JPH0732318Y2 - 衝撃エネルギー吸収ステアリングホイール - Google Patents

衝撃エネルギー吸収ステアリングホイール

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JPH0732318Y2
JPH0732318Y2 JP15637788U JP15637788U JPH0732318Y2 JP H0732318 Y2 JPH0732318 Y2 JP H0732318Y2 JP 15637788 U JP15637788 U JP 15637788U JP 15637788 U JP15637788 U JP 15637788U JP H0732318 Y2 JPH0732318 Y2 JP H0732318Y2
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impact energy
energy absorber
boss
pad
ring
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治彦 瀬川
篤 永田
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Toyota Motor Corp
Toyoda Gosei Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は、リング部、ボス部、及びリング部とボス部
とを連結する複数のスポーク部からなり、衝撃エネルギ
ー吸収体を内蔵させたパツドが上面をリング部面と略平
行にしてボス部上部に配設され、スポーク部の芯金の少
なくとも一部が塑性変形可能な材料から形成され、リン
グ部に衝撃力が作用した際に、スポーク部芯金を塑性変
形させてリング部面を鉛直方向に立たせる衝撃エネルギ
ー吸収ステアリングホイールに関する。
〈従来の技術〉 従来の衝撃エネルギー吸収ステアリングホイール1で
は、第17図に示すように、ボス部B上部に、断面略コ字
形の板金からなる衝撃エネルギー吸収体6に保持され、
上面5aをリング部Rの面と略平行とするパツド5を配設
させていた。また、ボス2とスポーク部Sの芯金4との
間に、環状のプレート3aと複数の塑性変形可能な変形腕
部3bとを備えたセルフアライニングプレート3が介在さ
れ、パツド5は衝撃エネルギー吸収体6をセルフアライ
ニングプレート3の環状プレート3aに固定させて配設さ
れていた。さらに、スポーク部芯金4は、塑性変形可能
な鋼等から形成されていた(特開昭58-152660号公報,
実開昭60-9764号公報参照)。
従来のステアリングホイール1では、リング部Rに水平
方向からの衝撃力Fが加わると、まず、セルフアライニ
ングプレート3の変形腕部3bが変形し、パツド5の上面
5aとリング部Rの面とが衝撃力Fの作用する方向と直交
する鉛直方向に立つ(第18図参照)。
その後、さらに水平方向からの衝撃力Fが加わると、ス
ポーク部芯金4が塑性変形され、リング部Rをボス2に
接近させ、それと同時にパツド5もリング部Rと略一致
して衝撃エネルギー吸収体6を塑性変形させてエネルギ
ー吸収を行なつていた(第19図参照)。
そして、このステアリングホイール1では、セルフアラ
イニングプレート3の変形腕部3b、スポーク部芯金4、
及び衝撃エネルギー吸収体6の全体の変形により、衝撃
力Fのエネルギーを吸収していた。
〈考案が解決しようとする課題〉 従来のステアリングホイール1は、リング部Rに水平方
向から衝撃力が加わつた際にリング部Rを鉛直方向に立
たせるため、スポーク部芯金4とボス2との間に、環状
プレート3aと変形腕部3bとからなるセルフアライニング
プレート3を配設させている。この場合、各構成部品数
を減少させるために、このセルフアライニングプレート
3を廃止し、スポーク部芯金4を直接ボス2に接続さ
せ、このスポーク部芯金4をセルフアライニング作用
(リング部Rに水平方向から衝撃力が作用した場合にリ
ング部Rを鉛直方向に立たせる作用)を奏するように塑
性変形させることが考えられる。
しかし、上述のように、スポーク部芯金4をセルフアラ
イニング作用を奏するように構成した場合には、衝撃エ
ネルギー吸収体6をスポーク部芯金4またはボス2に固
定させてパツド5が配設されることとなるが、スポーク
