JPH0740025B2 - アフィニティクロマトグラフィー用ポリマー粒子 - Google Patents

アフィニティクロマトグラフィー用ポリマー粒子

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JPH0740025B2
JPH0740025B2 JP63105347A JP10534788A JPH0740025B2 JP H0740025 B2 JPH0740025 B2 JP H0740025B2 JP 63105347 A JP63105347 A JP 63105347A JP 10534788 A JP10534788 A JP 10534788A JP H0740025 B2 JPH0740025 B2 JP H0740025B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は特定の数平均粒径を有し、粒径分布がせまく、
かつ粒子の内部が三次元網目状組織となっているアフィ
ニティクロマトグラフィー用ポリマー粒子に関する。
[従来の技術・発明が解決しようとする課題] 従来よりポリマー粒子が製造され、クロマトグラフィー
用の充填材、酵素固定用の担体、アフィニティークロマ
トグラフィー用の担体、イオン交換樹脂用母材などとし
て利用されている。
球状ポリマー粒子の製造方法として分散法とスプレー法
が知られている。
分散法では、界面活性剤を含む分散媒体中に小滴状に分
散させたポリマーの希薄溶液からその溶剤を揮発させる
ことによって固化させるか(特開昭56−24430号公報参
照)、この分散液に小滴の凝固剤を徐々に加えて固化さ
せるかする(特開昭57159801号公報参照)ことによって
ポリマー粒子がえられる。この方法では広い粒径分布を
有する粒子がえられる上、固化した小滴から溶剤、分散
媒体および界面活性剤を除くための水だけでなく有機溶
剤による洗浄が必要である。
また分散法の別法として重合性モノマーを分散媒体中に
分散させたのち重合させることによってポリマー粒子を
うる方法も知られており、かかる方法によってえられた
粒子も広い粒径分布を有している。この粒子を電子顕微
鏡で拡大して観察するとさらに微小な球状粒子が凝集し
て粒子を形成している状態が見受けられる。この構造が
原因だと思われるが、この方法でえられた粒子の懸濁液
をマグネチックスターラーなどで撹拌すると微小なポリ
マークズが多量に生じる。
スプレー法では、ポリマー溶液を凝固剤中に噴霧するこ
とによってポリマー粒子がえられる。この粒子も広い粒
径分布を持ち、また粒径も比較的大きい(特開昭52−12
9788号公報参照)。
ところが、ポリマー粒子に粒径の小さいものが多く含ま
れると、吸着効率の良好なカラム状の吸着体として用い
たばあいに圧力損失が大きくなる、とくに血液中から血
漿蛋白質などを選択的に除去するというような用途に用
いると溶血などの問題が生ずる、分画分子量がシャープ
でなくなるので選択性がわるくなるなどの問題が生ず
る。
前記圧力損失に関する問題を改善するためにポリマー粒
子の粒径を大きくすると、比表面積(単位体積当りの粒
子の総表面積)が小さくなり、吸着速度が低下する問題
が生ずる。
ポリマー粒子の粒径分布を狭くして前記のごとき問題の
少ないものも製造されているが(特開昭57−102905号公
報)、この粒子は三次元網目構造ではなく、微小な一次
粒子が集合した粒子であり、機械的強度が必ずしも充分
でなく、一次粒子が脱離するという問題がある。
[課題を解決するための手段] 本発明は前記諸問題の原因であるポリマー粒子の粒径分
布が広いなどの問題を解消するためになされたものであ
り、数平均粒径が300〜600μmの範囲にあり、すべての
粒子が数平均粒径の±10%以内にあり、粒子の内部が三
次元網目状組織となっているアフィニティクロマトグラ
フィー用ポリマー粒子に関する。
[実施例] 本発明のアフィニティクロマトグラフィー用ポリマー粒
子を構成するポリマーの種類などにはとくに限定はな
く、ポリマー粒子を製造しうるものであるかぎりいかな
るものも使用しうる。
このようなポリマーの具体例としては、たとえばセルロ
