JPH0737220B2 - 昇降装置 - Google Patents

昇降装置

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JPH0737220B2
JPH0737220B2 JP3301102A JP30110291A JPH0737220B2 JP H0737220 B2 JPH0737220 B2 JP H0737220B2 JP 3301102 A JP3301102 A JP 3301102A JP 30110291 A JP30110291 A JP 30110291A JP H0737220 B2 JPH0737220 B2 JP H0737220B2
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忠彦 鈴木
俊文 梶田
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日本リフト株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バス等の乗用車両の乗
降口に装着されて、プラットホームの昇降動作により車
椅子等の乗降の便宜を図るための昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、バス等の乗用車両に、車椅子昇降
装置を設ける場合には、車両に乗客が乗降するための乗
降口とは別に開口部を設け、この開口部に車椅子昇降装
置を設けるようにしていた。これは、従来の車椅子昇降
装置が、単に平板状のプラットホームを昇降させるもの
であるため、通常の乗客の乗降には利用できない構造の
ものであったからである。
【0003】このため、車椅子昇降装置を格納したとき
に車両室内の空間容積がせまくなり、また開口部に通路
を必要とするために、室内の通路、座席が機能上不便な
配置となっていた。
【0004】本出願人は、この点に鑑み、実願平2−9
9854号(実開平4−56537号)において乗客の
乗降の際にはプラットホームを階段状とし、車椅子等の
場合にはプラットホームを平板状の展開状態として使用
可能な昇降装置を提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、低床式バス
等では、プラットホームを平板状の展開状態としても車
椅子等を乗せるのに充分な奥行き寸法を確保できない問
題がある (階段の段差が大きければ、プラットホームを
階段状から平板状に展開したときの奥行きは大きくでき
るが、階段の段差が小さいと平板状に展開しても奥行き
寸法は余り大きくできない。)。
【0006】本発明は、上記の点に鑑み、乗客の乗降の
際にはプラットホームを階段状とし、車椅子等の場合に
はプラットホームを平板状の展開状態とすると共にプラ
ットホーム先端側に延長プレートを迫り出すようにして
充分な奥行き寸法を確保することにより、特別の開口部
を別途設けることなく低床式の乗用車両に装着可能で、
従って室内の通路、座席を輸送機能を低下させることな
く有効に配置でき、しかも小形で配置スペースの削減を
図り得る昇降装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の昇降装置は、 (イ) 車両の乗降口側に固定される固定本体フレーム
と、 (ロ) 該固定本体フレームに対して垂直に立設固定さ
れた一対の固定ポストと、 (ハ) 前記一対の固定ポストにそれぞれ昇降自在に設
けられる可動ポストと、 (ニ) 該可動ポストを昇降駆動する昇降用シリンダ
と、 (ホ) 前記一対の可動ポスト下端部側間を連結するク
ロスメンバーと、 (ヘ) 前記クロスメンバー側に固定された第1の踏み
板と該第1の踏み板先端に一端が枢着された連結板と該
連結板の他端に枢着された第2の踏み板とを有するプラ
ットホームと、 (ト) 前記可動ポスト側に一端がそれぞれ枢支されて
いて前記連結板の回動半径よりも長い回動半径の平行リ
ンクをなすコンプレッションアーム及びテンションアー
ムと、該コンプレッションアーム及びテンションアーム
