JPH0732032A - 長尺インゴットのビレット切断方法及び押出機 - Google Patents

長尺インゴットのビレット切断方法及び押出機

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JPH0732032A
JPH0732032A JP17665393A JP17665393A JPH0732032A JP H0732032 A JPH0732032 A JP H0732032A JP 17665393 A JP17665393 A JP 17665393A JP 17665393 A JP17665393 A JP 17665393A JP H0732032 A JPH0732032 A JP H0732032A
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cutting
ingot
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Toshinobu Ueda
敏信 上田
Jintaro Ishiba
甚太郎 石場
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YKK Corp
Yoshida Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】端材の取扱い上の限界長さを客観的に規定し、
如何なる種類の長尺インゴットに対しても容易に或いは
自動的に端材待機を行えると同時に、たとえ取扱い上の
限界長さに近いビレットにあっても確実に押出装置まで
移送できる長尺インゴットのビレット切断方法及びビレ
ット押出機を提供する。 【構成】定寸ビレット(9) を押出装置(8) に挿入して押
出成形するため、長尺インゴット(10)から押出装置(8)
に挿入すべき定寸ビレット(9) を切り出すにあたって、
ビレット切断時に発生する残ビレット(9a)又は次回の長
尺インゴット(10a) の始端部から切り出される切出し材
(9b)の取扱上の最小端材長さ(m)を、押出装置(8) に
より客観的に決まる最小挿入長さ(c)の1/3として
規定し、前記残ビレット(9a)を2分割するなどして前記
切出し材(9b)と多様に組み合せながら定寸ビレット(9)
として押出装置(8) に挿入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、押出成形に使用するア
ルミニウム、銅、錫、亜鉛、鉛や、それらの合金等から
なるインゴットを無駄なく活用すると共に、同インゴッ
トの合理的な切断手順を採用したビレット切断方法とそ
のビレット押出機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的なこの種の押出成形として
は、連続鋳造等により製造した長尺のインゴットを予め
その長さ方向に順次定寸に切断して準備しておき、同定
寸のビレットを加熱してから押出機のコンテナに挿入す
る。コンテナ内に挿入されたビレットはステムにより押
出され、ダイスを通して製品となる。この場合、長さが
僅かに異なる定寸法のビレットを多種類用意しておくこ
とはスペース的に不利であり、更には端材を発生させず
に定寸のビレットを切断できる適寸のインゴットを製造
することは困難であるため、端材の発生を免れず、極め
て歩留りが悪かった。
【0003】そこで、製品の押出しに際して必要とされ
る定寸ビレットを、長尺のインゴットより順次切り出し
て押出しを行うと共に、同インゴットの終端部に発生す
る定寸に満たない端材の長さと合わせて定寸のビレット
となるように次回のインゴットの始端部を切断して、前
記端材と共に押出機のコンテナに挿入する提案が、例え
ば特公昭61−28412号公報によりなされている。
通常は上記のように順次押出機に挿入すべきビレットを
切断して押出し加工を進行すればよいが、時によって上
記端材の長さが短か過ぎて、取扱いが難しく押出機まで
の移送を不可能にすることがある。そこで、同公報では
前記短尺に過ぎる端材が発生するときは、同端材を切り
出すことなく前回の定寸分のビレットと共に残し、その
残ビレットを1/2に切断して分割し、各分割ビレット
と合わせて定寸ビレット長さとなるように、次回の長尺
インゴットの始端部を順次切断して、前記分割ビレット
と新たに切断されたビレットとを合わせて押出機に移送
する提案がなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記公報に
