JPH0740064U - 電解複合研磨工具 - Google Patents

電解複合研磨工具

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JPH0740064U
JPH0740064U JP6912793U JP6912793U JPH0740064U JP H0740064 U JPH0740064 U JP H0740064U JP 6912793 U JP6912793 U JP 6912793U JP 6912793 U JP6912793 U JP 6912793U JP H0740064 U JPH0740064 U JP H0740064U
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electrolytic solution
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光興 畑本
泉 滝口
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 砥粒混合電解液の供給を確実に行って研磨性
能を良好にできるとともに、長時間使用しても工具不良
を生じない電解複合研磨工具を提供すること。 【構成】 電極板21の研磨面19側の中心部に凹部2
4、その表面に粘弾性研磨体11、反対側面にカバー2
2および回転軸12を設置、電極板21のカバー22内
に凹部24内へ抜ける電極板貫通孔15、これに連続的
に研磨体11を貫通して研磨面19側へ抜ける研磨体貫
通孔16を形成、カバー22内に供給される電解液18
を研磨面19へ直接的に供給する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、回転式の研磨円盤を用いて平面等の電解研磨を行う電解複合研磨工 具に関する。
【0002】
【背景技術】
従来より、金属材料などの表面研磨加工には、電解メッキとは逆の作用により 研磨対象の表面から素材を除去して加工を行う電解研磨が利用されている。 電解研磨のうち、電解液にNaCl等を用いる動態加工方式は加工効率が高いが、 加工精度を適切に設定しにくい。一方、電解液にNaNO3 等を用いる不動態加工方 式は、不動態被膜(酸化膜あるいは不活性膜)により電解電流が抑えられるため 、精度を高めやすい。
【0003】 従って、精密研磨には不動態方式が好ましく、さらに研磨効率を高めるために は物理的(機械的)研磨と組合わせることが好ましく、電解式と研磨式とを組合 わせた電解複合研磨が利用されている。 電解複合研磨としては、固形の研磨材に電解液を供給する固体方式のほか、電 解液に研磨用の砥粒を混合させておく遊離砥粒方式が多用されるようになってい る。
【0004】 遊離砥粒方式としては、例えば回転軸に支持された回転円盤状の電極にウレタ ンスポンジ等の粘弾性研磨体を装着して回転させ、予め砥粒を混入しておいた電 解液を粘弾性研磨体の上側から供給する構成が知られている。 このような構成においては、研磨体に供給された電解液が下側の研磨面まで浸 透することで、電解液中の砥粒が研磨面により研磨対象表面に擦りつけられて基 本的な研磨が行われる。そして、電極から研磨体に浸透した電解液を通して研磨 対象へと電流を流すことで、研磨対象表面を電気分解して精密研磨仕上が行われ る(特開昭61ー219525 号等参照)。
【0005】 固体方式における電解液供給には、電極上面の回転軸付根近傍から滴下供給し て研磨体へ抜ける貫通孔を通して供給する「電解バフ研磨方式」(特開昭53ー132 893 号等参照)が採用されており、その中に回転軸を管状にしてその内部を通し て回転円盤状の電極下面側へ供給する「スピンドルスルー方式」が採用されてい る。 このスピンドルスルー方式は、スピンドルを開店させる必要があるところから 、電解液の供給をロータリージョイントを介して行わなければならず、電解液に 砥粒を混入した複合電解液では、その砥粒によりシール部の寿命が短くなること が問題となる。