他端にそれぞれ枢着されるローアーフレームとを有して
いて、ローアーフレーム上に前記第2の踏み板を設け、
かつ前記第2の踏み板に対してローアーフレームを横方
向にのみ所定量移動自在とすることにより、前記プラッ
トホームの前記第1及び第2の踏み板と連結板とを階段
状とした折り曲げ状態から平板状の展開状態とするとと
もに、展開時に前記ローアーフレームの前部を前記プラ
ットホーム先端側に迫り出す展開用平行リンク機構と、 (チ) 該展開用平行リンク機構を回動させる展開用シ
リンダと、 (リ) 前記ローアーフレームの迫り出し部分に配置さ
れた延長プレートと、を備えた構成としている。
【0008】
【作用】本発明の昇降装置においては、プラットホーム
が踏み板と連結板とを順次連結した構成となっており、
さらにプラットホーム先端側に、延長プレートが設けら
れたローアーフレームを迫り出し得るようにしている。
そして、通常の乗客の乗降のときは、プラットホームを
階段状としかつ延長プレートを格納状態とし、車椅子等
の場合にはプラットホームを展開状態、すなわち踏み板
及び連結板を平板状としかつ延長プレートを備えたロー
アーフレームを突出状態として充分な奥行き寸法を持っ
たプラットホーム構造体 (すなわち、プラットホームと
延長プレートとの組み合わせ構造)を昇降させるように
している。従って、階段の段差の少ない低床式車両の通
常の乗降口に装着可能であり、車椅子等を載せて昇降で
きる。また、平板状となったプラットホームの昇降は、
上下方向(垂直方向)に固定ポストに対し摺動自在な可動
ポストを昇降用シリンダで駆動することで実行でき、プ
ラットホーム昇降時に横方向の動きを伴わず、狭い場所
での車椅子等の乗降が可能である。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る昇降装置の実施例を図面
に従って説明する。
【0010】図1乃至図9は昇降装置の構成を示し、図
10は昇降装置の装着される車両としての乗合バスの1
例を示す。
【0011】図10のように、乗合バス1の側面には、
乗降口2,3が設けられており、本発明の昇降装置5
は、例えば中央の乗降口3に装着される。
【0012】図1乃至図9のように、昇降装置5は、バ
スの乗降口3 (乗降口の上床面は3Aで示す)の下部位
置に固定される固定本体フレーム10と、乗降口3の両
側に位置する如く固定本体フレーム10に対して垂直に
それぞれ立設固定された一対の固定ポストとしてのアウ
ターポスト11と、各中空角パイプ状アウターポスト1
1内に摺動自在にそれぞれ設けられた可動ポストとして
のインナーポスト12と、前記一対のインナーポスト下
端部にそれぞれ固着されて前記アウターポスト11の外
部に突出した外部連結部材13と、各外部連結部材13
に一体化されたブラケット部13A間を連結一体化する
クロスメンバー14及び該クロスメンバー14に固着さ
れた支持枠15と、第1の踏み板16A、連結板16
B、第2の踏み板16Cをヒンジを介し順次連結したプ
ラットホーム17と、前記プラットホーム17を階段状
とした折り曲げ状態から平板状の展開状態とするための
展開用平行リンク機構20と、該展開用平行リンク機構
下部のローアーフレーム38に設けられた延長プレート
70と、該ローアーフレーム38の先端に起伏自在かつ
裏返し状態にまで回動自在に設けられる車止め兼用先端
プレート50とを具備している。
【0013】前記インナーポスト12を昇降駆動するた
めの昇降用シリンダとしての昇降用油圧シリンダ21
は、中空ピストンロッド24の内部を給油通路として利
用することによって、アウターポスト11の上端部側面
の給油口26からシリンダ内に油を供給できる構造であ
り、ピストンロッド縮動方向に作動する単動油圧シリン
ダを構成している。このような昇降用シリンダ21は中
空角パイプ状のインナーポスト12の内側に配設され、
前記ピストンロッド24上端部はアウターポスト11の
上端部にピン27で枢支され、シリンダ本体部はピン2
8でインナーポスト12の下端部に枢着されている。
【0014】図2及び図3に示す如く、前記アウターポ