部芯金4の塑性変形によつてリング部R面が鉛直方向に
立つても、衝撃エネルギー吸収体6のスポーク部芯金4
またはボス2への固定位置によつて、パツド5の上面5a
がリング部R面と平行な鉛直方向とならない場合が生ず
る。
そして、仮に、パツド5に内蔵させる衝撃エネルギー吸
収体6がパツド上面5aに対して垂直方向からの衝撃力に
よつて所定量のエネルギーを吸収できるように設定して
あるものであれば、リング部Rがボス2に接近してそれ
と同時に衝撃エネルギー吸収体6が変形する際、衝撃エ
ネルギー吸収体6が所定量のエネルギーを吸収できなく
なつてしまう。
この考案は、上述の課題を解決するもので、スポーク部
芯金をセルフアライニング作用を奏するように構成して
も、リング部に水平方向からの衝撃力が作用した際に、
衝撃エネルギー吸収体を内蔵させたパツドの上面をリン
グ部面とともに鉛直方向に立たせることができる衝撃エ
ネルギー吸収ステアリングホイールを提供することを目
的とする。
〈課題を解決するための手段〉 この考案に係る衝撃エネルギー吸収ステアリングホイー
ルでは、下記構成を具備する。
(a) リング部、 (b) 該リング部中央に配置されてボスを備えるボス
部、 (c) 前記リング部とボス部とを連結する複数のスポ
ーク部、 (d) 前記ボス部上部に配設され、上面を前記リング
部面と略平行に配置されるパツド、 (e) 各々の前記スポーク部に配設されるとともに塑
性変形可能な材料から形成され、前記リング部に水平方
向からの衝撃力が作用した際に、塑性変形して前記リン
グ部面を鉛直方向に立たせるスポーク部芯金、 (f) 前記パツド内の上部に配置され、前記パツドを
保持する第一の衝撃エネルギー吸収体、 (g) 該第一衝撃エネルギー吸収体の下部でかつ前記
ボスと間隙を有して前記ボス上方に配置されるととも
に、前記第一衝撃エネルギー吸収体を保持し、前記第一
衝撃エネルギー吸収体より剛性を高くする第二の衝撃エ
ネルギー吸収体、 (h) 該第二衝撃エネルギー吸収体を構成し、各々の
前記スポーク部芯金における前記衝撃力の作用当初の塑
性変形位置よりも前記リング部側の位置に連結される塑
性変形可能な材料から形成される連結片部、 (i) 前記第二衝撃エネルギー吸収体を構成し、前記
スポーク部芯金の塑性変形時、前記ボス若しくはボス周
辺部材と当接して塑性変形する塑性変形可能な材料から
形成される変形部。
〈考案の作用・効果〉 この考案に係る衝撃エネルギー吸収ステアリングホイー
ルでは、リング部に水平方向からの衝撃力が作用した
際、スポーク部芯金の所定位置が塑性変形してリング部
面を鉛直方向に立たせることとなる。その際、第二衝撃
エネルギー吸収体の連結片部がスポーク部芯金の塑性変
形位置よりリング部側の位置で固定されており、第二衝
撃エネルギー吸収体、第二衝撃エネルギー吸収体に保持
されている第一衝撃エネルギー吸収体、及び第一衝撃エ
ネルギー吸収体に保持されているパツドは、スポーク部
芯金の変形からの影響を受けずにリング部との相対的な
位置関係を維持することとなる。そのため、パツド上面
は、スポーク部芯金変形前のリング部面と略平行な状態
を維持し、リング部面と平行な鉛直方向に立つこととな
る。
したがつて、この考案に係るステアリングホイールで
は、スポーク部芯金をセルフアライニング作用を奏する
ように構成しても、リング部に水平方向からの衝撃力が
作用した際に、パツド上面をリング部面と平行な鉛直方
向に立たせることができ、パツドに内蔵させた第一・第
二衝撃エネルギー吸収体に対して、パツド上面の垂直方
向からの衝撃力を作用させることが可能となる。
さらに、この考案に係るステアリングホイールでは、第
二衝撃エネルギー吸収体の変形部が、前記スポーク部芯
金の塑性変形時、ボス若しくはボス周辺部材と当接して
塑性変形し、第一衝撃エネルギー吸収体の変形に加えて
第二衝撃エネルギー吸収体も変形することとなつて、従
来の一つの衝撃エネルギー吸収体が配設されているステ
アリングホイールに比べて、衝撃エネルギーの吸収量を
増加させることができる。
〈実施例〉 以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1〜3図に示す実施例のステアリングホイール11は、
ボス部Bとリング部Rとが4本のスポーク部Sで連結さ
れており、ボス12とスポーク部芯金14、また、スポーク
