JPH0733454A - ガラス光学素子の成形方法 - Google Patents
ガラス光学素子の成形方法Info
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- JPH0733454A JPH0733454A JP20278293A JP20278293A JPH0733454A JP H0733454 A JPH0733454 A JP H0733454A JP 20278293 A JP20278293 A JP 20278293A JP 20278293 A JP20278293 A JP 20278293A JP H0733454 A JPH0733454 A JP H0733454A
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B35/00—Transporting of glass products during their manufacture, e.g. hot glass lenses, prisms
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B11/00—Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
- C03B11/06—Construction of plunger or mould
- C03B11/08—Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B29/00—Reheating glass products for softening or fusing their surfaces; Fire-polishing; Fusing of margins
- C03B29/04—Reheating glass products for softening or fusing their surfaces; Fire-polishing; Fusing of margins in a continuous way
- C03B29/06—Reheating glass products for softening or fusing their surfaces; Fire-polishing; Fusing of margins in a continuous way with horizontal displacement of the products
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 成形品の重量相当に計量したガラス素材を溶
融容器で溶融し、そのすべてを成形型に供給してプレス
冷却する場合においても、揮発による脈理が生じないよ
うにする。 【構成】 溶融ガラス4aを上下型6,7間に供給して
プレス冷却するガラス光学素子の成形方法において、予
め成形品の重量相当にガラス素材4を計量する。そのガ
ラス素材4を投入した溶融坩堝3を、加熱によるガラス
の揮発が実質的に生じない温度に上下ヒータ1a,2a
により予備加熱する。その後、溶融坩堝3をガラス素材
4がプレス成形可能なガラス粘度となる温度まで高周波
加熱コイル5により急速に加熱する。
融容器で溶融し、そのすべてを成形型に供給してプレス
冷却する場合においても、揮発による脈理が生じないよ
うにする。 【構成】 溶融ガラス4aを上下型6,7間に供給して
プレス冷却するガラス光学素子の成形方法において、予
め成形品の重量相当にガラス素材4を計量する。そのガ
ラス素材4を投入した溶融坩堝3を、加熱によるガラス
の揮発が実質的に生じない温度に上下ヒータ1a,2a
により予備加熱する。その後、溶融坩堝3をガラス素材
4がプレス成形可能なガラス粘度となる温度まで高周波
加熱コイル5により急速に加熱する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス素材を加熱溶融
し、その溶融ガラスを成形型でプレス冷却してガラス光
学素子を得るガラス光学素子の成形方法に関する。
し、その溶融ガラスを成形型でプレス冷却してガラス光
学素子を得るガラス光学素子の成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のようなガラス光学素子の成
