JPH0733064B2 - ポリエステル系収縮フィルム - Google Patents

ポリエステル系収縮フィルム

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JPH0733064B2
JPH0733064B2 JP63309439A JP30943988A JPH0733064B2 JP H0733064 B2 JPH0733064 B2 JP H0733064B2 JP 63309439 A JP63309439 A JP 63309439A JP 30943988 A JP30943988 A JP 30943988A JP H0733064 B2 JPH0733064 B2 JP H0733064B2
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    • C08G63/12Polyesters derived from hydroxycarboxylic acids or from polycarboxylic acids and polyhydroxy compounds derived from polycarboxylic acids and polyhydroxy compounds
    • C08G63/16Dicarboxylic acids and dihydroxy compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は収縮時のフィルムのシワ、歪み、収縮斑の極め
て少ない、ラベル用ポリエステル系収縮フィルムに関す
る。
〔従来の技術および発明が解決しようとする課題〕 従来、ラベル用収縮フィルムの分野では、ポリ塩化ビニ
ル、ポリエチレン等からなるフィルムが主として用いら
れていたが、近年、廃棄時の燃焼性の問題、或いはPET
(ポリエチレンテレフタレート)ボトルへの装着後の回
収性の点でポリエステル系収縮フィルムが注目を浴びて
いる。しかしながら、ポリエステル系収縮フィルムで
は、急激に収縮し、収縮時にラベルが歪む問題が発生し
実用化が困難であった。
本発明者らは、先にフィルムの収縮時の歪みを低下させ
る種々の方法を提案している。これらの改良手法を用い
れば、収縮時のフィルムの歪みはかなり低下するが、実
用的にはまだ十分では無く、特に最近用いられつつある
角型のPETボトル等の特殊形状容器のラベルとして用い
た場合、ラベルに部分的にシワが数多く発生する等の問
題点があった。
従って、更に収縮特性を改良したポリエステル系収縮フ
ィルムの開発が早急に望まれていた。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記問題点に鑑み鋭意検討した結果、あ
る特定の収縮特性を有するポリエステル系収縮フィルム
がラベル用収縮フィルムとして有用であることを見出し
本発明に完成するに至った すなわち本発明の要旨は、100℃エアーオーブン中で5
分間処理後の収縮率が一方向(主収縮方向)において30
%以上あって、該主収縮方向と直交する収縮率が20%以
下であり、且つ75℃シリコンオイル中で5秒経過するま
での、該主収縮方向の初期収縮応力F0が2000g/mm2以下
であり、該シリコンオイル中で20秒経過後の該方向の収
縮応力F20が(F0−100)g/mm2以上であることを特徴と
するポリエステル系収縮フィルムに存する。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明におけるポリエステルは、ジカルボン酸成分とし
て、テレフタル酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、ア
ジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フタル酸、イソ
フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルエーテ
