JPH0741433A - 標識テクネチウム製剤用組成物 - Google Patents

標識テクネチウム製剤用組成物

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JPH0741433A
JPH0741433A JP5204502A JP20450293A JPH0741433A JP H0741433 A JPH0741433 A JP H0741433A JP 5204502 A JP5204502 A JP 5204502A JP 20450293 A JP20450293 A JP 20450293A JP H0741433 A JPH0741433 A JP H0741433A
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JP
Japan
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mag3
technetium
composition
labeling
labeled
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Pending
Application number
JP5204502A
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English (en)
Inventor
Kazumi Taguchi
和巳 田口
Osamu Suginoo
修 杉之尾
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Fujifilm RI Pharma Co Ltd
Original Assignee
Fujifilm RI Pharma Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 次の成分(A)および(B) (A)次式(I) 【化1】 で表されるメルカプトアセチルグリシルグリシルグリシ
ンを、テクネチウムとキレ−トを形成するのに十分な量
を含む次式(II) 【化2】 で表されるベンゾイルメルカプトアセチルグリシルグリ
シルグリシン、(B)過テクネチウム酸塩の還元剤を含
有することを特徴とする標識テクネチウム製剤用組成
物。 【効果】 本発明の標識テクネチウム製剤用組成物によ
れば、従来の同種薬剤で必要とされていた100℃、1
0分の加熱と空気酸化を省略しながら、腎機能診断剤等
として優れた性質を有する標識テクネチウム剤の供給が
可能となる。従って標識操作に伴う術者の被曝が軽減さ
れ、安全性の面から有利なものである。また、従来必要
であった冷却操作が不要であるため、標識終了後すぐに
利用できるので、緊急を要する腎機能診断において従来
の薬剤よりも素早く対処する事が可能となるものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、標識テクネチウム製剤
を簡便に調製することのできる標識テクネチウム製剤用
組成物に関し、更に詳細には、腎動態イメージング法に
使用する標識テクネチウム製剤の調製においてアイソト
ープ標識操作を簡便化し、安全性を高めた標識テクネチ
ウム製剤用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】核医学検査における腎イメージング剤
は、腎静態イメージング剤と腎動態イメージング剤とに
大別され、前者ではジメルカプトコハク酸テクネチウム
(Tc−99m DMSA)が、後者ではジエチレント
リアンミン五酢酸テクネチウム(Tc−99m DTP
A)とオルトヨウ化ヒプル酸ナトリウム(I−131、
I−123 OIH)が広く臨床応用されている。
【0003】腎動態イメージング剤のうち、I−13
1、I−123 OIHは、腎尿細管への選択性が高
く、静注後、迅速に尿細管細胞内に取り込まれ、主に近
位尿細管から尿中に排出されるため、有効腎血漿流量
(ERPF)の評価に用いられている。
【0004】一方、Tc−99m DTPAは、排泄が
糸球体濾過に限られるため、糸球体濾過率(GFR)の
評価に用いられるが、I−131あるいはI−123
OIHよりも腎臓への摂取率が低く尿中への排出が遅延
するため、腎臓とバックグランドとの放射能比が低くな
り、画質が低下することを避けられないものにしてい
る。 また、I−131 OIHは、I−131の半減期
が長く、しかもβ崩壊するために被験者の吸収線量が高
く、投与量が限定されるため良質な画像を得ることが困
難であった。 それに対し、短半減期のI−123は、
