JPH07320332A - 光磁気記録方法 - Google Patents
光磁気記録方法Info
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- JPH07320332A JPH07320332A JP6112391A JP11239194A JPH07320332A JP H07320332 A JPH07320332 A JP H07320332A JP 6112391 A JP6112391 A JP 6112391A JP 11239194 A JP11239194 A JP 11239194A JP H07320332 A JPH07320332 A JP H07320332A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 光変調重ね書きが可能な光磁気記録再生装置
と、重ね書きができない光磁気記録装置との間で情報の
記録再生の互換性が取れ、かつトラックピッチを狭くし
て大容量化が可能な光磁気記録方法を提供する。 【構成】 第1磁性層1および第2磁性層2からなる交
換結合膜上に断熱層5と放熱層6とが順次積層された構
成の光変調重ね書き媒体を使用する。消去バイアス磁界
Hbeを印加しながら光ビームを照射して情報を消去する
消去ステップと、消去ステップの実施後、初期化磁界H
iによって交換結合により配列すべき向きとは逆の向き
に第2磁性層2の磁化の向きを配列させる初期化ステッ
プと、記録バイアス磁界Hbwを印加しながら記録情報に
応じて変調された光ビームを照射し、交換結合により配
列すべき向きに第1磁性層1の磁化の向きを配列させる
記録ステップとを実行する。
と、重ね書きができない光磁気記録装置との間で情報の
記録再生の互換性が取れ、かつトラックピッチを狭くし
て大容量化が可能な光磁気記録方法を提供する。 【構成】 第1磁性層1および第2磁性層2からなる交
換結合膜上に断熱層5と放熱層6とが順次積層された構
成の光変調重ね書き媒体を使用する。消去バイアス磁界
Hbeを印加しながら光ビームを照射して情報を消去する
消去ステップと、消去ステップの実施後、初期化磁界H
iによって交換結合により配列すべき向きとは逆の向き
に第2磁性層2の磁化の向きを配列させる初期化ステッ
プと、記録バイアス磁界Hbwを印加しながら記録情報に
応じて変調された光ビームを照射し、交換結合により配
列すべき向きに第1磁性層1の磁化の向きを配列させる
記録ステップとを実行する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録媒体に対して熱磁
気的に記録を行ない、磁気カー効果などの磁気光学効果
を利用して読み出しを行なう光磁気記録方法に関する。
気的に記録を行ない、磁気カー効果などの磁気光学効果
を利用して読み出しを行なう光磁気記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】消去可能な光メモリとして、従来より光
磁気メモリが知られており、現在、実用に供されてい
る。この光磁気メモリを用いる光磁気記録方法は、磁気
ヘッドのみを用いた磁気記録方法と比べて、高密度記録
であって情報記録面に非接触で記録再生が可能であると
いう長所を有するが、その反面、熱が加えられた(光ビ
ームの照射された)ところのみの状態が変化するため、
記録に先立って媒体上の以前の情報を消去する(媒体を
一方向に一様に着磁させる)必要があり、記録速度が遅
くなるという問題を有する。この問題の解決のために消
去と記録とを別々の光ヘッドで分担して同時に行なう方
法があるが、この方法では装置が大掛かりになり、コス
ト高になる。
磁気メモリが知られており、現在、実用に供されてい
る。この光磁気メモリを用いる光磁気記録方法は、磁気
ヘッドのみを用いた磁気記録方法と比べて、高密度記録
であって情報記録面に非接触で記録再生が可能であると
いう長所を有するが、その反面、熱が加えられた(光ビ
ームの照射された)ところのみの状態が変化するため、
記録に先立って媒体上の以前の情報を消去する(媒体を
一方向に一様に着磁させる)必要があり、記録速度が遅
くなるという問題を有する。この問題の解決のために消
去と記録とを別々の光ヘッドで分担して同時に行なう方
法があるが、この方法では装置が大掛かりになり、コス
ト高になる。
【0003】そこで、以前に記録された旧情報の上に消
去過程を経ずに新たな情報を重ね書きできる重ね書き方
法が開発されている。この重ね書き方法の一つとして、
交換結合積層膜からなる光磁気記録媒体を用い、照射す
る光ビームのパワーを記録情報に応じて変化させて重ね
書きを行なう光変調重ね書き方法がある。しかしなが
ら、光変調重ね書き方法で利用される媒体は、重ね書き
ができない現在市販されている光磁気記録媒体に比べ、
記録時により強力な光ビームを必要とするので、重ね書
きのできない媒体用の現在市販されている記録装置を使
用して記録を行なうことは困難である。すなわち、光変
調重ね書き用の媒体は、現在市販されている記録装置に
対する互換性の面で問題がある。
去過程を経ずに新たな情報を重ね書きできる重ね書き方
法が開発されている。この重ね書き方法の一つとして、
交換結合積層膜からなる光磁気記録媒体を用い、照射す
る光ビームのパワーを記録情報に応じて変化させて重ね
書きを行なう光変調重ね書き方法がある。しかしなが
ら、光変調重ね書き方法で利用される媒体は、重ね書き
ができない現在市販されている光磁気記録媒体に比べ、
記録時により強力な光ビームを必要とするので、重ね書
きのできない媒体用の現在市販されている記録装置を使
用して記録を行なうことは困難である。すなわち、光変
調重ね書き用の媒体は、現在市販されている記録装置に
対する互換性の面で問題がある。
【0004】今後、光変調重ね書き方法の普及が見込ま
れているが、その際、光変調重ね書き用の媒体も、現在
市販されている記録装置を用いて、消去過程を有する記
録方法で記録できるようになっていることが望ましい。
れているが、その際、光変調重ね書き用の媒体も、現在
市販されている記録装置を用いて、消去過程を有する記
録方法で記録できるようになっていることが望ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の記録
方法との互換性が取れないという光変調重ね書き方法の
問題点を解決するためには、現行の記録装置の発生する
のと同じ強度の光ビームで記録できるような光変調重ね
書き用媒体を作ればよいのだが、光変調重ね書き用媒体
の記録感度を現在市販されている装置で記録できる程度
までに向上させると、情報の再生時に許容できる再生光
ビームの強度が小さくなり、現行の装置で情報の読み出
そうとすると情報が破壊されてしまうという問題が発生
する。そこで、媒体でなく記録方法を工夫することによ
って、互換性の問題を解決することが望まれる。
方法との互換性が取れないという光変調重ね書き方法の
問題点を解決するためには、現行の記録装置の発生する
のと同じ強度の光ビームで記録できるような光変調重ね
書き用媒体を作ればよいのだが、光変調重ね書き用媒体
の記録感度を現在市販されている装置で記録できる程度
までに向上させると、情報の再生時に許容できる再生光
ビームの強度が小さくなり、現行の装置で情報の読み出
そうとすると情報が破壊されてしまうという問題が発生
する。そこで、媒体でなく記録方法を工夫することによ
って、互換性の問題を解決することが望まれる。
【0006】特開昭63−133338号公報には、光
変調重ね書き用の媒体に重ね書きができない記録装置で
記録を行なうときに、消去を光変調重ね書き方法の高温
プロセスで行ない、記録を低温プロセスで行なう方法が
提案されている。この方法は、前述した記録時の光ビー
ム強度の互換性の問題を解決するのには有効であるが、
消去を高温プロセスで行なうため、隣接するトラックに
記録されている情報を消去時に破壊する危険性があり、
情報記録密度の向上のためにトラックピッチを狭くする
ことが困難であるという問題点を有する。
変調重ね書き用の媒体に重ね書きができない記録装置で
記録を行なうときに、消去を光変調重ね書き方法の高温
プロセスで行ない、記録を低温プロセスで行なう方法が
提案されている。この方法は、前述した記録時の光ビー
ム強度の互換性の問題を解決するのには有効であるが、
消去を高温プロセスで行なうため、隣接するトラックに
記録されている情報を消去時に破壊する危険性があり、
情報記録密度の向上のためにトラックピッチを狭くする
ことが困難であるという問題点を有する。
【0007】本発明は、上記の問題点を解消するために
なされたもので、光変調重ね書きが可能な光磁気記録再
生装置と、重ね書きができない光磁気記録装置との間で
情報の記録再生の互換性が取れ、かつトラックピッチを
狭くして大容量化が可能な光磁気記録方法を提供するこ
とを目的とする。
なされたもので、光変調重ね書きが可能な光磁気記録再
生装置と、重ね書きができない光磁気記録装置との間で
情報の記録再生の互換性が取れ、かつトラックピッチを
狭くして大容量化が可能な光磁気記録方法を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の光磁気記録媒体
は、キュリー温度T1と保磁力H1を有する第1磁性層
と、前記キュリー温度T1より高いキュリー温度T2と前
記保磁力H1より小さな保磁力H2を有する第2磁性層
と、断熱層と、放熱層とを有し、前記第1磁性層および
前記第2磁性層からなる交換結合膜と前記放熱層との間
に前記断熱層が設けられ、室温において、 H1>σw12/2Ms1h1、 H2>σw12/2Ms2h2 (ただし、σw12は第1磁性層と第2磁性層の間の界面
磁壁エネルギー、Ms1は第1磁性層の飽和磁気モーメン
ト、Ms2は第2磁性層の飽和磁気モーメント、h 1は第
1磁性層の膜厚、h2は第2磁性層の膜厚である)を満
足する光磁気記録媒体に情報の記録を行なう光磁気記録
方法において、消去バイアス磁界を印加しながら前記光
磁気記録媒体に光ビームを照射して情報を消去する消去
ステップと、前記消去ステップの実施後、交換結合によ
り配列すべき向きとは逆の向きに前記第2磁性層の磁化
の向きを配列させる初期化ステップと、記録情報に応じ
て変調された光ビームを前記光磁気記録媒体に照射し、
交換結合により配列すべき向きに、前記変調された光ビ
ームの照射部位の前記第1磁性層の磁化の向きを配列さ
せる記録ステップと、を有する。
は、キュリー温度T1と保磁力H1を有する第1磁性層
