JPH0732072A - 筒状器物の製造方法 - Google Patents

筒状器物の製造方法

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JPH0732072A
JPH0732072A JP17702893A JP17702893A JPH0732072A JP H0732072 A JPH0732072 A JP H0732072A JP 17702893 A JP17702893 A JP 17702893A JP 17702893 A JP17702893 A JP 17702893A JP H0732072 A JPH0732072 A JP H0732072A
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JP
Japan
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diameter
tubular body
tubular
cylindrical body
expanding
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JP17702893A
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Kaoru Nobuhara
薫 延原
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SAEKI KINZOKU KK
Original Assignee
SAEKI KINZOKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複雑な形状であっても製造が容易で外観が美
麗な筒状体を得る。 【構成】 筒状体1の外周面に中心に向かって陥没した
長手方向に延びる複数条の陥没溝11が略等間隔に形成
された筒状体を径方向に変形させることによって筒状器
物を製造する方法であって、上記筒状体1の内周面から
外方に向けて強圧することにより同筒状体1の径を拡張
する拡径工程、および上記筒状体1の外周面から内方に
向けて強圧することにより同筒状体1の径を縮小する縮
径工程のうちのいずれか一方の工程または双方の工程を
用いる。拡径工程においては、上記筒状体1の開口部か
ら胴部が筒状体の内径よりも大きい拡径部材31を筒状
体1内に圧入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優勝カップ等の賞盃類
や、円筒状の支柱類、さらには円筒状の各種装飾用品類
等の筒状器物の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】円筒状を呈した金属製の筒状器物につい
ては、優勝カップや電気スタンドの飾り支柱、あるいは
階段の支柱等日常生活を営む空間内の諸々で適用されて
いる。通常このような筒状器物は装飾性が強く、その表
面には軸心周りにいずれの横方向から目視してもシンメ
トリーな曲面が形成され、この曲面の組み合わせの妙に
よって見る者に心地よい審美感を与えてくれる。
【0003】このような筒状器物は、種々の製造方法に
よって製造される。簡単なものは片面づつプレス加工さ
れたものが互いに合体させられ、互いの当接部分が溶接
されてできあがっている。また複雑な形状のものを対象
とし鋳型に鋳込んで製造する場合もある。
【0004】しかし、上記プレス加工によるものは、溶
接面に凹凸が形成され、また鋳造品については上型およ
び下型の接合部分にバリが形成される。これら溶接面の
凹凸や鋳造品のバリについては、それらを取り除く処理
が施されはするが、それでも仕上がり品の見栄えは良好
ではなく、高級感が得られない。そのようなことから、
従来から高級感を醸し出す筒状器物については鍛造によ
って製造される場合が多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図15は筒状器物の鍛
造品である優勝カップ等の賞盃を例示している。このよ
うな筒状の鍛造品10は、図16に例示するように、ハ
ンマーのような殴打工具Hを用いて筒状体10aの一方
の端部の開口部付近については拡径するように、また順
次中央部分に向けて縮径するように叩いていき、その後
各部分で拡径、縮径を組み合わせた殴打処理が施されて
図15に示すような鍛造品10ができ上がっている。上
