JPH0737823B2 - 車両用無段変速機の変速制御装置 - Google Patents

車両用無段変速機の変速制御装置

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JPH0737823B2
JPH0737823B2 JP40961090A JP40961090A JPH0737823B2 JP H0737823 B2 JPH0737823 B2 JP H0737823B2 JP 40961090 A JP40961090 A JP 40961090A JP 40961090 A JP40961090 A JP 40961090A JP H0737823 B2 JPH0737823 B2 JP H0737823B2
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義和 石川
弘二 山口
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/38Control of exclusively fluid gearing
    • F16H61/40Control of exclusively fluid gearing hydrostatic
    • F16H61/42Control of exclusively fluid gearing hydrostatic involving adjustment of a pump or motor with adjustable output or capacity
    • F16H61/421Motor capacity control by electro-hydraulic control means, e.g. using solenoid valves

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  • Control Of Fluid Gearings (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用無段変速機の変
速制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる制御装置では、(a)エン
ジン回転数が目標値となるように、(b)エンジン回転
数の変化速度が目標値となるように、(c)変速比が目
標値となるように制御を行なうのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ものでは、エンジンの余裕馬力から予測される加速度を
考慮していない。このため、変速比の変化量が必要以上
あるいは以下となる傾向があり、低速時において(a)
変速比「大」側の変速制御時に変速比変化速度が小さい
ことによる変速遅れとそれによる異和感(応答性悪化)
が生じたり、(b)変速比「小」側の変速制御時にエン
ジン回転数の吹上りに伴う燃費の悪化および不快感の発
生があったり、(c)変速比「大」側の変速制御時に変
速比の変化速度が小さいことに伴うエンジン回転数のハ
ンチングが生じたり、(d)減速時の過変速による効率
低下に伴う燃費の悪化が生じたりする。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、変速比変化速度を、予測加速度に対応する成
分と、エンジン回転数の目標変化速度に対応する成分と
の和として演算し、その変速比変化速度を制御値とする
ことにより、上記問題を解決するとともに、エンジン回
転数の目標変化速度の設定精度を向上し、ひいては制御
精度を向上するようにした車両用無段変速機の変速制御
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴に従
う装置は、エンジンの余裕馬力Paを演算する余裕馬力
演算手段と、余裕馬力Paに基づいて車両の予測加速度
dV/dtを演算する予測加速度演算手段と、エンジン
回転数Nを検出するエンジン回転数センサと、車速Vを
検出する車速センサと、目標エンジン回転数N0と実際
のエンジン回転数Nとの差ΔNを運転者の加,減速意志
を示す指標として定める加、減速指標決定手段と、前記
差ΔNに応じて予め定められたマップあるいはテーブル
に基づいてエンジン回転数の目標変化速度dN0/dt
を設定する目標変化速度決定手段と、目標変化速度dN
0/dt、車速Vおよびエンジン回転数Nとに基づいて
下記式から di/dt=−C×(N/V2)×dV/dt+C×
(1/V)×dN0/dt C:定数 変速比変化速度di/dtを算出する変速比変化速度算
