JPH07323380A - 鋼材の溶接方法 - Google Patents

鋼材の溶接方法

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JPH07323380A
JPH07323380A JP12141894A JP12141894A JPH07323380A JP H07323380 A JPH07323380 A JP H07323380A JP 12141894 A JP12141894 A JP 12141894A JP 12141894 A JP12141894 A JP 12141894A JP H07323380 A JPH07323380 A JP H07323380A
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diaphragm
plate
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JP12141894A
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Yukihiko Horii
行彦 堀井
Kunio Koyama
邦夫 小山
Tadashi Kasuya
正 糟谷
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スラブ等極厚材の溶接、また高強度で、厚板
のボックス柱のダイヤフラムの取付け溶接の品質向上を
図る鋼材の溶接方法を提供する。 【構成】 板厚が33mm以上の鋼材の溶接で、2つの鋼
材間に、仕切板を設け、複数の空間を形成し、それぞれ
を非消耗ノズル式エレクトロスラグ溶接する溶接方法
で、極厚スラブ溶接方法、また引張強度570MPa 以上
の鋼材を使用したボックス柱のダイヤフラムの取付け溶
接に適用したボックス柱の溶接方法。 【効果】 極厚鋼材の非消耗ノズル式エレクトロスラグ
溶接を可能にすると共に、引張強度が570MPa 以上の
高強度鋼の溶接で問題となる溶接部の靭性向上、また残
留応力の低減等で割れ防止を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は極厚鋼材の製造のための
溶接方法あるいは建築等に使用される鉄柱の溶接方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、建築等の構造物は大型化して、こ
れに使用される鉄柱も板厚が100mmを超えたもの、ま
たその強度も570MPa クラスから780MPa クラスの
ものの使用も開始されようとしている。一方近年の鋼材
の製造は転炉あるいは電気炉等で鋼を溶解し、これを連
続鋳造したスラブを圧延する工程で製造される。しか
し、連続鋳造で製造できるスラブの厚さは現実には25
0mm程度までである。100mmを超え、かつ高品質の鋼
材の製造には500mmを超えるようなスラブ厚さが要求
されるものも少量であるがある。この鋼材のため、旧時
代の造塊と呼ばれる工程が残されている。この工程は生
産性が低いと共に稼働率が低く、現在の製鉄業界で大き
な負担になっている。
【0003】連続鋳造で製造した、例えば図1に示すよ
うに通常スラブと呼ばれる鋼材1,1aを、重ね合わせ
接合する等で大型スラブが製造できれば造塊工程は必要
なく、大きな経済効果が期待できる。この接合方法にエ
レクトロスラグ溶接(以下CESと記す)の適用が考え
られる。しかし、この場合溶接幅は1000mmを超える
ような長さになるが、100mmを超えるような溶接幅の
CES溶接は片方の端を溶接している間に他方は凝固す
る等のため、安定して溶接できない。
【0004】また建築に使用される鉄柱、例えば図2に
示すような角柱は通常ボックス柱と呼ばれ、4枚の鋼材
