JPH07323862A - 自走式作業機の操縦装置 - Google Patents

自走式作業機の操縦装置

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JPH07323862A
JPH07323862A JP11873794A JP11873794A JPH07323862A JP H07323862 A JPH07323862 A JP H07323862A JP 11873794 A JP11873794 A JP 11873794A JP 11873794 A JP11873794 A JP 11873794A JP H07323862 A JPH07323862 A JP H07323862A
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lever
steering
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Nobuhiro Ishii
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自走式作業機の操縦性を向上させる。 【構成】 ハンドル51のグリップ51aの周辺に、各
別に握り込み可能な左右のステアリングレバー54と、
握り込み可能なデッドマンレバー53を備え、左右の車
軸7を各別に駆動可能な左右一対の油圧式無段変速装置
の左右の変速レバー6とステアリングレバー54を連係
するための左右のコントロールリンケージ手段にスプリ
ングバイアス機構を設けてステアリングレバー54を開
放した時に最大速度になるように変速レバー6をセット
し、デッドマンレバー53をコントロールリンケージ手
段に対してインターロック機構を介して連係させ、デッ
ドマンレバー53を開放した時に変速レバー6を中立位
置にセットし、コントロールリンケージ手段には、ステ
アリングレバー54の操作比率に対する速度調節器の操
作比率をオペレーターの手元で変更可能な、左右のスピ
ードコントロールレバーが連係されて可動斜板8には非
中立位置への傾転モーメントが付与されるように構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、左右一対の油圧式無段
変速装置によって左右の車軸を各別に駆動可能とした自
走式作業機の操縦装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からウォークビハインドタイプの自
走式作業機において左右二組の油圧式無段変速装置によ
り左右の走行輪を駆動するように構成し、機体フレーム
より斜め後方へ左右のハンドルを突出して、該ハンドル
の後部にグリップを設けて、該グリップ近傍に操向及び
速度変速を可能とする左右のステアリングレバーを設け
た作業機は公知となっている。例えば、米国特許第51
27215号の技術である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような歩行型作
業機では、オペレータが左右のステアリングレバーを開
放した時に、作業機の暴走を防ぐ意図で、左右の変速レ
バーを中立位置に自動的に戻すように構成されている。
このため作業機を前方、或いは後方へ直進させる場合に
は両方のステアリングレバーを同時に、かつ、均等の操
作力で押し込む(或いは引き込む)操作が要求され、そ
の操作力を左右略同じにしなければ直進することができ
ず、左右に曲がり易く操作が難しかったのである。ま
た、作業機の進行方向を修正すべく旋回する場合には、
一方のステアリングレバーを押し込み、他方のステアリ
ングレバーを引き込む操作を同時にしなければならない
ので、そのタイミングがわずかでも狂うと、思いどおり
に旋回させることができず、操作に熟練を要していたの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。即ち、自走式作業機に備わるハンド
ルのグリップの周辺に、該グリップの左右に位置して各
別に握り込み可能な左右のステアリングレバーと、少な
くとも一つの握り込み可能なデッドマンレバーを備え、
左右一対の車軸を各別に駆動可能な左右一対の油圧式無
段変速装置の左右の変速レバーと左右のステアリングレ
バーを連係するための左右のコントロールリンケージ手