吸収線量の軽減が可能であり、またγ線エネルギーもγ
カメラの撮影に適しているが、サイクロトロン生成核種
であるため供給が制限され、かつ高価であるという問題
がある。
【0005】これらの問題を解決した化合物として、フ
ィッツバ−グらにより、次式
【化3】 で表されるメルカプトアセチルグリシルグリシルグリシ
ン(以下、「MAG3」という)が報告されている(Fr
itzberg A.R. et al:J Nucl Med, 27, 111, 1986)。
【0006】このMAG3は、Tc−99mと安定な錯
体を形成し、腎選択性の高い化合物であり、形成された
錯体であるTc−99m MAG3は、腎尿細管細胞に
選択的に集積し、速やかに尿中に排出されるため、ヨウ
化ヒプル酸ナトリウムと同様な動体画像が得られる。そ
して、Tc−99mは、そのγ線エネルギーがイメージ
ングに最適であり、短半減期核種であるために吸収線量
が低く大量投与が可能になり、I−131OIHより鮮
明で詳細な動態画像が得られ、サイクロトロン生成核種
であるI−123のように高価で供給が制限されること
もなく、過テクネチウム酸ナトリウム(99mTc)注
射液ジェネレーターにより容易かつ安価に抽出すること
ができる。
【0007】このようにTc−99m MAG3はI−
131、I−123 OIHの抱える問題を解決した化
合物ということができ、現在、Tc−99m MAG3
は、過テクネチウム酸塩の還元剤を含有する標識テクネ
チウム製剤用組成物(以下、「Tc−99m標識用組成
物」という)として供給されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、現在のTc−
99m標識用組成物の場合、過テクネチウム酸ナトリウ
ム(99mTc)注射液ジェネレ−タ−を用いて標識す
る際に加熱および空気酸化行程を要し、煩雑な標識操作
に時間を費やすため、標識操作を行う術者への被曝線量
が多いという問題があった。すなわち、MAG−3は不
安定であるため、Tc−99m標識用組成物にはMAG
3の末端チオール基をベンゾイル基で保護した次式
【化4】 で表されるベンゾイルメルカプトアセチルグリシルグリ
シルグリシン(以下、「Bz−MAG3」という)が使
用されているが、テクネチウムとキレ−ト化させるため
には、Bz−MAG3のベンゾイル基を分離する必要が
あり、その際、100℃で10分程度加熱し、加水分解
を促進することが必須で、この行程において不要の被曝
を受けていた。従って、加熱操作及び空気酸化の操作を
なくし、標識の簡素化を可能にする組成物の提供が望ま
れていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記実用に
鑑み、鋭意研究を行なった結果、Bz−MAG3自体を
短時間加熱処理し、部分的にMAG3に変化させた組成
物と過テクネチウム酸塩の還元剤および必要な場合は酒
石酸を組み合わせたTc−99m標識用組成物を用いれ
ば、加熱操作なしでTc−99m標識剤が得られること
を見出だした。
【0010】すなわち、本発明は次の成分(A)および
(B) (A)式(I)
【化5】 で表されるMAG3を、テクネチウムとキレ−トを形成
するのに十分な量含む次式(II)
【化6】 で表されるBz−MAG3、(B)過テクネチウム酸塩
の還元剤を含有することを特徴とするTc−99m標識
用組成物を提供するものである。
【0011】本発明のTc−99m標識用組成物の
(A)成分は、多量のBz−MAG3中に、テクネチウ
ムとキレ−トを形成するのに十分な量のMAG3を存在
させたものである。 具体的に、Bz−MAG3とMA
G3の好ましい比は、2000:1〜25:1程度であ
る。
【0012】この(A)成分は、Bz−MAG3中に少
量のMAG3を添加することによっても調製できるが、
Bz−MAG3自体を短時間加熱処理し、部分的にMA
G3に変化させて調製しても良い。
【0013】一方、(B)成分である過テクネチウム酸
塩の還元剤としては、生体内に投与しても毒性の発現し
ないものであれば使用することができるが、好ましく
は、第一スズ化合物およびそれらの塩等の水溶性還元剤
である。
【0014】第一スズ化合物およびそれらの塩として
は、塩化第一スズ、酒石酸第一スズ、硝酸第一スズ等が
挙げられる。なお、(B)成分の添加量は、薬理効果あ
るいは毒性の発現が現れない量とすることが望ましい。
【0015】次に、本発明のTc−99m標識用組成物
の好ましい調製法について、その一例を挙げ説明する。
すなわち、まず、Bz−MAG3を部分的にMAG3に
変化させるため、Bz−MAG3を水等の溶媒に溶解
し、恒温振盪槽等を使用して、55〜65℃で10〜2