5,5a,5b,5cをそれぞれ溶接7して角柱にす
る。このとき、梁8取付け部の内側にダイヤフラム6が
取付けられる。このダイヤフラム取付け溶接はCESが
使用されている。これは、ボックス柱を製造するとき、
角柱に加工してからのダイヤフラム6の取付け溶接は困
難なため、角柱にする前にダイヤフラム6を取付ける。
まず鋼材5,5bの2枚を向き合わせて、間にダイヤフ
ラム6を取付け、その後残り2枚の板5a,5cを取付
ける。あるいは鋼材5,5b,5cの3枚で溝形を作
り、これにダイヤフラム6を取付け、その後、残り1枚
を取付ける。このため、少なくともダイヤフラム6の1
辺は角柱に加工してから溶接することになる。これの溶
接にCESが使用される。
【0005】しかし、CESは大入熱溶接のため高能率
であるが、溶接部の材質が特開平5−277725号公
報に示されているように問題となる場合がある。特に高
強度鋼あるいは板厚が厚い場合に問題となる。そこで、
CESの材質改善方法として、特開平5−277725
号公報に、一部を炭酸ガス溶接して残りをCESする溶
接方法、さらに、このとき水やガスを吹付けて冷却する
ことがよいと提案されている。さらに特開平5−277
726号公報に梁フランジの端面と柱との間に、端面幅
方向の略中央位置に沿い断面長方形の連結板を挟み込
み、この連結板を介して柱とフランジを溶接、仮付け
し、柱とフランジとの間の外側面に水冷銅板を添え付け
て、空間を形成し、この空間をCESする方法が提案さ
れている。
【0006】すなわち、これらの提案は溶接方法の組合
わせ、あるいは1つの溶接部を2回に分けて溶接して、
入熱を小さくする溶接方法であり、溶接部の品質は向上
する。前述した大型スラブ製造の溶接もこのように1つ
の溶接部を複数に分けて溶接すればCESが適用できる
可能性がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの提案
は大型スラブ製造の溶接やボックス柱のダイヤフラムの
溶接には適用できない。なぜなら、特開平5−2777
26号公報の提案のCESは水冷銅板を使用する溶接方
法で、その概要を図3に示す。図3(A)は比較的溶接
長さの長い場合の溶接方法で、移動式水冷銅板9aで溶
鋼を保持し、溶接の進行と共に、ノズル12(溶接ワイ
ヤ送給ガイド兼給電極)、銅板9aが移動して溶接する
方法である。また図3(B)は比較的溶接長さが短い場
合に使用するもので、固定銅板9bと消耗ノズル16を
使用して溶接する方法である。しかし、銅板9を使用す
る溶接は図1に示したような複数に分割した溶接での適
用は困難であり、また図2に示したボックス柱のダイヤ
フラムの取付け溶接のような閉じられたところでの使用
も困難である。
【0008】また、特開平5−277725号公報の提
案も図2に示したボックス柱のダイヤフラムの溶接のよ
うな閉じられた角柱内では炭酸ガス溶接が困難で、また
その周辺部の水冷等も困難で適用できない。そこで、本
発明は大型スラブの製造のための溶接や、ダイヤフラム
の溶接のような閉じられた部分のCESにおいて、高強
度鋼あるいは板厚が厚い鋼材の優れた溶接方法を提供す
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる溶接方法
は、それぞれの板厚が33mm以上の2つの鋼材1,1a
の溶接において、2つの鋼材1,1aを13〜30mm離
して向き合わせ、その両側を挟むように2枚の当板2,
2aを取付け、また少なくとも1枚以上の仕切板3を1
3〜100mmの間隔をおいて設け、複数の空間4を形成
し、この複数の空間4をそれぞれ非消耗ノズル式エレク
トロスラグ溶接することを特徴とする厚鋼部材の溶接方
法であり、また、引張強度570MPa 以上の板厚30〜
150mmの鋼材5と板厚33〜150mmのダイヤフラム
6とを使用したボックス柱のダイヤフラム6の取付け溶
