JPH0737537B2 - キチン膜 - Google Patents

キチン膜

Info

Publication number
JPH0737537B2
JPH0737537B2 JP61287522A JP28752286A JPH0737537B2 JP H0737537 B2 JPH0737537 B2 JP H0737537B2 JP 61287522 A JP61287522 A JP 61287522A JP 28752286 A JP28752286 A JP 28752286A JP H0737537 B2 JPH0737537 B2 JP H0737537B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chitin
film
dope
membrane
concentration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61287522A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63139924A (ja
Inventor
健三 本杉
泰彦 山口
紘爾 木船
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unitika Ltd filed Critical Unitika Ltd
Priority to JP61287522A priority Critical patent/JPH0737537B2/ja
Publication of JPS63139924A publication Critical patent/JPS63139924A/ja
Publication of JPH0737537B2 publication Critical patent/JPH0737537B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)
  • Eyeglasses (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • External Artificial Organs (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は,酸素透過性能の優れたキチン膜に関し,さら
に詳しくは,長期装用が可能なコンタクトレンズ材,ガ
ス交換膜,組織培養用基材などとして有用な平膜状ある
いは中空糸膜状のキチン成形体に関するものである。
(従来の技術) キチンやキトサンからなる膜に関して,以下のことが知
られている。
(1) 特公昭57−14204号公報の「半透膜」には,ト
リクロル酢酸とハロゲン化炭化水素とからなる混合溶剤
にキチンを溶解し,得られたキチンドープをフリーな状
態で凝固して製造したキチン膜の透水性に関して記載さ
れている。
(2) 高分子論文集,第36巻,175〜181頁(1979年)
「トリクロル酢酸系キチン溶剤と再生キチンフイルム」
には,乾燥をフリーな状態で行って得たフイルムの強伸
度,ヤング率,吸湿性,熱安定性などが検討されてい
る。
(3) 特開昭54−139294号公報の「透過性の優れた透
析膜」には,アセチル化キチンから,溶剤蒸発法により
溶質透過能および機械的強度の高い膜が得られたことが
記載されている。
(4) 特開昭59−116418号公報の「キトサン繊維及び
フイルムの製造法」には,フリーな状態で乾燥して得た
フイルムの通気量について記載されている。
(5) R.A.A.Muzzarelli著,Pergamon Press社発行(1
977年)「CHITIN」の71頁には,キトサン膜とセロフア
ン膜との酸素,窒素,炭酸ガスの透過性能が比較されて
いる。
(発明が解決しようとする問題点) キチン膜を切削研磨してコンタクトレンズとして用いる
場合や,キチン中空糸膜を細胞培養用基材として用いる
場合などには,湿潤時の酸素透過性能が非常に重要な性
質である。
しかしながら,湿潤時の酸素透過性能が優れていて,コ
ンタクトレンズ材や細胞培養用基材などとして好ましく
用いられるキチンの平膜や中空糸膜は,これまでに知ら
れていなかった。
本発明は,湿潤時の酸素透過性能の優れたキチン膜を提
供することを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは,上記の目的を達成すべく鋭意研究を重ね
た結果,特定の重合度を有するキチンを特定の濃度に含
有するキチンドープの凝固から乾燥までの工程を定長下
で行って得られた膜により上記の目的を達成しうること
を見出し,本発明に到達した。
すなわち,本発明は,水不溶性のキチンからなり、湿潤
時の酸素透過係数が少なくとも1.0×10-10cm3(STP)・
cm/cm2・sec・mmHgであることを特徴とするキチン膜を
要旨とするものである。
本発明の膜を構成する水不溶性のキチンとは,甲殻類,
昆虫類などの外骨格を塩酸処理ならびにカ性ソーダ処理
して,カルシウム分およびタンパクを除去することによ
り得られるポリ(N−アセチル−D−グルコサミン),
あるいはその誘導体のうち水に溶解しないものをいう。
かかるキチンの誘導体としては,例えば,キチンのアセ
チルアミノ基の一部が脱アセチルしたもの,エーテル化
物,エステル化物,ヒドロキシエチル化物,O−エチル化
物などがあげられ,具体例として,ポリ〔N−アセチル
−6−O−(2−ヒドロキシエチル)−D−グルコサミ
ン〕,ポリ〔N−アセチル−6−O−(エチル)−D−
グルコサミン〕などがあげられる。
本発明のキチン膜は,特定の重合度を有するキチンを特
定濃度で含有するキチンドーープを用い,このドープの
凝固から乾燥までの工程を定長下で行うことにより作成
することができる。
キチンドープを得るための好ましい溶剤としては,例え
ば,トリクロル酢酸とハロゲン化炭化水素との混合物,
塩化リチウムとジメチルアセトアミドとの混合物,ある
いは塩化リチウムとN−メチルピロリドンとの混合物な
どがあげられる。
用いるキチンの重合度とドープ中のキチン濃度の関係
は,酸素透過性能に大きく影響する。すなわち,キチン
の重合度およびドープ中のキチン濃度は,ともに低い方
が酸素透過性能が良好となる。好ましいキチンの重合度
は,8w/w%の割合に塩化リチウムを含むジメチルアセト