ース、セルロース誘導体、再生セルロースなどのセルロ
ース系ポリマー、絹フィブロインなどの絹系ポリマー、
キトサンなどのキチン系ポリマー、コラーゲン、アガロ
ース、アルギン酸塩、カラギーナン、ゼラチン、デンプ
ンのごとき天然系ポリマー;ポリアクロニトリル、アク
ロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−ビ
ニルスルホン酸共重合体などのアクリロニトリル系ポリ
マー;ポリメチルメタクリレート、メチルメタクリレー
ト−ヒドロキシエチルメタクリレート共重合体、ポリメ
チルメタクリレートステレオコンプレックス、ヒドロキ
シエチルメタクリレート−スチレン共重合体などの(メ
タ)アクリレート系ポリマー;ポリスチレン、スチレン
−ブタジエン共重合体、スチレン−クロロメチルスチレ
ン共重合体などのスチレン系ポリマー;ポリビニルアル
コール、エチレン−ビニルアルコール共重合体などのビ
ニルアルコール系ポリマー;その他ポリアミド、ポリエ
ステル、ポリエーテル、ポリウレタン、ポリスルホンな
どの縮合系ポリマーなど、それぞれのポリマーに適した
溶剤に溶解させてポリマー溶液を製造しうる合成系ポリ
マーなどがあげられる。
前記ポリマー粒子を構成するポリマーが、たとえばセル
ロース系ポリマーのばあいには、血球成分や血漿蛋白質
の非特異吸着が比較的少ないなどの特徴を有するポリマ
ー粒子がえられるため、血液中から血漿蛋白質などを選
択的に除去するというような用途に好適に使用されうる
粒子がえられる。また、スチレン−ブタジエン共重合体
やスチレン−クロロメチルスチレン共重合体などのよう
に、他の基、たとえばイオン交換性基を導入したり架橋
させたりしうるポリマーを使用したばあいには、アフィ
ニティクロマトグラフィー用充填材の担体である本発明
のアフィニティクロマトグラフィー用ポリマー粒子とし
て使用しうる粒子や、イオン交換樹脂用母材や機械的強
度の大きい粒子や機械的強度の大きいイオン交換樹脂用
母材などに使用しうる粒子がえられる。さらにポリビニ
ルアルコール、エチレン−ビニルアルコール共重合体な
どのように活性水酸基を有するポリマーを使用したばあ
いには、圧力損失の小さいアフィニティークロマトグラ
フィー用担体などに使用しうる粒子がえられる。
本発明のポリマー粒子は、球状(ほぼ真球のもののみな
らず、短径/長径が0.8程度までの楕円状のものの回転
体などをも含む概念である)の粒子であり、数平均粒径
(楕円状回転体のばあいには体積平均粒径、すなわち長
径の2乗に短径を乗じた値の3乗根として求める)が30
0〜600μmの範囲にあり、すべての粒子が数平均粒径の
±10%以内のものである。
前記数平均粒径が300μm未満になると、たとえば血液
中から血漿蛋白質を選択的に除くための吸着体用のポリ
マー粒子として、とくに血漿蛋白質を直接血液潅流法に
よって吸着除去するための吸着材として使用したばあい
などの圧力損失が大きくなり、溶血がおこりやすくなる
などの問題が生じやすくなる。また600μmをこえると
比表面積が小さくなり、吸着速度が遅くなり、血液の循
環量の割に不要物の吸着除去量が少なくなる。
また、前記数平均粒径の±10%以内の粒子の割合がすべ
てでないばあいには、前記のごとき吸着体用の吸着材と
して使用したばあいには圧力損失が大きくなったり、溶
血がおこりやすくなったりしやすくなる。
本発明のポリマー粒子の表面の状態にはとくに限定はな
く、スキン層が存在していてもよく、網目状組織となっ
ていてもよく、スキン層と網目状組織との中間の状態で
あってもよいが、その内部は三次元網目状組織となって
いる。
三次元網目状組織とは、前記のように重合性モノマーの
液滴を重合させた粒子がさらに微小な粒子の重合体(重
合体)であるのに対して、文字通り、海綿のように有孔
面が三次元的に連続した構造または繊維が三次元的に連
続した構造となっている組織を意味する。
ポリマー粒子内部の三次元網目状組織を構成する網目の
大きさ、空孔率などにもとくに限定はしないが、網目の
大きさは0.1〜10μm程度が好ましく、また内部に直径
が10μmを越える空洞部分を局部的に有してもよい。空