段にスプリングバイアス機構を設けて左右のステアリン
グレバーを開放した時に作業機前進側最大速度になるよ
うにそれぞれの変速レバーをセットすべく構成すると共
に、デッドマンレバーをコントロールリンケージ手段に
対してインターロック機構を介して連係させてデッドマ
ンレバーを開放した時にそれぞれの変速レバーを中立位
置にセットすべく構成したものである。
【0005】また、前記左右のコントロールリンケージ
手段のそれぞれには、ステアリングレバーの操作比率に
対する速度調節器の操作比率をオペレーターの手元で変
更可能な、独立した左右のスピードコントロールレバー
が連係されているものである。また、前記油圧式無段変
速装置を構成する可変容積型油圧装置の、前記変速レバ
ーによって操作される可動斜板には非中立位置への傾転
モーメントが付与されるように構成したものである。
【0006】
【作用】次に作用を説明する。即ち、オペレーターがハ
ンドル両側のグリップに設けたデッドマンレバーを握
り、かつ両方のステアリングレバーを開放しているだけ
でスプリングバイアス機構がコントロールリンケージを
介して左右の油圧式無段変速装置の変速レバーを同時に
自動操作して、左右の車軸を同調して前進側最大速度で
回転させて作業機を直進させることができる。また同調
速度にならない場合には左右のスピードコントロールレ
バーを適当に独立操作してコントロールリンケージ手段
のリンク比を変更することにより修正できる。
【0007】そして、グリップに設けた左右のステアリ
ングレバーの一方を握り込むことによって、その側のコ
ントロールリンケージ手段を介して油圧式無段変速装置
が減速側に操作されて、旋回することができる。そのス
テアリングレバーを開放すると元の前進側最大直進位置
に復帰する。デッドマンレバーを開放すると変速レバー
はインターロック機構によってそれぞれ中立位置に戻さ
れ、作業機は停止する。そして、油圧式無段変速装置の
可動斜板には非中立位置への傾転モーメントが加えられ
ているので、前記スプリングバイアス機構の付勢力は、
比較的小さなもので済まされ、ステアリングレバーを握
り込む時の操作は軽くなる。
【0008】
【実施例】次に実施例を説明する。図1は自走式作業機
の一例としてのウォークビハインドモアの斜視図、図2
は自走式作業機に搭載する車軸駆動装置の斜視図、図3
は車軸駆動装置の上ハウジング半部1を外した平面図と
一部断面図、図4は図3のA−A矢視断面図、図5は図
3のB−B矢視断面図、図6はセンタセクションのポン
プ付設面の第1実施例を示す平面図、図7は同じくその
第2実施例を示す平面図、図8は可動斜板の側面断面
図、図9は本発明にかかる操縦装置の展開図で、作業機
停止時の状態を示す図面、図10は上記操縦装置の展開
図で、直進操作の状態を示す図面、図11は同じく旋回
操作の状態を示す図面である。
【0009】図1において自走式作業機の一例として示
すウォークビハインドモアの全体構成から説明すると、
機体フレーム50の後部より斜め後方へ左右一対のハン
ドル51・51が突出されて、該ハンドル51・51の
後上部の間に、後述するコントロールリンケージ手段を
収納した操作ボックス52が配設され、該操作ボックス
52上には左右の車軸の速度を調節するスピードコント
ロールレバー55L・55Rと、エンジンEの回転数を
調節するアクセルレバー56と、車軸を自由回転させる
バイパスレバー60が設けられ、左右のハンドル51・
51のグリップ部51a・51aの上下には、後述する
デッドマンレバー53L・53Rとステアリングレバー
54L・54Rが配設されている。
【0010】また、前記機体フレーム50の前端にモア
デッキ58が装着されており、該モアデッキ58の前端
にキャスター車輪59・59が配設され、機体フレーム
50の略中央上にはバーチカルエンジンEが配設され
て、該エンジンEの出力軸であるクランク軸22は下方
に突出される。図2に示すように、該クランク軸22の
下端に三連プーリー21が固設され、該三連プーリー2
1のうちの第1プーリー21aには電磁クラッチ40を
内蔵しており、ベルト20を巻回して、モアデッキ58
内に収容されたカッターブレードを駆動可能としてい
る。第2プーリー21bにはベルト23Rを巻回し、ま
た、第3プーリー21cにはベルト23Lを巻回し、そ
れぞれのベルト23L・23Rを通じて車軸駆動装置の
ハウジングHの上方に設けた入力プーリー25L・25