部芯金14とリング部芯金18のそれぞれの部材間が溶接に
よつて連結されている。これらのボス12,スポーク部芯
金14、及びリング部芯金18の各部材は鋼製である。そし
て、四本のスポーク部芯金14は、ステアリングホイール
11前方側の二本がボス12と溶接されてボス周辺部材とな
る中央のプレート部13を備えて一体物から構成されてお
り、このプレート部13にステアリングホイール11後方側
の二本のスポーク部芯金14がそれぞれ溶接されて配設さ
れている。これらのスポーク部芯金14のリング部R側と
リング部芯金18との外周には、軟質ウレタン等の軟質合
成樹脂からなる被覆層10が被覆されている。
そして、実施例のステアリングホイール11では、ボス部
B上部から各スポーク部Sの中間部位付近まで上面15a
をリング部Rの面と略平行とするパツド15が配設されて
いる。このパツド15は、第1・9・10図に示すように、
TPR・ゴム入りPP等の形状保持性を有する合成樹脂製の
インサート15bと軟質ウレタン・軟質PVC等の軟質合成樹
脂製の被覆層15cとから構成されている。インサート15b
には、所定の四箇所に後述する第一衝撃エネルギー吸収
体16と接続させるためのナツト15dが埋設されている。
パツド15内の上部に配置される第一衝撃エネルギー吸収
体16は、第8〜10図に示すように、従来と同様なそれぞ
れ板金から形成される断面略コ字形の変形部61と変形部
61の下部に固着される略四角枠状のベース部65とから構
成されている。変形部61の上部は、固定コンタクトプレ
ート20として、パツド15との間に配設される可動コンタ
クトプレート19とでホーンスイツチ機構Hを構成するも
のである。なお、19a・20aは、それぞれの接点であり、
21は、固定コンタクトプレート20下方から可動コンタク
トプレート19に四箇所でねじ22止めされて両プレート19
・20の離隔距離を規制する略円筒状の絶縁スペーサであ
る。また、23は、固定コンタクトプレート20から可動コ
ンタクトプレート19を離隔させるように、椀状の絶縁ス
ペーサ24を配設させて四箇所に配置されるコイルばねで
ある。さらに、可動コンタクトプレート19は、ロアカバ
ー32下面のスリツプリング33に結線されるリード線25を
連結されてホーンスイツチ回路の正極側に接続され、固
定コンタクトプレート20は、ベース部65、後述する第二
衝撃エネルギー吸収体17等を介してホーンスイツチ回路
の負極側に接続されるように構成されている。
また、固定コンタクトプレート20を構成する変形部61上
部の左右両側の前後には、下方のベース部65よりも突出
する四つの舌片62が形成されている。そして、各舌片62
には、パツド15のナツト15dに螺着されるねじ26用の孔6
3が穿設されているとともに、第一衝撃エネルギー吸収
体16を後述する第二衝撃エネルギー吸収体17に接続する
ために使用する係止脚27がねじ28止めされている。
そしてまた、ベース部65には、前縁の左右二箇所に断面
略U字形の逆止爪66が形成されるとともに、後縁中央に
下方へ延びる舌片67が形成されている。各逆止爪66は、
後述する第二衝撃エネルギー吸収体17における前方の連
結片部71Aの前縁に係止されるものであり、舌片67は、
後述する第二衝撃エネルギー吸収体17における後方の連
結片部71Bの舌片75にねじ29止めされるものであり、こ
れらの逆止爪66と舌片67は、パツド15に衝撃力が作用し
た際、第一衝撃エネルギー吸収体16が第二衝撃エネルギ
ー吸収体17から外れないようにするために形成されてい
る。なお、各逆止爪66は、実際には、第二衝撃エネルギ
ー吸収体17の前方の連結片部71Aに対して、間隔を有し
て配置されており、その前方の連結片部71Aがステアリ
ングホイール11の前方側へ変形した時に係止するように
構成されている(第1・13図参照)。
第二衝撃エネルギー吸収体17は、第1・2・6図に示す
ように、左右方向に配設される二本の連結片部71(71A
・71B)と、前後二本の連結片部71A・71Bの中央を連結
する変形部77とから構成されている。これらの連結片部
71A・71B・変形部77は、塑性変形可能なように、それぞ
れ板金から形成されている。
前後二つの連結片部71A・71Bは、それぞれ左右両側付近
が中央部位から外開きの斜め上方に立ち上がつて、それ
らの先端に水平部72が形成されている。それぞれの水平