孔率は50〜95%程度が好ましい。
前記網目状組織の網目の大きさが0.1μm未満になる
と、吸着体用の吸着材として用いたばあいに血液中の前
記不要物の吸着速度が小さくなるのみならず、これら不
要物の吸着除去が充分行なわれなくなるなどの傾向が生
じる。また10μmをこえると、カラムに充填して使用す
る際などの輸送時や充填時などに粒子が変形したり、破
砕したりしやすくなる傾向が生じ、粒子の機械的強度が
充分でなくなる傾向にある。
ポリマー粒子表面にスキン層が存在するばあい、スキン
層の厚さとして0.1〜10μm程度のものが通常えられ
る。このようにポリマー粒子表面にスキン層のあるポリ
マー粒子は、表面の孔径が比較的小さいので、排除限界
分子量がおよそ100万以下のクロマトグラフィー用粒
子、またはイオン交換樹脂用母材粒子として適したもの
になる。
またポリマー粒子表面が網目状組織のばあい、網目状組
織には通常0.01〜5μmの孔径の孔が存在する。このよ
うにポリマー粒子表面が網目状組織のばあいには排除限
界分子量がおよそ100万以上のクロマトグラフィー用粒
子、あるいは固定化酵素の担体として適したものにな
る。
つぎに本発明のポリマー粒子の製造をセルロース系ポリ
マーを用いたばあいについて説明する。
本発明のポリマー粒子の1種であるセルロース系粒子
は、セルロース、セルロース誘導体などを溶解させたセ
ルロース系溶液を、たとえば特開昭62−191033号公報に
記載の装置および方法(振動法と乾湿式凝固法とを組合
わせた方法)を適用することにより製造されうる。
前記セルロース系溶液を調製する際に用いる溶剤として
は、セルロースの溶剤となる、たとえば銅アンモニア水
溶液、ジメチルスルホキシドとパラホルムアルデヒドと
の混合液、チオシアン酸カルシウム水溶液など、また代
表的なセルロース誘導体である酢酸セルロースの溶剤と
なる、たとえばジメチルスルホキシド、ジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロ
リドン、アセトなどがあげられる。
これらの溶剤には、えられるセルロース系粒子の表面に
スキン層を形成するか否か、スキン層を形成するばあい
にはその厚さをどの程度にするか、内部の網目状組織の
孔の大きさをどの程度にするかなどを調節するために、
メタノール、エタノール、エチレングリコール、プロピ
レングリコール、グリセリン、水、無機塩類、ポリエチ
レングリコール、ポリビニルピロリドンなどを加えても
よい。
このようにして調製された5〜20%(重量%、以下同
様)程度のセルロース系溶液は、たとえば特開昭62−19
1033号公報に記載のごとき装置を用いてほぼ均一な大き
さの小液滴として気相中に噴出せしめられ、ほぼ球形に
なる飛行距離以上を飛行せしめられたのち凝固剤と接触
せしめられる。このようにして製造されるセルロース系
粒子はほぼ真球の粒子である。
前記凝固剤はポリマーの非溶剤からなるが、小滴を構成
する溶剤と溶けあい、小滴が自然にぬれるような表面張
力を有するものが好ましい。このような凝固剤の具体例
として、たとえば水、水と前記良溶剤または非溶剤との
混合液、水と界面活性剤との混合液などがあげられる。
一般にポリマー溶液中のポリマーの濃度が高く、非溶剤
の割合が少なく、水のように凝固力の強い凝固液を使用
するとスキン層を形成させることができ、また凝固を遅
くして、ポリマーを密に凝集させることによって粒子内
部の網目状組織の網目の大きさを小さくすることができ
る。
ポリマー溶液中のポリマー濃度が低く、非溶剤の割合が
設く、凝固力の比較的弱い凝固液を使用すると、表面ま
で網目状組織を有する粒子を形成させることができる。
前記説明においてはセルロース系ポリマーを用いてポリ
マー粒子を製造したが、他のポリマーを用いるばあいに
も上記のように適当な溶剤にポリマーを溶解させたポリ
マー溶液を用い、該ポリマーの非溶剤を凝固液として使
用し、前記と同様の方法でポリマー粒子を製造しうる。
ポリマーの溶剤、非溶剤および凝固剤は、たとえば「日
本化学会編,化学便覧,丸善(株)(1984)」、「J.Br
andrup & E.M.Immergut,editors:John Wily & Sons,N