開示された押出方法によると、長尺インゴットの終端部
に発生する極端に短尺な端材に関する、その取扱い上の
限界長さについて、多様な種類の長尺インゴットに対応
できる汎用性のある基準が何ら規定されていない。その
ため、仮りに例えば同公報に開示された手順に従って長
尺のインゴットを切断するとしても、同インゴットの断
面積との関連において経験則に基づき個々のインゴット
に対応する限界長さを、その都度決定する必要がある。
従って、これを人為的に決定する場合は煩雑性と無用な
時間を要し、またマイクロプロセッサを使って自動化し
ようとすれば、極めて複雑なプログラムが要求されるこ
とになる。
【0005】また、上述のごとく残ビレットを1/2に
切断して分割し、次回の長尺インゴットの始端部を切断
して、前記分割ビレットと新たに切断されたビレットと
を合わせて押出装置に移送する場合にも、1/2に分割
されたビレットが取扱い上の限界長さに近いときは移送
時の取扱い易さが保障されず、押出装置までの移送中に
転倒することもあり得る。特に上記公報に開示されてい
るように分割ビレットを新たに切り出したビレットの前
方に置いて移送する場合は、移送の途中で転倒すること
が多い。
【0006】本発明は上述の不具合を解消すべくなされ
たものであり、その目的は上記端材の取扱い上の限界長
さを客観的に規定し、如何なる種類の長尺インゴットに
対しても容易に或いは自動的に端材待機を行えると同時
に、たとえ取扱い上の限界長さに近いビレットにあって
も確実に押出装置まで移送できる長尺インゴットのビレ
ット切断方法及びビレット押出機を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すた
め、本発明の最も基本的な構成は、定寸ビレットを押出
装置に挿入して押出成形するため、長尺インゴットから
押出装置に挿入すべき定寸ビレットを切り出すにあたっ
て、ビレット切断時に発生する残ビレット又は次回の長
尺インゴットの始端部から切り出される切出し材の取扱
上の最小端材長さを、押出装置により客観的に決まる最
小挿入長さの1/3として規定することにある。
【0008】そして、こうして決定された最小端材長さ
を基準として、長尺インゴットの終端部に残される残ビ
レット長さが、前記定寸ビレット長さより長く、且つ定
寸ビレット長さに前記最小端材長さを加えた長さよりも
短いときは、前記残ビレット長さをもつ残ビレットを最
小端材長さ以上の2個に切断して分割端材とすると共
に、次回の長尺インゴットを前記定寸ビレット長さから
各分割端材の長さを引いた寸法をもつ2個のビレットを
切り出し、それぞれの切出し材を前記2個の分割端材と
組み合わせて定寸ビレット長さとし、順次押出装置に挿
入する。
【0009】また、同じく次回の長尺インゴットの始端
部の切出し材長さが、前記最小端材長さよりも短いとき
は、前記残ビレットを2個に切断して分割端材を得ると
共に、各分割端材と次回の切出し材とを組み合わせて、
各分割端材と次回の切出し材とを組み合わせて順次押出
装置に挿入する。
【0010】更には、次回の長尺インゴットの始端部の
切出し材長さが、前記最小端材長さ以上で且つ前記定寸
ビレット長さよりも短く、同時に同定寸ビレット長さか
ら前記残ビレット長さを引いた長さが最小端材長さより
短いときは、前記残ビレット長さをもつ残ビレットを最
小端材長さ以上の2個に分割して分割端材を得ると共
に、前記定寸ビレット長さから各分割端材長さを引いた
長さで次回の長尺インゴットを切り出し、各分割端材と
次回の切出し材とを組み合わせて順次押出装置に挿入す
る。
【0011】上記いずれの切断方法にも当たらない切断
方法によるときは、次回の長尺インゴットを前記定寸ビ
レット長さから前記残ビレット長さを引いた長さに切り
出して、同切出し材と組み合わせて定寸ビレット長さと
し、押出装置に挿入する。
【0012】そして、上記切断方法を実現するための本
発明の押出機は、長尺インゴットの積載テーブルの前面
に設置されるインゴット搬送装置と、同インゴット搬送
装置の末端部に隣接して設置されるインゴット切断装置
と、前記切断装置とビレットハンドリング装置との間を
移動するビレットキャリアと、前記ビレットハンドリン
グ装置に隣接しビレットヒータを介して設置される押出
装置とを備えてなり、前記切断装置とビレットハンドリ
ング装置との間には、制御駆動手段により昇降可能な端
材掴持部材を備えた端材待機装置が設置されると共に、