部72には、係止部材30を係止するための係止孔73ととも
にねじ31止めするためのねじ用孔74とが形成されてい
る。
なお、この係止部材30は、第2・7図に示すように、第
一衝撃エネルギー吸収体16の係止脚27を係止するもので
あり、係止脚27を係止する内周を縮径させた係止筒部30
aと、係止筒部30aから突出し水平部72にねじ31止めされ
る取付片30bと、係止筒部30aから突出し水平部72の係止
孔73に係止される突起30cとを備えている。
また、ねじ31は、第7図に示すように、係止部材30を水
平部72に固定するばかりでなく、この水平部72をロアカ
バー32の取付筒部32aとともにスポーク部芯金14に固定
するように構成されている。第3〜5・7図に示す14a
は、このねじ31用の孔14bを備えて水平方向に切り起こ
され、水平部72を固定するための取付座である。これら
の取付座14aは、各スポーク部芯金14において、リング
部Rに水平方向から衝撃力が作用した当初に、リング部
R面を鉛直方向に立たせるように変形する塑性変形位置
Xよりもそれぞれリング部R側の位置に形成されてい
る。
そして、後方側の連結片部71Bの中央には、下方へ延び
る舌片75が形成されており、この舌片75には、第一衝撃
エネルギー吸収体16におけるベース部65の舌片67をねじ
29止めさせるためのナツト76が溶着されている。
変形部77は、上下方向に延びる前後の側壁77a・77bと底
壁77cを備える断面U字形状として、前後の側壁77a・77
bをそれぞれ連結片部71A・71Bに溶着させている。底壁7
7cの中央には、略瓢箪形状の貫通孔78が穿設されてお
り、この貫通孔78は、底壁77cが、ステアリングホイー
ル11をステアリングシヤフト9に装着する際のナツト8
と干渉せず、また、リード線25が底壁77cを挿通できる
ようにするために形成されている。また、この貫通孔78
は、ボス12に溶着されるスポーク部芯金14のプレート部
13上方に配置されるとともに、そのボス周辺部材である
プレート部13より小さい大きさに穿設されている。
そして、この変形部77の底壁77cは、連結片部71A・71B
の水平部72を介して第二衝撃エネルギー吸収体17をスポ
ーク部芯金14の取付座14aにねじ31止めした際、ボス12
やプレート部13から上方に約20mmの間隙Hを有して配置
されるように構成されている。この間隙Hは、リング部
Rに水平方向から衝撃力が作用してリング部Rが鉛直方
向に立つ際、底壁77cがボス12やプレート部13に干渉し
ないように設けられている。
そして、この第二衝撃エネルギー吸収体17の変形部77
は、塑性変形するものの、リブ79が形成されて、上下方
向の曲げ剛性が第一衝撃エネルギー吸収体16の変形部61
より高く構成されている。また、第二衝撃エネルギー吸
収体17の連結片部71A・71Bは、塑性変形するものの、そ
れぞれ短手方向の両縁を下方に延ばすリブ71cが形成さ
れて、上下方向の曲げ剛性が変形部77より高く、かつ、
スポーク部芯金14より低く構成されている。なお、第一
衝撃エネルギー吸収体16のベース部65は、それ単体では
上下方向の曲げ剛性が低いものの、第二衝撃エネルギー
吸収体17の連結片部71A・71Bに下面を近接させて組み付
けられることから、変形時には、連結片部71A・71Bと一
体的に変形することとなる。
このステアリングホイール11の組み付けについて説明す
ると、まず、第二衝撃エネルギー吸収体17における連結
片部71A・71Bの水平部72の係止孔73にそれぞれ係止部材
30の突起30cを係止させ、それぞれのスポーク部芯金14
の取付座14aを間にして上下に水平部72とロアカバー32
の取付筒部32aとを配置させ、係止部材30の取付片30bの
上方からねじ31を取付筒部32aに螺着させれば、スポー
ク部芯金14に係止部材30やロアカバー32とともに第二衝
撃エネルギー吸収体17を固定することができる。また、
第一衝撃エネルギー吸収体16における変形部61のそれぞ
れの舌片62に、予め、係止脚27をねじ28止めしておくと
ともに、ねじ用孔63を介してパツド15をねじ26止めして
おく。そして、スポーク部芯金14にねじ31止めされてい
る第二衝撃エネルギー吸収体17に対して、それぞれ係止
部材30の係止筒部30aに係止脚27を係止させるととも