【0006】 図5において、遊離砥粒方式の研磨工具90は、回転軸91の先端に電極板9 2を取り付け、その表面にはウレタンスポンジ等の粘弾性研磨体93が貼られる 。 電極板92は中空円盤状とされ、回転軸91との間の隙間に挿入された供給管 94から電解液95が供給される。供給された電解液95は電極板92の貫通孔 96を通して研磨体93に浸潤され、研磨体93表面(研磨面97)に供給され る。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、前述した遊離砥粒方式では、研磨にあたってウレタンスポンジ製の 粘弾性研磨体93を研磨対象表面に押しつける必要がある。この圧着荷重により 、研磨体93が徐々にへたり、この研磨体93内を透過するべき電解液95の通 路が狭くなり、研磨面97に達する電解液95の液量が不足する。
【0008】 このような研磨面97における電解液95の不足が生じると、電解液95に混 入された砥粒が不足して基本的な研磨性能が低下するとともに、電解液95の不 足に伴って通電も不足し、電気分解による研磨性能も不足し、結果として研磨不 良を招くことになる。 一方、研磨体93がへたりを生じない状態でも、電解液95の濃度や混入され た砥粒濃度が高いと研磨体93の内部で目詰まりを生じ、同様に研磨面97への 通電および通液不足が生じ、研磨不良を招くことになる。
【0009】 さらに、遊離砥粒方式には、特有の問題として、回転中心領域98への通液不 良が生じやすいという問題がある。 つまり、粘弾性研磨体93に供給された電解液95は、研磨体93の回転に伴 って遠心力により周方向へと移動し、周辺に偏って浸潤した状態となり、研磨体 93の回転中心領域98には電解液95が行き渡らなくなる。この状態で回転研 磨を行っても、回転中心領域98では電解液95およびそれに含まれる砥粒の不 足によって研磨不良を招くことになる。 また、十分な電解液95がない状態で研磨体93が研磨対象に擦りつけられる ことで、摩擦発熱による焼けや研磨体93のウレタン材料等が電気抵抗発熱によ り溶解して研磨対象表面に付着するといった障害を招くことになる。
【0010】 本考案の目的は、砥粒混合電解液の供給を確実に行って研磨性能を良好にでき るとともに、長時間使用しても工具不良を生じない電解複合研磨工具を提供する ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案は、研磨面側の中心部に凹部を有する円盤状の電極板と、前記電極板の 前記凹部とは反対側面の中心に接続されて前記電極板を回転させる回転軸と、前 記電極板の凹部側表面に貼られた粘弾性研磨体と、前記電極板の前記凹部を貫通 する電極板貫通孔と、前記電極板貫通孔と連続する位置に配置されて前記粘弾性 研磨体を貫通する研磨体貫通孔と、前記電極板の前記回転軸の周囲に前記電極板 と同軸で前記電極板貫通孔を囲うように形成されたカバーとを備えて構成された ことを特徴とする。
【0012】 また、前記凹部は円錐台状に形成されて周面が前記回転軸に対して傾斜されて おり、前記電極板貫通孔は前記周面に貫通形成されており、前記粘弾性研磨体は 前記凹部に沿って湾曲して貼られており、前記研磨体貫通孔の前記電極板と反対 側の開口は前記粘弾性研磨体の前記凹部に沿って湾曲した部分内に形成されてい ることを特徴とする。 さらに、前記カバーは前記電極板の前記凹部とは反対側面を覆うカップ状に形 成され、その中心には前記回転軸が挿通される導入孔が形成され、この導入孔の 内径は前記回転軸の外形より大きくかつ前記電極板貫通孔の前記回転軸の中心か らの距離よりも小さく設定されていることを特徴とする。
【0013】
【作用】
このような本考案においては、回転軸により電極板を回転させてカバー内に砥 粒を混合した電解液を供給しながら、この電極板に貼られた粘弾性研磨体を研磨 対象に押し着ける。 供給された電解液はカバー内の空間に溜り、電極板貫通孔を通して凹部内に抜 ける。続いて、電解液は粘弾性研磨体の研磨体貫通孔を通してこの研磨体の研磨 面側の凹部に対応した中心凹み内に抜け、遠心力により順次外周部分へと拡がっ て研磨面の全面に行き渡ることになる。なお、研磨体貫通孔の内面は駅が通過で きないことが望ましい。
