JPH0733236Y2 - 写真感光材料用二重包装袋 - Google Patents

写真感光材料用二重包装袋

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JPH0733236Y2
JPH0733236Y2 JP1988079535U JP7953588U JPH0733236Y2 JP H0733236 Y2 JPH0733236 Y2 JP H0733236Y2 JP 1988079535 U JP1988079535 U JP 1988079535U JP 7953588 U JP7953588 U JP 7953588U JP H0733236 Y2 JPH0733236 Y2 JP H0733236Y2
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睦男 赤尾
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、各種写真感光材料のうち、比較的重量物、例
えば映画用ロールフィルム等の包装に適した写真感光材
料用二重包装袋に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に写真感光材料のように、光に曝されるとその品質
価値を失うものについては、光を完全に遮る包装袋が使
用されている。この包装袋には上記遮光性のほか、写真
性、ガスバリヤ性、防湿性、物理強度(破断強度、引裂
き強度、衝撃穴あけ強度、ゲルボテスト強度、摩耗強度
等)、ヒートシール適性(ヒートシール強度、カットシ
ール性、ホットタック性、夾雑物シール性等)、帯電防
止性、滑性、低発塵性、平面性等の諸特性を満足するこ
とが要求されている。
従来、このような包装袋に使用される積層フィルムとし
ては、第6図及び第7図に示すようなものがあった。
第6図に示す積層フィルムは、熱可塑性樹脂発泡シート
11の両面に、接着剤層3を介して、遮光性分子配向フィ
ルム6aを積層したフィルムである(特開昭59−201848号
公報)。
第7図に示す積層フィルムは、遮光性物質が添加された
低密度ポリエチレン(以下LDPEと表示)樹脂フィルム12
aと、金属箔9と、紙やセロハン、合成樹脂フィルム等
のフレキシブルシート15とを、40μmの厚いLDPE樹脂エ
クストルージョンラミネート接着剤層3を介して積層し
たものである。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来の積層フィルムをヒートシールによ
り製袋した包装袋は、嵩高で剛直、かつ高価であるにも
かかわらず、1kg以上の重量を有する写真感光材料の包
装袋に用いると、輸送中に包装袋が写真感光材料のコー
ナー部分にあたる付近が破袋し、防湿性、写真性、ガス
バリヤ性、遮光性、寸度安定性等写真感光材料用包装袋
にとって最も重要な品質を確保できない問題があった。
また、素材として紙を用いた場合には、写真感光材料に
悪影響を与えるメラミン・ホルマリン樹脂等の紙力増強
剤を使用することができないので、発塵の問題があっ
た。
また、特開昭59−201848号公報で開示した積層フィルム
は、引裂き強度や衝撃穴あけ強度が非常に優れ耐衝撃性
も有するので、金属缶に代わる強化遮光袋として実用化
されたが、表、裏にほぼ同一の高い軟化点を有する一軸
分子配向フィルムを用いているため、ヒートシール適性
が劣り、シール強度が小さく、ヒートシーラー側に耐熱
性フィルムまたはテフロンテープを積層フィルムとヒー
トシーラー間に介在させないと、溶融破断して遮光性、
密封性を確保することができなかった。
本考案は、以上の問題を解決し、厚さが薄くても物理強
度が大きく、製袋適性が良好で、防湿性、写真性、ガス
バリヤ性、衝撃穴あけ強度、破裂強度等に優れ、かつ安
価な写真感光材料用二重包装袋を提供することを目的と
している。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、上記目的を達成するためになされたもので、
内側積層フィルムと、外側積層フィルムとを有し、該内
側積層フィルムは、厚さが5〜60μmのアルミニウム真