と、前記キュリー温度T1より高いキュリー温度T2と前
記保磁力H1より小さな保磁力H2を有する第2磁性層
と、断熱層と、放熱層とを有し、前記第1磁性層および
前記第2磁性層からなる交換結合膜と前記放熱層との間
に前記断熱層が設けられ、室温において、 H1>σw12/2Ms1h1、 H2>σw12/2Ms2h2 (ただし、σw12は第1磁性層と第2磁性層の間の界面
磁壁エネルギー、Ms1は第1磁性層の飽和磁気モーメン
ト、Ms2は第2磁性層の飽和磁気モーメント、h 1は第
1磁性層の膜厚、h2は第2磁性層の膜厚である)を満
足する光磁気記録媒体に情報の記録を行なう光磁気記録
方法において、消去バイアス磁界を印加しながら前記光
磁気記録媒体に光ビームを照射して情報を消去する消去
ステップと、前記消去ステップの実施後、交換結合によ
り配列すべき向きとは逆の向きに前記第2磁性層の磁化
の向きを配列させる初期化ステップと、記録情報に応じ
て変調された光ビームを前記光磁気記録媒体に照射し、
交換結合により配列すべき向きに、前記変調された光ビ
ームの照射部位の前記第1磁性層の磁化の向きを配列さ
せる記録ステップと、を有する。
【0009】本発明において、第1磁性層および第2磁
性層はともに垂直磁化膜であることが望ましい。また、
現在市販されているタイプの記録装置での記録を前提と
するので、記録ステップおよび消去ステップにおける各
光ビームは、同一の光源から、光磁気記録媒体の同一の
側に入射するようにすることが好ましい。
性層はともに垂直磁化膜であることが望ましい。また、
現在市販されているタイプの記録装置での記録を前提と
するので、記録ステップおよび消去ステップにおける各
光ビームは、同一の光源から、光磁気記録媒体の同一の
側に入射するようにすることが好ましい。
【0010】初期化ステップにおいて第2磁性層の磁化
を配向させるために、光磁気記録媒体からは独立した
初期化磁石により媒体に初期化磁界を印加したり、ある
いは光磁気記録媒体において、第2磁性層の光ビーム
の入射側とは反対の側に初期化用磁性層を設けておき、
第2磁性層とこの初期化用磁性層との間の交換結合力に
よって初期化ステップが行なわれるようにすることが望
ましい。
を配向させるために、光磁気記録媒体からは独立した
初期化磁石により媒体に初期化磁界を印加したり、ある
いは光磁気記録媒体において、第2磁性層の光ビーム
の入射側とは反対の側に初期化用磁性層を設けておき、
第2磁性層とこの初期化用磁性層との間の交換結合力に
よって初期化ステップが行なわれるようにすることが望
ましい。
【0011】また、記録ステップを確実に行なうため
に、記録ステップ時に消去バイアス磁界とは逆向きの記
録バイアス磁界を光磁気記録媒体の外部から印加するよ
うにすることもできる。記録バイアス磁界と消去バイア
ス磁界とは、同一のコイルを用い、流す電流の向きを逆
転させることによって、任意に発生させることができ
る。
に、記録ステップ時に消去バイアス磁界とは逆向きの記
録バイアス磁界を光磁気記録媒体の外部から印加するよ
うにすることもできる。記録バイアス磁界と消去バイア
ス磁界とは、同一のコイルを用い、流す電流の向きを逆
転させることによって、任意に発生させることができ
る。
【0012】さらに、再生特性の向上を図るために、光
磁気記録媒体において、第1磁性層の光ビームの入射側
に、保磁力H3と第1磁性層のキュリー温度T1より高い
キュリー温度T3とを有する第3磁性層を設け、室温に
おいて、 H3 < σw31/2Ms3h3 (ただし、σw31は第3磁性層と第1磁性層の間の界面
磁壁エネルギー、Ms3は第3磁性層の飽和磁気モーメン
ト、h3は第3磁性層の膜厚である)を満足するように
してもよい。
磁気記録媒体において、第1磁性層の光ビームの入射側
に、保磁力H3と第1磁性層のキュリー温度T1より高い
キュリー温度T3とを有する第3磁性層を設け、室温に
おいて、 H3 < σw31/2Ms3h3 (ただし、σw31は第3磁性層と第1磁性層の間の界面
磁壁エネルギー、Ms3は第3磁性層の飽和磁気モーメン
ト、h3は第3磁性層の膜厚である)を満足するように
してもよい。
【0013】
【作用】消去バイアス磁界を印加しながら光磁気記録媒
体に光ビームを照射して情報を消去する消去ステップ
と、消去ステップの実施後、交換結合により配列すべき
向きとは逆の向きに第2磁性層の磁化の向きを配列させ
る初期化ステップと、記録情報に応じて変調された光ビ
ームを媒体に照射し、交換結合により配列すべき向き
に、光ビームの照射部位の第1磁性層の磁化の向きを配
列させる記録ステップとを設定しているので、光変調重
ね書き用の光磁気記録媒体に対し、重ね書きの行なえな
い記録装置を用いて、安定して記録を行なえるようにな
る。特に、交換結合膜上に断熱層と放熱層とが順次積層
された構造の媒体を使用しているので、記録時における
媒体内の熱の分布が適正なものとなり、トラックピッチ
を狭小化しても安定して記録・再生を行なえるようにな
る。
体に光ビームを照射して情報を消去する消去ステップ
と、消去ステップの実施後、交換結合により配列すべき
向きとは逆の向きに第2磁性層の磁化の向きを配列させ
る初期化ステップと、記録情報に応じて変調された光ビ
ームを媒体に照射し、交換結合により配列すべき向き
に、光ビームの照射部位の第1磁性層の磁化の向きを配
列させる記録ステップとを設定しているので、光変調重
ね書き用の光磁気記録媒体に対し、重ね書きの行なえな
い記録装置を用いて、安定して記録を行なえるようにな
る。特に、交換結合膜上に断熱層と放熱層とが順次積層
された構造の媒体を使用しているので、記録時における
媒体内の熱の分布が適正なものとなり、トラックピッチ
を狭小化しても安定して記録・再生を行なえるようにな
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して詳細に説明する。
して詳細に説明する。
【0015】《第1実施例》図1は本発明の第1実施例
の光磁気記録方法を実施するための光磁気記録媒体およ
び光磁気記録装置の構成を示す図である。
の光磁気記録方法を実施するための光磁気記録媒体およ
び光磁気記録装置の構成を示す図である。
【0016】情報を光と磁気の相互作用によって記録す
る光磁気記録媒体11は、ディスク状の形状を有する光
磁気ディスクとして構成され、図示しないスピンドルモ
ータの駆動により一定速度で回転する。光磁気記録媒体
11は、交換結合した2層の磁性層(垂直磁化膜)と断
熱層と放熱層を有し、透光性基板10上に第1磁性層
1、第2磁性層2、断熱層5、放熱層6が順次積層され
た構成となっている。
る光磁気記録媒体11は、ディスク状の形状を有する光
磁気ディスクとして構成され、図示しないスピンドルモ
ータの駆動により一定速度で回転する。光磁気記録媒体
11は、交換結合した2層の磁性層(垂直磁化膜)と断
熱層と放熱層を有し、透光性基板10上に第1磁性層
1、第2磁性層2、断熱層5、放熱層6が順次積層され
た構成となっている。
【0017】内部に光源や各種レンズあるいは光検出器
などの光学素子が内蔵された光ピックアップ12が、光
磁気記録媒体11の透光性基板10側に対応するように
配置されている。光ピックアップ12は、光磁気記録媒
体11に消去用光ビーム(連続光)や記録用光ビーム
(記録情報に応じて強度変調された光)を照射したり、
あるいは再生用光ビームを照射してその反射光を検出す
るためのものである。また、光磁気記録媒体11を挟ん
で光ピックアップ12と対向する位置には、バイアス磁
界発生装置13が配置されている。バイアス磁界発生装
置13は、光磁気記録媒体11の光ピックアップ12か
らの消去用あるいは記録用の光ビーム照射部に、消去バ
イアス磁界または記録バイアス磁界を印加するためのも
のである。さらに、バイアス磁界発生装置13とは異な
る場所には、記録用光ビームが照射される前に第2磁性
層2の向きを交換結合により配列すべき向きとは逆の向
きに初期化するための初期化磁界発生装置14が配置さ
れている。
などの光学素子が内蔵された光ピックアップ12が、光
磁気記録媒体11の透光性基板10側に対応するように
配置されている。光ピックアップ12は、光磁気記録媒
体11に消去用光ビーム(連続光)や記録用光ビーム
(記録情報に応じて強度変調された光)を照射したり、
あるいは再生用光ビームを照射してその反射光を検出す
るためのものである。また、光磁気記録媒体11を挟ん
で光ピックアップ12と対向する位置には、バイアス磁
界発生装置13が配置されている。バイアス磁界発生装
置13は、光磁気記録媒体11の光ピックアップ12か
らの消去用あるいは記録用の光ビーム照射部に、消去バ
イアス磁界または記録バイアス磁界を印加するためのも
のである。さらに、バイアス磁界発生装置13とは異な
る場所には、記録用光ビームが照射される前に第2磁性
層2の向きを交換結合により配列すべき向きとは逆の向
きに初期化するための初期化磁界発生装置14が配置さ
れている。
【0018】光磁気記録媒体11の第1磁性層1は、低
いキュリー温度と大きな保磁力を有し、第2磁性層2は
高いキュリー温度と小さな保磁力を有する。ここで「高
い」、「低い」、「大きい」、「小さい」とは各磁性層
を比較した場合の相対的な関係を表わす。各磁性層1,
2の材料には、垂直磁気異方性を示しかつ比較的大きな
磁気光学効果を呈するものが利用できるが、第1磁性層
1にはTb-Fe,Tb-Co,Tb-Dy-Fe,Dy-F
e,Dy-Co,Tb-Fe-Co,Tb-Dy-Fe-Co,D
y-Fe-Co,Gd-Tb-Fe-Co,Gd-Tb-Fe等
の希土類元素と鉄族元素との非晶質磁性合金を、第2磁
性層2にはTb-Fe,Tb-Dy-Fe,Dy-Fe,Tb-
Fe-Co,Tb-Dy-Fe-Co,Dy-Fe-Co,Gd-
Tb-Fe,Gd-Tb-Dy-Fe,Gd-Dy-Fe、Gd
-Tb-Fe-Co,Gd-Tb-Dy-Fe-Co,Gd-Dy
-Fe-Co等の希土類元素と鉄族元素との非晶質磁性合
金を使用することが、好ましい。
いキュリー温度と大きな保磁力を有し、第2磁性層2は
高いキュリー温度と小さな保磁力を有する。ここで「高
い」、「低い」、「大きい」、「小さい」とは各磁性層
を比較した場合の相対的な関係を表わす。各磁性層1,
2の材料には、垂直磁気異方性を示しかつ比較的大きな
磁気光学効果を呈するものが利用できるが、第1磁性層
1にはTb-Fe,Tb-Co,Tb-Dy-Fe,Dy-F
e,Dy-Co,Tb-Fe-Co,Tb-Dy-Fe-Co,D