【0014】 従って、粘弾性研磨体の研磨面を研磨対象に押し着ければ、研磨面の全面に行 き渡った電解液および砥粒により複合研磨が行われる。 この際、砥粒を含んだ電解液は、電極板貫通孔および研磨体貫通孔を通して研 磨面へと確実に導入され、研磨面の液切れ等の不都合を未然に解消することが可 能である。 さらに、研磨面への導入位置は電極板の中心近傍の凹部内であるため、中心部 分の液切れ等にも確実に対応できるとともに、研磨体は電極板の凹部により中心 部分が研磨対象に圧着されることがなく、中心部分の液切れに伴う障害等を確実 に解消できる。
【0015】 これらにより、研磨面の液切れによる研磨不良や研磨対象の焼け等が回避され 、良好な研磨性能が得られる。そして、研磨体のへたりによる液切れが回避でき る上、スピンドルスルー方式のようなシール部の寿命低下も回避できることから 、長期間に渡って良好な性能を維持することができるようになる。
【0016】 特に、凹部を円錐台状とすることで、この凹部に抜ける貫通孔を下向きとする ことができ、カバー内に溜った電解液を重力により各貫通孔へ導くことが容易か つ確実にできるようになる。 さらに、研磨体を凹部内に沿わせることで、中心部分が研磨対象に接触しなく なり中心部分液切れによる障害の回避が一層確実化される。 また、カバーをカップ状とすることで、回転時の周囲への洩れ出しを確実に防 止できるとともに、供給用の開口を電極板貫通孔よりも中心寄りに配置すること で、遠心力が生じる場合においても電極板貫通孔への電解液供給を確実化できる ようになる。
【0017】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1には本考案の第一実施例が示されている。 本実施例の研磨工具10は、中空円盤状の本体20を有し、この本体20は図 中下側の電極板21とその上面を覆うカバー22とを一体に形成したものである 。
【0018】 電極板21の中央部分には図中上向きに円錐台状の隆起部23が形成されてお り、その下側には凹部24が形成されている。 カバー22は全体が円錐台状のカップ状に形成され、その周囲は電極板21の 全周に接合されている。 カバー22の周辺部傾斜面と隆起部23の周辺部傾斜面とは所定間隔で配置さ れているとともに、カバー22の上面と隆起部23の上面とは所定間隔で平行配 置され、各の間隔により本体20の内部には所定の広さの閉鎖空間26が形成さ れている。
【0019】 本体20の図中下面側にはウレタンスポンジ等の多孔質の粘弾性研磨体11が 貼られている。 粘弾性研磨体11は、電極板21の表面に沿って貼り付けられ、中心部分は凹 部24に沿って湾曲され、他の部分よりも凹んだ中心凹み27が形成されている 。また、電極板21から外側へはみ出した周辺部は巻き上げられてカバー22の 周辺部傾斜面に貼り付けられている。 なお、研磨体11の表面のうち、電極板21に沿った下面側の部分が研磨面1 9となっている。
【0020】 カバー22の上面中央には挿通孔28が形成され、図中上方から延びる回転軸 12の下端は挿通孔28を通して隆起部23の上面中央に接合されている。 詳細には、回転軸12は先端にねじ軸部13を有し、このねじ軸部13は隆起 部23の上面および粘弾性研磨体11の中心部を貫通している。 ねじ軸部13にはナット14が螺合されており、このナット14で電極板21 および研磨体11を一体に締め付けることにより回転軸12と本体20および研 磨体11との固定が行われている。 なお、本体20と研磨体11との周辺部がスリップする時にはねじ30で更に 固定することが望ましい。
【0021】 回転軸12は上方に設置された図示しないモータ等で回転駆動され、これによ り本体20および研磨体11が回転駆動されるようになっている。 なお、回転軸12の外形をr0としたとき、挿通孔28の内径r1はr1>r0 となっ ている。 回転軸12に沿って、挿通孔28には電解液供給管17が挿入されて いる。この供給管17は図示しない供給装置から砥粒を混合した電解液18を供 給され、挿通孔28を通して差し込まれた先端から本体20内の閉鎖空間26内 に電解液18を供給するものである。
【0022】 電極板21の隆起部23の周辺傾斜面には、複数の電極板貫通孔15が周方向 に所定間隔で形成されている。 粘弾性研磨体11には、電極板貫通孔15の延長上にあたる位置に、同数の研 磨体貫通孔16が形成されている。 これらの電極板貫通孔15および研磨体貫通孔16により、本体20内部の閉 鎖空間26は電極板21の凹部24内に連通され、粘弾性研磨体11の中心凹み 27に連通されている。 なお、電極板貫通孔15および研磨体貫通孔16は、研磨体貫通孔16の下側 開口が中心凹み27の外周縁部分に位置するように設定されており、これらの電 極板貫通孔15および研磨体貫通孔16の外エッジの回転軸12中心からの距離 r2はr2>r1 とされている。