空蒸着分子配向フィルムと、その両面に積層したpH5〜
9、平均粒子径10〜200mμのファーネスカーボンブラッ
クを含む光吸収性の遮光性熱可塑性樹脂フィルムから成
り、該外側積層フィルムは、厚5〜60μmのアルミニウ
ム真空蒸着2軸延伸フィルムと、その両面に積層した遮
光性熱可塑性樹脂フィルムから成り、該内側積層フィル
ムの内外面及び該外側積層フィルムの内面はそれぞれヒ
ートシール性を有し、かつ該外側積層フィルムの外面は
低発塵性を有し、前記アルミニウム真空蒸着2軸延伸フ
ィルムの2軸延伸フィルタの延伸倍率が1.5倍以上であ
ることを特徴として構成されている。
本考案の写真感光材料用二重包装袋は、内側積層フィル
ムと外側積層フィルムとで形成される二重構造の包装袋
である。
内側積層フィルムを構成する光吸収性の遮光性熱可塑性
樹脂フィルムとしては、遮光性物質を含有する熱可塑性
樹脂フィルム、例えば各種ポリエチレン樹脂、エチレン
共重合体樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリブテン樹脂、
ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ
塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、
ポリスチレン樹脂などの公知の樹脂のフィルムおよびそ
れらの変性樹脂のフィルム等がある。
中でも高密度、中密度、低密度および直鎖状低密度ポリ
エチレンの各種ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹
脂、ポリブデン樹脂等のポリオレフィン樹脂の他、エチ
レン−プロピレン共重合体樹脂、エチレン−ブテン共重
合体樹脂、エチレン−アクリル酸エステル共重合体樹
脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂等のポリオレフ
ィン系樹脂のフィルムが好ましく、特に直鎖状低密度ポ
リエチレン(以下L−LDPEと表示)樹脂のフィルムが好
ましく他の熱可塑性樹脂フィルムに混練してヒートシー
ル性、物理強度の向上を計ることができる。
L−LDPE樹脂は、第3のポリエチレン樹脂と称され、中
低密度、高密度両ポリエチレン樹脂の利点を併せもつ省
エネルギー、省資源という時代の要請に合致する低コス
ト、高強度の樹脂である。この樹脂は低圧法又は高圧改
良法でエチレンと炭素数が3〜13個、好ましくは4〜10
個のα−オレフィンを共重合させたコポリマーで線状の
直鎖に短分岐をもった構造の低中密度のポリエチレン系
樹脂である。
α−オレフィンとしてはブテン−1、オクテン−1、ヘ
キセン−1、4−メチルペンテン−1、ヘプテン−1、
などが使用される、密度は一般に低中密度ポリエチレン
樹脂程度とれているが市販品では0.87〜0.95g/cm3、も
っとも一般的なL−LDPE樹脂としては0.90〜0.94g/cm3
の範囲内にあるものが多い。本考案で好ましく用いるこ
とができるのは、この中の密度が0.919〜0.930g/cm3
L−LDPE樹脂である。このL−LDPE樹脂の具体例を商品
名で示せば、Gレジン、TUFLIN、NUC−FLX(UCC社)ダ
ウレックス(ダウケミカル社)、スクレアー(デュポン
カナダ社)、マーレックス(フィリップス社)、エクセ
レンVL(住友化学)、ネオゼックスとウルトゼックス
(三井石油化学)、日石リニレックス(日本石油化
学)、NUCポリエチレン−LL、TUFTHENE(日本ユニカ
ー)、出光ポリエチレン−L、MORETEC(出光石油化
学)、スタミレックス(DSM社)などが挙げられる。
内側積層フィルムを構成するアルミニウム真空蒸着分子
配向フィルムは、分子配向フィルムにアルミニウム真空
蒸着層を加工したものである。
分子配向フィルムは、厚さが5〜60μmの熱可塑性樹脂
フィルムが用いられる。最も好ましいのは厚さが8〜40
μmの一軸または二軸分子配向したポリプロピレンフィ
ルム、ポリエステルフィルム、高密度ポリエチレンフィ
ルム、ポリアミドフィルム、ポリスチレンフィルム及び
これらのいずれかの樹脂と他の樹脂との混合樹脂フィル