y-Fe-Co,Gd-Tb-Fe-Co,Gd-Tb-Fe等
の希土類元素と鉄族元素との非晶質磁性合金を、第2磁
性層2にはTb-Fe,Tb-Dy-Fe,Dy-Fe,Tb-
Fe-Co,Tb-Dy-Fe-Co,Dy-Fe-Co,Gd-
Tb-Fe,Gd-Tb-Dy-Fe,Gd-Dy-Fe、Gd
-Tb-Fe-Co,Gd-Tb-Dy-Fe-Co,Gd-Dy
-Fe-Co等の希土類元素と鉄族元素との非晶質磁性合
金を使用することが、好ましい。
【0019】第1磁性層1の膜厚は20〜50nmが好
ましく、第2磁性層2の膜厚は10〜50nmが好まし
く、さらに他の磁性層を積層することも可能である。こ
の場合、透光性基板10上に積層したすべての磁性層の
膜厚の総和は100nm以下にすることが好ましい。特
に、実用に供するにあたってこの実施例に示した以外の
様々な機能を持つ磁性層を本実施例の構成に加えて積層
する場合には、それらのすべての磁性層の膜厚の総和を
100nm以下とすることが本発明の効果を得るために
は好ましい。
ましく、第2磁性層2の膜厚は10〜50nmが好まし
く、さらに他の磁性層を積層することも可能である。こ
の場合、透光性基板10上に積層したすべての磁性層の
膜厚の総和は100nm以下にすることが好ましい。特
に、実用に供するにあたってこの実施例に示した以外の
様々な機能を持つ磁性層を本実施例の構成に加えて積層
する場合には、それらのすべての磁性層の膜厚の総和を
100nm以下とすることが本発明の効果を得るために
は好ましい。
【0020】断熱層5の材料には放熱層6よりも小さな
熱伝導率を有するものが利用できるが、SiO,SiN,
AlO,AlN,ZnS,TaO,SiC,SrF,CeFな
どが好ましい。放熱層6の材料には、第1磁性層1、第
2磁性層2および断熱層5よりも熱伝導率の高いものが
利用でき、Al,Pt,Au,Cu,Agまたはこれらの合
金が好ましい。なお、透光性基板10と磁性層の間や放
熱層の上に、耐久性を向上させるための、あるいは磁気
光学効果を向上させるための適当な誘電体層を設けても
よい。さらに、第1磁性層1と第2磁性層2の間に、交
換結合の大きさを制御するための適当な磁性層や非磁性
層を挟んでもよい。
熱伝導率を有するものが利用できるが、SiO,SiN,
AlO,AlN,ZnS,TaO,SiC,SrF,CeFな
どが好ましい。放熱層6の材料には、第1磁性層1、第
2磁性層2および断熱層5よりも熱伝導率の高いものが
利用でき、Al,Pt,Au,Cu,Agまたはこれらの合
金が好ましい。なお、透光性基板10と磁性層の間や放
熱層の上に、耐久性を向上させるための、あるいは磁気
光学効果を向上させるための適当な誘電体層を設けても
よい。さらに、第1磁性層1と第2磁性層2の間に、交
換結合の大きさを制御するための適当な磁性層や非磁性
層を挟んでもよい。
【0021】初期化磁界発生装置14は、光磁気記録媒
体11に記録用光ビームが照射される前に、初期化磁界
Hiを光磁気記録媒体11に対してほぼ垂直に印加する
が、この初期化磁界Hiは、第1磁性層1の室温におけ
る保磁力よりも小さく、かつ、第2磁性層2の室温にお
ける保磁力よりも大きく設定されている。このような初
期化磁界発生装置14としては、光磁気記録媒体11の
記録用光ビームが照射されている位置と同じ半径で、記
録用光ビームが照射されている位置とは異なる位置に、
光磁気記録媒体11にほぼ垂直に磁界が印加されるよう
に、永久磁石または電磁石を配置すればよい。
体11に記録用光ビームが照射される前に、初期化磁界
Hiを光磁気記録媒体11に対してほぼ垂直に印加する
が、この初期化磁界Hiは、第1磁性層1の室温におけ
る保磁力よりも小さく、かつ、第2磁性層2の室温にお
ける保磁力よりも大きく設定されている。このような初
期化磁界発生装置14としては、光磁気記録媒体11の
記録用光ビームが照射されている位置と同じ半径で、記
録用光ビームが照射されている位置とは異なる位置に、
光磁気記録媒体11にほぼ垂直に磁界が印加されるよう
に、永久磁石または電磁石を配置すればよい。
【0022】次に、本実施例の光磁気記録方法を図2
(A),(B)により具体的に説明する。(A)は消去のプロセ
ス、(B)は記録のプロセスを説明する図である。
(A),(B)により具体的に説明する。(A)は消去のプロセ
ス、(B)は記録のプロセスを説明する図である。
【0023】図2(A)に示す消去プロセスおいて、光磁
気記録媒体11を回転させると、まず、第1磁性層1お
よび第2磁性層2は初期化磁界発生装置14の下を通過
する。このとき、初期化磁界Hiは印加されていても印
加されていなくても関係ないが、通常、初期化磁界を高
速にオン/オフすることは困難なので、図2(A)では初
期化磁界Hiは常に印加されているものとしてある。初
期化磁界発生装置14の発生する磁界Hiは次の(1)式を
満足していて、その向きは第2磁性層2の磁化の向きと
同じなので、このとき第1磁性層1も第2磁性層2も磁
化の向きは変化しない。
気記録媒体11を回転させると、まず、第1磁性層1お
よび第2磁性層2は初期化磁界発生装置14の下を通過
する。このとき、初期化磁界Hiは印加されていても印
加されていなくても関係ないが、通常、初期化磁界を高
速にオン/オフすることは困難なので、図2(A)では初
期化磁界Hiは常に印加されているものとしてある。初
期化磁界発生装置14の発生する磁界Hiは次の(1)式を
満足していて、その向きは第2磁性層2の磁化の向きと
同じなので、このとき第1磁性層1も第2磁性層2も磁
化の向きは変化しない。
【0024】 H1−σw12/2Ms1h1 > Hi > H2+σw12/2Ms2h2 …(1) ただし、H1は第1磁性層1の保磁力、H2は第2磁性層
2の保磁力、Ms1は第1磁性層1の飽和磁気モーメン
ト、Ms2は第2磁性層2の飽和磁気モーメント、h 1は
第1磁性層の膜厚、h2は第2磁性層2の膜厚、σw12は
第1磁性層1と第2磁性層2の界面の界面磁壁エネルギ
ーである。
2の保磁力、Ms1は第1磁性層1の飽和磁気モーメン
ト、Ms2は第2磁性層2の飽和磁気モーメント、h 1は
第1磁性層の膜厚、h2は第2磁性層2の膜厚、σw12は
第1磁性層1と第2磁性層2の界面の界面磁壁エネルギ
ーである。
【0025】また、初期化磁界発生装置14の発生する
磁界Hiが印加されていないところでも第1磁性層1お
よび第2磁性層2の着磁状態が保持されるために、第1
磁性層1と第2磁性層2は次の(2),(3)式を満足するよ
うにする。これら(2),(3)式において、右辺はそれぞれ
第1磁性層1、第2磁性層2に作用する交換結合力を示
している。
磁界Hiが印加されていないところでも第1磁性層1お
よび第2磁性層2の着磁状態が保持されるために、第1
磁性層1と第2磁性層2は次の(2),(3)式を満足するよ
うにする。これら(2),(3)式において、右辺はそれぞれ
第1磁性層1、第2磁性層2に作用する交換結合力を示
している。
【0026】H1 >σw12/2Ms1h1 …(2) H2 >σw12/2Ms2h2 …(3) この光磁気記録媒体11がさらに回転して消去用光ビー
ムが照射されている領域aに入ると、消去用光ビームの
照射によって第1磁性層1および第2磁性層2の温度が
上昇して、次の(4),(5)式を満足するようになる。
ムが照射されている領域aに入ると、消去用光ビームの
照射によって第1磁性層1および第2磁性層2の温度が
上昇して、次の(4),(5)式を満足するようになる。
【0027】H1 < Hbe …(4) H2 < Hbe …(5) ただし、Hbeはバイアス磁界発生装置13より印加され
ている消去バイアス磁界の大きさを表わしている。
ている消去バイアス磁界の大きさを表わしている。
【0028】そして、第1磁性層1、第2磁性層2とも
にバイアス磁界発生装置13から印加される消去バイア
ス磁界Hbeの向きに磁化され、消去が行なわれる。この
とき、消去用光ビームは、その光軸と直交する面内にお
いてガウス分布状の強度分布を有しており、光軸から離
れた点、すなわち周辺部では強度が小さい。このため、
消去用光ビームの周辺部では中央部ほど温度が上昇しな
いため、消去用光ビームの周辺部には、次の(6),(7)式
を満足する領域ができる。
にバイアス磁界発生装置13から印加される消去バイア
ス磁界Hbeの向きに磁化され、消去が行なわれる。この
とき、消去用光ビームは、その光軸と直交する面内にお
いてガウス分布状の強度分布を有しており、光軸から離
れた点、すなわち周辺部では強度が小さい。このため、
消去用光ビームの周辺部では中央部ほど温度が上昇しな
いため、消去用光ビームの周辺部には、次の(6),(7)式
を満足する領域ができる。
【0029】 H1 < σw12/2Ms1h1 − Hbe …(6) H2 > σw12/2Ms2h2 + Hbe …(7) この領域では、第2磁性層2の磁化の向きは変化せず、
第1磁性層1の磁化の向きが、第2磁性層2と交換結合
により配列すべき向きに変化する。したがって、消去用
光ビームの周辺部の式(6),(7)を満足している領域に情
報が記録されていると、その情報は失われてしまうこと
になる。情報の記録密度を向上させるために情報トラッ
クのピッチ(トラックピッチ)を小さくすると、消去を
実行しているトラックに隣接するトラックで上記の式
(6),(7)が成立してその隣接トラックの情報が破壊され
てしまうので、記録密度の向上の制限となっていた。し
かしながら本発明では、断熱層5と放熱層6を設け、第
1磁性層1および第2磁性層2の温度上昇が磁性層の面
内方向に広がりにくいようにしたため、断熱層と放熱層
を設けない場合や放熱層だけを設けた場合よりも上記の
式(6),(7)が成立する領域が狭くなり、その分トラック
ピッチを小さくでき、記録密度を向上させることができ
る。断熱層5、放熱層6の膜厚の最適値は、用いる材料
によって異なるが、断熱層5、放熱層6ともに20nm
以上設けることが好ましく、断熱層5、放熱層6ともに
30〜200nmとすることが特に好ましい。
第1磁性層1の磁化の向きが、第2磁性層2と交換結合
により配列すべき向きに変化する。したがって、消去用
光ビームの周辺部の式(6),(7)を満足している領域に情
報が記録されていると、その情報は失われてしまうこと
になる。情報の記録密度を向上させるために情報トラッ
クのピッチ(トラックピッチ)を小さくすると、消去を
実行しているトラックに隣接するトラックで上記の式
(6),(7)が成立してその隣接トラックの情報が破壊され
てしまうので、記録密度の向上の制限となっていた。し