5分加熱攪拌する。この際、Bz−MAG3の加水分解
をコントロールするため、溶液のpHは、6〜8に保つ
ことが好ましい。
【0016】次いで、冷却後これに(B)成分を添加
し、撹拌後、標識率の向上をはかるために再度pHを6
〜8に調整し、Tc−99m標識用組成物を得ることが
できる。
【0017】かくして得られたTc−99m標識用組成
物は、そのままでジェネレ−タ−からの過テクネチウム
酸ナトリウム溶液を加え、Tc−99m標識剤を得るこ
ともできるが、一般には更に凍結乾燥等させ長期保存に
耐える用時調製用の剤形とすることが好ましい。
【0018】また、本発明のTc−99m標識用組成物
には、酒石酸またはそのナトリウム塩、カリウム塩等の
塩を一定量配合することが好ましい。この酒石酸等は、
MAG3に先立ってテクネチウムとキレートを形成し、
テクネチウムがMAG3と完全にキレート化することを
助ける、いわゆる交換リガンドとしての作用を有するも
のである。
【0019】しかしながら、酒石酸等が多過ぎると、T
c−99m酒石酸も生成するので、その配合量は一定範
囲としなければならない。また、酒石酸等として、酒石
酸ナトリウムを利用した場合は、その2水和物が賦形剤
の代わりをなすので、賦形剤を配合する必要性がない。
【0020】更に、本発明のTc−99m標識用組成物
には、他の任意成分として、賦形剤、緩衝剤等を配合す
ることもできる。
【0021】叙上の如くして得られた本発明のTc−9
9m標識用組成物は、これに過テクネチウム酸ナトリウ
ム(99mTc)注射液等を注入することにより、Tc
−99m標識剤が得られ、腎動態機能イメージング法等
に簡便かつ安全に使用することのできるものである。
【0022】
【実施例】次に実施例を挙げ、更に詳しく説明するが、
本発明はこれら実施例に何ら制約されるものではない。
【0023】実 施 例 1 Tc−99m標識用組成物の製造方法:発熱性物質を含
まない無菌蒸留水に、不活性ガスとして窒素ガスを吹き
込んで溶存酸素を除去した。 この蒸留水98mlに酒
石酸ナトリウム・2水和物 1.0g及びBz−MAG3
10mgを添加後、超音波洗浄機 (HONDA ELECTRONIC
S 製 W-210R)を使用して溶解した。
【0024】この溶液を、0.1N水酸化ナトリウムを
使用してpH7.0付近とし、60℃に調節した恒温振
盪槽(TAIYO 製 XY−ID)を使用して25分加熱攪拌
した。この溶液を氷冷後、塩化第一スズ・2水和物溶液
(20mg/ml:0.1NHCl) 50μl添加した
後、再び0.1N水酸化ナトリウムを使用してpH7.0
付近とした。
【0025】得られた溶液に蒸留水を加え、全量を20
0mlとしてTc−99m標識用組成物溶液を得た。
この溶液の1.0mlずつを5ml容バイアルに分注
し、凍結乾燥を行い、Tc−99m標識用組成物の凍結
乾燥品を得た。なお、上記操作は全て不活性ガス気流
下、無菌的に行った。
【0026】実 施 例 2 Tc−99m標識剤の調製:実施例1で得られたTc−
99m標識用組成物の凍結乾燥品に、過テクネチウム酸
ナトリウム(Tc−99m)注射液 1.0ml(300
MBq)を添加後、攪拌し、15分放置して、Tc−9
9m MAG3を有効性分とする目的のTc−99m標
識剤を得た。
【0027】実 施 例 3 Tc−99m標識剤の放射化学的純度試験: [ 試 験 方 法 ] (1) 薄層クロマトグラフィー(TLC)による放射
化学的純度試験 薄層板として、メルク社製逆層プレート(RP−18)
を、展開溶媒として生理食塩液−メタノール−酢酸混合
溶液(60:40:1)を使用し、実施例2で得たTc
−99m標識剤のTLCを行った。
【0028】このTLCによれば、目的物であるTc−
99m MAG3は、Rf0.4付近に展開された。 こ
れに対して、非結合過テクネチウム酸ナトリウム及びT
c−99m酒石酸は、Rf0.8〜0.9に展開され、ま
た、Tc−99mスズコロイド及び還元水解された不溶
性テクネチウム(TcO2)は原点に留まった。 従っ
て、Tc−99m標識剤の放射化学的純度は次式から求
められる。
【0029】 放射化学的純度(%) = ( A1 / A2 ) × 100 A1 : Rf0.4付近のピークの放射能量 A2 : 薄層板の総放射能量
【0030】(2) ペーパークロマトグラフィー(P
PC)による放射化学的純度試験 ペーパーとして、東洋濾紙製No. 51Bを、展開溶媒
として、アセトニトリル−水混合溶液(70:30)を
使用してPPCを行った。 このPPCによれば、目的
物であるTc−99m MAG3は、Rf0.3〜0.5
付近に展開された。
【0031】これに対して、Tc−99m MAG3に