接において、13〜30mm離した鋼材5とダイヤフラム
6の両側を挟むように2枚の当板2,2aを取付け、ま
た少なくとも1枚以上の仕切板3を設け、複数の空間4
を形成し、この複数の空間4をそれぞれ非消耗ノズル式
エレクトロスラグ溶接することを特徴とするボックス柱
の溶接方法にある。
【0010】
【作用】図1,図2は本発明の実施態様である。図1は
2枚の鋼材1,1aを合わせ溶接する事例で、2枚の鋼
材1,1aを13〜30mm離すと共に、その両端側を挟
むように2枚の当板2,2aを当接して設け、前記鋼材
1,1a間隔に少なくとも1枚の仕切板3を設けて複数
の空間4を作り、この複数の空間4をそれぞれ非消耗ノ
ズル式エレクトロスラグ溶接をする。
【0011】溶接方法は非消耗ノズル式エレクトロスラ
グ溶接に限定することで溶接が可能である。非消耗ノズ
ル式エレクトロスラグ溶接は特開昭57−156884
号公報に提案されているが、図3(B)に示したエレク
トロスラグ溶接の1種で、消耗ノズル16の代わりに、
移動可能なノズルを使用して、ノズルが溶接の進行と共
に待避移動する方法である。消耗ノズル式エレクトロス
ラグ溶接は、消耗ノズル16に塗布されているフラック
スの溶融したスラグ13が水冷銅板9bと凝固金属14
との間で凝固スラグ15を形成することで、常に一定の
溶融スラグ13が確保できる。しかし、当板2が鋼の場
合は、当板も溶融するため、スラグが凝固する場所がな
く、溶融スラグは次第に増加し、ある程度以上になると
溶接できなくなる。非消耗ノズル式のノズルは溶接の進
行と共に待避するため、スラグの増加はない。また通電
性のよい材料を使用し、フラックスがないことでノズル
を細くできる。すなわち狭い空間でも溶接できる。この
ため、入熱を小さくできる、溶接材料が少ない、溶接時
間を短くできる等の利点がある。
【0012】鋼材1,1aの厚さは33mm以上とした。
33mmより小さいと仕切板3を入れる必要はなく、また
仕切板を入れると空間4が小さく溶接できない。これ以
上厚いものは仕切板を増やすことで対応できる。両端側
の当板2,2aは20〜30mm厚の鋼板で、鋼材1,1
aとの重なり代cは10mm以上にすることが好ましい。
非消耗ノズル式エレクトロスラグ溶接は溶け込み5〜1
0mm程度の条件が安定しており、当板があまり薄いある
いは重ね代cが少ないと溶け落ちすることがある。当板
は30mmを超えても溶接はできるが、経済的でない。ま
た、当板2,2aは仕切板3を兼ねるものでもよく、こ
のとき外側になる部分はSMAWや炭酸ガス溶接で固定
すればよい。
【0013】2枚の鋼材1,1aの間隔aは13〜30
mmとする。13mmより狭いと非消耗式ノズルと鋼材1,
1aとの間隔aが狭くなりすぎ、溶接スパッタが鋼材
1,1aに付着したときノズルの移動が困難になり好ま
しくない。30mmを超えると溶接空間が大きくなりすぎ
経済的でない。
【0014】仕切板の間隔bは13〜100mmとする。
間隔aと同様に13mmより少ないとスパッタ付着による
ノズルの移動ができなくなる等のトラブルが発生する。
間隔bが30mmを超えるような大きさになるとノズルを
往復移動させ溶接する。1本のノズルでの往復移動で溶
接できる範囲は60mm程度までであり、これ以上の場合
は複数のノズルを使用する。しかし複数のノズルを使用
しても間隔bがあまり大きくなると溶融スラグが安定し
ない等で安定した溶接ができなくなり、100mm以下と
する。
【0015】仕切板3は板厚7〜15mm程度が好まし
い。非消耗ノズル式エレクトロスラグ溶接は前述したよ
うに溶け込み5〜10mm程度の条件が安定して溶接でき
る。このため、仕切板があまり薄いと溶けて仕切りの作
用ができない。また仕切板が15mmを超えるようになる
と未溶接部ができる場合がある。未溶接部分が残っても
よい設計の場合は15mm以上厚くてもよい。また、仕切