スト11の一側面 (プラットホーム先端側を向いた面)
には縦方向スリット溝30が形成されており、インナー
ポスト12の下端部にそれぞれ固着された外部連結部材
13は前記スリット溝30を通して前記アウターポスト
11の外部に突出している。
【0015】前記一対のインナーポスト11下端部間、
すなわち外部連結部材13に一体のブラケット部13A
間に溶接で固着されたクロスメンバー14及び支持枠1
5上には第1の踏み板16Aが固着され、該第1の踏み
板16Aに連結板16Bの後端がヒンジを介して枢着さ
れている。また、ブラケット部13Aに対して展開用平
行リンク機構20の一対のリンクを成すコンプレッショ
ンアーム34及びテンションアーム36の一端がピン3
1A,32Aで枢着されている。
【0016】前記展開用平行リンク機構20は、コンプ
レッションアーム34と、テンションアーム36と、
ーアーフレーム38と具備しており、コンプレッション
アーム34及びテンションアーム36他端はそれぞれピ
ン31B,32Bでローアーフレーム38に枢着されて
いる。そして、前記プラットホーム17の第2の踏み板
16Cが該ローアーフレーム38上に載置されている。
ここで、第2の踏み板16Cに対してローアーフレーム
38は横方向にのみ所定量移動自在である。すなわち、
図4及び図5のように、第2の踏み板16Cの下面に固
着したローラー取付板42にローラー43が複数個枢着
され、該ローラー43がローアーフレーム38の側面内
側に形成したローラー係合溝44に係合するようになっ
ている。展開用シリンダとしての展開用油圧シリンダ4
1の本体側はローアーフレーム38の側面部分にピン3
9Aを介して枢着され、該シリンダ41のピストンロッ
ド先端部はピン39Bにて前記外部連結部材13側に枢
着される。なお、展開補助スプリング45が第1の踏み
板16Aと連結板16Bとの間に配設されている。
【0017】このような展開用平行リンク機構20にお
いて、展開用油圧シリンダ41の縮動時にコンプレッシ
ョンアーム34及びテンションアーム36が垂下状態
で、伸動時にコンプレッションアーム34及びテンショ
ンアーム36が回動してローアーフレーム38は上昇限
位置となる。従って、展開用油圧シリンダ41の縮動、
伸動に伴い、ローアーフレーム38は水平な状態を維持
しつつ下降もしくは上昇し、ローアーフレーム38の下
降限位置では図1のようにプラットホーム17は階段状
に折れ曲がった状態となり、ローアーフレーム38の上
昇限位置ではプラットホーム17は平板状に展開した図
9の状態Uとなる。ここで、コンプレッションアーム3
4及びテンションアーム36の回動半径は、プラットホ
ーム17を階段状とした折り曲げ状態から展開状態とす
るときの連結板16Bの回動半径よりも大きく設定され
ているため、プラットホーム17の展開状態、すなわち
ローアーフレーム38の上昇限位置では、ローアーフレ
ーム38はプラットホーム17の先端側に迫り出した状
態となる。
【0018】図6乃至図8の如く、前記ローアーフレー
ム38の先端部には、2個のヒンジを連結してなる2重
ヒンジ機構を介して車止め兼用先端プレート50が連結
されている。その2重ヒンジ機構の2個のヒンジの軸5
3A,53Bのうちの一方の軸53Aはローアーフレー
ム側に固定であり、他方の軸53Bは前記軸53Aを中
心として回動できるようになっている。両軸53A,5
3Bの両側には逆く字状側板54が嵌め込み固定されて
いる。この結果、逆く字状側板54は軸53Aを回転支
点として回動でき、車止め兼用先端プレート50は軸5
3Bを回転支点として起伏自在でかつ裏返し状態となる
まで回動できるようになっている。
【0019】また、軸53Aを利用して延長プレート7
0がローアーフレーム38の先端側に枢着されている。
この延長プレート70は、図示しないトーションスプリ
ングで後端部が下がる向きに付勢されており、図6のよ
うに、プラットホーム17が階段状となった状態では第
2の踏み板16Cの下側に格納状態となり、図7及び図
8の如く、プラットホーム17が平板状に展開した状態