前記ビレットキャリアは、前記ビレットハンドリング装
置のビレット移載位置において垂直軸線を中心に所定角
度回転し、ビレットの向きを次工程の送り込み方向に向
ける制御駆動手段を有してなることを特徴としている。
【0013】そして前記端材掴持部材は通常上昇位置に
あり、上記残ビレットが分割される場合に、2個に分割
された分割端材の1個を掴持して上昇位置に戻り待機
し、次回の長尺インゴットから切り出される定寸ビレッ
ト長さから前記分割端材長さを引いた長さの切出し材が
キャリア上に残る他の分割端材の1個と共に押出機に移
送されたのちに、次回の長尺インゴットから切り出され
る定寸ビレット長さから前記端材長さを引いた長さの次
回の切出し材が前記ビレットキャリアにより移送されて
前記待機位置に達すると、前記上昇位置にある分割端材
を下降させて前記ビレットキャリア上に移載したのちに
再び上昇位置に戻る制御動作が前記制御駆動手段により
なされる。また、短尺と長尺の2個のビレットを組み合
わせて押出装置に挿入するにあたっては、前記ビレット
キャリアの回転動作は前記短尺のビレットが挿入方向に
対して長尺のビレットの後方に位置するよう回転させ
る。
【0014】
【作用】連続鋳造等により製造した長尺のインゴット
を、その長さ方向に定寸法で切断を繰り返し、順次加熱
してから各ビレットを押出機のコンテナに順次挿入す
る。コンテナ内に挿入された定寸ビレットはステムによ
り押出され、ダイスを通して製品となる。このように長
尺のインゴットから定寸ビレットを順次切り出すと、通
常は長尺インゴットの長さが定寸ビレット(切断代を含
む。)の長さの整数倍でないことが多いため、終端部に
端材が残ることになる。この端材を有効に利用するた
め、次回の長尺ビレットの始端部における切断ビレット
を予め設定されている定寸法から前記端材の長さを引い
た長さに切断し、両者を合わせて押出機のコンテナに挿
入する。しかるに、前記端材の長さが極端に短い場合に
は、押出機に移送する間に端材は転倒しやすく、その取
扱いに支障を来すことになる。
【0015】第1発明は、上記端材の取扱いに支障を来
さない長さの限界を規定することを特徴としている。図
4において、ビレット切断時の終端部に発生する残ビレ
ット9aの長さを(a)、押出機により決まる最小挿入
長さを(c)、取扱い上の限界端材長さ(最小端材長
さ)を(m)、押出しにあたって要求される定寸ビレッ
ト9の長さを(d)とする。なお、理解を容易にするた
め以下の説明では鋸刃による切断代と長尺インゴット1
0,10aの端部切落し長さは無視することにする。
【0016】いま、ビレット切断時の終端部に発生する
残ビレット長さ(a)に注目したとき、図4の(A)
(B)(C)に示すごとく、 a≧d+m, c≦
a<d+m, m≦a<cの3通りの場合により長尺
インゴット10a,10bの切断手順を以下のように変
える必要がある。
【0017】 a≧d+mの場合、 ビレット切断時の終端部に発生する残ビレット9aの長
さ(a)が、押出しにあたって要求される定寸ビレット
長さ(d)に最小端材長さ(m)を加えた長さ以上(≧
d+m)であるときは、長尺インゴット(10)の最後
の切断は定寸ビレット長さ(d)で切断し、残ビレット
長さ(a)で終端部を残す。この残ビレット9aを一旦
切断部から退避させておき、次回の長尺インゴット10
aの切断を開始する。このときの長尺インゴ ット10
aの新たな切断は、定寸ビレット長さ(d)から残ビレ
ット長さ(a)を引いた長さ(d−a)とする。次に、
この新たに切断されたビレット9bと前記残ビレット9
aとを合わせて押出装置のコンテナに挿入する。この場
合、残ビレット9aの長さ(a)は最小端材長さ(m)
よりも大きいので、移送時の取扱い上に殆ど支障を来す
ことがない。
【0018】 c≦a<d+mの場合、 ビレット切断時の終端部に発生する残ビレット9aの長
さ(a)が、押出機により決まる最小挿入長さ(c)以
上で、且つ定寸ビレット長さ(d)と最小端材長さ
(m)とを加えた長さよりも短い(<d+m)ときは、
定寸ビレット9を切り出すとその端材長さ(a−d)は
最小端材長さ(m)よりも短くなるため、定寸ビレット
を切り出さずに端材と共に残し、この残ビレット9aを
2個の分割ビレット11a,11bに切断する。この分
割ビレット11a,11bの長さは当然に最小端材長さ
(m)よりも長くするため、押出装置への移送上の取扱
いに殆ど支障を来すことがない。前記分割ビレット11
a,11bは一旦切断部から退避され、次回の長尺イン
ゴット10aの切断を開始する。このときの長尺インゴ