に、ベース部65の舌片67を連結片部71Bの舌片75にねじ2
9止めさせれば、第一衝撃エネルギー吸収体16を第二衝
撃エネルギー吸収体17に固定することとなつて、第一・
二衝撃エネルギー吸収体16・17を内部に配設させるとと
もに上面15aをリング部R面と略平行にするパツド15を
ボス部B上方に配設させることができる。
つぎに、実施例のステアリングホイール11を自動車のス
テアリングシヤフト9に装着した後、リング部Rへ水平
方向から衝撃力Fが作用する際の態様について述べる。
まず、第1図に示す状態でリング部Rに水平方向から衝
撃力Fが作用すると、スポーク部芯金14が所定位置X
(第3〜5図参照)で塑性変形し、リング部R面を第11
図に示すように鉛直方向に立たせる。その際、第二衝撃
エネルギー吸収体17の連結片部71A・71Bが各水平部72を
介して各スポーク部芯金14の塑性変形位置Xよりリング
部R側の取付座14aの位置で固定されており、第二衝撃
エネルギー吸収体17、第二衝撃エネルギー吸収体17に固
定保持されている第一衝撃エネルギー吸収体16、及び第
一衝撃エネルギー吸収体16に保持されているパツド15
は、各スポーク部芯金14の変形からの影響を受けずにリ
ング部Rとの相対的な位置関係を維持することとなる。
そのため、パツド上面15aは、スポーク部芯金14変形前
のリング部R面と略平行な状態を維持し、リング部R面
と平行な鉛直方向に立つこととなる。
その後、さらに水平方向にリング部Rの全面に衝撃力F
が加わると、第12図に示すように、各スポーク部芯金14
が塑性変形し、リング部Rをボス12に接近させ、パツド
上面15aがリング部Rと一致した後、第一衝撃エネルギ
ー吸収体16に対してパツド上面15aの垂直方向から衝撃
力Fが作用し、所定量のエネルギーを吸収して第一衝撃
エネルギー吸収体16の変形部61が変形し、パツド15がそ
の高さを低くさせることとなる。
そしてさらに、衝撃力Fによつてスポーク部芯金14が変
形するとともにパツド15がその高さを低くすると、第13
図に示すように、第二衝撃エネルギー吸収体17における
変形部77の側壁77a・77bが変形するとともに変形部77の
底壁77cがボス12やボス12に固着されたボス周辺部材で
あるプレート部13に当接して変形し、さらに、前後の連
結片部71A・71Bがそれぞれ中央部位をボス12から外方へ
膨らむように変形し、衝撃力Fのエネルギーを吸収する
こととなる。そして、この第二衝撃エネルギー吸収体17
の変形部77と連結片部71A・71Bとが変形することによ
り、第14図のグラフ図に示すように、第一衝撃エネルギ
ー吸収体16だけを設けた場合(破線で示す)より、実施
例の場合(実線で示す)の方が、斜線で示す面積分の衝
撃エネルギーを余分に吸収することができる。このグラ
フ図は、衝撃時の荷重とリング部Rの変位量(ストロー
ク)を示すもので、曲線の下方部位の面積がエネルギー
吸収量となる。
なお、実施例の連結片部71A・71Bは、それぞれスポーク
部芯金14に接続させる水平部72を中央部位から外開きの
斜め上方に突出させるように形成されており、塑性変形
時、これらの連結片部71A・71Bの中央部位が外方へ開き
易く構成されている。そして、前方の連結片部71Aの中
央部位が外方へ変形すれば、第一衝撃エネルギー吸収体
16におけるベース部65の逆止爪66が、連結片部71Aを係
止し、かつ、パツド15をねじ26止めしている第一衝撃エ
ネルギー吸収体16におけるベース部65の舌片67が、第二
衝撃エネルギー吸収体17にねじ29止めされており、ステ
アリングホイール11に衝撃力Fが作用しても、パツド15
がステアリングホイール11から浮き上がることはない。
また、実施例のステアリングホイール11では、衝撃力F
を受けた際、第二衝撃エネルギー吸収体17における変形
部77の底壁77cが、ボス12やボス12に溶着されているプ
レート部13に当接して変形し、第二衝撃エネルギー吸収
体17の大部分のエネルギー吸収を行なつている。
なお、実施例では、第一衝撃エネルギー吸収体16を板金
から構成して塑性変形するものを示したが、他に、衝撃
エネルギーを吸収できれば、第一衝撃エネルギー吸収体
16を硬質発泡ウレタン等の脆弱部材を利用して構成して
もよい。
また、実施例では、スポーク部Sの本数が4本のものを
示したが、3本のものでもよく、さらに、第15・16図に