かしながら本発明では、断熱層5と放熱層6を設け、第
1磁性層1および第2磁性層2の温度上昇が磁性層の面
内方向に広がりにくいようにしたため、断熱層と放熱層
を設けない場合や放熱層だけを設けた場合よりも上記の
式(6),(7)が成立する領域が狭くなり、その分トラック
ピッチを小さくでき、記録密度を向上させることができ
る。断熱層5、放熱層6の膜厚の最適値は、用いる材料
によって異なるが、断熱層5、放熱層6ともに20nm
以上設けることが好ましく、断熱層5、放熱層6ともに
30〜200nmとすることが特に好ましい。
【0030】その後、消去用光ビームが通過していく
と、前記のステップで消去が行われた領域でも第1磁性
層1、第2磁性層2の温度が下がり、前記(6),(7)式を
満足するようになる。このとき、もし第1磁性層1と第
2磁性層2が交換結合により配列すべき磁化の向きが互
いに反平行の場合は、第1磁性層1の磁化の向きが反転
し、第1磁性層1と第2磁性層2の磁化の向きは互いに
交換結合により配列すべき向きになる。したがって、光
磁気記録媒体11の消去が行なわれたことになる。な
お、図2では、第1磁性層1と第2磁性層2が交換結合
により配列したときの磁化の向きが互いに平行な場合が
図示されているので、この図には、消去用光ビームが照
射された直後の第1磁性層1の磁化の反転は示されてい
ない。
と、前記のステップで消去が行われた領域でも第1磁性
層1、第2磁性層2の温度が下がり、前記(6),(7)式を
満足するようになる。このとき、もし第1磁性層1と第
2磁性層2が交換結合により配列すべき磁化の向きが互
いに反平行の場合は、第1磁性層1の磁化の向きが反転
し、第1磁性層1と第2磁性層2の磁化の向きは互いに
交換結合により配列すべき向きになる。したがって、光
磁気記録媒体11の消去が行なわれたことになる。な
お、図2では、第1磁性層1と第2磁性層2が交換結合
により配列したときの磁化の向きが互いに平行な場合が
図示されているので、この図には、消去用光ビームが照
射された直後の第1磁性層1の磁化の反転は示されてい
ない。
【0031】次に、図2(B)で記録プロセスを説明す
る。光磁気記録媒体11はさらに1回転し、第1磁性層
1および第2磁性層2が再び初期化磁界発生装置14の
下を通過する。このとき、第1磁性層1の磁化方向を変
化させることなく第2磁性層2の磁化の向きだけが初期
化磁界Hiと同じ方向に(すなわち、交換結合により配
列すべき向きとは逆の向きに)着磁される。このよう
に、第1磁性層1の磁化の向きを変化させることなく第
2磁性層2だけを初期化磁界Hiの向きに着磁させるた
めに、初期化磁界発生装置14の発生する磁界Hiは前
記(1)式を満足している。
る。光磁気記録媒体11はさらに1回転し、第1磁性層
1および第2磁性層2が再び初期化磁界発生装置14の
下を通過する。このとき、第1磁性層1の磁化方向を変
化させることなく第2磁性層2の磁化の向きだけが初期
化磁界Hiと同じ方向に(すなわち、交換結合により配
列すべき向きとは逆の向きに)着磁される。このよう
に、第1磁性層1の磁化の向きを変化させることなく第
2磁性層2だけを初期化磁界Hiの向きに着磁させるた
めに、初期化磁界発生装置14の発生する磁界Hiは前
記(1)式を満足している。
【0032】この光磁気記録媒体11は、さらに回転し
て、情報により変調された記録用光ビームが照射されて
いる領域bに入る。記録用光ビームの強度は、その中心
において第1磁性層1、第2磁性層2が次の(8),(9)式
を満足するように設定しておく。
て、情報により変調された記録用光ビームが照射されて
いる領域bに入る。記録用光ビームの強度は、その中心
において第1磁性層1、第2磁性層2が次の(8),(9)式
を満足するように設定しておく。
【0033】 H1 < σw12/2Ms1h1 − Hbw …(6) H2 > σw12/2Ms2h2 + Hbw …(7) ただし、Hbwはバイアス磁界発生装置13より印加され
ている記録バイアス磁界である。すると、記録用光ビー
ムが照射された部分では、第2磁性層2の磁化が第1磁
性層1に転写され、第1磁性層の磁化の向きが交換結合
により配列すべき向きに反転し、これによって情報の記
録が行なわれたことになる。
ている記録バイアス磁界である。すると、記録用光ビー
ムが照射された部分では、第2磁性層2の磁化が第1磁
性層1に転写され、第1磁性層の磁化の向きが交換結合
により配列すべき向きに反転し、これによって情報の記
録が行なわれたことになる。
【0034】ここで、本発明の効果を定量的に検証する
ために、以下に示すように、本実施例に基づく光磁気記
録媒体(実験例1)と比較例の媒体(比較実験例1)と
を作成し、信号の消去、記録を行なったときの隣接トラ
ックの信号の変化を比較した。
ために、以下に示すように、本実施例に基づく光磁気記
録媒体(実験例1)と比較例の媒体(比較実験例1)と
を作成し、信号の消去、記録を行なったときの隣接トラ
ックの信号の変化を比較した。
【0035】(実験例1) (1) 多元のターゲットを備えたスパッタ装置内に、半径
方向に1.0μmから1.6μmまで0.1μm刻みで段
階的にトラックピッチが変えられてプリグルーブが刻ま
れたディスク状基板をセットし、回転させた。
方向に1.0μmから1.6μmまで0.1μm刻みで段
階的にトラックピッチが変えられてプリグルーブが刻ま
れたディスク状基板をセットし、回転させた。
【0036】(2) アルゴン中でSi3N4のターゲットを
用い、スパッタ速度約10nm/min、スパッタ圧
0.3Paで、Si3N4を保護膜として70nmの厚さ
で基板上に設けた。
用い、スパッタ速度約10nm/min、スパッタ圧
0.3Paで、Si3N4を保護膜として70nmの厚さ
で基板上に設けた。
【0037】(3) 次に、アルゴン中でTb,Fe,Coの
3個のターゲットを用い、スパッタ速度約15nm/m
in、スパッタ圧0.3Paで、膜厚40nmのTb0.2
(Fe0.92Co0.08)0.8の第1磁性層を形成した。
3個のターゲットを用い、スパッタ速度約15nm/m
in、スパッタ圧0.3Paで、膜厚40nmのTb0.2
(Fe0.92Co0.08)0.8の第1磁性層を形成した。
【0038】(4) 次に、アルゴン中でGd0.5Tb0.5、
Fe、Coの3個のターゲットを用い、スパッタ速度約
15nm/min、スパッタ圧0.3Paで、膜厚40
nmの(Gd0.5Tb0.5)0.25(Fe0.7Co0.3)0.75
の第2磁性層を形成した。
Fe、Coの3個のターゲットを用い、スパッタ速度約
15nm/min、スパッタ圧0.3Paで、膜厚40
nmの(Gd0.5Tb0.5)0.25(Fe0.7Co0.3)0.75
の第2磁性層を形成した。
【0039】(5) 次に、アルゴン中でSi3N4のターゲ
ットを用い、スパッタ速度約10nm/min、スパッ
タ圧0.3Paで、Si3N4を断熱層として100nm
の厚さに設けた。
ットを用い、スパッタ速度約10nm/min、スパッ
タ圧0.3Paで、Si3N4を断熱層として100nm
の厚さに設けた。
【0040】(6) 次に、アルゴン中でAlのターゲット
を用い、スパッタ速度約10nm/min、スパッタ圧
0.3Paで、Alを放熱層として100nmの厚さに
設けた。
を用い、スパッタ速度約10nm/min、スパッタ圧
0.3Paで、Alを放熱層として100nmの厚さに
設けた。
【0041】(7) 最後に、上記の膜形成を終えた基板に
スピンコート法によって紫外線硬化樹脂をコーティング
し、光磁気記録媒体を完成させた。
スピンコート法によって紫外線硬化樹脂をコーティング
し、光磁気記録媒体を完成させた。
【0042】こうして得られた光磁気記録媒体に、図1
に示した構成の光磁気記録装置を用いて、線速度7.5
m/sで1.0〜1.6μmの各トラックピッチの領域に
1MHzの信号を記録した後、本実施例の光磁気記録方
法で各トラックピッチの領域ごとに1トラックだけ5M
Hzの信号を記録した。消去バイアス磁界Hbeは240
00A/m、記録バイアス磁界Hbwは24000A/
m、初期化磁界Hiは240000A/mとした。ま
た、消去用光ビームおよび記録用光ビームの強度は、5
MHzの信号のCNR(キャリアノイズ比)が最大とな
るように、各トラックピッチの領域ごとに設定した。消
去および記録用光ビームの波長は780nm、対物レン
ズのN.A.(開口数)は0.55であった。
に示した構成の光磁気記録装置を用いて、線速度7.5
m/sで1.0〜1.6μmの各トラックピッチの領域に
1MHzの信号を記録した後、本実施例の光磁気記録方
法で各トラックピッチの領域ごとに1トラックだけ5M
Hzの信号を記録した。消去バイアス磁界Hbeは240
00A/m、記録バイアス磁界Hbwは24000A/
m、初期化磁界Hiは240000A/mとした。ま
た、消去用光ビームおよび記録用光ビームの強度は、5
MHzの信号のCNR(キャリアノイズ比)が最大とな
るように、各トラックピッチの領域ごとに設定した。消
去および記録用光ビームの波長は780nm、対物レン
ズのN.A.(開口数)は0.55であった。
【0043】そして、5MHzの信号で記録されたトラ
ックに隣接するトラックに記録されている1MHzの信
号のCNRの変化を調べた結果、大きい方のトラックピ
ッチから1.1μmのトラックピッチまで、隣接トラッ
クの情報を破壊することなく記録が行なえることがわか
った。
ックに隣接するトラックに記録されている1MHzの信
号のCNRの変化を調べた結果、大きい方のトラックピ
ッチから1.1μmのトラックピッチまで、隣接トラッ
クの情報を破壊することなく記録が行なえることがわか
った。
【0044】(比較実験例1)断熱層と放熱層を設けな
い以外は実験例1と全く同様の構成の光磁気記録媒体を
比較実験例1として作成した。得られた光磁気記録媒体
に、実験例1と同様に図1に示した構成の光磁気記録装
置を用いて、線速度7.5m/sで1.0〜1.6μmの
各トラックピッチの領域に1MHzの信号を記録した
後、実験例1と同様にして、各トラックピッチの領域ご
とに1トラックだけ5MHzの信号を記録した。各磁界
Hbw,Hbe,Hiの強度は実験例1と同じにした。消去用
および記録用の光ビームの強度は、5MHzの信号のC
NRが最大となるように各トラックピッチの領域ごとに
設定した。各光ビームの波長は780nm、対物レンズ
のN.A.は0.55である。
い以外は実験例1と全く同様の構成の光磁気記録媒体を