ムである。
また、高密度ポリエチレン樹脂を用いてブロー比を大き
くした極薄強化フィルムは物理強度か大きく安価で特に
好ましい。一軸分子配向熱可塑性樹脂フィルムは、分子
が一軸方向に配向されたフィルムである。代表的な一軸
分子配向フィルムとしては一軸延伸フィルムがある。分
子を強制的に一軸方向に配向させる装置を用いて成形す
ることもできる。このような分子配向フィルムは、本考
案では分子配向軸と直角方向軸との引裂き強度の差が2
倍以上となるフィルム総てを意味する。特に延伸倍率が
3倍以上の一軸延伸フィルムが好ましい。延伸処理しな
い無延伸フィルムでも、特殊樹脂組成を用いた単層また
多層インフレーションフィルムは、安価な一軸分子配向
フィルムとして使用できる。
分子配向方向は横、縦または斜めのいずれであってもよ
い。
二軸延伸フィルムは、本考案では、縦、横共に1.5倍以
上延伸したフィルムであって、縦、横別別に延伸が行わ
れたものであっても良く、両方向同時に行われたもので
あっても良い。
また、分子配向フィルムは、単独に単一層として積層し
ても、同種の層又は他の層との共押出しフィルム層とし
て積層してもよい。
分子配向フィルムへアルミニウム真空蒸着層を加工する
には、真空蒸着法で行う。
アルミニウム真空蒸着層は積層体としての物理強度、遮
光性、帯電防止性と防湿性確保及びコスト、品質の点か
ら55〜1200Åの厚さが好ましい。即ち厚さが55Å未満で
はアルミニウム真空蒸着層の両面の層に発生する帯電を
減少させることが困難である上に、アルミニウム真空蒸
着層の両面に積層した層の厚さ増加をしないと写真感光
材料用二重包装袋として必要な防湿性、遮光性を確保す
ることが困難である。
また、厚さが1200Åを越えると、帯電防止性、防湿性、
遮光性は確保できるがコスト及び真空蒸着時の加熱によ
り延伸フィルムが劣化し、出来上がった包装袋の物理強
度低下等の点で問題がある。
分子配向フィルムにアルミニウム真空蒸着を施すとき、
アルミニウム真空蒸着層との接着性をよくするために、
分子配向フィルムにアンカーコート剤(Anchorcoating
agen)を塗布してもよい。
また、分子配向フィルムの表面をグロー放電処理、コロ
ナ放電処理、紫外線照射、オゾン処理、薬品処理、火焔
処理等の表面処理を施すこともできる。
外側積層フィルムを構成するアルミニウム真空蒸着2軸
延伸フィルムは、内側積層フィルムの分子配向フィルム
に用いられるものと同一であってもよく、異なっていて
もよい。このアルミニウム真空蒸着2軸延伸フィルムの
2軸延伸フィルムの延伸倍率は、1.5倍以上となってい
る。
外側積層フィルムを構成する熱可塑性樹脂フィルムは、
内側積層フィルムを構成する熱可塑性樹脂フィルムと同
一であってもよく、異なっていてもよい。
また、内側積層フィルムの内外面及び外側積層フィルム
の内面がヒートシール性を有している。このヒートシー
ル性は、容易に製袋できるようにするためである。した
がって、内面は製袋できる程度のヒートシール性を有し
ていれば、その樹脂組成は種種用いることができる。ま
た、内面は、ヒートシール性を有する層を別個に設けて
も、内側積層フィルムにおいては、光吸収性の遮光性熱
可塑性樹脂フィルムで兼用させても、外側積層フィルム
においては、遮光性熱可塑性樹脂フィルムで兼用させて
もよい。
さらに、外側積層フィルムの外面が低発塵性を有してい
る。この低発塵性は、写真感光材料の収納時等におい
て、写真感光材料に塵が付着しないようにするためであ
る。したがって、外面は、塵の発生の少ない、例えば合
成樹脂フィルム、セロハン等で構成されていればよい。
この外面は、低発塵性を有する層を別個に設けても、遮
光性熱可塑性樹脂フィルムで兼用させてもよい。
外側積層フィルムの遮光性熱可塑性樹脂フィルムに用い
る遮光性物質としては、カーボンブラック、グラファイ
ト、金属粉末、金属繊維、炭素繊維等が挙げられる。
これらの遮光性物質の中では、品質、コスト、遮光能力
等の点で、光吸収性のカーボンブラックが好ましい。
カーボンブラックは、光吸収性遮光性物質でポリオレフ
ィン樹脂と混練または分散が可能であり、可視光線及び
紫外線等を透過せず、ポリオレフィン樹脂フィルムに遮