【0023】 このように構成された本実施例においては、研磨面19を研磨対象の表面に当 て、本体20と研磨対象との間に電圧をかけておく。この状態で、本体20を回 転させるとともに、供給管17から砥粒を混合した電解液18を供給する。 供給された電解液18は、閉鎖空間26内に溜まり、電極板貫通孔15および 研磨体貫通孔16を通して研磨面19の内側の中心凹み27内に送り出される。 なお、一部は研磨体貫通孔16外から研磨体11内に浸潤されることになる。
【0024】 中心凹み27内に送り出された電解液18および研磨体11に浸潤された電解 液18は、遠心力により周囲の研磨面19および研磨体11のさらに外側の部分 へと移動し、順次外周部分へと拡がって研磨面19全面に十分に行き渡ることに なる。 電解液18が研磨面19に十分に供給されると、電解液18に混入されていた 砥粒が研磨体11の回転によって研磨対象の表面を研磨するとともに、本体20 と研磨対象との間の電解液18により電流が流れ、電気分解により研磨対象の表 面の化学的研磨が行われることになる。
【0025】 このような本実施例によれば、本体20内に供給された電解液18を電極板貫 通孔15および研磨体貫通孔16を通して研磨面19の内側の中央凹み27内に 導入し、遠心力で広げて研磨面19の全体に行き渡らせることができ、研磨面1 9の全面に行き渡った電解液18およびこれに含まれる砥粒により複合研磨を確 実に行うことができる。
【0026】 特に、砥粒を含んだ電解液18は、電極板貫通孔15および研磨体貫通孔16 を通して直接的に研磨面19まで導入されるため、研磨体のへたりによる通過不 良に起因する液切れが回避でき、研磨面19の液切れ等の不都合を確実に解消す ることができ、研磨性能を良好にすることができる。 また、研磨面19への導入位置は電極板21の凹部24内に形成される研磨体 11の中心凹み27であるため、研磨面19の中心近傍の液切れ等に伴う障害等 を確実に解消できる。
【0027】 さらに、電解液18の供給は回転軸12に沿った供給管17で行うため、スピ ンドルスルー方式のようなシール部の寿命低下も回避でき、長期間に渡って良好 な性能を維持することができる。 そして、電極板貫通孔15および研磨体貫通孔16を挿通孔28より外側に配 置したため、供給管17からの電解液18が遠心力で外側に移動することで自然 に各貫通孔15、16に導入され、確実な電解液18の供給が図れる。
【0028】 また、カバー22により本体20内を閉鎖空間26としたため、供給される電 解液18のこぼれや漏れ出しを防止することができる。
【0029】 図2には本考案の第二実施例が示されている。 本実施例の研磨工具10は、基本的に前記第一実施例と同様に構成されている が、電極板貫通孔15および研磨体貫通孔16の配置が異なる。従って、同様の 部分については簡略化のため説明を省略し、以下には異なる部分だけ説明する すなわち、本実施例では電極板貫通孔15が隆起部23の上面周辺部に形成さ れ、研磨体貫通孔16は電極板貫通孔15から真下に向けて配置されている。た だし、本実施例においても各貫通孔15、16の中心軸位置は回転軸12の中心 からr3>r1 となっている。
【0030】 このような本実施例では、前記第一実施例と同様の手順により研磨が行われ、 前記第一実施例と同様な効果を得ることができるとともに、各貫通孔15、16 がより中心にあるため、研磨体11に対してより均一かつ確実に電解液18の供 給を行うことができる。
【0031】 図3には本考案の第三実施例が示されている。 本実施例の研磨工具10は、基本的に前記第一実施例と同様に構成されている が、本体20の形状、より具体的にはカバー22および粘弾性研磨体11の形状 が異なる。従って、同様の部分については簡略化のため説明を省略し、以下には 異なる部分だけ説明する すなわち、本実施例ではカバー22は電極板21の上側全面を覆うのではなく 、隆起部23の上側のみを覆うような有筒円筒状に形成されている。