ルジカルボン酸等、公知のジカルボン酸の一種もしくは
二種以上からなり、ジオール成分としてエチレングリコ
ール、ネオペンチルグリコール、プロピレングリコー
ル、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコー
ル、ヘキサメチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、ポリアルキレングリコール、1,4−シクロヘキサジ
メタノール等公知のジオール成分の一種又は二種以上か
らなるいかなるポリエステル又は共重合ポリエステルで
あってもよい。
共重合ポリエステルとしては、ジカルボン酸成分及び/
又はグリコール成分の一部を他のジカルボン酸又はグリ
コール成分に置換することにより得られるものが使用で
きるが、他の成分、例えば、p−オキシ安息香酸、p−
オキシエトキシ安息香酸のようなオキシカルボン酸、安
息香酸、ベンゾイル安息香酸、メトキシポリアルキレン
グリコールのような一官能性化合物、グリセリン、ペン
タエリスリトール、トリメチロール、トリメチレンプロ
パンのような多官能性化合物も、生成物が実質的に線状
の高分子を保持し得る範囲内で使用することが出来る。
本発明においては、これらのポリエステルの中でも特に
ジカルボン酸成分としてテレフタル酸、ジオール成分と
してエチレングリコールを主成分とし、共重合成分とし
て、ジカルボン酸成分にイソフタル酸、フタル酸、アジ
ピン酸、セバシン酸、1,10−デカンジカルボン酸、ジオ
ール成分にネオペンチルグリコール、ジエチレングリコ
ール、ポリアルキレングリコール、必要に応じて1,4−
シクロヘキサジメタノールを用いた共重合ポリエステル
が、工業的に安価に入手でき、且つ収縮特性も良好で好
ましい。
本発明の共重合ポリエステルにおいて、共重合成分の一
つとしてジカルボン酸成分を用いることは後述するフィ
ルムの収縮応力を減少させ好ましい。特に、アジピン
酸、セバシン酸、1,10−デカンジカルボン酸等の脂肪族
ジカルボン成分を用いることにより、フィルムのガラス
の転移温度(Tg)を下げ、後述するフィルムの収縮応力
発生開始温度を低下させることができ好ましい。
本発明の共重合ポリエステルにおいて上記脂肪族ジカル
ボン酸成分の含有量としては好ましくは1〜20mol%、
更に好ましくは2〜15mol%の範囲である。かかる含有
量が20mol%を超えるフィルムでは、Tgの低下が著し
く、フィルムの自然収縮を誘発し、好ましくない。
本発明の共重合ポリエステルにおいては、ジカルボン酸
成分の好ましくは70モル%以上、より好ましくは75モル
%以上がテレフタル酸単位であり、ジオール成分の好ま
しくは70モル%以上、より好ましくは75モル%以上がエ
チレングリコール単位である。テレフタル酸及び/又は
エチレングリコール単位が70モル%未満の共重合ポリエ
ステルは、フィルムにした際にフィルムの強度、耐溶剤
性が劣るので好ましくない。
また、上記ポリエステルは、ポリエステル以外に30モル
%以上であれば他のポリマーを添加、混合したものでも
よい。
更に、フィルムの易滑性を向上させるために、有機滑
剤、無機の滑剤等の微粒子を含有させるのも好ましい。
また、必要に応じて安定剤、着色剤、酸化防止剤、消泡
剤、静電防止剤等の添加剤を含有するものであってもよ
い。滑り性を付与する微粒子としては、カオリン、クレ
ー、炭酸カルシウム、酸化ケイ素、テレフタル酸カルシ
ウム、酸化アルミニウム、酸化チタン、リン酸カルシウ
ム、フッ化リチウム、カーボンブラック等の公知の不活
性外部粒子、ポリエステル樹脂の溶融製膜に際して不溶
な高融点有機化合物、架線ポリマー及びポリエステル合
成時に使用する金属化合物触媒、例えばアルカリ金属化
合物、アルカリ土類金属化合物などによってポリエスエ
ル構造時に、ポリマー内部に形成される内部粒子を挙げ
ることができる。フィルム中に含まれる微粒子は通常0.
005〜0.9重量%、平均粒径としては通常0.001〜3.5μm