ット10aの新たな切断は、定寸ビレット長さ(d)か
ら分割ビレット長さを引いた長さとする。次に、この新
たに切断されたビレット9bと前記分割ビレットの1個
11a,11bとを合わせて押出装置のコンテナに挿入
する。続いて同様の操作を繰り返して、残る1個の分割
ビレット11b,11aを押出装置のコンテナに挿入す
る。
【0019】 m≦a<cの場合、 ビレット切断時の終端部に発生する残ビレット9aの長
さ(a)が、最小端材長さ(m)以上で、且つ押出機に
より決まる最小挿入長さ(c)よりも短い場合には、次
回の長尺インゴット10aを切り出して前記残ビレット
9aと共に押出装置のコンテナに挿入するが、この場合
に(i)定寸ビレット長さ(d)から残ビレット長さ
(a)を引いた長さ(d−a)が最小端材長さ(m)以
上である((d−a)≧m)ときと、(ii)定寸ビレッ
ト長さ(d)から残ビレット長さ(a)を引いた長さ
(d−a)が最小端材長さ(m)よりも短い((d−
a)<m)ときとでは、次のような異なる切断手順が採
用される。
【0020】(i)の(d−a)>mのときは、次回の
長尺インゴット10aを、定寸ビレット長さ(d)から
残ビレット長さ(a)を引いた長さ(d−a)で切断
し、その切断されたビレット9bと前回の終端に生じた
残ビレット9aとを合わせて押出装置のコンテナに挿入
する。 (ii)の(d−a)≦mのとき、即ち次回の長尺インゴ
ット10aの始端部の切出し長さ(d−a)が最小端材
長さ(m)よりも短いときは、まず残ビレット9aを2
個に切断して分割ビレット11a,11bとし、それら
を一旦切断部から退避させ、次回の長尺インゴット10
aの切断を開始する。ここで、同分割ビレット長さと次
回の長尺インゴットの新たに切り出される切出し長さと
は共に最小端材長さ(m)よりも長くなければならな
い。即ち、(a≧2m)で且つ(d−分割ビレット長さ
≧m)であることが必要である。次に、この新たに切り
出されたビレット9bと前記分割ビレット11a,11
bの1個とを合わせて押出装置のコンテナに挿入する。
続いて、同様の操作を繰り返して、残る1個の分割ビレ
ット11b,11aを押出装置のコンテナに挿入する。
【0021】ここで、上記定寸ビレット長さ(d)は少
なくとも押出機により決まる最小挿入長さ(c)以上を
必要とする。即ち、定寸ビレット長さ(d)の最小長さ
は前記最小挿入長さ(c)に等しい。そこで、定寸ビレ
ット長さ(d)を、その最小長さである前記最小挿入長
さ(c)に等しいとしたときにも、上記関係が成立して
いなければならない。即ち、(c−a≦m)の関係を前
提として、(a≧2m)及び(c−(a/2)≧m)の
関係が同時に成立している必要がある。これらの関係を
整理すると、2m≧c−mとなって、m≧(c/3)と
いう関係が成立する。
【0022】この関係を満たす限り、上記の(ii)の
切断手順ばかりでなく、の手順に従う切断にあっても
端材の取扱いに支障を来すことがない。つまり、上記
〜の何れの切断手順に従う場合にも、押出装置への移
送上の取扱いに支障を来す上記最小端材長さ(m)を押
出機により決まる最小挿入長さ(c)の1/3を基準値
として、それ以上の長さに設定すれば、端材の取扱いに
支障を来すことがなくなることを意味する。
【0023】本発明では、こうして最小端材長さ(m)
を規定することが可能となったが、前記最小端材長さ
(m)を最小挿入長さ(c)の1/3に設定する場合に
は、上述のごとく2個のビレットを、特に短尺のビレッ
トを移送方向の前方において一緒に押出装置まで移送す
るときは、同ビレットが転倒する恐れがある。
【0024】そこで、本発明は上記構成からなる端材待
機装置を切断装置の下流側に設けて、定寸のビレットを
切り出して移送する場合は待機位置に待機させておくと
共に、長短2個のビレットをビレットキャリアにより次
工程まで一緒に移送するときには、同ビレットキャリア
を操作して短尺のビレットを次工程の挿入方向に対して
長尺のビレットの後部に位置させる。こうすることによ
り、短尺ビレットは長尺ビレットとステムとの間に挟ま
れて次工程に挿入されるため、移送の途中で転倒するこ
とが全くなくなる。
【0025】
【実施例】以下、本発明を図示実施例に基づいて具体的
に説明する。図1は本発明の端材待機装置を備えた押出
機の概略平面図であり、図2は同側面図である。前記端
材待機装置を除いた同押出機の構成は、一般的なこの種
の押出機と大差がない。従って、以下の説明は前記端材
待機装置を中心に進める。