比較実験例1として作成した。得られた光磁気記録媒体
に、実験例1と同様に図1に示した構成の光磁気記録装
置を用いて、線速度7.5m/sで1.0〜1.6μmの
各トラックピッチの領域に1MHzの信号を記録した
後、実験例1と同様にして、各トラックピッチの領域ご
とに1トラックだけ5MHzの信号を記録した。各磁界
Hbw,Hbe,Hiの強度は実験例1と同じにした。消去用
および記録用の光ビームの強度は、5MHzの信号のC
NRが最大となるように各トラックピッチの領域ごとに
設定した。各光ビームの波長は780nm、対物レンズ
のN.A.は0.55である。
【0045】5MHzで記録されたトラックに隣接する
トラックに記録されている1MHzの信号のCNRの変
化を調べた結果、大きい方のトラックピッチから1.2
μmのトラックピッチまでしか、隣接トラックの情報を
破壊することなく記録が行なえないことが確認された。
トラックに記録されている1MHzの信号のCNRの変
化を調べた結果、大きい方のトラックピッチから1.2
μmのトラックピッチまでしか、隣接トラックの情報を
破壊することなく記録が行なえないことが確認された。
【0046】《第2実施例》次に、本発明の光磁気記録
方法の第2実施例を図3に基づいて説明する。第1実施
例と異なるのは、使用する光磁気記録媒体の構成と第2
磁性層2を初期化する手段である。すなわちこの第2実
施例では、初期化磁界発生装置を光磁気記録媒体の外部
に設ける代りに、第2磁性層2の初期化を行なうための
磁性層として初期化用磁性層4を設け、初期化用磁性層
と第2磁性層2との間の交換結合力によって第2磁性層
2を初期化するようになっている。さらに、初期化用磁
性層4と第2磁性層2との間に、補助磁性層15が設け
られている。したがって、この光磁気記録媒体21で
は、第1磁性層1、第2磁性層2、補助磁性層15、初
期化用磁性層4、断熱層5、放熱層6の順で積層されて
いることになる。
方法の第2実施例を図3に基づいて説明する。第1実施
例と異なるのは、使用する光磁気記録媒体の構成と第2
磁性層2を初期化する手段である。すなわちこの第2実
施例では、初期化磁界発生装置を光磁気記録媒体の外部
に設ける代りに、第2磁性層2の初期化を行なうための
磁性層として初期化用磁性層4を設け、初期化用磁性層
と第2磁性層2との間の交換結合力によって第2磁性層
2を初期化するようになっている。さらに、初期化用磁
性層4と第2磁性層2との間に、補助磁性層15が設け
られている。したがって、この光磁気記録媒体21で
は、第1磁性層1、第2磁性層2、補助磁性層15、初
期化用磁性層4、断熱層5、放熱層6の順で積層されて
いることになる。
【0047】補助磁性層15は、少なくとも室温におい
ては初期化用磁性層4と第2磁性層2との間に十分大き
な交換結合力を与え、消去用光ビームの照射時には、第
2磁性層2の磁化の消去バイアス磁界Hbwの向きへの整
列及び第1磁性層1の磁化の第2磁性層2との交換結合
により配列すべき向きへの整列が終了するまでの間、初
期化用磁性層4と第2磁性層2との間の交換結合力を切
断して、第2磁性層2の磁化の向きが初期化用磁性層4
との交換結合力に制限されずにバイアス磁界発生装置1
3により印加される消去バイアス磁界Hbeの方向に向け
られるようにする働きを有する。すなわち補助磁性層1
5は、初期化用磁性層4と第2磁性層2との間の交換結
合力をスイッチングする働きをする層である。
ては初期化用磁性層4と第2磁性層2との間に十分大き
な交換結合力を与え、消去用光ビームの照射時には、第
2磁性層2の磁化の消去バイアス磁界Hbwの向きへの整
列及び第1磁性層1の磁化の第2磁性層2との交換結合
により配列すべき向きへの整列が終了するまでの間、初
期化用磁性層4と第2磁性層2との間の交換結合力を切
断して、第2磁性層2の磁化の向きが初期化用磁性層4
との交換結合力に制限されずにバイアス磁界発生装置1
3により印加される消去バイアス磁界Hbeの方向に向け
られるようにする働きを有する。すなわち補助磁性層1
5は、初期化用磁性層4と第2磁性層2との間の交換結
合力をスイッチングする働きをする層である。
【0048】この光磁気記録媒体21の第1磁性層1、
第2磁性層2、断熱層5、放熱層6、透光性基板10
は、それぞれ第1実施例と同じである。初期化用磁性層
4は、第2磁性層2よりも高いキュリー温度を有し、消
去用光ビームの照射を受けても磁化を失なわないように
なっている。また、補助磁性層15は第1磁性層1より
も低く、かつ室温よりも高いキュリー温度を有する。
第2磁性層2、断熱層5、放熱層6、透光性基板10
は、それぞれ第1実施例と同じである。初期化用磁性層
4は、第2磁性層2よりも高いキュリー温度を有し、消
去用光ビームの照射を受けても磁化を失なわないように
なっている。また、補助磁性層15は第1磁性層1より
も低く、かつ室温よりも高いキュリー温度を有する。
【0049】本実施例では、第2磁性層2を初期化用磁
性層4との交換結合力によって初期化するので、第1実
施例で設けられていた初期化磁界発生装置は不要にな
る。なお、断熱層5および放熱層6の効果を有効に引出
すためには、第1磁性層1、第2磁性層2、初期化用磁
性層4、補助磁性層15の膜厚の総和は100nm以下
であることが特に好ましい。さらに第1磁性層1と第2
磁性層2の間に、交換結合の大きさを制御するための適
当な磁性層や非磁性層を挟んでもよい。
性層4との交換結合力によって初期化するので、第1実
施例で設けられていた初期化磁界発生装置は不要にな
る。なお、断熱層5および放熱層6の効果を有効に引出
すためには、第1磁性層1、第2磁性層2、初期化用磁
性層4、補助磁性層15の膜厚の総和は100nm以下
であることが特に好ましい。さらに第1磁性層1と第2
磁性層2の間に、交換結合の大きさを制御するための適
当な磁性層や非磁性層を挟んでもよい。
【0050】ここで本発明の効果を検証するために、以
下に示すように、本実施例による光磁気記録媒体(実験
例2)と比較例の媒体(比較実験例2)を作成し、信号
の消去、記録を行なったときの隣接トラックの信号の変
化を比較した。
下に示すように、本実施例による光磁気記録媒体(実験
例2)と比較例の媒体(比較実験例2)を作成し、信号
の消去、記録を行なったときの隣接トラックの信号の変
化を比較した。
【0051】(実験例2)実験例1と同様にして、半径
方向に1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、
1.6μmと段階的にトラックピッチを変えてプリグル
ーブが刻まれたディスク状基板を用意し、この基板上
に、Si3N4を保護膜として70nmの厚さに設けた。
次に膜厚20nmのTb0.2(Fe0.92Co0.08)0.8の
第1磁性層、膜厚20nmの(Gd0.5Tb0.5)
0.25(Fe0.7Co0.3)0.75の第2磁性層、膜厚10n
mのTb0.25(Fe0.95Co0.05)0.75の補助磁性層、
膜厚20nmのTb0.25(Fe0.2Co0.8)0.75の初期
化用磁性層を順次積層した。次にSi3N4を断熱層とし
て70nmの厚さに設け、Alを放熱層として50nm
の厚さに設けた。最後に、上記の膜形成を終えた基板
に、スピンコート法によって紫外線硬化樹脂をコーティ
ングし、光磁気記録媒体を作成した。
方向に1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、
1.6μmと段階的にトラックピッチを変えてプリグル
ーブが刻まれたディスク状基板を用意し、この基板上
に、Si3N4を保護膜として70nmの厚さに設けた。
次に膜厚20nmのTb0.2(Fe0.92Co0.08)0.8の
第1磁性層、膜厚20nmの(Gd0.5Tb0.5)
0.25(Fe0.7Co0.3)0.75の第2磁性層、膜厚10n
mのTb0.25(Fe0.95Co0.05)0.75の補助磁性層、
膜厚20nmのTb0.25(Fe0.2Co0.8)0.75の初期
化用磁性層を順次積層した。次にSi3N4を断熱層とし
て70nmの厚さに設け、Alを放熱層として50nm
の厚さに設けた。最後に、上記の膜形成を終えた基板
に、スピンコート法によって紫外線硬化樹脂をコーティ
ングし、光磁気記録媒体を作成した。
【0052】こうして得られた光磁気記録媒体に、図3
に示した構成の光磁気記録装置を用いて、実験例1と同
様にして、線速度7.5m/sで1.0〜1.6μmの各
トラックピッチの領域ごとに1MHzの信号を記録した
後、各トラックピッチの領域ごとに1トラックだけ5M
Hzの信号を記録した。消去バイアス磁界Hbeは240
00A/m、記録バイアス磁界Hbwは24000A/m
とした。消去用および記録用の光ビームの波長は780
nmとし、それらの強度は5MHzでの信号のCNRが
最大となるように、各トラックピッチの領域ごとに設定
した。対物レンズのN.A.は0.55であった。5MH
zでの記録が行なわれたトラックに隣接するトラックに
記録されている1MHzの信号のCNRの変化を調べた
結果、大きい方のトラックピッチから1.1μmのトラ
ックピッチまで、隣接トラックの情報を破壊することな
く記録が行なえることがわかった。
に示した構成の光磁気記録装置を用いて、実験例1と同
様にして、線速度7.5m/sで1.0〜1.6μmの各
トラックピッチの領域ごとに1MHzの信号を記録した
後、各トラックピッチの領域ごとに1トラックだけ5M
Hzの信号を記録した。消去バイアス磁界Hbeは240
00A/m、記録バイアス磁界Hbwは24000A/m
とした。消去用および記録用の光ビームの波長は780
nmとし、それらの強度は5MHzでの信号のCNRが
最大となるように、各トラックピッチの領域ごとに設定
した。対物レンズのN.A.は0.55であった。5MH
zでの記録が行なわれたトラックに隣接するトラックに
記録されている1MHzの信号のCNRの変化を調べた
結果、大きい方のトラックピッチから1.1μmのトラ
ックピッチまで、隣接トラックの情報を破壊することな
く記録が行なえることがわかった。
【0053】(比較実験例2)断熱層と放熱層を設けな
い以外は実験例2と全く同様の構成の光磁気記録媒体を
比較実験例2として作成した。得られた光磁気記録媒体
に、実験例2と同様に図3に示した構成の光磁気記録装
置を用いて、線速度7.5m/sで1.0〜1.6μmの
各トラックピッチの領域ごとに1MHzの信号を記録し
た後、実験例2と同様に、各トラックピッチの領域ごと
に1トラックだけ5MHzの信号を記録した。各バイア