ew York,ポリマー ハンドブック(Polymer Handbook)
(1975)」などにより選択することができる。
このようにしてえられたポリマー粒子にイオン交換性基
などの他の基を導入したり架橋させたりするサイトが存
在するばあいには、そののち他の基を導入したり架橋さ
せたりすればよい。
このようにしてえられた本発明のポリマー粒子は特定の
平均粒径および特定の粒径分布を有し、かつ粒子内部が
三次元網目状組織を有するため、アフィニティクロマト
グラフィー用担体として好適に使用することができ、こ
の用途に使用したばあいには圧力損失、吸着速度、分離
速度、選択性などの点で優れたものとなる。
なお、前記ポリマー粒子は、クロマトグラフィー用充填
材、酵素固定用担体、イオン交換樹脂用母材などの用途
に使用したばあいにも、前記優れた特徴が発現する。
つぎに本発明のポリマー粒子を実施例に基づき説明する
が、本発明がこれら実施例に限定されないことは勿論で
ある。
実施例1 二酢酸セルロースを濃度が12.5%となるようにジメチル
スルホキシド/プロピレングリコールが重量比で4/6の
混合液に溶解させた。
ノズルの前方5mmのところに2cmの間隔を離して、巾5c
m、液滴の進行方向の長さ25cmの大きさの平均平板状の
電極を設置し、該電極のノズルとの間に800Vの直流電圧
を印加した。このノズルに設けた直径250μmのオリフ
ィスから、145℃に保持した前記溶液を7.8m/secの線速
で3850Hzの振動を加えながら吐出させ、該溶液の均一な
液滴を形成させ、空気中を約3m飛行させたのち、23℃の
10%メタノール水溶液中へ侵入させて凝固させ、二酢酸
セルロースの粒子をえた。
えられた二酢酸セルロース粒子を50℃、0.6%のカ性ソ
ーダ水溶液に投入して、2時間撹拌したのち回収し、中
和・水洗して、ほぼ100%再生された再生セルロース粒
子をえた。
えられた再生セルロース粒子の数平均粒径を下記方法に
より測定したところ、430μmであり、粒子がすべて平
均粒径±5%以内にあった。
えられた再生セルロース粒子内の液体をエタノールで置
換してから炭酸ガス臨界点乾燥((株)日立製作所製の
臨界点乾燥器HCP−2を使用)させ、金を蒸着させたの
ち走査型電子顕微鏡で観察したところ、表面に厚さ約0.
2μmのスキン層があり、内部は孔径が約0.2〜2μmの
多孔質三次元網目状組織であった。
前記再生セルロース粒子を内径14mm、長さ7cmのカラム
に充填し、ヘパリンを30ユニット/ml加えた牛の新鮮血
を37℃に保温して流し、徐々に流量を大きくして圧力損
失を測定したところ、線速の増加と伴にほぼ直線的に圧
力損失が大きくなったが、8cm/minのときでも50mmHg
で、そのまま1時間連続運転してもこの値はほとんど変
わらず、直接血液潅流可能であった。
前記再生セルロース粒子をエピクロルヒドリンと反応さ
せ、ついでn−ヘキシルアミンと反応させて、n−ヘキ
シルアミン固定化セルロース粒子をえた。この粒子の選
択性を下記方法により測定したところ、リゾチーム、ア
ルブミンに対する吸着率はそれぞれ73%および8%であ
った。
(数平均粒径および粒径分布) 数百個(約500〜1000個)の粒子の光学顕微鏡像を画像
処理装置((株)ニレコ製のルーゼックスII)を使用し
て処理して求める。
(選択性) pH7.4に調整した0.025Mリン酸緩衝液にリゾチームおよ
びアルブミンをそれぞれ3mg/mlおよび7.3mg/mlの濃度に
なるように溶解させた各々の液6溶量に対し、沈降体積
として1容量の割合になるようにセルロース系粒子に血
漿淡白質に吸着性を有するリガンドを固定したものを加
え、37℃で2時間振盪したのち、上澄液の濃度を測定し
てそれぞれの吸着率を求める。
(直接血液潅流の可能性の判定) ヘパリンを30ユニット/ml加えた牛の新鮮血を37℃に保
温して、粒子を充填した長さ7cm、内径14mmφのカラム
に徐々に流量を増加させながら線速度が8cm/minにある
まで流して、この間に圧力損失が100mmHgをこえないも
のを直接血液潅流が可能であると判定した。
実施例2 ポリアクリロニトリルを濃度が9%となるようにジメチ
