散乱法により測定した絶対分子量が20000である
ポリイソプレンスルホン酸ナトリウム0.36gを脱イ
オン水70g中に添加し、よく攪拌して固体粒子を水中
に完全に分散させた。次いで、メタクリル酸メチル(以
下、「MMA」という。)0.5gと2,2’−アゾビ
ス−2,4−ジメチルバレロニトリル0.025gとを
エタノール30g中に完全に溶解させた溶液を前記固体
粒子の分散液中によく攪拌しながら徐々に添加し、続い
て窒素雰囲気下で液温を50℃に調整して8時間重合を
行った。重合転化率は85%で、ポリメタクリル酸メチ
ル(以下「PMMA」という。)のみから成る粒子の生
成は認められず、MMAが重合して生成したPMMAは
すべて固体粒子のマイクロカプセル化に使われた。生成
したマイクロカプセル化粒子は球形で、平均粒径は5.
3μmであった。また、マイクロカプセル化粒子の表面
を走査型電子顕微鏡で観察したところ、平滑で均一な表
面であった。このマイクロカプセル化固体粒子を、噴霧
してガラス基板上に付着させ、ガラス基板ごと180℃
に加熱したオーブン中で10分間加熱した。この後、ガ
ラス基板上の粒子の付着状態を走査型電子顕微鏡により
観察したところ、マイクロカプセル化された固体粒子の
被覆層が熱により融解して、ガラス基板と固体粒子の接
点付近に流入して硬化し、固体粒子がガラス基板上に強
固に固着していた。この様に、熱可塑性ポリマーでマイ
クロカプセル化された固体粒子は、加熱することにより
ガラス基板上に強固に固着されることから、液晶ディス
プレーの基板間のギャップを一定に保つために使用され
る、接着性を有するスペーサー粒子として有用である。
共重合体で、平均粒径が3.1μmの球形粒子1gを使
用する以外は実施例1と同様にして、PMMAでマイク
ロカプセル化された粒子を得た。重合転化率は82%
で、実施例1と同様にPMMAのみから成る粒子の生成
は認められなかった。生成したマイクロカプセル化粒子
は、平均粒径が3.5μmで、平滑な表面を持つ球形粒
子であった。
共重合体で、平均粒径が5.1μmのスチレン系球形粒
子1g、光散乱法により測定した絶対分子量が2000
0であるポリイソプレンスルホン酸ナトリウム0.5
g、過硫酸カリウム0.01g、MMA0.5gを脱イ
オン水100gに添加して、窒素雰囲気下で液温を70
℃に調整して攪拌しながら8時間重合を行った。重合転
化率は92%で、PMMAのみから成る粒子の生成は認
められず、MMAが重合して生成したPMMAはすべて
固体粒子のマイクロカプセル化に使われた。生成したマ
イクロカプセル化粒子は、球形で、平均粒径は5.3μ
mであった。 また、マイクロカプセル化粒子の表面を
走査型電子顕微鏡で観察したところ、平滑で均一な表面
であった。
共重合体で、平均粒径が5.1μmのスチレン系球形粒
子表面に、厚さ0.1μmの酸化鉄(マグネタイト)の
被覆層を形成した平均粒径が7.1μmの酸化鉄複合粒
子3gと、光散乱法により測定した絶対分子量が200
00であるポリイソプレンスルホン酸ナトリウム1gを
脱イオン水210g中に添加し、充分攪拌を行って酸化
鉄複合粒子を分散させた。次に、スチレン2.8g、メ
タクリル酸(以下、「MAA」という。)0.2gおよ
び2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.05gを
エタノール90g中に完全に溶解させた溶液を、前記分
散液中によく攪拌しながらゆっくりと添加した。続い
て、この分散液を窒素雰囲気下で液温を80℃に調整し
て攪拌しながら10時間重合を行った。重合転化率は8
3%で、酸化鉄複合粒子を内包しないポリマーのみから
成る粒子の生成は認められず、スチレンとMAAの共重
合体はすべて固体粒子のマイクロカプセル化に使われ
た。生成したマイクロカプセル化粒子は、透過型電子顕
微鏡で観察したところ、球形で、平均粒径は7.4μm
であった。また、マイクロカプセル化固体粒子の表面を
走査型電子顕微鏡で観察したところ、平滑で均一な表面
であり、X線光電子分光法により測定したところ、酸化
鉄は全く検出されず、粒子表面は全て有機層であること
が分かった。このマイクロカプセル化固体粒子は、その
表面が適度に親水性を有しており、水中への分散性が良