ス磁界Hbe,Hbwの大きさは実験例2と同じにした。消
去用および記録用の光ビームの波長は780nmとし、
それらの強度は5MHzでの信号のCNRが最大となる
ように、各トラックピッチの領域ごとに設定した。対物
レンズのN.A.は0.55であった。5MHzでの記録
が行なわれたトラックに隣接するトラックに記録されて
いる1MHzの信号のCNRの変化を調べた結果、大き
い方のトラックピッチから1.2μmのトラックピッチ
までしか、隣接トラックの情報を破壊することなく記録
が行なえないことが確認された。
い以外は実験例2と全く同様の構成の光磁気記録媒体を
比較実験例2として作成した。得られた光磁気記録媒体
に、実験例2と同様に図3に示した構成の光磁気記録装
置を用いて、線速度7.5m/sで1.0〜1.6μmの
各トラックピッチの領域ごとに1MHzの信号を記録し
た後、実験例2と同様に、各トラックピッチの領域ごと
に1トラックだけ5MHzの信号を記録した。各バイア
ス磁界Hbe,Hbwの大きさは実験例2と同じにした。消
去用および記録用の光ビームの波長は780nmとし、
それらの強度は5MHzでの信号のCNRが最大となる
ように、各トラックピッチの領域ごとに設定した。対物
レンズのN.A.は0.55であった。5MHzでの記録
が行なわれたトラックに隣接するトラックに記録されて
いる1MHzの信号のCNRの変化を調べた結果、大き
い方のトラックピッチから1.2μmのトラックピッチ
までしか、隣接トラックの情報を破壊することなく記録
が行なえないことが確認された。
【0054】《第3実施例》次に、本発明の光磁気記録
方法の第3実施例を図4に基づいて説明する。第2実施
例と異なるのは、使用する媒体の構成である。すなわち
この第3実施例の光磁気記録媒体31は、透光性基板1
0と第1磁性層1との間にカー効果の大きな第3磁性層
3を設け再生特性を向上させている点で、第2実施例の
媒体と相違する。
方法の第3実施例を図4に基づいて説明する。第2実施
例と異なるのは、使用する媒体の構成である。すなわち
この第3実施例の光磁気記録媒体31は、透光性基板1
0と第1磁性層1との間にカー効果の大きな第3磁性層
3を設け再生特性を向上させている点で、第2実施例の
媒体と相違する。
【0055】第3磁性層3は、第1磁性層1のキュリー
温度T1より高いキュリー温度T3と、保磁力H3とを有
し、室温において、H3<σw31/2Ms3h3(ただし、
σw31は第3磁性層と第1磁性層の間の界面磁壁エネル
ギー、Ms3は第3磁性層の飽和磁気モーメント、h3は
第3磁性層の膜厚である)を満足するように構成されて
いる。また、第3磁性層3のキュリー温度T3は第2磁
性層2のキュリー温度T2よりも相対的に高くなってい
る。この光磁気記録媒体31の他の部分の構成、すなわ
ち第1磁性層1、第2磁性層2、初期化用磁性層4、補
助磁性層15、断熱層5、放熱層6および透光性基板1
0は、それぞれ第2実施例におけるものと同じである。
本実施例では第2実施例と同じく、第2磁性層2を初期
化用磁性層4との交換結合力によって初期化するので、
第1実施例で設けられていた初期化磁界発生装置は不要
になる。
温度T1より高いキュリー温度T3と、保磁力H3とを有
し、室温において、H3<σw31/2Ms3h3(ただし、
σw31は第3磁性層と第1磁性層の間の界面磁壁エネル
ギー、Ms3は第3磁性層の飽和磁気モーメント、h3は
第3磁性層の膜厚である)を満足するように構成されて
いる。また、第3磁性層3のキュリー温度T3は第2磁
性層2のキュリー温度T2よりも相対的に高くなってい
る。この光磁気記録媒体31の他の部分の構成、すなわ
ち第1磁性層1、第2磁性層2、初期化用磁性層4、補
助磁性層15、断熱層5、放熱層6および透光性基板1
0は、それぞれ第2実施例におけるものと同じである。
本実施例では第2実施例と同じく、第2磁性層2を初期
化用磁性層4との交換結合力によって初期化するので、
第1実施例で設けられていた初期化磁界発生装置は不要
になる。
【0056】第3磁性層3の材料としては、垂直磁気異
方性を示しかつ比較的大きな磁気光学効果を呈するもの
が利用でき、Gd-Fe,Gd-Co,Gd-Fe-Co,G
d-Dy-Fe-Co,Dy-Fe−Co,Gd-Tb-Fe-
Co,Gd-Nd-Fe-Co,Nd-Dy-Fe-Co,Pr-
Dy-Fe-Co,Nd-Tb-Fe-Co,Tb-Fe-Co
等の希土類元素と鉄族元素との非晶質合金が好ましい。
なお第3磁性層3の垂直磁気異方性は比較的小さくなる
ようにすることが好ましい。また、断熱層5および放熱
層6の効果を有効に引出すためには、第1磁性層1、第
2磁性層2、第3磁性層3、初期化用磁性層4および補
助磁性層15の膜厚の総和は100nm以下であること
が特に好ましい。さらに、第1磁性層1と第2磁性層2
の間に、交換結合の大きさを制御するための適当な磁性
層や非磁性層を挟んでもよい。
方性を示しかつ比較的大きな磁気光学効果を呈するもの
が利用でき、Gd-Fe,Gd-Co,Gd-Fe-Co,G
d-Dy-Fe-Co,Dy-Fe−Co,Gd-Tb-Fe-
Co,Gd-Nd-Fe-Co,Nd-Dy-Fe-Co,Pr-
Dy-Fe-Co,Nd-Tb-Fe-Co,Tb-Fe-Co
等の希土類元素と鉄族元素との非晶質合金が好ましい。
なお第3磁性層3の垂直磁気異方性は比較的小さくなる
ようにすることが好ましい。また、断熱層5および放熱
層6の効果を有効に引出すためには、第1磁性層1、第
2磁性層2、第3磁性層3、初期化用磁性層4および補
助磁性層15の膜厚の総和は100nm以下であること
が特に好ましい。さらに、第1磁性層1と第2磁性層2
の間に、交換結合の大きさを制御するための適当な磁性
層や非磁性層を挟んでもよい。
【0057】ここで本発明の効果を検証するために、以
下に示すように、本実施例による光磁気記録媒体(実験
例3)と比較例の媒体(比較実験例3−1,3−2)を
作成し、信号の消去、記録を行なったときの隣接トラッ
クの信号の変化を比較した。
下に示すように、本実施例による光磁気記録媒体(実験
例3)と比較例の媒体(比較実験例3−1,3−2)を
作成し、信号の消去、記録を行なったときの隣接トラッ
クの信号の変化を比較した。
【0058】(実験例3)実験例1と同様にして、半径
方向に1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、
1.6μmと段階的にトラックピッチを変えてプリグル
ーブが刻まれたディスク状基板を用意し、この基板上に
Si3N4を保護膜として70nmの厚さに設けた。次に
膜厚20nmのGd0.25(Fe0.7Co0.3)0.75の第3
磁性層、膜厚20nmのTb0.2(Fe0.92Co0.08)
0.8の第1磁性層、膜厚20nmの(Gd0.5Tb0.5)
0.25(Fe0.7Co0.3)0.75の第2磁性層、膜厚10n
mのTb 0.25(Fe0.95Co0.05)0.75の補助磁性層、
膜厚20nmのTb0.25(Fe0. 2Co0.8)0.75の初期
化用磁性層を順次積層した。次にSi3N4を断熱層とし
て50nmの厚さに設け、Alを放熱層として100n
mの厚さに設けた。最後に、上記の膜形成を終えた基板
に、スピンコート法によって紫外線硬化樹脂をコーティ
ングし、光磁気記録媒体を作成した。
方向に1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、
1.6μmと段階的にトラックピッチを変えてプリグル
ーブが刻まれたディスク状基板を用意し、この基板上に
Si3N4を保護膜として70nmの厚さに設けた。次に
膜厚20nmのGd0.25(Fe0.7Co0.3)0.75の第3
磁性層、膜厚20nmのTb0.2(Fe0.92Co0.08)
0.8の第1磁性層、膜厚20nmの(Gd0.5Tb0.5)
0.25(Fe0.7Co0.3)0.75の第2磁性層、膜厚10n
mのTb 0.25(Fe0.95Co0.05)0.75の補助磁性層、
膜厚20nmのTb0.25(Fe0. 2Co0.8)0.75の初期
化用磁性層を順次積層した。次にSi3N4を断熱層とし
て50nmの厚さに設け、Alを放熱層として100n
mの厚さに設けた。最後に、上記の膜形成を終えた基板
に、スピンコート法によって紫外線硬化樹脂をコーティ
ングし、光磁気記録媒体を作成した。
【0059】こうして得られた光磁気記録媒体に、図4
に示した構成の光磁気記録装置を用いて、実験例1と同
様に、線速度7.5m/sで1.0〜1.6μmの各トラ
ックピッチの領域ごとに1MHzの信号を記録した後、
各トラックピッチの領域ごとに1トラックだけ5MHz
の信号を記録した。消去バイアス磁界Hbeは24000
A/m、記録バイアス磁界Hbwは24000A/mとし
た。消去用および記録用の光ビームの波長は780nm
とし、それらの強度は5MHzでの信号のCNRが最大
となるように、各トラックピッチの領域ごとに設定し
た。対物レンズのN.A.は0.55であった。5MHz
での記録が行なわれたトラックに隣接するトラックに記
録されている1MHzの信号のCNRの変化を調べた結
果、大きい方のトラックピッチから1.1μmのトラッ
クピッチまで、隣接トラックの情報を破壊することなく
記録が行なえることがわかった。
に示した構成の光磁気記録装置を用いて、実験例1と同
様に、線速度7.5m/sで1.0〜1.6μmの各トラ
ックピッチの領域ごとに1MHzの信号を記録した後、
各トラックピッチの領域ごとに1トラックだけ5MHz
の信号を記録した。消去バイアス磁界Hbeは24000
A/m、記録バイアス磁界Hbwは24000A/mとし
た。消去用および記録用の光ビームの波長は780nm
とし、それらの強度は5MHzでの信号のCNRが最大
となるように、各トラックピッチの領域ごとに設定し
た。対物レンズのN.A.は0.55であった。5MHz
での記録が行なわれたトラックに隣接するトラックに記
録されている1MHzの信号のCNRの変化を調べた結
果、大きい方のトラックピッチから1.1μmのトラッ
クピッチまで、隣接トラックの情報を破壊することなく
記録が行なえることがわかった。
【0060】(比較実験例3−1)断熱層を設けない以
外は実験例3と全く同様の構成の光磁気記録媒体を比較
実験例3−1として作成した。得られた光磁気記録媒体
に、実験例3と同様に図4に示した構成の光磁気記録装
置を用いて、線速度7.5m/sで1.0〜1.6μmの
各トラックピッチの領域ごとに1MHzの信号を記録し