では第2の踏み板16Cに対するローアーフレーム38
の前進動作に伴ってプラットホーム17の先端側に位置
するようになっている。ここで、第2の踏み板16Cの
下側にはローラー取付板71が固着され、該ローラー取
付板71に延長プレート70を押し上げるプレート押し
上げローラー72が枢着されている。従って、図7及び
図8のローアーフレーム38の迫り出し状態では延長プ
レート70の後端部が前記プレート押し上げローラー7
2に乗り上げて図6の格納時よりも所定量高くなって第
2の踏み板16Cとの間の段差が少なくなるようにして
いる。
【0020】前記車止め兼用先端プレート50を起伏さ
せるとともに裏返し状態にまで回動する車止め回動機構
51は、図6乃至図8のように、前記2重ヒンジ機構
と、逆く字状側板54と、第2の踏み板16Cの両側に
固着された穴あき板80の横長の長穴81に一端がピン
82Aで係合しかつ他端が逆く字状側板54の端部にピ
ン82Bで連結された回動用リンク83と、起伏用複動
油圧シリンダ62と、該シリンダ62のピストンロッド
先端部と前記2重ヒンジ機構の軸53Bの中間部に固着
された起伏用小アーム55とを連結する起伏用リンク6
5とを備えている。ローアーフレーム38の内側には図
2のようにシリンダ取付用ブラケット60が固定され、
前記起伏用複動油圧シリンダ62がそのシリンダ取付用
ブラケット60にピン61にて枢着されている。また、
小アーム63がピン64でブラケット60に枢着され、
この小アーム63の先端部に対して、起伏用複動油圧シ
リンダ62のピストンロッドの先端部と起伏用リンク6
5の一端とがピン66で枢着される。この結果、車止め
兼用先端プレート50は、図1、図2及び図6のように
起伏用複動油圧シリンダ62が縮動状態でかつプラット
ホーム18が階段状に折れ曲がった状態では、回動用リ
ンク83の係合端のピン82Aが図6の如く長穴81の
右端に位置し、先端プレート50は強制的に裏返し状態
となって第2の踏み板16C上に重なっている。そし
て、プラットホーム17が平板状に展開して行くと、第
2の踏み板16Cに対してローアーフレーム38が前進
し、回動用リンク83が長穴81の左端に係合し、プラ
ットホーム17が完全に平板状となった図7では逆く字
状側板54が回動用リンク83で引っ張られて軸53A
を支点として約90度回動させられる。この図6から図
7の動作では複動油圧シリンダ62は従動し、さらに図
7の状態から起伏用複動油圧シリンダ62の伸動動作に
伴い車止め兼用先端プレート50を軸53Bを支点とし
て回動させて図8の如く先端が下がった(伏せた)状態
とすることができる。また、図8の状態から油圧シリン
ダ62を縮動させることで車止め兼用先端プレート50
を車止めとして起立した状態とすることができる。
【0021】なお、延長プレート70は、プラットホー
ム17の先端中央に車止め兼用先端プレート50を起伏
させる車止め回動機構51の起伏用リンク65が配置さ
れる関係で、左右に2分割されて配置されている。
【0022】車両側の乗降口3の底面は、昇降装置5の
ローアーフレーム38の着地が可能なように完全に切り
欠いてあるため、何等かの対策を施さないと車両走行時
に昇降装置5の隙間からほこりや雨水のはねかえり等が
侵入する恐れがある。このため、内側にスポンジ等の弾
性シール材を貼り付けたシール板86が固定本体フレー
ム10の正面部及び左右側面部にヒンジ87を介して取
り付けられている。このシール板86は図示しないばね
により乗降口3の底面を遮蔽する向きに付勢されてい
る。従って、車両走行時のようにインナーポスト12が
上昇限位置でアウターポスト内に格納されている場合に
は図1の如く階段状となっているプラットホーム17と
本体フレーム10間の隙間を閉塞する。また、インナー
ポスト12の下降時は図9仮想線のように自動的にシー
ル板86は開くから、インナーポスト12等の下降は妨
げない。
【0023】図2のように、プラットホーム17を階段
状態にロックしておくために、ロック機構90がローア
ーフレーム38に取り付けられている。すなわち、ロッ