出手段と、算出された変速比変化速度di/dtで変速
比iを変化させるようにして無段変速機の作動を制御す
る作動制御手段とを備えることを特徴とする。
【0006】また本発明の第2の特徴によれば、上記第
1の特徴に加えて、前記マップあるいはテーブルには、
前記差ΔNが加速状態であることを示す際には、ΔNが
小であるときにエンジン回転数の目標変化速度dN0
dtの変化量が小、ΔNが中であるときにエンジン回転
数の目標変化速度dN0/dtの変化量が大、ΔNが大
であるときにエンジン回転数の目標変化速度dN0/d
tの変化量が小として設定される。
【0007】さらに本発明の第3の特徴によれば、上記
第2の特徴に加えて、前記マップあるいはテーブルに
は、前記差ΔNが減速状態であることを示す際には、エ
ンジン回転数の目標変化速度dN0/dtの変化量が加
速状態のときに比べて小さく設定される。
【0008】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例について
説明すると、先ず図1において、自動車の油圧式無段変
速機Tは、エンジンEにより駆動される入力軸1を有す
る定吐出量型油圧ポンプ2と、車輪Wを駆動する出力軸
3を有して油圧ポンプ2と同一軸線上に配設される可変
容量型油圧モータ4とが、油圧閉回路5を構成すべく相
互に接続されて成る。すなわち、前記油圧ポンプ2の吐
出口および油圧モータ4の吸入口間は、高圧油路5H
より相互に接続され、油圧モータ4の吐出口および油圧
ポンプ2の吸入口間は低圧油路5Lにより相互に接続さ
れる。
【0009】高圧油路5Hおよび低圧油路5Lには短絡路
6が接続されており、この短絡路6の途中にクラッチ弁
7が設けられる。また入力軸1により駆動される補給ポ
ンプ8の吐出口が逆止弁9,10を介して高圧および低
圧油路5H,5Lに接続され、油タンク12から汲み上げ
られる作動油が不足分を補充すべく油圧閉回路5に供給
される。さらに補給ポンプ8の吸入および吐出口間には
リリーフ弁13が設けられる。
【0010】クラッチ弁7は、図示しない開閉制御装置
によって開閉制御されるものであり、このクラッチ弁7
の開度に応じて入力軸1および出力軸3間の動力伝達が
制御される。
【0011】変速比iの制御は、一定容量を吐出する油
圧ポンプ2に対し、油圧モータ4の容量を油圧シリンダ
15によって連続的に変化させることによって得られ
る。たとえば油圧モータ4の容量を「大」側に変化させ
ると変速比iは「大」側に変化し、油圧モータ4の容量
を「小」側に変化させると、変速比iは「小」側に変化
する。これにより車両のエンジンEおよび車輪W間の無
段変速が得られる。
【0012】油圧モータ4は、斜板4aの傾斜角を変化
させることにより容量を変化させるものであり、斜板4
aはリンク16を介して油圧シリンダ15に連結され
る。
【0013】油圧シリンダ15は、シリンダ体17と、
該シリンダ体17内に摺合されてシリンダ体17内をヘ
ッド室18およびロッド室19に区画するピストン20
と、該ピストン20に一体化されるとともにシリンダ体
17のロッド室19側の端壁を油密にかつ移動自在に貫
通するピストンロッド21とから成り、ピストンロッド
21がリンク16を介して油圧モータ4の斜板4aに連
結される。
【0014】かかる連結構造において、ロッド室19の
容積を収縮する方向にピストン20が左動すると、油圧
モータ4の斜板4aは容量を「大」とする方向に傾動し
て変速比iが「大」側に変化し、ヘッド室18の容積を
収縮する方向にピストン20が右動すると、油圧モータ
4の斜板4aは容量を「小」とする方向に傾動して変速
比iが「小」側に変化する。
【0015】油圧シリンダ15のヘッド室18には油路
22が接続され、ロッド室19には油路23が接続され
る。油路22および油タンク12間には、ソレノイド弁
24が介装される。また油路23は油圧閉回路5の高圧
油路5Hに連なる供給油路25に接続されており、該供
給油路25は、ソレノイド弁26を介して油路22の途
中に接続される。両ソレノイド弁24,26は、マイク
ロコンピュータなどの制御手段27によりデューティ制
御されるものであり、そのデューティ制御により油圧シ
リンダ15の作動速度すなわち変速比iの変化速度di
/dtが制御される。
【0016】制御手段27には、スロットル開度センサ
28、エンジン回転数センサ29、吸気負圧センサ3
0、車速センサ31および油圧モータ4の斜板角度セン
サ32などが接続される。而して制御手段27は、エン
ジンの余裕馬力Paを演算する余裕馬力演算手段と、余
裕馬力Paに基づいて車両の予測加速度dV/dtを演