光性を与える。また、カーボンブラックはポリオレフィ
ン樹脂フィルムの引裂き強度や衝撃穴あけ強度、ヒート
シール性を改善するだけでなく、樹脂の酸化防止による
塊状の不均一故障(ブツ)の発生防止、ブロッキングの
防止、滑性の向上、有害物質(酸化・還元物質や金属
等)の吸着など、多くの役割を果たす最も重要な物質で
ある。
カーボンブラックは原料によりガスファーネスブラッ
ク、オイルファーネスブラック、チャンネルブラック、
アントラセンブラック、アセチレンブラック、油煙、松
煙、アニマルブラック、ベジタブルブラック等に分類さ
れる。
カーボンブラックの中ではpH5〜9、平均粒子径10〜200
mμのものが好ましく、特にpH6〜9のファーネスカーボ
ンブラックが好ましい。このようなpH及び粒子径のもの
を使用することによって、写真感光材料のカブリの発生
が少なく、感光度の増減の発生が少なく、遮光性熱可塑
性樹脂フィルムとして遮光能力が大きく、混練分散性が
優れた、カーボンブラックの塊状の不均一故障(ブツ)
やフィッシュアイ等によるピンホールが発生しにくい、
物理強度向上やヒートシール性向上等の数々の利点を有
する遮光性フィルムを得ることができる。
金属粉末は、光反射性遮光性物理で商品価値の高い外観
を与え、かつ防湿性、遮光性、帯電防止性、太陽光下で
の防熱性、ガスバリヤ性等多くの点ですぐれている。
金属粉末としてはアルミニウム粉末またはアルミニウム
ペーストより低揮発物質を除去した物質を熱可塑性樹脂
に混練したものは銀色の外観となって外側積層フィルム
の外面に用いると特に好ましい。
これらの遮光性物質を各層に配合する方法としては、マ
スターバッチ着色法やコンパウンド着色法、ダイカラー
・グラニュー法等で行われる。
前記各種フィルムを積層して積層フィルムを形成するに
は、例えば熱接着法(熱板接着法、火焔処理接着法、熱
風加熱接着法、インパルス接着法、超音波接着法)、接
着剤による方法(湿式ラミネート法、乾式ラミネート
法、ホットメルトラミネート法、エクストルージョンラ
ミネート法、共押出しラミネート法)、等が使われる。
接着剤の代表的なものとして、各種ポリエチレン樹脂、
ポリプロピレン樹脂、ポリブテン樹脂等のポリオレフィ
ン系熱可塑性樹脂熱溶融接着剤、エチレン−プロピレン
共重合体樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エ
チレン−エチルアクリレート共重合体樹脂等のエチレン
共重合体樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体樹脂、グ
ラフト共重合による極性基付与ポリオレフィン樹脂、ア
ノオノマー樹脂等の熱可塑性樹脂熱溶融接着剤、その他
熱溶融型ゴム系接着剤等がある。また、溶液状接着剤と
してはウェットラミネート用接着剤があり、これは、エ
マルジョン、ラテックス状の接着剤である。エマルジョ
ン型接着剤の代表例としては、ポリ酢酸ビニル樹脂、酢
酸ビニル−エチレン共重合体樹脂、酢酸ビニル樹脂とア
クリル酸エステル共重合体樹脂、酢酸ビニル樹脂とマレ
イン酸エステル共重合体樹脂、アクリル酸共重合体樹
脂、エチレン−アクリル酸共重合体樹脂等のエマルジョ
ンがある。ラテックス型接着剤の代表例としては、天然
ゴム、スチレンブタジエンゴム(SBR)、アクリロニト
リルブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)
等のゴムラテックス等がある。また、ドライラミネート
用接着剤としてはポリウレタン接着剤等がある。その
他、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−エ
チルアクリレート共重合体樹脂等をブレンドしたホット
メルトラミネート接着剤、感圧接着剤、感熱接着剤等公
知の接着剤を用いることもできる。エクストルージョン
ラミネート用ポリオレフィン系樹脂接着剤は、より具体
的にいえば、各種ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹
脂、ポリブチレン樹脂などのポリオレフィン樹脂及びエ
チレン共重合体(EVA,EEA,EMA,EAA等)樹脂の他、L−L