ク機構90は、ローアーフレーム38に枢着されていて
先端部がフック91となったロックレバー92と、ロー
アーフレーム38にピン95で枢着されたロック用油圧
シリンダ93とを備えている。該油圧シリンダ93のピ
ストンロッド94は前記ロックレバー92の後端部に連
結されている。従って、油圧シリンダ93が伸動時にフ
ック91が本体フレーム10に固定のロックピン96に
係合し、ローアーフレーム38は本体フレーム10に対
して係止される。逆に、油圧シリンダ93が縮動時にフ
ック91の係合は解除となり、ローアーフレーム38は
展開用平行リンク機構20に従って動くことができる。
【0024】以上の実施例の構成において、昇降装置5
が図1や図9の状態Jのとき、昇降用油圧シリンダ21
のロッドは最も縮動した状態でインナーポスト12は上
昇限位置であり、クロスメンバー14上に固定した第1
の踏み板16Aの上面は、乗降口3の上床面3Aと略一
致している。また、展開用油圧シリンダ41は縮動状態
でプラットホーム17は階段状に折れ曲がり、第2の踏
み板16C下面はローアーフレーム38で支持されてい
る。また、延長プレート70はローアーフレーム38と
共に第2の踏み板16Cの下側に引き込まれており、車
止め兼用先端プレート50は裏返し状態で第2の踏み板
16Cに重なり、踏み板として機能している。この状態
では、プラットフォーム17の第1及び第2の踏み板1
6A,16C及び裏返し状態の車止め兼用先端プレート
50を利用して通常の乗客の乗降ができる。
【0025】車椅子等の昇降を実行する場合、まずロッ
ク用油圧シリンダ93を縮動させてローアーフレーム3
8をフリーとし、プラットホーム17を階段状の折れ曲
がった状態から図9の状態Uの如く平板状の展開状態に
駆動する。すなわち、展開用油圧シリンダ41を伸動さ
せ、展開用平行リンク機構20によりローアーフレーム
38を上昇させて行く。このとき、コンプレッションア
ーム34及びテンションアーム36は右回りに回動し、
ローアーフレーム38の上昇限位置ではロアーフレーム
上のプラットホーム17は1枚の平板のごとく展開す
る。このとき、コンプレッションアーム34及びテンシ
ョンアーム36の回動半径は、連結板16Bの回動半径
よりも大きく設定されているため、ローアーフレーム3
8はプラットホーム17の先端側に迫り出した状態とな
る。そして、延長プレート70がプラットホーム17の
先端側に位置して全体として車椅子等を載せるのに充分
な奥行き寸法(例えば1100mm以上)のプラットホー
ム構造体を構成する。その際、図7及び図8の如くプレ
ート押し上げローラー72に延長プレート70が乗り上
げることで延長プレート70は所定量持ち上がり、プラ
ットホーム17先端との段差が少ない状態となる。プラ
ットホーム17が展開するのと同時に車止め兼用先端プ
レート50が図7のように車止め回動機構51の働きで
起立する。展開したプラットホーム17は昇降用油圧シ
リンダ21の伸動動作により図9の状態Lのローアーフ
レーム38の着地位置にまで下降させることができる。
【0026】車椅子等を地表に着地したプラットホーム
17及び延長プレート70上に乗せるには、車止め兼用
先端プレート50が伏した状態となっている必要がある
ため、図8のように起伏用複動油圧シリンダ62を伸動
させて車止め兼用先端プレート50の先端を下げておく
(図9の仮想線K)。この状態で車椅子等を延長プレー
ト70及びプラットホーム17上に移動させることがで
きる。
【0027】車椅子等を載せた状態でのプラットホーム
17の上昇は、図7のように起伏用複動油圧シリンダ6
2を縮動させて車止め兼用先端プレート50を起立させ
(図9仮想線M)、プラットホーム17の展開状態及び
車止め兼用先端プレート50の起立状態を維持して昇降
用油圧シリンダ21を縮動させることにより行う。この
結果、インナーポスト12はアウターポスト11内を上
昇限位置にまで上昇し、プラットホーム17上と車両側
の乗降口上床面3Aとが同一高さになり、プラットホー
ム17から上床面3A上に車椅子等を移動させることが
できる。