記殴打工具Hは手工具の場合もあるし、機械式の工具の
場合もある。
【0006】図17は、そのようにして得られた鍛造品
10の各部分の断面を示している。この図に示すよう
に、鍛造品10の開口部10b付近の肉厚d1は筒状体
10aが白抜き矢印で示す方向に引き伸ばされた結果そ
の肉厚dよりも薄くなっているとともに、縊れ部10c
は実線矢印で示すように縮径された結果その肉厚d2は
上記筒状体10aの肉厚dよりも厚くなっている。
【0007】すなわち、鍛造によって径の異なる鍛造品
10を製造するためには、上記ハンマーのような殴打工
具Hで強く叩く操作を、筒状体10aの長手方向に亘り
すべての外周面を対象として行わなければならず、非常
に多くの手間と時間とを要し、大量生産には適していな
いという欠点を有していた。
【0008】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、複雑な形状であっても製造
が容易であるとともに、継ぎ目がなく外観が美麗な筒状
器物の製造方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
筒状器物の製造方法は、筒状体の外周面に中心に向かっ
て陥没した長手方向に延びる複数条の陥没溝が略等間隔
に形成された筒状体を径方向に変形させることによって
筒状器物を製造する方法であって、上記筒状体の内周面
から外方に向けて強圧することにより同筒状体の径を拡
張する拡径工程、および上記筒状体の外周面から内方に
向けて強圧することにより同筒状体の径を縮小する縮径
工程のうちのいずれか一方の工程または双方の工程を用
いることを特徴とする者である。
【0010】本発明の請求項2記載の筒状器物の製造方
法は、請求項1記載の筒状器物の製造方法であって、上
記拡径工程において、上記筒状体の開口部から胴部が筒
状体の内径よりも大きい拡径部材を筒状体内に圧入する
ことを特徴とするものである。
【0011】本発明の請求項3記載の筒状器物の製造方
法は、請求項1記載の筒状器物の製造方法であって、上
記縮径工程において、上記筒状体の一側部を矯正金型の
先細りの狭窄室の基端部に対向させ、筒状体の他側部を
押圧し筒状体を上記矯正金型の狭窄室内に圧入すること
を特徴とするものである。
【0012】本発明の請求項4記載の筒状器物の製造方
法は、請求項1記載の筒状器物の製造方法であって、上
記縮径工程において、上記筒状体に狭窄条が巻き付けら
れ、この狭窄条を引き絞ること特徴とするものである。
【0013】本発明の請求項5記載の筒状器物の製造方
法は、請求項1記載の筒状器物の製造方法であって、上
記縮径工程において、上記筒状体の外周面を押圧するこ
とを特徴とするものである。
【0014】
【作用】上記請求項1記載の筒状器物の製造方法によれ
ば、筒状体の外周面には中心に向かって陥没した長手方
向に延びる複数条の陥没溝が略等間隔に形成されている
ため、上記筒状体に対してその内部から外方に向かう力
を加える拡径工程により、容易に本体の表面を結んだ軌
跡で形成される外周長を長く(すなわち拡径)変化させ
ることができるとともに、上記筒状体に対してその中心
部に向かって締め付けるような力を加える縮径工程によ
り、容易に本体の表面を結んだ軌跡で形成される外周長
を短く(すなわち縮径)変化させることができる。
【0015】つまり、上記陥没溝はすでに円弧状等に湾
曲して表面から陥没した状態になっており、筒状体の表
面はこの陥没溝によって接続された状態になっているた
め、上記筒状体に加えられる力によって、円弧溝は溝幅
が拡縮するように曲げ変形する。そして曲げ変形に要す
る力は、従来行われていた肉厚を増減させるような圧縮
変形に要する力に比較して格段に小さいため、極めて容
易に上記外周長を小さくすることができるのである。
【0016】その結果従来鍛造によっては多くの手間と
時間とを要した筒状器物を、本発明方法を使用すること
により極めて容易に製造することができるようになる。
【0017】上記請求項2記載の筒状器物の製造方法に
よれば、拡径工程は、上記筒状体の開口部から胴部が筒
状体の内径よりも大きい拡径部材を筒状体内に圧入する
操作によって構成されているため、上記拡径部材の圧入
によって容易に上記陥没溝は溝幅が大きくなるように容
易に曲げ変形し、その結果筒状体は拡径される。
【0018】上記請求項3記載の筒状器物の製造方法に
よれば、縮径工程は、上記筒状体の一側部を矯正金型の
先細りの狭窄室の基端部に対向させ、筒状体の他側部を