の範囲のものである。
本発明において、フィルムの融解熱は好ましくは1cal/g
以上、8cal/g以下、更に好ましくは2cal/g以上、6cal/g
以下である。フィルムの融解熱が1cal/g未満のものでは
押出製膜前の乾燥工程で、通常のポリエチレンテレフタ
レートに用いられる乾燥方法が採用困難となり好ましく
ない。また、融解熱が8cal/gを超えるフィルムでは、十
分な収縮率が得られず好ましくない。
本発明のフィルムの極限粘度は、好ましくは0.50以上、
更に好ましくは0.60以上、特に好ましくは0.65以上であ
る。フィルムの極限粘度が0.50未満であると結晶性が高
くなるため十分な収縮率が得られなくなり好ましくな
い。
本発明における構成要件の1つとして、本発明のフィル
ムの100℃エアーオーブン中5分間処理後の収縮率が1
方向(主収縮方向)において、30%以上であることが必
要であり、好ましくは40%以上、更に好ましくは40〜65
%の範囲である。通常、この主収縮方向はフィルムの縦
または横方向である。主収縮方向の収縮率が30%未満の
場合、ラベルとして収縮させたときに収縮量が不十分と
なり、フィルムが容器に十分密着しなかったり、フィル
ムにシワが入り易くなり好ましくない。また、主収縮方
向の収縮率が65%を超えるフィルムでは、収縮の発生初
期に急激に収縮し、ラベルに歪みが生じ易くなり好まし
くない。
また、本発明のフィルムにおいて、主収縮方向と直交す
る方向の100℃エアーオーブン中5分間処理後の収縮率
は、20%以下であることが必要であり、好ましくは15%
以下、更に好ましくは10%以下である。
かかる収縮率が20%を超すフィルムでは、ラベルとして
収縮させた場合、容器の縦方向に沿ってフィルムが大き
く収縮し、歪み、端部のカール等が発生するため好まし
くない。
本発明のフィルムにおいて、主収縮方向における70℃エ
アーオーブン中5分間処理後の収縮率は、好ましくは20
%以上、更に好ましくは30%以上、特に好ましくは40%
以上である。かかる収縮率が20%未満では、フィルム収
縮の発生初期に、部分的(例えば製袋後の折り目部分
等)に、収縮に遅れが起こるため収縮斑が発生し好まし
くない。
更に、本発明のフィルムは75℃シリコンオイル中での前
記主収縮方向の収縮応力がある特定の条件を満たす必要
がある。すなわち初期値F0が2000g/mm2以下であること
が必要であり、好ましくは1500g/mm2以下、更に好まし
くは1000g/mm2以下である。本発明で言う初期値F0とは
フィルムをシリコンオイルに浸した直後から5秒後まで
の値である。F0が2000g/mm2を越えるフィルムでは、フ
ィルムの収縮初期における収縮速度が大きくなり、ラベ
ルとしての使用時に、歪みやシワが多数発生し好ましく
ない。
また、本発明のフィルムは、75℃シリコンオイル中へフ
ィルムを浸して20秒経過した時の主収縮方向の収縮応力
F20が(F0−100)g/mm2以上であることが必要であり、
好ましくは(F0−50)g/mm2以上、更に好ましくはF0
上である。すなわち、本発明者らの検討によると、ラベ
ルの収縮が完了した(例えば一般のシュリンクトンネル
では収縮開始から3〜20秒後)時点でも、フィルムの主
収縮方向に所定量以上の収縮応力が継続して存在してい
ることが、フィルムのシワ解消に効果的であり、しかも
該所定量は、収縮応力の初期ピーク値と密接に関係して
いる。従って、F20が(F0−100)g/mm2未満の場合、フ
ィルムの収縮初期に発生したシワを、収縮後期或いは収
縮完了後に矯正、解消することが困難となり好ましくな
い。
本発明のフィルムの主収縮方向における収縮応力発生開
始温度は、好ましくは40〜65℃、更に好ましくは45〜65
℃、特に好ましくは45〜60℃の範囲である。かかる温度
が40℃未満のフィルムでは、収縮加工前に倉庫等で長期
保存する時に、大きな自然収縮が発生し、ボトルへの装
置が不可となり好ましくない。一方、かかる温度が65℃