た後、実験例3と同様にして各トラックピッチの領域ご
とに1トラックだけ5MHzの信号を記録した。各バイ
アス磁界Hbe,Hbwの大きさは実験例3と同じにした。
消去用および記録用の光ビームの波長は780nmと
し、それらの強度は5MHzでの信号のCNRが最大と
なるように、各トラックピッチの領域ごとに設定した。
対物レンズのN.A.は0.55であった。5MHzでの
記録が行なわれたトラックに隣接するトラックに記録さ
れている1MHzの信号のCNRの変化を調べた結果、
大きい方のトラックピッチから1.3μmのトラックピ
ッチまでしか、隣接トラックの情報を破壊することなく
記録が行なえないことが確認された。
外は実験例3と全く同様の構成の光磁気記録媒体を比較
実験例3−1として作成した。得られた光磁気記録媒体
に、実験例3と同様に図4に示した構成の光磁気記録装
置を用いて、線速度7.5m/sで1.0〜1.6μmの
各トラックピッチの領域ごとに1MHzの信号を記録し
た後、実験例3と同様にして各トラックピッチの領域ご
とに1トラックだけ5MHzの信号を記録した。各バイ
アス磁界Hbe,Hbwの大きさは実験例3と同じにした。
消去用および記録用の光ビームの波長は780nmと
し、それらの強度は5MHzでの信号のCNRが最大と
なるように、各トラックピッチの領域ごとに設定した。
対物レンズのN.A.は0.55であった。5MHzでの
記録が行なわれたトラックに隣接するトラックに記録さ
れている1MHzの信号のCNRの変化を調べた結果、
大きい方のトラックピッチから1.3μmのトラックピ
ッチまでしか、隣接トラックの情報を破壊することなく
記録が行なえないことが確認された。
【0061】(比較実験例3−2)初期化用磁性層の膜
厚を50nmとした以外は実験例3と全く同様の構成の
光磁気記録媒体を比較実験例3−2として作成した。得
られた光磁気記録媒体に、実験例3と同様に図4に示し
た構成の光磁気記録装置を用いて、線速度7.5m/s
で1.0〜1.6μmの各トラックピッチの領域ごとに1
MHzの信号を記録した後、実験例3と同様に各トラッ
クピッチの領域ごとに1トラックだけ5MHzの信号を
記録した。各バイアス磁界Hbe,Hbwの大きさは実験例
3と同じにした。消去用および記録用の光ビームの波長
は780nmとし、それらの強度は5MHzでの信号の
CNRが最大となるように、各トラックピッチの領域ご
とに設定した。対物レンズのN.A.は0.55であっ
た。5MHzでの記録が行なわれたトラックに隣接する
トラックに記録されている1MHzの信号のCNRの変
化を調べた結果、大きい方のトラックピッチから1.2
μmのトラックピッチまでしか隣接トラックの情報を破
壊することなく記録が行なえないことが確認された。
厚を50nmとした以外は実験例3と全く同様の構成の
光磁気記録媒体を比較実験例3−2として作成した。得
られた光磁気記録媒体に、実験例3と同様に図4に示し
た構成の光磁気記録装置を用いて、線速度7.5m/s
で1.0〜1.6μmの各トラックピッチの領域ごとに1
MHzの信号を記録した後、実験例3と同様に各トラッ
クピッチの領域ごとに1トラックだけ5MHzの信号を
記録した。各バイアス磁界Hbe,Hbwの大きさは実験例
3と同じにした。消去用および記録用の光ビームの波長
は780nmとし、それらの強度は5MHzでの信号の
CNRが最大となるように、各トラックピッチの領域ご
とに設定した。対物レンズのN.A.は0.55であっ
た。5MHzでの記録が行なわれたトラックに隣接する
トラックに記録されている1MHzの信号のCNRの変
化を調べた結果、大きい方のトラックピッチから1.2
μmのトラックピッチまでしか隣接トラックの情報を破
壊することなく記録が行なえないことが確認された。
【0062】《第4実施例》次に、本発明の光磁気記録
方法の第4実施例を図5に基づいて説明する。第3実施
例と異なるのは、使用する媒体の構成である。すなわち
この第4実施例の光磁気記録媒体41は、第1磁性層1
と第2磁性層2との間に、第1磁性層と第2磁性層との
間の界面磁壁エネルギーσw12を調整するための調整層
16を設けた点で、第3実施例の媒体と相違する。
方法の第4実施例を図5に基づいて説明する。第3実施
例と異なるのは、使用する媒体の構成である。すなわち
この第4実施例の光磁気記録媒体41は、第1磁性層1
と第2磁性層2との間に、第1磁性層と第2磁性層との
間の界面磁壁エネルギーσw12を調整するための調整層
16を設けた点で、第3実施例の媒体と相違する。
【0063】調整層16は前出の(2),(3)式を満足する
ようにσw12を調整する。第1磁性層1または第2磁性
層2の膜厚が薄い場合は(2),(3)式を満足するためには
σw12を小さくしなければならない。前述の実験例2,3
などでは、第1磁性層1を形成したのち第2磁性層2を
形成するまでの放置時間の調整によって、(2),(3)式を
満足するように調整していた。これに対し本実施例は、
界面磁壁エネルギーを調整するための層を別に設けて媒
体の作成を容易にしたものである。
ようにσw12を調整する。第1磁性層1または第2磁性
層2の膜厚が薄い場合は(2),(3)式を満足するためには
σw12を小さくしなければならない。前述の実験例2,3
などでは、第1磁性層1を形成したのち第2磁性層2を
形成するまでの放置時間の調整によって、(2),(3)式を
満足するように調整していた。これに対し本実施例は、
界面磁壁エネルギーを調整するための層を別に設けて媒
体の作成を容易にしたものである。
【0064】光磁気記録媒体41の第1磁性層1、第2
磁性層2、第3磁性層3、初期化用磁性層4、補助磁性
層15、断熱層5、放熱層6および透光性基板10は、
それぞれ第3実施例と同じである。この第4実施例で
は、上述の第2実施例と同じく、第2磁性層2を初期化
用磁性層4との交換結合力によって初期化するので、第
1実施例で設けられていた初期化磁界発生装置は不要に
なる。なお、断熱層5および放熱層6の効果を有効に引
出すためには、第1磁性層1、第2磁性層2、第3磁性
層3、初期化用磁性層4、補助磁性層15、調整層16
の膜厚の総和は100nm以下であることが特に好まし
い。
磁性層2、第3磁性層3、初期化用磁性層4、補助磁性
層15、断熱層5、放熱層6および透光性基板10は、
それぞれ第3実施例と同じである。この第4実施例で
は、上述の第2実施例と同じく、第2磁性層2を初期化
用磁性層4との交換結合力によって初期化するので、第
1実施例で設けられていた初期化磁界発生装置は不要に
なる。なお、断熱層5および放熱層6の効果を有効に引
出すためには、第1磁性層1、第2磁性層2、第3磁性
層3、初期化用磁性層4、補助磁性層15、調整層16
の膜厚の総和は100nm以下であることが特に好まし
い。
【0065】ここで本発明の効果を検証するために、以
下に示すように、本実施例による光磁気記録媒体(実験
例4)と比較例の媒体(比較実験例4)を作成し、信号
の消去、記録を行なったときの隣接トラックの信号の変
化を比較した。
下に示すように、本実施例による光磁気記録媒体(実験
例4)と比較例の媒体(比較実験例4)を作成し、信号
の消去、記録を行なったときの隣接トラックの信号の変
化を比較した。
【0066】(実験例4)実験例1と同様にして、半径
方向に、1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、
1.6μmと段階的にトラックピッチを変えてプリグル
ーブが刻まれたディスク状基板を用意し、この基板上に
Si3N4を保護膜として70nmの厚さに設けた。次に
膜厚20nmのGd0.25(Fe0.7Co0.3)0.75の第3
磁性層、膜厚20nmのTb0.2(Fe0.92Co0.08)
0.8の第1磁性層、膜厚10nmのGd0.4Fe0.58Cr
0.02の調整層、膜厚20nmの(Gd0.5Tb0.5)0.25
(Fe0.7Co0.3)0.75の第2磁性層、膜厚10nmの
Tb0.25(Fe0.95Co0.05)0.75の補助磁性層、膜厚
20nmのTb0.25(Fe0.2Co0.8)0.75の初期化用
磁性層を順次積層した。次にSi3N4を断熱層として5
0nmの厚さに設け、Alを放熱層として100nmの
厚さに設けた。最後に、上記の膜形成を終えた基板に、
スピンコート法によって紫外線硬化樹脂をコーティング
し、光磁気記録媒体を作成した。
方向に、1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、
1.6μmと段階的にトラックピッチを変えてプリグル
ーブが刻まれたディスク状基板を用意し、この基板上に
Si3N4を保護膜として70nmの厚さに設けた。次に
膜厚20nmのGd0.25(Fe0.7Co0.3)0.75の第3
磁性層、膜厚20nmのTb0.2(Fe0.92Co0.08)
0.8の第1磁性層、膜厚10nmのGd0.4Fe0.58Cr
0.02の調整層、膜厚20nmの(Gd0.5Tb0.5)0.25
(Fe0.7Co0.3)0.75の第2磁性層、膜厚10nmの
Tb0.25(Fe0.95Co0.05)0.75の補助磁性層、膜厚
20nmのTb0.25(Fe0.2Co0.8)0.75の初期化用
磁性層を順次積層した。次にSi3N4を断熱層として5
0nmの厚さに設け、Alを放熱層として100nmの
厚さに設けた。最後に、上記の膜形成を終えた基板に、
スピンコート法によって紫外線硬化樹脂をコーティング
し、光磁気記録媒体を作成した。
【0067】こうして得られた光磁気記録媒体に、図5
に示した構成の光磁気記録装置を用いて、実験例1と同
様に、線速度7.5m/sで1.0〜1.6μmの各トラ
ックピッチの領域に1MHzの信号を記録した後、各ト
ラックピッチの領域に1トラックだけ5MHzの信号を
記録した。消去バイアス磁界Hbeは24000A/m、
記録バイアス磁界Hbwは24000A/mとした。消去
用および記録用の光ビームの波長は780nmとし、そ
れらの強度は5MHzでの信号のCNRが最大となるよ
うに、各トラックピッチの領域ごとに設定した。対物レ
ンズのN.A.は0.55であった。5MHzでの記録が
行なわれたトラックに隣接するトラックに記録されてい
る1MHzの信号のCNRの変化を調べた結果、大きい
方のトラックピッチから1.1μmのトラックピッチま
で、隣接トラックの情報を破壊することなく記録が行な
えることがわかった。
に示した構成の光磁気記録装置を用いて、実験例1と同
様に、線速度7.5m/sで1.0〜1.6μmの各トラ