【0026】図示実施例における押出機は、長尺インゴ
ット10の積載テーブル1の前面に、定寸装置2を装備
したインゴット搬送装置3が設置され、同インゴット搬
送装置3の末端部に隣接して切断装置4が配設され、同
切断装置4とビレットハンドリング装置5との間には本
発明の端材待機装置5が設置されている。また、前記切
断装置4とビレットハンドリング装置5との間をビレッ
トキャリア6が往復動可能に設置されており、前記ビレ
ットハンドリング装置5の後方部にはビレットヒータ7
が設置され、同ビレットヒータ7に隣接して押出装置8
が配設されている。
【0027】前記ビレットキャリア6は、前記切断装置
4により長尺のインゴット10から切り出されたビレッ
ト9を載置して、同切断装置4から前記ビレットハンド
リング装置5まで移送すると共に、載置したビレット9
の向きをビレットヒータ7に送り込むに適した向きとす
るため、垂直軸を中心として内蔵する図示せぬ駆動手段
により所定の角度回転されるようになっている。また、
前記ビレットハンドリング装置5は、切断装置4からビ
レットキャリア6により運ばれてくるビレット9を掴み
上げ、同ビレット9を前記ビレットヒータ7に送り込む
ものである。本発明の端材待機装置15は、図3に示す
ごとくコラム15a、同コラム15aに沿って昇降する
チャック15b、及び同チャック15bを制御駆動する
図示せぬ駆動手段とからなり、切断装置4に残された所
定の残ビレット長さ(a)をもつ残ビレット9aがビレ
ットキャリア6により運ばれて同端材待機装置15に達
すると、前記チャック15bが下降して前記残ビレット
9aを掴んだ後に、上昇してコラム上端部の待機位置で
停止し待機する。続いてビレットキャリア6が後退し、
次回の長尺インゴット10aから定寸ビレット長さ
(d)の不足分が切り出されると、前記ビレットキャリ
ア6は同切出し材9bを載せて前進し、前記端材待機装
置15の位置で停止する。ここで、待機位置にある前記
残ビレット9aがチャック15bと共に下降して前記ビ
レットキャリア6に移載されたのち、チャック15bは
空のまま待機位置まで上昇する。
【0028】前記残ビレット9aが移載されると、ビレ
ットキャリア6は残ビレット9aを前記切出し材9bと
共に前記ビレットハンドリング装置5まで移送し、そこ
で同ビレットハンドリング装置5に移される。このビレ
ットハンドリング装置5への移載時には、上述のごとく
ビレットキャリア6は垂直軸回りを回転し、ビレット9
の向きをビレットヒータ7に向けている。ここで、前記
残ビレット9aの長さ(a)が前記切出し材9bの長さ
(d−a)よりも短い場合には、前記残ビレット9aが
ビレットヒータ7に対して切出し材9bの後方位置とな
るようにビレットキャリア6を回転させる。これは、残
ビレット9a及び切出し材9bを図示せぬビレットロー
ダ上に載せて、ステムによりヒータ7に押し込むとき残
ビレット9aを前記切出し材9bとステムとの間に位置
させることにより、残ビレット9aの転倒などをなく
し、常に安定した状態で後続の工程に移送できるように
するためである。
【0029】以上の各種装置を備えた本発明の押出機に
より、長尺インゴット10を切断して定寸法のビレット
9をビレットヒータ7を介して順次押出装置8のコンテ
ナに挿入する際に実施される、本発明の切断方法を具体
的に説明する。なお、以下の説明において使用される符
号は、既述した符号と同一である。本実施例では押出装
置8のコンテナに挿入できるビレット9の長さ(押出装
置により決まるビレットの投入長さ)は450〜900
mmであり、本実施例において最小の挿入長さは450
mmとなる。従って、本実施例におけるビレット移送時
の取扱いに支障を来さない最小の端材長さ(m)は、第
1発明により450/3=150(mm)である。ま
た、本実施例においても鋸刃厚による切断代については
理解をしやすくするため省略することとする。
【0030】長尺インゴット10の本発明による切断モ
ードは、 (1)a≧d+150 (2)d+150>a≧450 (3)450>a≧300 (4)300>a≧150 の4通りの場合により異なる切断モードをとる。
【0031】「切断モード1」:残ビレット長さ(a)
が、定寸ビレット長さ(d)と最小端材長さ(150m
m)とを加えた長さよりも長いときは、長尺インゴット
10の終端部から定寸ビレット長さ(d)のビレット9
を切り出して、残りを残ビレット9aとする。次に、次
回の長尺インゴット10aの始端部を、定寸ビレット長