アミドに,濃度が0.4w/w%となるように溶解して得られ
た溶液の,B型回転粘度計を用いて測定した30℃における
粘度が10P以下,さらに好ましくは5P以下,最適には5
〜400cpの範囲となるものである。
ドープ中の好ましいキチン濃度は,使用するキチンの重
合度により異なるが,好ましくは50w/w%以下,さらに
好まくは30w/w%以下,最適には0.1〜15w/w%の範囲で
ある。
キチンドープの凝固から乾燥までの工程を定長下で行う
には,例えば次のような方法が採用できる。
固形物の外周部分にキチンドープを切れ目なく連続して
塗布し,凝固浴に浸漬し,凝固後そのままの状態で乾燥
すればよい。この場合,凝固の進行につれて凝固物が収
縮し,その結果,凝固物が固形物の外周部から剥離せず
に,その表面に保持されたままの状態で,すなわち,定
長下で凝固から乾燥までが行われる。固形物としては,
球状,棒状,円柱状,多角柱状などのあらゆる形態のも
のが使用でき,その材質は,金属,ガラス,プラスチツ
ク,木材などの無機あるいは有機物かなる固体であれ
ば,いかなるものでもよい。固形物の外周部に塗布する
キチンドープの厚みは,キチンドープの濃度,得ようと
するキチン膜の厚みにより異なるが,好ましくは0.1〜5
0mm,さらに好ましくは1〜30mm,最適には2〜20mmの範
囲である。
キチンドープを凝固させるには,凝固液と接触させれば
よく,好ましく用いられる凝固液としては,例えば,メ
タノール,エタノールなどのアルコール類,アセトン,
メチルエチルケトンなどのケトン類,ジメチルスルホキ
シドあるいは水などがあげられ,これらを単独で使用し
てもよいし,また,2種類以上の混合液として使用しても
よい。凝固液の温度は0〜60℃の範囲が好ましく,浴比
はキチンドープ容量の5倍以上であることが好ましい。
凝固液により凝固した後,必要に応じて有機溶剤処理や
熱水処理を施してもよい。
乾燥方法としては,自然乾燥,熱風乾燥,真空乾燥など
が採用でき,乾燥温度は0〜120℃の範囲が好ましい。
本発明のキチン膜の厚みは,平膜の場合には0.01〜5mm
の範囲が,中空糸膜の場合には0.005〜0.1mmの範囲であ
ることが好ましい。
本発明のキチン膜は,少なくとも1.0×10-10cm3(STP)
・cm/cm2・sec・mmHgの湿潤時の酸素透過係数を有す
る。本発明にいう湿潤時の酸素透過係数とは,キチン膜
を約25℃の脱イオン水または蒸留水に6時間以上浸漬し
て湿潤させた後,酸素電極に装着して酸素ガスで飽和し
た水中に浸漬し,キチン膜を透過した酸素の量を電極法
により測定し,得られた値を標準状態(0℃,760mmHg)
の酸素容量に換算し,cm3(STP)・cm/cm2・sec・mmHgの
単位で表示した値である。
(実施例) 次に実施例をあげ,本発明をさらに具体的に説明する。
実施例1〜8,比較例1,2 8w/w%の割合に塩化リチウムを含むジメチルアセトアミ
ド溶液に,濃度が0.4w/w%となるように溶解したときの
30℃における粘度(以下,溶液粘度と略称する。)が65
0cpであるキチン粉末を,1規定の塩酸溶液にて50℃で時
間をかえて処理して,溶液粘度がそれぞれ13,55および2
50cpの3種の異なる重合度のキチンを得た。
このキチンを用いて,各種の濃度のキチンドープを作成
した。すなわち,溶液粘度13cpの原料は5,10,15(実施
例1〜3)または20w/w%(比較例1)の濃度に,55cpの
原料は2,5または8w/w%(実施例4〜6)の濃度に,250c
pの原料は1,3w/w%(実施例7,8)の濃度に,そして650c
pのキチン粉末は2w/w%(比較例2)の濃度になるよう,
8w/w%の割合に塩化リチウムを含むジメチルアセトアミ
ド溶液に溶解してキチンドープを得た。
これらのドープを,外径50mmのガラス製円柱の外周部に
約2mmの厚みに切れ目なく塗布し,メタノールに浸漬し
て凝固した後,水洗を繰り返した。室温に約24時間放置
後,室温にて真空乾燥した。
得られた膜の厚み,含水率,ならびに電極法により測定
した湿潤時の酸素透過係数を表1に示す。こで含水率と
は,下記式より求めた値である。
(W1:含水時重量,W2:乾燥重量) 表1より,溶液粘度が低いキチンほど,また,ドープ濃
度が低いほど,得られる膜の含有率ならびに酸素透過係
数が大きくなることがわかる。また,溶液粘度の低いキ
チンを用いても,ドープ中のキチン濃度が高すぎるか,
あるいはキチン濃度は低くても溶液粘度が大きいキチン
を用いると,酸素透過係数の優れたキチン膜が得られな
いことがわかる。
比較例3 キチン膜の製造工程のうち,乾燥工程を定長下で行わず
に得られた膜の性質を検討した。
実施例1に用いたドープを,外径50mmのガラス円柱の外
周部に約2mmの厚みに塗布し,メタノールに浸漬して凝
固した後,水洗を繰り返した。凝固物を円柱から剥離し
た後,室内に24時間放置後,室温にて真空乾燥した。乾
燥時にキチン膜は著しく収縮した。
得られた膜の膜厚は1.32mm,含水率は51%,酸素透過係
数は0.85×10-10cm3(STP)・cm/cm2・sec・mmHgであっ
た。
(発明の効果) 本発明のキチン膜は,優れた酸素透過性能を有し,含水
率も高いため,切削研磨することにより長期装用が可能
なソフトコンタクトレンズとして利用することができ
る。また,酸素富化膜や組織培養への応用なども考えら
れ,キチンの優れた生体適合性と,高い酸素透過性能と
を組合せることにより,キチン膜の用途が大きく拡がる
ことが期待される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12M 1/00 // B29L 7:00 C08L 5:00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水不溶性のキチンからなり,湿潤時の酸素
    透過係数が少なくとも1.0×10-10cm3(STP)・cm/cm2
    sec・mmHgであることを特徴とするキチン膜。
JP61287522A 1986-12-01 1986-12-01 キチン膜 Expired - Lifetime JPH0737537B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61287522A JPH0737537B2 (ja) 1986-12-01 1986-12-01 キチン膜