算する予測加速度演算手段と、目標エンジン回転数N0
と実際のエンジン回転数Nとの差ΔNを運転者の加,減
速意志を示す指標として定める加、減速指標決定手段
と、前記差ΔNに応じて予め定められたマップあるいは
テーブルに基づいてエンジン回転数の目標変化速度dN
0/dtを設定する目標変化速度決定手段と、目標変化
速度dN0/dt、車速Vおよびエンジン回転数Nとに
基づいて変速比変化速度di/dtを算出する変速比変
化速度算出手段と、算出された変速比変化速度di/d
tに応じてソレノイド弁24,26の作動を制御する作
動制御手段としての機能を有するものである。
【0017】ここで変速比iは、エンジン回転数をN、
車速をVとしたときには、数式1で表わされる。
【0018】 i=N/(C′×V) ……(1) 上記数式1においてC′は定数である。また数式1を時
間tで微分して変速比変化速度di/dtを求めると数
式2のようになる。
【0019】 di/dt={1/(C′×V)}×[dN/dt−
{N/(C′×V)} ×C′×dv/dt] ……(2) 数式2でエンジン回転数の変化速度dN/dtを、エン
ジン回転数の目標変化速度dN0/dtとし、C=1/
C′とすると、数式3が得られる。 di/dt=−C×(N/V2)×dV/dt +C×(1/V)×dN0/dt ……
(3) すなわち変速比変化速度di/dtは、加速度dV/d
tに対応する成分dia/dt}=−C×(N/V2)×
dv/dt}と、エンジン回転数の目標変化速度dN0
/dtに対応する成分{=C×(1/V)×dN0/d
t}との和で与えられることになる。この際、dV/d
tを予測加速度とすると、その予測加速度dV/dtは
数式4〜数式7により得られる。
【0020】すなわち、エンジンE単体の出力Peは、
路面抵抗をRμ、空気抵抗をRa、エンジンEの余裕馬
力をPaとしたときに、 Pe=Rμ+Ra+Pa ……(4) で表わされる。この数式4から余裕馬力Paは Pa=Pe−(Rμ+Ra) ……(5) となる。またエンジンの余裕馬力Paは、車両全体をそ
の制御サイクルの時点で加速させることのできるエネル
ギであって、車両総重量をW、エンジン回転時にその慣
性回転に使われるエネルギに対するエンジン回転総重量
をΔWとしたときに、数式6でも表わされる。
【0021】 Pa=(W+ΔW)×(1/g)×dV/dt ×(V×103/602)×(1/75)……(6) 上記数式6から数式7が得られる。 dV/dt=Pa×g ×[603/{(W+ΔW)×(V×1
3)}]×75 ……(7) したがって、予測加速度dV/dtは、エンジンEの余
裕馬力Paから演算可能であり、余裕馬力Paは数式5
から求められる。一方、エンジン回転数の目標変化速度
dN0/dtは、運転者の加,減速の意志を示す指標と
して、目標エンジン回転数N0および実際のエンジン回
転数Nの差ΔNを演算し、走行フィーリングおよび燃料
消費の観点から前記差ΔNに応じた目標変化速度dN0
/dtを予め定めたテーブルあるいはマップを準備して
おくことにより得られる。
【0022】ここで制御手段27における制御手順につ
いて説明すると、図2において、第1ステップS1で
は、エンジン回転数Nおよび車速Vが読み込まれる。次
の第2ステップS2では、余裕馬力Paが演算される。
この余裕馬力Paの演算は、数式5に基づいて行なわれ
るが、エンジン単体出力Peはたとえば図3で示すよう
なマップにより得られる。すなわち、図3では、エンジ
ン回転数Nを横軸とし、添字1〜13を付して示す複数
の吸気負圧P1〜P13をパラメータとして、縦軸にエン
ジン単体出力Peが示されており、エンジン回転数Nと
吸気負圧とでエンジン単体出力Peが定まる。
【0023】これによりエンジンEの余裕馬力Paが求
められ、その結果、第3ステップS3で数式7から予測
加速度dV/dtが得られる。そこで次の第4ステップ
S4では、変速比変化速度di/dtの予測加速度成分
dia/dtが演算される。
【0024】第5ステップS5では、エンジン回転数の
目標変化速度dN0/dtが求められる。すなわち、図
4で示すように目標エンジン回転数N0と、実際のエン
ジン回転数Nとの差ΔNに対応した目標変速速度dN0
/dtが予め求められており、差ΔNに応じた目標変化
速度dN0/dtが算出される。
【0025】この図4において、前記差ΔNが「+」す
なわち加速状態であるときには、ΔNが小である領域R
PLでのエンジン回転数の目標変化速度dN0/dtの変
化量が小、ΔNが中である領域RPMでのエンジン回転数
の目標変化速度dN0/dtの変化量が大、ΔNが大で