好である。さらに、このマイクロカプセル化固体粒子
は、磁石等による磁場中で容易に磁化され、水中に分散
したものは、磁性診断薬粒子として使用することが可能
である。
の代わりにアルキル化ポリオキシエチレン・アリルアル
コール/無水マレイン酸/スチレン共重合体(日本油脂
製 マリアリムAKM−0851)0.1gを用いる以
外は実施例3と同様にしてマイクロカプセル化を行った
ところ、反応開始3時間後に固体粒子が急速に凝集を始
めた。この凝集塊を細かく砕いて、走査型電子顕微鏡で
観察したところ、固体粒子表面に生成したポリマーの被
覆層同士が融着したような状態で凝集し、固体粒子を内
包していないPMMA単独の微小な粒子が多数生成して
いた。
の代わりにドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.
05gを用いる以外は実施例3と同様にしてマイクロカ
プセル化を行ったところ、反応開始1時間後に固体粒子
の凝集が始まり、8時間後には固体粒子が完全に凝集し
てしまった。この凝集塊を細かく砕いて、走査型電子顕
微鏡で観察したところ、固体粒子表面に生成したポリマ
ーの被覆層同士が融着したような状態で凝集しているこ
とが分かった。また、ドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウムの添加量を0.1gに増やし、同様にマイクロカ
プセル化を行ったところ、凝集開始時間は反応開始後約
3時間となり、固体粒子の分散安定性はかなり改善され
たものの、凝集塊中に固体粒子を内包しない、PMMA
単独の微小な粒子が多数確認された。
方法により、固体粒子に被覆するポリマーの性状、被覆
層の厚さ等を調節することができ、かつ、マイクロカプ
セル化の進行に伴って固体粒子が凝集することなく、単
量体のみからなるポリマー粒子を生成することなく、固
体粒子表面に効率よく、均一なポリマーの被覆層を形成
することができる。得られた固体粒子のマイクロカプセ
ル化物は、被覆された成分に応じて接着性スペーサー粒
子、磁性診断薬等に有用である。
Claims (1)
- 【請求項1】 固体粒子および界面活性剤の存在下に重
合性単量体を重合して、固体粒子の表面にポリマーの被
覆層を形成させるマイクロカプセル化方法において、界
面活性剤としてイソプレンスルホン酸、スチレンスルホ
ン酸、ビニルスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、リグ
ニンスルホン酸、ノルボルネンスルホン酸およびこれら
のアルカリ金属塩よりなる群から選ばれる少なくとも1
種の単量体に由来する構造単位を有する重合体を用いる
ことを特徴とするマイクロカプセル化方法。 【0001】
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19913393A JP3401851B2 (ja) | 1993-07-16 | 1993-07-16 | 固体粒子のマイクロカプセル化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19913393A JP3401851B2 (ja) | 1993-07-16 | 1993-07-16 | 固体粒子のマイクロカプセル化方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0731869A true JPH0731869A (ja) | 1995-02-03 |
| JP3401851B2 JP3401851B2 (ja) | 2003-04-28 |
Family
ID=16402698
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19913393A Expired - Lifetime JP3401851B2 (ja) | 1993-07-16 | 1993-07-16 | 固体粒子のマイクロカプセル化方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3401851B2 (ja) |
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