Rに動力を伝え、ハウジングH内に構成した、後述する
左右一対の油圧式無段変速装置を介して車軸7L・7R
を駆動して走行輪61L・61Rを回転させ走行する。
【0011】この車軸駆動装置のハウジングHは図2、
図3に示すように、後部中央に凹部Haを形成し、該凹
部Ha内に前記クランク軸22及び三連プーリー21が
臨むように配設され、エンジンEを低い位置で、かつ、
車軸7L・7Rに近づけられるように構成している。ま
た、ハウジングHは主に2つの上ハウジング半部1と下
ハウジング半部2をその周辺の平坦な接合面で相互に接
合するように構成しており、作業機に車軸駆動装置が搭
載された際にハウジングHの接合面は、水平面上に位置
する。ハウジングHの内部構成を図3・図4・図5によ
り説明する。
【0012】ハウジングH内部には略左右対称的に車軸
7L・7Rを駆動するための各種伝動部品が収容されて
おり、左右のセンタセクション5L・5Rが車軸7L・
7Rの長手方向に対して略平行に並べられ、それぞれ3
本のボルトにより上ハウジング半部1に歪むことなく安
定して固定されている。上ハウジング半部1の上壁の前
部寄りの位置には上方へ突出部を形成し、該部分をハウ
ジング内部に通じる油槽部1bとし、上端に取り付けた
エアブリーザ26bを介してハウジングH内の作動油の
膨張・収縮が許容されるようにしている。
【0013】前記センタセクション5L・5Rは後面視
L字形状に形成され、その水平面上にポンプ付設面5a
を形成し、外側方の垂直面上にモータ付設面5bが形成
され、前記ポンプ付設面5aには油圧ポンプPL・PR
のシリンダブロック16L・16Rが垂直な向きに装着
され、モータ付設面5bには油圧モーターML・MRの
シリンダブロック17L・17Rが水平な向きに装着さ
れている。このようにして、油圧ポンプPLと、油圧モ
ータMLの組合せ、及び油圧ポンプPRと油圧モータM
Rの組合せの一対がハウジングH内で左右方向に一列に
配設される。
【0014】左右の油圧ポンプPL・PRはアキシャル
ピストンタイプの可変容積型油圧装置であり、同じ部品
で構成されている。即ち、前記シリンダブロック16L
・16Rの複数のシリンダ孔内には、付勢バネを介して
複数のピストン13が往復動自在に嵌合され、該ピスト
ン13の頭部には、可動斜板8L・8Rのスラストベア
リングの下面が接当され、該シリンダブロック16L・
16Rの垂直な回転軸線上にポンプ軸3L・3Rが挿入
係合されて油圧ポンプPL・PRを構成している。前記
ポンプ軸3L・3Rの上側部分はそれぞれ、上ハウジン
グ半部1の上壁に保持した軸受により支持され、上端部
分はハウジングHより突き出ている。そして、各ポンプ
軸3L・3Rに前記入力プーリー25L・25Rが取り
付けられて左右の油圧ポンプPL・PRが同時に駆動さ
れるようになっている。なお、入力プーリー25L・2
5Rは高さが相互に異なるように取り付けられているの
で、2つのポンプ軸3L・3Rは互いに接近配置するこ
とが可能で、ハウジングHにおける左右方向での幅の圧
縮化を図っている。前記可動斜板8L・8Rは図5に示
すように、後方へ突出した軸部8aのそれぞれが上ハウ
ジング半部1より下方へ突出した脚部1aに回転自在に
支持され、前方へ突出した前記軸部8aと同一軸心の軸
部8bは、上ハウジング半部1の外面に付設した支持プ
レート9L・9Rに回転自在に支持され、ハウジングH
外の該軸部8b端に変速レバー6L・6Rが固設され、
該変速レバー6L・6Rには後述するリンク機構を介し
て前記ステアリングレバー54L・54Rが接続され、
このレバー操作で前記可動斜板8L・8Rを傾動操作す
ることで油圧ポンプPL・PRからの油の吐出量及び吐
出方向を変更することができる。
【0015】前記可動斜板8L・8Rは、油圧ポンプP
L・PRのシリンダブロック16L・16Rが回転する
と、非中立位置への傾転モーメントが与えられるように
構成されている。具体的には、例えば、図6に示すよう
に、センタセクション5L・5Rのポンプ付設面5aに
設ける一対のキドニーポート5f・5fの圧力中心P1
・P2を結ぶ仮想線βが、可動斜板8の軸部8a・8b
の中心線αからポンプ軸3を中心に角度θだけ回転させ
た位置となるように設けて、可動斜板8L・8Rに掛か
るピストン13からの反力をθだけズレるようにし、そ
のズレで可動斜板8L・8Rに非中立位置への傾転モー
メントが与えられるようにしている。