押圧し筒状体を上記矯正金型の狭窄室に押し込むように
構成されているため、上記押し込み操作によって上記陥
没溝の両側壁部が互いに接近するように陥没溝を変形
し、その結果筒状体は縮径される。
【0019】上記請求項4記載の筒状器物の製造方法に
よれば、縮径工程は、上記筒状体に狭窄条を巻き付け、
この狭窄条を引き絞るように構成されているため、この
引き絞り操作によってこの部分の筒状体の陥没溝の両側
壁部が互いに接近するように陥没溝を変形させ、その結
果筒状体は縮径される。
【0020】上記請求項5記載の筒状器物の製造方法に
よれば、縮径工程は、上記筒状体の外周面を押圧するよ
うに構成されているため、筒状体の押圧個所を適宜設定
することにより、筒状体をアンシンメトリカルに変形さ
せることが可能になる。
【0021】
【実施例】図1は、本発明方法に原料として使用される
筒状体の一例(第一の例)を示す斜視図である。また、
図2は図1の正面図である。なお、これらの図において
は、基本形状が円形のものが示されているが、基本形状
は円形に限定されるものではなく、三角形以上の正多角
形、長方形、菱形、あるいはハート形等の異形であって
もよい。
【0022】これらの図に示すように、本発明の筒状体
1は、内部が空洞の一体物で形成されている。この筒状
体1の外周面には中心に向かって陥没した長手方向に延
びる陥没溝11が等間隔で複数条凹設されている。そし
て、この筒状体1には上記陥没溝11によって接続され
た状態で陥没溝11と同数の分断表面部12が形成され
ている。
【0023】本実施例においては、上記陥没溝11は八
条が形成されている。但し、陥没溝11は八条に限定さ
れるものではなく、八条未満であってもよいし八条以上
であってもよい。
【0024】そして、本実施例においては、このような
筒状体1は、アルミニウムの押出し成形によって製造さ
れているが、押出し成形に限定されるものではなく、平
板に長手方向に延びる凹凸を形成させ、この凹凸が形成
された板を円筒状に巻き、互いに当接した両側壁部を溶
接することによって筒状体1を形成させるようにしても
よい。
【0025】第一の例の筒状体1は以上のように構成さ
れているので、筒状体1が押出し成形で製造された場合
は、筒状体1の長さに拘らず横方向および縦方向のいず
れの方向においても溶接等による接続部分は存在しない
ため、外観が美麗である。また、凹凸が形成された板を
円筒状に巻いて互いに当接した両側縁部を溶接すること
によって筒状体1を形成させた場合においては、溶接部
は一条だけであり、この部分を容易に視界から隠すこと
ができるためそれほど見苦しくはならない。
【0026】また、筒状体1の外周面には、中心に向か
って陥没した長手方向に延びる陥没溝11と、この陥没
溝11によって接続された長手方向に延びる分断表面部
12とが交互に形成されているため、図3の白抜き矢印
で示すように、上記筒状体1の内部からすべての陥没溝
11に向かって外方に向かう力を加えると、その部分の
すべての陥没溝11は溝幅が広がるように曲げ変形して
拡径筒状体1xになるとともに、図3の実線矢印で示す
ように、上記筒状体1の分断表面部12に対して外部か
らその中心部に向かって締め付けるような力を加えるこ
とにより、その部分のすべての陥没溝11はその溝幅が
広がるように曲げ変形して縮径筒状体1yになる。
【0027】これらの拡径、縮径操作は従来の鍛造によ
る拡径、縮径操作よりも極めて容易である。その理由
は、上記陥没溝11は円弧状等に湾曲して筒状体1の内
部に向かって突出し、上記分断表面部12は側縁部で陥
没溝11に接続しており、筒状体1に加えられる上記力
は、結局分断している筒状体1の分断表面部12を連結
した円弧溝11の曲げ変形に寄与するが、この曲げ変形
に要する力は、従来行われていた肉厚を増減させるよう
な圧縮変形、伸長変形に要する力に比較して格段に小さ
いためである。
【0028】従って、図3に示すように、筒状体1を拡
径して拡径筒状体1xとしても、また筒状体1を縮径し
て縮径筒状体1yとしても、分断表面部12の幅および
厚みdに変化はないのである。すなわち、従来の図17
に例示した鍛造加工においては、厚さに変化が生じるた
め、加工に非常に多くのエネルギーが必要とされるのに
対して、本発明においては、単に陥没溝11が曲げ変形
するだけであるため、それほど多くのエネルギーは必要
とされず、容易に加工することができるという優れた利
点を備えているのである。
【0029】図4は第二の例の筒状体の平面図である。