DPE樹脂の如く、エチレンの他に一部他のモノマー(α
−オレフィン)を共重合させたもの、Dupont社のサーリ
ン、三井東圧化学社等のグラフト共重合による極性基付
与ポリオレフィン樹脂、三井ポリケミカル社のハイミラ
ン等のアイオノマー樹脂(イオン共重合体樹脂)及び三
井石油化学社の接着性ポリオレフィン樹脂であるADMER
等も含む。
以上に述べた写真感光材料用二重包装袋は、例えば、二
重平袋、二重ガゼット袋等公知のあらゆる二重袋形態が
使用可能である。
包装袋に製袋する方法は、使用する積層フィルムの性質
に応じて、ヒートシール、溶断シール、インパルスシー
ル、超音波シール、高周波シールなど、従来公知のプラ
スチックフィルムのシール法による。なお、適宜の接着
剤、粘着剤などを使用して製袋することも可能である。
本考案の写真感光材料用二重包装袋は、写真感光材料の
密封・遮光包装に好適である。
特に、わずかなガスや光や湿度により品質が破壊される
ハロゲン化銀写真感光材料、ジアゾ写真感光材料、感光
性樹脂、自己現像型写真感光材料、拡散転写型写真感光
材料、直接ポジ型写真感光材料、感光性感熱材料等の写
真感光材料に好適であり、中でも上記写真感光材料の比
較的重量物の包装に好適である。
〔作用〕
本発明の写真感光材料用二重包装袋は、内部にアルミニ
ウム真空蒸着分子配向フィルムを配置した内側積層フィ
ルムに、さらにアルミニウム真空蒸着2軸延伸フィルム
を含む外側積層フィルムを配置した二重構造であるた
め、物理強度があり、かつ柔軟性を保持し、アルミニウ
ム真空蒸着層を破損することがないので、防湿性、ガス
バリヤ性、遮光性、帯電防止性を確保できる。
また、内側積層フィルム及び外側積層フィルムはヒート
シール適性が良好であり、外側積層フィルムは発塵が少
なく、写真感光材料の品質を向上させさらに包装袋の外
観を良好にする。
〔実施例〕
本考案の写真感光材料用二重包装袋の一実施例を第1図
に基づいて説明する。
第1図は写真感光材料用二重包装袋で写真感光材料を包
装した状態の切断面図である。この図において、符号13
は内側積層フィルム、符号14は外側積層フィルムを示
し、これら内側積層フィルム13と外側積層フィルム14
は、端部のヒートシール部17…17で一体にヒートシール
されているほかは、接着せずに単に重なっているだけの
状態である。
なお、符号19は包装されたシール状写真感光材料を示
す。
以上のような写真感光材料用二重包装袋の層構成を第2
図から第3図に基づいて説明する。
第2図から第3図は、写真感光材料用二重包装袋の層構
成を示す部分断面図である。
第2図の写真感光材料用二重包装袋では、内側積層フィ
ルム13は、2枚の光吸収性の遮光性熱可塑性樹脂フィル
ム2aの間に、接着剤層3、3を介して、分子配向フィル
ム1にアルミニウム真空蒸着層5を真空蒸着したアルミ
ニウム真空蒸着分子配向フィルム10を、アルミニウム真
空蒸着層5を内側にして積層したものである。そして、
2枚の光吸収性の遮光性熱可塑性樹脂フィルム2aは、ヒ
ートシール性を有している。
外側積層フィルム14は、2軸延伸フィルム21とアルミニ
ウム真空蒸着層5とからなるアルミニウム真空蒸着2軸
延伸フィルム22の両面に、遮光性物質が添加された遮光
性熱可塑性樹脂フィルム6a、6aが、接着層3、3を介し
て積層されたものである。そして、2枚の遮光性熱可塑
性樹脂フィルム6aはヒートシール性及び低発塵性を有し
ている。
第3図の写真感光材料用二重包装袋では、内側積層フィ
ルム13は、アルミニウム真空蒸着層5が内側に位置する
ように設けられたアルミニウム真空蒸着分子配向フィル
ム10の両面に、光吸収性の遮光性熱可塑性樹脂フィルム
2a・2aからなる2枚の共押出し遮光性熱可塑性樹脂フィ
ルム7aが、接着層3、3を介して積層されたものであ
る。そして、光吸収性の遮光性熱可塑性樹脂フィルム2a
はヒートシール性を有している。
外側積層フィルム14は、アルミニウム真空蒸着層5が外
側に位置するように設けられたアルミニウム真空蒸着2
軸延伸フィルム22の両面に、遮光性物質を含有した遮光
性熱可塑性樹脂フィルム6a・6aからなる共押出し熱可塑