ある領域RPHでのエンジン回転数の目標変化速度dN0
/dtの変化量が小に設定されるとともに、前記差ΔN
が「−「すなわち減速状態であるときには、ΔNが小で
ある領域RMLでのエンジン回転数の目標変化速度dN0
/dtの変化量が前記加速状態であるときの領域RPL
の変化量よりも小さく設定され、ΔNが中である領域R
MHでは前記加速状態であるときの領域RPMでの変化量よ
りも小さく設定され、ΔNが大である領域RMHでのエン
ジン回転数の目標変化速度dN0/dtの変化量が前記
加速状態であるときの領域RPLでの変化量よりも小さく
設定される。
【0026】このように設定しておくと、アクセル操作
量の小さな加速状態すなわち領域RPLでは、目標変化速
度dN0/dtの変化量が小さいことから、路面の凹凸
の影響やアクセルペダルを意志に反して微小操作したと
きでも走行状態を安定させて良好な走行フィーリングが
得られ、また加速意志をもった中間領域すなわち領域R
PMでは、アクセル操作量に対応したリニア感のあるエン
ジン出力上昇が必要であり、そのためのエンジン回転数
増大に伴う出力損失を考慮した目標変化速度dN0/d
tの変化量となり、さらに領域RPHでは、安定した加速
感を得ることができる。
【0027】またブレーキ操作の必要が生じたときにア
クセルペダルを戻すので、減速度が大きい領域RMHにお
いて、目標変化速度dN0/dtの変化量が大きいとエ
ンジンブレーキの効きが悪化したり、エンジン回転数の
大きな変化が生じると煩わしいのに対し、前記変化量が
小さいことから、そのような問題が生じることはない。
【0028】次の第6ステップS6では、変速比変化速
度di/dtのエンジン回転数目標変速速度dN0/d
tに対応する成分diN/dtが演算される。
【0029】その後、第7ステップS7で数式3に基づ
いて変速比変化速度di/dtが演算され、その演算値
を制御値として、ソレノイド弁24,26の制御が行な
われる。
【0030】ところで、図2の第2ステップS2におい
て余裕馬力を求める際に、図3で得られたエンジン単体
出力Peは、ミッション効率とは無関係に定めたもので
あり、正確なエンジン出力を求めるにはミッション効率
で補正する必要がある。このミッション効率は、エンジ
ン単体出力Peとエンジン回転数Nとで定まるものであ
るが、より正確にするにはさらに変速位置により補正す
る必要がある。すなわち、ミッション効率ηMは、エン
ジン単体出力Peとエンジン回転数Nとで定まるミッシ
ョン効率ηmと変速比iで定まる変速比係数Kηとの積
(ηM=ηm×Kμ)で得られるものであり、ミッショ
ン効率ηmは図5で与えられ、変速比係数Kηは図6で
与えられる。
【0031】図5では、エンジン回転数Nを横軸とし、
添字1〜13を付して示す複数のエンジン単体出力Pe
1〜Pe13をパラメータとして縦軸にミッション効率η
mが示されており、図6では変速比iを横軸として縦軸
に変速比係数Kηが示されている。この図5および図6
で示すマップは予め準備されている。
【0032】そこで、図2のフローチャートにおける第
2ステップS2の演算時には、図7で示すようなサブル
ーチンにより、エンジン単体出力Peの補正が行なわれ
る。すなわち第1ステップL1で、前述の図3によりエ
ンジン単体出力Peを求め、第2ステップL2で図5で
示すマップによりミッション効率ηmを求める。次の第
3ステップL3では、斜板角度センサ32により得られ
る変速比iを読み込み、第4ステップL4では図6で示
すマップにより変速比係数Kηを算出する。その後、第
5ステップL5でミッション効率ηMを演算し、このミ
ッション効率ηMにより第6ステップL6でエンジン出
力Peの補正を行なう。したがって、より正確なエンジ
ン出力に基づいて余裕馬力Paおよび予測加速度dV/
dtがより正確に求められることになる。
【0033】また、数式5で求めた余裕馬力Paに基づ
いて数式7で得られる予測加速度dV/dtが平坦路基
準であったとすると、変速比変化速度di/dtの予測
加速度成分dia/dtは路面条件によりずれる場合が
あり、エンジン回転数Nが予定値より上昇あるいは下降
して運転性能上好ましくないことが起こり得る。そこ
で、前回の予測加速度dVn-1/dtと、その結果dVn
/dtとの差により走行抵抗が予測レベルより大である
か小であるかを判断し、その差(dVn-1/dt−dVn
/dt)に対応して予測加速度成分dia/dtを補正
する。
【0034】すなわち、前回の予測加速度dVn-1/d
tは数式7で得られ、結果dVn/dtは、前回の車速
n-1から現在の車速Vnを減算したものを時間Δtで除