この例の筒状体1aの場合は、その陥没溝がV形溝11
aになっていること、および溝の数が多いことの他は第
一の例の筒状体1と同じである。陥没溝がV形溝11a
であるため、溝幅を狭くする変形が行いやすく、拡径、
縮径操作が容易であるという利点を有する。
【0030】図5は第三の例の筒状体の平面図である。
この例の場合は、筒状体1bは、八角形を基本とし、こ
の八角形の各辺部に平面視で台形状に陥没した陥没溝と
しての台形溝11bが二条づつ設けられている。そし
て、各辺部の中央部に逆台形状に突出した分断表面部1
2bが形成されているとともに、各角部に角部リブ12
b’が形成されている。この例の場合も、台形溝11b
曲げ変形加工は容易である。
【0031】なお、本発明方法の実施において、原料と
して用いられる筒状体1は上記第一〜第三の例の筒状体
1、1a、1bに限定されるものではなく、筒状体1が
複数の分断表面部12と、分断表面部12同士を連結す
る陥没溝11とから構成されているものであればどのよ
うなものでもよい。
【0032】本発明の筒状器物の製造方法は上記のよう
な筒状体1、1a、1bを原料として、筒状体1、1
a、1bの内周面から外方に向けて均等に強圧すること
により同筒状体1、1a、1bの径を拡張する拡径工
程、および上記筒状体1、1a、1bの外周面から内方
に向けて均等に強圧することにより同筒状体の径を縮小
する縮径工程を組み合わせて種々の筒状器物を製造する
ものである。なお、上記各工程を組み合わせることな
く、いずれか一方の工程のみで筒状器物が得られる場合
もある。
【0033】以下、第一の例の筒状体1を原料として用
いた本発明方法の実施例につき、図6〜図8によって説
明する。まず図6は、本発明に係る拡径工程の一例を示
す側面視の説明図であり、(イ)は筒状体に拡径部材を
圧入する直前の状態、(ロ)は筒状体に拡径部材を圧入
した状態を示している。これらの図に示すように、拡径
工程においては、拡径後の筒状体1の形状に相当する立
体形状をした拡径部材31が使用される。本実施例にお
いては、拡径部材31は側面視が放物線状を呈する円錐
体が適用されている。この拡径部材31の底面部に油圧
シリンダから突出したシリンダロッド3が固定され、図
4の(イ)に示すように、このシリンダロッド3の先端
部は図外の固定手段に固定された筒状体1の開口部に対
向した状態に設定されている。
【0034】一方、筒状体1の拡径されない部分は、そ
の外周面にロープ32が掛け回され、拡径が起こらない
ように締結されている。このような状態で油圧シリンダ
が作動させられ、筒状体1の開口部に向かってシリンダ
ロッド3が突出させられる。そうすると、同図の(ロ)
に示すように、シリンダロッド3の先端部に設けられた
拡径部材31は筒状体1の内部に突入し、筒状体1を拡
径する。
【0035】つぎに、本発明に係る縮径工程について説
明する。図7は、本発明に係る縮径工程の一例(第一の
例の縮径工程)を示す側面断面視の説明図である。この
図に示すように、縮径を行うために、内部に先細りに内
壁面が傾斜した狭窄室21を有する矯正金型2が使用さ
れる。この矯正金型2の上記狭窄室21は得られるべき
先細りの筒状体1の凹凸を除いた外周面に沿う形状に設
定されており、その左端壁面に設けられた挿入口22
は、原料として用いられる押出し成形で得られた筒状体
1の外径よりも若干大きな外径を有している。右端壁面
には押出用の治具挿入口23が形成されている。
【0036】一方、矯正金型2の挿入口22の右方には
相当の間隔をおいて押圧手段である図外の油圧シリンダ
が配設され、この油圧シリンダから突出したシリンダロ
ッド3の先端部が上記挿入口22に対向させられてい
る。
【0037】このようなシリンダロッド3と上記矯正金
型2の挿入口22との間に原料となる筒状体1が装着さ
れ、この状態で図外の油圧シリンダが作動させられ、シ
リンダロッド3によって挿入口22から狭窄室21の中
に押し込まれるのである。そうすると、筒状体1は狭窄
室21の傾斜した内壁面から中心方向に向かって力を受
け、狭窄室21内における進行に従って、陥没溝11が
溝幅を狭めるように曲げ変形し、漸次先端側から外径が
小さくなっていく。
【0038】そして、筒状体1が完全に狭窄室21内に
押し込まれた状態で、先細りの筒状体が得られる。狭窄
室21内に筒状体が得られたら、シリンダロッド3を引
き戻し、上記治具挿入口23から適当な治具を差し入れ
て狭窄室21の方向に力を加えることにより、筒状体を