を越えるフィルムでは、シュリンクトンネル内での収縮
速度が小さく、均一な収縮が難しいので、収縮斑やシワ
が多数発生し好ましくない。
本発明のフィルムの密度は好ましくは1.35以下、更に好
ましくは1.20〜1.35、特に好ましくは1.25〜1.35の範囲
である。密度が1.35を越えるフィルムでは、フィルムの
腰が強く、収縮時に入ったシワが解消されにくく好まし
くない。また密度が1.20未満のフィルムでは、耐溶剤性
に劣り、溶剤を用いてシールを行なう場合、シール部に
シワが入り、やはり好ましくない。
本発明のフィルムの複屈折率は好ましくは0.030〜0.09
0、更に好ましくは0.040〜0.080の範囲である。複屈折
率が0.030未満のフィルムでは、耐溶剤性、厚さ斑等が
悪化しラベル用フィルムとして印刷適性上好ましくな
い。また、複屈折率が0.090を越えるフィルムでは収縮
応力発生開始温度が高くなり、やはり好ましくない。
更に、本発明のフィルムにおいて、フィルムの面配向度
は好ましくは0.020〜0.060、更に好ましくは0.020〜0.0
50の範囲である。かかる面配向度が0.020未満のフィル
ムは、耐溶剤性、耐温水性が低く好ましくない。一方、
面配向度が0.060を越えるフィルムでは、フィルムの主
収縮方向と直交方向の最大収縮応力が高くなり、収縮特
性が悪化し、好ましくない。
更に、本発明のフィルムの片面又は両面において、発泡
性のインキ層を印刷したり、内部に気泡を持つ熱可塑性
樹脂のフィルム、又はシートを積層してクッション性を
持たせ、ガラス瓶包装後の破瓶効果を向上させることも
可能である。そのような熱可塑性樹脂としてはポリ塩化
ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアクリル
系、ポリスチレン、ポリエステル等、既知のいかなる熱
可塑性樹脂を用いても構わない。
本発明のフィルムの厚さについて特に限定はないが、ラ
ベル用収縮フィルムとして好ましく用いられる厚さは5
〜300μm、より好ましくは10〜200μmの範囲である。
次に本発明のフィルムの製造法を具体的に説明するが、
本発明はその要旨を越えない限り下記製造法に特に限定
されるものではない。
滑剤として無機粒子等を必要に応じて適量含有させたポ
リエステル又は共重合ポリエステルを、通常のホッパド
ライヤー、パドルドライヤー、真空乾燥機等を用いて乾
燥した後、200〜320℃の温度で押出しを行なう。押出し
に際してはTダイ法、チューブラ法等、既存のどの方法
を採用しても構わない。
押出し後、急冷して未延伸フィルムを得るが、Tダイ法
を用いた場合、急冷時にいわゆる静電印加密着法を用い
ることにより、厚さ斑の均一なフィルムが得られ好まし
い。
得られた未延伸フィルムを、最終的に得られるフィルム
が本発明の構成要件を満たすように1段又は2段以上で
1軸延伸する。
1軸延伸の手法としては、ロールで縦1軸にのみ延伸し
たり、テンターで横1軸にのみ延伸する方法の他、公知
の2軸延伸に際し縦又は横のいずれか一方向に強く延伸
し、他方を極力小さく延伸することも可能である。
そのような2軸延伸の方法としては公知の逐次2軸延伸
法、又は同時2軸延伸法を使用でき、更に再延伸を行な
うことも可能である。
このように延伸されたフィルムを、延伸後60〜100℃で
0.01〜60秒、特に好ましくは0.01〜30秒の熱処理を行な
うこともフィルムの均一な収縮を得る上で好ましい手法
である。熱処理は通常緊張固定下実施されるが、同時に
40%以下の弛緩又は巾出しを行なうことも可能である。
熱処理法としては加熱ロールに接触させる方法やテンタ
ー内でクリップに把持して行なう方法等の既知の方法を
用いることができる。また、熱処理後再延伸を行なうこ
とも可能である。
本発明において特に、熱処理前のフィルムに対する熱処
理後のフィルムの面配向の低下が0.003以上となるよう
に熱処理を行なうことが好ましい。
前記延伸工程中、延伸前、又は延伸後にフィルムの片面
