JPH07328525A - 建築板の直線模様塗装方法 - Google Patents

建築板の直線模様塗装方法

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JPH07328525A
JPH07328525A JP15290894A JP15290894A JPH07328525A JP H07328525 A JPH07328525 A JP H07328525A JP 15290894 A JP15290894 A JP 15290894A JP 15290894 A JP15290894 A JP 15290894A JP H07328525 A JPH07328525 A JP H07328525A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 真っ直ぐな輪郭の直線模様を塗り残しなく描
けるようにする。 【構成】 1本の直線模様Aに対して例えば5本の微細
管ノズル11を配置すると共に、直線模様Aの両側の輪
郭を描く微細管ノズル11を、その内側に位置する微細
管ノズル11よりも搬送方向後方にずらして、図1
(a)に示すように5本の微細管ノズル11をV字状に
配置する。各微細管ノズル11の配列ピッチを0.5〜
3.0mmに設定し、被塗装物(建築板12)から20
mm程度の高さに配置する。そして、建築板12をコン
ベアにより搬送しつつ、低圧エアーの圧力によって各微
細管ノズル11から塗料を整流状態で噴射して直線模様
Aを描く。この際、建築板12の搬送に伴って余分な塗
料が図1(a)の白抜き矢印で示すように直線模様Aの
両側から内側に集まって外側へはみ出さなくなり、直線
模様Aの両側の輪郭が共に真っ直ぐに描かれるようにな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築板の表面に所定の
太さの直線模様を描く建築板の直線模様塗装方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の建築板の直線模様塗装方法は、オ
フセットプリンタやフレキソ印刷機等でプリントするの
が一般的であるが、これらはいずれも建築板の表面に印
刷機を接触させて直線模様をプリントするため、建築板
の表面に凹凸がある場合には直線模様を描くことは困難
である。
【0003】これを解決するために、本発明者は、イン
クジェットプリンタを用いて、建築板の表面に非接触で
直線模様を描く塗装方法を開発中である。このインクジ
ェットプリンタは、塗料を噴射する多数の微細管ノズル
を、建築板の搬送方向に対しその直角方向に一列に配列
し、建築板をコンベアにより搬送しながら各微細管ノズ
ルの塗料噴射/噴射停止を制御することによって、模様
を描くようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したインクジェッ
トプリンタにより直線模様を描く場合、図1(b)に示
すように、1本の直線模様B(斜線で図示)を複数の微
細管ノズル11から噴射した塗料で描くことにより、直
線模様Bに一定の幅をもたせるようにしている。この
際、各微細管ノズル11の塗料噴射量が少ないと、各微
細管ノズル11のピッチ間の部分に塗り残しが出来てし
まうため、各微細管ノズル11の塗料噴射量をある程度
多くする必要がある。しかし、塗料噴射量を多くする
と、塗り残しが無くなる反面、噴射の勢いで余分な塗料
が図1(b)に白抜き矢印で示すように直線模様Bの両
側から外方へはみ出してしまい、直線模様Bの輪郭が波
状にうねって、真っ直ぐな輪郭の直線模様Bを描くこと
ができない。
【0005】この問題を解決するため、本発明者は、微
細管ノズル11の配列方法を種々変えて実験している
が、例えば図1(c)に示すように、微細管ノズル11
を建築板12の搬送方向に対して斜め方向に配列した場
合には、建築板12の搬送に伴って余分な塗料が噴射の
勢いで白抜き矢印で示すように微細管ノズル11の並び
に沿って片側へ寄っていくため、それと反対側の輪郭は
真っ直ぐに描けるが、塗料が寄せ集まる側の輪郭は、塗
料がはみ出して波状にうねってしまい、やはり、真っ直
ぐな輪郭の直線模様Cを描くことができない。
【0006】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、真っ直ぐな輪郭の直線模様を塗
り残しなく描くことができる建築板の直線模様塗装方法
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の建築板の直線模様塗装方法は、コンベアに
より搬送しつつある建築板の表面に複数本の微細管ノズ
ルから塗料を噴射して所定の太さの直線模様を描く方法
