JPH0732918Y2 - ディーゼルエンジンの停止操作具付き遠心式ガバナ - Google Patents

ディーゼルエンジンの停止操作具付き遠心式ガバナ

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JPH0732918Y2
JPH0732918Y2 JP11138189U JP11138189U JPH0732918Y2 JP H0732918 Y2 JPH0732918 Y2 JP H0732918Y2 JP 11138189 U JP11138189 U JP 11138189U JP 11138189 U JP11138189 U JP 11138189U JP H0732918 Y2 JPH0732918 Y2 JP H0732918Y2
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健次 山下
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、ディーゼルエンジンの停止操作具付き遠心式
ガバナに関する。
[基本構造] 本考案の前提となるディーゼルエンジンの停止操作具付
き遠心式ガバナの基本構造は、次のようになっている。
例えば、第1図(A)〜(C)または第9図に示すよう
に、ディーゼルエンジン1の燃料噴射ポンプ4の調量ラ
ックピン29を、遠心式ガバナ10の増量付勢スプリング30
で増量側rへ弾圧するのに対し、ガバナレバー11で増量
付勢スプリング30に抗して減量側lへ移動させるように
構成し、ガバナレバー11はガバナスプリング12で増量側
rへ弾圧するのに対し、遠心錘13で減量側lへ押圧する
ように構成し、ガバナレバー11を燃料制限具52で全負荷
位置34に受け止めるように構成し、増量付勢スプリング
30の張力をガバナスプリング12の張力よりも弱く設定
し、調量ラックピン29をエンジン停止操作具37で、ガバ
ナレバー11及びガバナスプリング12を置き残したまま、
増量付勢スプリング30に抗してエンジン停止位置38に移
動可能に構成したものである。
ガバナレバー11は1本式、2本式のいずれであってもよ
い。
[従来の技術] 上記基本構造において、調量ラックピン29とガバナレバ
ー11との連結構造として、従来では実開昭62-148号公報
に開示されたものがある。
これは、第9図に示すように、調量ラックピン29をガバ
ナレバー11の上端部67の燃料減量側縁部66に連携させた
ものである。
しかも、これはガバナレバー11を調量ラックピン29に直
接に接続したため、ガバナレバー11の下端部68は燃料噴
射ポンプ4の下部側方に位置することとなり、このガバ
ナレバー11の下端部68にガバナフォース10aを付与する
遠心錘13の錘支持具17は燃料噴射カム67の形成された燃
料噴射カム軸5を避け、これとは別に設けた錘駆動軸15
に固設してある。
[考案が解決しようとする課題] このため、上記従来技術では、次の問題・がある。
ガバナレバー11で調量ラックピン29を移動させる際
に、ガバナレバー11の上端部67の燃料減量側縁部66が調
量ラックピン29と摺動する距離が長いので、ガバナレバ
ー11から調量ラックピン29への力の伝達に対して大きな
抵抗が掛かり、ガバナ10の応答感度が低く、その制御精
度が低い。
錘支持具17を取り付けるために、燃料噴射カム軸5と
は別に錘駆動軸15を設けなければならず、またこれに伴
って錘駆動軸入力輪17、軸受け等も設けなければならな
いため、エンジン1の構造が複雑となり、製造コストが
大きくなるうえ、メンテナンスも面倒である。
[課題を解決するための手段] 本考案は、前記基本構造において、調量ラックピン29と
ガバナレバー11との連結構造等を次のようにすることを
特徴とする。
例えば、第1図(A)〜(C)に示すように、調量ラッ
クピン29とガバナレバー11とをガバナリンク49で連節
し、調量ラックピン29とガバナレバー11との少なくとも
一方とガバナリンク49との連節部54は、長孔39内にピン
55を遊動可能に係合させ、調量ラックピン29を長孔39内
でのピン55の遊動によりエンジン停止位置38にまで遊動
可能に構成し、遠心錘13の錘支持具57を燃料噴射ポンプ
4の燃料噴射カム軸5に固設し、調量ラックピン29のピ
ン基端側部分61に増量付勢スプリング30を係合し、ピン
中間部分62にガバナリンク49を連節するとともに、ピン
遊端側部分63に停止操作具37を接離可能に構成し、停止
操作具37はピン遊端側から見て、エンジン停止操作位置