又は両面にコロナ放電処理を施し、フィルムの印刷層等
に対する接着性を向上させることも可能である。
また、上記延伸工程中、延伸前、又は延伸後にフィルム
の片面又は両面に塗布を行ない、フィルムの接着性、帯
電防止性、易滑性、遮光性等を向上させることも可能で
ある。
かくして得られたフィルムを巻き取り、製品とする。
以上、本発明の構成要件を満たすことにより、収縮時の
フィルムの歪み、シワ、収縮斑等の極めて少ない収縮特
性に優れたポリエステル系収縮フィルムを得ることがで
きる。
〔実施例〕
以下、実施例にて本発明を更に具体的に説明するが、本
発明はその要旨を越えない限り、これらの実施例に限定
されるものではない。
尚、フィルムの評価方法を以下に示す。
(1) フィルムの極限粘度〔η〕 試料200mgをフェノール/テトラクロロエタン=50/50の
混合溶媒20mlに加え、約110℃で1時間加熱後、30℃で
測定した。
(2) 収縮率(%) 1cm幅10cm長の短冊状としたフィルムを70℃±2℃及
び、100±2℃の温度のギャードオープン中に無荷重の
状態で5分間熱収縮させ、下記式に従い収縮率を求め
た。
(3) フィルムに収縮応力(g/mm2) フィルムをチャック間10cm、巾1cmとなるように切り出
し、張力検出器にセットした後、75℃のシリコンオイル
中に浸し、発生する収縮応力を測定した。フィルムをオ
イル中に浸した直後から5秒後までに発生する応力の単
位断面積当りの値をFoとした。
また、フィルムをオイル中に浸して20秒後の応力の単位
断面積当りの値をF20とした。
(4) 収縮応力発生開始温度(℃) インテスコ(株)製インテスコ2001型を用い、チャック
間10cm、巾1cmとなる様に切り出したサンプルを用い
て、循環温風式の恒温槽内で、10℃/minの昇温速度で測
定した。
フィルムの主収縮方向において収縮応力が実質的に(例
えば5g/mm2以上)発生する温度を収縮応力発生開始温度
とした。
(5) 複屈折率 Δn カールツァイス社製偏光顕微鏡により、リターデーショ
ンを測定し、次式により複屈折率(Δn)を求めた。
(6) 面配向度 ΔP アタゴ社(株)製アッベ屈折計を用い、光源をナトリウ
ムランプとして、フィルムの屈折率の測定を行なった。
フィルム面内の最大屈折率nγ、それに直交する方向の
屈折率nβ、及び厚さ方向の屈折率nαを求め、下記式
により面配向度ΔPを求めた。
(7) フィルムの密度 ρ(g/cm3) n−ヘプタン、四塩化炭素の混合溶液により構成される
密度勾配管を用い、25℃で測定した。
(8) フィルムの収縮特性 フィルムを収縮ラベルとして印刷・製袋(円筒形にした
後、角形のPETボトルに被せ、150℃設定のシュリンクト
ンネルを10秒間で通過させた。得られたラベルの収縮の
仕上りを、シワ及び収縮斑による印刷の濃淡について、
視覚により、○、△、×で判定した。○は各々の欠点が
ほとんど見られないもの、△は若干見られるものの実用
化可能なもの、×は数多くの欠点が見られ、実用化に耐
えられないものとした。また、上記2点の評価項目に加
え、フィルムがボトルに十分密着しているか等を考慮
し、収縮特性として○、×の評価を与えた。
実施例1 ジカルボン酸成分としてテレフタル酸単位83mol%、イ
ソフタル酸単位14mol%、セバシン酸単位3mol%よりな
い、ジオール酸成分としてエチレングリコール単位97mo
l%、ジエチレングリコール単位3mol%よりなる、平均
粒径1.2μmの無定形シリカ300ppmを含む〔η〕=0.6
6、Tg=61℃の共重合ポリエステルを常法により乾燥
後、280℃で押出機より押出し、急冷固化して未延伸フ
ィルムを得た。
得られた未延伸フィルムを90℃の加熱ロールと冷却ロー
ルの間で1.1倍縦方向に延伸した後テンターに導き、横
方向に120℃で2.0倍延伸後、続いて65℃で2.3倍延伸
し、82℃で5秒間熱処理を行なった。この熱処理時に横
方向に3%、縦方向に0.2%の弛緩処理を行なった。冷
却後得られたフィルムの平均厚さは45μmで、Δnは0.