挿入口22から外部に抜き出すことができる。
【0039】なお、上記押出し手段としてシリンダロッ
ド3の代りにロープを用い、このロープを治具挿入口2
3から狭窄室21内に挿通させ、その先端部を筒状体1
に適切な方法で係止し、このロープを引くことによって
筒状体1を挿入口22内に導入するようにしてもよい。
【0040】つぎに、本発明に係る他の縮径工程につい
て説明する。図8は、本発明に係る縮径工程の他の例
(第二の例の縮径工程)を示す正面断面視の説明図であ
り、(イ)は狭窄用のロープを本体に装着した状態、
(ロ)は狭窄用のロープを引き絞って本体の外周長を小
さくした状態を示している。この例の場合は、原料筒状
体1の外周面に、図7に示すように、狭窄条としてのロ
ープ4を巻き付け、このロープ4の一側部または両側壁
部を引き絞ることによってこの部分の陥没溝11の溝幅
を狭ませるようにしている。
【0041】このようなロープ4による操作を容易に行
うために、本実施例においては、ロープ4を支持する狭
窄治具5が用いられている。この狭窄治具5の中央部に
は上方に開口した縦穴51が設けられており、その底部
には先端部が縦穴51内に位置するように二本のボルト
52が螺着されている。このボルト52の先端部にはロ
ープ4の両端部が連結されており、ボルト52を軸心回
りに正逆回転させるとことによってロープ4による筒状
体1の締弛が行われるようになっている。
【0042】従って、筒状体1をロープ4で締め付ける
方向にボルト52を回転させることによって、(ロ)に
示すように、筒状体1の陥没溝11の溝幅は狭まり、こ
の部分が縊れた状態になる。この方法によれば、筒状体
1の適宜の位置で外周長を小さくさせることができるた
め、複数個所に縊れ部が形成された筒状体を製造するこ
とができる。
【0043】図9は、本発明方法によって製造された筒
状器物の一例を示す斜視図である。この例においては、
筒状器物は賞盃6である。この賞盃6の上部開口部61
は上記図6に示す拡径工程を実行することによって拡径
され、賞盃6の縊れ部62は上記図8に示す縮径工程を
実行することによって形成されている。また賞盃6の底
部63は、元の原料筒状体1のままの径が採用されてい
る。
【0044】なお、図9においては筒状器物として賞盃
6のみを例示したが、本発明方法によって得られる筒状
器物は、上記賞盃6のみに限定されるものではなく、縮
径工程のみを適用した場合には、旗竿、鯉上りの竿、屋
外照明用のポール、カーポートの支柱等が挙げられ、拡
径工程および縮径工程の双方を適用するものとしては、
建築用材としての支柱や梁材、室内インテリア用の装飾
品や各種の支柱、公園の柵の支柱、橋や歩道橋の手摺り
の支柱、ベランダやテラスの支柱、広告塔や看板の支
柱、バットやスキーのストック等のスポーツ用品、優勝
カップや賞杯等の顕賞用品、舞台装置として使用される
各種のポール、各種の家庭用品、装飾的あるいは意匠的
に使用される長尺物等を挙げることができる。
【0045】以上、筒状体が円筒状または正多角筒状を
呈したものについて説明してきたが、本発明の筒状体
は、円筒状または正多角筒状を呈したものに限定される
ものではなく、断面視が矩形状その他であってもよい。
そこで、以下このような断面視が、円形または正多角形
を呈していない筒状体の例について説明する。
【0046】図10は、本発明の筒状体の第四の例を示
す斜視図である。この例の筒状体1cは、同図の左側か
らの側面視が上下に長い矩形状を呈しており、その周面
には水平方向に延びる凹凸が形成されている。そして、
それらの凹部でV形溝11aが形成されているととも
に、凸部の頂部で分断表面部12cが形成されている。
すなわち、筒状体1cの外周面はアコーディオンのひだ
のようになっているのである。
【0047】そしてこのような筒状体1cに対しては、
本発明に係る第三の例の縮径工程が適用される。図11
は、第三の例の縮径工程を示す説明図である。この図に
示すように、筒状体1cはまずこの図における上側部が
ストッパー33に当止させられた状態とされる。一方、
筒状体1cの胴部を縮径するためのシリンダロッド3が
設けられ、その先端部には円弧状の圧縮部材34が付設
されている。そして、この圧縮部材34と上記ストッパ
ー33とで筒状体1cを挟持するように位置設定されて
おり、上記シリンダロッド3を突出させることによって
上記圧縮部材34の円弧面で筒状体1cの下側部を矢印
で示すように強く押圧するようになっているのである。