さ(d)から前記端材10bの長さ(>150mm)を
引いた長さで切断し、切り出されたビレット9bと前記
端材10bとを一緒にして上記移送手順で押出装置8に
移送する。
【0032】「切断モード2」:残ビレット長さ(a)
が、定寸ビレット長さ(d)と最小端材長さ(150m
m)とを加えた長さよりも短く、且つ押出装置8に対す
る最小挿入長さ450に等しいか又はそれより長いとき
は、まず長尺インゴット10の残ビレット9aから最小
端材長さ150mmを引いた300mmの長さで切り出
し、同切り出された分割ビレット11aをビレットキャ
リア6に載せて端材待機装置15の設置位置まで移送す
る。前記分割ビレット11aが待機位置に達すると、前
記端材待機装置15のチャック15bが下降し、同分割
ビレット11aを掴持してから上昇する。残る1個の分
割ビレット11bがビレットキャリア6に載置される
と、次回の長尺インゴット10aの始端部が(定寸ビレ
ット長さ(d)−150)mmに切断されて分割ビレッ
ト11bと共にビレットキャリア6に載置され、上記移
送手順で押出装置8まで移送される。
【0033】この移送が終了すると、ビレットキャリア
6が前記待機位置まで戻り、前記端材待機装置15のチ
ャック15bが前記分割ビレット11aを掴持したまま
下降し、ビレットキャリア6に載置する。分割ビレット
11aを載置したビレットキャリア6は切断装置の定位
置まで戻る。このとき同時に、次回の長尺インゴット1
0aからは(定寸ビレット長さ(d)−300)mmの
長さをもつ切出し材9bが切り出されており、この切出
し材9bが前記ビレットキャリア6に載せられ、同切出
し材9bと前記分割ビレット11bとを載せた状態で上
記移送手順に従って押出装置8まで移送される。
【0034】「切断モード3」:残ビレット長さ(a)
が、最小挿入長さ450mmより短く且つ最小端材長さ
150mmの2倍の長さ300mm以上であるときは、
まず残ビレット9aを1/2の長さ(a/2)に切断
し、その1個の分割ビレット11aを上述と同様の操作
により端材待機装置15のチャック15bの上昇位置に
待機させる。次いで、次回の長尺インゴット10aの始
端部が(定寸ビレット長さ(d)−(a/2))の長さ
に切断され、上述と同様の操作で他の1個の分割ビレッ
ト11bと共に上記移送手順に従って押出装置8まで移
送される。この移送後に、ビレットキャリア6は前記待
機位置まで戻り、前記端材待機装置15のチャック15
bが前記分割ビレット11aを掴持したまま下降し、ビ
レットキャリア6に載置する。
【0035】分割ビレット11aを載置したビレットキ
ャリア6は切断装置の定位置まで戻る。このとき同時
に、次回の長尺インゴット10aからは(定寸ビレット
長さ(d)−(a/2))mmの長さをもつ切出し材9
bが切断されており、この切出し材9bが前記ビレット
キャリア6に載せられ、同ビレットと前記分割ビレット
11bを載せた状態で上記移送手順に従って押出装置8
まで移送される。
【0036】「切断モード4」:残ビレット長さ(a)
が、同最小端材長さ150mmの2倍の長さ300mm
より短く且つ同最小端材長さ150mm以上であるとき
は、「切断モード」と同様に長尺インゴット10の終端
部から定寸ビレット長さ(d)のビレット9を切り出し
て、残りを端材9aとする。次に、次回の長尺インゴッ
ト10aの始端部を、定寸ビレット長さ(d)から前記
端材9aの長さ(>150mm)を引いた長さで切断
し、切り出されたビレット9bと前記端材11とを一緒
にして上記移送手順に従って押出装置8まで移送する。
【0037】なお、以上の実施例は本発明の代表的な具
体的な態様を示したものであり、他の多様な態様を採用
できることは、上記説明からも明らかであろう。
【0038】
【発明の効果】本発明の長尺インゴットの切断方法及び
ビレット押出機によれば、ビレットの移送上の取扱いに
支障を来す最小限長さを、押出機により決まる最小のビ
レット長さから客観的に決定されるため、ビレットの切
断手順が機械的に決まり、人手により作業がなされる場
合をも含めて作業性の向上と残ビレットの有効利用とが
可能となり、生産性が向上することは勿論のこと、例え
ばマイクロプロセッサを活用する自動機を実現すること
が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のビレット押出機の全体構成を示す概略
平面図である。
【図2】同機の正面図である。
【図3】同機に装備される端材待機装置の主要部を示す
概略正面図である。