ックピッチの領域に1MHzの信号を記録した後、各ト
ラックピッチの領域に1トラックだけ5MHzの信号を
記録した。消去バイアス磁界Hbeは24000A/m、
記録バイアス磁界Hbwは24000A/mとした。消去
用および記録用の光ビームの波長は780nmとし、そ
れらの強度は5MHzでの信号のCNRが最大となるよ
うに、各トラックピッチの領域ごとに設定した。対物レ
ンズのN.A.は0.55であった。5MHzでの記録が
行なわれたトラックに隣接するトラックに記録されてい
る1MHzの信号のCNRの変化を調べた結果、大きい
方のトラックピッチから1.1μmのトラックピッチま
で、隣接トラックの情報を破壊することなく記録が行な
えることがわかった。
【0068】(比較実験例4)断熱層を設けない以外は
実験例4と全く同様の構成の光磁気記録媒体を比較実験
例4として作成した。得られた光磁気記録媒体に、実験
例4と同様に図5に示した構成の光磁気記録装置を用い
て、線速度7.5m/sで1.0〜1.6μmの各トラッ
クピッチの領域ごとに1MHzの信号を記録した後、実
験例4と同様にして各トラックピッチの領域ごとに1ト
ラックだけ5MHzの信号を記録した。各バイアス磁界
Hbe,Hbwの大きさは実験例4と同じにした。消去用お
よび記録用の光ビームの波長は780nmとし、それら
の強度は5MHzでの信号のCNRが最大となるよう
に、各トラックピッチの領域ごとに設定した。対物レン
ズのN.A.は0.55であった。5MHzでの記録が行
なわれたトラックに隣接するトラックに記録されている
1MHzの信号のCNRの変化を調べた結果、大きい方
のトラックピッチから1.3μmのトラックピッチまで
しか、隣接トラックの情報を破壊することなく記録が行
なえないことが確認された。
実験例4と全く同様の構成の光磁気記録媒体を比較実験
例4として作成した。得られた光磁気記録媒体に、実験
例4と同様に図5に示した構成の光磁気記録装置を用い
て、線速度7.5m/sで1.0〜1.6μmの各トラッ
クピッチの領域ごとに1MHzの信号を記録した後、実
験例4と同様にして各トラックピッチの領域ごとに1ト
ラックだけ5MHzの信号を記録した。各バイアス磁界
Hbe,Hbwの大きさは実験例4と同じにした。消去用お
よび記録用の光ビームの波長は780nmとし、それら
の強度は5MHzでの信号のCNRが最大となるよう
に、各トラックピッチの領域ごとに設定した。対物レン
ズのN.A.は0.55であった。5MHzでの記録が行
なわれたトラックに隣接するトラックに記録されている
1MHzの信号のCNRの変化を調べた結果、大きい方
のトラックピッチから1.3μmのトラックピッチまで
しか、隣接トラックの情報を破壊することなく記録が行
なえないことが確認された。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、消去バイ
アス磁界を印加しながら光磁気記録媒体に光ビームを照
射して情報を消去する消去ステップと、消去ステップの
実施後、交換結合により配列すべき向きとは逆の向きに
第2磁性層の磁化の向きを配列させる初期化ステップ
と、記録情報に応じて変調された光ビームを媒体に照射
し、交換結合により配列すべき向きに、光ビームの照射
部位の第1磁性層の磁化の向きを配列させる記録ステッ
プとを設定し、かつ交換結合膜上に断熱層と放熱層とが
順次積層された構造の媒体を使用することにより、光変
調重ね書きが可能な光磁気記録再生装置あるいは光磁気
記録媒体と、重ね書きができない光磁気記録装置で情報
の記録再生の互換性が取れるようになり、かつトラック
ピッチを狭くして大容量化が可能となるという効果があ
る。
アス磁界を印加しながら光磁気記録媒体に光ビームを照
射して情報を消去する消去ステップと、消去ステップの
実施後、交換結合により配列すべき向きとは逆の向きに
第2磁性層の磁化の向きを配列させる初期化ステップ
と、記録情報に応じて変調された光ビームを媒体に照射
し、交換結合により配列すべき向きに、光ビームの照射
部位の第1磁性層の磁化の向きを配列させる記録ステッ
プとを設定し、かつ交換結合膜上に断熱層と放熱層とが
順次積層された構造の媒体を使用することにより、光変
調重ね書きが可能な光磁気記録再生装置あるいは光磁気
記録媒体と、重ね書きができない光磁気記録装置で情報
の記録再生の互換性が取れるようになり、かつトラック
ピッチを狭くして大容量化が可能となるという効果があ
る。
【図1】本発明の第1実施例の光磁気記録方法を実施す
るための光磁気記録媒体および光磁気記録装置の構成を
示す図である。
るための光磁気記録媒体および光磁気記録装置の構成を
示す図である。
【図2】(A),(B)はそれぞれ第1実施例での消去および
記録の過程を示す図である。
記録の過程を示す図である。
【図3】本発明の第2実施例の光磁気記録方法を実施す
るための光磁気記録媒体および光磁気記録装置の構成を
示す図である。
るための光磁気記録媒体および光磁気記録装置の構成を
示す図である。
【図4】本発明の第3実施例の光磁気記録方法を実施す
るための光磁気記録媒体および光磁気記録装置の構成を
示す図である。
るための光磁気記録媒体および光磁気記録装置の構成を
示す図である。
【図5】本発明の第4実施例の光磁気記録方法を実施す
るための光磁気記録媒体および光磁気記録装置の構成を
示す図である。
るための光磁気記録媒体および光磁気記録装置の構成を
示す図である。
1 第1磁性層 2 第2磁性層 3 第3磁性層 4 初期化用磁性層 5 断熱層 6 放熱層 10 透光性基板 11,21,31,41 光磁気記録媒体 12 光ピックアップ 13 バイアス磁界発生装置 14 初期化磁界発生装置 15 補助磁性層 16 調整層
Claims (7)
- 【請求項1】 キュリー温度T1と保磁力H1を有する第
1磁性層と、前記キュリー温度T1より高いキュリー温
度T2と前記保磁力H1より小さな保磁力H2を有する第
2磁性層と、断熱層と、放熱層とを有し、前記第1磁性
層および前記第2磁性層からなる交換結合膜と前記放熱
層との間に前記断熱層が設けられ、室温において、 H1>σw12/2Ms1h1、 H2>σw12/2Ms2h2 (ただし、σw12は第1磁性層と第2磁性層の間の界面
磁壁エネルギー、Ms1は第1磁性層の飽和磁気モーメン
ト、Ms2は第2磁性層の飽和磁気モーメント、h 1は第
1磁性層の膜厚、h2は第2磁性層の膜厚である)を満
足する光磁気記録媒体に情報の記録を行なう光磁気記録
方法において、 消去バイアス磁界を印加しながら前記光磁気記録媒体に
光ビームを照射して情報を消去する消去ステップと、 前記消去ステップの実施後、交換結合により配列すべき
向きとは逆の向きに前記第2磁性層の磁化の向きを配列
させる初期化ステップと、 記録情報に応じて変調された光ビームを前記光磁気記録
媒体に照射し、交換結合により配列すべき向きに、前記
変調された光ビームの照射部位の前記第1磁性層の磁化
の向きを配列させる記録ステップと、を有することを特
徴とする光磁気記録方法。 - 【請求項2】 前記第1磁性層および前記第2磁性層が
垂直磁化膜である請求項1に記載の光磁気記録方法。 - 【請求項3】 前記記録ステップが前記消去バイアス磁
界とは逆向きの記録バイアス磁界を前記光磁気記録媒体
の外部から印加しながら行なわれる請求項1に記載の光
磁気記録方法。 - 【請求項4】 前記初期化ステップが、前記光磁気記録
媒体からは独立した初期化磁石により前記光磁気記録媒
体に初期化磁界を印加しながら行なわれる、請求項1に
記載の光磁気記録方法。 - 【請求項5】 前記消去ステップと前記記録ステップで
の光ビームがそれぞれ前記光磁気記録媒体に対して同一
方向から入射し、前記光磁気記録媒体において前記第2
磁性層の前記各光ビームの入射側とは反対の側に初期化
用磁性層が設けられ、前記第2磁性層と前記初期化用磁
性層との交換結合力によって前記初期化ステップが行な
われる請求項1に記載の光磁気記録媒体。 - 【請求項6】 前記消去ステップと前記記録ステップで
の光ビームがそれぞれ前記光磁気記録媒体に対して同一
方向から入射し、前記光磁気記録媒体において前記第1
磁性層の前記各光ビームの入射側に、保磁力H3と前記
第1磁性層のキュリー温度T1より高いキュリー温度T3
とを有する第3磁性層が設けられ、室温において、 H3 < σw31/2Ms3h3 (ただし、σw31は第3磁性層と第1磁性層の間の界面
磁壁エネルギー、Ms3は第3磁性層の飽和磁気モーメン
ト、h3は第3磁性層の膜厚である)を満足するように
した請求項1に記載の光磁気記録方法。 - 【請求項7】 前記消去ステップにおける光ビームと前
記記録ステップにおける光ビームとが、同一の光源を用
いて生成される請求項1に記載の光磁気記録方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6112391A JPH07320332A (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | 光磁気記録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6112391A JPH07320332A (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | 光磁気記録方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07320332A true JPH07320332A (ja) | 1995-12-08 |
Family
ID=14585503
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6112391A Pending JPH07320332A (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | 光磁気記録方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07320332A (ja) |
-
1994
- 1994-05-26 JP JP6112391A patent/JPH07320332A/ja active Pending
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Legal Events
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