【0032】 また、研磨体11は辺縁部が上方に折り返されておらず、端部近傍を研磨面1 9側からねじ29で貫通係止されている。 ただし、カバー22内に閉鎖空間26が形成される点、閉鎖空間26内に電極 板貫通孔15が開口される点は前記第一実施例と同様である。 このような本実施例では、前記第一実施例と同様の手順により研磨が行われ、 前記第一実施例と同様な効果を得ることができるとともに、閉鎖空間26が電極 板貫通孔15のすぐ外側までになるため、供給された電解液18が貫通孔15の 外側に余分に溜まることがなく、無駄を解消することができる。
【0033】 図4には本考案の第四実施例が示されている。 本実施例の研磨工具10は、基本的に前記第三実施例と同様に構成されている が、電極板貫通孔15および研磨体貫通孔16の配置が異なるとともに、カバー 22の大きさが異なる。従って、同様の部分については簡略化のため説明を省略 し、以下には異なる部分だけ説明する すなわち、本実施例では電極板貫通孔15が隆起部23の上面周辺部に形成さ れ、研磨体貫通孔16は電極板貫通孔15から真下に向けて配置されている。た だし、本実施例においても各貫通孔15、16の孔外側位置r3は回転軸12の中 心からr3>r1 となっている。
【0034】 また、本実施例では有底筒状のカバー22が前記第三実施例よりも小径とされ 、電極板21の隆起部23の上面のみを覆うように構成されている。 このような本実施例では、前記第一実施例と同様の手順により研磨が行われ、 前記第一実施例と同様な効果を得ることができるとともに、前記第三実施例と同 様に電極板貫通孔15の外側に余分の電解液18が溜まる等の無駄を解消でき、 これに加えて各貫通孔15、16がより中心にあるため研磨体11に対してより 均一かつ確実に電解液18の供給を行うことができる。
【0035】 なお、本考案は前記各実施例に限定されるものではなく、以下に示すような変 形なども本考案に含まれるものである。 前記各実施例において、電極板貫通孔15および研磨材貫通孔16の個数や周 方向の間隔、配置は実施にあたって適宜選択すればよい。 例えば、各貫通孔15、16は、通常は周方向に適宜個数を均等配置(4個の 孔を90度間隔、6個の孔を60度間隔等)すればよいが、必要に応じて周方向 の3箇所に120度間隔でそれぞれ二個づつ並べて計6個の孔を配置してもよい 。
【0036】 また、電極板貫通孔15の穿孔方向は電極板21の面材直交方向であればよい が、必要に応じて傾斜させてもよく、前記第一および第三の実施例のように隆起 部23の傾斜面部分に設ける場合には電極板21に対して傾斜させて回転軸12 と平行な方向となるようにしてもよい。 さらに、研磨材貫通孔16の穿孔方向は前記各実施例のような略垂直方向に限 らず、下側が径方向外向きになるように傾斜させてもよく、このようにすれば貫 通孔16を通して流下する電解液18を遠心力により積極的に研磨面19へと導 くことができる。
【0037】 そして、電極板21の上面側に隆起部23を形成し、下面側に凹部24を形成 したが、その加工手段としては板材のプレス加工等の適宜な手段を利用すればよ い。 また、隆起部23はねじ13が研磨面と衝突するのを防止するために設けられ たものであり、本考案に必須ではなく、厚みのある板材の下面側に切削等により 凹部24を形成して電極板21を形成してもよく、凹部24の形状は円錐台状に 限らず円筒状等であってもよく、要するに研磨面側に研磨面19(研磨対象表面 )との間に所定の中心凹み27が形成できるような凹部24を有する電極板21 を用いるということである。
【0038】 一方、回転軸12を回転駆動する手段はモータ等、既存の回転式研磨工具に用 いられる手段を適宜採用すればよい。 また、粘弾性研磨体11の材質も既存のもの等を適宜利用すればよく、電解液 18の成分や濃度、混入する砥粒の材質、粒度や分量、通電状態などは既存のも のを適宜流用し、かつ本考案に基づく構成とした際に最適の結果が得られるよう に適宜調整すればよい。
【0039】
【考案の効果】
以上に述べたように、本考案によれば、電極板および研磨体を貫通する各孔に より研磨面への砥粒混合電解液の供給を確実に行って研磨性能を良好にできると ともに、回転シール等も必要がないため長時間使用しても工具不良を生じないよ うにでき、良好な研磨性能を長期間維持することができる。