【図4】本発明による切断方法による切断手順例の説明
図である。
【符号の説明】
1 積載テーブル 2 定寸装置 3 インゴット搬送装置 4 切断装置 5 ビレットハンドリング装置 6 ビレットキャリア 7 ビレットヒータ 8 押出装置 9 定寸ビレット 9a 残ビレット 9b (次回の長尺インゴットから切り出され
る)切出し材 10,10a (今回と次回の)長尺インゴット 11a,11b 分割ビレット 15 端材待機装置 15a コラム 15b チャック (a) 残ビレット長さ (c) 最小挿入長さ (d) 定寸ビレット長さ (m) 最小端材長さ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定寸ビレット(9) を押出装置(8) に挿入
    して押出成形するため、長尺インゴット(10)から押出装
    置(8) に挿入すべき定寸ビレット(9) を切り出すにあた
    って、ビレット切断時に発生する残ビレット(9a)又は次
    回の長尺インゴット(10a) の始端部から切り出される切
    出し材(9b)の取扱上の最小端材長さ(m)を、押出装置(8)
    により決まる最小挿入長さ(c) の1/3として規定す
    ることを特徴とする長尺インゴットの切断方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された切断方法により切
    り出される残ビレット長さ(a1)が、前記定寸ビレット
    長さ(d)より長く、且つ定寸ビレット長さ(d)に前
    記最小端材長さ(m)を加えた長さよりも短いときは、
    前記残ビレット長さ(a1 )をもつ残ビレット(9a)
    を最小端材長さ(m)以上の2個に切断して分割端材
    (11a,11b)とすると共に、次回の長尺インゴッ
    ト(10a)を前記定寸ビレット長さ(d)から各分割
    端材(11a,11b)の長さを引いた寸法をもつ2個
    のビレットを切り出し、それぞれの切出し材(9b,9
    b)を前記2個の分割端材(11a,11b)と組み合
    わせて定寸ビレット長さ(d)として順次押出装置
    (8)に挿入する長尺インゴットの切断方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載された切断方法により切
    り出される次回の長尺インゴット(10a)の始端部の
    切出し材長さ(a2 )が、前記最小端材長さ(m)より
    短いときは、前記残ビレット(9a)を2個に切断して
    分割端材(11a,11b)を得ると共に、各分割端材
    (11a,11b)と次回の切出し材(9b)とを組み
    合わせて順次押出装置(8)に挿入する長尺インゴット
    の切断方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載された切断方法により切
    り出される次回の長尺インゴット(10a)の始端部の
    切出し材長さ(a2 )が、前記最小端材長さ(m)以上
    で且つ前記定寸ビレット長さ(d)よりも短く、更には
    同定寸ビレット長さ(d)から前記残ビレット長さ(a
    1 )を引いた長さが最小端材長さ(m)より短いとき
    は、前記残ビレット長さ(a1 )をもつ残ビレット(9
    a)を最小端材長さ(m)以上の2個に分割して分割端
    材(11a,11b)を得ると共に、前記定寸ビレット
    長さ(d)から各分割端材長さを引いた長さで次回の長
    尺インゴット(10a)を切り出し、各分割端材(11
    a,11b)と次回の切出し材(9b.9b)とを組み
    合わせて順次押出装置(8)に挿入する長尺インゴット
    の切断方法。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のいずれかの切断方法以外
    の切断方法により得られる残ビレット(9a)は、次回
    の長尺インゴット(10a)を前記定寸ビレット長さ
    (d)から前記端材長さ(a1)を引いた長さに切り出し
    て、同切出し材(9b)と組み合わせて定寸ビレット長
    さ(d)とし、押出装置(8)に挿入する長尺インゴッ
    トの切断方法。
  6. 【請求項6】 長尺インゴット(9)の積載テーブル
    (1)の前面に設置されるインゴット搬送装置(3)
    と、同インゴット搬送装置(3)の末端部に隣接して設