性樹脂フィルム8aが、接着層3を介して積層されたもの
である。そして遮光性熱可塑性樹脂フィルム6aがヒート
シール性及び低発塵性を有している。
第4図及び第5図は、比較品の層構成を示す部分断面図
である。
第4図の比較品は、共押出し遮光性熱可塑性樹脂フィル
ム7aの外面にアルミニウム真空蒸着分子配向フィルム層
10が、アルミニウム真空蒸着層5を内側にして、接着層
3を介して積層されたものである。
第5図の比較品は、遮光性熱可塑性樹脂エクストルージ
ョンラミネートフィルム2aの外面に、アルミニウム真空
蒸着分子配向フィルム10が、アルミニウム真空蒸着層5
を内側にして、接着層を介さずに直接積層されたもので
ある。
次に、本考案品I、比較品I、II、従来品Iの特性を比
較した実験結果について説明する。
本考案品I 本考案品Iは第3図の層構成に相当する。
内側積層フィルム13において、アルミニウム真空蒸着分
子配向フィルム10は、分子配向フィルムとして厚さ15μ
mの二軸延伸ナイロンフィルムが用いられ、アルミニウ
ム真空蒸着層5は厚さ400Åに加工されている。
また、共押出し遮光性熱可塑性樹脂フィルム7aは、内側
に位置する光吸収性の遮光性熱可塑性樹脂フィルム2aと
して、LDPE樹脂5重量%、ファーネスカーボンブラック
3重量%、エチレン・4−メチルペンテン−1共重合体
樹脂{ウルトゼックス2020L、メルトインデックス(以
下MIと表示)2.1g/10分、密度0.924g/cm3、三井石油化
学(株)製}92重量%からなる厚さ40μmの遮光性L−
LDPE樹脂フィルムを用い、外側に位置する光吸収性の遮
光性熱可塑性樹脂フィルム2aとして、ファーネスカーボ
ンブラック3重量%、HDPE重量(ハイゼックス3300F、M
I1.1g/10分、密度0.954g/cm3、三井石油化学(株)製)
97重量%からなる厚さ40μmの遮光性HDPE樹脂フィルム
を用いた。
接着層3は、厚さ13μmのLDPE樹脂エクストルージョン
ラミネート接着層を用いた。
外側積層フィルム14において、アルミニウム真空蒸着2
軸延伸フィルム22及び共押出し熱可塑性樹脂フィルム8a
は、内側積層フィルム13のアルミニウム真空蒸着分子配
向フィルム10及び共押出し遮光性熱可塑性樹脂フィルム
7aと同一である。そして、第1図に示すような二重袋に
形成されている。
比較品I 比較品Iは、第4図の層構成に相当する。
共押出し遮光性熱可塑性樹脂フィルム7aは、本考案品I
と同一である。アルミニウム真空蒸着分子配向フィルム
10は、分子配向フィルム1に厚さ12μmの二軸延伸ポリ
エステル樹脂フィルムを用い、アルミニウム真空蒸着層
5は厚さ400Åとした。接着層3は、本考案品1と同一
である。
そして、上述した積層フィルムで一重袋に形成されてい
る。
比較品II 比較品IIは、第5図の層構成に相当する。
遮光性熱可塑性樹脂フィルム2aは、カーボンブラック3
重量%、エチレン・4−メチルペンテン−1共重合体樹
脂(ウルトゼックス2080L、MI7g/10分、密度0.920g/c
m3、三井石油化学(株)製)97重量%からなる厚さ80μ
mの遮光性L−LDPE樹脂エクストルージョンラミネート
フィルムを用いた。アルミニウム真空蒸着分子配向フィ
ルム10は比較品1と同一である。
そして、上述した積層フィルムで1重袋に形成されてい
る。
従来品I 従来品Iは、第6図の層構成に相当する。
熱可塑性樹脂発泡シート11は厚さが1mm、発泡倍率30倍
の架橋LDPE樹脂発泡シートを用いた。分子配向フィルム
6aは、カーボンブラック4.5重量%を含有する厚さ45μ
mの遮光性一軸分子配向HDPE樹脂フィルムを用いた。接
着層3は本発明品Iと同一である。
そして、上述した積層フィルムで一重袋に形成されてい
る。
結果を第1表に示す。
評価は下記による。
◎…非常に優れている ○…優れている ●…可(実用限度内) ▲…問題あり(改良必要) ×…実用不可 ※Aカーリング テストすべき包装材料で直径10cmの円形の試験サンプル
を作成し、温度20℃、湿度65%RHの雰囲気中に1kgの荷
重板下に24時間放置した後、上記条件の雰囲気中に円形
の試験サンプルを1枚ごと無荷重で平板上に24時間放置