板3は別個に作製し、これを溶接やネジ止めする。溶接
の場合は極力余盛りを小さくする。このような溶接は通
常隅肉溶接するが、余盛りが大きいと非消耗ノズル式エ
レクトロスラグ溶接はコーナー部の溶け込みが小さいこ
とも加わり、未溶融部ができる、あるいは未溶融部が大
きくなる。また、仕切板は鋼材1,1aの一方あるいは
両方を切削等で加工したものでもよい。
【0016】図2は建築用ボックス柱の概要を示す。図
2(A)に示すように4枚の鋼材5,5a,5b,5c
を溶接7し、角柱にする。このとき、梁8を取付けると
ころの内側にダイヤフラム6を取付ける。ダイヤフラム
の取付けは図2(B)に示すように鋼材5とダイヤフラ
ム6との間に13〜30mmの間隔をおき、両側に挟むよ
うに当板2,2aを取付ける。また、仕切板3を設け、
複数の空間4をそれぞれ非消耗ノズル式エレクトロスラ
グ溶接する。
【0017】引張強度が570MPa を超える鋼の溶接は
さらに難しくなる。溶接後の冷却速度が遅いと溶接金属
またその熱影響部(以下HAZと記す)の結晶粒が粗大
化して靭性が低下する。空間4を分割して溶接すること
で、入熱が分散低減できるため、溶接部、特に鋼材HA
Zの靭性が向上する。
【0018】また、引張強度が570MPa を超えるよう
な鋼材の溶接は合金材が多くなる。あるいは溶接後の残
留応力が高くなるため、高温割れや低温割れが発生しや
すくなる。特に最終に溶接する辺は周辺がすでに溶接さ
れていることにより残留応力が特に高くなり、割れが発
生しやすい。分割して溶接することで、個々の溶接金属
量が小さく、凝固収縮量が小さくなることで高温割れを
防止し、残留応力も低下する。また、冷却速度が速くな
ることで溶接金属の合金量を減らすことができ、これも
高温割れ防止に効果がある。また、分割溶接することで
先に溶接した部分の一部が再溶融または再加熱されるた
め残留応力が低減し、また、再加熱あるいは溶接金属量
が小さく拡散性水素放出が容易になることで、低温割れ
を防止できる。これらの効果で靭性の向上と共に割れの
発生も防止でき、引張強度570MPa を超える鋼材溶接
の高温割れ、低温割れ防止に著しい効果がある。
【0019】鋼材5,5a,5b,5cの厚さは30〜
150mmにする。30mmより薄い場合は分割溶接しても
鋼材の熱伝導が小さく分割した効果が認められない。ま
た150mmを超えるような鋼材は、鋼材への熱伝導が充
分大きく、分割した効果が認められない。ダイヤフラム
6の厚さは33〜150mmにする。33mmより薄い場合
は仕切板3を設けると空間4が小さく溶接できない。ま
た150mmを超える厚さになると当然鋼材5,5a,5
b,5cも厚くなり、分割しても残留応力等が大きく、
分割の効果が出ない。
【0020】鋼材5とダイヤフラム6の間隔は13〜3
0mmとする。13mmより狭いと非消耗式ノズルと鋼材
5、またダイヤフラム6との間隔が狭くなりすぎ、溶接
スパッタが鋼材5やダイヤフラムに付着したときノズル
の移動が困難になり好ましくない。30mmを超えると溶
接空間が大きくなりすぎ経済的でない。570MPa を超
えるような高強度鋼の溶接では仕切板で分割した空間4
の間隔は一般鋼の溶接に比較し小さい13〜50mm以
下、より好ましくは40mm以下が好ましい。40mmを超
えると、入熱の低減効果が小さくなる。
【0021】ダイヤフラム6の溶接の場合、図4に示す
ようにダイヤフラム6と仕切板を一体とした場合には仕
切板に相当する部分の板厚は15mmを超える厚さでよ
く、かえって厚い方が溶接面積が減少して好ましいこと
もある。しかし、このときも鋼材5側(図4の6d部)
に未溶接部を残さないことを前提とした場合はこの部分
の厚さ6bは7〜15mmにする必要がある。また図1ま
たは図2における場合も仕切板3の板厚が7〜15mmで