64と停止解除操作位置65とのどちらの位置にある状態に
おいても、ガバナリンク49に対して手前側でラップする
位置に位置させたものである。
[効果] 本考案は、次の効果〜を奏する。
ガバナレバーで調量ラックピンを移動させる場合、ガ
バナリンクの僅かな傾動により、ガバナリンクの連節部
が連節ピンの周面で僅かな距離で摺動するのみであるた
め、ガバナレバーから調量ラックピンへの力の伝達に対
する抵抗は僅かであり、ガバナの応答感度が高く、その
制御精度が高い。
燃料噴射カム軸とは別に錘駆動軸を設ける必要もな
く、またこれに付随する錘駆動軸入力輪、軸受け等も省
略できるので、エンジンの構造が簡易化され、製造コス
トの低減とメンテナンスの簡易化を図ることができる。
エンジン停止操作具がラックピンからのガバナリンク
及び増量付勢スプリングの外れ防止具を兼用するので、
ラックピンに別個に外れ防止具を付設する必要がなく、
構造を簡易化することができる。
[実施例] 本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図乃至第6図は本考案の実施例に係るディーゼルエ
ンジンの遠心式ガバナを説明する図で、第1図(A)は
ガバナの平面図、第1図(B)はガバナの正面図、第1
図(C)はガバナの側面図、第2図(A)乃至(F)は
ガバナの作動説明図、第3図はエンジンの縦断面正面
図、第4図はエンジンの縦断面側面図、第5図はエンジ
ンの斜視図、第6図はガバナリンクの連節部とラックピ
ンの停止操作状態の説明図であり、第7図は他の実施例
の第6図相当図、第8図は更に他の実施例の第6図相当
図である。
符号1はエンジンを示している。
このエンジン1は副燃焼室式ディーゼルエンジンで、第
3図に示すように、エアをエアクリーナ20(第5図参
照)からサージタンク21、吸気慣性管22、吸気ポート23
の順に通過させて、シリンダ24内に供給し、燃料を燃料
噴射ポンプ4の圧送力により燃料噴射管25、燃料噴射弁
26の順に通過させて副燃焼室27に供給するようになって
いる。
燃料噴射ポンプ4からの燃料噴射量は遠心式ガバナ10に
より制御され、エンジン1に掛かる負荷変動に拘わら
ず、調速レバー28で設定された設定値でエンジン1の回
転を一定に維持できるようになっている。
ガバナ10は、第2図(A)に示すように、始動時には、
増量付勢スプリング30の張力30aでラックピン29を始動
増量位置に位置させ、始動が容易に行えるようになって
いる。
第2図(B)に示すように、低回転運転時には調速レバ
ー28を低回転位置に設定することにより、低回転用ガバ
ナスプリング31の張力31a(低回転時には高回転用ガバ
ナスプリング35は遊びの状態になっている)とガバナフ
ォース10aとの釣り合いにより、ラックピン29を0/4負荷
位置から4/4負荷位置間の燃料制御領域内で適宜に調節
し、エンジン1に掛かる負荷変動に拘わらず、エンジン
1の回転を調速レバー28で設定された値通り一定に維持
するようになっている。
第2図(C)に示すように、高回転運転時には調速レバ
ー28を高回転位置に設定することにより、低回転用ガバ
ナスプリング31の張力31aと高回転用ガバナスプリング3
5の張力35aとの合力と、ガバナフォース10aとの釣り合
いにより、ラックピン29を前記の燃料制御領域内で適宜
に調節し、前記同様エンジン1の回転を一定に維持する
ようになっている。
第2図(D)に示すように、エンジン1に部分負荷が掛
かっている場合には、ガバナフォース10aと前記張力31a
または31aと35aの合力との釣り合いによりラックピン29
は前記燃料制御領域で制御されるようになっている。
第2図(E)に示すように、全負荷を越えて過負荷が掛
かった場合には、ガバナフォース10aの大幅な減少によ
りスプリングレバー32は前記張力31aまたは31aと35aの
合力により大きく引かれるが、スプリングレバー32はラ
ックピン29の全負荷位置で燃料制限具52に接当してこれ
に係止されるので、それ以降は張力31aまたは35aはラッ
クレバー48へは伝達されず、ラックレバー48はトルクス
プリング36の弾発力により押される。
トルクスプリング36のバネ定数は前記両ガバナスプリン
グ31・35の各バネ定数よりも小さく設定されており、ラ
ックピン29が全負荷位置を越える前よりも越えた後の方
が、ガバナフォース10aの変化量に対するラックピン29
の移動速度、すなわち燃料増量速度が遅くなるようにし
て、エンジンの回転数を速やかに低下させて、エンスト
に至るまでの過渡期間を長く維持し、エンスト回避操作
の時間的余裕を確保できるようになっている。