示すステアリングホイール41のように、スポーク部芯金
14とリング部芯金18とを、スポーク部芯金14より塑性変
形量の少ないアルミニウム等の軽合金ダイカスト金属か
らなるダイカスト部44で連結し、このダイカスト部44に
第二衝撃エネルギー吸収体17における連結片部71の水平
部72を連結させるように構成してもよい。なお、このス
テアリングホイール41では、ボス12とスポーク部芯金14
もダイカスト金属からなるダイカスト部45により連結さ
れ、ステアリングホイール41の芯金の製造容易化と軽量
化とが図られている。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示すステアリングホイー
ルの断面図であり第2図のI−I部位の断面図、 第2図は同実施例のパツド及び第一衝撃エネルギー吸収
体を取り外したステアリングホイールの平面図、 第3図は同実施例のパツド及び第一・二衝撃エネルギー
吸収体を取り外したステアリングホイールの平面図、 第4図はロアカバーを取り外した状態の第3図における
IV-IV断面図、 第5図はロアカバーを取り外した状態の第3図における
V−V断面図、 第6図は同実施例の第二衝撃エネルギー吸収体の斜視
図、 第7図は第2図のVII-VII断面図、 第8図は第一衝撃エネルギー吸収体の平面図、 第9図は第8図のIX-IX部位を示すパツドと第一衝撃エ
ネルギー吸収体の断面図、 第10図は第8図のX−X部位を示すパツドと第一衝撃エ
ネルギー吸収体の断面図、 第11図は第1図の状態から衝撃力が作用した際の断面
図、 第12図は第11図の状態からさらに衝撃力が作用した際の
断面図、 第13図は第12図の状態からさらに衝撃力が作用した際の
断面図、 第14図は同実施例の変形時における荷重と変位量との関
係を示すグラフ図、 第15図は他の実施例のパツド及び第一・二衝撃エネルギ
ー吸収体を取り外したステアリングホイールの平面図、 第16図は第15図のロアカバーを取り外した状態の第15図
におけるXVI-XVI断面図、 第17図は従来例の断面図、 第18図は従来例に衝撃力が作用した際の断面図、 第19図は第18図の状態からさらに衝撃力が作用した際の
断面図である。 11……ステアリングホイール、12……ボス、13……(ボ
ス周辺部材)プレート部、14……スポーク部芯金、15…
…パツド、15a……上面、16……第一衝撃エネルギー吸
収体、17……第二衝撃エネルギー吸収体、71(71A・71
B)……連結片部、77……変形部、B……ボス部、S…
…スポーク部、R……リング部、X……塑性変形位置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記構成を具備する衝撃エネルギー吸収ス
    テアリングホイール、 (a) リング部、 (b) 該リング部中央に配置されてボスを備えるボス
    部、 (c) 前記リング部とボス部とを連結する複数のスポ
    ーク部、 (d) 前記ボス部上部に配設され、上面を前記リング
    部面と略平行に配置されるパツド、 (e) 各々の前記スポーク部に配設されるとともに塑
    性変形可能な材料から形成され、前記リング部に水平方
    向からの衝撃力が作用した際に、塑性変形して前記リン
    グ部面を鉛直方向に立たせるスポーク部芯金、 (f) 前記パツド内の上部に配置され、前記パツドを
    保持する第一の衝撃エネルギー吸収体、 (g) 該第一衝撃エネルギー吸収体の下部でかつ前記
    ボスと間隙を有して前記ボス上方に配置されるととも
    に、前記第一衝撃エネルギー吸収体を保持し、前記第一
    衝撃エネルギー吸収体より剛性を高くする第二の衝撃エ
    ネルギー吸収体、 (h) 該第二衝撃エネルギー吸収体を構成し、各々の
    前記スポーク部芯金における前記衝撃力の作用当初の塑
    性変形位置よりも前記リング部側の位置に連結される塑
    性変形可能な材料から形成される連結片部、 (i) 前記第二衝撃エネルギー吸収体を構成し、前記
    スポーク部芯金の塑性変形時、前記ボス若しくはボス周
    辺部材と当接して塑性変形する塑性変形可能な材料から
    形成される変形部。
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