【0028】逆に、上昇限位置のプラットホーム17及
び延長プレート70上に車両側から車椅子等を載せ、プ
ラットホーム17を下降させることにより、地上に車椅
子等を移すことができる。そのプラットホーム17の下
降動作の際、車止め兼用先端プレート50は起立して車
椅子等の転落を防止する。プラットホーム17の着地
後、車止め兼用先端プレート50の先端を下げて車椅子
等を地上側に移行させることができる。
【0029】車椅子等の昇降を終了した後、インナーポ
スト11を上昇限位置に復帰させて展開用油圧シリンダ
41を縮動させれば、図1及び図9の状態Jの如く再び
プラットホーム17は階段状となり、延長プレート70
は格納状態となる。
【0030】上記実施例の構造は、以下の通りの特長を
具備している。 (1) 通常の乗客の乗降のときは、プラットホーム17
を階段状とし、車椅子等の場合には踏み板16A,16
C及び連結板16Bを平板状としかつローアーフレーム
38と共に延長プレート70を第2の踏み板16Cの先
端側に迫り出した状態としてプラットホーム17を昇降
させるようにしている。従って、低床式バス等の通常の
乗降口に装着可能であり、しかも延長プレート70の突
出により車椅子等を載せるためのプラットホームの奥行
き寸法を充分大きくできる。また、平板状となったプラ
ットホームの昇降は、アウターポスト11内を摺動自在
なインナーポスト12を昇降用油圧シリンダ21で上下
方向 (垂直方向)に駆動することで実行でき、プラット
ホーム昇降時に横方向の動きを伴わず、狭い場所での車
椅子等の乗降が可能である。 (2) 展開用平行リンク機構20のコンプレッションア
ーム34及びテンションアーム36の回動半径を、プラ
ットホーム17を階段状とした折り曲げ状態から展開状
態とするときの連結板16Bの回動半径よりも大きく設
定したので、プラットホーム17の展開動作に連動させ
てローアーフレーム38及び延長プレート70をプラッ
トホーム17の先端側に迫り出すことができる。このた
め、延長プレート70を出し入れするための特別の駆動
機構が不要であり(展開用平行リンク機構20を利用で
きるから)、ローアーフレーム38内にスライド物が無
いので、構造簡単にして軽量堅固である。 (3) プラットホーム17の展開時に迫り出した延長プ
レート70はプレート押し上げローラー72により所定
量持ち上がり、プラットホーム17先端との段差が少な
い状態となるため、車椅子等の移動を円滑に実行でき
る。 (4) プラットホーム17の先端側の車止め兼用先端プ
レート50は、プラットホーム17の第2の踏み板16
Cに裏返しに重ね合わせて踏み板として利用するので、
車止め兼用先端プレート50の長さを充分大きくでき、
プラットホーム17を下降位置とし、かつ車止め兼用先
端プレート50の先端を下げて着地状態とした時の車止
め兼用先端プレート50上面の傾斜を少なくすることが
できる。このため、車椅子等のプラットホームへの移載
を円滑に実施できる。 (5) 車両走行時等のようにインナーポスト12がアウ
ターポスト11内に格納状態となっているときは、乗降
口3の底面開口はスポンジ等の弾性シール材を貼り付け
たシール板86で遮蔽されるため、塵埃や雨水の侵入を
防止できる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
乗客の乗降の際にはプラットホームを階段状とし、車椅
子等の乗降 (積み降ろし)の場合にはプラットホームを
平板状の展開状態としかつ該プラットホーム先端側にロ
ーアーフレームと共に延長プレートを突出させて充分な
奥行き寸法のプラットホーム構造体(昇降板)として使
用できるから、低床式乗用車両の乗降口に好適に装着可
能な小型の昇降装置を得ることができる。また、プラッ
トホームが垂直昇降動作を実行するのでプラットホーム
周囲の空きスペースが小さくても車椅子等の乗り降りが
可能である。さらに、プラットホームの展開動作とロー
アーフレーム及び延長プレートの迫り出しとを機構的に
連動させる構造であり、機構の簡略化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る昇降装置の実施例であってプラッ