062、ΔPは0.040であった。
比較例1 実施例1の未延伸フィルムを実施例1と同様に延伸した
後、引き続いて78℃にて5秒間緊張熱処理を行ない、そ
の後冷却して巻き取り、平均厚さ45μmのフィルムを得
た。
得られたフィルムのΔnは0.065、ΔPは0.043であっ
た。
比較例2 ジカルボン酸成分として、テレフタル酸単位よりない、
ジオール成分としてエチレングリコール単位88mol%、
ネオペンチルグリコール単位12mol%よりなる、平均粒
径1.0μmの炭酸カルシウム微粒子500ppm含有する
〔η〕=0.68、Tg=72℃の共重合ポリエステルを予備結
晶化後乾燥し、290℃で押出機より押出し、急冷固化し
て未延伸フィルムを得た。得られた未延伸フィルムを縦
方向に85℃で1.2倍延伸した後、横方向に120℃で4.2倍
延伸し、続いて冷却を行ないながら1.2倍巾出しを行な
った。
得られたフィルムの平均厚さは30μmで、Δnは0.08
2、ΔPは0.062であった。
実施例2 ジカルボン酸成分としてテレフタル酸単位86mol%、1.1
0−デカンジカルボン酸単位14mol%よりなり、ジオール
成分としてエチレングリコールよりなる、平均粒径0.6
μmの微細架橋高分子を700ppm含有する〔η〕=0.72、
Tg=50℃の共重合ポリエステルを比較例2と同様に押出
し、急冷して目延伸フィルムを得た。得られた未延伸フ
ィルムを110℃の加熱ロールにより2.0倍延伸した後、75
℃の加熱ロールで2.0倍延伸を行ない、その後、85℃の
加熱ロールに0.5秒接触させて熱処理を行なった。この
熱処理時に縦方向に1%、横方向に10%の弛緩を行なっ
た。熱処理後冷却して得られたフィルムの平均厚さは50
μmであり、Δnは0.0065、ΔPは0.041であった。
比較例3 ジカルボン酸単位としてテレフタル酸単位95mol%、イ
ソフタル酸単位5mol%よりなり、ジオール成分としてエ
チレングリコール単位よりなり、実施例2と同様の微粒
子を含む〔η〕=0.68、Tg=69℃の共重合ポリエステル
を、実施例2と同様に乾燥・押出しを行ない、急冷して
未延伸フィルムを得た。得られた未延伸フィルムを実施
例2と全く同様に延伸、熱処理を行ない、冷却して平均
厚さ50μmのフィルムを得た。得られたフィルムのΔn
は0.069、ΔPは0.048であった。
実施例3 ジカルボン酸成分としてテレフタル酸単位60mol%、イ
ソフタル酸単位20mol%、アジピン酸単位20mol%よりな
り、ジオール成分としてエチレングリコール単位98mol
%、ジエチレングリコール単位2mol%、よりなる共重合
ポリエステルと平均粒径1.2μmの無定形シリカ1000ppm
を含むポリエチレンテレフタレートを50/50(重量比)
の割合でブレンド後、真空乾燥を行ない、280℃にて押
出し急冷固化して未延伸フィルムを得た。得られたフィ
ルムの〔η〕は0.70、Tgは59℃であった。かかる未延伸
フィルムを用いて実施例1と全く同様に延伸を行ない、
平均厚さ45μmのフィルムを得た。
上記、実施例、比較例で得られたフィルムの評価結果を
まとめて表−1に示す。
比較例1,2のフィルムでは、F20が(Fo−100)g/mm2より
小さく、その結果、収縮後のラベルにシワが数多く残
り、好ましくない。また、比較例2のフィルムではFoの
値も大きく、収縮斑による印刷の濃淡が発生し、好まし
くない。
比較例3のフィルムでは100℃エアーオーブン中5分間
におけるフィルムの収縮率が小さいため、ラベルがボト
ルに十分密着せず、その結果シワや、収縮斑による印刷
の濃淡が数多く発生しやはり好ましくない。
上記、比較例に較べ、実施例1〜3のフィルムは、シワ
収縮斑等も全くなく、ラベル用収縮フィルムとして極め
て優れた特性を備えている。
〔発明の効果〕
本発明の収縮フィルムは、収縮時のフィルムのシワ、歪
み、収縮斑等の極めて少ない、収縮特性の優れたフィル
ムであり、ラベル用収縮フィルムとして工業的価値の極
めて高いフィルムである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 7:00 C08L 67:02

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】100℃エアーオーブン中で5分間処理後の
    収縮率が一方向(主収縮方向)において30%以上であっ
    て、該主収縮方向と直交する方向の収縮率が20%であ
    り、且つ75℃シリコンオイル中で、5秒経過するまでの
    該主収縮方向の初期収縮応力F0が2000g/mm2以下であ
    り、該シリコンオイル中で20秒経過後の該方向の収縮応
    力F20が(F0−100)g/mm2以上であることを特徴とする
    ポリエステル系収縮フィルム。
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