第2図(F)に示すように、エンジン停止時にはエンジ
ン停止操作具37を停止回動操作すれば、ラックピン29を
長孔39に沿って停止位置まで移動させることができるよ
うになっている。
ラックピン29はガバナレバー11と関連なく長孔39に沿っ
て移動でき、エンジン停止操作具37の操作力37aは両ガ
バナスプリング31・35の張力31a・35aの抵抗を受けるこ
となく、増量付勢スプリング30の張力30aに抗するだけ
の小さな力でエンジン1の停止が行えるようになってい
る。
第3図に示すように、エンジン1はシリンダブロック40
の上部にシリンダヘッド41、ヘッドカバー42を順に組み
付け、シリンダブロック40の下部にクランクケース2を
形成し、クランクケース2の右側部にポンプハウジング
3を形成して構成されている。
ポンプハウジング3内には燃料噴射ポンプ4と燃料噴射
カム軸5とを設け、第5図に示すようにクランクケース
2及びポンプハウジング3の前部に調時伝動ケース6を
固定し、調時伝動ケース6内に調時伝動装置8を配置し
てある。
調時伝動装置8はクランク軸出力輪43と、動弁カム軸入
力輪44と、燃料噴射カム軸入力輪16とに調時伝動ベルト
45を巻き掛け、第4図に示すように、クランク軸7の動
力を動弁カム軸46に、また燃料噴射カム軸5(第3図参
照)にそれぞれ伝達し、これらを所定のタイミングで連
動するようになっている。
第1図(A)乃至(C)に示すように、遠心式ガバナ10
は枢軸47にガバナレバー11を構成するスプリングレバー
32とラックレバー48とを枢支し、スプリングレバー32の
上部後面にはトルクスプリング36で付勢された押し出し
ピン51の先端部を突出させ、これにラックレバー48の上
部前面を接当させて構成してある。
ラックピン29はガバナ10の増量付勢スプリング30で増量
側rへ弾圧するのに対し、スプリングレバー32で増量付
勢スプリング30に抗して減量側lへ移動させるように構
成してある。
スプリングレバー32はガバナスプリング12を高回転用ガ
バナスプリング35と低回転用ガバナスプリング31で増量
側rへ弾圧するのに対し、遠心錘13で減量側lに押圧す
るように構成してある。
スプリングレバー32は燃料制限具52で全負荷位置34に受
け止められるように構成してある。
増量付勢スプリング30の張力は両ガバナスプリング35・
31の各張力よりも弱く設定してある。
第6図に示すように、ラックピン29とガバナリンク45と
の連節部54は長孔39内にラックピン29を遊動可能に係合
させ、ラックレバー48とガバナリンク45との連節部54は
丸孔71内に枢支ピン72を係合させてラックピン29を長孔
39内でエンジン停止位置38まで遊動可能に構成し、ラッ
クピン29をエンジン停止操作具37でガバナレバー11及び
ガバナスプリング12を置き残したまま、増量付勢スプリ
ング30に抗してエンジン停止位置38に遊動可能に構成し
てある。
これは、第7図に示すように、ラックピン29とガバナリ
ンク45との連節部54は長孔39内にラックピン29を遊動可
能に係合させ、ラックレバー48とガバナリンク49との連
節部54も長孔39に枢支ピン72を遊動可能の係合させた構
造であってもよい。
また、第8図に示すように、ラックピン29とガバナリン
ク45との連節部54は丸孔71にラックピン29を係合させ、
ラックレバー48とガバナリンク49との連節部54は長孔39
に枢ピン72を遊動可能に係合させた構造であってもよ
い。
遠心錘13の錘支持具57とガバナスリーブ14とはポンプハ
ウジング3内で燃料噴射カム軸5に支持させ、燃料噴射
カム軸5を錘駆動軸としても兼用するとともに、燃料噴
射カム軸入力輪16を錘駆動入力輪としても兼用し、錘駆
動軸や錘駆動入力輪及び錘駆動軸の軸受けといった部品
を削減して、エンジン1の構造の簡易化を図っている。
第1図(A)・(C)に示すように、ラックピン29のピ
ン基端側部分61に増量付勢スプリング30を係合し、ピン
中間部分62にガバナリンク49を連節するとともに、ピン
遊端側部分63に停止操作具37を接離可能に構成し、エン
ジン停止操作具37はピン遊端側から見て、エンジン停止
操作位置64と停止解除操作位置65とのどちらの位置にあ
る状態においても、ガバナリンク49に対して手前側でラ
ップする位置に位置させ、エンジン停止操作具37を、ラ
ックピン29からのガバナリンク49及び増量付勢スプリン
グ30の外れ防止具としても兼用できるようにしてある。
尚、第1図(C)の符号70はオイル供給路であり、これ
は燃料噴射カム軸5内を軸方向に形成し、先端部を軸直