すことにより得られるものである。
【0035】 dVn/dt=(Vn-1−Vn)/Δt これにより、補正値Δ(dV/dt)は、 Δ(dV/dt)=(dVn-1/dt−dVn/dt)×
k k:補正係数 この補正値Δ(dV/dt)により予測加速度成分di
a/dtの補正を行なう。
【0036】そこで、図2で示すフローチャートの第4
ステップS4で、予測加速度成分dia/dtの演算が
行なわれる際に、図8で示すようなサブルーチンにより
予測加速度成分dia/dtの補正が行なわれる。
【0037】第1ステップm1では、エンジン回転数N
e、現在の車速Vn、前回の車速Vn-1が読み込まれ、第
2ステップm2ではdVn/dtの演算が行なわれ、第
3ステップm3ではΔ(dV/dt)が演算され、その
結果に基づいて第4ステップm4で予測加速度成分di
a/dtは、 dia/dt=−C×(N/V2)×(dV/dt+Δd
V/dt) として補正される。
【0038】さらに、図4で得たエンジン回転数の目標
変化速度dN0/dtが平坦路面基準であったとする
と、坂道走行時や風の強いとき、さらに変速機の経年変
化等により、目標変化速度dN0/dtがずれる傾向と
なる。そこで、前回の予測目標変化速度dNon-1/dt
と、その結果dNon/dtとの差により走行抵抗等が予
測レベルより大であるか小であるかを判断し、その差
(dNon-1/dt−dNon/dt)に対応して、エンジ
ン回転数目標変化速度成分diN/dtを補正する。
【0039】すなわち、前回の予測目標変化速度dN
on-1/dtは、図4のマップから得られ、結果dNon
dtは前回のエンジン回転数Nn-1から現在のエンジン
回転数Nnを減算したものを時間Δtで除すことにより
得られるものである。 dN0n/dt=(Nn-1−Nn)/Δt これにより補正値Δ(dN/dt)が(dNn-1/dt
−dNn/dt)として得られ、この補正値Δ(dN/
dt)によりエンジン回転数目標変化速度成分diN
dtの補正を行なう。
【0040】そこで、図2で示すフローチャートの第6
ステップS6でエンジン回転数目標変化速度成分diN
/dtの演算を行なう際に、図9で示すようなサブルー
チンによりエンジン回転数目標変化速度成分diN/d
tの補正が行なわれる。
【0041】第1ステップq1では、前回のエンジン回
転数Nn-1、現在のエンジン回転数Nnおよび車速Vが読
み込まれ、第2ステップq2ではdNn/dtの演算が
行なわれる。さらに第3ステップq3ではΔ(dN/d
t)=(dNn-1)/dt−dNn/dt)が演算され、
その結果に基づいて第4ステップq4でエンジン回転数
目標変化速度diN/dtは diN/dt=C×(1/V)×(dN/dt+ΔdN
/dt) として補正される。
【0042】次にこの実施例の作用について説明する
と、変速比変化速度di/dtを予測加速度成分dia
/dtと、エンジン回転数目標変化速度成分diN/d
tとの和として算出し、その変速比変化速度di/dt
を制御値として制御するので、変速比の変化量が適正に
制御されることになる。たとえばdN0/dtが一定の
ときのdiN/dtは第10図の曲線Aで示され、dV
/dtが一定のときのdia/dtは図10の曲線Bで
示され、di/dtは曲線Cで示される。
【0043】この図10から明らかなように、予測加速
度成分dia/dtを考慮していない従来のものに比べ
ると、低速時において変速比「大」側の変速比変化速度
di/dtが小さ過ぎることはなく、したがって変速遅
れおよびそれに伴う異和感が生じたり、エンジン回転数
のハンチングが生じたりすることはない。また変速比
「小」側の変速制御時にエンジン回転数の吹上りが生じ
ることがなく、燃費の悪化および不快感の発生を回避す
ることができるとともに、減速時に過変速による効率低
下が生じることもない。
【0044】しかも、予測加速度成分dia/dtの算
出時に用いるエンジン単体出力Peは、ミッション効率
ηMで補正されるので、より正確なエンジン単体出力P
eを用いて予測加速度成分dia/dtを演算すること
ができ、制御精度が向上する。
【0045】また予測加速度dV/dtは、前回の予測
値dVn-1/dtとその結果dVn/dtとの差によって
補正されるので、路面条件に応じた予測加速度成分di
a/dtを求めることができ、エンジン回転数Nが予定
値からずれることを回避して優れた運転性能がられる。
【0046】さらにエンジン回転数目標変化速度dN0
/dtは、前回の目標値dNon-1/dtとその結果dN
n/dtとの差によって補正されるので、走行条件にか
かわらず、目標エンジン回転数N0に近付く変化速度d