    置されるインゴット切断装置(4)と、前記切断装置
    (4)とビレットハンドリング装置(5)との間を移動
    するビレットキャリア(6)と、前記ビレットハンドリ
    ング装置(5)に隣接しビレットヒータ(7)を介して
    設置される押出装置(8)とを備えてなる押出機におい
    て、 前記切断装置(4)とビレットハンドリング装置(5)
    との間には、制御駆動手段により昇降可能な端材掴持手
    段(15b)を備えた端材待機装置(15)が設置され
    ると共に、 前記ビレットキャリア(6)は、前記ビレットハンドリ
    ング装置(5)のビレット移載位置において垂直軸線を
    中心に所定角度回転し、ビレットの向きを次工程の送り
    込み方向に向ける制御駆動手段を有してなることを特徴
    とするビレット押出機。
  7. 【請求項7】 長尺インゴット(9)の積載テーブル
    (1)の前面に設置されるインゴット搬送装置(3)
    と、同インゴット搬送装置(3)の末端部に隣接して設
    置されるインゴット切断装置(4)と、前記切断装置
    (4)とビレットハンドリング装置(5)との間を移動
    するビレットキャリア(6)と、前記ビレットハンドリ
    ング装置(5)に隣接しビレットヒータ(7)を介して
    設置される押出装置(8)とを備えてなる押出機におい
    て、 前記切断装置(4)とビレットハンドリング装置(5)
    との間には、制御駆動手段により昇降可能な端材掴持手
    段(15b)を備えた端材待機装置(15)が設置され
    ており、前記端材掴持手段(15b)は通常上昇位置に
    あり、上記請求項2〜4に記載された切断方法に従う切
    断後に下降して、2個に分割された分割端材(11a,
    11b)の1個を掴持して上昇位置に戻り待機し、次回
    の長尺インゴット(10a)から切り出される定寸ビレ
    ット長さ(d)から前記分割端材長さを引いた長さの切
    出し材(9b)がビレットキャリア(6)上に残る他の
    分割端材(11b,11a)の1個と共に押出装置
    (8)に移送されたのちに、次回の長尺インゴット(1
    0a)から切り出される定寸ビレット長さ(d)から前
    記端材長さ(a)を引いた長さの切出し材(9b)が前
    記ビレットキャリア(6)により移送されて前記待機位
    置に達すると、前記上昇位置にある分割端材(11a,
    11b)を下降させて前記ビレットキャリア(6)上に
    移載したのちに再び上昇位置に戻る制御動作が前記制御
    駆動手段によりなされることを特徴とするビレット押出
    機。
  8. 【請求項8】 短尺と長尺の2個のビレット(9a,9
    b)を組み合わせて押出装置(8)に挿入するにあた
    り、前記ビレットキャリア(6)の回転動作は前記短尺
    のビレット(9a,9b)が挿入方向に対して長尺のビ
    レット(9b,9a)の後方に位置するよう回転させる
    請求項7に記載のビレット押出機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2016080012A1 (ja) * 2014-11-19 2016-05-26 宇部興産機械株式会社 押出プレスのビレット搬送装置

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WO2016080012A1 (ja) * 2014-11-19 2016-05-26 宇部興産機械株式会社 押出プレスのビレット搬送装置
CN106660093A (zh) * 2014-11-19 2017-05-10 宇部兴产机械株式会社 挤压机的坯料搬运装置
JPWO2016080012A1 (ja) * 2014-11-19 2017-08-31 宇部興産機械株式会社 押出プレスのビレット搬送装置
US10124382B2 (en) 2014-11-19 2018-11-13 Ube Machinery Corporation, Ltd. Billet transport device for extrusion press
CN106660093B (zh) * 2014-11-19 2019-07-30 宇部兴产机械株式会社 挤压机的坯料搬运装置

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