あれば非消耗ノズル式エレクトロスラグ溶接は溶け込み
5〜10mm程度の条件で安定して溶接できる。
【0022】
【実施例】実施例の概要を表1に示す。実施No.1〜3
は本発明例で、No.4〜6は比較例である。非消耗ノズ
ル式エレクトロスラグ溶接は商品名SESNET溶接機
を使用し、ワイヤはJIS YGW17の1.6mm、フ
ラックスはMnO−SiO2 系溶融型フラックスを溶融
プール厚40mm目標で使用した。電流は360A、電圧
は33〜38Vで溶接した。ノズルは間隔b−20mmの
範囲で往復運動、すなわち間隔bが50mmのときは30
mmの往復運動を行った。試験項目は溶接途中の異常の有
無、溶接後の超音波試験と断面マクロ観察による欠陥の
有無、HAZ部の0℃でのシャルピー衝撃試験での材質
調査等である。
【0023】実施No.1は本発明例で、図1に示すよう
な構成で、溶接幅は1000mm、溶接長さは500mm、
板幅は250mmのSM−490Bクラスのスラブを使用
し、間隔aは30mm、仕切板は厚さ15mmを11枚使用
し、間隔bは30,55,65,70,80,90mmの
それぞれ2個、計12個の溶接空間、当板の厚さは30
mm、当板の重ね代cは15mmで行った。なお、仕切板3
の取付けはMIGの隅肉溶接とした。間隔溶接は両側か
ら1個ずつ、交互に、中央部に向け溶接した。また、間
隔bが65mm以上のものは2本のノズルで溶接した。ま
た、溶接後室温まで冷却してから次の溶接を実施した。
いずれの溶接部も溶接途中のトラブル、また溶接後の欠
陥もなく、大きな鋼材の溶接ができた。
【0024】実施No.2も本発明例で図2に示すボック
ス柱のダイヤフラムの溶接をした。鋼材5,5a,5
b,5cはHT−780の30mm材、ダイヤフラムはS
M−490Bの33mm材で500×500mmの角形の柱
を製造した後、ダイヤフラムを溶接した。間隔aは14
mm、間隔bは13mmで仕切板は7mmのもの1枚を中央に
設け、当板は25mmを使用した。溶接のトラブルなく、
欠陥もなく、HT−780のHAZのシャルピー衝撃値
も40Jを超える良好な値であった。
【0025】実施No.3も本発明例で図2に示すボック
ス柱のダイヤフラムを溶接した。鋼材5,5a,5b,
5cはHT−570の140mmで、ダイヤフラムはSM
−490Bの140mm材で、間隔aは25mm、仕切板は
15mm厚を2枚使用し、間隔bは20,40,50mmと
した。これもなんら問題なく溶接できた。但し、HT−
570のHAZ部の靭性は間隔bが狭い程良好で50mm
は27Jのものもあったが、これも建築用としては現状
水準である。
【0026】実施No.4は比較例で、鋼材5はHT−7
80の25mm材を使用して、間隔aは12mmとし、他は
実施No.2と同じ構成とした。間隔aが狭いことによる
溶接欠陥が認められ、HT−780のHAZ靭性も実施
No.2に比較して低かった。これは板厚が薄いため分割
しても充分な冷却速度が確保できなかったためと考えら
れる。実施No.5も比較例で、実施No.2と同様の構成
としたが、仕切板は使用しなかった。溶接はなんら問題
なかったが、HT−780のHAZ靭性は20Jを下回
るものもあり、No.2に比較して劣るものであった。こ
れは入熱が大きく、充分な冷却速度が確保できなかった
ためと考えられる。
【0027】実施No.6も比較例で、図2に示す構成
で、鋼材5,5a,5b,5cはHT−780の160
mm材、ダイヤフラム6はSM−490Bの160mm材
で、間隔aは33mm、仕切板3の厚さは25mmで、間隔
bを110mmと25mmとした。また、当板は35mmとし
た。間隔bは25mmの溶接を先に、110mmを後にし
た。なお、間隔bが110mmの溶接は2本のノズルを使
用した。仕切板の未溶融部分があり、また、間隔bが1
10mmの溶接では溶接途中、異常にスパッタが出る等の