形方法として、例えば特開平2−311319号公報に
記載される方法が知られている。この方法は、坩堝を加
熱溶融性のシール用組成物を用いて密閉し、坩堝を外界
と遮断してガラス原料を溶融、撹拌するものである。こ
れにより、ガラス原料を溶融するための坩堝内部を密閉
状態に維持することによって、低沸点酸化物ガラス成分
の揮発を防止するものである。
形方法として、例えば特開平2−311319号公報に
記載される方法が知られている。この方法は、坩堝を加
熱溶融性のシール用組成物を用いて密閉し、坩堝を外界
と遮断してガラス原料を溶融、撹拌するものである。こ
れにより、ガラス原料を溶融するための坩堝内部を密閉
状態に維持することによって、低沸点酸化物ガラス成分
の揮発を防止するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
によっても、成形品の重量相当に計量したガラス素材を
溶融容器で溶融し、そのすべてを成形型に供給してプレ
ス冷却する場合には、溶融容器内部で生ずるガラス成分
の揮発が脈理として問題となることがあった。
によっても、成形品の重量相当に計量したガラス素材を
溶融容器で溶融し、そのすべてを成形型に供給してプレ
ス冷却する場合には、溶融容器内部で生ずるガラス成分
の揮発が脈理として問題となることがあった。
【0004】本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので、成形品の重量相当に計量したガラス素材
を溶融容器で溶融し、そのすべてを成形型に供給してプ
レス冷却する場合においても、揮発による脈理が生じな
いガラス光学素子の成形方法を提供することを目的とす
る。
されたもので、成形品の重量相当に計量したガラス素材
を溶融容器で溶融し、そのすべてを成形型に供給してプ
レス冷却する場合においても、揮発による脈理が生じな
いガラス光学素子の成形方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、溶融ガラスを成形型に供給してプレス冷
却するガラス光学素子の成形方法において、予め成形品
の重量相当にガラス素材を計量し、そのガラス素材を投
入した溶融容器を、加熱によるガラスの揮発が実質的に
生じない温度に予備加熱する予備加熱工程と、該溶融容
器をガラス素材がプレス成形可能なガラス粘度となる温
度まで急速に加熱する本加熱工程とを有することとし
た。
に、本発明は、溶融ガラスを成形型に供給してプレス冷
却するガラス光学素子の成形方法において、予め成形品
の重量相当にガラス素材を計量し、そのガラス素材を投
入した溶融容器を、加熱によるガラスの揮発が実質的に
生じない温度に予備加熱する予備加熱工程と、該溶融容
器をガラス素材がプレス成形可能なガラス粘度となる温
度まで急速に加熱する本加熱工程とを有することとし
た。
【0006】
【作用】ガラス素材を所定の温度まで加熱溶融する場
合、ガラス素材および溶融容器の熱容量のために、ガラ
ス素材全体が所望の温度に到達するまでには時間がかか
る。一方、溶融ガラスの揮発はガラス成分の蒸気圧の特
性によっており、温度が高い程、蒸気圧は高くなるの
で、揮発が促進される。したがって、所望の溶融温度ま
での到達時間が長くなると、ガラス成分の揮発量は増加
するので、脈理が生じ易くなる。これに対し、本発明の
ように、予め成形品の重量相当にガラス素材を計量し、
そのガラス素材を投入した溶融容器の加熱を、加熱によ
るガラスの揮発が実質的に生じない温度に予備加熱する
予備加熱工程と、該溶融容器をガラス素材がプレス成形
可能なガラス粘度となる温度まで急速に加熱する本加熱
工程とに分けることにより、本加熱工程で与える熱量を
低減できるので、ガラス成分の揮発が生ずる温度域に留
まる時間の短縮が実現できる。したがって、揮発の生じ
易い成形品の脈理を防止できる。
合、ガラス素材および溶融容器の熱容量のために、ガラ
ス素材全体が所望の温度に到達するまでには時間がかか
る。一方、溶融ガラスの揮発はガラス成分の蒸気圧の特
性によっており、温度が高い程、蒸気圧は高くなるの
で、揮発が促進される。したがって、所望の溶融温度ま
での到達時間が長くなると、ガラス成分の揮発量は増加
するので、脈理が生じ易くなる。これに対し、本発明の
ように、予め成形品の重量相当にガラス素材を計量し、
そのガラス素材を投入した溶融容器の加熱を、加熱によ