含まれる非結合過テクネチウム酸ナトリウムは、Rf
0.9〜1. 0 に展開され、Tc−99mスズコロイ
ド及び還元水解された不溶性テクネチウム(TcO2
及びTc−99m酒石酸は、原点に留まった。 従っ
て、Tc−99m標識剤の放射化学的純度は次式から求
められる。
【0032】 放射化学的純度(%) = ( B1 / B2 ) × 100 B1 : Rf0.3〜0.5付近のピークの放射能量 B2 : 濾紙の総放射能量
【0033】[ 結 果 ]実施例2で得たTc−9
9m標識剤の放射化純度は、TLCで測定した場合、9
3.84%であり、PPCで測定した場合95.81%で
あった。
【0034】実 施 例 4 Tc−99m標識用組成物製造時のpHの影響:実施例
1で示したTc−99m標識用組成物において、加熱前
だけpH7.0に調整した物(A)、加熱前のpH調整
をせずに加熱後にpH7.0に調整した物(B)を調製
し、実施例2と同様にして標識し、実施例3に従って放
射化学的純度を分析した。 実施例1で得た物(C)と
合わせ、この結果を表1に示す。
【0035】
【0036】表1に示した結果より、実施例1で示した
方法で調製した物の放射化学的純度は93〜95%付近
となるが、加熱前後のpHを調整しない物の放射化学的
純度の低下は明らかであり、特に加熱前でのpHを調整
しない物の純度の低下が著しい。 この結果より、Tc
−99m標識用組成物製造においては、pHを6〜8程
度の範囲に保持することが必要であることが理解され
る。
【0037】実 施 例 5 Tc−99m標識用組成物製造時の加熱時間の影響:実
施例1のTc−99m標識用組成物の製造における、2
5分の加熱時間をそれぞれ、0、10、30および45
分に変えてTc−99m標識用組成物を調製し、実施例
2に同様にして標識し、実施例3に従って放射化学的純
度を分析した。 この結果を表2に示す。
【0038】
【0039】表2の結果より、加熱時間0分(無加熱)
では放射化学的純度が明らかに低下することが示され
る。 また、長時間の加熱(30分以上)により不純物
の発現も確認される。 この結果と実施例1の結果か
ら、60℃で10〜25分の加熱により好ましい結果が
得られることが理解される。
【0040】
【発明の効果】本発明のTc−99m標識用組成物によ
れば、従来の同種薬剤で必要とされていた100℃、1
0分の加熱と空気酸化を省略しながら、腎機能診断剤等
として優れた性質を有するTc−99m標識剤の供給が
可能となる。従って標識操作に伴う術者の被曝が軽減さ
れ、安全性の面から有利なものである。
【0041】また、従来必要であった冷却操作が不要で
あるため、標識終了後すぐに利用できるので、緊急を要
する腎機能診断において従来の薬剤よりも素早く対処す
る事が可能となるものである。 以 上

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)および(B) (A)次式(I) 【化1】 で表されるメルカプトアセチルグリシルグリシルグリシ
    ンを、テクネチウムとキレ−トを形成するのに十分な量
    を含む次式(II) 【化2】 で表されるベンゾイルメルカプトアセチルグリシルグリ
    シルグリシン、(B)過テクネチウム酸塩の還元剤を含
    有することを特徴とする標識テクネチウム製剤用組成
    物。
  2. 【請求項2】 更に酒石酸またはその塩を含有する請求
    項1記載の標識テクネチウム製剤用組成物。
  3. 【請求項3】 式(II)で表されるベンゾイルメルカプ
    トアセチルグリシルグリシルグリシンと式(I)で表わ
    されるメルカプトアセチルグリシルグリシルグリシンの
    比が、2000:1〜25:1である請求項第1項また
    は第2項記載の標識テクネチウム製剤用組成物。
  4. 【請求項4】 過テクネチウム酸塩の還元剤が第一スズ
    塩である請求項第1項〜第3項のいずれかの項記載の標
    識テクネチウム製剤用組成物。
  5. 【請求項5】 式(II)で表されるベンゾイルメルカプ
    トアセチルグリシルグリシルグリシンを溶媒に溶解させ
    た後、そのpHを6〜8とし、55〜65℃で加熱攪拌
    し、塩化第一スズを加え、再度pHを6〜8に調整する
    ことを特徴とする、標識テクネチウム製剤用組成物の製
    造方法。
JP5204502A 1993-07-28 1993-07-28 標識テクネチウム製剤用組成物 Pending JPH0741433A (ja)

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