溶接乱れが観察された。また、溶接部に割れも観察され
た。これは、仕切板が厚く、完全な溶接ができなかっ
た。また間隔bが広く不安定な溶接でスパッタの異常発
生が生じたものと考えられる。割れもまた間隔bが広い
ことにより高温割れあるいは低温割れが発生したものと
考えられる。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】本発明は、製鉄スラブのような極厚材の
溶接が可能になると共にボックス柱のダイヤフラムの取
付け溶接のような、閉じられた箇所の溶接で、引張強度
が570MPa 以上の高強度鋼の溶接で問題となる溶接部
の靭性が向上する、また残留応力の低減ができ、高温割
れ、低温割れを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】鋼材の溶接の概要を示す斜視図である。
【図2】ボックス柱の概要を示す斜視図で(A)は全
体、(B)はダイヤフラムの取付け部を拡大して示す。
【図3】エレクトロスラグ溶接の概要を示す斜視図で、
(A)は移動式水冷銅板を使用する方法、(B)は消耗
ノズルを使用する方法を示す。
【図4】ダイヤフラムと仕切板が一体化した例の斜視図
を示す。
【符号の説明】
1,1a 鋼材 2,2a 当板 3 仕切板 4 溶接する空間 5,5a,5b,5c 鋼材 6 ダイヤフラム 6d 仕切板3と鋼材5の接点 7 板の溶接線 8 梁 9a,9b 水冷銅板 10 ワイヤ送給装置 11 ワイヤ 12 ノズル(ワイヤガイド兼給電
極) 13 溶融スラグ 14 凝固金属 15 凝固スラグ 16 消耗ノズル a 2枚の鋼材1,1aの間隔 b 分割した溶接空間の幅 c 鋼材1と当板2の重ね代

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれの板厚が33mm以上の2つの鋼
    材(1,1a)の溶接において、2つの鋼材(1,1
    a)を13〜30mm離して向き合わせ、その両側を挟む
    ように2枚の当板(2,2a)を取付け、また少なくと
    も1枚以上の仕切板(3)を13〜100mmの間隔をお
    いて設け、複数の空間(4)を形成し、この複数の空間
    (4)をそれぞれ非消耗ノズル式エレクトロスラグ溶接
    することを特徴とする鋼材の溶接方法。
  2. 【請求項2】 引張強度570MPa 以上の板厚30〜1
    50mmの鋼材(5)と板厚33〜150mmのダイヤフラ
    ム(6)とを使用したボックス柱のダイヤフラム(6)
    の取付け溶接において、13〜30mm離した鋼材(5)
    とダイヤフラム(6)の両側を挟むように2枚の当板
    (2,2a)を取付け、また少なくとも1枚以上の仕切
    板(3)を設け、複数の空間(4)を形成し、この複数
    の空間(4)をそれぞれ非消耗ノズル式エレクトロスラ
    グ溶接することを特徴とするボックス柱の溶接方法。
JP12141894A 1994-06-02 1994-06-02 鋼材の溶接方法 Withdrawn JPH07323380A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100453750C (zh) * 2006-10-30 2009-01-21 北京三杰国际钢结构有限公司 一种箱型截面梁柱节点结构及其焊接方法
CN102689101A (zh) * 2011-03-22 2012-09-26 财团法人国家实验研究院 电熔渣焊工法
JP2024065136A (ja) * 2022-10-31 2024-05-15 Jfeスチール株式会社 角形鋼管柱とh形鋼梁の接合構造および接合構造の製造方法

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