【0016】また、可動斜板8L・8Rに非中立位置へ
の傾転モーメントを与える他の実施例として、図7に示
すように、キドニーポート5f・5fの圧力中心P1・
P2を結ぶ仮想線βに対して可動斜板8L・8Rの軸部
8a・8bの中心線αを相対的に平行させて長さΔhだ
けオフセットさせるように設計することでも可動斜板8
L・8Rに非中立位置への傾転モーメントを与えること
ができる。
【0017】また、左右の油圧モーターML・MRはア
キシャルピストンタイプの固定容積型油圧装置であり、
同じ部品で構成している。即ち、シリンダブロック17
L・17Rの複数のシリンダ孔内には複数のピストン1
2がバネにて付勢されながら往復動自在に嵌合されてい
る。該ピストン12の頭部は固定斜板19L・19Rに
傾斜状態に保持したスラストベアリングと接当し、該固
定斜板19L・19Rは上ハウジング半部1と下ハウジ
ング半部2との間に挟み込まれて固定されている。ま
た、シリンダブロック17L・17Rの水平な回転軸線
上にモーター軸4L・4Rが係合挿入されて油圧モータ
ーML・MRを構成している。
【0018】前記センタセクション5L・5Rにおい
て、前記ポンプ付設面5aには、それぞれ、前記シリン
ダブロック16L・16Rの吸入部及び吐出部を接続す
るための、一対のキドニーポート5f・5fが開口され
ており、また、前記モータ付設面5bには、それぞれ、
前記シリンダブロック17L・17Rの吸入部及び吐出
部を接続するための、一対のキドニーポート(図示せ
ず)が開口されている。
【0019】該センタセクション5L・5Rの内部に
は、前記ポンプ付設面5aのキドニーポートの一対と、
前記モータ付設面5bのキドニーポートの一対とを相互
に接続するための、一対の油路5d・5eが設けられ、
これによって油圧ポンプPL・PRと油圧モーターML
・MRの間で作動油が循環するための閉回路が構成され
ている。左右の油圧ポンプPL・PRのシリンダブロッ
ク16L・16Rが回転することによってそこから吐出
される作動油は、センタセクション5L・5R内の閉回
路を流れて油圧モーターML・MRのシリンダブロック
17L・17Rに受け入れられ、該シリンダブロック1
7L・17Rの回転トルクに変換される。そして、油圧
ポンプPL・PRの可動斜板8L・8Rの傾転度合に応
じて油圧モーターML・MRで発生する回転トルクは変
更される。このようにして、左右に並置されたセンタセ
クション5L・5R上に油圧式無段変速装置がそれぞれ
構成されている。
【0020】ポンプ軸3L・3Rの下部は図4、図5に
示すようにセンタセクション5L・5Rのポンプ付設面
5aを貫通し、該ポンプ軸3L・3Rの下端により、ポ
ンプ付設面5aの裏面に取り付けたチャージポンプ11
がそれぞれ駆動される。チャージポンプ11を収納する
ためのポンプケース10には、チャージポンプ11への
吸入側の油路10aと吐出側の油路10bが設けられ、
吸入側の油路10aはフィルター15と連通してハウジ
ングH内の作動油をろ過して吸入できるようにし、吐出
側の油路10bには図示しないリリーフバルブを設けて
吐出油を所定の油圧に調整している。15aは、フィル
ター15の保守点検の際に、該フィルター15をハウジ
ングH内から抜き出し可能とするためのカバーである。
【0021】前記油路10bから流れた油は、図6に破
線で示したチェックバルブ31・32を介してセンタセ
クション5L・5R内の閉回路に補給されるようになっ
ている。該チェックバルブ31・32にはセンタセクシ
ョン5L・5Rの外方へ突出した開放押杆33・34が
備えられている。開放押杆33・34の両先端は、一つ
の押圧プレート36と当接し、該押圧プレート36はバ
イパス軸37の回動によりそれぞれ外側方向へ摺動する
ことができ、該バイパス軸37下端にはバイパスアーム
38が固設され、該バイパスアーム38は前記操作ボッ
クス52上のバイパスレバー60にワイヤーを介して接
続されている。従って、バイパスレバー60を操作する
とバイパスアーム38が回動されて、バイパス軸37が
回転して押圧プレート36がそれぞれ開放押杆33・3
4を押し込み、左右それぞれのチェックバルブ31・3
2を同時に開いて2つの閉回路を開放し、油圧モーター
ML・MRのモーター軸4L・4Rを自由回転させるこ
とができる。これによって、エンジンがかからない等の
トラブルが生じても、ウォークビハインドモアは手で押