るガラスの揮発が実質的に生じない温度に予備加熱する
予備加熱工程と、該溶融容器をガラス素材がプレス成形
可能なガラス粘度となる温度まで急速に加熱する本加熱
工程とに分けることにより、本加熱工程で与える熱量を
低減できるので、ガラス成分の揮発が生ずる温度域に留
まる時間の短縮が実現できる。したがって、揮発の生じ
易い成形品の脈理を防止できる。
【0007】
【実施例1】図1、図2および図3に基づき本実施例を
説明する。 (構成)図1において、1は予備加熱炉であり、上下に
設置された上ヒータ1aおよび下ヒータ1bより構成さ
れている。これらの上下ヒータ1a,1b間には、ベル
トコンベア2が設けられている。2aは耐熱性のベルト
であり、図示していない駆動源により所定の送り速度に
設定可能で、図1の左側(入口側)から右側(出口側)
へ送りができるようになっている。また、ベルト2a表
面には、所定の間隔で突起部2bが設けられており、溶
融坩堝3をベルト2a上の所定位置に保持しつつ、予備
加熱炉1内で移動できるようになっている。溶融坩堝3
は、溶融ガラスを保持してガラスへの悪影響なく加熱溶
融できるようにPt(白金)等の材料からなり、上部に
開口部3aが設けられている。また、溶融坩堝3の外周
部には、円周状に上フランジ3bおよび下フランジ3c
が設けられている。4は、予め成形品の重量相当に計量
されたガラス素材であり、ブロック材からの切断品、ダ
イレクトプレス品、カレット品等の低コストで得られる
粗面のガラス材料である。予備加熱炉1の出口側(図1
において右側)近傍には、高周波加熱コイル5が横向き
に設置されている。高周波加熱コイル5は、図示しない
電源および制御装置によりコイル内の被加熱物を所定の
温度に加熱することができるように構成されている。
説明する。 (構成)図1において、1は予備加熱炉であり、上下に
設置された上ヒータ1aおよび下ヒータ1bより構成さ
れている。これらの上下ヒータ1a,1b間には、ベル
トコンベア2が設けられている。2aは耐熱性のベルト
であり、図示していない駆動源により所定の送り速度に
設定可能で、図1の左側(入口側)から右側(出口側)
へ送りができるようになっている。また、ベルト2a表
面には、所定の間隔で突起部2bが設けられており、溶
融坩堝3をベルト2a上の所定位置に保持しつつ、予備
加熱炉1内で移動できるようになっている。溶融坩堝3
は、溶融ガラスを保持してガラスへの悪影響なく加熱溶
融できるようにPt(白金)等の材料からなり、上部に
開口部3aが設けられている。また、溶融坩堝3の外周
部には、円周状に上フランジ3bおよび下フランジ3c
が設けられている。4は、予め成形品の重量相当に計量
されたガラス素材であり、ブロック材からの切断品、ダ
イレクトプレス品、カレット品等の低コストで得られる
粗面のガラス材料である。予備加熱炉1の出口側(図1
において右側)近傍には、高周波加熱コイル5が横向き
に設置されている。高周波加熱コイル5は、図示しない
電源および制御装置によりコイル内の被加熱物を所定の
温度に加熱することができるように構成されている。
【0008】高周波加熱コイル5の更に右側には、一対
の上型6および下型7が配置されている。下型7は固定
されており、上型6は上下動可能であって、かつ下型7
と相まってその間に位置したガラス素材4に所定のプレ
ス圧力を作用することができる。なお、上型6および下
型7は、図示していない加熱ヒータにより所定の温度に
加熱維持できるようになっている。8はリング状の胴型
であり、下型7の先端外周部に嵌合して待機しており、
図示していない離型アームにてフランジ部8aをひっか
けて持ち上げることにより、下型7から離型可能になっ
ている。
の上型6および下型7が配置されている。下型7は固定
されており、上型6は上下動可能であって、かつ下型7
と相まってその間に位置したガラス素材4に所定のプレ
ス圧力を作用することができる。なお、上型6および下
型7は、図示していない加熱ヒータにより所定の温度に
加熱維持できるようになっている。8はリング状の胴型
であり、下型7の先端外周部に嵌合して待機しており、
図示していない離型アームにてフランジ部8aをひっか
けて持ち上げることにより、下型7から離型可能になっ
ている。
【0009】図1において、上下型6,7の更に右側に
設けられた搬送アーム9は、軸a回りに回転自在で、ま
た軸a方向に進退自在となっている。さらに、軸aの垂