0/dtが予め設定したパターンからずれることを回
避して、目標エンジン回転数N0に到達させることがで
きる。
【0047】しかも上記目標変化速度dN0/dtにつ
いては、目標エンジン回転数N0と実際のエンジン回転
数Nとの差ΔNを運転者の加,減速意志を示す指標と
し、その差ΔNに応じてマップあるいはテーブル上にエ
ンジン回転数の目標変化速度dN0/dtを予め定めて
おくので、加、減速状態に応じた最適なdi/dtが得
られることになり、運転性を向上することができる。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば、低速時における変速比「大」側への変速遅れおよび
それに伴う異和感の発生と、エンジン回転数のハンチン
グ発生とを防止し、しかも変速比「小」側への変速制御
時の燃費の悪化および不快感の発生を防止し、さらに減
速時の燃費の悪化をも防止することができ、さらに加、
減速状態に応じた適切な変速比変化速度を得て運転性の
向上を図ることができる。
【0049】また本発明の第2の特徴によれば、加速状
態の変化に適切に対応したエンジン回転数の目標変化速
度を得て、加速状態でより優れた運転フィーリングを得
ることができる。
【0050】さらに本発明の第3の特徴によれば、減速
状態に適切に対応したエンジン回転数の目標変化速度を
得て、減速状態でより優れた運転フィーリングを得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】無段変速機の構成を示す回路図である。
【図2】制御手順を示すフローチャートである。
【図3】エンジン出力を求めるためのマップを示す図で
ある。
【図4】エンジン回転数目標変化速度を求めるためのマ
ップを示す図である。
【図5】ミッション効率を求めるためのマップを示す図
である。
【図6】変速係数を求めるためのマップを示す図であ
る。
【図7】エンジン出力を補正するためのサブルーチンの
フローチャートである。
【図8】予測加速度を補正するためのサブルーチンのフ
ローチャートである。
【図9】エンジン回転数目標変化速度を補正するための
サブルーチンのフローチャートである。
【図10】変速比変化速度の一例を示すグラフである。
【符号の説明】
29 エンジン回転数センサ 31 車速センサ T 無段変速機

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの余裕馬力Paを演算する余裕馬
    力演算手段と、余裕馬力Paに基づいて車両の予測加速
    度dV/dtを演算する予測加速度演算手段と、エンジ
    ン回転数Nを検出するエンジン回転数センサ(29)
    と、車速Vを検出する車速センサ(31)と、目標エン
    ジン回転数N0と実際のエンジン回転数Nとの差ΔNを
    運転者の加,減速意志を示す指標として定める加、減速
    指標決定手段と、前記差ΔNに応じて予め定められたマ
    ップあるいはテーブルに基づいてエンジン回転数の目標
    変化速度dN0/dtを設定する目標変化速度決定手段
    と、目標変化速度dN0/dt、車速Vおよびエンジン
    回転数Nとに基づいて下記式から di/dt=−C×(N/V2)×dV/dt+C×
    (1/V)×dN0/dt C:定数 変速比変化速度di/dtを算出する変速比変化速度算
    出手段と、算出された変速比変化速度di/dtで変速
    比iを変化させるようにして無段変速機(T)の作動を
    制御する作動制御手段とを備えることを特徴とする車両
    用無段変速機の変速制御装置。
  2. 【請求項2】前記マップあるいはテーブルには、前記差
    ΔNが加速状態であることを示す際には、ΔNが小であ
    るときにエンジン回転数の目標変化速度dN0/dtの
    変化量が小、ΔNが中であるときにエンジン回転数の目
    標変化速度dN0/dtの変化量が大、ΔNが大である
    ときにエンジン回転数の目標変化速度dN0/dtの変
    化量が小として設定されることを特徴とする請求項1記
    載の車両用無段変速機の変速制御装置。
  3. 【請求項3】前記マップあるいはテーブルには、前記差
    ΔNが減速状態であることを示す際には、エンジン回転
    数の目標変化速度dN0/dtの変化量が加速状態のと
    きに比べて小さく設定されることを特徴とする請求項2
    記載の車両用無段変速機の変速制御装置。
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