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61287522A JPH0737537B2 (ja) 1986-12-01 1986-12-01 キチン膜

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63139924A JPS63139924A (ja) 1988-06-11
JPH0737537B2 true JPH0737537B2 (ja) 1995-04-26

Family

ID=17718436

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61287522A Expired - Lifetime JPH0737537B2 (ja) 1986-12-01 1986-12-01 キチン膜

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0737537B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06242054A (ja) * 1993-02-13 1994-09-02 Nippon Suisan Kaisha Ltd 金属薄膜層を有する基質感応性膜並びにそれを用いた酵素電極

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63139924A (ja) 1988-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4663358A (en) Porous and transparent poly(vinyl alcohol) gel and method of manufacturing the same
CN104927070B (zh) 一种壳聚糖膜的制备方法
JPH01118544A (ja) 絹フィブロイン多孔質体
JPH02221406A (ja) ポリビニルアルコール繊維の調整方法
JPS5926450B2 (ja) キチンの配向成形体の製造方法
JP2006523733A5 (ja)
US5879554A (en) Polysulfone membrane and method for its manufacture
JPH04275346A (ja) キトサンを含有している相容性配合物
CA1073822A (en) Ethylene-vinyl alcohol copolymer membranes with improved permeability characteristics and a method for producing the same
JPH0611810B2 (ja) 多孔性キチン成形体及びその製造方法
WO2001068746A1 (en) Molding made of polyvinyl alcohol and process for producing the same
JP2000061277A (ja) セルロース架橋膜の製造方法
JPH0737537B2 (ja) キチン膜
CN111939320A (zh) 一种富有弹性的模拟人皮肤
JP2754162B2 (ja) キチンスポンジ,キチン紙,キチンフィルムの製造方法
JPS60137402A (ja) 微多孔質膜
JP2564520B2 (ja) コンタクトレンズの製造方法
JPH05168878A (ja) 抗菌性液体分離膜
JPS5825765B2 (ja) カンソウポリビニルアルコ−ルケイチユウクウセンイノセイゾウホウホウ
JPS6257361B2 (ja)
JP4167746B2 (ja) セルロース透明ハイドロゲルおよびその製造方法
JPS6139061B2 (ja)
JPS61212302A (ja) キチン膜
JPH01257026A (ja) 高強度ポリビニルアルコール系ヒドロゲル成形体およびその製造法
JPS61129005A (ja) キチン膜