であって、1本の直線模様に対して3本以上の微細管ノ
ズルを配列すると共に、該直線模様の両側の輪郭を描く
微細管ノズルを、その内側に位置する微細管ノズルより
も搬送方向後方にずらして配置して直線模様を描くよう
にしたものである。
【0008】
【作用】本発明者は、真っ直ぐな直線模様を描くため
に、微細管ノズルの配列方法を種々変えて実験してみた
結果、図1(c)に示すように、微細管ノズル11を建
築板12の搬送方向に対して斜め方向に配列すると、直
線模様Cの片側の輪郭が真っ直ぐに描けることが判明し
た。この理由は、建築板12の搬送に伴って、余分な塗
料が図1(c)に白抜き矢印で示すように微細管ノズル
11の並びに沿って片側へ寄っていくためと考えられ
る。
【0009】この実験結果から、本発明者は、余分な塗
料を直線模様の両側から内側に集めるようにすれば、両
側の輪郭を真っ直ぐに描けるものと推測し、これを可能
にするために、直線模様の両側の輪郭を描く微細管ノズ
ルを、その内側に位置する微細管ノズルよりも搬送方向
後方にずらして配置した。この配置によれば、建築板の
搬送に伴って余分な塗料が直線模様の両側から内側に集
まるようになって、外側へはみ出さなくなり、直線模様
の両側の輪郭が共に真っ直ぐに描かれるようになる。し
かも、余分な塗料が直線模様の両側から内側に集まる過
程で、直線模様の幅全体にまんべんなく塗料を行き渡ら
せることができ、たとえ、各微細管ノズルの塗料噴射量
に経時的なバラツキが生じたとしても、そのバラツキが
打ち消されて塗り残しのない真っ直ぐな直線模様を描く
ことができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。まず、図3及び図4に基づいて塗装装置全体の
構成を説明する。被塗装物である建築板12は、駆動ロ
ーラ13によって駆動されるコンベア14に乗せられて
前方へ搬送される。このコンベア14の塗装位置の上方
には複数の塗装ヘッド15がコンベア14の幅方向に配
置され、各塗装ヘッド15の下部には、それぞれホース
16を介して複数本の微細管ノズル11が接続されてい
る。各塗装ヘッド15ごとに、複数本の微細管ノズル1
1はそれぞれ先端の噴射口を下向きにした状態でホルダ
ー17に固定されている。各微細管ノズル11の口径
は、200〜1000μmに設定されている。
【0011】一方、各塗装ヘッド15の上部には、それ
ぞれ電磁弁18を介して塗料供給管19が接続され、こ
の塗料供給管19が原料塗料を貯溜した塗料タンク20
に接続されている。この塗料タンク20の上部には、コ
ンプレッサ(図示せず)から低圧エアーをレギュレータ
21を通して圧力調整しながら供給するエアー供給管2
2が接続され、塗料タンク20内に貯溜されている原料
塗料を低圧エアーによって塗料供給管19から各塗装ヘ
ッド15へ圧送し、各微細管ノズル11から塗料を整流
状態(つまり霧化しない状態)で噴射するようになって
いる。この際、塗料を噴射する圧力源となる低圧エアー
の圧力は0.1〜1.0kg/cm2 に設定されてい
る。
【0012】この実施例では、図1(a)に示すよう
に、1本の直線模様A(斜線で図示)を例えば5本の微
細管ノズル11から噴射した塗料で描くようになってお
り、更に、直線模様Aの両側の輪郭を描く微細管ノズル
11を、その内側に位置する微細管ノズル11よりも搬
送方向後方にずらして配置し、全体として、5本の微細
管ノズル11がV字状に配置している。各微細管ノズル
11の配列ピッチは、例えば0.5〜3.0mmであ
り、微細管ノズル11と被塗装物(建築板12)との間
隔は例えば20mm程度に設定されている。
【0013】以上のように構成された塗装装置を用いて
建築板12の凹凸のある表面に直線模様Aを描く方法を
以下に説明する。予め、フローコーター(図示せず)等
で下塗り層23(図2参照)が塗布された建築板12
を、コンベア14に乗せて一定速度で前方に搬送し、そ
の建築板12の前端が塗装位置に到達すると、それが光
電管式センサ(図示せず)等で検出されて、塗装ヘッド
15の電磁弁18が開放される。これにより、塗料タン
ク20内に加えられている低圧エアーの圧力によって、
塗料が塗料供給管19を通して各微細管ノズル11から
整流状態で建築板12の表面へ噴射される。各微細管ノ
ズル11から噴射された塗料液滴は、霧化せずに液滴状
態で建築板12の表面に衝突してその周囲に向けて広が
ることで、各微細管ノズル11のピッチ間の部分にも塗
料が塗られていく。このようにして塗料を低圧力で噴射
しながら建築板12をコンベア14により一定速度で搬
送することで、各塗装ヘッド15ごとに例えば5本の微
細管ノズル11により1本の直線模様Aが描かれる。
【0014】この実施例では、図1(a)に示すよう
に、直線模様Aの両側の輪郭を描く微細管ノズル11