直方向にも移動自在である。搬送アーム9の先端部9a
は、図2にその平面図を示すように、二股の爪状となっ
ており、前記溶融坩堝3の上フランジ3bと下フランジ
3cとの間に入って溶融坩堝3を保持できるように構成
されている。9bは加熱ヒータであり、搬送アーム9の
先端部9a付近を加熱して温度を上昇させておくもので
ある。10は搬送アーム9の軸a方向に対して垂直方向
(図1の紙面に対して垂直方向)に置かれた回収用ベル
トコンベアであり、前記搬送アーム9により、溶融ガラ
スを下型7上に供給した後の空の溶融坩堝3がこの回収
用ベルトコンベア10上に載置されて回収される。
設けられた搬送アーム9は、軸a回りに回転自在で、ま
た軸a方向に進退自在となっている。さらに、軸aの垂
直方向にも移動自在である。搬送アーム9の先端部9a
は、図2にその平面図を示すように、二股の爪状となっ
ており、前記溶融坩堝3の上フランジ3bと下フランジ
3cとの間に入って溶融坩堝3を保持できるように構成
されている。9bは加熱ヒータであり、搬送アーム9の
先端部9a付近を加熱して温度を上昇させておくもので
ある。10は搬送アーム9の軸a方向に対して垂直方向
(図1の紙面に対して垂直方向)に置かれた回収用ベル
トコンベアであり、前記搬送アーム9により、溶融ガラ
スを下型7上に供給した後の空の溶融坩堝3がこの回収
用ベルトコンベア10上に載置されて回収される。
【0010】(作用)上記構成の成形装置により、溶融
によるガラス成分PbOの揮発の多い重フリント系の光
学ガラスであるSF11(転移点温度467℃、軟化点
温度568℃)を用いてガラス光学素子を成形した例を
説明する。
によるガラス成分PbOの揮発の多い重フリント系の光
学ガラスであるSF11(転移点温度467℃、軟化点
温度568℃)を用いてガラス光学素子を成形した例を
説明する。
【0011】まず、ブロック材からの切断によって予め
成形品の重量相当に計量した1gのガラス素材4を投入
した溶融坩堝3を、予備加熱炉1内のベルトコンベア2
上に順次載置した。ここで、予備加熱炉1の上ヒータ1
aおよび下ヒータ1bの設定温度は、SF11が実質的
に揮発を生じない1000℃(ガラス粘度102.5 ポア
ズ)にしておく。この温度は、ガラス成分の飽和蒸気圧
を因子として決まると考えられるが、表1に示すよう
に、ガラス粘度に置き換えると102.5 ポアズ以上であ
ることが実験的にわかった。
成形品の重量相当に計量した1gのガラス素材4を投入
した溶融坩堝3を、予備加熱炉1内のベルトコンベア2
上に順次載置した。ここで、予備加熱炉1の上ヒータ1
aおよび下ヒータ1bの設定温度は、SF11が実質的
に揮発を生じない1000℃(ガラス粘度102.5 ポア
ズ)にしておく。この温度は、ガラス成分の飽和蒸気圧
を因子として決まると考えられるが、表1に示すよう
に、ガラス粘度に置き換えると102.5 ポアズ以上であ
ることが実験的にわかった。
【0012】
【表1】
【0013】表1は、ガラスを一定粘度にして80秒間
加熱保持したときに、ガラス表面および内部に脈理が発
生するかどうかの実験データを示す。この脈理は、ガラ
ス成分の揮発によって生ずると考えられる。したがっ
て、102.5 ポアズの80秒間では発生しないことがわ
かる。なお、ベルトコンベア2の送り速度は、溶融坩堝
3が予備加熱炉1の出口に至った時に、設定温度100
0℃に達するように設定した。
加熱保持したときに、ガラス表面および内部に脈理が発
生するかどうかの実験データを示す。この脈理は、ガラ
ス成分の揮発によって生ずると考えられる。したがっ
て、102.5 ポアズの80秒間では発生しないことがわ
かる。なお、ベルトコンベア2の送り速度は、溶融坩堝
3が予備加熱炉1の出口に至った時に、設定温度100
0℃に達するように設定した。
【0014】溶融坩堝3が予備加熱炉1の出口に至った
時に、搬送アーム9がその溶融坩堝3まで前進移動し
て、先端部9aを上フランジ3bおよび下フランジ3c
の間に入れ、次いで上昇してから後退させ、溶融坩堝3
を高周波加熱コイル5内の中央部に保持した。なお、搬
送アーム9の加熱ヒータ9bは予め1000℃に設定し
て予熱しておいた。高周波加熱条件は、ガラス素材4面
が表面張力により鏡面化しかつ溶融坩堝3から下型7へ
の滴下が可能なガラス粘度102 ポアズ以下となる設定
温度1350℃(ガラス粘度10ポアズ)とし、この温