【0048】第三の例の縮径工程は以上のように構成さ
れているので、圧縮部材34によって押圧された筒状体
1cは、圧縮部材34の円弧面に沿いつつV形溝11a
の溝幅が狭められるように変形し、図11の二点鎖線で
示すようなアーチ部材6aが得られる。
【0049】図12は、本発明に係る上記第三の例の縮
径工程の変形例を示す説明図である。この例の場合は、
上記ストッパー33を用いる代りに、一対の圧縮部材3
4で筒状体1cを挟持し、同時に上記一対の圧縮部材3
4を突出させるように構成されている。上記一対の圧縮
部材34の同時突出によって、同図の二点鎖線で示すよ
うなダブルアーチ部材6bが得られる。なお、一対の圧
縮部材34を配置する代りに、一方の圧縮部材34を、
前方にこれと同じ円弧面が形成されたストッパーに代替
し、このストッパーと他方の圧縮部材34との間に筒状
体1cをセットして他方の圧縮部材34のみを突出させ
るようにしてもよい。
【0050】図13は、本発明に係る第三の例の縮径工
程によって製造された筒状器物の一例、すなわちアーチ
部材6aを示す斜視図である。このようなアーチ部材6
aは、玄関の扉枠の上部等に装飾部材として適用するこ
とができる。
【0051】図14は、波板を対象として本発明に係る
第三の例の縮径工程により製造された器物、すなわち筒
状を呈していないアーチ部材7の一例を示す斜視図であ
る。このアーチ部材7は、上記図13に示すアーチ部材
6aを縦に二つ割れに分断して製造することもできる
し、波板を原料として上記第三の例の縮径工程を適用す
ることによって製造することも可能である。このような
片面だけのアーチ部材7についても、一対のアーチが互
いに対向した上記のダブルアーチ部材6bと同様のもの
を製造することもできる。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の筒状器物の
製造方法は、筒状体の外周面に中心に向かって陥没した
長手方向に延びる複数条の陥没溝が略等間隔に形成され
た筒状体を径方向に変形させることによって筒状器物を
製造する方法であって、上記筒状体の内周面から外方に
向けて強圧することにより同筒状体の径を拡張する拡径
工程、および上記筒状体の外周面から内方に向けて強圧
することにより同筒状体の径を縮小する縮径工程のうち
のいずれか一方の工程または双方の工程を用いるもので
ある。
【0053】従って、上記筒状体に対してその内部から
外方に向かう力を加える拡径工程により、容易に本体の
表面を結んだ軌跡で形成される外周長を長く(すなわち
拡径)変化させることができるとともに、上記筒状体に
対してその中心部に向かって締め付けるような力を加え
る縮径工程により、容易に本体の表面を結んだ軌跡で形
成される外周長を短く(すなわち縮径)変化させること
ができる。
【0054】つまり、上記陥没溝はすでに円弧状等に湾
曲して表面から陥没した状態になっており、筒状体の表
面はこの陥没溝によって接続された状態になっているた
め、上記筒状体に加えられる力によって、円弧溝は溝幅
が拡縮するように曲げ変形する。そして曲げ変形に要す
る力は、従来行われていた肉厚を増減させるような圧縮
変形に要する力に比較して格段に小さいため、極めて容
易に上記外周長を小さくすることができるのである。
【0055】その結果従来鍛造によっては多くの手間と
時間とを要した筒状器物を、本発明方法を使用すること
により極めて容易に製造することができるようになり好
都合である。
【0056】上記拡径工程を、筒状体の開口部から胴部
が筒状体の内径よりも大きい拡径部材を筒状体内に圧入
する操作によって構成すれば、上記拡径部材の圧入によ
って容易に上記陥没溝は溝幅が大きくなるように容易に
曲げ変形し、その結果筒状体は容易に拡径される。
【0057】上記縮径工程を、筒状体の一側部が矯正金
型の先細りの狭窄室の基端部に対向するようにセット
し、筒状体の他側部を押圧し筒状体を上記矯正金型の狭
窄室に押し込むように構成すれば、この押し込み操作に
よって上記陥没溝の両側壁部が互いに接近するように陥
没溝を変形し、その結果筒状体は容易に縮径される。
【0058】また、上記縮径工程を、上記筒状体に狭窄
条を巻き付け、この狭窄条を引き絞るように構成すれ
ば、この引き絞り操作によってこの部分の筒状体の陥没
溝の両側壁部が互いに接近するように陥没溝を変形さ
せ、その結果容易に筒状体は縮径される。
【0059】さらに、上記縮径工程を、筒状体の外周面
を押圧するように構成すれば、筒状体の押圧個所を適宜