【提出日】平成6年4月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【背景技術】
従来より、金属材料などの表面研磨加工には、電解メッキとは逆の作用により 研磨対象の表面から素材を除去して加工を行う電解研磨が利用されている。 電解研磨のうち、電解液にNaCl等を用いる動態加工方式は加工効率が高いが、 加工精度を適切に設定しにくい。一方、電解液にNaNO3 等を用いる不動態加工方 式は、不動態被膜(酸化膜あるいは不活性膜)により電解電流による溶出が抑え られるため、精度を高めやすい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】 固体方式における電解液供給には、電極上面の回転軸付根近傍から滴下供給し て研磨体へ抜ける貫通孔を通して供給する「電解バフ研磨方式」(特開昭53ー132 893 号等参照)が採用されており、その中に回転軸を管状にしてその内部を通し て回転円盤状の電極下面側へ供給する「スピンドルスルー方式」が採用されてい る。 このスピンドルスルー方式は、スピンドルを回転させる必要があるところから 、電解液の供給をロータリージョイントを介して行わなければならず、電解液に 砥粒を混入した複合電解液では、その砥粒によりシール部の寿命が短くなること が問題となる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】 さらに、図5の遊離砥粒方式の工具には、特有の問題として、回転中心領域9 8への通液不良が生じやすいという問題がある。 つまり、粘弾性研磨体93に供給された電解液95は、研磨体93の回転に伴 って遠心力により周方向へと移動し、周辺に偏って浸潤した状態となり、研磨体 93の回転中心領域98には電解液95が行き渡らなくなる。この状態で回転研 磨を行っても、回転中心領域98では電解液95およびそれに含まれる砥粒の不 足によって研磨不良を招くことになる。 また、十分な電解液95がない状態で研磨体93が研磨対象に擦りつけられる ことで、摩擦発熱による焼けや研磨体93のウレタン材料等が電気抵抗発熱によ り溶解して研磨対象表面に付着するといった障害を招くことになる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】
【作用】
このような本考案においては、回転軸により電極板を回転させてカバー内に砥 粒を混合した電解液を供給しながら、この電極板に貼られた粘弾性研磨体を研磨 対象に押し着ける。 供給された電解液はカバー内の空間に溜り、電極板貫通孔を通して凹部内に抜 ける。続いて、電解液は粘弾性研磨体の研磨体貫通孔を通してこの研磨体の研磨 面側の凹部に対応した中心凹み内に抜け、遠心力により順次外周部分へと拡がっ て研磨面の全面に行き渡ることになる。なお、研磨体貫通孔の内面はが通過で きないことが望ましい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】 中心凹み27内に送り出された電解液18および研磨体11に浸潤された電解 液18は、遠心力により周囲の研磨面19および研磨体11のさらに外側の部分 へと移動し、順次外周部分へと拡がって研磨面19全面に十分に行き渡ることに なる。 電解液18が研磨面19に十分に供給されると、電解液18に混入されていた 砥粒が研磨体11の回転によって研磨対象の表面を研磨するとともに、本体20 と研磨対象との間の電解液18を介して別の電源より電流が流れ、電気分解によ り研磨対象の表面の電解研磨が行われることになる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】 なお、研磨体貫通孔16の開孔を、例えば加熱体等で溶融して行うと、孔内壁 が緻密となり、より一層確実な電解液の供給が図れる上、溶解液が孔から外に出 れば研磨体内に充満できるので通電も可能である。 また、カバー22により本体20内を閉鎖空間26としたため、供給される電 解液18のこぼれや漏れ出しを防止することができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】 また、研磨体11は辺縁部が上方に折り返されておらず、端部近傍を研磨面1 9側からねじ29で貫通係止されている。 