して移動させることができる。
【0022】前記モーター軸4L・4RのハウジングH
の外側へ突出した端部には、ブレーキドラム42L・4
2Rが固設されて、周知のバンド式ブレーキ装置BL・
BRが構成される。このブレーキ装置BL・BRは後述
するように、前記デッドマンレバー53L・53Rを放
した状態ではブレーキバンド(図示せず)のそれぞれが
ブレーキドラム42L・42Rを同時に締め付けてモー
タ軸4L・4Rを同時に制動できるようにしている。ま
た、モーター軸4L・4R上の中途部には、ギヤ41L
・41Rが設けられており、該ギヤ41L・41Rがカ
ウンター軸43L・43R上の大径ギヤ44L・44R
と噛合している。また該カウンター軸43L・43Rの
上の小径ギヤ45L・45Rが車軸7L・7R上に固設
したファイナルギヤ46L・46Rと噛合し、油圧モー
ターML・MRからの動力が車軸7L・7Rに伝達され
る。
【0023】左右のモーター軸4L・4R、左右のカウ
ンター軸43L・43R、左右の車軸7L・7Rの回転
軸線は上ハウジング半部1と下ハウジング半部2の接合
面と略同一の平面上に位置し、左右同じ構成の油圧ポン
プPL・PRと油圧モーターML・MR及び車軸7L・
7Rへの動力伝達機構が略左右対称的に配置されて、車
軸駆動装置が構成されている。30は、入力プーリー2
5Lの上面に装備した冷却ファンであり、該入力プーリ
ー25Lと一緒に回転して上ハウジング半部1の上方か
ら冷却風を吹き付けて、ハウジングH内の作動油の油温
上昇を抑制するようにしている。なお、図示はしていな
いが、エンジン側のプーリー21bにも冷却ファンを備
えておくことで、更に作動油の油温上昇を抑制すること
ができる。
【0024】次に、上記自走式作業機を前進・停止・後
退・旋回させるための、本発明にかかる操縦装置の構成
を図9、図10、図11により説明する。前記デッドマ
ンレバー53L・53Rは、グリップ51a・51aの
上側から、握り込まれるように配設されたもので、該デ
ッドマンレバー53L・53Rをつなぐ一本の連結軸5
3aがグリップ51a・51a基部上のステー62に枢
支され、該連結軸53aの両端にはステー53bが固設
されている。該ステー53bにはブレーキリンク63及
びリンク64の一端がそれぞれ連結され、該ブレーキリ
ンク63の他端は左右の前記ブレーキ装置BL・BRの
ブレーキアーム65・65に連結されている。該ブレー
キアーム65・65はブレーキ装置を作動させる方向に
バネ66・66にて付勢されている。一方、前記リンク
64の他端はインターロックプレート67L・67Rに
設けた第1長孔部67a・67aにそれぞれ枢結されて
いる。
【0025】グリップ51a・51aの基部の下部にあ
る支持ステー69に左右のステアリングレバー54L・
54Rの前端が枢支され、グリップ51a・51aと一
緒に夫々が握り込み可能に取り付けられている。該ステ
アリングレバー54L・54Rの前部には、それぞれリ
ンク70の一端が枢支され、該リンク70の他端は前記
インターロックプレート67L・67Rに接続されてい
る。
【0026】前記インターロックプレート67L・67
Rは、操作ボックス52内に設けた枢支軸72に揺動自
在に枢支され、その揺動範囲は、左右に設けた位置調節
可能なストッパー74・74で規制される。前記第1長
孔部67aは該枢支軸72を中心とする円弧の形状をし
ており、その円弧部分の途中に凹状部分67bを連続し
て設けている。前記リンク64の枢結部64aがこの円
弧部分の中に位置している時には、インタロックプレー
ト67L・67Rは自由に揺動することができ、該枢結
部64aが凹状部分67bの中に位置している時には、
インタロックプレート67L・67Rはその位置に止め
られて揺動することができない。このインタロックプレ
ート67L・67Rの止められた位置が、後述する変速
レバー6L・6Rの中立位置に対応する。以上のように
してインターロック機構が構成されている。そして、こ
のインタロックプレート67L・67Rには更に第2長
孔部67cが設けられ、前記変速レバー65L・65R
につながるロッド75が枢結されることによって、左右
のステアリングレバー54L・54Rと変速レバー6L
・6Rの間にコントロールリンケージ手段を構成してい
るのである。
【0027】また、操作ボックス52に備えられた、左
右一対の前記コントロールレバー55L・55Rは、そ