を、その内側に位置する微細管ノズル11よりも搬送方
向後方にずらして配置し、全体として、5本の微細管ノ
ズル11をV字状に配置しているので、建築板12の搬
送に伴って余分な塗料が図1(a)に白抜き矢印で示す
ように直線模様Aの両側から微細管ノズル11の並びに
沿って内側に集まって、その塗料の流勢が直線模様Aの
中央部分で衝突し合って相殺されるようになる。このた
め、余分な塗料が直線模様Aの外側へはみ出さなくな
り、直線模様Aの両側の輪郭が共に真っ直ぐに描かれる
ようになる。しかも、余分な塗料が直線模様Aの両側か
ら内側に集まる過程で、直線模様Aの幅全体にまんべん
なく塗料を行き渡らせることができ、たとえ、各微細管
ノズル11の塗料噴射量に経時的なバラツキが生じたと
しても、そのバラツキが打ち消されて塗り残しのない真
っ直ぐな直線模様Aを描くことができる。
【0015】ところで、図1(a)は本発明による微細
管ノズル11の配列の一例を示したものであるが、本発
明の効果を他の配列例と比較するため、図1(b)に示
すように微細管ノズル11を搬送方向に対し直角方向に
配置したもの、或は、図1(c)に示すように微細管ノ
ズル11を搬送方向に対し斜め方向に配置したもののそ
れぞれについて実際に塗装試験を行ったので、その塗装
結果を次の表1に示す。この試験に使用した建築板12
のサンプルは、10mm幅の溝が搬送方向に沿って形成
され、この溝に沿って直線模様を描いたときの塗装結果
の良否を判定したものであり、試験に使用した微細管ノ
ズル11の口径は600μm、微細管ノズル11の配列
ピッチは1.6mm、搬送速度は50m/分である。
【0016】
【表1】 この塗装試験において、直線模様のL−L,R−R境界
は建築板12表面の溝の両側縁であり、直線模様の両側
の輪郭がL−L,R−R境界に沿って真っ直ぐに延び且
つ直線模様の中心部に塗り残しが無ければ、理想的な直
線模様となる。このような理想的な直線模様を描くこと
ができるのは、本発明の直線模様塗装方法のみであるこ
とがこの塗装試験で確認された。
【0017】尚、上述した実施例では、微細管ノズル1
1をV字状に配列したが、中間部分の微細管ノズル11
については例えば搬送方向に対し直角方向に配列しても
良く、要は、直線模様の両側の輪郭を描く微細管ノズル
を、その内側に位置する微細管ノズルよりも搬送方向後
方にずらして配置すれば、内側に位置する微細管ノズル
の配列形態を問わず、真っ直ぐな直線模様を描くことが
できる。
【0018】その他、本発明は、1本の直線模様を5本
の微細管ノズルで描くものに限定されず、3本以上の微
細管ノズルで1本の直線模様を描く場合に本発明の直線
模様塗装方法を適用することができ、また、凹凸のない
建築板の塗装に本発明の直線模様塗装方法を適用しても
良いことは言うまでもない。
【0019】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の直線模様塗装方法によれば、直線模様の両側の輪郭を
描く微細管ノズルを、その内側に位置する微細管ノズル
よりも搬送方向後方にずらして配置したので、建築板の
搬送に伴って余分な塗料が直線模様の両側から内側に集
まるようになって、直線模様の両側の輪郭が真っ直ぐに
延び且つ直線模様の中心部に塗り残しが無い理想的な直
線模様を描くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】微細管ノズルの配列と塗装結果との関係を説明
する平面図で、(a)は本発明の一実施例の場合、
(b)は微細管ノズルを搬送方向に対し直角方向に配列
した場合、(c)は微細管ノズルを搬送方向に対し斜め
方向に配列した場合
【図2】塗装状態を説明する建築板の部分断面図
【図3】塗装装置の概略構成図
【図4】コンベアと微細管ノズルとの位置関係を示す側
面図
【符号の説明】
11…微細管ノズル、12…建築板、14…コンベア、
15…塗装ヘッド、18…電磁弁、19…塗料供給管、
20…塗料タンク、21…レギュレータ、22…エアー
供給管、A…直線模様。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンベアにより搬送しつつある建築板の
    表面に複数本の微細管ノズルから塗料を噴射して所定の
    太さの直線模様を描く建築板の直線模様塗装方法であっ
    て、1本の直線模様に対して3本以上の微細管ノズルを
    配列すると共に、該直線模様の両側の輪郭を描く微細管
    ノズルを、その内側に位置する微細管ノズルよりも搬送
    方向後方にずらして配置して直線模様を描くようにした
    ことを特徴とする建築板の直線模様塗装方法。
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