した後のカーリングの状態で評価 ※B製袋適性 ヒートシールにより密封袋を作る時のシール部分の強
度、見栄え、ピンホール防止、表裏判別性、帯電防止
性、層間剥離強度等を総合的に評価 ※C剥離帯電圧 テストすべき包装材料で巾35mm、長さ1350mmのエンドレ
スベルトを作り、このベルトを荷重500gのSUSローラー
(ステンレス)とSUSローラー間に12m/分の速度で送っ
た時のハクリ帯電圧をボルトメーター(新東科学KK製)
で測定した値。
※D防熱性 太陽光下(8万ルックス)に3時間放置後の包装材料の
表面温度上昇状態をサーミスタにより測定して判断。
※Eヒートシール適性 ホットタック性、夾雑物シール性、ヒートシール強度、
経時ヒートシール強度保持性、ヒートシール可能許容温
度巾等のトータルヒートシール適性から判断 ※F保温性 太陽光下(8万ルックス)に3時間放置後の各包装材料
を用いて作成した密封袋内の温度上昇をサーミスタによ
り測定して判断 〔発明の効果〕 以上のように本考案の写真感光材料用二重包装袋は、遮
光性、物理強度に優れているため、破袋の発生が無く、
遮光性、防湿性、ガスバリヤ性を完全に保持し、感光性
シールフィルムの寸度安定性を確保する。
また、カーリングが無く、ヒートシール適性が良好であ
るため、製袋適性が良好であり、かつ外面が低発塵性且
つ平滑であるため外観の優れた商品価値の高い二重包装
袋を形成する。
また、遮光性に優れ、保温性、帯電防止性が良好で低発
塵性であり、かつ破袋の発生が無い外観の優れた包装袋
であるため、外装用の高価が遮光性ボール箱を使わなく
ても品質を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の写真感光材料用二重包装袋の写真感光
材料を包装した実施例の切断面図、第2図から第3図は
本考案の二重包装袋実施例の層構成を示す部分断面図で
ある。 第4図及び第5図は比較品包装袋の層構成を示す部分断
面図である。 第6図及び第7図は従来品包装袋の層構成を示す部分断
面図である。 1…分子配向フィルム 2a…光吸収性の遮光性熱可塑性樹脂フィルム 3…接着剤層 5…アルミニウム真空蒸着層 6a…遮光性熱可塑性樹脂フィルム 10…アルミニウム真空蒸着分子配向フィルム 13…内側積層フィルム 14…外側積層フィルム 17…ヒートシール部 19…写真感光材料 21…2軸延伸フィルム 22…アルミニウム真空蒸着2軸延伸フィルム a;遮光性物質が添加されていることを示す。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内側積層フィルムと、外側積層フィルムと
    を有し、該内側積層フィルムは、厚さが5〜60μmのア
    ルミニウム真空蒸着分子配向フィルムと、その両面に積
    層したpH5〜9、平均粒子径10〜200mμのファーネスカ
    ーボンブラックを含む光吸収性の遮光性熱可塑性樹脂フ
    ィルムから成り、該外側積層フィルムは、厚5〜60μm
    のアルミニウム真空蒸着2軸延伸フィルムと、その両面
    に積層した遮光性熱可塑性樹脂フィルムからなり、該内
    側積層フィルムの内外面及び該外側積層フィルムの内面
    はそれぞれヒートシール性を有し、かつ該外側積層フィ
    ルムの外面は低発塵性を有し、前記アルミニウム真空蒸
    着2軸延伸フィルムの2軸延伸フィルムの延伸倍率が1.
    5倍以上であることを特徴とする写真感光材料用二重包
    装袋
  2. 【請求項2】外側積層フィルムの遮光性熱可塑性樹脂フ
    ィルムが、光吸収性である実用新案登録請求の範囲第1
    項記載の写真感光材料用二重包装袋
JP1988079535U 1988-06-17 1988-06-17 写真感光材料用二重包装袋 Expired - Lifetime JPH0733236Y2 (ja)

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包装技術、昭和61年12月号、社団法人日本包装技術協会発行、第24〜27頁

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