の回動枢支部と一体のアーム55aを備える。前記第2
長孔部67cは、該コントロールレバー55L・55R
の回動枢支点を中心とする円弧の形状をしており、この
中にある前記リンク75の枢結部75aを、前記アーム
55aに設けた直線状の長孔55b内にも位置させてい
る。従って、コントロールレバー55L・55Rを
(イ)方向や、(ロ)方向へ操作してアーム55aを変
位させると、インタロックプレート67L・67Rに対
するリンク75の枢結部75aの接続位置が変更され
る。このことは、ステアリングレバー54L・54Rの
操作比率に対して変速レバー6L・6Rの操作比率、つ
まり、リンク比が変更されることを意味する。例えば、
リンク75の枢結部75aが第2長孔部67cの紙面上
方側に位置している場合では、リンク比が大きくなって
ステアリングレバー54L・54Rのわずかな握り込み
でも変速レバー6L・6Rは大きく操作される。一方、
その枢結部75aが第2長孔部67cの紙面下方側に位
置している時には、リンク比が小さくなって、ステアリ
ングレバー54L・54Rの握り込みの程度に応じて変
速レバー6L・6Rを微妙に操作することができる。
【0028】また、操作ボックス52内には、スプリン
グバイアス機構を構成する、引っ張り型のスプリング7
6を設けており、その一端を固定側に係止し、他端をイ
ンタロックプレート67L・67Rに係止している。こ
のスプリング76によってインタロックプレート67L
・67Rは常時、一方側の、変速レバー6L・6Rを前
進側最大速度位置Fに向わせる方向に付勢される。前記
スプリングバイアス機構としては、図8に示すように、
車軸駆動装置のハウジングH内に設けても良い。即ち、
可動斜板8L・8Rの軸部8bに巻き型のスプリング7
6を設けてその両端に、支持プレート9L・9Rに設け
た固定ピン49aと、可動斜板8L・8Rに設けた可動
ピン49bとをそれぞれ挟み込ませて構成するのであ
る。このような構成を採用することにより、スプリング
76はゴミ・サビ等の影響を受けることなく長期にわた
ってその性能を持続させることができる。
【0029】なお、71L・71Rは、ハンドル51の
グリップ部51a・51aの基部側に揺動自在に設けた
ステアリングレバーロックプレートであり、ステアリン
グレバー54L・54Rに設けたピン54aを嵌め込み
可能な、2又状に連続したロック溝71aと、アンロッ
ク溝71bを備えている。該ステアリングレバーロック
プレート71L・71Rの択一的な姿勢変更操作によ
り、作業機を稼働させない場合には、図9に示すよう
に、ロック溝71aの中に前記ピン54aを位置させる
のである。こうするとステアリングレバー54L・54
Rは中立位置に止められたままで握り込みはできなくな
る。そして、作業機を稼働する場合に、前記ピン54a
をアンロック溝71bの中に位置させるのであり、ステ
アリングレバー54L・54Rは、前記スプリングバイ
アス機構の付勢を受けてアンロック溝71bの最も下端
位置の、前進側最大速度位置Fに自動的に押し下げら
れ、この位置から自由に握り込みが可能となる。
【0030】図9において、オペレータは、デッドマン
レバー53L・53R及びステアリングレバー54L・
54Rのいずれも握り込んでいない。このため、デッド
マンレバー53は前記バネ66・66によって立ち上が
り、両ブレーキBL・BRは車軸7L・7Rを制動して
いる作動状態にある。また、リンク64の枢結部64a
は、インタロックプレート67L・67Rの第1長孔部
67aの凹部分67bの中に位置して、変速レバー6L
・6Rが中立位置Nに保持され、車軸7L・7Rは駆動
されることがない。
【0031】次に、デッドマンレバー53L・53R
を、図10に示すように握ると、作業機は直進状態とな
る。即ち、デッドマンレバー53L・53Rが下方に押
し下げられると、アーム53bがリンク64を押し込ん
でその枢結部64aが凹部分67bから外されて円弧部
分に位置するとインタロックプレート67L・67Rの
固定状態が解除されると同時に、スプリング76によっ
て強制的にインタロックプレート67L・67Rが一方
側へ傾けられる。これによって、リンク70が引っ張ら
れてステアリングレバー54L・54Rが最も下方の位
置へ自動的に押し下げられる。そして、リンク75が押
し込まれて変速レバー6L・6Rが前進側最大速度位置
Fへ自動的に操作される。また、アーム53bはリンク