度までの到達時間は本高周波加熱装置の能力内で20秒
に設定した。ちなみに、本実施例の高周波加熱コイル5
は、上記設定温度に到達させるのを10秒で行うことが
できるようになっている。
時に、搬送アーム9がその溶融坩堝3まで前進移動し
て、先端部9aを上フランジ3bおよび下フランジ3c
の間に入れ、次いで上昇してから後退させ、溶融坩堝3
を高周波加熱コイル5内の中央部に保持した。なお、搬
送アーム9の加熱ヒータ9bは予め1000℃に設定し
て予熱しておいた。高周波加熱条件は、ガラス素材4面
が表面張力により鏡面化しかつ溶融坩堝3から下型7へ
の滴下が可能なガラス粘度102 ポアズ以下となる設定
温度1350℃(ガラス粘度10ポアズ)とし、この温
度までの到達時間は本高周波加熱装置の能力内で20秒
に設定した。ちなみに、本実施例の高周波加熱コイル5
は、上記設定温度に到達させるのを10秒で行うことが
できるようになっている。
【0015】その後、搬送アーム9を後退して溶融坩堝
3を下型7真上に位置させてから、搬送アーム9を18
0度回転させ、溶融坩堝3内の溶融ガラス4aを下型7
上に全て滴下した。なお、上型6および下型7の設定温
度は400℃とした。また、型の成形面径はφ10であ
る。滴下を終了した空の溶融坩堝3は、搬送アーム9を
更に後退させて、回収用ベルトコンベア10上に載置し
て回収した。
3を下型7真上に位置させてから、搬送アーム9を18
0度回転させ、溶融坩堝3内の溶融ガラス4aを下型7
上に全て滴下した。なお、上型6および下型7の設定温
度は400℃とした。また、型の成形面径はφ10であ
る。滴下を終了した空の溶融坩堝3は、搬送アーム9を
更に後退させて、回収用ベルトコンベア10上に載置し
て回収した。
【0016】滴下後、上型6を直ちに下降させて滴下し
た溶融ガラス4aを所定の圧力で押圧しつつ冷却して、
φ10、厚み3.5mmのガラス光学素子に成形した。
その後、上型6を上昇させてから、図示していない離型
アームにより胴型8のフランジ部8aをひっかけて上昇
させ、離型した。なお、このガラス光学素子は、所定の
アニール処理により歪を除去した。
た溶融ガラス4aを所定の圧力で押圧しつつ冷却して、
φ10、厚み3.5mmのガラス光学素子に成形した。
その後、上型6を上昇させてから、図示していない離型
アームにより胴型8のフランジ部8aをひっかけて上昇
させ、離型した。なお、このガラス光学素子は、所定の
アニール処理により歪を除去した。
【0017】以上のようにして得たガラス光学素子は、
カメラ等の撮像光学系の光学素子として問題のない程度
の脈理の状態であった。なお、高周波加熱コイル5によ
る加熱時間を60秒まで延長したが問題となるような脈
理の発生はなかった。
カメラ等の撮像光学系の光学素子として問題のない程度
の脈理の状態であった。なお、高周波加熱コイル5によ
る加熱時間を60秒まで延長したが問題となるような脈
理の発生はなかった。
【0018】比較のために、同じガラス素材4を投入し
た溶融坩堝3を高周波加熱コイル5により常温から加熱
して、上記と同じ1350℃まで加熱してから下型7に
滴下後、成形してガラス光学素子を得た。このガラス光
学素子は脈理が目視で認められ、使用できないレベルで
あった。この場合、常温から1350℃までの加熱時間
は最低270秒かかったが、揮発が実質上問題となって
くる1000℃を越える温度になる時間は、図4に示す
ように100秒であった。一方、上記実施例におけるガ
ラス温度変化は図3に示すように1000℃から135
0℃までに達する時間は20秒であったので、この差が
揮発量の差となり、脈理状態の差として現れたと考えら
れる。
た溶融坩堝3を高周波加熱コイル5により常温から加熱
して、上記と同じ1350℃まで加熱してから下型7に
滴下後、成形してガラス光学素子を得た。このガラス光
学素子は脈理が目視で認められ、使用できないレベルで
あった。この場合、常温から1350℃までの加熱時間
は最低270秒かかったが、揮発が実質上問題となって
くる1000℃を越える温度になる時間は、図4に示す
ように100秒であった。一方、上記実施例におけるガ
ラス温度変化は図3に示すように1000℃から135
0℃までに達する時間は20秒であったので、この差が
揮発量の差となり、脈理状態の差として現れたと考えら
れる。
【0019】このように、加熱によるガラスの揮発が実