トホームが階段状のときの側断面図である。
【図2】同じく一部を断面とした部分平面図である。
【図3】同部分正面図である。
【図4】実施例におけるローアーフレームに対する第2
の踏み板の取付構造を示す要部拡大側面図である。
【図5】同正断面図である。
【図6】実施例において車止め兼用先端プレート及びこ
れを駆動する機構部分であって車止め兼用先端プレート
を裏返して第2の踏み板に重ねた状態を示す要部拡大側
断面図である。
【図7】実施例において車止め兼用先端プレート及びこ
れを駆動する機構部分であって車止め兼用先端プレート
が起立した状態を示す要部拡大側断面図である。
【図8】実施例において車止め兼用先端プレート及びこ
れを駆動する機構部分であって車止め兼用先端プレート
が伏せた状態を示す要部拡大側断面図である。
【図9】実施例の動作を説明する側断面図である。
【図10】昇降装置を装着する乗用車両の一例としての
乗合バスを示す側面図である。
【符号の説明】
1 バス 2,3 乗降口 10 固定本体フレーム 11 アウターポスト 12 インナーポスト 13 外部連結部材 14 クロスメンバー 17 プラットホーム 20 展開用平行リンク機構 21 昇降用油圧シリンダ 34 コンプレッションアーム 36 テンションアーム 38 ローアーフレーム 41 展開用油圧シリンダ 50 車止め兼用先端プレート 51 車止め回動機構 62 起伏用複動油圧シリンダ 70 延長プレート 72 プレート押し上げローラー 86 シール板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の乗降口側に固定される固定本体フ
    レームと、該固定本体フレームに対して垂直に立設固定
    された一対の固定ポストと、前記一対の固定ポストにそ
    れぞれ昇降自在に設けられる可動ポストと、該可動ポス
    トを昇降駆動する昇降用シリンダと、前記一対の可動ポ
    スト下端部側間を連結するクロスメンバーと、前記クロ
    スメンバー側に固定された第1の踏み板と該第1の踏み
    板先端に一端が枢着された連結板と該連結板の他端に枢
    着された第2の踏み板とを有するプラットホームと、前
    記可動ポスト側に一端がそれぞれ枢支されていて前記連
    結板の回動半径よりも長い回動半径の平行リンクをなす
    コンプレッションアーム及びテンションアームと、該コ
    ンプレッションアーム及びテンションアーム他端にそれ
    ぞれ枢着されるローアーフレームとを有していて、ロー
    アーフレーム上に前記第2の踏み板を設け、かつ前記第
    2の踏み板に対してローアーフレームを横方向にのみ所
    定量移動自在とすることにより、前記プラットホームの
    前記第1及び第2の踏み板と連結板とを階段状とした折
    り曲げ状態から平板状の展開状態とするとともに、展開
    時に前記ローアーフレームの前部を前記プラットホーム
    先端側に迫り出す展開用平行リンク機構と、該展開用
    リンク機構を回動させる展開用シリンダと、前記ロー
    アーフレームの迫り出し部分に配置された延長プレート
    と備えたことを特徴とする昇降装置。
  2. 【請求項2】 前記プラットホームの展開時に前記延長
    プレートを所定量上昇させるローラーを前記第2の踏み
    板側に設けた請求項1記載の昇降装置。
  3. 【請求項3】 前記ローアーフレームの先端部に車止め
    兼用先端プレートが起伏自在に連結されている請求項1
    記載の昇降装置。
  4. 【請求項4】 前記車止め兼用先端プレートの先端が下
    がった状態から前記車止め兼用先端プレートが裏返って
    前記第2の踏み板に重なる状態に当該車止め兼用先端プ
    レートを回動させる車止め回動機構を設けた請求項3記
    載の昇降装置。
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