63を、バネ66の付勢力に抗して押し下げてブレーキ
装置BL・BRの車軸制動状態が解除される。よって、
左右の車軸7L・7Rは作業機を前進させる側に最大速
度で回転する。
【0032】この直進状態から、作業機を旋回させるに
は、オペレータは旋回する側のステアリングレバー54
L・54Rを握り込むだけでよい。例えば、左方のステ
アリングレバー54Lを握り込むと、リンク70が引き
下げられ、インタロックプレート67Lがスプリング7
6に抗して反対側に動かされる。この動きによってリン
ク75が引き込まれて、変速レバー6Lが減速側へ操作
される。よって車軸7Lの回転数が車軸7Rよりも低下
して、作業機は左側へ旋回する。左方のステアリングレ
バー54Lの握り込みを更に強めて目一杯握り締める
と、図示したように変速レバー6Lは後進側最大速度位
置Rへ操作されて車軸7Lは車軸7Rに対して正反対の
方向で最大回転する結果となり、作業機は最小の旋回半
径で旋回されることになる。機体を後進させる場合に
は、両方のステアリングレバー54Lと54Rを同時
に、握り込めば、両方の油圧ポンプPL・PRの吐出方
向が逆転し、油圧モータML・MRの回転方向が同時に
逆向きになり、車軸7L・7Rは走行輪61・61を後
進側へ回転させる。
【0033】なお、ステアリングレバー54L・54R
の握り込み操作は前記スプリング76に抗してなされる
も、前述したように前記油圧ポンプPL・PRの可動斜
板8L・8Rに非中立位置への傾転モーメントを与えて
いるために、該スプリング76の付勢力をそれほど強く
設計する必要がなくされている。従って、オペレータは
ステアリングレバー54L・54Rを軽い操作で握り込
んでいくことができる。
【0034】走行路面の状態によって左右の走行輪61
・61が均一に回転せず機体が蛇行してしまうような場
合には、左右のスピードコントロールレバー55L・5
5Rを適当に(イ)方向や(ロ)方向へ操作することに
よって、作業機は直進状態に修正することができる。そ
して、作業中にオペレーターが転んだりして、グリップ
51aから手が放されると、バネ66の付勢力によっ
て、ブレーキアーム65が操作されてブレーキ装置BL
・BRが作動し、車軸7L・7Rが制動されると同時
に、リンク64の枢結部64aはインターロックプレー
ト67L・67Rの凹部分67bに入り強制的に変速レ
バー6L・6Rが中立位置Nに戻され、作業機は迅速に
停止するのである。
【0035】なお、本発明は、ウォークビハインドモア
に限らず、除雪機や動力運搬車等のウォークビハインド
タイプの各種作業機に広く適用できるものである。
【0036】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。即ち、請求項1の如く構
成したので、前方へ作業機を直進させる場合にはオペレ
ーターはデッドマンレバーを握り込んで、両ステアリン
グレバーから手を離しておけばスプリングバイアス機構
が自動的に左右の車軸を同期して、前進側最大速度に駆
動する。そして、軌道修正する場合にのみ、その曲がる
側のステアリングレバーを握り込んでいけばその側の車
軸の回転を減速させることができるから作業機の操縦性
を格段に向上させることができた。また、オペレーター
がデッドマンレバーから手を離すと、左右一対の油圧式
無段変速装置と左右のブレーキ装置が二重作動状態にな
ることなく、瞬時に、作業機の進行を停止させ暴走を防
ぐことができる。また、駐車時にブレーキ装置をオペレ
ーターがいちいち操作する手間が省けて安全性も高くな
る。そして、インターロック機構により、左右のブレー
キ装置が作動している間は、左右のステアリングレバー
を中立位置にロックでき、車軸が制動しているときの駆
動を確実に断つことができる。
【0037】請求項2の如く構成したので、独立した左
右のスピードコントロールレバーにより左右の車軸の回
転速度の微調整が行え、直進性を保証でき、走行性能が
向上する。また、該当コントロールレバーにて、そのコ
ントロールリンケージにおけるリンク比の変更により、
車軸の最高速度を制限することが可能であり、尚かつ、
最高速度を制限した場合でも、ステアリングレバーのス
トロークは不変であり、その操作性は何ら変わることが
ない。
【0038】請求項3の如く構成したので、従来の、可
動斜板に中立位置への傾転モーメントが付与される中立