質的に生じない温度に予備加熱する予備加熱工程と、そ
の溶融坩堝3をガラス素材4(溶融ガラス4a)がプレ
ス成形可能なガラス粘度となる温度まで急速に加熱する
本加熱工程とに分けることにより、本加熱工程で与える
熱量を低減できるので、ガラス成分の揮発が生ずる温度
域に留まる時間の短縮が実現できる。したがって、揮発
の生じ易い成形品の脈理を防止できる。
質的に生じない温度に予備加熱する予備加熱工程と、そ
の溶融坩堝3をガラス素材4(溶融ガラス4a)がプレ
ス成形可能なガラス粘度となる温度まで急速に加熱する
本加熱工程とに分けることにより、本加熱工程で与える
熱量を低減できるので、ガラス成分の揮発が生ずる温度
域に留まる時間の短縮が実現できる。したがって、揮発
の生じ易い成形品の脈理を防止できる。
【0020】
【実施例2】本実施例では、溶融によるガラス成分Na
2 Oの揮発の多い光学ガラスであるKF2(転移点温度
450℃、軟化点温度617℃)を用いてガラス光学素
子を成形する例を説明する。実施例1と同様の内容は省
略し、異なる点についてのみ説明する。
2 Oの揮発の多い光学ガラスであるKF2(転移点温度
450℃、軟化点温度617℃)を用いてガラス光学素
子を成形する例を説明する。実施例1と同様の内容は省
略し、異なる点についてのみ説明する。
【0021】まず、予備加熱炉1の上ヒータ1aおよび
下ヒータ1bの設定温度を、KF2が実質的に揮発を生
じない900℃(ガラス粘度102.5 ポアズ)にしてお
いた。この温度は、ガラス成分の飽和蒸気圧を因子とし
て決まると考えられるが、前記表1に示すように、ガラ
ス粘度に置き換えると、102.5 ポアズ以上であること
が実験的にわかった。また、搬送アーム9の加熱ヒータ
9bは予め900℃に設定して予熱しておいた。高周波
加熱条件は、ガラス素材4面が表面張力により鏡面化し
かつ溶融坩堝3から下型7への滴下が可能なガラス粘度
102 ポアズ以下となる設定温度1400℃(ガラス粘
度10ポアズ)とし、この温度までの到達時間は本高周
波加熱装置の能力内で30秒に設定した。なお、上型6
および下型7の設定温度は380℃とした。
下ヒータ1bの設定温度を、KF2が実質的に揮発を生
じない900℃(ガラス粘度102.5 ポアズ)にしてお
いた。この温度は、ガラス成分の飽和蒸気圧を因子とし
て決まると考えられるが、前記表1に示すように、ガラ
ス粘度に置き換えると、102.5 ポアズ以上であること
が実験的にわかった。また、搬送アーム9の加熱ヒータ
9bは予め900℃に設定して予熱しておいた。高周波
加熱条件は、ガラス素材4面が表面張力により鏡面化し
かつ溶融坩堝3から下型7への滴下が可能なガラス粘度
102 ポアズ以下となる設定温度1400℃(ガラス粘
度10ポアズ)とし、この温度までの到達時間は本高周
波加熱装置の能力内で30秒に設定した。なお、上型6
および下型7の設定温度は380℃とした。
【0022】以上のようにして得たガラス光学素子は、
カメラ等の撮像光学系の光学素子として問題のない程度
の脈理の状態であった。なお、高周波加熱コイル5によ
る加熱時間を60秒まで延長したが問題となるような脈
理の発生はなかった。
カメラ等の撮像光学系の光学素子として問題のない程度
の脈理の状態であった。なお、高周波加熱コイル5によ
る加熱時間を60秒まで延長したが問題となるような脈
理の発生はなかった。
【0023】比較のために、同じガラス素材4を投入し
た溶融坩堝3を高周波加熱コイル5により常温から加熱
して、上記と同じ1400℃まで加熱してから下型7に
滴下後、成形してガラス光学素子を得た。このガラス光
学素子は脈理が目視で認められ、使用できないレベルで
あった。この場合、常温から1400℃までの加熱時間
は最低300秒かかったが、揮発が実質上問題となって
くる900℃を越える温度になる時間は、120秒であ
った。一方、上記実施例2において900℃から140
0℃までに達する時間は30秒であったので、この差が
揮発量の差となり、脈理状態の差として現れたと考えら
れる。
た溶融坩堝3を高周波加熱コイル5により常温から加熱
して、上記と同じ1400℃まで加熱してから下型7に
滴下後、成形してガラス光学素子を得た。このガラス光
学素子は脈理が目視で認められ、使用できないレベルで
あった。この場合、常温から1400℃までの加熱時間
は最低300秒かかったが、揮発が実質上問題となって