ただし、カバー22内に閉鎖空間26が形成される点、閉鎖空間26内に電極 板貫通孔15および研磨体貫通孔16が開孔される点は前記第一実施例と同様で ある。 このような本実施例では、前記第一実施例と同様の手順により研磨が行われ、 前記第一実施例と同様な効果を得ることができるとともに、閉鎖空間26が電極 板貫通孔15のすぐ外側までになるため、供給された電解液18が貫通孔15の 外側に余分に溜まることがなく、無駄を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例を示す断面図。
【図2】本考案の第二実施例を示す断面図。
【図3】本考案の第三実施例を示す断面図。
【図4】本考案の第四実施例を示す断面図。
【図5】従来例を示す断面図。
【符号の説明】
10 電解複合研磨工具 11 粘弾性研磨体 12 回転軸 15 電極板貫通孔 16 研磨体貫通孔 18 電解液 19 研磨面 20 本体 21 電極板 22 カバー 23 隆起部 24 凹部 27 中心凹み
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年4月1日
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研磨面側の中心部に凹部を有する円盤状
    の電極板と、前記電極板の前記凹部とは反対側面の中心
    に接続されて前記電極板を回転させる回転軸と、前記電
    極板の凹部側表面に貼られた粘弾性研磨体と、前記電極
    板の前記凹部を貫通する電極板貫通孔と、前記電極板貫
    通孔と連続する位置に配置されて前記粘弾性研磨体を貫
    通する研磨体貫通孔と、前記電極板の前記回転軸の周囲
    に前記電極板と同軸で前記電極板貫通孔を囲うように形
    成されたカバーとを備えて構成されたことを特徴とする
    電解複合研磨工具。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載した電解複合研磨工
    具において、前記凹部は円錐台状に形成されて周面が前
    記回転軸に対して傾斜されており、前記電極板貫通孔は
    前記周面に貫通形成されており、前記粘弾性研磨体は前
    記凹部に沿って湾曲して貼られており、前記研磨体貫通
    孔の前記電極板と反対側の開口は前記粘弾性研磨体の前
    記凹部に沿って湾曲した部分内に形成されていることを
    特徴とする電解複合研磨工具。
  3. 【請求項3】 前記請求項1または請求項2に記載した
    電解複合研磨工具において、前記カバーは前記電極板の
    前記凹部とは反対側面を覆うカップ状に形成され、その
    中心には前記回転軸が挿通される導入孔が形成され、こ
    の導入孔の内径は前記回転軸の外形より大きくかつ前記
    電極板貫通孔の前記回転軸の中心からの距離よりも小さ
    く設定されていることを特徴とする電解複合研磨工具。
JP6912793U 1993-12-24 1993-12-24 電解複合研磨工具 Expired - Lifetime JP2597201Y2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012073638A1 (ja) * 2010-12-03 2012-06-07 株式会社日立製作所 工作機械およびその工具ホルダ
JP2023000987A (ja) * 2021-06-18 2023-01-04 国立台湾科技大学 電機化学的加工とブラッシング研磨加工に用いられる複合式回転電極手段
JP2023020826A (ja) * 2021-07-30 2023-02-09 国立台湾科技大学 電極給液型電気化学的複合ブラッシング研磨加工装置

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JP2023000987A (ja) * 2021-06-18 2023-01-04 国立台湾科技大学 電機化学的加工とブラッシング研磨加工に用いられる複合式回転電極手段
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