復帰式可変容積型油圧装置を用いた場合、オペレーター
が左右のステアリングレバーから手を離した時に、左右
の車軸を前進側最大速度になるように制動しようとする
と、前記スプリングバイアス機構はその中立位置への傾
転モーメントに打ち勝つような大きな付勢力を有するも
のにする必要があり、よってステアリングレバーの操作
が重くなる。しかしながら、本構造によれば、可動斜板
に非中立位置への傾転モーメントを常時作用させるよう
にしたことで、前記スプリングバイアス機構の付勢力を
格段に小さくでき、ステアリングレバーを握り込む時の
操作力が非常に軽くできる。また、作業機が下り坂をお
りる際において、そのオーバースピードを自己抑制する
方向に作用し、安全性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自走式作業機の一例としてのウォークビハイン
ドモアの斜視図である。
【図2】自走式作業機に搭載する車軸駆動装置の斜視図
である。
【図3】車軸駆動装置の上ハウジング半部1を外した平
面図と一部断面図である。
【図4】図3のA−A矢視断面図である。
【図5】図3のB−B矢視断面図である。
【図6】センタセクションのポンプ付設面の第1実施例
を示す平面図である。
【図7】同じくその第2実施例を示す平面図である。
【図8】可動斜板の側面断面図である。
【図9】本発明にかかる操縦装置の展開図で作業機停止
時の状態を示す図面である。
【図10】上記操縦装置の展開図で直進操作の状態を示
す図面である。
【図11】同じく旋回操作の状態を示す図面である。
【符号の説明】
H ハウジング PL・PR 油圧ポンプ ML・MR 油圧モータ BL・BR ブレーキ装置 1 上ハウジング半部 2 下ハウジング半部 7L・7R 車軸 51 ハンドル 51a・51a グリップ 53 デッドマンレバー 54L・54R ステアリングレバー 55L・55R スピードコントロールレバー 67L・67R インターロックプレート 76 スプリング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自走式作業機に備わるハンドルのグリッ
    プの周辺に、該グリップの左右に位置して各別に握り込
    み可能な左右のステアリングレバーと、少なくとも一つ
    の握り込み可能なデッドマンレバーを備え、左右一対の
    車軸を各別に駆動可能な左右一対の油圧式無段変速装置
    の左右の変速レバーと左右のステアリングレバーを連係
    するための左右のコントロールリンケージ手段にスプリ
    ングバイアス機構を設けて左右のステアリングレバーを
    開放した時に作業機前進側最大速度になるようにそれぞ
    れの変速レバーをセットすべく構成すると共に、デッド
    マンレバーをコントロールリンケージ手段に対してイン
    ターロック機構を介して連係させてデッドマンレバーを
    開放した時にそれぞれの変速レバーを中立位置にセット
    すべく構成したことを特徴とする自走式作業機の操縦装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の左右のコントロールリン
    ケージ手段のそれぞれには、ステアリングレバーの操作
    比率に対する速度調節器の操作比率をオペレーターの手
    元で変更可能な、独立した左右のスピードコントロール
    レバーが連係されていることを特徴とする自走式作業機
    の操縦装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の油圧式無段変速装置を構
    成する可変容積型油圧装置の、前記変速レバーによって
    操作される可動斜板には非中立位置への傾転モーメント
    が付与されるように構成してあることを特徴とする自走
    式作業機の操縦装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021024530A (ja) * 2019-08-08 2021-02-22 株式会社マキタ 手押し式運搬車
US11878726B2 (en) 2019-08-08 2024-01-23 Makita Corporation Handcart

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