ルスルホキシド/プロピレングリコールが重量比で70/3
0の混合液に溶解させた。
ノズルの前方5mmのところに2cmの間隔を離して、巾が5c
m、液滴の噴出方向の長さが10cmの大きさの平行平板状
の電極を設置し、該電極とノズルとの間に800Vの直流電
圧を印加した。このノズルに設けた直径120μmのオリ
フィスから、103℃に保持した前記溶液を6m/secの線速
で1000Hzの振動を加えながら吐出させ、該溶液の均一な
液滴を形成させ、空気中を約3m飛行させたのち、23℃の
0.1%中性洗剤(ポリオキシエチレンソルビタンモノラ
ウレート)水溶液中へ侵入させて凝固させ、ポリアクリ
ロニトリルの粒子をえた。
えられたポリアクロニトリル粒子の数平均粒径を実施例
1と同様の方法により測定したところ、460μmで、粒
子がすべて平均粒径±6%以内にあった。
えられたポリアクリロニトリル粒子を室温で真空乾燥さ
せ、金を蒸着させたのち走査型電子顕微鏡で観察したと
ころ、表面に厚さ約0.1μmのスキン層があり、内部は
孔径が約0.2〜1μmの均一な多孔質三次元網目状組織
であった。
前記ポリアクロニトリル粒子を用いて実施例1と同様に
て圧力損失を測定したところ、線速の増加と共にほぼ直
線的に圧力損失が大きくなったが、8cm/minのときでも3
0mmHgで、そのまま1時間連続運転してもこの値はほと
んど変わらず、直接血液潅流可能であった。
実施例3 ポリメチルメタクリレートを、濃度が約17%となるよう
にジメチルスルホキシド/プロピレングリコールが重量
比で68/32の混合液に溶解させた。
ノズルの前方5mmのとこり2cmの間隔を離して、巾5cm、
液滴の噴出方向の長さが10cmの大きさの平均平板状の電
極を設置し、該電極とノズルとの間に800Vの直流電圧を
印加した。このノズルに設けた直径120μmのオリフィ
スから、101℃に保持した前記溶液を7.1m/secの線速で9
30Hzの振動を加えながら吐出させ、該溶液の均一な液滴
を形成させ、空気中を約3m飛行させたのち、23℃の0.1
%中性洗剤(ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレ
ート)水溶液中へ侵入させて凝固させ、ポリメチルメタ
クリレートの粒子をえた。
えられたポリメチルメタクリレート粒子の数平均粒径を
実施例1と同様の方法により測定したところ、470μm
で、粒子がすべて平均粒径±8%以内にあった。
えられたポリメチルメタクリレート粒子を室温で真空乾
燥させ、金を蒸着させたのち走査型電子顕微鏡で観察し
たところ、表面に厚さ約0.2μmのスキン層があり、内
部は孔径が約0.2〜0.5μmの均一な多孔質三次元網目状
組織であった。
前記ポリメチルメタクリレート粒子を用いて実施例1と
同様にして圧力損失を測定したところ、線速の増加と共
にほぼ直線的に圧力損失が大きくなったが、8cm/minの
ときでも30mmHgで、そのまま1時間放置してもこの値は
ほとんど変わらず、直接血液潅流可能であった。
実施例4 ポリスチレンを、濃度が15%となるようにN−メチル−
2−ピロリドン/プロピレングリコールが重量比で68/3
2の混合液に溶解させた。
ノズルの前方5mmのところに2cmの間隔を離して、巾5c
m、液滴の噴出方向の長さが10cmの大きさの平均平板状
の電極を設置し、該電極とノズルとの間に800Vの直流電
圧を印加した。このノズルに設けた直径100μmのオリ
フィスから、124℃に保持した前記溶液を7.6m/secの線
速で850Hzの振動を加えながら吐出させ、該溶液の均一
な液滴を形成させ、空気中を約3m飛行させたのち、23℃
の0.1%中性洗剤(ポリオキシエチレンソルビタンモノ
ラウレート)水溶液中へ侵入させて凝固させ、ポリスチ
レンの粒子をえた。
えられたポリスチレン粒子の数平均粒径を実施例1と同
様の方法により測定したところ、440μmで、粒子がす
べて平均粒径±5%以内にあった。
えられたポリスチレン粒子を室温で真空乾燥させ、金を
蒸着させたのち走査型電子顕微鏡で観察したところ、表
面に厚さ約0.2μmのスキン層があり、内部は孔径が約