行方向に折り曲げ形成し、その先端をガバナスリーブ14
の内周面に臨ませて開口させ、燃料噴射カム軸5の回転
による遠心力でオイル供給路70からオイルをガバナスリ
ーブ14と燃料噴射カム軸5の摺動面に供給できるように
してある。
このオイルはオイルポンプ等の圧送力で供給するように
してもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第6図は本考案の実施例に係るディーゼルエ
ンジンの遠心式ガバナを説明する図で、第1図(A)は
ガバナの平面図、第1図(B)はガバナの正面図、第1
図(C)はガバナの側面図、第2図(A)乃至(F)は
ガバナの作動説明図、第3図はエンジンの縦断面正面
図、第4図はエンジンの縦断面側面図、第5図はエンジ
ンの斜視図第6図はガバナリンクの連節部とラックピン
の停止操作状態の説明図であり、第7図は他の実施例の
第6図相当図、第8図は更に他の実施例の第6図相当
図、第9図は従来技術の第1図(C)相当図である。 1……ディーゼルエンジン、、5……燃料噴射カム軸、
10……遠心式ガバナ、11……ガバナレバー、12……ガバ
ナスプリング、13……遠心錘、29……調量ラックピン、
30……増量付勢スプリング、34……全負荷位置、37……
エンジン停止操作具、38……エンジン停止位置、39……
長孔、49……ガバナスプリング、50……ガバナリンク、
52……燃料制限具、54……連設部、55……ピン、57……
錘支持具、61……ピン基端側部分、62……ピン中間部
分、63……ピン遊端側部分、64……エンジン停止操作位
置、65……停止操作解除位置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−261628(JP,A) 特開 平1−83140(JP,A) 実開 昭62−148(JP,U) 実開 昭61−120908(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディーゼルエンジン1の燃料噴射ポンプ4
    の調量ラックピン29を、遠心式ガバナ10の増量付勢スプ
    リング30で増量側rへ弾圧するのに対し、ガバナレバー
    11で増量付勢スプリング30に抗して減量側lへ移動させ
    るように構成し、 ガバナレバー11はガバナスプリング12で増量側rへ弾圧
    するのに対し、遠心錘13で減量側lへ押圧するように構
    成し、ガバナレバー11を燃料制限具52で全負荷位置34で
    受け止めるように構成し、 増量付勢スプリング30の張力をガバナスプリング12の張
    力よりも弱く設定し、調量ラックピン29をエンジン停止
    操作具37で、ガバナレバー11及びガバナスプリング12を
    置き残したまま、増量付勢スプリング30に抗してエンジ
    ン停止位置38に移動可能に構成したディーゼルエンジン
    の停止操作具付き遠心式ガバナにおいて、 調量ラックピン29とガバナレバー11とをガバナリンク49
    で連節し、調量ラックピン29とガバナレバー11との少な
    くとも一方とガバナリンク49との連節部54は、長孔39内
    にピン55を遊動可能に係合させ、調量ラックピン29を長
    孔39内でのピン55の遊動によりエンジン停止位置38にま
    で遊動可能に構成し、 遠心錘13の錘支持具57を燃料噴射ポンプ4の燃料噴射カ
    ム軸5に固設し、 調量ラックピン29のピン基端側部分61に増量付勢スプリ
    ング30を係合し、ピン中間部分62にガバナリンク49を連
    節するとともに、ピン遊端側部分63にエンジン停止操作
    具37を接離可能に構成し、 エンジン停止操作具37はピン遊端側から見て、エンジン
    停止操作位置64と停止解除操作位置65とのどちらの位置
    にある状態においても、ガバナリンク49に対して手前側
    でラップする位置に位置させた ことを特徴とするディーゼルエンジンの停止操作具付き
    遠心式ガバナ。
JP11138189U 1989-09-21 1989-09-21 ディーゼルエンジンの停止操作具付き遠心式ガバナ Expired - Lifetime JPH0732918Y2 (ja)

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JPH0349341U JPH0349341U (ja) 1991-05-14
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