くる900℃を越える温度になる時間は、120秒であ
った。一方、上記実施例2において900℃から140
0℃までに達する時間は30秒であったので、この差が
揮発量の差となり、脈理状態の差として現れたと考えら
れる。
【0024】本実施例では、溶融におけるガラス成分N
a2 Oの揮発の多い光学ガラスであるKF2において
も、実施例1で得られた効果が得られることが確かめら
れた。なお、B2 O3 の揮発があるLa系の光学ガラス
についても同様の作用が期待できる。
a2 Oの揮発の多い光学ガラスであるKF2において
も、実施例1で得られた効果が得られることが確かめら
れた。なお、B2 O3 の揮発があるLa系の光学ガラス
についても同様の作用が期待できる。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明のガラス光学素子
の成形方法によれば、成形品の重量相当に計量したガラ
ス素材を溶融容器で溶融したもののすべてを成形型に供
給してプレス冷却する場合においても、揮発による脈理
が生じない。
の成形方法によれば、成形品の重量相当に計量したガラ
ス素材を溶融容器で溶融したもののすべてを成形型に供
給してプレス冷却する場合においても、揮発による脈理
が生じない。
【図1】本発明の実施例1で用いた成形装置を示す正面
図である。
図である。
【図2】図1に示した成形装置の要部を示す平面図であ
る。
る。
【図3】実施例1のガラス温度と加熱時間との関係を示
すグラフである。
すグラフである。
【図4】従来例のガラス温度と加熱時間との関係を示す
グラフである。
グラフである。
1 予備加熱炉 1a 上ヒータ 2a 下ヒータ 3 溶融坩堝 4 ガラス素材 4a 溶融ガラス 5 高周波加熱コイル 6 上型 7 下型 9 搬送アーム
Claims (1)
- 【請求項1】 溶融ガラスを成形型に供給してプレス冷
却するガラス光学素子の成形方法において、予め成形品
の重量相当にガラス素材を計量し、そのガラス素材を投
入した溶融容器を、加熱によるガラスの揮発が実質的に
生じない温度に予備加熱する予備加熱工程と、該溶融容
器をガラス素材がプレス成形可能なガラス粘度となる温
度まで急速に加熱する本加熱工程とを有することを特徴
とするガラス光学素子の成形方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20278293A JPH0733454A (ja) | 1993-07-23 | 1993-07-23 | ガラス光学素子の成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20278293A JPH0733454A (ja) | 1993-07-23 | 1993-07-23 | ガラス光学素子の成形方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0733454A true JPH0733454A (ja) | 1995-02-03 |
Family
ID=16463105
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20278293A Withdrawn JPH0733454A (ja) | 1993-07-23 | 1993-07-23 | ガラス光学素子の成形方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0733454A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010222226A (ja) * | 2009-03-25 | 2010-10-07 | Toshiba Mach Co Ltd | 成形装置及び成形品の製造方法 |
-
1993
- 1993-07-23 JP JP20278293A patent/JPH0733454A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010222226A (ja) * | 2009-03-25 | 2010-10-07 | Toshiba Mach Co Ltd | 成形装置及び成形品の製造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20001003 |