0.2〜2μmの多孔質三次元網目状組織で、かつ約20μ
mの空洞を局部的に有していた。
前記ポリスチレン粒子を用いて実施例1と同様にして圧
力損失を測定したところ、線速の増加と共にほぼ直線的
に圧力損失が大きくなったが、8cm/minのときでも25mmH
gで、そのまま1時間連続運転してもこの値はほとんど
変わらず、直接血液潅流可能であった。
比較例1 均一な液滴の形成条件を変更して実施例1と同様にし
て、数平均粒径が290μmで100%の粒子が数平均径の±
5%以内にある実施例1とほぼ同じ断面構造の再生セル
ロース粒子をえた。この粒子を用いて実施例1と同様に
して圧力損失を測定したところ、線速が5cm/minのとこ
ろですでに100mmHgをこえていた。
比較例2 均一な液滴の形成条件を変更して実施例2と同様にし
て、数平均粒径が290μmで100%の粒子が数平均粒径の
±5%以内にある実施例2とほぼ同じ断面構造のポリア
クリロニトル粒子をえた。この粒子を用いて実施例1と
同様にして圧力損失を測定したところ、線速が5cm/min
のところですでに100mmHgをこえていた。
比較例3 均一な液滴の形成条件を変更して実施例3と同様にし
て、数平均粒径が274μmで100%の粒子が数平均粒径の
±7%以内にある実施例3とほぼ同じ断面構造のポリメ
チルメタクリレート粒子をえた。この粒子を用いて実施
例1と同様にして圧力損失を測定したところ、線速が5c
m/minのところですでに100mmHgをこえていた。
比較例4 均一な液滴の形成条件を変更して実施例4と同様にし
て、数平均粒径が280μmで100%の粒子が数平均粒径の
±5%以内にある実施例4とほぼ同じ断面構造のポリス
チレン粒子をえた。この粒子を用いて実施例1と同様に
して圧力損失を測定したところ、線速が5cm/minのとこ
ろですでに100mmHgをこえていた。
比較例5 数平均粒径が450μmで、89%の粒子が数平均粒径の10
%以内にある市販の再生セルロース粒子を用いて実施例
1と同様にして圧力損失を測定したところ、線速が2cm/
minですでに圧力損失が100mmHgをこえ、そののちさらに
圧力損失が大きくなったので実験を中止した。
以上の結果から、直接血液潅流時の圧力損失に関係する
のはポリマーの種類というよりはポリマー粒子の粒径お
よびその分布であることがわかる。この結果はポリマー
粒子の表面エネルギーが大きいポリマー(セルロース)
では圧力損失が小さくなり、表面エネルギーの小さいポ
リマー(ポリメチルメタクリレートやポリスチレン)で
は圧力損失が大きくなるという従来からの通説と異なっ
た結果であり、表面エネルギーの小さいポリマー粒子で
も直接血液潅流用吸着体粒子として使用しうることを示
すものである。
[発明の効果] 本発明のアフィニティクロマトグラフィー用ポリマー粒
子は特定の数平均粒径および特定の粒径分布を有し、か
つ粒子内部が三次元網目状組織であるため、アフィニテ
ィクロマトグラフィー用充填材にしてたとえば血液中か
ら血漿蛋白質を選択的に直接血液潅流法によって吸着除
去するなどの用途に用いたばあいには、微粒子の発生が
なく、圧力損失が小さく、溶血などの問題が生じにくく
なるなどの効果が達成される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】数平均粒径が300〜600μmの範囲にあり、
    すべての粒子が数平均粒径の±10%以内にあり、粒子の
    内部が三次元網目状組織となっているアフィニティクロ
    マトグラフィー用ポリマー粒子。
JP63105347A 1988-04-27 1988-04-27 アフィニティクロマトグラフィー用ポリマー粒子 Expired - Lifetime JPH0740025B2 (ja)

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JP63105347A JPH0740025B2 (ja) 1988-04-27 1988-04-27 アフィニティクロマトグラフィー用ポリマー粒子

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