設定することにより、筒状体をアンシンメトリカルに変
形させることが可能になるため、デザイン的に変化に富
んだ筒状器物を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る筒状体の一例(第一の例)を示す
斜視図である。
【図2】図1の筒状体の正面図である。
【図3】図1の筒状体の断面図であり、拡径状態および
縮径状態のものをも合わせて図中に画いている。
【図4】本発明の筒状体の第二の例を示す平面図であ
る。
【図5】本発明の筒状体の第三の例を示す平面図であ
る。
【図6】本発明に係る拡径工程の一例を示す側面視の説
明図であり、(イ)は筒状体に拡径部材を圧入する直前
の状態、(ロ)は筒状体に拡径部材を圧入した状態を示
している。
【図7】本発明に係る第一の例の縮径工程を示す側面断
面視の説明図である。
【図8】本発明に係る第二の例の縮径工程を示す正面断
面視の説明図であり、(イ)は狭窄用のロープを本体に
装着した状態、(ロ)は狭窄用のロープを引き絞って本
体の外周長を小さくした状態を示している。
【図9】本発明方法によって製造された筒状器物の一例
を示す斜視図である。
【図10】本発明の筒状体の第四の例を示す斜視図であ
る。
【図11】本発明に係る第三の例の縮径工程を示す説明
図である。
【図12】本発明に係る第三の例の縮径工程の変形例を
示す説明図である。
【図13】本発明に係る第三の例の縮径工程によって製
造された筒状器物の一例を示す斜視図である。
【図14】波板を対象として本発明に係る第三の例の縮
径工程により製造された器物の一例を示す斜視図であ
る。
【図15】従来の筒状器物の一例を示す斜視図である。
【図16】従来の鍛造によって製造された筒状器物の一
例を示す斜視図である。
【図17】従来の鍛造によって製造された筒状体断面図
であり、拡径状態および縮径状態のものをも合わせて図
中に画いている。
【符号の説明】
1、1a、1b、1c 筒状体 11 陥没溝 11a V形溝 11b 台形溝 12、12c 分断表面部 2 矯正金型 21 狭窄室 22 挿入口 3 シリンダロッド 4、32 ロープ 5 狭窄治具 6 賞盃 6a、7 アーチ部材 6b ダブルアーチ部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状体の外周面に中心に向かって陥没し
    た長手方向に延びる複数条の陥没溝が略等間隔に形成さ
    れた筒状体を径方向に変形させることによって筒状器物
    を製造する方法であって、上記筒状体の内周面から外方
    に向けて強圧することにより同筒状体の径を拡張する拡
    径工程、および上記筒状体の外周面から内方に向けて強
    圧することにより同筒状体の径を縮小する縮径工程のう
    ちのいずれか一方の工程または双方の工程を用いること
    を特徴とする筒状器物の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記拡径工程において、上記筒状体の開
    口部から胴部が筒状体の内径よりも大きい拡径部材を筒
    状体内に圧入することを特徴とする請求項1記載の筒状
    器物の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記縮径工程において、上記筒状体の一
    側部を矯正金型の先細りの狭窄室の基端部に対向させ、
    筒状体の他側部を押圧し筒状体を上記矯正金型の狭窄室
    内に圧入することを特徴とする請求項1記載の筒状器物
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記縮径工程において、上記筒状体に狭
    窄条が巻き付けられ、この狭窄条を引き絞ることを特徴
    とする請求項1記載の筒状器物の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記縮径工程において、上記筒状体の外
    周面を押圧することを特徴とする請求項1記載の筒状器
    物の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011161474A (ja) * 2010-02-08 2011-08-25 Ryosan Co Ltd ヒートシンクの製造方法

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